第二十九話 衝撃的な再会
突如冬と化したアクセルの街は人通りが少なくなっていた。
露店は開店時間を過ぎているにも関わらず開く様子はなく、三日ほど前まで街を行き交っていた住人達の姿は見当たらない。冒険者に関しては大物賞金首を討伐した小金持ちが多く、恐らくはギルドでバカ騒ぎをしながらクリムゾンビアーと料理で身体を温めているのだろう。
俺も屋敷にいたかった。引籠りたかった。エロい事をしたかった。
とはいえ、約束は守る誠実な男としては多少の事があった程度では破る事はしないのだ。
「しっかし……ずっと降ってんな」
「凄いよね」
こうして歩いている中で空を見上げると曇天から白い粉が降り注ぎ顔に付着する。吹雪という程の勢いは無いが頭に積もる雪は払っても払ってもどんどんどんどん積もっていく。
これだけの大雪なのだ。住人達は皆、雪寄せの為にスコップを使ったり初級魔法で屋根の雪を解かすなどしてどうにかこうにか対応に迫られている。
この分ならばギルドに行く冒険者も少なそうだな、と思いながら隣の相棒に目を向ける。
「ところで、エリス様って天候変えたりは出来ないんですか?」
「うーん。出来なくは無いんですが……基本的に自然に逆らって勝手に天気を変えるとその土地に何らかの形で影響が出てきたりするんですよね」
ザクザク、とブーツが新雪を踏みしめる。
周囲に人がいないからか、エリス呼びを止めるように言わなかったクリス。諦めたのか、或いは凍てつくような寒さに思考が回らないのか、気が付くと肩が触れ合う程度に密着しながら俺たちは静かな雪世界の中を進む。
「基本的に神様は人間の行う事は視てはいますが、これくらいで干渉したりはしないんですよ」
「ダクネスの友達になったりしたのに?」
「……、助手君。今日は本当に寒いね。手、繋がない?」
「喜んで」
孤独なダクネスの友人になる、というのはこれくらいではないらしい。
正しく慈悲深く優しい女神であるエリスを、アクアには是非とも見習って欲しい。
白銀の髪に雪を乗せながら盗賊衣装の上にコートを着た彼女の露出度は低い。そんなクリスの誘いを受けた俺は彼女の手を手袋越しに繋ぐ。これまでこういった触れ合いというのは人気の無い場所でしかなかったからか少し新鮮に感じられた。
吐く息は彼女の髪よりも白く、鼻から吸った空気は果てしない冷気を孕んでいた。
「デートみたいですね、お頭」
「そうだね。でも、ショッピングとかはしないよ?」
「ならお頭、あそこのお店とかでお茶しない? あったかいお茶とか」
「お茶ならさっき飲んでたよね」
「お頭と普通のデートがしたくて」
「はいはい。……テレポート屋もこの調子だと閉めているか、それなりの行列が出来ているかのどちらかだから。今のうちに並ばないと本当に遅れるからね」
「これだけ寒いとエリス様の肉まんが食べたいですね。ちょうどこれぐらいの掌サイズで」
「ちょっと!? その手の動き止めてくれるかな!」
記憶に真新しい彼女の双丘の大きさを掌で器状にして表現すると、俺が何を言っているのか即座に察したクリスが顔を赤くする。半眼で睨む銀髪のボーイッシュ娘と適当な雑談を交わしながら肩が触れる程度の密着度を保ち、俺たちは歩みを進めた。
やがて見えてくる目的地には僅かながら人が列を作っていた。
「助手君、ちょうどあたしたちで今日の運送は終わりらしいよ。早めに出て良かったでしょ?」
「ラッキーでしたね」
「幸運もそうだけど、こうして行動した結果だよ。……こ、こら、お尻に触らないでってば」
突発的な大雪は、こういった移動の面にも深刻な影響を与えているようだった。
インフラに関しては水道が凍っても初級魔法や魔道具によって突発的な大雪でも対応は可能だ。だが、この大雪の中でどこかに移動しようとするのは骨が折れる。移動の為の馬車に乗ろうにもこんな荒天気でどこかの街に向かおうとする乗合馬車はそうそういない。
自分の馬車があったとしても冬に出現する強いモンスターと街道で遭遇する可能性が高まる。
必然的に外出する人間は諦めざるを得ない。
金があればテレポート屋を使用する事も当然出来るが、安定的とは言えない。
テレポートは機械が行うのではなく上級魔法を取得した者によって行われる。その為、魔法を行使する人物のその日の体調や魔力量によって左右され、下手に魔法を繰り出そうとして失敗、暴発するという例があり強制する事が難しくなったらしい。
自己管理は大事だが結局は人だ。寒さに負けて風邪を引くのも人なのだ。
「というか、助手君もテレポート使えなかったっけ?」
「ええ、まあ。でも今はテレポートの枠が全部埋まっているんです」
「ちなみにどこに設定しているの?」
最弱職の冒険者の唯一の取り柄は他職のスキルを好きなだけ取得出来る事だ。
本職ほどの強力な物ではなく器用貧乏と言われがちだが、何事も組み合わせである。そんな冒険者である俺も随分と前にテレポートの魔法を覚え、魔王討伐の際には役立った事を思い出す。
「俺の枠は、紅魔の里と世界で一番深いダンジョンと……あと、天界ですね」
「キミも毎日テレポートしていたら枠が増えて王都も追加出来るんじゃないかな?」
「面倒臭いですね。そんな暇はないんで。それに俺の魔力量だと状況によっては片道切符になるかもしれないので使う頻度が少なく、上級魔法の熟練度があんまり上がらないんです」
「そっか、器用貧乏も楽じゃないね……。なら、どれか入れ替えたりしないの?」
「うーん」
天界にテレポート出来るというのは密かな自慢で何よりも緊急時の避難先としては最適だ。人間ならば基本的には来ることの出来ないシェルターのような物だ。そうなると残り二択なのだが、たまにバニルやウィズに頼んでスキルポイント取得の為にダンジョンに向かう事もあるので必要だ。
一番使用頻度の低い紅魔の里を王城と取り替えるのが効率が良いのだろうが――、
「そうなると、あの里に向かう手段がゆんゆんを頼るぐらいしかないんだよな」
「別に王都で良いんじゃない? ゆんゆんさんに頼めば良いんだし。絶対取っておいた方が良いよ!」
「まあ、そこまで言うなら……」
「テレポートで思い出したけど。全然カズマ君、天界に来てくれないもんね……」
「ほら、少し前まではエリス様も忙しそうでしたし」
「……私は気にしませんよ?」
「そうですか?」
「そうです」
小首を傾げると青紫の瞳で俺を捉えるクリス。
空から舞い落ちる雪は白銀の髪に付着し、ゆっくりと積もっていく。互いに髪の毛から雪を払いながらテレポートを始めとした雑談に花を咲かせていると俺とクリスの順番が回ってくる。
事務的な手続きを行うとそそくさと詠唱を始める魔法使い。
魔力の奔流を眺めながら、詠唱が終わると同時にぐにゃりと世界が僅かに歪む。
「それでは行ってらっしゃいませ」
「――――」
「――――」
思わず額に皺が寄るような感覚は、瞬きをすると消失する。
テレポート酔いと呼ばれる物だが個人差があるらしく酷い時には使用が出来ないほどだ。
とはいえ、多くの人間にとっては俺と同じように一瞬の歪みを感じる程度の物らしいので対策は後回しにされているらしい、という異世界の事情を隣の盗賊娘が披露してくれた。
「詳しいですね」
「まあね? 一応、ここの管轄ですから」
この異世界を担当する女神が得意気な顔で薄い胸を反らす姿を横目に、俺は周囲の様子を窺い見る。アクセルの街を白く染め上げていた天候はそもそもこの国自体に広がっていたのか、王都の街も一面雪景色に包まれていた。
流石に王都だからか、主要な道路などは兵士が雪搔きを行い進みやすいがこんな雪が降る中で好んで歩きたくないのはどこも同じだ。
雪から逃れるように顔を伏せ、用事を済ませる為に住人達はそそくさと歩みを進める。
言葉ではなく白い呼気を空気に撒き散らし、無言のまま歩く人々。普段よりも静けさが広がる街の姿に俺とクリスは自然と口を噤んで目的地への歩みを急ぐ。
「…………」
「…………」
無言のまま、互いの手の温度を頼りに脚を進める。
そうしてやっとベルゼルグ王国の首都、その中心部である雪化粧をした王城の城門前と辿り着いた。門番である兵士たちも寒さには勝てないのか装備の上にコートを着ていながらも時折ぶるりと身を震わせる。
「止まれ、何者だ」
仕事熱心な兵士の呼び声に俺たちは脚を止める。
仕方なしにクリスの柔らかい手を離し、俺は颯爽と名乗りを上げる。
「俺は冒険者サトウカズマだ。本日の舞踏会への参加の為、この豪雪の中馳せ参じた」
一片の疑いも生じないように俺は招待状を兵士に渡す。
寒さの為かお互い無駄なリアクションはやめ、黙々と手続きを行う。寒さの前には妙なボケもツッコミも相手への警戒も必要なくなってしまうのだ。
「……確かに。確認しました。貴方があの魔王を討伐したという冒険者なんですね!」
「うむ」
「失礼しました。先ほどのご無礼をお許し下さい。あと、お連れの方ですが」
「ああ、こいつ? 俺の女だ」
「ぅぇ?」
何となく嫌な予感を覚えた俺は、兵士の言葉を遮りクリスを抱き寄せる。
兵士の男が見ていたのはクリスの白銀の髪だ。現在王都では偽物である仮面盗賊団が暴れているという。その対策の一環として、王都で確認されている銀髪の男に関しては厳重に取り締まっているという背景があるのは知っていた。
「こいつ、中性的な顔しているけど、ちゃんと女なんだよ」
「ちょ、ちょっと……」
「ほら、例の何とか盗賊団だっけ? その銀髪の盗賊って男らしいじゃん? 良く見ろ。おっぱいは小さくてもちゃんと女だ。別人だぞ」
「おっ、胸は関係ないんじゃないかな!?」
俺と兵士の目が彼女の胸部装甲に集中するのは無理も無い。
普段の軽装備でようやく分かる程度の双丘はコートに隠れて見る影も無い。露出した部分は殆どが顔であり、その中性的な白い美貌は白銀の髪が雪と共に良く映える。これがイケメンならば俺の敵となるのだが、性別が間違いなく女であるのはジックリと身体で確認してきた。
「それに俺のツレって事なら多少の保証にはなるんじゃないのか?」
「それは……あの、一応銀髪の者については取り調べを行うように言われておりまして」
「おいおい、困るよ君。こっちはこれから舞踏会なんだ。俺の女も参加するんだよ」
「俺の女……」
「……いくらだ?」
「わ、賄賂には応じません」
魔王を倒すという実績を知っているならば、そんな冒険者がわざわざ己の名声や財産を捨てるような真似をする意味が無いだろう。そう考えるのが普通で目の前の兵士もその一人のようだ。
しかし僅かに渋った顔を見せる兵士は勤勉なのか、或いは新兵なのだろう。僅かに停滞した時間が生まれようとしていた時、俺たちに救いの手が差し伸べられた。
「――彼女は私の親友だ。私の名において彼女を保証しよう」
芯の通った声色、凛とした表情は男女問わず見惚れる物がある。
長い金髪を三つ編みに纏め、どこか貴族を思わせる恰好をした女の声が響いた。
「ダスティネス卿」
「ご苦労だった。この二人に関しては任せろ」
「はっ!」
魔王討伐を行ったパーティーメンバーの一人に敬礼する兵士たち。
王国の懐刀として知られる大貴族ダスティネス家の一人娘が堂々とした姿で兵士に命令し下がらせる。普段からずっとこんな感じの凛々しい姿であって欲しいと思わせるクルセイダーは背中で城内に入るように告げていた。
「ありがとう、ダクネス」
「サンキューな。ララティーナ」
「ららら、ララティーナはやめろ! ……ごほん。こういった場では止めていただけますか?」
「えー、ララティーナって名前可愛いのに。なあ、クリス?」
「えっ、うーん。そうだねー。あたしもララティーナって名前は可愛いと思うよ! もっと自信を持って良いと思う!」
「んっ……、クリス。残念だがそういう辱めを私は親友に望んでいない!! 私を凌辱し、苦痛に歪む私の顔を見て下卑た笑いを浮かべながらワインを飲む。そんなカズマの役目だ!」
「やめろ、お前マジで!!? さっきの兵士さん見てるからな!?」
神様でもどうしようもない物があるのだ。その一例が、ドMの女騎士が目の前にいた。
空気を読まず、二人でダクネスを揶揄うと凛々しかったダクネスの表情は崩れていき、徐々に恥辱に頬を赤らめ頬を緩める。彼女の悦ぶ類の羞恥ではなかったのか、兵士たちの目を無視するダクネスは俺とクリスの手を引っ張り、無理やり城内へと脚を進める。
「ねえ、カズマ君。私の無垢で可愛かったダクネスを返して」
「いや、だからあれは真正だって。手遅れだから」
「ほ、ほら、二人とも行くぞ」
流石に城内は外よりも暖かく、二人で安堵の溜息を吐く。
そんな俺たちの様子を一歩離れたところで見守るダクネスは見慣れた私服姿だ。
「まったく……。偶然、窓からお前たちの姿が見えたからいったい何事と思えば……」
「というか、ララティーナ。俺たちはともかくお前は時間的にドレス着なくて良いのかよ」
「だからララティーナと……、ん。ああ、今日の舞踏会は延期だぞ」
「……ふぁ!?」
「当たり前だろ。こんな悪天候で王都にいた招待客以外は殆ど遅れてるか来られないんだ。少人数でやっても意味が無いからと、城側が一日延期するという声明を出したぞ」
「マジかよ。俺たちのここまでの進軍はなんだったんだ!」
「進軍? アクセルから王都にテレポートしただけじゃないのか?」
「うるせぇバツネス! お前ならともかく俺たちにこの寒さは毒なんだよ!」
「ふざけるな! 私がバツイチなんて事実はない!」
「おい手を離せ。……お嬢様、はしたない真似はお止めくださいませ。お父上が悲しまれますよ」
「黙れ貴様! お嬢様って呼ぶな!」
互いの首を絞め合い身体を温めると、ダクネスを先頭に城内を進む。
王城で過ごした期間は実はそれなりにある。一時期は一か月以上、アイリスの遊び相手としてこの城に住んでいたのだ。当時はまだ魔王軍幹部を数体撃破したという実績があったが、疎ましく思ったアイリスの護衛達に追い出されたのだ。
だから、ダクネスが進む先が誰の部屋なのかを俺は既に分かっていた。
「お前が来たらすぐに連れてくるように言われていてな」
「ふーん」
「ところでアクアはどうした? お前がクリスと一緒に来るのは意外という訳ではないが……。何というかこのタイミングでとなるとな」
「うん? まあ、ほら……、お頭」
「ええ!? そこであたしに振るの!?」
「いや、寒くて口が回らなくて。面倒くさいので上の者に任せます」
「そこは面倒くさがらないでよ」
「クリス。まさかと思うが、また何か企んではいないだろうな」
「ねえ、ダクネス? 頭を掴まないで欲しいんだけど。ねえ、ちょっと……」
「そういった事をする前にまず私に相談しろと言ったではないか! 相手が貴族ならこちらもやりようがあると! ほら話せ! キリキリと!!」
「いたたた……! だ、だって、ダクネスは忙しそうだし、犯罪はバレなきゃ犯罪じゃないって助手君が!」
「おいやめろ。人の所為にするな。あ、あとでクリスが話すから……! ほら、今は急ぎだろ? いだだだ……! 取れる! 取れるから!!」
腹筋が割れる程の鍛錬をしている女のアイアンクローは痛い。物凄く痛い。
女の握力によって、三億の賞金首の盗賊団が壊滅しようとしていた。
顔面を掴まれ床から浮き上がったクリスと無言で怒気を示すダクネスから距離を取ると俺は走った。廊下を走り、向かう先は何度も通った事のある部屋だ。
途中ダクネスに追いつかれながらも、彼女を先頭に扉をノック、挨拶と共に部屋に入った。
「失礼します。アイリス様、冒険者サトウカズマを連れて参りました」
部屋に入ると同時に砂金のような輝きが目に入る。
椅子に座っていたのだろう、アイリスと二人の護衛たちと目があった瞬間。
――黄金の風を思わせるソレが目にも止まらぬ速度で、俺の身体に衝撃を与えた。
「――カズマ様!」
「おぼっ!!?」
愛らしい声音とは裏腹に、体当たりに近しい衝撃に俺の身体がふわりと浮き上がる。圧倒的なステータス差に踏ん張る事も出来ず、俺の視力では捉えられない閃光のような速度。
気が付くと宙を舞っていた。そして落ちた。
アイリスの護衛やダクネスたちの唖然とした姿が遠ざかるのを感じながら、床に倒れ込んだ。
「ぉ?」
何か柔らかい物体を抱いて床に倒れた、そんな気がした。
実際には衝撃はあれども、後頭部に感じる掌が気絶を防いだのだろう。奇襲に耐え切れなかった脆弱な身体への配慮をする金色の物体は、俺の背中に腕を回し衝撃を緩和すると同時に心配そうな顔を見せていた。
押し倒した相手が顔を上げると長い金髪がサラリと肩を流れ、俺の顔へと垂れ落ちる。
「だ、大丈夫ですか?」
「ああ、まあ。受け身ありがとう。危うくエリス様に一芸披露するところだった」
死に芸で彼女は笑ってくれるだろうか。
身体はともかく衝撃に痺れた頭を振り、俺は目の前の美少女に目を向ける。
蜂蜜のような、砂金を溶かし合わせたような少女の金髪からは甘い香り。
華奢ながらも白を基調としたドレスに包まれた肢体からは体温と柔らかさ。
「アイリス」
「えへへ……ごめんなさい。カズマ様。ちゃんと来てくれて嬉しいです」
「……約束したからな。言っただろ? 俺は約束を守る男だって」
――憂慮を孕んでいた瞳は確かな歓喜で満ち溢れていた。
「もう少し遅かったら、また私の方から逢いに行ってました」
「いつでも来てくれて良いんだけどな」
「――――」
そんな風にアイリスに甘えてばかりというのも男としては情けない。
だから、そういった事に対するケジメという意味でも来る必要があった。
「……ズルいです」
「うん?」
「それだけで……私は――」
突然の出来事に周囲の反応を置き去りにする中で、アイリスが囁く。
彼女のきめ細かな白い肌と金髪に良く映える大空の眼差しが、俺を、俺だけを映す。
止める暇なんて無かった。止めるつもりも無かった。
ふっと微笑んだアイリスはそのまま触れるような距離にある顔を近づけて――、
「カズマ様――」
「――――」
再会を祝うように、待ちきれないように、俺に口付けをした。