麗香が放尿した後、俺たちは制服に着替え、用具室を掃除した。
当初の予定では、麗香は俺とドッキングする予定だったらしいが、用具室が麗香のおしっこで酷い有様になったので、それどころではなくなった。
「あー。やっと終わった。掃除大変だったね。お兄さん」
「そ、そもそも! 私が漏らしたのは二人のせいだから! 本当にもう!」
顔を真っ赤にさせ、異議を唱える麗香だった。
「まーまー。麗香さん。ちょっとは調子良くなったんじゃない? 試しにシュート打ってみれば?」
葵がそう言うと、用具室の置いてあるバスケットバールを掴み、麗香にパスした。
「そ、そうね......ちょっと、打ってみようかしら」
葵と麗香が用具室の外に出た。俺も二人についていった。
麗香はスリーポイントラインの手前に立ち、ボールを構える。後ろから見ても麗香からものすごい集中力を感じられる。
ボールは見事、リングに吸い込まれて行った。
ノータッチで入ったボールはまるで魔法のように麗香に元に舞い戻った。
「おー! 麗香さん。ナイスシュート!」
葵は麗香にサムズアップした。
「なんか、試合の時より調子がいいみたい」
再びシュートを放つ麗香。ボールは先ほどと同じようにノータッチで決まる。
「よし! 私もちょっとシューティングしようっと!」
葵は用具室に向かい、ボールを取り出した。
「ほ!」
華麗にゴール下までドリブルし、ダブルクラッチシュートを決めた。
こいつ、本当うめぇな。ろくに練習してないのが嘘のようだ。
楽しそうにシューティングする二人を見て、俺も思わずうずうずしてきた。
そういえば俺がバスケ部を辞めてからしばらく経つ。
バスケットボールなんてしばらく触ってなかった。
俺は用具室からボールを取り出し、二人と一緒にシューティングをすることにした。
ゴール下まで移動し、思いっきりジャンプした。
最高到達点でシュートを打った。ボールはボードの四角形の角にあたり、シュートが入った。
「お兄さんもシューティングするんだ。そういえば、花苗が言ってたけど、お兄さんも元々はバスケ部だったんだよね?」
「まあな」
俺はフリースローラインに移動し、ジャンプシュートを放った。
しかし、リングに嫌われ、外れてしまった。
「だめだこりゃ。完全に腕が落ちたな」
外れたボールを拾いに行った。ボールを拾うと葵が俺の元へ近づき、
「お兄さん。私と一対一しない?」
そんな提案を持ちかけてきた。
「はぁ? 一対一?」
「うん。三本先取でどう?」
一対一か。いくら葵がうまいと言っても、かなりの身長差があるため、ゴール下までボールを運ぶことができればほぼ確実にシュートを決められる。
俺の方にかなり分があるように思えた。
「ああ。いいぞ」
「よし。それじゃ、せっかくだし何か賭けようと思うんだけどどう?」
葵の言葉に思わず俺は嫌な予感がした。
「な、何を賭けるっていうんだ?」
すると、葵は変態的な笑みを浮かべた。
「そ、そりゃ......花苗の脱ぎたてパンティとか......えへへへへ......」
「却下だ! 即却下!」
大方、そんなことだろうと思ってはいたが。
「しょうがない。なら、お兄さんのパンツでもいいよ」
「うん。頼むからパンツ以外で頼むわ」
「うーん......」
葵は文字通り頭を抱え、真剣に考えだした。
「よし......それじゃ、私が勝ったら学校の近くにあるお店のパフェを奢って」
「まぁ......それくらいなら。俺が勝ったら?」
「私のパンティで良い?」
「お前はパンティをお金か何かと勘違いしてんのか!? それじゃ俺が勝ったら、俺も何かお前に奢ってもらうぞ。それでいいか?」
「うん、良いよ。おーい、麗香さん!」
葵に呼ばれた麗香はシュートをやめ、俺たちの方に近づいた。
「悪いですけど、ちょっと審判してくれませんか?」
「ええ。良いわよ」
麗香さんは快く審判を引き受けてくれた。
「それじゃ、最初はお兄さんからでいいよ。スリーポイントの外からスタートね」
俺はスリーポイントの外でボールを構えた。ややスリーポイントラインのやや手前でディフェンスする葵だった。
俺は百八十という、そこそこ高身長のため、現役時代は主にゴール下でのプレイを行なっていた。
それゆえ、スリーポイントシュートなんて打てっこない。こう離れてディフェンスされては、なかなか抜けそうにない。
そこで、俺は強引にドリブルで突っ込んだ。
「ほ!」
葵は手を伸ばすと、ドリブル中のボールに触れた。葵の手に当たったボールは俺の手元から離れた。
「もらい!」
葵がボールを取りに行く。俺は一歩下がり、葵から奪われる前にボールを取った。葵は前方向にボールを取りに行ったせいでゴール下ががら空きとなった。
そのままドリブルし、無人のゴールへレイアップシュートを決めた。
「まずは俺が一本だな」
「く、くそ......お兄さん! まだまだこれからだから!」
葵が俺にビシッと指差した。かなりムキになってるようである。
それにしても葵は制服姿だってのに(俺もだが)どうしてこうキビキビと動けるのだろうか。
「次は葵からスタートね」
麗香がボールを葵に渡した。葵はトリプルスレットの体勢をとる。
まぁ、一対一だから選択肢はシュートかドリブルの二択だけだが。
「おりゃ!」
葵はまったくフェイクせず、シュートを打った。
「な!」
虚を突かれた俺はボールの軌道を見送った。シュートはやや右に逸れ、どう見ても入りそうにない。すると、葵がゴール下の走り込んでいた。
「チャンス!」
大きく外れたボールを葵がそのままタップし、シュートを決めた。
「あた!」
しかし、勢い余ったのか、葵は転げ落ちた。その際、スカートの中が見えた。青である。
「いててて......これで同点! まだまだ勝負はこれからだ!」
「あ、あぁ」
麗香はボールを拾い、俺にパスした。
「一体一です。今度は慎也さんの攻撃です」
パスを受け取り、スリーポイントラインの手前まで移動した。
「さぁさぁ。来なよ。お兄さん」
「カモンカモン」と手を動かす葵。相変わらず俺から距離を取って移動してくる。
こいつ、俺には外からのシュートはないと思ってるわけか......正解だけど。
ならーーこれならどうだ。
俺は出せうる限りの最高スピードでドリブルした。
「なかなか鋭いドリブルだね!」
葵が俺に賞賛を送る。フリースローラインの手前で俺は急ストップし、ジャンプシュートを放った。
葵も俺のシュートを止めるべく飛ぶが、身長差によって、ボールに触れることはなかった。
しかし、ボールはリングの奥側にあたり、ボールが大きく跳ねた。
「リバウンド!」
俺はそう叫び、空中に舞い上がるボールを拾うため、ゴール下に向かった。
葵も同時に走り出す。
「うおおお!」「渡すかぁ!」
俺と葵がジャンプする。葵のジャンプ力こそ大したものだが、身長は俺の方が高い。
リバウンド勝負は俺が競り勝ち、空中でボールをがっちり掴んだ。
しかし、体勢を崩した俺はバタンと床に倒れた。
「きゃ!」
葵の悲鳴が聞こえた。身体全体に柔らかい感触が感じられた。
確認すると、葵が俺の下にいた。俺が葵を押し倒したような形になっている。葵の顔がとても近い。
「悪い。葵! 大丈夫か?」
「お、お兄さん......大胆、超大胆......」
顔を赤くし、恥ずかしそうに呟く葵。いつもの変態的様子と違い、純情そうな様子を見せ、思わずドキッとした。
「慎也さん! オフェンスファールです!」
審判の麗香からファールの通達がきた。
リバウンドを制するものは試合(ゲーム)を制すと聞いたことがある。
「お、お兄さんのちんこ硬くなってない? 勝負中なのに欲情したんだ。えへへへ......」
葵がすぐにいつもの調子に戻った。
俺は葵を見ていてこんな言葉を思いついた。
性欲を制するものは試合(セックス)を制す。