十歳では菓子に、二十歳では恋人に、三十歳では快楽に、四十歳では野心に、五十歳では貪欲に動かされる。人間はいつになったら、英知のみを追うようになるのだろうかーージャン・ジャック・ルソーより
俺は美穂の性器に顔を近づけ、舌を出し、ペロペロと舐めた。
「ああ......いや、慎也くん......」
美穂は気持ち良さそうな声を漏らした。味は少々酸っぱく、匂いはツーンと刺激臭が鼻孔を突く。
俺はさらに舌を伸ばし、美穂の膣の中身を円を描くかのごとく舐めていった。
「ひゃ! ああ......うぅん......」
俺はしばらくすると舐めるのを止めた。美穂は物足りないという表情を俺に見せる。
「なぁ、美穂......挿れていいか?」
もう俺は美穂の中に挿れたいという思いでいっぱいだった。
「う、うん......」
美穂が頷いた。この数日間で二人の女性とセックスするなんて、思ってもいなかった。
俺は勃起した肉棒を美穂の割れ目に近づけた。
「挿れるぞ......」
腰に力を込め、肉棒をゆっくりと美穂の割れ目に挿入していった。
「んん......」
美穂は苦しげな表情を浮かべている。
「美穂。痛くないか?」
「ちょ、ちょっとだけ......でも、もう少ししたら慣れると思う」
俺はゆっくりと腰を上下に動かした。
美穂のまんこの中のぶつぶつとした肉壁がちんこに絡みついて来た。
中々の締まり具合である。
気持ちよくなって来て、徐々に腰を振るスピードが早くなっていった。
「はぁはぁ......慎也くん......気持ちいいよぉ......」
目が半開きの状態になっている美穂がそんなことを言った。
「ああ。俺も......俺もだ。美穂......!」
おっぱいに手を伸ばし、揉みながら腰のピストン運動を続ける。
やがて、快感は絶頂を迎えようとした。
「い、イク! イクぞ! 美穂!」
「ま、待って! 中はダメ!」
俺は射精直前に美穂のまんこから自分をちんこを抜き、美穂のおっぱいにぶっかけた。
「うわ......すごい出たね......」
美穂は恥ずかしそうに呟いた。脱いだ制服からティッシュを取り出し、拭き取った。
「美穂。後ろを向いて」
「こう?」
美穂は正座した状態で後ろ向きになった。
「それで、四つん這いの状態で、お尻を突き出してくれる?」
「は、恥ずかしいな......」
そう言いつつも、美穂は犬のような体勢で、くいっと俺の前に大きなお尻を突きつけた。
パンと音を鳴らして、両手でお尻を掴んだ。
「ひゃん!」
美穂は突然の行為に驚いたのか、変な声を出した。
「よし、挿れるぞ......」
バックの体勢の美穂に対して、再び肉棒を挿入した。
パソコンで見たことがある。セックス の四つん這い・バッグは別名「ドッグ・スタイル」もしくは「ドギースタイル」と呼ばれる。
お尻を掴んだ状態で俺は激しく腰を振った。
「きゃん! きゃん! きゃん!」
美穂は犬かのごとく気持ち良さそうな声を上げた。中は暖かく、ヌルヌルとしており、ちんこ全体が美穂に包み込まれているようでとても気持ちよかった。
正常位の時よりもはるかに激しく腰を振った。パンパンパンと音がなり、気持ち良さはあっという間に絶頂を迎えた。
「で、でる......い、イク!」
ちんこを抜き、精液を美穂のお尻にぶっかけた。
美穂は力が抜けたようでうつ伏せの状態で木でできた床の上に寝転んだ。
「はぁ......はぁ......女は常に好人物を夫に持ちたがるものではない。しかし男は好人物を常に友だちに持ちたがるものである」
美穂は何かの言葉を呟いた。これも何かの本の言葉なのだろうか。
「それも......誰かの言葉か?」
「うん。芥川龍之介の言葉だよ。私、芥川龍之介の羅生門が好きなんだよね」
全裸状態の美穂が自分の好きな小説について語った。
羅生門ーー確か、死人の髪を抜こうとした老婆に対し、下人が追い剥ぎをしたという話だったような気がする。
現代文の授業で読んだことはあるが、あの話が一体何が面白いのか俺は分からなかった。
「あれ、面白いか?」
「うん。深いテーマが掘り下げられていると思う。怒りはエゴイズムから始まって、道徳心と正義感が移り変わり、下人を盗人に変えた過程。どれをとっても一級品だと思うの」
「そうか」
美穂の羅生門への思いを聞く俺だったが、やはり俺にはあの作品の面白さは分からない。
ライトノベルのような明るい話の方が、俺には性に合っているのだろう。
「エゴイズムってさ.....実に深いと私は思うの。言ってみればセックス したいというのもエゴイズムの一つ。レイプなんかエゴイズムの象徴だと思う。けど、好きな相手と同意の上で行うセックス 。それはエゴイズムを超えた『何か』だと私は思うんだ」
正直、何を言っているのか俺には理解できなかった。俺の表情を見つめ、美穂は「フフッ」と微笑んだ。
「慎也くん、『何言ってるんだ。こいつは見たいな』顔してるね。いいよ。分からなくても」
美穂は起き上がると、脱ぎ散らかされた下着や服を着始めた。
時計を確認すると、結構時間が過ぎていた。そろそろ午後の授業が始まるころである。
俺も急いで服を来た。
「スマホ、拾ってくれてありがとう。ねぇ、慎也くん。連絡先交換しよう」
「え? ああ。いいけど......」
俺と美穂は連絡先を交換すべく、お互いのスマホを近づけた。
「それじゃ、QRコード表示させるね」
LINEの昨日で美穂のQRコードを読み取り、美穂を友達に追加した。美穂に対して、スタンプを送った。
「お! 来た来た。登録したんだね。それじゃ、これからよろしくね」
美穂はぺこりと頭を下げると、視聴覚室を後にした。
これからよろしくかーーまさかとは思うが、美穂の中では付き合ったことになったのだろうか。葵とは違い、美穂は全く男慣れしてない。
付き合ったつもりになっても不思議ではない......まぁ、付き合うのが嫌かと言われればそんなことは全くないのだが。
授業を終えた俺は一人、仲良さそうに手を繋いでいるカップルを尻目に帰宅した。
「さーてと、カギカギ......」
母親は今日は習い事で遅くなると言ってたため、母から鍵を渡されていた。
「お兄さん、こんにちは!」
突如、背後から声がした。
「うわ!」
いつの間にか、青い髪、やや目がつり上がった、どことなく猫っぽいという印象を受ける変態美少女――清水葵がいた。
「お前、いつから......」
「お兄さんが帰る時からだよ。今日、花苗から花苗の母さんが遅くなると聞いたから、お兄さん以外に家には誰もいない。つまり、花苗のパンティを嗅ぐチャンスだ! と思い、つけてきたわけだよ」
あかん。もはやどこからツッコンだらいいのか分からない。というか全くこいつにつけられている気配がしなかった。
ストーキングの技術が上がってきていやがる。
「お、お前な......」
「んん?」
葵は訝しんだ表情で俺を見ると、顔を俺に近づき、クンクンと俺の匂いを嗅ぎ出した。
「な、何してんだ。お前」
「ちょっと、失礼する」
なんと、葵はズボンを下ろし、すぐさまパンツにも手をかけ、俺のちんこを出すとじっと眺めた。言っておくが俺たちは今玄関前、つまり外にいる。
「お、お前。こんなところで......やめろよ!」
葵は聞き入れず、俺のちんこをクンクンと嗅いだ。
「お兄さん。なんか別の女とした匂いがする」
俺はこう思ったーーすげえな。犬かよ。