――唇に触れた感触は一瞬だった。
それに感慨を抱く前に、すっと離れた女神の白い美貌が視界に映る。
ぺろり、と薄い唇を舌で舐める姿は艶やかで、この世で最も淫靡な光景だった。
ばくばく、と鼓動が高鳴る。
目の前で楽しそうに笑う水色の瞳の美少女、それは絶世、あらゆるものを魅了してやまない、至高の美貌の体現だ。
見慣れた美貌、それでも顔を赤らめ俺に向けられる情熱的な眼差しに思わず息を呑む。
「アクア……」
「…………」
水色の美貌は、すぐ目の前だ。息がかかるほどの距離にある彼女の瞳を見つめて、俺は波に削られる砂の防波堤のような理性を辛うじて保つ。
引き離そうにも、もたれ掛かってくる彼女の力は思った以上に強い。
もにゅ、もにゅん、と重たくも柔らかい双丘を押し付けてくるアクア。
ジッと俺に向けられる潤んだ瞳は熱を孕み、衣服越しの乳房が柔らかく形を変える。
細く柔らかな肢体は俺に絡みつき、獲物を捉えた毒蛇のように俺を離そうとはしない。
「んへへ……カズマ……」
普段よりも艶やかで甘い吐息が呼び名と共に鼓膜に届く。
自分の名前が呼ばれるだけで魅了されたかのような興奮が胸中を過る。
「ねえ、カズマさん」
「なんだよ」
「……ちゅー、しよ?」
「……、しょうがねえな」
「ん……」
ふにゅん、と上からそっと押し付けられる柔らかい唇の感触。
薄目で至近距離から見る水の女神は、何度見ても絶世の美少女だった。
見た目だけならば最高。普段からこんな風にしおらしいのならば間違いなくアクシズ教徒も爆速的な勢いで増えるのではないのだろうか。
白皙の肌に染みはなく、長い睫毛に縁取られた瞼はぎゅっと閉じて、二度目の口付けをする。
ほんのりと頬を赤らめて、確かめるように唇を啄むアクア。
何となしに後頭部に手を廻すと、見開いた水色の瞳が俺をジッと見下ろす。
おままごとのように子供が悪戯で触れ合うような口付けを繰り返す度に徐々にアクアの身体が熱くなり始める。
押し付けるだけの長いだけの接吻、どちらともなく唇を離す。
「……白菜の味がする」
「……そういうお前はカエル肉の味だ」
「……、私白菜は好きよ。出汁が染み込んでて美味しいもの」
「俺もカエル肉は好きだとも。というか出汁が染み込んでいるなら大根の方が良かっただろ」
「そうね。アレも良い物ね」
普段は酒を飲むと宴会芸を披露したり、吐いたり、変な絡み方をしてきたり、吐いたりする女。女神なんて思った事は一度もなく飲み過ぎで吐瀉物を撒き散らす女に対して、俺は今確かな劣情を催していた。
不思議な気分だった。まさかアクアを見て可愛い、なんて――。
…………。
「おい、アクア」
「何?」
「お前まさか。……あの酒になんか盛っただろ」
「私は、何も入れてないわよ。……あとさっきからお腹に何か当たっているんですけど! ねえ私を女として見れないって言ったカズマさん。前言撤回しなさいな! ほら、前言撤回して!」
「……勘違いするなよ。場合によってはちょむすけでも勃つからな」
「私を邪神扱いしないでよ。ツンデレニート!」
「はいはい」
適当に扱うと、わんわんと喚く姿は普段通りのアクアだった。
ただ、それでも俺を見つめる透き通った水色の瞳からは、容易に感情を伺えない。
瞳の奥にたゆたう感情を掬いあげようにも、話をしている最中ですら気を抜けば眠ってしまいかねない優しく暖かな酩酊感が俺の意識を黒く染め上げようとしていた。
「んぅ……!」
今度は俺が、女神の唇を奪った。
親友同士がするような、生半可な口付けではない。
男と女が、雄と雌が交尾の時にするような、情熱的で厭らしい大人のキスだ。
唇を重ね合わせ、ゆっくりと上唇と下唇の隙間に舌を捻じ込む。
日本管轄の女神だからか、知識だけは豊富なアクアは俺の意図を理解したのか、戸惑いながらも口内へと入り込んできた俺の舌と絡み合わせる。互いの舌裏を舐め合って、涎が口端から垂れる程に一心不乱に口腔行為に励む。
唾液を交換する度にアクアの表情は徐々に虚ろな物になっていく。
離した唇から唾液が津と彼女の上着に染みを作った。
「……は、へへ」
キスが気に入ったのか、雛鳥のように唇を窄めるアクア。
その度にもにゅりと俺の胸板で形を変える双丘に、気が付くと手を這わせていた。
「ん……ん、ふふ、くすぐったいから、やめなさいってば……」
平然とした顔で伸ばした腕。
その先にある彼女の乳房は上着越しですら分かる柔らかさが掌に伝わる。
床の上になった俺が遊ぶように、母性の塊を揉んでいると、快感よりはくすぐったさが勝るのかクスクスと笑う水の女神はふと酒瓶を手に取る。
何をするのかを見守る中、くぴっと僅かに口に含んだアクアの顔が近づく。
「……」
「……」
上体を起こし胡坐をかいた俺の膝の上に乗る女神。
端正な顔に熱を過らせたかと思うと、彼女はぶつかるほどの勢いで俺に顔を近づける。
溺れる途中で藁に縋るように、アクアは四度目のキスを求める。
「――――」
「――――」
覚えたての彼女からの濃厚なキスは甘い酒の味がした。
徐々に、浸透するようにアクアの熱が全身に染み込み、体内の酒と混じりクラクラする。
唾液混じりの酒は半分が口端から零れて顎を伝い互いの衣服を濡らすが、もはや俺もアクアも意識すら向ける事はなく、狂ったように貪るキスに没頭する。
その間も円を描くように衣服越しに乳房に掌を宛がう。
そろそろ良いだろうか、と唇を離す。
そうして離れた距離を追い掛けるアクアの唇。
いじらしい態度でキスを求められて、しょうがねえなと唇を塞ぐ。
いつの間にか彼女の長い脚が俺の体躯に巻き付く。
スカートの中の布越しに柔らかい肉が俺の剛直に擦りつけられている。キスに耽るアクアは無意識なのか僅かに腰を動かして恥丘を雄の肉棒で自慰を楽しんでいた。
熱い吐息を漏らし、蕩けた表情のアクアに俺は思考を止める。
何十分も恋人のように、夫婦のように求めあう行為に脳が痺れていた。
「カズマさん」
「……」
「んっ……」
キスの合間に、アクアが吐息と共に口を開く。
会話をしたいからと逃れようとする女神の顎を掴み、唇を奪う。
短いスカートの裾から覗く艶やかな太腿を掌で這わせながら、スカート内部へ。
は、と声にならない羞恥と快楽の吐息。
正面から抱き合い、汗ばんだ腿を掌で這わせ進み、女神の臀部を撫でる。
普段ならば引っ叩きたい衝動に駆られる尻肉はスカートの中で温もりを持ち、独特の弾力と柔らかさが広がる。無言で揉むと酒に酩酊した少女は快楽に酔う。
何となしに両手で尻肉を左右に割り拓くと、吐息が間近で聞こえた。
「ぁ……」
聞いた事のない女神の喘ぎ声。
さらさらした水色の髪の毛が耳をくすぐり、むくりと怒張が反り立つ。
ビクッと身体を硬直させるアクアを余所に、胸板を押し潰そうとする胸を揉む手に力を加えると、今度は微かに悦びの声を上げた。
ゆっくりとアクアの上着のボタンを外していくと肌色が露わになっていく。
「ゃ……っ」
マジマジと下着に包まれた乳房を見ると、少しだけ恥ずかしそうにするアクア。普段の能天気さも快活さも全てをどこかに置き去りにした夜の女神はしおらしい。
咄嗟に腕で乳房を隠そうとするも、何を考えたのかそっと腕を下ろす。
ほんのりと頬を赤く染めるのは確かな羞恥だ。
酒による酩酊感だけではない感情が彼女の瞳に浮かんでいるが、それ以上に俺に自慢の双丘を見せたいのか、自ら豊かな双丘を腕に載せて見せつける。
「どう? 大きいでしょ? カズマさんが夜中にゴソゴソしているおっぱいですよ」
「そんな事実はねえ」
息をするように嘘を吐こうとするアクアの言葉を否定する。
濃い目のブルーのブラに包まれた乳房は彼女の吐息と共にぷるぷると震えているのが分かった。白皙の肌をわざと寄せ谷間を作る女神は上目遣いで俺に目を向ける。
まるで命令を待っているかのような従順な姿勢に、俺は無言のまま立ち上がる。
ジャージのズボンを下ろし、下着を脱ぐ。
限界まではち切れんばかりに膨張した肉竿はぶるんと滲む我慢汁を彼女に飛ばす。
わあ、と声を出し慌てて目を逸らそうとするアクアの姿に言いようの無い興奮を覚える。
「か、カズマさんが荒ぶっているんですけど……」
「前にも見ているだろ。俺が死んだ時とか」
「あの時はもっと可愛らしい感じで……わ、わあ」
チラチラと勃起した剛直を見る姿に、ふとアイリスの姿を連想させる。
どこか恥ずかし気に、しかし興味がない訳ではないという姿に頬が緩む。
床に座るアクアの目の前で竿を見せつける経験は、中々に甘美な物であった。
「ほら、見ろよ」
「ぅ、ぁ……。あ、そうだ」
「?」
目を逸らすアクアの頬に亀頭を擦りつけていると思いついたように上着を脱ぎだす女神。何をするつもりなのかと半裸になる少女は得意気な表情を見せながら、背中のブラホックを外す。
ホックを外し、途端に露わになる女神の乳房に俺の目が吸い寄せられる。
白い餅のような乳房に、ツンと上を向いた桜色の乳首。
形も良く、大きさも程良く、まさしく女神の乳房に思わず手を伸ばす。
「ん……!」
むにゅん、と俺の掌で形を変える乳房。
沈み込むような感触はお湯を含んだ水風船のように柔らかい。
どれだけ触っても飽きが来る事が無い事を予期させる女神の乳房の感触に無言の俺は黙々と揉みしだく。
まろやかなプリンのような質感を掌で味わい、そっと乳首を摘まむ。
興奮で硬くなり始めていた肉粒は僅かな刺激で彼女に甘い吐息を漏らさせる。
自らの乳房を差し出すアクアを好きに弄ぶ。
すると女神は甘い吐息と共に更なる淫靡な誘いを口にした。
「カズマさん、カズマさん」
「なんだよ、今良いところ……」
「挟んであげようか? パイズリだっけ? そういうの好きでしょ?」
「お願いします」
プライドも誇りも全ては捨てる為にある。
決してアクアの癖に、などとは思ってはいけない。素直が一番なのだ。
んふ、と微笑むアクアは白い胸の谷間を見せつけながら、俺の前で跪くような姿勢になると、餅のような質感の乳房で怒張を挟み込んだ。
「――――」
アクアの乳房が猥らに雄茎を呑み込む。
両手で寄せた乳房は膣よりも滑らかで柔らかく肉茎を包み込む。
キスとは打って変わり、どこか得意気な表情を見せるアクア。
「エリスにはこんな事出来ないわよ」
「――――」
「アイリスにもね」
「いや、アイリスは今でもギリギリ出来るから」
「…………」
「お」
グッと奥歯を噛み締める。
左右の乳房を上下に揺すって、雄竿に奉仕する女神の姿。
これまでの女性経験で初めての、俗にいうパイズリは視覚的な厭らしさ程に快感がある訳では無かった。
アクアの拙い動きに、彼女の胸の処女を捧げられたのだと思うと感動を覚える。
とはいえ、射精に至る程の快感ではない為、俺は彼女にある提案をする。
「……え、だ、唾液って」
「それが正式な作法だ。えっ知らないの? エリス様は知ってたし、やってくれたぞ」
「も、勿論知ってたわよ、というかエリスに出来る訳ないでしょ」
戸惑うがエリスならすると告げると、途端に涙目になるアクア。
そんな彼女の姿に何故だか加虐的な快感が背筋を撫でる中、おもむろに口をもごもごとさせるアクアは唾液を垂らし、それを潤滑油に剛直をしごく。
にちゅ、にじゅ、と音がリビングに響く。
思わず無言になり彼女が奉仕する胸元を凝視しながら、手を顔を赤らめるアクアの頭部に。
さらさらとした髪の毛に触れながら、自らの唾液と先走りが絡みついた肉竿を懸命に乳房で奉仕する姿を眼球に焼き付ける。
あっという間に俺は荒い息を吐いていた。
柔肉越しに押しつぶされ、挟まれ、しごかれる。
実用性の高い男のロマンに、吐精の衝動がぐんぐんとせり上がる。
器用さの高いアクアはコツを掴んだのか、どこか楽し気な顔を見せる。
「ふふ」
喜悦を見せる表情で、アクアは猥らに口を開いた。
限界寸前にまで高められた射精感に脳が支配される中、剛直を乳房から解放する。
「ぇ、ぁ」
中途半端に終わりを告げた奉仕活動。
何のつもりかと目を向けると、剛直を掴む女神は剛直を程良い力加減で掴みながら、目線だけで復唱するように告げる。
どこかほの暗い感情を酩酊感と興奮に混ぜながら、アクアは小さく呟く。
「アクア様、好きって言って」
「アクア様好き」
「もっと心を込めて」
「アクア、好き」
「……エリスより」
「エリス様より」
「……、自分で言っておいてなんだけど、アンタ躊躇いとか無いの?」
「お構いなく」
所詮は言葉を言わされただけに過ぎないのだ。
そんな俺の胸中を余所に、あーん、と食事をするように口が上品に開かれる。
酒に酔ったアクアが見せる淫らな表情。
それを見ていた俺は、ちゅっと口腔に怒張が沈むと同時に腰を押し込む。
「んむ!?」
アクアの頭部を掴み、玩具のように女神で自らを慰める。
中途半端に静止させられた性衝動に浅いピストンを繰り返す。
挿入する度に、反り立つ怒張は頬肉を突き、舌肉に絡み、唾液と絡む。
ふと、向けられる水の視線に、目を向ける。
やや乱暴な口腔奉仕をさせているにも関わらず、従順に肉棒を味わう女神。
んふ、ふ、と肉棒を頬張ったアクアが目線と鼻息で何かを訴えかけている。
「……」
ふと彼女の先ほどの行動を思い出す。
このまま何も言わなければ噛まれるのではと思い立ち、俺は小さく呟く。
「……き、きらいじゃない」
「……!」
「その、お前が……アクアが、好き……だ」
「……!!」
「……たぶ、んっ」
言わされた、と思う。たいして心が籠っていない言葉を言わされた、と。
屈辱を覚えるも、怒張を吸い上げられた俺は、直後に極上の射精を経験する。
白濁が女神の口腔を汚し、喉奥にまで達したのが分かる。
彼女は目を閉じ、黙々と濃厚な白いソースを嚥下し続けていた。
ゆっくりと彼女の口内から剛直を抜き出すと、一滴残らず人間の体液を取り込んだ水の女神は、無言ながらもどこか得意気な表情で、しかしジッと俺を見上げる水色の瞳は告げていた。
――私の方が良かったでしょ?
気のせいだと思う。
気のせいだと思いたい。
あのアクアが、そんな事を考えるとは思えなかった。
「――――」
酒の酩酊感と射精による虚脱感。
絶頂の余韻に浸っていた俺は彼女から目を逸らすとコタツに横たわる。
もう何も考えたくなかった。
全ての事は泡沫の夢で、酒に酔っていた事にしよう。
我ながら呆れ果てる思考ではあるが、自己嫌悪を抱くには思考が疲れ果てていた。
だから。
「ねえ、カズマ」
「――――」
ゴロンと寝転がる俺の隣に同じく寝転がる女神。
薄目を開けると未だにはだけた衣服のままのアクアが俺を見ていた。
彼女にとっては殆ど性交に近しい行為だったのだろう。今更になって眠気と共に僅かながらに冷静になった思考が彼女への思いやりの行動に至らせる。
「気持ち良かった? カズマさん」
「ああ、良かったよ。アクア」
「そうでしょ? 私のありがたみが分かったかしら?」
「……ああ」
豊満な胸を張るアクアをそっと抱きしめる。
柔らかく、温かい女神を抱いて、後は明日の自分に任せよう。
意外にも抱き枕にしようとする俺に無抵抗なアクアの様子に違和感は残るが、願わくば夢であれ、と心地良い酩酊感に意識を預けようとすると、
「ねえ、カズマさん」
「……もう寝ようぜ」
「――私ってカズマさんにとって必要な存在になれたかな」
「……ぇ?」
俺は思わず眉根を寄せて聞き返す。
ポツリと呟かれた言葉、それが鼓膜を震わせた瞬間、目を開く。
どこか神妙な表情をする彼女の美貌がすぐ目の前にある。こうして口腔奉仕までさせたからか、普段とは違って彼女の儚げで艶やかな表情に、何故だか鼓動が高鳴る。
「いやだよ、カズマ。私じゃなくてエリスを選んだら」
「あ、えと……」
「――――」
「その、別に俺はエリス様とエッチな事をした訳じゃなくて、分身であるクリスと報酬でそういう事をしただけで。ああ、ただアイリスに関してはお互いに相思相愛なんだが。まあ、その別にお前の事を切り捨てようとしている訳じゃ――」
「ふふっ」
何を告げるべきかも分からず、何かを口走る俺に、ふいに笑みを零す少女。
嘲笑の類ではない。ただ堪えきれずに噴き出すような笑みがコロコロと彼女の喉を震わせる。
何故、笑ったのか。笑う要素がどこにあったのか。
行動の意味が分からず目を白黒とさせる俺にアクアは俺の首筋に顔を埋める。
酩酊感と女神からの抱擁に思考が蕩けていく。
普段とはあまりにも異なる、甘えるような儚げな顔を見せる彼女。
「あ、アクア……?」
「カズマさんってば、いつの間にか発情したお猿さんみたいになっちゃって。顔を合わせる度に他の女の人のえっちぃ匂いを付け出しちゃって……すっごく、怖いなって思ったよ」
「――――」
「アイリスとエッチな事し始めちゃって……それに、それにね、エリスと! ……ううん、クリスとしちゃったんだって視た時、凄く辛かったの。怖く、なって」
「――――」
「すっごくすっごくすっごく悩んで……めぐみんやダクネスとこれからも一緒にいられないかなって。でもそんな事上手くいかないよね……。だんだんとエリスやアイリスの匂いが強くなって、玄関でなんて……、どんどん私の居場所も失い掛けて。私ね、ようやく気づけたの」
「――――」
「今までいっぱい、いっぱい、私の事を助けてくれたカズマさん。私を天界から連れ出して人生の楽しさを教えてくれて、大切なアクシズ教団のお祭りを一緒に考えてくれて、私の為に魔王まで倒したカズマさん……。私って実はカズマさんにいっぱい助けられたんだなって。……これからはもっと役に立てる女神になりたいなって。カズマさんは私がいないと駄目だもんね」
「――――」
「だから、ね。傍にいて、カズマ。ずっと一緒にいよう? 私を捨てないで」
「――――」
「――好きだよ、カズマ」