キスを求めた時、相手がどういった行動を行うのか。
当たり前だが答えはバラバラだ。
その時、その場で、要求した内容に則り、キスをしてくる。
例えばアイリスならば、恥ずかしがりながらも親愛を籠めて、チウと唇を重ねる。
例えばクリスならば、情熱的に唇と唇を挟んで愛でようとしてくる。
そしてアクアならば様々な感情を瞳に宿し、頬を掌で押さえつけ覚えたてのキスをしてくる。
啄むように唇を触れ合わせ、ねっとりと舌を絡ませて、求め甘えるように唾液の交換をせがんでくる。舌で舌をフェラチオするように器用に唇を重ね合わせ、呼吸をする事が惜しいかのようにアクアは俺との口腔行為に夢中になる。
顔を寄せ合うと彼女は鼻がぶつからないように器用に顔を動かす。
そして俺の唾液を吸って、自身の唾液を呑ませようとしてくる。
「……!」
コク、と喉を鳴らす。
舌で混ぜられたソレが食道を伝い、胃袋へと流れていく。
不思議と美味しいと感じる唾液のカクテルは独特の甘みと共に注がれる。その度にアクアは俺の唇を奪い、ちょぷり、ちゅぷりと舌で唾液を混ぜ合わせ、甘い唾液を飲み、飲ませる。
いつまでも味わっていたい。
ただの唾液に衝動的な欲求がこみ上げて、だがその思いに身体はついてくる事は出来ない。
脆弱な人間の身では、このまま彼女との口付けに溺れてしまったら終わりなのだ。
――だから息継ぎをしなくてはならない。
「――――」
「……ぁ」
そっと首を傾けて口腔行為を中断する。
水色で満たされていた視界は、肺に息を取り込むと共に僅かながら開ける。
パチパチ、と静かに燃える暖炉の火を、キスに蕩けさせられた俺がぼんやりと見ていると、柔らかな掌が己以外のモノを見る事を許さないとばかりに、彼女の白い美貌へと顔を動かされる。
僅かに頬がむくれた彼女の瞳は、快楽への期待と喜悦と、確かな不安で揺れていた。
正面から俺にのしかかった彼女は軽い体重ながらも逃れる事が出来ない。
極上の柔らかさをもつ彼女は俺の剛直を挟み潰しながら、キスの雨を降らせる。
「んっ……」
甘える態度で、しかし反撃を許さないとばかりに彼女は唇を俺の身体に触れさせる。
この身体は、この男は自分のモノだと強く主張するように頬に、顎に、首筋にキスの雨を降らせていく。ちゅ、ちゅ、と真心をこめて、ちう、ちう、と緩急を混ぜて。ざらついた舌先で鎖骨を器用にねぶる。
俺の昂る官能など知らないとばかりにアクアは俺を捕食していく。
どこで覚えたのか、思わず奥歯を噛み締める俺を哀れに思ったのか、水の女神はゆっくりと俺の耳朶を甘噛みする。ぺちゃ、ぺちゃと鼓膜を振動させ、脳の奥深くまで浸透させるように唇と舌を器用に使い俺の肉体を味わっていた。
そして悶える俺の耳元で、小声で甘い声音で囁くのだ。
「――好きだよ、カズマ」
「――――」
背筋がゾクゾクする程の、甘美な響き。
女神の愛撫が、声音が、眼差しが俺を脳から優しく凌辱しようとしていた。
「――私とはずっと、ずぅぅっと一緒にいようね」
「……ぁぁ」
「本当? んへへ……ふぅ……」
「ぅ」
淫靡な呻きは低く、ときおりもたらされる彼女の言葉に呻き声を辛うじて返す。
俺の耳を犯しながらのしかかっていた彼女は衣服では隠せない豊満な双丘を俺の胸板に押し付ける。自らの上着、アクアがそのボタンを外していくと記憶と寸分の違いも無い白い乳房がぷるんと姿を見せる。
「カズマさん、興奮しているでしょ」
「――――」
グリグリと痛みの伴わない程度の刺激が剛直を襲う。
目を向けると、器用に膝を使い、肉竿をズボンの上から刺激しているのだ。
長い水色の髪が乳房に簾のように垂れ落ちながら、彼女は自身の乳房を俺に差し出す。
「ぅゃ!?」
辛抱出来ずに俺は女神の乳房に両手で貪りつく。
本日はブラを着用していないのか布の感触はなく、白く瑞々しい肉が俺の掌に吸い付くと、むにゅ、むにゅりと揉みしだく。その度に小さく喘ぎ声を漏らすアクアは俺の手首を掴み形ばかりの抵抗を見せる。
「ちょ、ちょっと……もう……」
鼻息荒くする俺を見た彼女は、ふと脱力する。
そっと手を下ろし、俺の胸板にそっと置くと、ふいと目を逸らして自身の胸を見せつける。
「ど、どう……?」
「――――」
言葉が出なかった。言葉が出ない程、美しいと感じた。
アクアの長髪が重力に従って、白い乳房へ透き通った水のように垂れ落ちている。僅かに汗ばんでいるのか自然と出来上がる白い谷間や双丘に彼女の髪色が良く映える。水色の髪の毛の間から覗く彼女の乳房は形が良く、薄桃色の乳輪とツンと主張する乳首が露わになる。
傲慢な彼女にしては珍しく己の身体についての意見を求める為に、静かに頷き返す。
「エロいな」
「……それだけ?」
「まあ、その、……綺麗だ」
「…………ふーん、へー」
「おい、なんだ。その顔は」
「そろそろカズマさんもデレ期かなって、ひゃあああ!!?」
褒めた途端に調子に乗る彼女の生乳を両手で味わう。
両手の指、掌を用いて狂ったように女神の乳肉を堪能する。左右の人差し指を使って乳首を刺激すると、んぅ、と喘ぎ声を漏らすアクアは内股になり俺の上で身体をくねらせる。
いつの間にか脱がされ裸になった上半身に彼女の熱い吐息が吹きかかる。
マシュマロのような弾力と柔らかさを兼ね揃えた乳房に俺は夢中だ。
赤子のように乳首を唇で挟む俺を、顔を赤らめながらもアクアは微笑を浮かべる。
求められて、必要とされる事が嬉しいのか、俺の頭を撫でる顔は慈悲深さすら感じた。
「そこ、好き?」
コクコクと頷く俺は彼女の乳房を堪能する。
数十時間ほど前にも女神の乳での奉仕に夢中だったのだ。それを知っている彼女はクスクスと笑うと俺の頭を撫で、淫らな口付けをしながら揶揄うように囁く。
「だよね、知ってる。覚えてる」
余裕のあるような表情を見せる彼女に苛立ちを覚え、背中に手を廻す。
長い髪の間から覗く、処女雪を思わせる滑らかな背中に指を這わせ下から上へと撫で上げる。
「ふぁぁ……っ!」
ビクッと身体を震わせ、背中を仰け反らせるアクア。
乳房を揺らし悶える彼女の姿に僅かな満足感を覚えると、手は背中からスカートへ。
フリルの付いた短いスカートを捲り、露出した青色の下着越しに秘裂を指で摩り上げる。
「ぁ……」
下着が僅かに湿り気を帯び、目の前の彼女の息遣いが変わるのが分かった。
染みのある箇所を中心に布越しにそっと撫でながら、アクアの乳房を揉みしだく。は、ふ、と熱い吐息をする彼女の唇を奪いながら、ゆっくりと愛撫を続ける。
じんわりと愛液に滲むショーツ越しに秘裂を撫でながら、ふと俺はある事を思いついた。
「アクア」
「……ん、な、何?」
「体勢、変えて良いか?」
「え、うん。良いけど……」
ソファの上に押し倒された体勢、それを少し変える。
ズボンも脱ぎ下着だけの状態になった俺は、アクアを寝転がせて、見下ろす。
絶世の美少女が乳房を腕で隠しつつ、スカートと靴下のみとなった姿で俺を見上げる。中途半端な愛撫は彼女を昂らせたのか内股になり、もじもじとするアクアの姿は嗜虐性を誘う。
「せっかくだから、脱ごうか」
「ちょ……」
そんな事を言いながら彼女の短いスカートを脱がせる。
そのままの勢いで、染みの出来た下着を脱がせようとすると思わぬ抵抗にあった。
「あ、あのカズマさん」
「なんだよ。今更止めるとかいうんじゃないだろうな。流石にそれは……」
「ううん。違うの。ちょっと恥ずかしいと言いますか……、その……」
酒を吐くまで飲むような女神でも恥じらいはあるらしい。
そんな彼女を可愛い、と素直に思った俺はショーツを掴んで抵抗していたアクアの手を退かして、ゆっくりと脱がしていく。
「ぁ……」
小さく声を上げる女神は、こうして俺に裸を晒した。
俺の顔を見上げ、目が合うと恥ずかしそうに顔を背ける。そんな彼女の反応に戸惑いながらも、少女の恥部に目を向ける。ふわりとした薄い陰毛とぴっちりと閉じた秘裂、僅かな隙間からは透明な滴が菊座へと垂れ落ちていく。
無言でその光景を眼球に焼き付けながら、そっと両手で大陰唇を広げる。
「っ……」
女神の花弁は人間と同じ性器だった。
当たり前だったが、他の美少女、アイリスやクリスと比べても殆ど同じ物だった。
「――――」
ふと、俺は思った。
こうして比べる基準を持っている自分は、今、確かに幸運だなと。
薄ピンク色の花弁は指で割り拓くと奥からトロリと透明な汁が流れてくる。流石に恥ずかしいのか閉じようとする両脚の間に身体を入れながら、至近距離でしとどに濡れた恥部に目を向ける。陰唇部の縁を指でなぞるとピクッと腰が浮き上がる。
自分の喘ぎ声が恥ずかしいのか、彼女が手で塞いだ口から微かな羞恥が漏れる。
「ん、ふっ……!」
指が女神の恥部をなぞり、最後に辿り着いた場所は小さな肉粒だ。
果実の種を思わせるソレは処女でも感じる快楽器官であり、軽く突くと案の定アクアは大きな反応を示した。
「ふあぁぁ!!」
直後、俺の身体を叩くアクアの両脚。
滑々の彼女の腿肉を撫でながらも、女神の恥部からは目を背けない。
数回程指先でクリトリスを転がしてその度に漏れる喘ぎ声に剛直は痛い程に反り立った。
「ぁぅぅっっ!!」
このまま挿入すればきっと気持ち良いだろう。
そんな確信を抱く俺の邪な思いを感じ取ったのだろう。
「……もう、入れちゃっていいよ?」
「――――」
「カズマなんだから、どうせすぐ出しちゃうもんね」
少し調子が戻ったのか、挑発にも感じられる彼女の言葉に俺は無言で首を振る。
果たして彼女に言われるがまま、されるがままで行為を終わらせて良いのだろうか。仮にも経験のある俺が、あのアクアに言いようにされたままで終わって良いのだろうか。
秘裂をまさぐる指の動きに気を取られた彼女の脚を持ち上げて、俺は跪く。
目の前にはとろみを帯びた女神の媚肉。
脚を開かせた事で生じた彼女の驚きの声は一瞬の後、甲高い悲鳴に変わった。
「ぇぁあっっ!!」
蜜裂に口付けした俺は、そのまま愛液を吸い上げた。
ソファに押し倒されたアクアが反射的に俺の頭を掴むが、遅い。
「ちょっ、カズマってば、そこは……!」
「いえいえ、折角なので麗しいアクア様もしっかりと愉しませたいと思いまして」
「そ、そこで喋っちゃ……ぁ、ぁぁ」
俺の頭を挟もうとする太腿を両手で掴みながら、陰唇と呼ばれる部位に俺は口付けをする。
ちゅぷ、ちゅぷ、と。薄毛に鼻を埋めて、神に尽くす信者のようにキスを繰り返す。
両腕は暴れる彼女の脚を抑える事に使われている。
必然、アクアへの奉仕は己の口のみとなるが心配はしていない。
多少拙くとも夢と経験を咀嚼してきたのだ。アクアを悦ばせる自信はそれなりにあった。
「ぁっ……くっ」
「んー? あれ? どうしましたか? 感じてるんですかねー」
「っ、ぁ、へ、下手くそよ。全然ダメッ!!?」
「――――」
「ん……、っ、ぷぁ……」
俺が本気である事を悟ったアクアは無言で唇を噛みしめる。
両手で俺の頭を掴んだ彼女は羞恥を我慢するという選択肢を取ったようだ。
我慢なんてさせない。
あーん、と口を開いて出来るだけ貝状の肉を多く含んでじゅるるる、と吸い上げた。
「あぁぁ……ッッ!!」
処女にしては随分と解れている媚肉。
雄の為に都合の良い身体へと変貌しているのか、アクアはあっけなく絶頂を迎えた。
「……ッ!!」
叫んだアクアは俺の頭を支えに、身体を硬直させる。
そんな彼女の反応を尻目に、花弁から溢れ出す女神の甘露を舌で味わい尽くす。
奥から滲み出た女神の蜜はこの世の物と思えない味で、俺は犬のようにしゃぶり出した。
「――!? ~~~~!!」
ぷしゅ、ぷしゃ、と花弁から噴き出す滴。
クリトリスに鼻を押し付けて、淫液のまとわりついた舌で媚肉を舐める。
上へ、下へ、右へ、左へ。俺の身体は、舌という器官は、女神アクアへの奉仕の為だけに使われていた。水の女神の痴態をもっと見たいと、拒絶しようとも法悦の空に舞い上がらせて、この女の身体も心も己の物にしたいという欲求が段々と湧き上がる。
「ぁあぁぁっっっ――!!!」
ときおり噴き出す彼女の愛液が顔に掛かる。
その度にお仕置きだと彼女の蜜液を舌で肉粒に塗り吸い付くと、彼女は悦びの声を上げた。
よほど気持ち良いのか、ソファの端へと震える腕で逃げようとするアクア、その度にお仕置きだと舌が動く度に喘がされ羞恥と快楽に涙を浮かべて嫌々と首を振る。
「それっ、だめ……、カズ……、ッ、ァァ……ッッ!! ~~!!」
嘘を吐かないで欲しい。好きなのは分かっているのだ。
涙を溜めた瞳を見開いて法悦の空へと上らされる彼女は、遂にソファの端から床へ落ちる。
軟体生物のように上体を反らし、床に頭を置いたアクアは口端から涎を垂らしていた。
「ひゃめ……、ぁー……、っ、っ」
くびれた腰を抱きしめて、愛おし気に陰唇部に口付けする。
もしかしたら上の唇よりも濃厚で情熱的なキスをしてきただろうか。
やだ、やだ、と僅かに身体を揺らすアクアを見下ろしながら、彼女に奉仕する。
そうして女神の為に尽力していると、ふと彼女の甘い声色に彼女を見下ろす。
「アクア……。お前って、結構可愛い声してんのな」
「ぇ……、ぁ、~~!」
かあああっと頬を赤らませるアクア。
ソファから上半身が崩れ落ちた状態の彼女は俺の言葉に照れたらしい。
美味に感じる水の女神の愛液。
奥から溢れ出す濃厚な淫液を舌で絡め、クリトリスに塗す。
それだけで不規則に身体を震わせるアクアは指を鉤状に曲げて小さく噛みつく。
散々はしたなく絶頂させられて、今更声を上げる事が恥ずかしいなんて思ったのだろうか。赤らんだ顔の彼女は潤んだ瞳で俺を見上げるアクアの姿を、意外にも可愛らしいと思って――、
「……可愛い、か」
不思議な感覚だった。
空回りだった歯車が今更ガチリと嵌って回り出すような感覚。
荒く吐息する度に仰向けになった彼女の双丘がぷるりと揺れる、いやらしいアクアの姿。
「も、もう……充分だから」
「いや、でも下手くそじゃないって麗しいアクア様に証明していないし」
「あんた、こんな時だけ麗しいとか言わないでよ。分かったわよ。カズマさんは上手いから……ほら、これで良いでしょ」
「心が籠ってない。もう一回行こうか」
「ねえ!? 待って……っ」
「心からイきましたって言うまでやめねーわ、俺」
何故だろうか、降参と言われると追撃したくなる。
それは、普段は見ないアクアのしおれた姿を可愛らしいと思ったからか。単純に感度が高く男の為に存在するような厭らしい女神の身体をもっと味わいたいと思ったからか。
数十分ほど女神アクアに奉仕をしただろうか。
普段からもっと敬ってと、甘やかしてよ、と胸を張って告げていた彼女の言葉を思い出し、何があろうとも気が済むまで、誠心誠意じっくりとアクアに奉仕した。
「イッた! イきました! ぁぁあっっ!!?」
「カズマ! カジュマ! ねえ、イくの辛いの! イぐッッ!!」
「ぅぅううっっ!! ~~~~ッッ!!!」
どれだけ暴れようと、喘ぎ、悲鳴を上げようとも、快楽の海に溺れさせて、引っ張り上げては息継ぎをさせて、もう一度快楽の海に沈める。そういえば、水の女神ならば息継ぎの必要が無いこと思い出して、途中からはずっと快楽の海に沈めた。沈め続けた。
そんな風に奉仕に専念していると彼女の声音が聞こえなくなり、ふと顔を上げる。
「……はー、……は、ぁっ」
「麗しいアクア様。如何でしょうか?」
「────ぁー」
「おい、寝てんじゃねえぞ」
「ハッ! ご、ごめんなさい、カズマ様。いやらしいこの雌奴隷に快楽を与えてくれてありがとうございます! カズマ様のちゅんちゅん丸で私を孕ませて下さい!」
「そこまで言えとは言ってねえ」
「何よ、ベッドの下にある、ダクネスに言わせようと思っている台詞集を読み上げただけなのに。本当はここから衣服を畳ませて全裸で土下座させるつもりなのは流石カズマさんよね」
「お前、本当に……、いやアレはもう処分するわ」
ソファの端でくびれた腰を捕まえられて、何度も気をやったアクア。
股を開き、長い髪を振り乱し、恥部から噴き出さされた自らの愛液で腹も乳房も顔も汚した彼女は息も絶え絶えだ。
だが身体はともかく顔色と声音は震えながらも余裕を見せていた。
回復の早い彼女をまた鳴かせるのも良いが、反り立ったペニスも既に限界だ。
「……」
ヘロヘロになった舌を口内でモゴモゴとしているとアクアが無言で両手を俺に差し出す。
彼女の意図を掴んだ俺は、無言のままアクアの汗ばんだ裸体を抱き起こす。流石に床よりはと、ソファに再度横たえると彼女の恥部にそっと剛直を宛がう。
「カズマ、や、優しくだからね?」
「おう」
「ほんとよ?」
「前振り?」
「違うわよ」
コクリと頷く借りた猫のように大人しいアクア。
その白く艶めかしい脚を腕に抱え、一息にぬめる肉沼を貫く。
「ぁ……ぅ」
ぬぷぷ、と湿った肉がふしだらに男を呑み込む。
俺の背中に爪を立てて両脚を腰に巻き付かせ、歯を食い縛っていた女神がふと力を弱める。
「……あんまり痛くないんですけど」
寧ろ、軽く絶頂したのか腰を小さく震わせている。
思わず此方も射精しかねない膣の締め付けに奥歯を噛み締めながら、抱いた思いを口にした。
「そりゃ、……あれだろ、女神ってやっぱエロい種族だから。感じやすいんだろ」
「はあ!? 馬鹿言わないでよ。私たちはそんな低俗な存在じゃ……ッ!!!?」
否定しようとするアクアは途中でパクパクと口を開閉させる。
奥から奥から溢れ出る蜜が結合部からこぼれ、肉竿を伝っていくのが見えた。
「ぁ……は……! ィ……っ」
彼女が呼吸をする度に媚肉が肉竿を包み、きゅううっと締め付ける。
びくっ、びくっ、と彼女が何度目かの恍惚に身体を震わせた。震わせたのが、分かった。
「ちがっ、……ひ、今のはあんたに散々クン……アレされたから敏感になっただけで……」
「…………」
「ぁっ、ぁ」
言い訳がましい彼女の言葉に耳を貸す余裕はあまり此方にも無かった。
気を抜けば射精してしまいそうな昂りの中、俺は結合したままの女神の背中に腕を廻し抱きしめると、ゆっくりとピストンを始める。スローペースながらも短い抽送と共に彼女の唇を奪うと、静かに身体を震わせる。
「~~、っ、……! ぁ~~!」
甘く蕩けた声音を漏らすアクアを見ながら、腰を振る。
満ち足りたような表情を見せる彼女の顔をジッと見ていると、俺の視線に気づいたのか水色の瞳と視線が絡み合う。先に目を逸らしたアクアは俺の首に腕を廻すと彼女は自らの表情を隠すように顔を埋めた。
「そんなにゆっくりじゃなくても、……好きに動いて良いから」
「お、おう」
「……んっ」
「……、顔、見せろよ」
「……いや」
自分の抽送に合わせて、彼女の喘ぎ声が吐息と共に至近距離で届く。
ちゅぷ、ちゅぷ、と彼女の蜜壺は雄竿を呑み込んで嬉しそうに淫音を周囲に響かせる。その音は間違いなくアクアの耳にも届いているだろうに、首筋に顔を埋める彼女は喜悦に歪んでいるだろう顔を伏せる。
裸よりも顔を見られるのが恥ずかしいらしい。
「――――」
それはともかく、彼女から許可を頂いたのだ。
遠慮なく腰を揺すり、彼女の奥の奥を亀頭でノックする。
竿を引き抜こうとする度に膣襞がねっとりと雁裏に絡みつく。
蠕動する媚肉の感触に我慢する事なく、ただ射精の為だけに全力で腰を振った。
「ぁっ、ぁぁ、ぁぁっ!!」
ピストンの度に短い喘ぎを上げるアクアが両手両足を使って抱きしめてくる。
脚を開いた為か、先ほどよりも亀頭が奥を叩いた瞬間に、アクアは首を振った。このまま出して欲しいのだと身体で懇願する彼女を強く抱きしめた瞬間――、
「ぁ~~~~~~!!!」
アクアの喘ぎは長く続いた。
俺は彼女の裸体を抱きしめたまま、こみ上げた物を余す事なくびゅううっと注ぎ込む。
女神の奥の奥へ、マグマのように噴き出した白濁が爆ぜるように叩きこまれる。
「――――」
今、間違いなく自分は女神に種付けしたのだという思いに満ち溢れる。
絶頂の余韻に浸り、同じく俺の胸に頭を預けて痙攣するアクアを抱きしめる。
夕飯の事に思い至ったのは、疲れて眠り掛けるほんの少しの間だけ。
いつの間にか、俺の胸元から顔を離したアクアはほんのりと頬を赤らめながらも、にこやかな顔で俺の頭を撫でていた。長い睫毛に縁取られた水色の瞳が見た事もない憂慮と慈しみを浮かべ、ジッと俺を見ていた。
「――――」
「――――」
少し休憩と、目を閉じる。
パチパチ、と暖炉の火の音が聞こえた。