※この作品はR-18です。

最強の最弱職、王女に手を出す   作:毒蛇

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第二話 既成事実

「でしたら。もう……カ、カズマ様は私の婚約者となりますね」

 

「お、おう。そうだな。せっかくだし子作りでもするか」

 

「えっ」

 

「いいい、いや、今のは言葉の綾と言うかさ。ほら、宿屋のベッドで男女が二人ならやる事は一つだろ! 一般社会の常識だぞ!」

 

「そ、そうなのですか!?」

 

「そうだよ!!」

 

 ふわふわした雰囲気の中で、何かとんでもない事を早口で言ってしまった気がする。

 戸惑いと羞恥の表情を浮かべた暫定婚約者に対して俺は慌てて弁解を試みる。

 いつの間にか年下の義妹ポジションだった筈なのに目の前の少女の微笑み一つに心臓の高鳴りが鼓膜に響いている。年下の子供ではなく一人の女の子として認識したからだろうか。

 

 ――と、そんな事を思っていた時だった。

 

「……えいっ!」

 

「ひょっ!?」

 

 自分の顔が赤らんでいないか確認したい胸中に囚われていると、何を思ったのか突然アイリスが俺の肩を掴んで俺を押し倒した。

 ギシッとそれなりに良質なベッドを呻かせながら飛びつく王女を咄嗟に抱きしめると金髪の髪から漂う甘い香りが俺の身体に浸透する。背中にベッド、胸板に王女と柔らかい物が俺を挟む。

 

「あわわ……わ、私、なんてはしたない真似を」

 

 耳まで顔を赤く染めながらも俺を抱きしめる腕は力強い。

 体格的、見た目的には俺の方が強そうではあれど、この世界にはステータスの概念がある。

 悲しいかな、俺の力のステータスよりも圧倒的に俺を抱きしめるアイリスのステータスの方が上であり強制的に抱き枕を強要される。

 自らの行為を恥じらいながらも俺を抱きしめる事は止めないアイリス。

 

「いや、はしたない事なんて無いぞ。こういう事にアイリスが積極的で俺は嬉しいぞ」

 

 ベルゼルグ王国の王族は代々強い血を取り込んでいる。

 脳筋戦法の火力ゴリ押しで大体何でも出来る程度に高ステータスなのだ。

 そんな彼女に本気で抱きしめられれば貧弱冒険者の背骨は砕け散り、俺は即座に天界にいるであろうエリス様と顔を合わせる事になってしまうだろう。

 そうならないのは彼女が自らのステータスを理解し、手加減しているからだ。

 

 おずおずと、まるでガラス細工を愛でるような思いが伝わってきて。

 そんな彼女の接し方が分からない不器用な抱擁が可愛らしいと感じて。

 

「……アイリス」

 

「……」

 

 こうなればいくとこまで行こう。

 言葉はいらない。ロリ枠はめぐみんに譲ろう。

 

「カズマ、様」

 

 …………。

 

「さっきからなんでその呼び方? 反抗期なの? 始まっちゃったの?」

 

「ちちち、違います! これは、その……これからは兄と妹ではなく……。お、お慕いする相手としてお呼びしたいのです。駄目、ですか?」

 

 そんないじらしい事を告げるアイリスの姿に俺は目を奪われた。

 見慣れた筈の容姿、俺を見下ろし懇願する彼女は普段よりも大人びて見えた。

 

「駄目じゃないです……」

 

「……でしたら。これからはカズマ様も私の事は妹扱いしないで下さいね」

 

「お、おう」

 

 手玉に取られている。

 僅かに小首を傾げ安心したように微笑を浮かべる王女を目にして、そんな事を思った。年下の女の子に弄ばれるというシチュエーションには思うところが無い訳ではないが、背伸びをしたがるアイリスの行動に俺は上手く動けないでいた。

 女の子は早熟する、そんな言葉が思考の隅で思い浮かんだ。

 

 そんな事を考えている間に、アイリスが俺の両頬に触れる。

 ひんやりとした手のひらに心地よさを覚えると同時に、王女の顔が――、

 

「――――」

 

「――――」

 

 アイリスの唇の柔らかさを知っているのは俺だけではないのだろうか。

 徐々に思考が放棄されるのを悟りながらも、暫く唇を交わらせる。

 

 少女から迫ったキスは唇を触れ重ねるだけの物だ。

 大人のキス、所謂ディープキスのような舌を絡み合わせる物ではない。

 

 だがダクネスに無理やり奪われたファーストキスよりも。

 めぐみんと魔王城に向かう前の思わせぶりなディープなセカンドキスよりも。

 ――優しく、温かく、親愛と慈愛に満ち溢れたキスであった。

 

「……ぁ」

 

「……」

 

 唇を離した瞬間、ぼやけた視界がクリアとなる。

 どれだけの勇気を費やしたのか、顔を赤らめたアイリスの姿が妖艶に映る。

 

 俺に圧し掛かっていた少女が身動ぎする。

 その度に少女の成長中の双丘が服越しに触れ、甘い香りが漂う。

 モジモジと彼女が動く度に、柔らかい腹付近に男の欲望が顔をもたげる。

 

「あの、お腹に当たって」

 

「これは、ほら、この状況で勃たない男がいるか!? いたらそいつはホモだよ! ホモルギだよ! おおん!?」

 

「と、唐突に逆切れは止めて下さい。といいますかあの人は、そういう……?」

 

「そうだよ! あいつ取り巻きの女二人いつも侍らせているけど何もしないじゃん? ああいう男は大体ホモだよ」

 

「……へー、お兄様って本当に博識ですね。……あっ、でもお兄様もめぐみんさんやアクア様に何もしていないのでは?」

 

「めぐみんとかダクネスはともかくアクアはないわー。それに俺の場合は大人の余裕で敢えて手を出していないだけさ」

 

「そ、そうなんですね。……その殿方の、その部分が大きくなるという事は。……私に興奮されたのですか?」

 

「…………」

 

 これは仕方がないのだ。

 決して男の剛直を年下の少女に擦りつけてセクハラしている訳ではない。普通押し倒されて年下にキスされたら誰でもこうなる、即ち悪いのはアイリスだ。そんな風に俺の息子が戦闘態勢に入った事に対して脳内武装を試みていると、股間に刺激が奔った。

 ズボン越しに小さな手で俺の怒張に触れているのはアイリスで。

 

「あ、アイリス? どこでそんな事を覚えたんだ!」

 

「王城の宝物庫にそういう知識の書物がありまして」

 

「ああ」

 

 以前王城に潜入した際に巧妙な罠として設置されたエロ本だろう。この世界では紙というのは基本的に高騰しており、書物の類は羊皮紙が主だ。

 そんな中でこの俺を惹きつける程のエロ本とは即ち日本から持ち込まれた物だろう。

 

「あそこって結界とか罠だらけだろ。どうやって忍び込んだんだ?」

 

「お父様に肩叩きしながらお願いしたら正式に中に入る許可を頂けたのです。誰かさんみたいにコソコソしないで入る事が出来ますよ」

 

「つまり宝物庫に行って堂々とエロ本を読んでいたのか」

 

「ちちち、違いますから!」

 

「ジャンルは? どんなのが王女様の好みでしたかね! イチャイチャですかな? 青姦? それともまさか、凌じょ……」

 

「お兄様。それ以上仰るなら、私にも考えがあります」

 

「というと?」

 

「……折ります」

 

「ごめんなさい」

 

 なんという事だろう。

 あの純真無垢なアイリスがエロ本によって汚れてしまった。本気で怒らせない程度に揶揄い、頬を膨らませ怒る少女の姿を謝り倒しながら見ていると、動揺していた精神が落ち着いてくるのを感じた。

 

「アイリス」

 

「何ですか?」

 

「俺がリードしていいか?」

 

「あっ……、そうですか。実はこれでも結構一杯一杯で……。カズマ様にお任せしますね」

 

「任せろ。百戦錬磨のカズマさんがエロ同人の竿役ばりにやってやるよ!」

 

「……百戦錬磨なのですか?」

 

「おっ、嫉妬か? 可愛いな」

 

「百戦錬磨なのですか?」

 

「いや、……まあ冒険者たる物、そういう事もたまにあるってだけだよ」

 

「……」

 

 夢の中、即ちサキュバスのお姉さんが仕事で見せてくれるエロい夢の中で俺は無敵だ。種付けおじさんカズマとして貧乳から巨乳、ハーレムと技能を磨いている。

 更に金と土下座に物を言わせ、催淫スキルをお姉さん方に教えて貰ったのだ。

 

「という訳で、そぉい!」

 

「きゃっ」

 

 俺を抱きしめていたアイリスの体躯を腕に抱き、位置を変える。

 アイリスに押し倒されている体勢が入れ替わり俺がアイリスをベッドに押し倒す。

 最早誰に見られても言い繕う事は不可避な状況だが。

 覚悟、らしき物は決めた。

 

「カズマ様」

 

「うん?」

 

「その、私は初めてですので、……どうか、優しく、してくださいね」

 

 

 

 

「はい、よろこんでえええええええ!!」

 

 

 

 

 初めてのキスはアイリスからだった。

 二度目のキスは俺からだった。

 

 彼女の衣服を脱がせながら自らの衣服も脱ぐ。

 夢の中で学んだ様々な事を活かすべく、かつ年上として、兄として、暫定的婚約者としてアイリスに恥を欠かせない事を決意する。

 

「んむ……」

 

 三度目のキス。

 今度は触れ合うだけではない、少しディープな口付けだ。

 

「ぁ、……んっ……っ」

 

 舌先がゆっくりと少女の唇を割り拓き、口内に入り込む。

 王女の瞳が大きく見開き閉じようとする唇の中に侵入した舌が彼女の歯茎を、舌裏を舐めとり、蛇のように舌を絡ませる。後頭部を抱き抱え貪るように口腔行為に熱中すると、徐々にアイリスの瞳が虚ろになっていくのが見えた。

 

 控え目な彼女らしく右往左往するアイリスの柔らかい舌を俺の舌が絡みつく。少女の舌裏を舐め、俺の舌を舐めさせていると徐々に彼女の舌が動き出す。

 勤勉な王女は此方の方向でも学習能力が高いらしい。

 舌の裏側の柔らかさに気づき少しずつチロチロと舌を動かし絡ませ始める。

 

「……ふ、……ぅ、ん」

 

「……!」

 

 酩酊したかのように頬を硬直させ、懸命に舌を絡ませる王女。

 そういえば負けず嫌いだったな、と思い出しながらも舌先は緩めない。

 

「ん~……! んっ」

 

 密かにスキルを駆使し年下にマウントを取る童貞。

 否、これから童貞を捨てに行く男に手加減という文字はない。

 子供であろうと女であろうと容赦はしない真の男女平等主義者とは俺の事だ。

 

「ぷは……っ」

 

「はー……はっ、ッ」

 

 荒い呼吸を繰り返し、離れるのが惜しいとばかりに唇が触れ合う。

 俺の唇と自身の薄い唇に唾液の糸が橋を作るのを見て、そっと指で拭う王女。自らが作った淫液の糸を千切って、その様子を俺は見て、ふと目が合う。

 瞳に浮かぶのは僅かな恐怖と戸惑い、それ以上の抑えきれない喜色と熱だった。

 

 囁くように王女が呟く。

 

「キス、とはこんなにも凄い物なのですね……」

 

「……ッ」

 

 恥ずかしそうで、恍惚としたアイリスの姿に自然と喉を鳴らす。

 普段の何倍にも艶やかでいじらしい表情を浮かべる王女に理性など消し飛ばされる。

 

「きゃっ!」

 

「もっともっと凄い事を教えてやるよ!」

 

 もはや精神的猶予は無かった。

 可能な限り優しくしたが俺の下半身は既に暴発寸前である。

 ポーカーフェイススキルを使用しながら細い体躯に愛撫を仕掛けていく。

 

 うなじ、首筋、鎖骨、乳房。

 舐めるようにキスをしながら発展途上の白い乳房を揉む。

 既にめぐみんよりも発達した柔らかいソレは俺の手のひらに馴染んだ。

 

 決して巨乳という訳ではない。

 アクアやダクネスよりは確かに小さい。

 だがクリスやめぐみんのように無乳という訳ではない。

 

 現在十三歳のアイリスのおっぱいは現在の成長著しい。

 何よりも今後このおっぱいを自らの手で育てる事が出来るのだ!

 そんな将来性無限大の乳房を俺は赤ん坊のように揉みしだき、小さな突起を甘噛みする。

 

「ぁっ、お兄様! そこは……っ、ぁ!」

 

「お兄様じゃなくてカズマ、だろ」

 

「ぁ、ぁっ、んぅ」

 

「……声、我慢しなくていいんだぞ」

 

「でも、そんな、はしたない事、ふぃ!?」

 

「おいおい、我慢は身体に毒だぞ。お兄ちゃん、アイリスのエッチな声が一杯聞きたいな~」

 

「んっ!」

 

 艶のある声を漏らすアイリス。

 純白の下着越しに恥部を指で擦ると少女は身体をビクッと震わせた。

 

「まっ、待ってカズマ様。それっ、刺激が強くて……」

 

「ほれ、ほほほれ、ここが良いんだろ」

 

「ひぁ! ……!!」

 

「いだだっ! こ、こらっ、髪引っ張るなって。分かった、優しくするからっ」

 

「むぅ。やっぱりカズマ様は他の女性にもこういう事を常日頃からしているのですか?」

 

「いや、流石にこんな事までは」

 

「めぐみんさんとか、ララティーナとか」

 

「ああ。あいつら割と中身はゴブリンみたいな所あるから。セクハラで満足だわ」

 

「お兄様。それは流石にあんまりです」

 

 俺の頭部を抱えるアイリスの力は強く、同時にゴミを見る目に興奮を覚える。

 冗談とかではなくゴリラ並みの力で頭を締め付けられるともげそうである。自身の生命への危機を俺は感じながら、暫定的婚約者兼義妹の胸に抱かれて死ぬというエンドを回避するべく催淫スキルを全力で行使する。

 

 本来サキュバスにしか使えないスキルの一つ。

 相手を選ばず肉体を火照らせ性的興奮を促すスキルだ。

 

 多少ズルはしているが性的行為に忌避感を持たれる訳にはいかない。

 処女だろうと効力を発揮するソレは、俺の愛撫と相まって効力を発揮していた。

 

「ぁ、……! !」

 

「気持ち良いか、アイリス」

 

「は、はい。んんっ、こんなに身体が熱くて……。ふわふわするのは初めてです」

 

「ほう」

 

 とろりと潤んだ瞳で俺を見上げる少女は艶やかな嬌声を漏らす。

 味わいなれていない快楽が少しずつ毒のように浸透していき、純粋という白色のキャンバスに俺という絵具が快楽という色彩を彩り始める。

 色白の世間知らずの王女の身体を弄ぶ俺はなんと罪深いのか。

 

 暫く下半身の欲望を歯を食い縛り我慢する。

 恰好悪い真似を見せられない。見せたくは無いのだ。

 少しでも快楽を教え込もうと己の全霊を賭けた愛撫をする事数分。 

 

「……ぁ、だ、駄目! ……~~~~ゃっ!!」

 

 ビクンと少女の細い腰が小さく震えた。

 同時に下着を濡らす愛液の量が溢れ、俺の指を濡らす。

 

「アイリス」

 

「……ふぇ? お兄ちゃん?」

 

「……」

 

 呆然と荒い呼吸を返すアイリスに抵抗の意志は無い。

 彼女の肌を覆っていた最後の一枚を脱がし、自らも下着を脱ぐ。

 既に臨戦態勢どころか爆裂寸前の剛直は先端から我慢汁を滴らせていた。

 

「カズマ……様」

 

「アイリス」

 

 狙いを定め挿入する。

 一線に背中を向け、目の前の少女の膣の締め付けに目を見開く。

 

「ぉぉぉ……っっ」

 

「カ、カズマ様?」

 

「い、いや大丈夫。……そ、それより痛みとか大丈夫か?」

 

「少しだけ痛いですが……。はい、大丈夫です」

 

 挿れただけで欲望を吐き出しそうだった。

 夢は夢という事だろう。三擦り半どころではない。だがそんな事をすれば優しいアイリスはともかく俺個人の威信に関わる。このままではサトウインポになってしまうかもしれない。

 アイリスを抱きしめて歪む顔を彼女の髪の毛に隠しながら囁く。

 

「そっか。たまにそういう人もいるらしいけどぉぉぉ……。ゆっくり、いこうな」

 

「……お兄様は優しいですね。そういうところも好きですよ?」

 

「あ、あの、そういう直球なのは俺の心に刺さるから。出しちゃうから」

 

「ふふっ、……大好きですよ、本当に」

 

「……ッ」

 

 俺のヒロインはここにいたらしい。

 正しく愛の囁きと言わんばかりの言葉、年下の一挙手一投足に俺の鼓動が高鳴る。

 ぱちゅぱちゅと、ぬめる肉壁を抽送しながら俺は再度アイリスとキスを交わした。

 

 ……もう何度目かのキスかなんて覚えてはいなかった。

 

「んっ、ん……」

 

 少女の爪が俺の背中の肉を刺す。

 ゆっくりとピストンを繰り返し、すぐに限界が来た。

 

「おらっ、アイリス。出すぞ! ……うっ」

 

「ひゃあああっっ!!」

 

 辛うじて幼き肉壺から剛直を引き抜くと同時に欲望が噴き出す。

 若さ故の過ち、肉欲が白濁となってアイリスの白い腹部に掛かる。びゅるるっと面白い程の量が彼女を汚す姿を俺の眼球が焼き付かんばかりに見つめ続けた。

 

 視界が白く染まり、意識が僅かに酩酊するような余韻。

 男なら覚えのある射精直後の甘い痺れに吐息をついていると、ふと王女の挙動に目が行く。

 

「……これが。不思議な感触なのですね」

 

「それ、飲めるよ」

 

「そうなのですか?」

 

「ああ。勿論、おっぱいは大きくなるし、美肌効果もある」

 

「そ、それは凄いですね」

 

 実際に効果があるかは俺も知らない。噂程度の話だろうが。

 純粋で無知な彼女は俺の言葉を信じて自らの腹部に指を伸ばす。

 俺の分身のような白いソースをアイリスの指が掬い取り小さな口に運ぶ様を見届ける。

 

「……苦いですね」

 

「ふっ。良薬は口に苦しと言うだろ? 良い物程苦く変な食感なんだ。クレアやレインですら食した事はないんじゃないか?」

 

「帰ったら自慢できますね」

 

「アイリス。男女の営みについてを周囲に話すのはマナー違反なんだ。絶対話すなよ」

 

「ぁ……、分かりました」

 

 コクコクと頷く王女は素直で可愛らしい。

 そんな彼女の顔の前に自らの怒張を見せると慌てて目を手で隠した。

 少し前まで自分の中に入っていた物だが男の逸物を見て恥じらう姿は可愛らしい。

 

「あああ、あの! カズマ様の、しまっていただけますか!?」

 

「しまう? どれをだ? 言ってごらんアイリス。それよりもここから直接吸うのが男女の営みにおいてはよくある事だ。宝物庫にあったエロ本をどれだけ読んだかは知らないがこういう行為は夫婦になる前に練習しておく物だぞ」

 

「そ、そうなんですか」

 

「ほら。俺の聖剣はどうだ。アイリスが持ってきてるなんとかカリバーよりも立派だろ」

 

「お兄様。それはセクハラだっていうのは私でも分かりますよ」

 

 そんな言葉を交わしながら王女は指の隙間から半眼で俺の剛直を見上げる。

 困惑と羞恥、そして芽生えた快感に戸惑いを覚えたような顔で俺と僅かに萎え掛けた剛直を交互に見て。愛液と精液で濡れた亀頭に口を開いて――、

 

 

 

 +

 

 

 

「はっ!」

 

 いつの間にか眠っていたらしい。

 寝起き直後であるからかいつも以上の倦怠感が身体に残る中で枕に埋めていた頭を起こす。

 

「……アイリス?」

 

 周囲を見渡す。

 見慣れた宿屋は普段俺がサキュバスの淫夢サービスを受ける為に外泊している高級宿屋だ。万に一つの邪魔も入らないようにする為に決めた宿屋、そのベッドの上に俺はいた。

 

「夢オチかよ!」

 

 まさか夢だったのだろうか。

 確かに淫夢サービスは現実と間違えかねない程のリアリティがあって良いのだが。

 だからといって店員さん全員に顔と名前と性癖を覚えられた常連の中の常連たる俺が今更現実と夢を間違える筈がないのだ。

 

「えっと、アイリスと焼き芋食って、んで……。ん?」

 

 普段よりも倦怠感を覚える身体を引き摺らせ立ち上がり、気づく。

 テーブルの上に置かれた羊皮紙とその上に文鎮のように置かれた彼女の髪飾り。

 

 稲穂のように輝いていたアイリスの髪を飾っていた髪飾りは俺の手のひらの中で確かな存在感を放つ。その存在が夢ではなく確かに現実に、俺の手の中にある物だと知って。

 

「今度返しに行けばいっか」

 

 アイリスは既に王都に戻ったらしい。

 冗談気味に責任取って下さいね? とも。

 メモの内容は大雑把に言えばこの二点に要約される。

 

 ……今更ながら王女に俺は手を出したらしい。

 ベッドに戻り、グシャグシャになったシーツに血の跡を見つけて思う。

 

「はっは。しーらね」

 

 何か性欲に任せてとんでもない事をした気がするが。

 それに伴ってこれから何かが起きそうな気がするが。

 

 知った事ではない。明日の事は明日の俺に任せよう。

 

 そんな風に思いながら、俺はアイリスの髪飾りを抱き抱え毛布を被ると――。 

 

 

 

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