あれは多少運が入りますが、何とか全埋め出来るのっていいですよね。今回はM4と急接近する回です。
あれから、一ヶ月くらい経った。
様々な人形が救出、製造、本部から配属等で増えた。それと同時に本部からも信頼され、重要な任務も任されるようになった。
俺は皆に遅れないように銃を練習する事にした。人形達と一緒に。最初の頃はまともに撃てもせず一部の人形に笑われてたりしていたが、今では人並みに撃てるようになり、反動の強い銃やライフルも扱える。…とはいえまだまだであると自分自身で思っており、人形達には内緒だが
で、そんな感じで毎日暮らして30日目にある任務を任された。それは行方不明になっていたAR小隊のリーダー、M4A1が見つかったのだ。本部は今すぐエリート人形達をそこに配備したいと思ったが、その場所は遠くヘリコプターでも時間がかかる。M4A1からは「一時間持つかどうか…」と無線で言っていた為、その場所から最も近い基地に救出をお願いした。その基地が自分が指揮する所である。その後、自分の基地で強い人形達を4小隊編成、救出に向かった。
結果から言うと救出に成功した。4つの小隊はM4とエクスキューショナーがいる廃墟以外の場所にいる鉄血人形は掃討、エクスキューショナーはM4に倒して貰った。一人でエリート鉄血人形を倒すとは流石AR小隊長である。
その後M4A1は自分の基地に着任した。なんでも「皆が揃うまではここの基地に居たい」との事である。また、AR小隊の人形を作った研究員、ペルシカが着任した。
この任務があった日の夜は宴をした。戦場以外でここまで人形達が楽しみ笑っていたのはこれが初めてだった。
ふと、周りを見渡すとM4だけがいなかった。俺は何故か屋上へ行った。
「…なんでここにいる事が分かったんですか?」
「さぁ…気まぐれかな?」
屋上にはM4が居て何か黄昏ている様だった。
「…どうしたんだ」
「少し考え事をしていました」
「どんな事?」
「早く皆を助けに行きたいなって…」
「代弁ではないがもう少し休ませてくれないか?」
「分かっています…でも今も皆が鉄血に追われ死ぬ気で…いや、空腹状態の中、走っていると思うと今すぐにでも…」
「俺も今すぐ助けに行きたい。でも、皆疲労が溜まっているのにまた出撃、ましてや夜になんて…そんな事したら皆が
「わ、私の姉妹達は16lab製だから記憶の換えはないんですよ!もし破壊されたら本当に
「ふざけるな!!」
M4がビクッと跳ねた。
「何が『換えがある』だぁ?いくら換えが有ろうと俺の大切な仲間だし、死なせたくない!お前だって換えが有ろうと死にたくないし姉妹達に死んで欲しくないだろう!まだ居場所も分かんないのに出撃したら元も子もない。隊長なんだからそんな事位分かるだろう…」
俺はどんどん覇気が無くなり泣きながら怒っていた。昔からこうだ。感情が高ぶると泣いてしまう。
「だから…俺の
「ご、ごめんなさい…まさか泣くなんて…」
「泣いてない…」
昔からこんな言い訳をする。こんな姿を見られちゃ指揮官として上に立てないな。
「そんな事ないですよ」
「え…」
いつの間にか声に出てたらしい。
「…内緒にしてくれないか?」
「ふふ。ええ分かってますよ指揮官」
マジて有難い。M4様様です。
「フフ…あんたはもしかしたら…」
その時、影に隠れていたマグカップを持った人物を俺とM4は気づかなかった。
数時間後、俺は真夜中に資料とにらめっこしていた。
ここの基地はAR小隊回収と言う任務を全面任されたため、前までやっていた様々な任務を別の基地に引き継いだり、AR小隊関係の資料と格闘している。勿論カリーナは居ない。今は午前2時である。女の子にとって夜なべは天敵である。
「丑三つ時、かぁ…電子幽霊とか現れない…よな?」
いま汚染されている日本には大昔、この時間帯は草木も眠ると言われ幽霊が一番出やすい時間帯で、小さな頃は怖くて夜中まで起きててもこの時間までに寝ていたりしている。(高校生からはなんとも思わなかったけど)
しばらく作業していると、コンコンとノックする音が聞こえた。
「指揮官。M4A1です。入っていいですか」
「ああ。いいぞ」
と言い、ドアノブがガチャと回りドアが開く。
するとパジャマ姿のM4が出てきた。少し震えながら。
「どうしたんだ?そんな怖い顔して」
ブルブル「指揮官…隣に行ってもいいですか」
「別にいいけど」
と言うと裸足で靴を履いたまま自分の隣に来た。
「…私が戦術人形の中で唯一夢を見れる事は知ってますよね」
「ああ」
「…私怖い夢をみたんです。人間で言うと悪夢って言う…」
「あー…今まで悪夢とかは見た事ないのか?」
「はい…」
「どんな夢だったんだ?」
「姉妹達が関係していて…ざっくり言うと助けに行ったけど目の前でメンタル崩壊して…って言う夢です」
「そっか…それは怖かったな」
と言い、M4を俺の席の隣で膝まつかせ、
「撫でていい?」と、質問した。
「はい」
あっさりと許可された。なので左手でゆっくりと頭を撫でた。
「んっ…凄い…心地良いです…」
「そうか…」
俺は何を思ったのか
「大丈夫…大丈夫だよー…」
と撫でてるだけでいい物を優しい声で諭していた。
(やっべ殺されるわ)
と思ったが、M4は
「………\\\」
目をつぶっていた。まるで猫だったら「ゴロゴロ…」と言って喜んでいるように。
数分後、M4は満足した様子でソファに座っていた。
「…自分の部屋に戻らないのか?」
「暗いし怖いので」
「だったら仕事を手伝ってくれ…」
その後M4が朝までいた事により少し騒ぎになったのは別の話。
この場を借りてこれからこの小説の設定を少し決めるため戦術人形のレア度によってどんな扱いをされてるか設定を決めます。「☆~」とはあんまり描きたく無いので。(二次創作なので本来のドルフロ世界の設定ではないことを理解して下さい)
☆2人形…基本的にどの基地にも必ずいる人形。量産型的な感じ。だからといって身体が貧相でも無ければ性能が悪い訳でもない。
☆3人形…☆2人形のように色んな所にいる人形もいれば、☆4人形のようにあまり配属されてない人形もいる。よく小隊長に任命されている。
☆4人形…最近指揮官が着任した基地、あまり成果を挙げられない基地等には、配属されない。とはいえ色んな所に居るためちょっとしたイベントでは指揮官と一緒に歩いてる所が見られる。また、メディアに登場する人形は大体このレア度の人形達。
☆5人形…配属されている基地が限定されており、貸出等もある。闇市場等の怪しい場所だと高値で売れる。また、グリフィン本部の警備をしている人形は全て☆5人形。一部の人形はまだ製造で入手ができない、グリフィン本部にしかいない人形もいる。
☆6人形、MOD3化人形…[機密情報]