「さっき、鬼ごっこしてたみたいだが」
「鬼ごっこですか?」
「あー、例えば俺が鬼役になったとして、アイリスや他の参加した奴が走って逃げる。で、俺がアイリスや他の奴にタッチして触れたら鬼を交代。一定時間鬼役から走ったり隠れたりする庶民の遊びの一つ、かな?」
「面白そうですね! 是非やってみたいです」
「分かったよ。今度な」
ワクワクしていると表情で伝えるアイリスに俺は頷く。
「それで、なんで走ってたんだ?」
「それが……。少し前にアクセルに来たばかりではないですか」
「お、おう。そうだな」
「はい。……? ……!」
思わず頬が赤らむのを感じて俺はコップの中の水を口に含む。
先ほど走っていた疲れを水に流す俺の挙動に対して、ハッと何かを思い出したように白皙の頬に朱色を差す少女に問い掛ける。
「おっ、どうした? 顔赤くして ん?」
「なんでもありません! それにお兄様だって今顔が赤かったですよ」
「俺のは日焼けだ。お姫様のは違うだろ」
「ぅ~~~」
料理の書かれた分厚いメニュー表で己の鼻下を隠し半眼で怒る彼女。
俺とアイリスは昼ご飯がまだなので彼女が好みそうな庶民の店に来ていた。それなりに客がいるが知り合いはおらず、冒険者よりは商人やアクセルの住人の方が多めの印象だ。
コホンと小さく王女が咳払いする。
「それで、……以前よりも外出の制限は減っているのですが、少し頻度が多すぎると。クレアが」
「あいつも本当に過保護だな」
クレアとは王女アイリスの護衛の女騎士だ。貴族シンフォニア家の出身と高い家柄なのだが明らかに忠誠以上の何かが駄々洩れであるクソレズで、何かと抜刀し斬りかかる狂人である。
少なくとも俺の認識としてはこんなところである。彼女ともう一人に関しては、とある出来事の所為で女である事がトラウマになるほどの報復を決意しているのだが。
「いくら教育係ではあるからって、いちいちついてこられても鬱陶しいよな」
「いえ、私も自らの立場については理解していますから」
儚げに笑うアイリスだが俺は知っている。
この目の前で今にも消えそうな笑みを浮かべる少女はステータスがゴリラ並みと。武器があっても無くても一騎当千。戦闘力において護衛の必要性が皆無な程強い事を、俺は知っている。
「? どうしました?」
「いや……スキンシップを取りたくて」
ふと俺はメニュー表を掴んだままのアイリスの腕に触れる。
軽装に身を包んだ彼女の腕、特に二の腕付近を触ってみるがダクネスのような硬さは無い。明らかに俺よりも腕は細く柔らかい気がするが触れば触る程、ステータスという数値がどれほど残酷な物なのかを痛感する。
ジッと此方を見つめる大空の瞳を至近距離に感じながら俺はふと彼女の指に注視する。
「あれ、アイリス。こんな指輪付けてたっけ」
「ああ。それは以前ハチベエがくれたのです。なんでも声を録音する機能があるとか」
「ハチベエ。……まあ、あんまり変な奴には近づくなよ? 男は全員が俺みたいな紳士じゃないんだから」
「失礼ですけどお兄様は紳士では……」
「おっとそこまでだ」
僅かに分が悪い事を悟り話題を切り替える。
あまり彼女の俺への評価を下げたくはないので、この無知で無垢な少女が喜びそうな事を考える。既に注文はしていたが興味深そうにメニューの隅々まで目を向けるアイリスの持つ指輪に目を向ける。
「せっかくですし、お兄様の声を吹き込んで頂けませんか」
「そうだな。じゃあせっかくだし」
二の腕の柔らかさを堪能し、マイクのように向けられた細い指に嵌る指輪に目を向ける。
俺が以前エルロードで買った事のある指輪に似ていなくもないソレに何を告げるかを考えて。
ふと俺は名案を思い付き、思わずニヤリと笑ってしまった。
「アイリス」
「……」
「愛してる」
「ッ……!」
俺は決め顔で囁いた。
「……どれぐらいですか?」
「えっ?」
「どれくらい私の事を愛しているのですか?」
そんな面倒くさい彼女のような事を聞いてくる王女に一瞬言葉に詰まる俺ではあったが、彼女の顔を見ると目を逸らしながらも、もにゅりと小さく頬を緩ませているのが見て取れた。
その姿にここで怯んでは口から先に生まれた男の名が廃ると、瞬時にイケボで言葉を紡ぐ。
「そうだな。魔王を倒しちゃうくらいかな。アイリスの為なら俺はなんだってやってやるよ!」
「……、……はい。ありがとうございます」
「あれ?」
「あと、お兄様。出来ればその変顔は止めた方がよろしいかと」
「ひでぇ!」
どうやら渾身の決め顔はアイリスに効果はないらしい。
実は照れ隠しなのではないのかと通りがかった店員に決め顔を向けると鼻で笑われた。心に傷を負った俺はグラスの中の水で涙を呑みながら、クスクスと笑う王女に半眼を向けた。
俺に向けていた指を手のひらに抱き寄せ、薄く微笑む少女は小首を傾げる。
「ふふっ、ごめんなさい」
「たく……」
「言質頂きました、カズマ様」
「無駄に恥を晒したんですけどー。人生に恥が増えたんですけど。あとでイリスに慰められないと耐えられないんですがー。ねえ、もっと俺に優しくしてよ! もっと褒め称えてよ!」
「お兄様って時々アクア様の真似をしますね。凄く似てます」
その後も適当に雑談を交わしていると暫くして料理が届く。
俺が彼女を連れ込んだ店はパスタが美味しく店員が可愛いと評判である。
「はい、お待たせ」
「さぁて飯だ。イリス」
「わぁ……! 良い香りですね。カズマ様」
堂々とこの国の王女の名前を語る訳にはいかず、人がいる時は偽名で呼び掛ける。
そんな俺の言葉が耳を素通りする程に巨乳でスタイルの良い黒髪のお姉さんが持っている料理にキラキラと目を輝かせている。
蒼色の瞳を宝石のように輝かせる料理、それを運んできた巨乳に俺の目は向かう。
――唐突な話にはなるが、この世界では女性陣の露出度が高い。それはもう高い。
異世界に転移して来た最初の頃は歩く十八禁が彷徨う状況に俺はついていけなかった。現在では露出の高さに関しては慣れたつもりだが男の性故にチラ見をしないという選択肢は無い。
「ふーむ、美味しそうだな」
「カズマ様? 視線がずれてませんか?」
「いや、これで問題ない」
「お客様? 私としては問題ありなのですが」
「お構いなく。……分かってるって。ほぉら、チップだよぉ」
「十万エリス!? ――あら、お客様? 店長のお友達の人じゃないですか。よく見ればそこはかとなく素敵なお顔ですね」
「んっふ。そうだろ? これだからモテる男はつらいぜ……、いって!」
「……お兄様? あまりそういう行為はよろしくはないかと思います。それにせっかくの料理が冷めますよ」
「分かったよ」
テーブルの下で俺の脚を蹴るブーツの爪先に優しさを感じない。
それなりの痛みと豚を見るような目に冷静さを取り戻した俺は義妹の前での醜態を恥じながら、店員が置いて行ったテーブルに置かれた湯気の立つ大皿に目を向ける。
「イリスはパスタを食べた事あるだろ?」
「そうですね。でもこんなに大きなミートボールというのは初めて見ますね」
「まあ食べようか」
「はい!」
食事は日々の生活の活力だ。
何をするにも腹が減っては戦どころか生命を擦り減らしてしまう。
たまにサプリやら栄養素を摂取すれば良いという奴もいるが、美味しい方が得だと思う。
――そもそも異世界にサプリなど無いのだが。
「美味しいです! この、カリオ……なんとか風のミートボールパスタは!」
「そうだろう? 実は俺がレシピを考案してこの店に伝授したんだ。ここの良い感じな食堂の店長とはマブダチでさ。昔ムキムキのダンナに料理スキルを教えて貰ったお礼に色々な料理を伝授したんだ」
「本当ですか!? お兄様は色んな事を知っているのですね。……これからも、もっと色んな事を知りたいです」
「そうか。じゃあ飯食ったら新しい事を教えてやろう。エッチな事をな。……ああ、この飯はもっと豪快に食って良いぞ。上品にチマチマ食べる用じゃないんだからな。俺を見習え!」
「分かりました! あれ? お兄様。今なんて――」
+
キスという物がある。
決して一人では行う事が出来ず、二人いて初めて知る事が出来る行為だ。頬肉の柔らかさを、舌裏の柔らかさを口腔行為を通じて、互いの事を教え、理解を育む行為だ。
「ん……、お兄ちゃ」
はふ、と呼吸を求める少女の唇を奪う。
溺れる者が空気を求める吐息ごと俺は彼女の唇を重ねて、奪うのだ。
「は、ぁ」
昔。まだアクアに出会う前、異世界に転生する前の話だ。
現代日本に住まう中で、ポルノサイトは大量にあり健全な男子として見ない訳が無かった頃。正直に言ってキスからセックスという一連の流れが疎ましいと感じていた。
男優の顔なんぞ邪魔だとスクロールバーを動かし本当にエロいシーン部分だけを抽出していて、その行為に専心した結果、ノックを忘れた家族に見られるという黒歴史を思い出す。
「……ぅ、ぁ」
今更ながらこのキスという行為も性行為の一つなのだと俺は思った。
一回り小さい小柄な金髪少女と濃厚な行為を繰り返す度に身体の奥からマグマのような熱が噴き出してくるを感じた。それは相手も同じなのか、最初は抗議するような表情も困惑からトロリとした女の表情へと移ろい始めていた。
一瞬空気を求めて離れた互いの唇には透明な糸が繋がる。
如何に自らの行為がはしたない物なのかを理解したのか、千切れた唾液の糸が珠になるのを見届けてアイリスの顔に更なる朱色が混ざる。
サファイアブルーの瞳には混乱と覚えたての快楽が混ざる。
「もしかして今日もこんな事がしたくて来たのか?」
「ち、ちがっ!」
「この欲しがりさんめ。とんだロイヤルビッチだな」
「私はそんなはしたなくありません! こ、ここにはお兄様が連れ込んで……んむっ!」
腹が膨れれば食欲は満たされる。
眠れば睡眠欲は満たされる。
そして残る欲望は彼女と共に満たす。
食事をしている最中、何気なく今日は早く帰らなくてはならないとアイリスが告げた瞬間から俺の行動は決まっていた。
覚えたての欲望に支配された頭脳は洗脳に近く、簡単に他の事を考える余地は無い。
「アイリス。デートってのは必ず最後に夜の街にしけこめばいいんだ! 終わり良ければ総て良しだ。物語の主人公だって最後にはキスしてその後毎晩こういう事をしてるんだよ! そういうものだ! おかしい事など何もない!」
「分かりました! 分かりましたから、膝を押し付けるのは……んっ!」
濃厚なキスを繰り返しながらうら若き乙女を壁に押し付け股に膝を押し付ける。
王女からの抵抗は小さく下賤な貧弱冒険者の押し付けた膝は少女のスカートの中、未だ見えない布地越しに柔らかい恥部へと押し付けられている。
確か膝ドンと呼んだだろうか。
寝台はすぐ近くにあるが、そこまで移動する手間を惜しみ俺は目の前の果実を貪る。
軽装のアイリスは脱がせやすかった。
剥き出しのお腹を手のひらで撫で廻しながら首筋に口付けをする。
されるがままの少女は、嫌々と首を振りながら見た目だけの抵抗を示す。
羞恥を孕んだ瞳にはジワリと涙が浮かぶ。
可愛らしい少女の表情を見ながら俺は彼女の上着を脱がし、乳房に齧り付く。
「ひゃあ!」
「わ、わるい。いや悪くないな」
咄嗟に謝りつつも、目の前に晒された白い乳房を手のひらで円を描くように触る。パンケーキよりも膨れた、手のひらに収まるしっとりとした美乳は以前触れた時よりも少しだけ成長したかのような錯覚を思わせる。
とはいえ、アイリスお前おっぱい大きくなった? と聞く事はデリカシーに欠けるだろう。
「アイリス、お前おっぱい大きくなった?」
「本当ですか!! ……いえ、測ったりはしていないので分かりませんが。ほいほい女性についていってしまうカズマ様はやっぱり大きい方がお好きですか?」
「俺はそんなちょろい男じゃないがな。……まあ、あって困る物じゃないだろ」
勝手に口が不遜な事を口走ったが結果的には王女を喜ばせる結果となった。
そんな会話をしながら、彼女の初めての授乳体験を奪う俺はやわやわと王女の肉果を手で、口で味わい尽くす。
綺麗な桜色の乳首、少女の小さな乳輪を指でなぞりながら、不意に先端を指が触れるとアイリスはビクンと身体を小刻みに震えさせた。
「ぁっ! ……んんっ」
今上げた嬌声が自分の物だと悟った彼女は恥ずかし気に咳払いで誤魔化す。
チラリと俺を見るアイリスは唇を小さく噛み、形の良い眉をひそめている。
「あ、あのお兄様。あまりそういうのは」
「これが良いのか」
「ぅやっ!! ……っ、ッ!」
焦らす事なく硬さを帯び始めた乳首を摘まむと俺の膝に彼女の重さが掛かる。力が抜けたのか押し付けた膝は僅かに湿り気を帯び、その度に少女は小さく呻き喘ぐ。
押し付けた膝に彼女の体重が掛かり俺は彼女を抱き上げてベッドに横たえる。
そうして彼女のスカートを捲り上げると彼女らしい純白の下着が目に入る。
無垢で愛らしいアイリスらしいシルクのショーツはクロッチ部分に僅かに染みが出来ていた。その痕を指で押すと、にじゅりという猥音が俺の耳朶に響いた。
「ん……くっ」
唇を噛むだけでは飽き足らず手で口を抑えるアイリス。
可哀そうな程に顔を赤くしており、そんな姿を見ながら下着を脱がすと少女の恥部が俺の目に入り込んだ。
前回は童貞力が高かった為、取り敢えず挿入して終わった。
その為、アイリスの身体をジックリと見る機会も、俺の裸体をアイリスに見せて恥ずかしがらせる機会も無かった。仕方がないという奴である。
「ふむ」
「あっ」
何となしにパンツを裏返しにしてクロッチ部分をガン見しようとしたらアイリスが下着を取り返そうと手を伸ばしてくる。思わぬ抵抗に下着を奪われかけるが俺は彼女のスカートの中に顔を埋める事で回避した。
鼻腔を擽る甘い、甘ったるいと思えるアイリス自身の香りが俺の肺を満たす。
下着を彼女の手から隠し、ズボンを脱ぎながら俺は王女の恥部をジックリと見つめる。
ぷっくりとした肉厚な大陰唇を開くとトロリとした蜜液が俺の指を濡らしていく。これほど間近で見た機会などなく、薄く生え掛けた柔らかい陰毛に鼻先を埋めていると、おずおずとアイリスが俺に話しかけてきた。
「ぁ、あのカズマ様」
「ん……?」
「私の、変じゃありませんか?」
「変じゃないよ。寧ろマーベラス」
黙り込んでジッと彼女の花弁を見続けたからだろう。
その無言の時間がアイリスを不安がらせてしまったらしい。
なんて罪深い義兄なのか。
なんて情けない男なのか。
そう俺は自らを罵倒しながら謝罪の意味を込めて口を開く。
「ぁー」
「あの、お兄様」
「む」
「ぷぁ!?」
悲鳴を上げる王女を無視して、お預けを食らっていた犬のように彼女の恥部に齧り付く。貝状の肉を丸ごと食べるように口に含むとアイリスの太腿がペチンと俺の頭部を挟み込む。
滑々とした少女の脚にサンドイッチされ、頭蓋骨がミシミシと音を立てるが抗議の意味を込めて果肉を吸うと更に締め付ける力が強まる。
「お兄様!? !? !? あの、そこは汚いですから……ッ!」
「はいりすにひたないところはない」
「ひぁぁぁっっっ!!」
初めてのクンニリングスに王女は腰を浮かび上がらせる。
それに伴い、少しずつ頭蓋骨を締め付ける腿肉の密度が少しずつ弱まり始める。
じゅるじゅると増え続ける蜜液を啜り、その度に増える真新しい蜜を舌上に絡める。
「ぁ……っ、ふっ、……!」
それなりに肉と脂の載った腿肉を掴み窒息死だけは避けながら渾身丁寧な愛撫を行う。チラリと上を見ると、上体を起こしたアイリスは汗を頤に伝わせて俺の髪の毛を掴む。
もう少し進めて欲しいという合図と受け取り、蜜液を小さな肉粒に塗す。
「ッ、……ッッ、っ! ……!」
クリトリスという処女でも感じる快楽器官に啜った愛液を舌で塗りたくり啜る。その繰り返しを続けていると抵抗の弱まったアイリスの身体がベッドに転がり痙攣を繰り返した。
「ぅぁ、~~~~~!!」
ぷしゃ、ぷしゃりと噴き出した蜜液が俺の顔に掛かる。
サキュバス検定初段を獲得している俺は男優として一切驚く事はなく、寧ろ当然の結末とばかりに法悦の空に上る幼さの残る金髪の少女の愛撫を続けた。
「あ、あの。カジュマしゃま……、もう、良いですから」
「お構いなく」
「ぁっ、ぁ、ぁー、ぁ!」
それから十数分程の王女への誠意を見せ続けて。
ベッドで仰け反らす程の快楽を己の口で教え込みシーツの染みが広がる頃、舌の筋肉が悲鳴を上げる程度に全力を出した愛撫に彼女の身体は敏感に反応した。
長い金髪を乱雑に広げ、無造作に広げた脚、ぐったりとした様子の少女。
「もう、充分ですから……」
「あっそ」
既に限界を迎えていたのは俺も同じで。
アイリスの心の準備の前に小さな膣に剛直を挿入した。
「ぁ……」
にじゅんと狭いながらも俺を受け入れた王女の肉壁は熱くぬめり、夢よりも凄まじく、脳細胞を刺激するかの如き快感を俺に与えた。
「ひゃっはー!」
「ひゃああああ!」
「アイリスの好きなクリも弄ってやるぜ!」
もはや小細工を弄する事なく種馬の如く腰を揺すり叩きつける。
「おら、孕め! 種付けじゃあああ!!」
「ぁ、ぁっ、ぁぅ……!」
ひたすらに交尾するように王女の膣壁の感触を味わう。
抽送する度に結合部からは白濁汁が泡立ちシーツを汚していく。ぱんぱんと肉が肉を叩く音を響かせ腰を振るとあっという間に射精感がこみ上げる。
「ぁ、ぅぁぁぁ……ッッ!!」
以前の行為から次に備えて散々夢で予行演習していた成果である。
尻穴を引き締め、膣内出しだけは避けるべく怒張を抜き出した瞬間、白濁が勢いよく飛び出し彼女の顔を、衣服を汚していった。
+
「そういえばお兄様って、巷では『鬼畜のカズマ』と呼ばれていますよね」
「……ん? いや、待ってくれ。巷のソレは誰かが俺の華麗なる活躍に嫉妬して付けたふざけた噂だから。信じるなよ? 完全に風評被害だからな!!」
「勿論です。私は噂よりも実際に目で見て判断しますから」
「それで?」
「はい。今日はお兄様の鬼畜さを痛感しました」
「畜生! 言うと思ったよ! でも、ほらイリスだって滅茶苦茶気持ちよさそうにイッてたじゃん。あんな垂れ流して」
「た、垂れ流してなんかいません!」
顔を赤くして此方を半眼で睨む王女から目を逸らしながら俺は路地裏を出る。
今回使用した宿はいわゆる穴場と呼ばれるスポットであり、クタクタになった王女の回復を行った後、テレポート屋まで送ろうとしていた。
「そういえば、テレポート屋でアイリスがアクセルに来るのを止められそうだけど、その辺りどうなってるの?」
「確かに一度クレアがそんな事をしましたが、お父様にお願いして、社会勉強として開放して頂きました」
権力には権力を。
この国随一の権力を持つお父様、国王の命令には一貴族の命令など消し飛ぶだろう。
「ああ、そうだ。クレアにも宜しく言っといてくれよ。いずれお礼に向かうって」
「はい! 分かりました!」
「――『潜伏』」
路地裏を出て大通りに出る直前、俺はアイリスを抱きしめ潜伏スキルを行使する。
それなりに人の往来がある中で彼女の護衛が近くにいる事を敵感知スキルが主人に教えてくれたのだろう。咄嗟にスキルを使用すると同時にすぐ近くを金髪の女騎士が早歩きで歩いて行く。
「ああ、アイリス様。私のアイリス様行動索敵にこれほど長時間引っ掛からないとは。一体どちらに……。はっ! まさかあの男に見つかって? ……本当にあの時の言葉は――」
ぶつぶつと独り言を呟く女の唇の動きを読唇術スキルで読み取る。
その後頭部が遠ざかるのを見ながら俺を抱きしめ返すアイリスを見下ろす。
「あの、アイリス? そんなに抱きしめなくても潜伏スキルは使用されるぞ。まあ、俺としては役得だが」
「……、お兄様。もう少しだけこうさせて下さい」
「よろこんで」
俺の胸板に押し付けられる彼女の力は絶妙な力加減だった。
壊れ物を扱うかのような、優しさが伝わってくるような抱擁で。
「あー、そのなんだ。今度は俺の方から逢いに行くよ。流石にこんな頻繁に会うのはアイリスからだと厳しいだろうしな。ダクネスの家の記章も持ってるし、何より今なら普通に王城に行けるだろうし、ゲームの約束とかもあったしな! だから――」
何故か早口になる俺を見上げて口元を綻ばせる王女。
そんな年下の挙動一つに惑わされる俺に、ポケットから何かの手紙を渡す。
「そういえば、渡し忘れてました」
「なにそれ、ラブレター? アイリスから?」
「いえ。少しだけ先の事ですが、王城で開催される舞踏会の招待状です。お兄様にも是非来ていただけたらなと思いまして」
「行く行く! 絶対行くわ! ありがとう、流石俺の義妹!」
「もう私の事を義妹扱いするのは止めてくださいと……ん」
別れる前に俺はアイリスとキスをした。
なんとなく、そのほうが、恋人っぽい気がしたから。
「カズマ様」
「なんだ?」
「もう少しだけ待っててくださいね」