「いってきます」
俺は靴紐を結び、母親に挨拶を告げ、学校へと向かった。
外に出ると眩しい朝日が俺を照らしつけた。鳥がチュンチュンとさえずっており、空気は心地よく、とても爽やかな朝だった。
「待ってよ! お兄ちゃん!」
花苗が俺の後を追って、走ってきた。
「おお、花苗」
「もー。待っててって言ったのに……」
枝毛をいじりながら不服そうに言う花苗だった。
俺と花苗は並んで歩いた。
「お兄ちゃんも今日は部活?」
「そうだな」
「そういえばさ、文芸部っていつも何してるの?」
「基本的に本を読むだけだな」
「えー! 何それ、それって部活の意味ある?」
「さぁな。あるんじゃないか?」
少なくとも俺は美穂や琴吹先生と色んな意味で仲良くしており、充実した部活動を送っている。
「ふーん……」
花苗はジト目で俺を見つめてきた。こいつめ、文芸部を卑下していやがるな。
「最近は本を読む以外に執筆もするようになったぞ。すごいだろ」
俺の描く小説はともかくとして、前に読ませてもらった美穂の小説は本当にレベルが高いのである。
話の伏線、文法表現、読みやすさどれをとっても天下一品である。
美穂は将来、芥川賞作家にでもなるのかもしれない。
「へー、お兄ちゃんが小説をね……どんな話を描いたの?」
うっ……それはこいつには言えない。
何故なら、内容があまりにも『あれ』だからである。
「ひ、秘密だ」
「えー! 何それ!」
不服そうに花苗が言った。
「おーい! お兄さーん! 花苗ー!」
ドカドカと葵が走ってこちらにやってきた。今日の葵は水色の髪を団子の形に結っている。
「あ、おーい! 葵!」
花苗は葵に対して手を振った。葵は花苗に接近し、そのまま花苗に抱きついた。
「ちょ! 葵……」
「うへへへ……! 花苗って本当良い香り……」
葵はクンクンと抱きついた状態で十秒ほど花苗の匂いを堪能した。
花苗を解放すると、今度は俺に近づいてきた。
「お兄さんのここは元気かな?」
葵は俺の股間を手で触って来た。股間から心地良い感触が伝わって来た。
「お、お前な……」
俺に股間はムクムクと大きくなっていった。
「おやおや? お兄さん、大きくなってきたね。か、身体は正直なんだね。えへへへ……」
葵はニヤニヤと気色の悪い笑みをこぼした。
「こら! 葵!」
「あた!」
花苗は葵の頭を手で叩いた。
「痛いなー! ひどいよ、花苗……」
不服そうに呟く葵だった。
「朝っぱらから変なことしないの!」
そうして、俺たち三人はたわいもない話をしながら学校へと向かった。やがて、俺たちは学校へと辿り着いた。
校門を潜り、校内へと入る。
「それじゃあ、お兄ちゃん。私たちは教室に行くから、また家で」
「ああ」
「じゃーね、お兄さん! いつか、みんなで3Pしようね!」
「学校で変なことをいうな!」
「いて!」
花苗は葵の頭をバチっと音が出るくらい強く叩き、
「ほら! 早くしないとチャイムなっちゃうからいくよ!」
「わ、分かったよ」
葵を半ば強引に引き連れ、教室へと向かった。
俺は二人の背中を見送った。
一時間目、世界史の授業が始まると、男子生徒は琴吹先生の授業を必死に受けていた。
今日の琴吹先生は、メガネをかけ、白い半袖のワイシャツ、黒いミニスカートを着用し、大人の色気を出しまくっていた。
大きいおっぱいは白い半袖のワイシャツのボタンをハチ切らんとばかりに膨らんでいた。
「ち、チチメカ人は……メキシコ北部の狩猟民族で、十世紀以降に南下しました。六世紀のスペインによる侵攻に激しく抵抗しました」
琴吹先生はそう言うと、なぜか胸をさすった。
男子生徒は琴吹先生のたわわなおっぱいに釘付けであった。
「で、デモクリトス……という学者は……イオニア自然哲学の哲学者で、万物の根源を原子(アトム)としました……」
琴吹先生は羞恥を感じたかのように股に軽く手を当てた。
いや、人の名前だよな? 普通に言えよ。
男子生徒は琴吹先生の様子に興奮を感じているようで、股間を軽くいじったり、姿勢を正しくして琴吹先生を凝視するなどしていた。
授業中、何度か琴吹先生が俺に目配りしていたのに俺は気が付いていた。
放課後、俺は部活に向かうべく、教科書類に鞄を詰め込み、部室へと向かった。
部室に入ると、すでに美穂が本を読みながら、机に上に座り、自分のパンティの中に手を入れ、オナニーしていた。
「す、すごい……! この小説、読んでると身体の中が熱くなっちゃうよぉ……」
美穂はグチュグチュと卑猥な音を立てながら自分で性器を刺激し、悦に浸っていた。
「み、美穂……!」
気づかないフリをして、そのまま部屋から出れば良かったのだが驚きのあまりつい声を出してしまった。
「し、慎也くん……」
俺がやってきたことに気が付いた美穂はオナニーをやめ、俺に近づき、不意にキスしてきた。
「んん……!」
鼻腔に美穂の甘い女性の香りがくすぐった。
美穂が俺の身体を引き寄せて来たため、俺の身体から美穂の柔らかくて大きな胸の感触が伝わって来た。
美穂の香りと蠱惑的な感触のせいで、俺の愚息は元気一杯に膨れ上がった。
美穂はキスをやめると、うっとりとした様子で俺を見つめた。
普段は小動物のように可愛らしい顔は発情したことで、立派な色気のある大人の表情に変わった。
「慎也くん、官能小説読んでたら興奮してきちゃったの……この気持ち沈めるの手伝ってくれないかな?」
強請るように甘えて言う美穂だった。
「しょ、しょうがねぇな……」
俺と美穂は服を脱ぎ、生まれたままの姿を互いにさらけ出した――
「あん、あん! 慎也くんのおちんぽ気持ち良い!」
「お、俺もだ! 出るぞ! 美穂!」
絶頂に達した俺は美穂の膣から肉棒を出し、大量の精液を美穂の顔にかけた。
ぐったりと虚ろげな表情で俺を見つめる美穂だった。
「うん……慎也くんの精液、本当しゅごい……」
すると、ガラガラガラと部室の扉が開いた。入ってきたのは、琴吹先生だった。
「あらあら、二人とも相変わらず仲良いわね」
琴吹先生は微笑むと、ワイシャツのボタンを外した。
熱情的な赤いブラジャーをつけた大きい胸が俺の目の前に現れた。
「おお……」
思わず感嘆の声が溢れる。
「私も混ぜてくれないかしら……」
さらに黒いミニスカートも脱ぎ去り、下着姿になる。ブラジャーの赤色のパンティは女性特有の蜜液によって濡れていた。
「琴吹先生……」
俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。
この後、三人でめちゃくちゃセックス した。
「あー、今日は疲れたなぁ……」
俺は家に帰ると、すぐさま自分の部屋に移動し、バタンとベッドに倒れ込んだ。
ポケットからスマホを見ると、葵からLINEが来ていた。
――お兄さん。日曜日、お兄さんの家に行くからよろしくね( ・∇・)三人で仲良しこよししようね。えへへへϵ( 'Θ' )϶
あいつ、家に来るのか。
すると突然、隣の花苗の部屋から物音が聞こえて来た。
さっき俺が帰った時は花苗の靴は見当たらなかったが、今帰って来たのだろうか……
俺はいまだに部屋に空いている穴を覗き込んだ。
花苗の着替えが見れるといいのだが。
合意によって好きな相手の裸を見るよりも、覗いた方がはるかに興奮するのはなぜなのだろうか。
「ちょっと、お兄ちゃん!」
横を一瞥すると、花苗が俺の部屋に入ってきたのに気がついた。
「か、花苗……」
花苗はため息すると、のそのそと俺に近づいて来た。
「もう! また覗こうとして。お兄ちゃんは本当にエッチなんだから!」
顔を赤くし、俺に怒る花苗だった。
「す、すまん。つい……」
「ついじゃないよ、もう! お詫びにさ……」
「お詫びに?」
お詫びになんだろうか。
「今日、ちょっとしたいんだけど……」
モジモジと恥ずかしそうに言う花苗だった。俺は花苗の提案に心が踊った。
「ああ、いいぞ! 何時頃する?」
花苗に中出ししたあの日以降、俺と花苗はたまにセックス するようになった。
「えっと、それじゃ一時くらいにお兄ちゃんの部屋に行くから……」
「分かった!」
「ちゃ、ちゃんとゴムはしてよお兄ちゃん! あの時は安全日だったから良かったけど、妊娠したら元も子もないんだからね!」
花苗はそう言い残すと、部屋から出て行った。花苗の後ろ姿はいつ見ても変わらない美しい後ろ姿であった。
すると、LINEの通知音がスマホから流れた。送り主は美穂からだった。
――来週、お互いに書いた小説を見せ合う日だから忘れないようにね!
あ、そうだ。来週までに執筆中だった小説を完成させなければいけないんだった。
俺は描いている小説の内容は覗き穴から妹の裸を見てしまったことにより、主人公の周囲を取り巻く環境がが変わっていき、色んな女性と関係を持つようにになるという半フィクションである。
モデルはもちろんこの俺。そう言えば、タイトルまだ決めていなかったな。
タイトルはそうだな……これがいいかな――『覗いた先にあるもの、それは妹』
最後までお付き合いいただきありがとうございました。一応、これで最終話となりますが、もし続きを読みたいと思った場合は感想でご要望お願いいたします。
また、近々新しい作品を投稿予定ですので、そちらもご拝読いただければ幸いです。