※この作品はR-18です。

目の腐った主人公が居ないんですけど。   作:銀座

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登場人物紹介

・榊 貴一
さかき きいち と読む。この作品のオリ主。
チート持ち。

・雪ノ下 雪乃
ゆきのした ゆきの 名前に2つも雪が入ってる筋金入りの氷属性。
何気に運動でも勉強でもオリ主に負けてるので地味に敵視してる。

・由比ヶ浜 結衣
ゆいがはま ゆい ガハマさんこと髪の毛ピンクという超不良系ギャル。
何故かこの世界ではワンコ飼ってない。ピンクは淫乱。たぶん。


第3話

はいはい、どうも俺です。貴一です。神様転生者やってます。

 

此度の人生は今度こそ「きーちっ!」って下の名前で呼んでくれるスポーツ大好き活発系ショートヘアのスパッツ女子を幼なじみにして、2人で海とか山とか探検したい。そんな夢がありました。

 

生まれた家の付近に女子は生まれませんでした。

 

同い年の野郎どもが毎日「きーちっ!遊ぼうぜ!」とやってきます。だが違う、お前じゃない。お前じゃ無いんだ・・・ッ!!

 

 

スポーツ大好き活発系ショートヘアのスパッツ女子幼なじみに、「きーちっ!今日も探検行こっ!」って連れ回されたいだけの、人生・・・だった・・・。

 

 

「聞きなさい!」

 

スパァンッ!

 

痛っ!ってなんだどしたんだセツのん。いきなり人を叩くなよ。しかもそれハリセンじゃん。ゴーレムでもスライムでも人間でも必ず5ダメージ与える不殺武器じゃん。どっから持ってきたのさ。え、話を聞け?何を言う、もう聞いたよ何度も。部室の話だろ?私物持ってきても良いって言ったじゃん。

 

「確かに私物を持ってきてもいいと昨日、私は言ったわ。でもね、散らかすなとも言ったはずよ?」

 

いや違うよ、ゴミを散らかすなってセツのんは言ったんだよ。目の前にゴミ袋や紙くず、その他ゴミを思い浮かべる何か落ちてる?無いでしょ?ほら何も問題無い。

 

「・・・問題無い?では聞くけど、何故部室に畳が敷いてあるのかしら?」

 

俺が畳好きだからだけど。あ、9畳敷いたから教室の3分の1くらい使ってるのに怒ってるのか?いやまぁ確かにちょっと大きくスペース取ったのは申し訳ないが、今までこの広い教室で長テーブル1個分くらいしか使って無かったしいいじゃん。ちなみにこれはこれから暑くなるから用意した、本物の琉球ビーグで編まれた目の荒い高級畳です。素足で上がると気持ちいいんだこれが。

 

「(イラッ)・・・ふぅ、ではもう1つ聞くわね?何故冷蔵庫が置いてあるのかしら?」

 

俺が置いたからだけど。飲み物とか冷やすのにあると便利じゃん。夏場とか弁当腐るの怖いとかアイス冷やしたい時はセツのんも好きに使っていいからね。

 

「そう、感謝するわ。もう面倒だからいっぺんに聞くけど、何故部室に本棚(漫画満載、小説類満載、空、の3つ)やら座椅子やら座布団やらちゃぶ台まで用意してあるのかしらっ?!」

 

全部俺が置いたからだけど。やっぱほら、日本人だからな!和室の方が落ち着くよね!あ、まだ時期じゃないからみかんは冷凍しかないんだ。食べる?

 

「(ブチッ)いい加減にしなさい!分かっててやっているでしょう貴方!私は、何故ウチの部室に!和室が出来てるのか!って言っているの!というかどうやって持ち込んだのよ!昨日の今日よ!?朝登校する貴方を見かけたけど、こんなもの持ってなかったでしょうっ!!」

 

「ふ、愚問だな・・・企業秘密に決まってるだろう(`・ω・´)キリッ」

 

「殴るわ。」

 

危なっ!いやだってチートですって説明しても理解できないじゃん?つまり言っても言わなくても理解出来ないのは一緒だし気にすんなよ。HAHAHA!

 

この後めっちゃ走って追い掛けられた。

 

 

◻️◻️

 

まだゼーゼー言ってる汗だくセツのんに座椅子を譲りながら、冷蔵庫の上に置いたプラスチックの編みかごからタオルを取って渡す。凄い恨めしそうな目で見てくるが無視して、冷蔵庫から水出しパックの冷えた麦茶が入った容器を取り出し、これまた冷凍庫でキンキンに冷やしておいたグラスに注いでセツのんの前にコースターと一緒に置く。あ、リップ付けてる?ストローいるかい?

 

「要らないわ。・・・無駄に手が込んでて気持ち悪いけど、戴くわ。ありがとう。」

 

ごくごくと音を鳴らして麦茶を飲むセツのん。分かるわー、運動して汗かいて、喉カラカラの時に飲む冷えた麦茶って真面目に美味いよな。ウンウン、分かる分かる。とりあえずこの高校が全教室エアコン付いてて良かったなーと語りかけながら私物の扇子で仰いでやる。エアコンで冷えた風が気持ちいいんだこれがまた。

 

「く、全く追い付けなかった上にあまつさえ至れり尽くせりで介抱されるなんて、屈辱だわ・・・!」

 

HAHAHA、まぁ俺チーターだからしょーがないね!

 

なおこの辺の私物は全部、この世界がゾンビパニックの世界かと警戒していた時に集めまくったものである。俺のもう1つの特典は時空間操作の出来るオリジナルスタンドだ。その辺に落ちてる家電ゴミを拾って時間を巻き戻し、新品同様にしてから空間操作でしまっておいて、いつでも何処でも自分の拠点が作れるようにしてあるのだ。

 

これにさらにアンサートーカーで当てた宝くじとか使って集めた食料やら飲料、調味料、日用品など、俺一人で20年は生き残れるくらい大量に用意してある。また、俺の空間は良くあるゲームのインベントリをイメージして作ったので、中に入ったものは時間経過も無い。流石に生き物は入れられない(というか入れると死ぬ)が、何故か受精卵などは入れておいても取り出して孵化機に入れたら孵化したので、最悪世界が滅んでも頑張れば俺だけ生きていける位の準備があるのだ。

 

まぁこの世界が俺ガイルだと気付いてからは完全に無用の長物と化してたので、こういう機会に使えるのはありがたい。

 

ちょっと趣味全開だが、便利なことには変わりないし、多めに見てくれるとありがたいね。わはは

 

 

「・・・はぁ、もういいわ。持ってきてしまったものは仕方ないし、便利なことに変わりはないのだもの。ところで、あの空の本棚は?」

 

ん?いや一人暮らしだと本が貯まりがちでな。古本屋に持っていっても二束三文だし、そういうのをここにちょいちょい置いておこうかと。要するに空き本棚にはこれから本が入っていきます。

 

「漫画も多いけれど、普通の小説も多いわね。意外だわ、結構読書家なのね。・・・この空本棚、私も本を持ってきて良いかしら。いつもは纏めて捨てているのだけれど、勿体ないと思っていたのよ。」

 

俺は乱読派なんだ。基本的にタイトルで興味引かれたらなんでも読む。ここに置いてあるのは捨てるには勿体ないけど何度も読む程じゃないかなー、ってレベルのものだな。あ、好きに使ってくれ。冷蔵庫の中も適当に入れておくから好きにしていいぞ。

 

「昨日の今日でいきなり部室が便利になったわね・・・まぁ、良いでしょう。食べ物とかに変なものは入れないで頂戴。タオルありがとう、洗って返すわね。」

 

入れねーよ。食べ物に悪戯とかする奴むしろ俺が殴るわ。

 

ああ、はいよ。別に使用済みタオル入れるカゴも用意してあるんだが、よく考えたらその方が良いな。このタオルも好きに使って良いけど、使ったら各自持ち帰って洗濯する、でいいか?

 

「了解よ。・・・間違っても私の使ったタオル持ち帰って匂い嗅いだりしないでね。警察に通報するわ。」

 

しねーよ。てかセツのん良くそれだけ変態的な嗜好思いつくね。アブノーマルに偏見はないつもりだけど、ちょっと引くわ。痛っ!

 

殴られた。解せぬ。

 

「人を変態扱いするからよ。当然の報いだわ。」

 

マジかよじゃあ俺昨日からセツのんに変態扱いされまくってるからセツのんも後でボコボコになんのか。誰だそんな酷いことすんの。安心しろセツのん、俺は基本的に美少女の味方なので俺が守るよ!

 

「結構よ。それより200mくらい貴方が離れてくれた方が安全だわ。」

 

同じ教室どころか同じ校舎にさえ居られないんですがそれは。

まぁいいけど。

 

てかマジで依頼人こねーなウケる。しょうがない、申し訳程度の活動するか。

俺は自分のバッグに手を突っ込んで、あたかもそこから出したかのようにノートパソコンを取り出す。WiFiルーターも一緒だ。

 

「・・・いきなりネットサーフィン?暇だから構わないけど、卑猥なサイトを観るのは家でやってもらえるかしら。」

 

ちげーよ。暇だから奉仕部のホームページ的なの作って高校のページにリンク貼りつけとく。ま、最低限の広告だけどな。人いっぱい来て欲しい訳でもないし、

 

「あら、あなたそんな事までできるの?意外ね・・・昨日から意外と有能な貴方を発見してばかりね。少し腹が立つわ。」

 

もはやただの嫉妬でワロタ。まぁ俺チートですしおすし。ゆーて最低限だけどな。専用メールと活動内容の説明、部室の位置だけ載ってりゃ十分だろ。

 

「そうね、あまり凝ったものにしても仕方ないし、それでいいわ。出来たら見せて頂戴。変なところがないかだけ確認するわ。」

 

そう言って席を立つセツのん。おーらい、っておよ、どったの?

 

「更衣室で体操服に着替えて来るわ。どこかの匂いフェチ君のせいで汗まみれで気持ち悪いもの。」

 

強めの香水すら苦手の俺に匂いフェチとか無茶を言いおるwwてかセツのんはホントその辺の知識詳しいな。思春期ガールめwってうおっ!?無言で筆箱投げて来んな!

 

「ごめんなさい、イラッとしたわ。」

 

そう言って扉を開けて出ていくセツのん。

 

いやてか平塚先生といいセツのんといい、俺に対する当たりがキツすぎじゃない?あんま覚えてないけど原作主人公だってここまで暴力振るわれてなかった気がするんだけど。俺がチート持ちでなかったらストレスで禿げてたかもしれぬな。わろすw

 

 

とりあえずセツのんのグラスを洗いにスポンジと洗剤のセットを持って立ち上がる。部室の近くにトイレがあるので、水道も目の前なのだ。便利!

 

さてさて、と扉を開けようとしたら、その前に扉がそろそろーと開いた。およ?と思ったら小さい声で、失礼しまーすの言葉と共に薄桃色の髪の毛がそろーりと擬音がつきそうな感じで入ってきた。ヘイラッシャイ!

 

「うひゃあ!び、びっくりした・・・あ、すいません、ここほーし部?って言うので合ってますか?先生に相談したらここへ行けって・・・」

 

ああなるほど、依頼人か。了解了解。まさか存在するとは思ってなかったわ。まあそんなこともあるよね。

 

どうぞ入って下さいな。今座布団出すから。

 

「あ、ありがとう、ってうわ、なんかすごい部屋!」

 

HAHAHA、ちょっと畳敷いてあるだけだよ。あ、すまんね、一応畳の上では上履き脱いでくれます?面倒かけて申し訳ないね、あ、飲み物は麦茶と緑茶、どっちがいい?ああ、暖かいのが良ければ紅茶もあるけど。

 

「麦茶で!あ、すっごい、冷蔵庫まである!他の部室知らないけど、こんな風になってるんだー!」

 

いやそれは俺も知らんけど、特に否定することもないのでそうだよーとテキトーに言っておく。セツのんのグラスに片付けは後回しにして、新しいグラスに麦茶を注いで、念の為ストローはいるか確認。要らんそうなのでコースターと共にピンクの女の子の前に置く。

 

すまんね、今もう1人ちょっと出てるから少し待って貰えますか?

そう聞きながらセツのんに連絡を・・・連絡先知らねぇわやっべ。ま、まぁ待ってれば来るでしょたぶん!

 

「あ、はい…だいじょぶです!」

 

ありがたい。とりあえず時間潰せるように興味があればと漫画の本棚を紹介しつつ、ただ待たせるのも何なので冷蔵庫からタッパーを取り出す。中身は俺の手作りクッキーである。ふ、一人暮らしのわちきはアンサートーカーを使って最高に美味い料理とかも研究しておるのだ!是非食べて驚愕するといいわ!

 

 

そう思って皿に並べたクッキーを、良かったら、と彼女の前に置いた。するとどうでしょう、いきなりちょっと難しい顔をしだしたではありませんか。

 

およ、クッキー嫌いでしたか?

 

「へっ?あ、いや、そうじゃなくて・・・このクッキー、ひょっとして手作り、ですか?」

 

いえすいえす。このワタクシのお手製にござんす。味は保証するでよ!あ、人の手が触れたものダメなタイプ?あ、違うの?

たまにいる潔癖な人かと思ったら違うらしい。どったの?

 

何か言いにくそうにしてる。まぁ無理に食べなくても他のお菓子もあるよ、と言いかけたところでピンクの依頼人は意を決した様にクッキーを掴むと勢いよくガリッと齧った。そしてもごもごと口を動かし、ごくんと嚥下。そしていきなりカッと目を見開いて叫んだ。

 

「うわっ!おいしー!何これすごい!ホントに手作り!?すごいすごい!あれ、でも何か食べたことあるような・・・?」

 

何この子ボキャブラリー貧困だけどめっちゃいい子やん!(ちょろ男)

てか満面の笑みで美味い!って言われるとそれだけで良い料理できたな!って分かって嬉しいよね。つまりこの子は料理人にとっては最高のお客さんですね間違いない。

 

「お気付きになられたか。それはカントリーマアムを参考に俺好みの大きさと味付けにしたものッ!つまりだいたいカントリーマアムと言って過言ではないのだ。」

 

カントリーマアムめっちゃ美味いよね。クッキーの最高峰と言って何ら過言では無い。しかし値段は庶民向け。これを食ったことない日本人は非国民に違いない(偏見)

 

なのでこのクッキーは正規国民である俺のカントリーマアムへのリスペクトを存分に込めつつさらに俺個人の理想を追求して出来た俺の手作りにして正規品に加えられてもおかしくない「だいたい本物のカントリーマアム」なのだ。異論は認める。

 

まぁそんな語りはさて置き、すごい夢中でパクパク食べてくれるピンクの子に調子にのって別の味付けのクッキーも出したり、セツのんの電気ケトル勝手に使ってクッキーに合う紅茶を淹れ、この食べ方が美味いぞ、とおすすめしたりしてみる。おお、ホントに美味しそうに食べてくれるなこの子。作り手冥利に尽きるぜ!

 

 

そんなこんなで20分程経った。依頼人はすっかりホクホク顔で、最初来た時の緊張感は既に消えている。うむ、依頼人の緊張解す任務は完了だな!

 

 

「美味しかったー!私、クッキーと暖かい紅茶の組み合わせって漫画の中だけかと思ってたよー!」

 

ふ、貴方に喜んで頂けたら幸いですよ、マドモアゼル。とかカッコつけて言ってみたらまどもあ・・・?えっと、なに?と伝わらなかったご様子。ちょっと悲しい。

 

「私が少し出ている間に部室にナンパした女性を連れ込むのは止めてくれるかしら。通報するわよ。」

 

とかやってたらようやくセツのんのお帰りである。いやナンパじゃないし依頼人だし。セツのん待ってて貰った間に暇にならないように精一杯もてなしてただけだし。あ、依頼人ピンク、私ナンパされてた?って引くのやめて貰えます?あれひょっとして君自分でここに来たのもう忘れた?

 

「依頼人ピンク!?へ、変な名前付けないで!キモイ!」

 

じゃあ淫乱ピンク。さて置きセツのん、もとい部長。どうやら依頼人らしいのでとっとと席に着いて下さい。何分待たせてんですか意識低いなーもう。

 

「い、淫乱ぴんく!?!?私まだ処ーじゃない!へ、変なあだ名付けないでよサカキン!」

 

「意識高い部員のつもりならまず依頼人が来た時点で連絡入れるのが普通よ。そんなことも分からないのかしら?」

 

何を言う。ピンクの髪の毛は淫乱と2次元では相場が決まっとる。だから君は淫乱ビッチでQED。つーかサカキンってだれ?まさか俺のこと?なんで名前知ってんのやだ怖い。

 

HAHAHA、ヤダなー部長。俺と連絡先交換した記憶あるんですか?

 

「そんなの知らないし!てかなんで名前知ってるくらいで驚いてんの!?同じクラスじゃん!」

 

「・・・(チッ)、そういえばそうね。貴方のような不審者に連絡先を教えるのが苦痛で控えて居たのだったわ。ごめんなさい、私の落ち度よ。」

 

 

え。驚愕の新事実。淫乱ピンクもとい、原作ヒロインの1人の由比ヶ浜さん、まさかの同じクラスだった件について。嘘だろ、原作主人公探してた時に手掛かり求めてこの人探して見つかんなくて帰り際に校門前で声掛けたのに、まさかの同じクラスだったとか。いやー盲点だったわ。

 

ヤダな部長、謝った振りして俺に原因があるって事にすんのやめてくださいよー。つーか忘れてただけでしょw何故なら俺も忘れてたからね!仕方ないね!まぁ俺から聞いたら結局部長が不審者扱いして教えてくれなかったと思うけど。だから俺はあんまり悪くない!

 

「気付いてなかったの!?わ、私結構皆と喋ってたのに・・・!サカキンは誰とも喋ってなかったけど。」

 

あ、ごめんなさい。ひょっとして何かいつも「っべーわーマジっべーわー」って言ってる語彙が死んでそうな人のいるグループに居た?あのキラっとしたイケメンのいるパリピグループ。ちょっと柄が悪いの伝染りそうなのであの辺一体ずっと見ないようにしてたわ。あー、なるほど、あのグループの一員ならビッチでも致し方無いね。可哀想に。

 

「可哀想!?た、確かに戸部っちは何時もそんな感じだけど・・・てかだからビッチじゃないし!サカキンキモイ!!」

 

「由比ヶ浜さんの下半身事情は置いとくとして、榊君。人として自分の非を認められなかったら・・・ごめんなさい、貴方に話しても詮のない事だったわね。忘れてちょうだい。」

 

だからサカキン言うなし。俺血筋のせいで見た目老けてるから小学生の頃とか榊菌、略してサカキンが移ると老けるぞー!って苛められたんだよ。ムカついたから本気で老けさせてトラウマになったんだぞ、相手の。

 

てか部長はことある事に俺を人の枠組みから外そうとするけど、何ひょっとして俺人に見えてないの?やった、じゃあ俺何に見えてる?悪魔とかに見えてるならそれを意識した言動にしよ。ふふふ、愚かな人間共よ・・・!みたいな?

 

 

「あ、ご、ごめん。そんなつもりじゃ・・・あれ?今相手のって言わなかった?」

 

「そうね、これと決まってる訳ではないけれど・・・ゴブリン、は小さい生き物とされてるから、オーク、オーガ、トロール、後は少し意味が違うけれど狼男、そんなところかしら。」

 

要するに性獣って貶したいんだろうけどセツのん、それらが女と見れば誰でも襲いかかる性獣扱いされてるのってエロ漫画とかエロゲとかの中だけだぜ。元は悪魔とか妖精とか魔物だし。やれやれ、セツのんが思春期なのはよく分かったから、いい加減依頼の話をしようぜ?あと、そういう卑猥な趣味は家でやるべきだと俺は思うな、部長。

 

 

いい加減に話が進まないから見事に軌道修正してみた。いやー、俺ってば有能な部員ですね!あれ、部長何プルプルしてんの?あ、ほらダメだよピンクの人。真面目そうな部長の意外な一面知ったからって唖然としてちゃ。こういうのは母の様に優しく、暖かい目で見てあげるのが1番傷付けないn「殺すわ。」

 

 

 

この後めちゃくちゃ襲いかかられたよ!

 

 

 

◻️◻️

 

 

「それで、確かF組の由比ヶ浜さん、だったわね?依頼、という話だったけれど・・・どのような話かしら?」

 

お、すげぇなセツのん。さっきまで顔真っ赤にしてゼーゼー言ってたのに、完全に無かったことにしていきなり話始めたぜ。つーか違うクラスなのによく名前知ってるなぁ。俺だって(原作知識無かったら)今名前知ったのに。

 

「シッ!言っちゃダメだよサカキン、せっかく落ち着いたんだから・・・あれ?今名前知った?」(ヒソヒソ)

 

「そこ、黙りなさい。・・・暗い夜道には背中に気をつける事ね、榊君。」

 

やだ、俺の事心配してくれるなんてセツのん優しい。ありがとね。まぁ俺に触れられる人間そうそう居ないと思うけど。気遣いは有難く受け取っておこう。

それはそうと初めまして由比ヶ浜?さん。どうも奉仕部部員の榊 貴一と申します。なおサラッと自己紹介を忘れたのは部長の雪ノ下 雪乃さんです。よろしくね!

 

何かいや初めてじゃないし!クラスメイトだし!とか淫乱ピンクもとい由比ヶ浜さん・・・長いな、ガハマさんでいっか。ガハマさんが叫んでるけどまぁ置いといて、ほらほらどんな依頼なのかね?早くしないと暗くなるよガハマさん。え、可愛くない?じゃあゆいにゃんね。あずにゃんみたいでビッチにはちょっと似合わないけど依頼人の頼みでは致し方ないな。

 

「ゆ、ゆいにゃん?そ、それなら・・・って!だから、あたしはビッチじゃない!むしろ処ーッて、言わせるなバカ!サカキンキモイ!!」

 

何も俺は強制してない件について。つか俺サカキンで決定なの、まぁ良いけどさ。

 

「榊君、話が進まないので黙ってて貰えるかしら。貴方も、いちいち騒がないで。別に恥ずかしがる様な事でもないでしょう。その歳でヴァージn「わぁー!やめてやめて!高二でまだとか恥ずかしいよ何言ってんの?!雪ノ下さん、女子力足りてないんじゃないの!?」・・・下らない価値観ね。」

 

お、今のはセツのんの地雷ワードに引っかかったらしい。いきなり機嫌悪くなったな。多分それでからかわれた事でもあるんだろうなー。セツのん美人だからその手の僻み多そうだし。しかし凄いなゆいにゃん。高二でまだとか恥ずかしい、って完全にビッチの発言じゃん。早ければ早いほど良い訳でもないのに。自覚無いのか?無さそう(確信)

無自覚ビッチとか何それ新しいジャンル。童貞が許されるのは小学生までだよねー!ウッ、頭が・・・!なにか嫌な事思い出した気がする。深く考えないようにしよう。

 

 

とりあえず多々ツッコミ入れたい所が多いが、部長に黙ってろと言われたので素直にお口チャックして、素直に2人の話を見守ることにする。するとようやく本題に入るのか、ゆいにゃんがおずおずと切り出した。何でも平塚先生にここで願い事を叶えてもらえると聞いてきたらしい。おかしいな、うちの部に侑子さんは居ないと思ったが。俺とセツのんの2人じゃなかったの?はっ!?ひょっとしてセツのんが将来侑子さんに・・・無いな。どう足掻いても無い。妖艶さとかエロさが足りん。具体的には胸が足りん。ゲシッ、痛っ。ちゃぶ台の下で見えないように器用に蹴られた。なんでバレたんだろ。すげぇなセツのん。

 

魚をあげるか魚のとり方を教えるかー、と部活活動内容の違いを説明しつつこちらを目だけでギロりと睨み付けるセツのん。とりあえずセツのんがさっきまた汗かいてたけど、汗引いたみたいだしそろそろエアコン止めるか。これ以上は冷えるな。セツのん身体弱そうだから風邪ひきかねない。ちょうど麦茶飲み終わったみたいだし、今度は暖かい紅茶でも入れておこう。2人の話を聞きながら、エアコンを切る。リモコン無いのでスタンドで押した。埋め込みパネルってこういう時面倒だよね。

 

あ、セツのんの分の紅茶カップ無いや。セツのんはいつも紙コップみたいだしな。それは味気ないのでせい!胸ポケットに手を入れてー?ちゃららららーらー、はいっ!明らかに胸ポケットに収まりきらない紅茶カップ・・・というか紅茶セットが出ましたー。わー、パチパチパチ。

 

よし、せっかくだから俺特製の焼きリンゴジャムと一緒に出してロシアンティーにしようか。本物のロシアンティーはジャムを紅茶に入れるのではない、ジャムを舐めながら紅茶を飲むのだ!って聞いた気がする。おっと、セツのん潔癖かもだし、カップ拭かないとね。消毒ウェットティッシュをまた胸ポケットから取り出して・・・っと?いつの間にか2人が話止めてこっちを見ている。およ、どったの?続けて続けて。大丈夫、ちゃんと話聞いてるよ。セツのんにそれだけキツいこと言われてカッコイイ!とかゆいにゃん変わってんな。マゾなの?

 

「誰がマゾだし!そんな話してないし!てか何今の!?どっから出したの!?」

 

「いや、それももちろんだけど榊君、貴方が今指差したらエアコン止まった様に見えたんだけど・・・?」

 

あ?まだそこまで言ってなかったか。あー、アレだよアレ。アレアレ。手品的なサムシングだよ。ハンドパワー!みたいな。そういや最近ミスターマリック見ないな。生きてるんだろうか。え、誤魔化すな?ヤダなー、何も誤魔化してないよ。え、種明かし?仕方ないなー、教えてあげよう。実は俺の制服の胸ポケットは四次元ポケットになっててだな・・・いや冗談だよ。何真に受けてんのゆいにゃん。いきなり胸ポケットに手を突っ込まれてめっちゃびっくりしたわ。つかドラえもんじゃないんだから四次元ポケットなんてある訳ないだろ頭大丈夫?現実と2次元の区別はきちんと着けないとアカンで!ゴスッ、アイタッ。殴られた。何故だし。つーかゆいにゃん顔真っ赤でプルプル震えて涙目で可愛い。ゴスッ、痛っ!今度はセツのんに殴られた。

 

 

「解せぬ。」

 

「黙ってなさいと言ったはずよ。話の邪魔しないで。目につく動きも止めなさい。」

 

 

あいまむ。紅茶をカップに注ぎながら、片手で敬礼して再びお口チャック。小皿にジャムを3つ用意して、ティースプーンを付けて2人にだす。飲み方知ってるかな?と思ったけどセツのんが普通に知ってたらしい。それを恐る恐る真似てゆいにゃんも飲み始めた。チ、間違えてたら後で弄ろうと思ったのに。あ、ロシアンティー美味い。さすが俺。2人もほっとした顔で美味しそうに飲んでる。うむうむ。さすが俺(大事な事だかry)

 

で、途中で何か俺に聞かれちゃまずい話もあるみたいだったので、2人の飲んだ麦茶のグラスを洗いに外に出たりして気を使ったりしてたら戻った時には話が終わってた。

ざっくり聞いてみると、何でもゆいにゃんはクッキーを作りたいけど自信ない、けど他の人にバレたくないから家庭科部とかには頼れない!手伝ってよセツえもーん!ということらしい。なお俺は味見枠。ほーん?

 

てかこれ本来原作主人公にあげるためにゆいにゃんが頑張るってのが動機のイベントじゃなかったっけ?原作主人公いないのに起こるんだ・・・いや待てよ?逆に言えばゆいにゃんが本気であげる相手が原作主人公の代わりのオリ主なのでは?もしくは目が腐ってない原作主人公が違う学校に通ってて、ゆいにゃんはその人の為に・・・お、有り得そう。いいね、これはしっかり協力しよう。ついでに原作主人公ポジの人間が見つかれば最高だ。

 

 

とりあえず学食から材料もらって家庭科室で準備がどうこう・・・とか悠長なこと言い出したので、ボッスン役の俺が今回はスイッチ役やるしかないな。突然だが!サカキンのー・・・?流石サカキン!のコーナー!

 

「は?サカキンキモイ。」

 

「榊君、後で構ってあげるから隅っこで遊んでて。」

 

辛辣で草。

 

「こんなこともあろうかと、クッキーに必要な材料は全部用意してあります。」

 

そう言って通学バッグから薄力粉やら砂糖やら卵やらその他もろもろを取り出す。

 

「・・・えぇっ!?なんで!?どーなってんの!?」

 

「・・・全部業務用?詰め込んだにしても卵も割れてないし、教科書類だって入っている。いえ、そもそも明らかに鞄に入り切らない量だわ。一体どうなってるのかしら。」

 

あ、ガチ考察とかそういうのは良いから。こういう時は流石サカキン!!って言っとけば良いんだよ。ほら、さん、はい。流石サカキン!・・・やってくれるのはゆいにゃんだけか。これだからセツのんは。やれやれだぜ。とりあえずちゃんと反応してくれた良い子のゆいにゃんは頭を撫でて偉い偉いと褒めておく。顔真っ赤にしたゆいにゃんにキモイと怒られた。めんご。

 

 

とりあえず先ずはやってみようと2人の背中を押して家庭科室へ。2人はゆるゆりな空気を出しながらエプロン付けたりしながらクッキーの調理を始めた。ぶっちゃけクッキーに関してはガチ勢の俺が教えた方がいい気もするが、味見役らしいので大人しくしておく。・・・今なんかゆいにゃんが家庭科室の冷蔵庫に入ってたインスタントコーヒーの粉を明らかに薄力粉より多く叩き込んだ気がするけど、俺は何も見てない。うん。セツのんの唖然とした顔初めて見たわ。慌てて口出ししてるけど、ゆいにゃんはそうなの?とか呑気なこと言いながら手を一切止める気は無い。それはつまり話を聞いてないのと同じである。

 

あ、これはアカンやつやん。胃薬用意しておこ。

 

とりあえず正露丸を取り出しておく。それだけじゃ足りなさそうなので、さらに口直しも用意しよう。今ある材料にちょっと足してホットケーキにするか。今日の気分はもっちりなので、餅を足して食感モッチモチにしよう。うん。

 

 

味見役ということの現実逃避では無いと思いたい。

 

 

 

続く。

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