侵食された日常 上
その日以来、スノードロップの生活は怯えと悦楽が入り混じったものとなった。
おそらく騎士団の自室も何らかの方法で監視されているらしく、害虫討伐から帰って来ればドアの隙間に手紙が差し込まれていることが毎日であった。
その手紙には昨晩のスノードロップの痴態が事細かに記されているどころか、その晩に何を使い何をしろとの命令が書き込まれていた。
(今日の命令は……)
今日もまた手紙はあった。怯えとともに手紙を開封するスノードロップ。手紙には昨晩の命令の感想も記されていた。昨晩の彼女は命令に従い太いディルドーを尻穴に挿入し、両の乳首を鉄製の道具で虐めながら、ディルドを自ら前後させて何度も何度も気をやったのだ。
「やはりスノドロはお尻を虐められるのが好きなようだ……そろそろもう少し太いディルドーが欲しいんじゃないのかね? どうやら少し物足りなくなっているように見える」
勝手なことを言わないで! 涙を溢れさせながら手紙を破り捨てようとするスノードロップ。しかしそれは憚られた。手紙には今晩の命令も記されているからだった。一度破り捨て、命令を実行出来なかった時は次の日の手紙が命令に従わなかったことをなじる内容になり、罰として淫紋が作動し一晩中スノードロップを苛んだのだ。どうやら部屋を監視しているシステムは淫紋の作動スイッチを入れることも出来るようだったのだ。
それ以降スノードロップは命令を違う事が出来なくなった。どれほどの卑猥な命令であってもきちんと従うようになった。
憂いを込めた瞳で手紙を読むスノードロップ。もちろんどれほど過酷な命令であったとしても、彼女に拒否する権利はない。文面に一瞥した彼女の表情が見る間に雲っていく。
その日の深夜……大体の花騎士が寝静まってしまい人気もない宿舎内に蠢く影一つ。スノードロップである。
物陰から物陰へと人目を避けるようにして動くスノードロップ。しかしその足取りはふらふらと重い。曇り空のために星あかりも月明かりもないが、あれば、あるいは夜目が効くものであれば、彼女の移動した後に愛液や腸液が点々と滴り落ちた跡を見ることができるはずである。
「はあ……はあ……はあ……」
一歩歩みを進める度に声を押し殺して喘ぐスノードロップ。衣服こそ着ているものの下着は着けていない。衣服の下の秘めたる身体にはお尻の穴に蠢くディルドーが、そして陰部には貞操帯をつけていた。
もっとも、普通の貞操帯ではなかった。陰部を覆うような見かけの鉄製のパンツの内側には淫らな仕掛けが施されているのだった。鉄製のパンツの裏側には、樹脂製のような柔らかい、しかしびっしりとイボイボが付いた膨らみがあった。そしてそれらのイボイボは包皮から飛び出た肉芽や陰唇、それに膣口にぴったりと張り付いた形となり、イボイボを生やした膨らみが不規則に振動することによってそれらの敏感な場所を責め嬲るのである。
それら二つの性具の責め苦だけだけでも女性として生まれたことを後悔したくなるほどだが、加えて両方の乳房には吸盤のようなものが張り付いていた。乳首と乳輪を覆い隠した吸盤にはもちろん陰部を責め嬲っているものと同じような仕掛けがあった。
これら三つの性具を装着して宿舎内を一周し自分の部屋に戻る前に、どこかで衣服を脱いで二度気をやること。これが今宵のスノードロップに課せられた命令だった。
おぞましい、としか言いようの無い命令であった。室内であれば、自室であればまだ我慢は出来る。声を出来るだけ抑えれば、誰かに聞かれることは無い(自室に仕掛けられている監視するカラクリを除けば、だが)。しかし命令は外で、そして全裸であった。
(誰かにバレたらどうしよう……衣服を着ている今ならどうにかなるのだけど、全裸の時にばれちゃったら言い訳なんて出来ない……)
誰にも会いませんように、誰にも会いませんように! と念じながらスノードロップは物陰から物陰へ、人目を避けるようにして歩き続ける。お尻の穴を苛むディルド-や乳首や陰部を責め嬲る性具の刺激に時折身体を震わせ、声が出そうになるときは両手で口を押さえながら。
滴る愛液や腸液はスノードロップの白い太ももや足全体に幾筋もの筋を描いて地面へと垂れ落ちていた。動けなくなるほど深いアクメこそないものの、軽い絶頂ならば両手の指ではもう足りなくなるくらいの数を数えていた。
(早く……早く行かないと……それに見つからない場所を探さないと……)
絶頂のもたらす悦楽に脳裏を灼かれながらスノードロップは歩みを進める。なんとか自室のある建物が見えるところまで辿り着いた。
「スノードロップさん何してるの?」
唐突に背後からかけられる声。背筋を震わせて振り返るスノードロップ。そこにはアネモネがいた。
「あ、アネモネさん! その……ちょっと夜のお散歩です! 少し新鮮な空気を吸いたくて……」
慌てて笑みを浮かべ、なんとかその場を取り繕うスノードロップ。しかし、そんな彼女を嘲笑うかのように三つの性具が絶妙に蠢き始めた。
(こんな時に……動かないでえ!!)
「どうしたの? なんだか顔が赤いようだけど? 少し熱でもあるの?」
心配そうな表情で問いかけてくるアネモネ。
「だっ大丈夫です! ちょっと長風呂入っちゃって火照ってるだけですから!」
「それならいいけど……」
「少し新鮮な空気を吸って頭を冷やしたら部屋に戻ります!」
「そうね。おやすみなさいスノードロップさん」
「おやすみなさいアネモネさん」
スノードロップの異変に気づかない様子のアネモネは足早に去っていった。作り笑顔を浮かべてアネモネを見送るスノードロップ。
「あ! うっ! うぅん!」
アネモネは立ち去ったがスノードロップはそのまま動けなかった。あまりにも強い振動が性具からもたらされているからだった。今歩けばいくら口を押さえていてもアネモネに聞かれそうなくらいの声が出るような気がしていた。
「くっ、うぅ~~ん!」
その場に棒立ちになったまま絶頂を極めるスノードロップ。背筋を仰け反らせ、慌てて両手で口を押さえる。貞操帯の隙間からドロドロとした白い本気汁がポタリポタリと地面へと滴り落ちていった。そして棒立ちのまま、上気した面差しを空に向けて身体の中を荒れ狂った嵐が少し収まるのを待つ。
(ああ、早く探さなきゃ!)
泣きそうな気持ちを抑えて物陰を探すスノードロップ。更に何度か気をやりつつも彷徨い歩き、なんとか高い生垣の陰にちょっとした奥まった部分を見つけた。3方をレンガの壁、そして残りは高い生垣で隠されたその場所ならば命令を実行出来そうだった。
周囲をぐるりと見回して人影がないことを確認して奥まった所に入り込むスノードロップ。
(ここなら大丈夫そうね……)
そう独りごちつつ手早く衣服を脱ぐスノードロップ。とにかく早く命令を済ましてしまわねばならない。
「うん! くう……」
これまで散々お尻の穴を責め嬲ってきたディルドーを引き抜き、腸液にまみれたディルドーをお尻の高さでレンガ壁に固定する。
「これから……ディルドーおちんぽ様にご奉仕致します……」
(手紙の命令に従い)ディルドーに服従の挨拶をするスノードロップ。そして唇を寄せていった。
「うん! うん! ううん……」
指で根元を掴んで口いっぱいにディルドを頬張り、舌でカリを舐め回し、腸液のまぶりついたディルドーを清めていく。
「ああ! ああ! はぁん!」
ディルドーへのフェラチオを始めると乳首と陰部の性具もまた動き始める。揉み解すような動き、まるで感じるところ全体を指で刺激されているようだった。
(いやあ! お外でお口でご奉仕しながらオナニーしてるみたい!)
屋外で擬似とはいえフェラチオをしながらオナニーに耽る。その異常体験がさらにスノードロップの性感を高ぶらせる。外ではあるが誰にも見られることはない(であろう)安心感からスノードロップの行為はその激しさを増していった。壁に両手を付き、舌と唇でディルドを大きな動きで扱きあげる。その激しさに呼応するように乳房と陰部の性具の動きもより一層激しさを増しで彼女を責め嬲る。
「ああああああ! イク! イッちゃう!!」
微かに声を漏らして絶頂に駆け上がるスノードロップ。これで一度目のアクメである。だがもう一度アクメを極める必要があった。道中でのアクメはカウントに入らない、手紙には意地悪にそう書かれているからであった。
「ディルド-おちんぽ様、もう一度スノードロップのお尻におちんぽ様をください!」
肉悦に蕩けきった顔でスノードロップはつぶやき、お尻の穴にディルド-をあてがう。そしてゆっくりと腰を進め腸内へとディルド-を埋め込んでいった。
(ああ! ディルド-おちんぽ様! いっぱい突いてスノードロップのエッチではしたないお尻オマンコ気持ち良くしてください!)
胸の中でそう叫びながらスノードロップは腰を動かし、右手で尻肉を開いて激しくお尻を振りたくる。もちろん陰部と乳房の性具も同調するかのように動いているのは言うまでもない。まるで後ろからお尻を犯されながら体中を刺激されているようだった。
(ああ、いい! お尻がいっぱい感じちゃう! おっぱいもアソコもいい! だめー! お外なのに! お外なのに! 全裸なのに! こんなところ見られたら恥ずかしくて死んじゃう! でもダメ! 腰が止まらないの! お尻でイクまで止められない~~!)
お尻から腸液、陰部からは本気汁を飛び散らせながらスノードロップは脳内で淫語を連発しながら腰を振り、奥深くまでディルドーを咥え込もうと激しくお尻を壁に押し付ける。
「ああ! イッちゃう! イク~~!! あ、何これ! 嘘でしょ! お尻の穴に出てる~~!」
両手で口を押さえてなんとか声が漏れるのを抑えながら、絶頂を極めようとするスノードロップ。その瞬間、腸内を責め抜くディルドーがわずかに膨らみ、亀頭の部分から液体を勢いよく吐き出して腸内へと叩きつけた。
(生のおちんぽに出されているみたい……これ……すごい……)
背筋をピンと仰け反らせて絶頂を迎えるスノードロップ。体がガクガクと震え腰が抜けてしまう。地面へと崩れ落ちるスノードロップ。まるで別の生物であるかのように戦慄くお尻の穴からは、打ち震えるたびに白い液体がダラダラと流れ落ちていた。
(はあはあ、イッちゃった……早く戻らないと……)
荒い吐息を吐きながらなんとか衣服を着るスノードロップ。そして疲れた身体を引きずるように足早に自室へと戻る。こうしてとにもかくにも今日の命令はこなせたのである。
「お外で随分と派手に気をやったようだね。絶頂と共に中に吐き出すディルド-をスノドロのお尻の穴はうんと楽しんでくれたようで何より」
次の日の手紙は楽しんでいるようではあるが、どこか嘲りのようでもあった。手紙は今日の命令はなしということを告げ、明日の晩には迎えをよこすので私の元に来るように、と結ばれていた。明後日は土曜日。ローテーションの狭間で土曜日曜とスノードロップは休日であった。貴族はスノードロップを土曜日曜と玩ぼうと言うのである。
手紙を破いて捨てるスノードロップ。だがその面差しには憂いだけではない何かが微かに浮かんでいた。
金曜日の夜、約束の時間。宿舎の外に紋章のない黒い馬車が停まっていた。顔が見えないように仮面をかぶった御者がスノードロップの顔を認めると手招きをして馬車のドアを開けた。
馬車に乗り込むスノードロップ。両掛けの座席の片側にはアイマスクと鎖に繋がれた手枷。どうやらコレをつけろということらしかった。御者はスノードロップに手枷を後ろ手に戒め、アイマスクをつけて視界を奪ってしまうとドアを閉め、鞭をくれてゆっくりと馬車を出した。
時間にして1時間ほどだが、恐らくは随分と回り道もしたのであろう。ようやく馬車が止まり、スノードロップは馬車から降ろされた。
「ここから私が案内いたします……」
今度はうやうやしい声がスノードロップを案内する。もちろん視界を奪われたままであるから、ここがどこなのかは全くわからない。ただ聞こえてくる音、重々しく門扉の開く音や全く足音のしない床の感触でかなりの大豪邸であることは分かった。
やはり屋敷の中を堂々巡りさせられ、最後は涼しい空気と石段に響く音、そして重々しく開く鉄のドアの音。そこでようやく足が立ち止まった。
「お連れいたしました」
スノードロップに対するよりさらに恭しい声。アイマスクがようやく外された。
レンガ作りの壁に絨毯敷きの床。薄暗くともされるランプ。そしてしつらえられた豪奢なソファー。ソファーに男が座っていた。あの貴族である。高級そうなバスローブに身を包んでいる。
「待っていたよスノドロ!」
貴族はそう言ってニヤリと下卑た笑みを浮かべてスノードロップを手でさしまねく。フラフラとした足取りでスノードロップは貴族の傍らに立った。
「ああ、下がっていいよ。ご苦労だった」
これはスノードロップを連れてきた男に対する声。男は恭しく一礼するとその場を去っていった。扉が重々しく開閉する。こうして貴族とスノードロップだけがこの場に残された。もちろん逃げること、反抗することなどできるはずもない。貴族には淫紋と言う絶対に覆しようのないアドバンテージがあるのだ。
「ふふふ……まずはスノドロがきちんと言いつけを聞いたかどうかチェックしようか?」
「はい。全て命令通り……」
憂いを含んだ表情に恥辱の色を浮かべて、スノードロップはそろそろとスカートをたくし上げて行く。今日は黒いストッキングを付けていないので、生足が露わになる。やがて股間まで露わになった。下着はつけていない。下着をつけるな、と言うのがまず一つ言いつけであった。
そしてくるりと後ろを向き、お尻の方を貴族に差し出す。陰部には何もなかったが、お尻の穴には何かが深々と埋まっていた。その根元には指をひっかけるようなループが備えてある。しかし今はそのループには細い紐が通され、腰に回されていた。
「ご命令通りお尻にはパールを埋めて来ました……きちんと紐もつけて抜けないようにしてあります……」
恥辱に顔を染めて報告するスノードロップ。これも言い付けだった。
「抜いて欲しいかい? それとも抜きたいかね?」
立ち上がるとニヤニヤしながらお尻を撫で回す貴族。
「お任せします……」
スノードロップは震えた声で答える。
「では、自分で抜いてもらおうか! ただし手は使わずにな!」
そう言ってソファーにどっかりと腰を下ろす。
「わかりました……」
スノードロップは片手でスカートをたくし上げたままの姿勢を保ち、もう片方の手で紐を解く。すると縛めを失ったパールが僅かに動いて浮き上がった。
「う、う~ん、ああん!」
お腹に力を入れるスノードロップ。やがて一つ目の玉が、腸液の滑りを帯びて湯気を立てながらお尻の穴から出てきた。そして二つ三つと玉が出てくる。玉が出てくる度にスノードロップは背中を震わせていた。
「気持ちいいのかスノドロ? 玉が出てくる度に、背中が震えてるぞ? それに……」
貴族は陰部に手を伸ばす。指が陰部に触れるとニチャァと粘液質の音がした。
「もうこんなに濡らしているじゃないか!」
「御主人様が私のお尻の穴をこんなエッチな子にしたんです……」
泣き出しそうになるスノードロップ。しかし玉をお尻の穴から出す動きを止めない。玉をお尻から出すたびに背中を震わせ、陰部を戦慄かせ愛液を滴らせている。
「ああ! ああ! イッちゃう! お尻でイッちゃいます!」
玉の2/3ほどがお尻から出ると、玉そのものの重さで一気に抜け落ちる。腸内を引っ掻く刺激と肛門への刺激にスノードロップは肛虐アクメを極めてしまう。陰唇も戦慄いて本気汁を滴らせた。
「まだ処女なのに尻穴だけは淫売だな!」
貴族と嘲るような声に思わず涙がスノードロップの瞳に浮かぶ。頬を朱に染めて僅かにかぶりを振った。
「まあ良い。今度は御主人様にご挨拶だな!」
貴族の言葉に弾かれたようにスノードロップは動く。スカートを直し、ソファーに座った貴族の前で土下座する。
「今日もご主人様の手や唇やおちんぽ様でスノードロップをいっぱいエッチな子にしてください……」
涙を浮かべ体を震わせながらあの旅館で叩き込まれた挨拶を口にするスノードロップ。そして貴族ににじり寄ると、バスローブの紐を解いてはだけさせる。そしてまろび出たペニスに頬ずりをして、肉棒と睾丸に軽くキスをした。そのまま軽く睾丸に吸い付く。
「そのまま続けて」
「はい失礼いたします……」
恭しく右手で陰茎と睾丸をスノードロップは持ち上げる。そして手の平の上の肉棒と睾丸を僅かに舌を伸ばして愛おしそうに舐め始める。やがて舌での愛撫ににが熱を持ちムクムクと起き上がりはじめる。
「はむ……」
スノードロップは勃起したペニスを唇で含んだ。右手で根元を優しく扱き、左手で睾丸をさわさわと刺激する。
「う、ううん……うん!」
言葉にならない呻きをあげながら口唇奉仕に没頭するスノードロップ。唇でカリの部分を挟み込んで扱きながら、舌で亀頭を優しく舐め滲み始めた先走りを綺麗に舐め取って行く。
そして一度口を離すと、今度はペニス全体を舌でピチャピチャとまるでアイスキャンディーのように舐め回す。すぐに陰茎全体がスノードロップの唾液で妖しくてらてらと濡れ光っていった。
「飲みたいかそれとも顔に欲しいか?」
「飲ませてください……ご主人様のオチンポミルク、スノードロップに飲ませてください!」
精液を顔に出すか飲むかを問われて飲むことを選ぶスノードロップ。それを聞いた貴族の顔に意地悪げな表情が浮かぶ。
「じゃあ顔に出してやるから、それを飲むと良い」
それを聞いたスノードロップの表情が一瞬曇るが、すぐに口唇奉仕へと戻っていく。
「出すぞ! 顔に出すぞ!」
スノードロップの口唇奉仕に貴族は体を震わせ射精が近いことを告げる。その言葉にスノードロップは唇を放す。そして優しく根元を扱き、亀頭を自らの目の前にして瞳を伏せる。
「ああ! ご主人様のオチンポミルク!」
大量の精液が上気したスノードロップの顔めがけて放たれる。あっという間にスノードロップの顔面は精液で白く覆われた。
白濁した精液を顔いっぱいに受けてもなお、彼女の美しさは微塵も損なわれていなかった。むしろ可憐で愛らしい楚々とした表情をうっとりさせ、征服の証である精液を滴らせている彼女の表情は凄絶美さえあった。その表情を見た貴族は内心に更にどす黒い感情が渦巻くのを覚える。
(もっと……もっとこの娘を辱しめたい……徹底的に辱めて肉の悦びと恥辱に落ちていく絶望を心身ともに徹底的に刻み込みたい……)
やがて渦巻く感情は一つの考えを取り、貴族は心の中でほくそ笑む。
貴族に芽生えた新しいどす黒い感情などスノードロップは思いもつかない様子だった。顎から精液が垂れないように左手で顎を押さえると右手で顔中の精液を拭いとっていった。そして両手にいっぱいの精液を舌で綺麗に舐め取ったのであった。もちろん、ペニスに残った精液も忘れてはいない。まるでストローで吸うかのように、射精の余韻に打ち震えるペニスを唇で吸い上げ、精液をかき集める。
「飲んでいいよ」
貴族の許可に従い口の中の精液をこくんと飲み下す。そして口を大きく開いて精液を全て飲み下したことを貴族に示してみせるのだった。最初は精液のえぐさにえづき、涙を浮かべて飲み干したものだったが、今では苦にならないどころか少しの興奮さえも覚えるようになっていた。
不思議な事に、今日はそれ以上何もされなかった。貴族はスノードロップに部屋の端を、少し奥まったそこは鉄格子で区切られた牢屋のようになっている、を指し示すと、それではおやすみ良い夢を、とだけ言い残して足早に去っていった。