一人取り残されたスノードロップはその鉄格子の向こうに向かう。鉄格子で区切られてはいるものの、ちょっとした広さのある部屋になっており、大きいベッド(触って確かめてみたら随分と質の良いシルクのシーツがかけられていた)にトイレと一体化されたシャワーブースまで備えられたおよそ牢屋とは言い難いもので、小さなテーブルの上には水差しとグラスまで用意されていた。
地方に赴く任務で時折割り当てられることがある安宿の何もない部屋とは比べ物にならない。そういう所は夜露と夜風を凌げる屋根があってベッド(スプリングやマットがボロボロでも)があれば幸せ。テントで露営するよりはマシ。そのレベルのところも少なくはなかった。
(何が入っているんだか……)
水差しを軽く振ってスノードロップはそう思わないでもなかったが、いやいやと思い直す。
(淫紋刻まれてるんだから何を今更、よね……)
それは悲しい現実認識だった。どれ程牢屋とは思えないような快適な部屋でも、監禁されていることに変わりはないのだし、夜が明ければ貴族の責め苦が待っている筈なのだった。
(団長さん……早く帰ってきて……私をこの状況から助け出して……)
スノードロップは口惜しさと悲しさ。それに愛する団長さんへの想い。そして徐々に開発されつつある自分の女体。その全てが入り交じった複雑な表情を浮かべ、ぎゅっと体を掻き抱き、面差しを伏せて涙を滲ませるのだった。
(あんな勲章を貰わなかったら、こんな事にはならなかったのかな……)
そうぼんやりと思う。
(勲章頂けると決まった時はみんなで喜んだのにね……私達それに団長さんの努力が認められたって……)
また瞳の端から新しい涙がほろりほろり流れ出る。
(でも希望だけはせめて捨てずにいよう……いつかこれが悪い夢だった……そう思える日のために。また心からの笑顔で笑う時のために……)
なんとか自分の心を鼓舞するスノードロップ。どれほど肉体が穢されようとも、心までは穢されまい挫けまいと改めて誓う。それがどれほどか細い、まるで蜘蛛の糸のような細い希望であったとしても希望さえ捨てなければなんとかなる。今の彼女はそう思うしかなかった。
「…………あれ? ……これなんだろう……」
ふいに壁のレンガの一部に違和感を感じるスノードロップ。よくよく見てみると胸の高さのレンガの一部が若干浮いているのだ。少しだけ戸惑った後、おずおずと指を伸ばす。
指を伸ばすとレンガがわずかに押し込まれた。そのレンガは何らかのスイッチになっているらしく、かすかにからくりの作動する音が響く。どういう仕組みになっているのかわからないが、いつのまにか同じ位の高さのレンガにぽっかりと穴があく。あまり大きくはない。精々顔を突っ込むことができるぐらいである。
「ここからの抜け穴ができるとかそういう都合のいいお話じゃないのね……」
少しガッカリとしつつも、好奇心が勝ったスノードロップは穴を覗き込む。穴の両側からは格子状に、そして正面からはガラス越しに丸く光が漏れており穴の中がどうなっているかどうかはよく見えた。
(お面の中に顔を突っ込むような感じね、覗き穴みたいなものかな?)
スノードロップはそんな感想を抱く。
(何が見えるのだろう?)
嫌な感じはする。それにどうせ覗いたところで、現況が好転するわけでもない。
だが純粋に好奇心が勝る。スノードロップは意を決して穴に顔を突っ込んでみるのだった。
見立ては間違っていなかった。ちょうど目のところにガラスを介した穴が位置取りし、両側からは音が聞こえてくる。
(やはり……覗くためのカラクリなのね……)
覗きこんだ先に見えたもの。それはちょっとした大きさのある広間だった。広間の奥には赤い緞帳で覆われた舞台があり、2~30人ぐらいがゆったりと過ごせるくらいのテーブルとソファーが設えられている。視覚から得られた情報を判断するに、この覗き穴は広間を中央から丁度見下ろすような位置にあるらしく、俯瞰的に広間全体が見えるのだった。
(かぶりつきとは言えないけれど、この広間で何が行われてるかを見るには充分……お芝居とか演奏とかを見るならとても良い位置ね。暇つぶしに何かしてくれないかな……)
明かりが灯されているので、これから何かを行うのかもしれないが、今は無人の広間を素早く観察したスノードロップは穴から顔を出した。やはりあのレンガを押すと穴は元通りに塞がってしまった。
(本当に趣味の悪い……)
スノードロップはそう思いながら手早くシャワーを浴び、備え付けてあったバスローブを身にまといベッドに潜り込む。討伐と淫行の疲れで程無くして安らかな寝息を立て始めた。
「おはようございます。主は急用でお出かけになられました。明日にはお戻りになられるということなので、今日一日はごゆっくりとして頂きたく……」
次の日の朝、庶民感覚では豪勢に思われる朝食を銀の盆に乗せて持ってきながら、執事と思しき初老の男性は恭しく言った。老執事の傍にはやはり初老のメイドが付き添っている。上客に、というほどまで恭しくはないが、それでも執事として威厳と最低限の礼儀を忘れないプロ意識溢れる立ち居振る舞いにスノードロップはちょっとした感動を覚えるほどだった。
どこに行ったの? とはスノードロップは聞かなかったし、たとえ聞いたとしても教えてくれるはずもなかった。
初老の執事は手早く朝食をテーブルの上に広げる。そしてスノードロップが朝食を取り始めると、老メイドが洗練された動きで彼女が気にならないようリネン類をまとめ、水差しに水を補給する。
「何かご要望がございますでしょうか? 我が主から客人が暇など抱かぬよう丁重におもてなしを、と承っております」
朝食を取り終えた食器をメイドが手早く片づけ、最後に老執事はスノードロップに問いかけた。
「じゃあ何か本を……」
老執事の言葉に甘えて本をリクエストするスノードロップ。
「承りました。他にも何かあれば遠慮なく仰ってください」
老執事はそう答え立ち去ろうとする。ドアを出ようとした瞬間、立ち止まって振り返った。老執事と老メイドの顔にどこか何かを懐かしんでいるような色が浮かんでいる。
「何です?」
二人の面差しに浮かんだ表情に少し怪訝な表情になり、問いかけるスノードロップ。
「いえ……見れば見る程、お客様は早くに亡くなられた我が主様の母上様に良く似ておられると……思わず昔を懐かしんでしまったのでございます……美しく聡明な方でございました……」
老執事の言葉に老メイドもわずかに頷いた。
「…………」
スノードロップには返す言葉がなかった。
「少し喋りすぎました……平にご容赦を……お望みのものはすぐにお持ちいたします……」
そう言って二人は階段を登っていった。
(……母親にそっくり、ね……)
二人が立ち去った後、スノードロップは複雑な表情を浮かべる。貴族が自分に執着する理由がわかったからだった。もっとも、いくら母親が恋しいからといって母親に似た女性をこんな風にするなんてどう考えても狂ってる! 普通じゃない! と内心に憤怒の気持ちをも抱く。そして同時に私がこんな顔に生まれなければ……という自分ではどうしようもない哀しみをもてあそんでしまうのだった。
そして夜。なかなかに豪勢な夕食を頂き(あれから老執事と老メイドは二度と余計な口を開かなかった)、スノードロップはベッドの上で本を読んでいた。さすがに大貴族の執事ともなればかなりの気が利くらしく、届けられた本は彼女を飽きさせることがなかった。
そしてページをめくるスノードロップの耳に、微かなざわめきが連続して聞こえてくる。そのざわめきは壁の向こう、広間から聞こえてきていた。
(何が行われようというの?)
怪訝な表情になるスノードロップ。そして例のスイッチを押し、覗き穴から広間を覗き込む。覗き込んだ広間にはいつのまにか一杯の着飾った人々が着席していた。男女を問わず誰も彼も正体が分からないように鼻から上を覆う仮面を被っている。だが着ている衣服は遠目からでも高級そうなものと分かる。女性達の付けた香水の匂いが僅かにスノードロップの鼻をついた。いずれも安物ではない上品な香りである。
そしてテーブルの上には酒瓶と摘めるような軽めの食事。これから何かが行われるようだった。
「今宵はようこそいらっしゃいました紳士淑女の皆様方! どうか今宵の一時をごゆっくりとお楽しみくださいませ! 今宵は皆様を飽きさせないよう数々の新しい趣向も凝らしてございます!」
やがて舞台の上、緞帳の前に立った仮面姿の派手に着飾った男が実に張りのある声でそう言って深々と一礼。するとゆっくりと赤い緞帳が上がっていった。
(やっぱり……そういうことなのね……)
赤い緞帳が上がり舞台の上が露わになる。一瞥したスノードロップははっと息を飲み、同時に憤りの気持ちを抱く。
ステージの上にはがっしりとした一脚のビーチチェアーのような椅子。そして椅子に座らされた全裸の少女がいる。少女のすんなりとした細い手足は手枷足枷で椅子に縛められており、目隠しと猿轡をされて全裸の体と紫の髪を二つに分けたおさげを震わせている。年の頃はスノードロップよりやや幼いぐらいに見える。
よく見れば少女の股間に、何かのコードが2本伸びているのがわかった。恐らくは性具の類なのだろう。一本は陰部にもう一本がお尻の方に伸びている。そして性具に刺激されて絶頂を迎えているのか、時折大きく身を捩り、猿轡から涎を垂らす。その度に観衆からは下卑た笑い声が上がった。
(なんて酷いことを!)
憤るスノードロップ。だが何もしてあげられることはできない。彼女も少女も囚われの身なのである。自分の無力さに思わず瞳の端から涙が零れ落ちた。
「皆様! よくご覧になられましたでしょうか! 皆様の目の前にいる少女にはお尻とオマンコに魔法仕掛けのローターが入っております!」
司会役の男はそう言うと、少女の傍に歩み寄り、目隠しと猿轡を外した。
「誰か! 誰か助けて! お腹の中とお尻で震えているものを取って!」
猿轡を外された少女の口から悲鳴と助けを求める哀願の声が上がる。もちろん助けなど来ようはずもない。それどころか司会の男が椅子の背後から少女の股間に手を伸ばし、コードが入り込んでいる陰部を大きく手で寛げる。半分寝そべるような姿勢で椅子に拘束されているので、苛まれ続け望まぬ絶頂で愛液で濡れ光る陰部がはっきりと観衆やスノードロップに晒された。
「いやぁ! 見ないで! いや~~! アソコを拡げないで!」
また少女の悲痛な叫びが上がる。そして性具の動きが激しくなったのが、少女が身を捩る様で見て取れた。
「ああっ! また……イッちゃう! もう……もういや~っ!」
絶頂を極める少女の悲痛な叫び。少女はまた体を大きく震わせた。指で寛げられている陰部から白い粘液がトロトロと流れ落ち、胎内で震え続けていたローターが押し出された。押し出されたローターは椅子の上でたっぷりと纏わりついた愛液を撒き散らしながら震えている。
「またいきましたね! こう見えてもこの少女は現在騎士学校で学ぶ将来の花騎士さんなんですよ? でも花騎士よりは娼婦の方が似合うかもしれませんね!」
朗らかに笑いながら司会の男は再び少女の胎内にローターを埋め込むのだった。
「もうやめて! お願い何でもしまから! もう、やめてください! お父さん……お母さん助けて!」
涙をボロボロと流す少女の叫びも虚しくまたローターが振動し、淫らな水音と愛液を泡立たせながら少女を苛んでいくのだった。
(騎士学校の生徒だなんて……)
胸も張り裂けんばかりの気持ちを抱きながらスノードロップは悲しくなってしまう。さすがにこれ以上は見ていられなかった。再びローターの刺激に悶える少女の喘ぎを聞きながら穴から頭を出そうとする……だが。
「なんで! どうして抜けないの!」
小さく叫んでバタバタと体を震わせるスノードロップ。なぜか首が穴から抜けない。何も戒められていないのにかかわらず、である。まるで見えない首輪に繋がれているかのように首が穴から抜けないのである。
「最初から……これも……罠!」
悟った時にはもう手遅れだった。これは覗き穴などではなかった。覗き込んだ者を魔法で拘束し、無理やり広間で繰り広げられる何かを見つけるための罠だったのである。つまりは身体を、ではなく心を調教するカラクリなのである。ホイホイとのぞき込んでしまった自分の迂闊さを悔む。
「やめて! こんなの見たくない! 見たくない!」
騎士学校で学ぶ生徒、つまりはスノードロップの後輩でもある、が凄惨な辱めを受けている様を無理やり見せ付けながらスノードロップは半狂乱に喚いた。甲高く喘ぎ続ける少女の大声と観衆たちのざわめきでスノードロップの叫びは届いていないようだった。せめて見ることだけはすまいと瞳を閉じるものの、耳を塞ぐことは出来ないので少女の喘ぎは絶え間なく耳に流れ込んでくる。
「あー! あー! ああー!」
少女がまた絶頂を極める。司会の男に乳房を激しく揉まれ、愛液を大量にしぶかせながら絶頂する。あまりにも強い絶頂に今度は小水もチョロチョロと流れ落ちた。
「花騎士の卵がションベン漏らしながら悶え狂う様をよくご覧になられましたか! さあ皆様方! これからメインイベントですよ!」
司会役の男の狂気を孕んだ声。立ち昇る愛液と小水の醸す淫臭。そして周囲からも同種の匂いが立ち込めつつあった。スノードロップは瞳を閉じていたので見ることはなかったが、少女の痴態にあてられた観衆たちも、各々淫らな行為を始めていたのだった。股間に顔を這わせ口唇奉仕を始める者、手でお互いの陰部を撫でさする者、女性を上に乗せて性交を始める者すらいた。それらの醸し出す強烈な淫臭が音を聞くためのスリットを通してスノードロップの鼻にも届く。スノードロップはむず痒そうに身体を捩らせた。彼女もまた淫臭にあてられ、体の芯に淫らな炎を灯しつつあるのだった。
「さて皆様! このいたいけな少女、もちろん処女でございます! どのようにしてこの美しい花を散らすべきでしょうか! 無惨に散らしたいと思いですか? それとも優しく散らしてあげましょうか!」
司会役の男は絶頂にグッタリとした少女の手枷足枷を外して椅子から抱きかかえるようにして下ろす。もう少女には抵抗する気力も体力も残っていないのだろう。嗚咽を漏らしながら司会の男の為すがままだった。
「後ろから犬のように犯して散らしてやるのも一興だの!」
連れ添った女性に陰茎を刺激させている男が叫んだ。
「犬の様に後ろから、なんて下品ですな! せめて相手は選ぶべきでしょう! そう、自分の手で自分の初めてを奪うディルドーを選ばせるというのは?」
さらにもう一人男が叫ぶ。
「後ろから犬がいいわ! 今の私みたいにね! どうせなら両穴でやっちゃいなさいよ! お尻もオマンコも同時に挿し貫いてやって!」
今度は女性の声。その女性はまるで獣の交尾のように後ろから激しく差し貫かれている。
(どっちにせよ酷いじゃない! ……どうして……どうして……こんな酷いことをするの……まだ生徒とはいえ人々を守るための花騎士なのに……いくらお金があって権力があっても私たち花騎士がいないと害虫からは身が守れないのに……)
声だけを聴いているスノードロップは体の芯を嬲る肉欲に身をよじらせながら思う。今耳にしているあまりにも悲しすぎる情景に、閉じた瞳からは滂沱の涙が溢れる。守り抜くべき者たちから受けるこの仕打ちに少女共々奈落の底へと突き落とされたような気持ちに陥っていた。
「ふむ……皆様のご意見がまとまらないようですね! ではここは平等に私が決めさせていただくということで!」
百家争鳴といった様相を呈する広間に司会の男の声が響いた。異議無し! とでも言いたげに万雷の拍手が沸き起こる。
「ありがとうございます! それではわたくしめが謹んでこの子の初めてを決めたいと思います!」
司会役の男は深々と一礼。そして少女のそばに屈み込み、何やら耳打ちをする。
少女の目が大きく見開かれ、いやいやとでもいう風に大きく首が振られる。
もちろん気にした風はない司会の男が舞台の袖に向かって指を鳴らすと、数人の男達が現れ何らかを組み立て始めた。その作業は素早く終わり、やがて大掛かりな何か組み上げられた。それは三方にガラス、そして鏡の焦点の中央にはやはりガラスのテーブルのようなものが備えられていた。
司会役の男は満足気に大きく頷くと、少女をテーブルの上に乗せ、両手足をテーブルに備えられた手枷足枷で拘束する。そして最後にもう一度指を一鳴らす。どういう仕組みになっているのか、三方のガラスに大きく少女の姿が、怯える表情、粘液に塗れ光る陰部、そして下から見上げたような見え方の身体全体が、映し出される。いずれも大写しで非常に鮮明だった。
「さあさあ! これで皆様に良く少女が初めてを奪われる様をじっくりと見ていただく事ができます! ただ……今日はとてもスペシャルな夜でございます! 準備が整うまで今少し時間を頂きますが、それまで幕間としてステージ後方をご覧くださいませ! 皆様に是非ご覧頂きたい映像が映し出されます!」
司会役の男は喜色満面といった風の声。そしてもう一度指を鳴らす。するとステージの後方、壁になっているところがぼんやりと白くなり、やがて映像を映し始めた。
(嘘! 嘘でしょう! なんで! なんで!)
聞こえてきた声にスノードロップは大きく目を見開く。思わず映像が目に入ってしまった。ステージ後方に映し出された映像。それは……
「これから……ディルドーおちんぽ様にご奉仕致します……」
(私の映像!? どうして!)
スノードロップが驚くのは無理もなかった。ステージの壁に映し出された映像はつい先日、騎士団の宿舎でディルド-をお尻の穴に咥え込んでオナニーをしろ、という命令が下された時のものだったからである。幸い? と言うか何と言うか、目の所には黒い線が入っており、スノードロップとは分からないようになっている。
「なかなか見応えのある映像でございましょう! これは我が主様が今調教中の肉奴隷の映像でございます! この肉奴隷はこれから今舐めているディルド-をお尻の穴へと咥え込むのです!」
「……目線でよくわからないが実に羨ましいことだ! こんな可愛い少女をワシもそうしたいの!」
「お外でお尻にディルドーなんて本当にはしたない! 雌犬にだってもう少し恥じらいの気持ちはあるでしょうに!」
「ほう……よく調教されておられる……いや……元々淫乱なのでしょうな……淫乱の素質がなければ、調教されていてもここまでは……」
スノードロップの映像を見た観衆からは男女問わず口々に野次のような声が上がる。やがて映像はスノードロップがディルドーをお尻の穴にくわえ込むものに代わり、はしたなく気をやるまでの場面を様々にアングルを変えながら余すところなく映し出した。そして映像が切り替わると今度は自室でのオナニーの映像が映し出される。いずれも愛液を垂れ流す陰部が、ディルドが突き刺さったお尻の穴が、そして楚々とした可憐な顔を悦楽に蕩かせた絶頂の表情の数々を鮮明に映し出していた。
「嘘嘘嘘嘘嘘嘘! いやあ~~~~~~!」
いくら瞳を閉じていても、耳には自分の喘ぎ声が聞こえてくる。その余りな恥辱にスノードロップは気も狂わんばかりだった。
「あ! だめ! やだ! いや! こんなの嫌! こんな時に動かないでぇっ!」
痴態の映像を大勢に見られると言う情け容赦の無い精神への責め苦。そして何故か同時に淫紋が作動しスノードロップを肉体的にも責め嬲り始める。それは正に心身共に輪姦されているようなものだった。
「おぉ、準備が整った様でございますね! 肉奴隷の淫らな映像を見ながら、メインイベントへ参りましょう!」
何かタイミングを計っていたような司会の男の声が響く。
「あれこれ考えたのですが、ここはやはり皆様に、この娘の花を散らしていただくということで!」
司会者はそう言って監視を見回しニンマリとした。
「どなたか希望される方はいらっしゃいませんか?」
「ではワシがやろうかの!」
即座に一人の男が立ち上がり立候補した。既にでっぷりと肥えた下腹部を露出させており。巨大な肉棒が膨れ上がり波打たせている。
「はい結構でございますよ! どうかこの娘の処女の花、ご存分に楽しんでくださいませ! 他にも立候補する方はいらっしゃいませんか? プリプリとしたお尻の穴ももちろん処女ですよ! 可愛らしいお口に無理やり肉棒をねじ込んで、精液を顔や全身にかけるというのも一興でございますね! もちろん女性の方も張り切ってどうぞ! 稚拙な舌遣いは新鮮な刺激でありましょう! それともディルドーで番いますか?」
なおも煽り立てる司会役の男。その煽り立てに更に何人かが立ち上がった。男たちは舞台に上がり、拘束されて身動きできない少女を取り囲む。ガラスに映し出された少女の表情はこれ以上ないほどに怯え切っていた。もちろん舞台の壁にはスノードロップの痴態が途切れることなく流れ続けている。
「あっあっあっあっ!」
そんな中、淫紋に嬲られて身悶えするスノードロップ。身悶えに思わず目を開いてしまう。すると淫紋からの刺激が和らいだ。どうやら目を閉じ、映し出される自らの痴態や少女の破瓜の瞬間を見ないでいようとすると淫紋が作動し責め嬲られるようであった。
(どこまで辱めれば気が済むの? 苦しみに終わりはないの?)
滂沱の涙を流して、少女と少女を取り囲む男達の姿を強引に見つめさせられるスノードロップ。心が張り裂けんばかりだった。
「助けて! お願いします! お願い! 助けて!」
男達に取り囲まれ悲痛な叫び声をあげる少女。男たちはニタニタと笑いながら、少女の全身のあちこちに肉棒を擦り付けて滲み出る粘液で少女を汚す。やがて最初に立候補した男が少女の膣口に醜悪な陰茎を押し付けた。そして一気に奥まで刺し貫く。
「いやあ~~~~~! いや! 痛いー!」
少女の細い悲鳴が響き渡った。巨大な陰茎が少女の膣にめり込んでいる。処女喪失の瞬間がガラスに大写しになる。
無理やり陰茎をねじ込まれた膣と陰茎の隙間からは処女の証である鮮血が滲み始めた。
「さすがに処女は締まりが最高だわい!」
少女の処女を奪った男は何の良心の痛みも感じていないようだった。下卑た声で高らかに笑うと、激しく前後に腰を突き動かし、少女の体内にペニスを叩きつけお尻を手のひらで力を込めて叩く。あっという間に少女の白く形の良いプリプリとしたお尻の肉が真っ赤に腫れ上がった。それはあまりにも惨たらしい処女喪失の瞬間であった。
「抜いて! 痛い! 痛い! 抜いて! お願いだから! 抜いて~~!」
破瓜の激痛に苦悶の表情を浮かべ、哀願する少女。その様を見せつけられているスノードロップも同じような表情を浮かべていた。直接自分の身が辱められているわけではないが同じくらい心が痛め付けられている。
「静かにしねえか!」
取り囲む男の一人が少女の顔面にペニスを押し付ける。もちろん破瓜の痛みに必死に耐えている少女に口唇奉仕など出来る筈も無い。男を楽しませる性的知識もなければペニスさえも間近で見たのは初めてだったのである。なにせ今日の昼食時に路地裏で拉致され、媚薬とローターでその蕾の身体に無理矢理性的興奮を刻み込まれたのだ。
もちろん男はそんな事情など知るはずもない。仮に知ったところで手加減するつもりなどなかった。鼻をつまんで口を無理に開けさせ、その幼い唇に肉棒を無理やりねじ込んで、蒼髪のおさげを掴み、無理やりなイラマチオを開始する。
「もごもごもご……」
口内を犯して暴れ回る乱暴な陰茎に少女は涙を浮かべる。
「歯を立てたら歯を全部へし折ってやるからな!」
男は冷たくそう言うのだった。
(どうして人はそこまで人に対して残酷になれるのだろう……ここまで狂えるのだろう……)
上下の口をペニスで塞がれ悶え苦しむ少女の姿を見せつけられながらスノードロップは思う。男たちと少女、そしてステージに映し出されるスノードロップの媚態にあてられ、観衆たちの痴態もその熱を増していて誰彼問わずまぐわっていた。広間はショーというよりは狂乱の乱交パーティーそのものと化していた。耳が塞げないので自分や少女の呻き声、それに男達の荒い吐息、そして観衆たちの繰り広げる乱痴気騒ぎ。立ち込めるすえた性臭。それらが全てダイレクトに耳や鼻に流れ込んでいた。もちろん彼女も半ばあてられている。淫紋とは無関係にいつしかバスローブと下着の上から、感じるところを弄り始めていた。指で触るそこは既にグッショリと蜜を滲ませ、指に愛液が纏わり付く。乳首は痛い程に尖っていて、指で触ると快感が突き抜ける。まるで男を誘うようにお尻を淫らにくねらせる。
「中で出すからな! たっぷりとこってりザーメンをくれてやるわ!」
やがて興奮を抑えきれない様子で少女の膣を犯している男が射精の瞬間を迎える。腰のピッチを小刻みに早くして激しく肉棒を子宮口に叩きつける。そして子宮を突き破るかのように陰茎を子宮にめり込ませ、そこで精液を解き放った。
「いやぁっっ! 中に何か熱いのが出てるぅっ!」
子宮を叩く灼熱の奔流に少女が口から肉棒を離して悲痛な声を上げた。だが、また男が無理矢理に肉棒を銜え込ませる。
「ふぅ……たっぷりと出たわい! 何度味わっても処女のマンコは最高だの!」
少女の膣内でたっぷりと射精を終えた男が肉棒を引き抜く。つい先程まで蕾であった少女の性器からは、処女の証である鮮血が男の射精した精液にマーブル状に入り混じった名状しがたい液体がどっぷりと溢れ出た。
「これは見事な破瓜の情景でございますな! やはり破瓜はこうでないと! 皆様にもご満足いただけたのではないでしょうか!」
にこやかに笑う司会の男。沸き起こる歓声と拍手。続いて少女に無理矢理に陰茎を咥えこませている男が射精の瞬間を迎えた。
「ぬぐ……う!」
肉棒に口中を支配されて、満足に声を出すことが出来ない少女がくぐもった呻きを漏らす。射精しながら陰茎が口中から引き抜かれ、少女の顔を精液で白く染め上げた。初めての精液の味に少女は苦しそうにむせ込んだ。
「これもまたお見事! なんと哀れな少女でございましょう! 少女は大事に持っていた処女を無残にちらし、さらに精液に顔を染められあげております! さあさ皆様! よくよく少女の無残な様をご覧になって下さいませ! これほど私達の嗜虐心を掻き立てる見た目は存在しないのではございましょうか!」
司会の男は下卑た声を上げる。同意を示す同じような下卑た笑い声が観衆達からも聞こえる。
(本当にクズ達! いたいけな少女をいたぶる事を楽しみにするなんて!)
自身の感じる場所を刺激しつつ、スノードロップを歯ぎしりをする。仮面の男女が集うこの集会は哀れな獲物をいたぶることを好みとする特殊な性癖を持った退廃した貴族や大商人といったセレブ達の集まりだったのである。
(こんなの……こんなの絶対許さない!)
持ち前の正義感で憤るスノードロップ。しかし今の彼女もまた、蜘蛛の巣に絡め捕られた蝶と同じ存在なのである。少女の凄惨な破瓜の様を見ながら、自身で自身を刺激しているのである。傍観者という意味では彼女もまた同じであった。いつのまにかステージに映し出されていた自身の映像は消えていた。
最初に射精した男二人が少女から離れると、さらに大勢の男が少女に襲い掛かる。今度は女性もいた。
「助けてー! お願い! 助けて! もうやめて~~~~~~~~~!」
息も絶え絶えな少女のか細い悲鳴も虚しく、あっという間に少女は獣達の慰み物となる。手枷足枷を外された少女の膣と窄まりに陰茎が突き入れられて激しく犯され、精液でドロドロになった顔面には陰茎が這いずりまわり、無理矢理に咥えさせられる。女性はディルドーを用いたり、少女に自らの陰部を押し当て無理口唇奉仕を強要する。正に物扱いであった。獣と化した貴族達は少女を自身の性のはけ口としか見ていなかった。いつしか少女の瞳からは光が消え、虚ろな瞳のまま獣達に身を委ねている。顔からは生気が感じられなかった。あまりにも無惨な体験に心が壊れてしまったのかもしれなかった。
やがて男達は次々と精を何度も放ち少女のありとあらゆる部分を白濁で汚していき、女性は蜜や小水を浴びせかけた。獣たちが満足して少女から離れると、ステージの上には全身を精液や愛液、それに小水だのと言った体液に全身まみれた少女が僅かに身体を震わせているだけだった。
「ああだめ……だめ! イク! イッちゃう!」
そして凄惨な輪姦の様を見せつけられながらスノードロップも罪悪感を抱きつつも切なく絶頂を極めていた。荒く湿った吐息が覗き穴を満たしていった。
「あ……抜けた……」
絶頂を極めると不思議な事に首が穴から抜けた。だがすぐに動けずへたり込むスノードロップ。なんとかレンガのスイッチを押して、これ以上あの広間の情景が伝わらない様には出来た。だが脳裏には先ほどまで見せつけられた情景がこびりついて離れない。少女は心と体を犯され、スノードロップは心を犯されたのである。
「シャワーを浴びて……せめて汗を流さないと……汗も涙も涎も……」
ぼんやりとスノードロップは思う。シャワーで汗は流せても心に刻み込まれたやるせなさは消え去りそうもなかった。だが今はせめてシャワーを浴びたかった。
(あの子……大丈夫かな……)
暖かいシャワーになんとか心の落ち着きを取り戻しつつスノードロップは思う。
(だけど心配したところで私には何も出来ない! せめて……せめて心配して……)
胸の中に複雑な気持ちが去来する。その気持ちを打ち消すかのように、石鹸を殊更大量に泡立てる。もちろん石鹸の泡で体の汗は流せても心の澱までは流せない。それをスノードロップはわかっていた。分かってはいたがそうしてしまったのである。
(私もああなっちゃうのかな……何人もの男の人に取り囲まれて……身体中を犯されて……精液を浴びせかけられて……心が壊れちゃうのかな……団長さんに初めては捧げられないのかな……)
心細さにまた涙が浮かぶスノードロップ。また脳裏に先程までの情景がありありと蘇る。
(もしあそこにいてあの辱めを受けているのが私だったら……)
泡をたっぷりと含ませたスポンジで体を洗いながら、ふとそんなことを思ってしまうスノードロップ。いつのまにか想像の中で少女と自分が入れ替わっていた。
(こんな妄想駄目! しちゃダメなのに!)
なんとか自分の妄想を押し止めようとするスノードロップ。しかし妄想は止まらない。妄想の中、彼女は穴という穴を陰茎で塞がれ激しく突き動かされながらも、いつしか自分で浅ましく腰を振って自ら肉欲を貪っていた。
そして現実でも指が石鹸の泡にまみれた乳房と陰部に伸びていった。泡のぬるぬるがいつもとは異なる刺激をスノードロップに与える。先ほど絶頂を極めたばかりなのに、また身体の芯が淫らに疼きだす。
(エッチな妄想しながら慰めちゃうのが止まらないよう……ああ! だめ! だめなのに気持ちいい! アソコもおっぱいも凄く感じちゃう!)
こうして体をくねらせ、指で泡を弾き飛ばしながらスノードロップはまたオナニーに耽っていくのだった。
一方広間では淫らでおぞましい饗宴も終わりを告げつつあった。ステージの上には全身に体液をまみれさせ、僅かに打ち震えるだけの少女が未だ取り残されているが、もう観衆たちの関心を買うことはなかった。性的に満たされた観衆たちは酒を飲み料理に舌鼓を打ちながら、今宵の饗宴の感想を興奮した様子で語りあっている。誰もがみな満足気な表情を浮かべて口々にこの集いを褒めそやした。
「さて皆様! 名残惜しくはありますが今宵の宴も残り僅かでございます! ですが……最後に皆様に極上のスイーツをご賞味頂きましょう! 皆様もう一度舞台の壁をご覧ください!」
今一度ステージに立った司会の男がそう告げると、また舞台の奥に映像が浮かび始めた。
映し出された映像はレンガの壁から体だけが生えてるような見かけの女性がバスローブをはだけさせて乳房を揉みしだき、下着越しに陰部を弄り回している映像であった。言うまでもなく、少女が犯される様を見ながら自らを慰めているスノードロップの映像である。白いお尻に淫紋がくっきり浮かび上がっている。
「この映像は皆様があの少女と楽しまれている時、その様を覗き見ながら自らを慰める浅ましい肉奴隷の姿でございます! 先ほど迄皆様がご覧になっていたあの映像、あの映像の娘でございます!」
映像を見た観衆からどよめきの声があがり、拍手が鳴り起こる。確かに荒淫の宴を締める性的なスイーツとしては極上の逸品であった。
「この卑しい肉奴隷は皆様方が楽しむ姿をこっそりと覗き見ながら自らを慰めておりました!」
とここで一度司会の男は言葉を区切る。ニヤリと口元が歪んだ。
「さてはて、おお! 何と淫らなことでございましょう! この卑しい肉奴隷は覗き見て慰めるだけでは物足らず、今も自らを慰めているのでございます!」
司会の男の言葉とともに映像が切り替わった。
「気持ちいい! おっぱいもアソコもすごく気持ちいい! ああ! だめ! 指が止まらないの!」
切り替わった映像は今まさにスノードロップがオナニーに耽っているシャワーブースの現在の映像であった。
シャワーヘッドを床に置いて跨ぐように膝を落とし、シャワーの水流で陰部を直接刺激しつつ、泡にまみれた両方の乳房を手のひらで揉みしだいている。体をわずかに屈伸させているので、その様はまるで男の上に跨り陰茎を自ら咥えこんでいやらしく腰を振っているようにも見える。
まさか広間に自身の現状が生中継されているとは考えもつかないスノードロップの自らを慰める動きは加速していく。床に腰を下ろし四つん這いの姿勢になると、シャワーヘッドの上に直接いんぶを押し当てた。そして右手を背中から回し、窄まりに中指を突き入れる。そして腰を上下に怪しくくねらせ始めた。
「まるであの子のように両方の穴に挿れられてるみたい!」
切なく喘ぐスノードロップ。左手は乳房に伸びて乳房全体を揉みしだきながら、指が何度も何度も固く尖った乳首を弾いている。
「どうやら……この卑しい肉奴隷は少女と自分を重ね合わせているようですね! とんだ淫乱な淫売です! ちなみに彼女は今宵の皆様のお楽しみに供されました少女の先輩にあたります。そう、現役の花騎士なのでございます! 皆様をお守りするための気高く強い美しい花騎士も一皮剥けばこの様な卑しい淫売なのでございます!」
司会の男の囃し立てに観衆からは野次のような失笑が漏れるのだった。
「うん! うん! あぁうん!」
腰を淫らな動きでくねらせながらスノードロップの動きはより激しくなる。
(お願いします……もっと激しく! もっと激しくアソコとお尻の穴をっ……つ、突いてぇ!)
そう淫語を心の中で口走るとより一層興奮が増す。指を窄まりに何度も何度も激しく突き立てシャワーの水流で陰唇と肉芽を責める。
「ああ! もうだめ! イク! イク~~!」
妄想の中の男達が精を放つと同時にスノードロップも絶頂を極める。背中が仰け反り全身がブルブルと震える。乳房を鷲掴みにし、固く尖った乳首を指で力強く挟み込んでいた。
「どうやらいったようでございますね! では……ちょうど良い区切りということで! 今宵の宴はここまでにいたしましょう! 皆様今宵は本当にありがとうございました!」
そこで映像は途切れ、スノードロップの絶頂までを見届けた司会の男が腕を振って恭しく観衆たちに感謝の言葉と共に一礼する。鳴り止まぬ拍手の中、赤い緞帳が降りて司会の男とステージを覆い隠していった。今宵の宴は終わったのである。