異世界帰りのハイスペック勇者様は、一緒に連れ帰ってきた最愛の狐耳少女(パートナー)と平凡で穏やかなイチャコライフを送りたい! ~微コミュ障でオタクな最強タッグのあまあMAXな共依存物語~ 作:室谷 竜司
「ごめん、泣いちゃって」
「良いよ、気にすんな」
「わたしね、すっごく嬉しかったの。ずっと振り向いてもらえないって思ってたはずのリョウにこうして受け入れてもらえたことが」
一頻り涙を流し終えたユリシアが、未だに俺に身体を預けたままそんなことを言ってきた。ユリシアの吐息が耳にかかってくすぐったい。
そして、雰囲気がいつもの柔らかいものに戻った所為で、ユリシアの柔らかな身体の感触を意識してしまう。しかも、お互い裸なので、その感触が直に伝わってくる。うおおぉ、ユ、ユリシアの胸が……俺の胸に当たってる……!!
ヤ、ヤバい……、滅茶苦茶柔らかい……!! し、しかも、その先端部の二つの蕾の感触まで感じる……。ほ、本物はこんなに硬いものなのか……。
ま、まずい……、少しでも気を抜いたらすぐにでも俺の手がその柔らかな二つの膨らみに伸びてしまいそうになる。落ち着け、理性だ。理性でその衝動を押しとどめろ……。付き合い始めて早々嫌われたくなければな。
まぁ、股間の愚物の膨張までは泊めることができなかったが……。きっと湯船の縁に隠れてユリシアには見えていないだろう。み、見えていないよな? こんなグロテスクなものをユリシアに見せてしまったら、一体何を言われるか分かったもんじゃない……。
な、なんせ、昔からお世話になっているもんだから、男の平均に比べてかなり大きくなってしまっているんだよ……。小五の頃から父親に借りたエロ小説だったりエロゲーだったりを嗜んでいたものでな……。その頃から既に自慰行為なるものをマスターしてしまっていたんだよ。マスターベーションだけにな。
もちろん、異世界でも頻繁にいそしんでいた。一人になれる時間を見計らってな。ちなみに、オカズはユリシアでした……。つっても、ユリシアの痴態なんて見たこともなかったから、激しい動きをした時に揺れる胸とか時々甘えて抱き着いてきた時に感じる柔らかな感触から妄想を膨らませていたんだけどさ。本物はやっぱり格が違うなぁ。今後は、ユリシア以外じゃ捗らないかもしれない。
って、俺のオナニー事情なんてどうでも良いんだよ!!
とりあえず俺は、一度ユリシアを俺から引きはがす。一瞬ちらりと見えたユリシアの顔が今にも泣きだしそうだったため、思わずもう一度抱き寄せてしまいそうになった。
「そ、そんな泣きそうな顔するなって。俺は何処にも行きやしないから。こ、恋人……なんだし……、い、一緒に風呂入っても……、何もおかしいことなんてないんだしさ」
「う、うんっ、そうだよね。こ、恋人……なんだもんね。リョウがずっと傍にいてくれる……。えへへ♪」
うわっ、なんという破壊力……。全裸で、頬を紅潮させて、眼も潤ませながらにへらと相貌を崩して笑みを浮かべるユリシアの姿に、俺の心臓がドクンと大きくはねた。は、鼻血とか……出てないよな……?
というか、何気に今滅茶苦茶恥ずかしいことを口走ってしまった……。俺の顔面にさらに熱が集まっていくのを感じた。
俺はそれを誤魔化すようにしてユリシアから少し視線を外す。
「ほ、ほら、そのままだと風邪ひくぞ? 先に身体洗って、一緒に温まろうよ」
「うん、分かった。あ……、そ、その……、お願い事……しても良い……?」
「ん? どうした? 言ってみ」
「えっとね……、わたしの身体……洗ってほしいなぁ……なんて……」
「なんだ、そんなこと……って、はぁ!?」
ユリシアのお願いを甘く見ていた俺は、一瞬二つ返事で頷きかけてしまう。しかし、ユリシアの口から放たれた言葉は俺の想像を上回っており、俺は遅れて驚きの声を上げた。
お、俺がユリシアの身体を洗うだと!? 俺としては役得でしかないが、そんなことしたら俺の理性がぶっ飛ぶ可能性大だ。さ、流石に恋人同士になったばかりのユリシアを襲ってしまうのは……どうなんだろう……?
エ、エロゲーとかじゃ付き合ってすぐにおっぱじめるなんて展開も少なくないが、これは現実だ。肉体関係を持つにしても、もっと時間をおいてからの方が……。
「ダ、ダメ……かな……?」
「……ダメじゃ……ないです……」
だが、涙目で懇願してくるユリシアの前に、俺のそんな躊躇など風の前の塵も同然だろう。だから俺は、素直にユリシアの願望をかなえるべく浴槽から腰を上げかけて……
別の問題に直面してしまった。
こ、このまま腰を上げてしまえば、ユリシアの純粋な瞳に俺のあまりにも暴力的でグロテスクな例のブツを映してしまうことになる。果たして、このまま立ち上がって良いものか……。
い、いや、ユリシアは俺に身体を洗ってもらうことを望んでいるのだ。背に腹は代えられない。だから俺は、意を決して腰を持ち上げた。
ユリシアは既に鏡の前に座ってスタンバっている。待たせるわけにもいかないだろう。これで風邪でも惹かれたら、完全に俺の責任だからな。ユリシアをそんな辛い目には合わせたりしない。
「リョウ、よろしく……って、わわっ……。リョのそれ……、すごく大きいね……。えっと……、勃起……って言うんだっけ……? も、もしかして……、わたしで……その……興奮してくれてるの……?」
「そ、そりゃそうだろ……。だ、だって、好きな子の裸が目の前にあるんだぞ……。こ、興奮しない方がどうかしてるよ……」
「う、嬉しい……♡ リョウ、ちゃんとわたしで興奮してくれてるんだ……! え、えへへ……♡」
そんな照れ笑いを浮かべるユリシアは、反則級に可愛かった。理性によるブレーキを放っぽり出して本能のままに抱きしめてやりたいという感情を抑え、俺はユリシアの頭に手を置いた。そして、その綺麗な金髪を労わるように優しく撫でる。ついでに、もふもふとした髪と同色の狐耳に俺の指の腹を走らせる。この感触が堪らなく好きなんだよな。
「あっ……、んんっ……♡ リョ、リョウ……、く、くすぐったい……。ホント、リョウはわたしの耳大好きだよね。事あるごとに触ってくるもんね。本来、最愛の人にしか触らせたりしないんだよ?」
俺にされるがままになっているユリシアは、くすぐったそうに吐息を漏らしながら不意にそんなことを言ってきた。
蛇足だが、吐息が艶めかしく聞こえたのは気のせいか?
「えっ、そうだったのか? 初耳だぞ、それ。でもユリシア、いつも俺に触らせてくれてたじゃん」
「つまり、そういうことだよ」
「それってどういう……、あっ……。も、もしかして……」
「そうだよ、もうその頃からずっとわたしにとっての最愛の人だったんだよ、リョウは」
「そ、そうだったんだ……。知らなかった……」
「リョウ、わたしの気持ちに全く気付いてくれなかったもんね」
ちょっと拗ねたように頬を膨らませるユリシア。そんなユリシアも可愛いと思ってしまう。惚れた弱みってやつなのかな。
にしても、確かユリシアが俺に耳撫でを許してくれたのって結構前の話だったような……? ということはつまり、もうその頃からユリシアの気持ちは俺に傾いていた、ということなのか? ぜ、全然気づかなかった……。し、仕方ないだろ。狐系獣人族の特性なんて知らなかったんだし、それ以外でユリシアはそんな素振りだって見せなかったんだ。
くっ、もっと早くに気づけていれば……。俺はものすごく惜しいことをしてしまっていたんだな……。まぁ、こうして思いが通じ合ったわけだし、結果良ければすべて良しではあるのだが……。
「ご、ごめんよ、気づいてやれなくて。そんな前から俺のことを思ってくれていたんだな、すごく嬉しいよ。ありがとう、ユリシア」
「い、良いよ、謝らなくて。こうしてリョウとその……恋人……になれたんだから。文句なんて一つもないよ。むしろ、わたし今すごく幸せな気持ちだよ」
「ああ、俺も幸せだよ」
「えへへ♪ 絶対にわたしのこと放しちゃダメだからね。わたしとの約束だよ」
「もちろんだ。放すもんか。って、ごめんな。ちょっと身体冷えちゃったろ? すぐに洗ってやるからな」
「あ、うん……。よろしく……お願いします……」
そう言うと俺は、シャワーヘッドを手に取り、お湯でユリシアの頭から身体まで満遍なく濡らしてやる。それから、ボトルポンプを数度プッシュし、掌にシャンプーを落とす。
そして念入りに泡立ててから、水気を帯びてキラキラと浴室の電灯を反射するユリシアの細くて綺麗な金髪に指を通し、梳くようにして泡を馴染ませていく。
他人の、それも女の子の髪の毛を洗うなんてこと、これまでの人生で一度たりとも経験したことがないので、正直力加減とかこんなもので良いのか分からない。女の子はデリケートと聞くからな。なるべく丁寧に洗うよう心掛けてはいるが……、正直自信はない。
というか、ユリシアの髪の毛はいつも本当に綺麗だと感心させられる。向こうにいた時は、まともに風呂に入れる機会なんて数日に一度くらいしかなかったというのに、どうしてこうも綺麗な状態を保てているのか、不思議で仕方がない。大半は水浴びと浄化魔法によるやや強引な手段でしか身を清められていなかったはずだ。水浴びとか浄化魔法では、ここまで艶のある状態は保てないだろ、きっと。その証拠に、俺の髪の毛は割と痛んでいたりしたからな。
ま、まさか回復魔法……!? そんな手段があるとでもいうのか!? い、いや、今の俺に知るすべはないな。髪とか肌の手入れのような、女の子の陰での努力を詮索するような真似は、デリカシーのない行為も同然だ。
「ユリシア、痛くないか? 力加減、このくらいで平気か?」
「うん、すごく気持ち良いよ。リョウ、髪の毛洗うの上手なんだね。も、もしかして……、ほ……他の女の子で経験済み……だったりするの……?」
「い、いや、こんな経験、ユリシアが初めてだよ。そもそも、ユリシアは俺の性格を知ってるだろ? お前に出会う前はそれこそボッチだったんだ。家族以外でこうして普通に話せるのはユリシアだけだ。そんな俺に、他の女と風呂に入った経験なんてあると思うか?」
「そ、そうかもだけど……、リョウは強いし頭良いし優しくてカッコ良いし……、他の女に迫られたりしてたんじゃないかなって……」
「異世界に召喚されてすぐの頃は確かにそういうこともあったかもしれないけど、全部断ったよ。正直、興味が持てなかったからな。俺にとっての大切は、向こうの世界じゃユリシアだけだったんだ。こっちの世界でも、家族を除けばお前だけだよ」
「……も、もぅ……、リョウはずるい……。そんなこと言われたら……、嬉しすぎてどうにかなっちゃうじゃん……。ひゃうっ……」
「あっ、ご、ごめんっ!! 痛かったか!?」
「だ、大丈夫……、ちょっとくすぐったかっただけ……」
「そ、そっか、それなら良かった」
一通り髪の毛全体に泡を行き届かせることができた俺は、そのままユリシアの狐耳を洗うべく手を伸ばしたのだが、触れた瞬間ユリシアがびくりと身体を跳ねさせたのでつい心配になって慌てて手を止めて聞いてしまった。
しかし、どうやらただくすぐったさを感じただけだったみたいで少し安心した。慣れていない所為で、いろいろとビビりになってしまっているな、俺。
「それじゃあ泡流すよ」
「うん」
俺はユリシアの髪の毛に付着したシャンプーの泡を残さず洗い流していく。耳にお湯が入ってしまわないよう、細心の注意を払いながら。
そうして泡を流し終えた後のユリシアの髪の毛は、水分をこれでもかというほど含み、その華奢な身体に張り付いていた。ぐっ、なんだこれは……。滅茶苦茶エロすぎるんじゃなかろうか……。
しかも、ユリシアの髪の毛についた泡を流している最中、シャワーから流れるお湯が勢い余って鏡にまでかかってしまったため、先ほどまで曇っていたはずの鏡がその役割を取り戻したと言わんばかりに目の前の光景を寸分違わず映していた。
つまり、ユリシアの綺麗な金色の髪がところどころ張り付いたその大きな双丘がくっきりとその鏡に映ってしまっていたのである。
幸いなことに、現在ユリシアが座っている座椅子の高さと鏡の高さのおかげで、ユリシアの大事な部分までは映っていない。多分、あそこまで見えてしまっていたら、俺はもう止まれないと思う。
だとしても、もはや生殺しだ……、こんなのは……。俺の愚息は、これまでにないレベルの硬度を誇り、限界まで反り返っていた。抑える者もなく解放されているというのに、少し痛みを覚えつつある。
これ、少しでも触れればすぐに暴発するんじゃないか? 竿先端部の亀頭は赤く充血し今にもその欲望を吐き出してしまいそうなほどパンパンに膨れ上がっていた。
ってか、さっきユリシアは俺のグロテスクなコレを見たんだよな……? その割には、特に怯えたような反応は見せていなかったような……? み、見慣れてる……? ま、まさか……、上手く隠れられていたと思っていたが……、俺の自慰行為を見られていたとでも言うのか……!?
いや、そんなはずはない。基本的に俺は寝る前に勤しんでいた。そして、寝る時は俺たちは別々だった。見られているはずなんてない。
となると……、ちょっと分からないな……。ひとまず保留だ。俺は気持ちを落ち着けるように何度も深呼吸を繰り返す。決して、目の前の光景を直視しないように注意しながら。……まぁ、そんなの無理なんだけどね。