インフィニット・オーケストラ ~咲き乱れる百合の花~ 作:とんこつラーメン
最初は全年齢版として連載予定でしたが、色々と考えているうちに、R-18にした方が面白そうだったので、エロ小説にシフトしました。
主人公は、私が『ガンパレード・オーケストラ 白の章』をプレイしてた時から個人的に好きだったキャラなのですが、設定が変わっているので『オリ主』タグをつけさせて貰いました。
乾燥した大地の上に存在している、中東方面にあるとある町の一角。
昨今になって急激に勢力を拡大しつつある『女性権利団体』の理不尽な襲撃に怯え続けていた人々だったが、その恐怖の日々は唐突に終わりを告げる事となった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
女の悲鳴が木霊する。
悲鳴を上げた本人の腕が空高く舞い上がり、罅割れた地面の上に落下した。
真っ赤な血を地面が吸い取っていく中、女は目の前にいる自分の腕を斬り飛ばした存在を弱々しく睨み付けた。
女の体にはISと呼ばれる、一種のパワードスーツが装着されているが、全く意味が無いようだった。
「お前達……私が誰なのか分かってるんでしょうね!? 私は偉大なるISに選ばれし女たちを守護する為に存在している女性権利団体の……」
「そんな事は最初から知っているわよ」
「なんですって……?」
それは『少女』だった。
漆黒に輝くISを身に纏い、それと相反するかのような眩しい金色の髪。
空に輝く太陽光すらも反射するような真っ白い肌。
誰もが彼女の事を『美女』だと評する程の容姿をしていたが、その青い瞳はどこまでも冷たく鋭く女の事を見つめていた。
「そもそも、最初から私達はお前達を駆除する為にやってきたんだぞ? それを分かっているのか?」
「駆除…ですって……!? それじゃあ…まさかお前達はあの……!」
金髪の少女の隣にいる黒髪の少女の言葉を聞いて、女は顔面蒼白となる。
恐怖と痛みの余り、女は全身から冷や汗を流して後ずさりをする。
だが、そんな隙を見逃すほど、少女達は甘くなかった。
「逃げられると思うなよ」
「ヒィッ!?」
いつの間にか、女の周囲には青紫の無線誘導式砲台『ビット』が展開していた。
それは、黒髪の少女が纏っているISから射出されたものだ。
「貴様らに慈悲は無い……やれ」
「あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
全方位から放たれるレーザーの雨に晒され、女のISのSEは一気に無くなり、機体が強制解除される。
飛行している場所がそこまで高くなかったこともあり、そのまま落下しても軽い打撲程度で済んでいた。
それでも、ビットのダメージにより白目を向いて気を失っているが。
「あの女はどうする?」
「一応、捕虜にしましょうか。他の連中は根こそぎ殺したし」
「それもそうだな」
気絶している女の周りには、見るも無残な姿となっている女の仲間と思われる者達の遺体が散乱していた。
そいつらもISを纏っていたと思われるが、全部がパワーダウンで強制解除されていて、全員が生身だと思われるが、遺体のどれもが人の形を保っていなくて、それが嘗て『人間』と呼ばれていた生命体だとは、始めて見た者には分からないだろう。
「任務完了。皆、急いで来て頂戴」
『了解です。小隊長』
通信でどこかに連絡を取ると、すぐに黒い軍服を着た者達が男女問わず大勢やって来た。
大半が銃などを装備していたが、中には通信機具や背中に大きな物資搬入コンテナを背負っている者もいる。
「到着致しました」
「ご苦労様。まずは、この死骸の処理をお願い」
「どのように処理しますか?」
「全部が焼却処分よ。匂いが酷いから、ちゃんと町外れで燃やすのよ。町の住民の中には、まだ年端もいかない子供達もいるんだから。その子達のトラウマにならないようにね」
「了解であります! お前達、行くぞ!」
男達が予め要しておいた死体袋に遺体を詰め込んでから、どこかへと運んでいく。
それを見送りながら、今度は黒髪の少女が命令を出す。
「その女はまだ生きているから、捕虜として連行する」
「この傷はどうしますか?」
「適当に処置しておけ。どうせ、最終的には殺すんだ。ここで治癒しても意味が無い」
「それもそうですね。了解です」
気絶している女も、適当に抱えられて運ばれていく。
斬り落とされた腕は、金髪の少女のISの脚によって踏み潰された。
「他の者達は、私達とついてきなさい。町の人達に脅威がなくなった事を報告するのよ」
「「「「了解!」」」」
「それと、ちゃんと物資の方は持ってきたんでしょうね?」
「勿論です! 我々が持ってきたものだけでなく、後方から来ているトレーラーの中にたんまりとありますよ」
「それならばいいわ。それじゃあ、行くわよ」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
町に到着すると、そこでは大勢の人々が彼女達の事を待っていた。
二人の少女はISを解除していて、水着のような恰好のISスーツ姿となっている。
その中でも最も年長者と思わしき老人が、体を震わせながら話しかけてきた。
「そのご様子……もしや……」
「えぇ。ちゃんと、あの『害虫』共は私達で駆除しましたよ」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」
その一言で、人々が一気に湧き上がった。
大声を出して喜び、感激の余り涙を流し、両手を振り上げて雄叫びを上げる者もいた。
「ありがとうございます……ありがとうございます……」
「気にしないでくれ。私達は当然の事をしたまでだ」
「いえ……貴女方のお蔭で、私達は救われた……。何とお礼を言っていいのやら……」
「礼ならば、私達よりも、勇気を出して私達に助けを出した子にしてくださいな」
「百華の言う通りだ。我々は、その勇気ある行動に報いたに過ぎない」
二人がそう言うと、人込みの中から一人の褐色の少女がやって来た。
「あ…あの……」
「その声。貴女があの通信を出した子ね?」
「う…うん。あいつらの機械を盗んで…誰でもいいから助けて欲しくて……」
「適当に弄った結果、偶然にも私達の通信に割り込む形になったのね。奇跡的な偶然だけど、その偶然がこの結果を生んだ」
「きっと、これは偶然じゃなくて必然だったんだな」
オドオドとしている少女の頭を優しく撫でる百華。
眼を細くして気持ちよさそうにしている彼女を見て静かに微笑んだ。
「よく頑張ったわね」
「う…うう……うわぁぁぁぁぁぁ~~ん!! 怖かったよぉ~!!」
「そうね……怖かったよね……」
安心の余り、今まで溜めこんできたものが一気に倒壊し、それが号泣という形になって表れた。
そんな少女を、百華はまるで母親のようにそっと抱きしめ、その背中をポンポンと軽く叩いた。
「もう大丈夫。怖いものは、お姉ちゃんたちがやっつけたからね」
「ありがどう……おねえちゃん……」
少女に釣られるようにして、他の者達も涙を浮かべる。
もう自分達は何にも恐れる必要はないのだ。
その解放感と安心感が、人々にこれまでにない歓喜を齎した。
「御老人。物資を持ってきたので、これで少しはあの連中に奪われたものを補填出来ると思う。どこに置けばいい?」
「ぶ…物資っ!? なんでそこまでしてくださって……はっ!?」
ここで老人は何かに気が付く。
「も…もしや、貴女達は……噂に聞く…あの……」
「さぁな。それで、どこに置けばいい?」
「そ…それでしたら、町の中央にある広場にでも置いて貰えれば……」
「中央広場だな。了解だ。お前達!」
「「「「了解!」」」」
住民たちの横を通り過ぎるようにトレーラーが通っていき、物資の積み下ろしが始まった。
「お…俺達も手伝うぞ!」
「ここまでして貰ってんだ! これぐらいはやらせてくれ!」
「有り難い! 人手は少しでも多い方が助かるからな!」
住民と仲間達が一緒になって仕事をする。
彼らの顔には、眩しい程の笑顔で溢れていた。
「これこそが…私達が取り戻さなければいけない物で、絶対に守らないといけない物だ……」
「そうね……」
物資の積み下ろしが終わるまで、ずっと彼女達は見守っていた。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「では、私達はこれで」
「本当にありがとうございました!」
「徹底的に痛めつけた以上、奴らもここをまた襲おうなんて考えないだろう」
「でも、念の為にこの町の座標は私達の本部に登録しておくわ。そうすれば、いつでも駆けつけられる」
「何から何まで……感謝に堪えません……」
先程とは違う町外れ。
帰りのヘリが既に到着していて、町の人々が見送りに来ていた。
「お姉ちゃん! 私も、大きくなったら、お姉ちゃん達みたいに強くなりたい!」
「それならば、まずは運動と勉強をしろ。全てはそこからだ」
「うん!」
僅かな出会いではあったが、この少女には少なからず好感を抱いた。
不思議と『昔の自分達』と姿がダブったから。
「最後に、宜しければ御名前を教えて貰えませんでしょうか……」
「ごめんなさい。それは規則で出来ないのよ」
「悪いな」
「いえ…そのようなことは……」
最後に軽く挨拶をして、二人はヘリに乗り、他の者達も同じように別のヘリに乗り込んだ。
「それじゃあ、これで失礼するわね」
「何度お礼を言っても言い足りない! 本当にありがとうございました!」
「ありがとう! 金色の髪のお姉ちゃん! 黒い髪のお姉ちゃん!」
お互いに手を振っている間にヘリが浮かび上がり、扉を閉める。
住民たちは、少女は、ヘリが小さくなるまでずっと手を振り続けていた。
・・・・・
・・・・
・・・
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ヘリの中。
二人は背凭れに体を預けながら、肩の力を抜いていた。
「やっと一仕事終わったわね」
「そうだな。ったく…どこにでも湧いてくる連中だ。本当にゴキブリのようだな」
「ゴキブリの方がずっとマシよ。だって、差別も迫害もしないもの」
「確かにな」
仕事が終わった事で気が抜けたのか、年頃の少女のように笑い出す。
だが、その笑顔はすぐに消え、百華の表情が苦しそうになる。
「どうした?」
「さっきからずっと我慢してたんだけど……普通に限界かも……」
百華の股間が僅かではあるが膨らんでいる。
女性ならばまず有り得ない光景だった。
「戦闘時の興奮がまだ収まらないみたい……マドカ」
「分かっている。だが、まずは報告が先だ。それが終わるまで我慢できるか?」
「当然。『あの頃』に比べたら…これぐらい……」
ヘリは一路、とある巨大な基地のような場所へと向かっていく。
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・
基地へと到着すると、すぐに二人はある場所へと向かっていく。
そこは荘厳な扉に閉ざされた部屋で、一発で中に重要人物がいると分る。
「「失礼します」」
ノックをしてから扉を開ける。
部屋の中には、白いスーツを着た金髪の美女が優雅に座っていた。
「スコール。無事に町は守れた。ターゲットは一匹を残して全撃破。こちらにも町にも被害は一切ない」
「ご苦労様。流石は私達のエースね」
「これぐらいで褒められてもね」
「いいじゃないの。褒め言葉はどれだけ貰っても損は無いわよ?」
「それもそうね」
スコールと呼ばれた女性は明らかに上司であるにも関わらず、まるで友人のようなフランクな話し方をする百華とマドカ。
どうやら、単純な関係ではないようだ。
「ところで、その残った一匹はどうしたの?」
「捉えて捕虜にした。百華が腕を一本斬り落としたが、拷問するには問題は無いだろう」
「了解よ。後でオータムの方に連絡をしておくわ。連中が使用していたISは回収してあるのよね?」
「当然だ。ちゃんと全機回収している」
「そっちの方は『博士』の方に預けましょうか。彼女以上に適任はいないし」
これで取り敢えずの報告は終了。
後は休むだけなのだが、まだ話す事があるのか、二人は残っていた。
「他の皆はどうしてる?」
「あの子達ならば、それぞれに任務に出ているわ。さっき連絡が来たから、もうそろそろ帰還してくるとは思うけど……」
「それなら、私達がシャワーを浴びている間に帰ってくるかしら?」
「かもしれないわね。それじゃ、もう行っていいわよ。ご苦労様」
形式だけの敬礼をしてから、二人は部屋を出て行った。
残されたのはスコールのみで、彼女は椅子に体を預ける。
「もうそろそろ、あの子達もあそこに入学させるべきかしらね……」
そう呟きながら机の引き出しを開けると、そこには『IS学園』と書かれたパンフレットが入っていた。
そして、そのスーツには彼女の役職を表す名札がピンでつけられていた。
まだまだ導入部分なのでエロはなし。
でも、次回は全力でエロくいきます。
同時に、とんでもない原作改変が待っている?