※この作品はR-18です。

異世界帰りのハイスペック勇者様は、一緒に連れ帰ってきた最愛の狐耳少女(パートナー)と平凡で穏やかなイチャコライフを送りたい! ~微コミュ障でオタクな最強タッグのあまあMAXな共依存物語~   作:室谷 竜司

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蕩けるような甘いファーストキスを……。ユリシアのお気に入りはディープなキス♡

 俺は一度リビングを訪れ、父親に風呂から上がった旨を伝えてから自室に戻る。ユリシアには先に戻ってもらっている。流石に、バスタオル一枚のユリシアをリビングに連れていくのは躊躇われた。というか、単純に父親には見せたくない。

 

 それから俺は急ぎ足で自室まで駆け戻る。リビングから自室までの距離がとても遠く感じたのは、きっとこの後の展開に対する焦りと期待の所為だろう。

 

 そして、俺はやっとの思いでユリシアの待つ自室の前まで戻ってくることができた。高鳴る鼓動をなるべく意識しないよう平静を保ちつつ、ゆっくりとドアノブを回す。

 

 俺が自室の扉を開くと、ユリシアはベッドに腰かけ俺の帰りを待っていた。顔は蕩けており、手は所在なさ気にユリシア自身の身体やベッドの上を行ったり来たりしている。さらに、太腿を擦り合わせてもじもじしていた。

 

 そして、俺の姿をその瞳に捕らえると、ぶんぶんと尻尾を振って俺を急かしてきた。瞳は今か今かとキラキラ輝いている。いや、気持ちは分かるがどんだけ楽しみなんだよ。

 

 俺はそんなユリシアの様子に思わず苦笑を浮かべてしまう。本当、何処までもエッチな女の子なんだな。こうしてしまった原因が俺だと考えると、嬉しくはあるがそれ以上に何というかこう……罪悪感みたいなものが込み上げてくる。ごめんな、純粋なままいさせてやれなくて。

 

「リョウ! リョウ! 早く早く!」

 

「分かったから、ちょっと落ち着け。もっとお淑やかにいこうぜ。女の子がそんながっついちゃはしたないぞ」

 

「えっ、そ、そうなの? リョウ……、こういうのは嫌?」

 

「ははっ、何言ってんだよ。俺はどんなユリシアも大好きだよ。だから、そんな悲しそうな表情するなって。そうじゃなくて、一応俺たちお互いに初めてなんだからさ、雰囲気を大切にしようってことだよ。焦ってたんじゃ、上手くいかないかもしれないからね」

 

「リョウ……♡ わたしも、どんなリョウも大好きだよ♡ だからその……、よろしく……お願いします……♡」

 

「ああ、こちらこそだよ」

 

 俺はユリシアの隣に腰を下ろし、興奮やら緊張やらで小刻みに震えているユリシアの肩を抱き寄せる。温かく柔らかく、そして何より小さな肩はとても頼りない。それこそ、俺が腕に力を入れてしまえばすぐに壊れてしまいそうなほど。

 

 しかし、こんな華奢な身体で、ユリシアは俺を支え続けてくれていた。まったく、人間とは不思議な生き物だよ。

 

 そして俺は、今からそんな異世界でのパートナーと肌を重ねようとしている。初めて出会った時は、まさかこんな関係にまで発展するとは思っていなかったもんな。人生、何が起こるかは分からない。そのことを改めて思い知らされたような気分だった。

 

 そもそも、ユリシアと出会えたこと自体、奇跡のようなものだと思う。そう考えると、本当にあの神様には感謝してもしきれないな。

 

 っとと、感傷にふけっている場合じゃなかった。これ以上待たせてしまうと、そろそろ本気でユリシアが限界点に達してしまい、気の済むまで搾り尽くされてしまう。だから、いい加減始めようか。

 

「ユリシア、こっち向いて」

 

「うん♡」

 

 肩を抱いたまま、ユリシアの顔をこちらに向けさせる。俺はユリシアの肩に回していない方の手で軽くユリシアの顎を上に持ち上げる。それから、ゆっくりと自分の顔をユリシアの顔に近づけていく。

 

 潤みきって熱を帯びたその碧い瞳を真っすぐ見据える。顔を近づけていくごとにユリシアの息遣いが鮮明に聞こえてくる。その熱い吐息が俺の頬をかすめてくすぐったい。

 

 そして、俺たち二人の顔の距離がほとんど0になった時、ユリシアはゆっくりと目を閉じた。それに合わせ、俺も目を閉じ唇に全神経を集中させる。

 

「んっ……」

 

「んんっ……♡」

 

 ゆっくり時間をかけてユリシアの唇と距離を詰めてきた俺の唇は、ついにその柔らかな目的地へと辿り着いた。これが世に言うキスというものなのか……。俺の唇はその未体験の感触を楽しむように、ユリシアの甘くて柔らかな唇に押しつけられていく。

 

 ユリシアも、初めてのキスの感触を味わうように、自分から口唇を押しつけてきている。ただお互いに自分の唇を押しつけ合うだけの稚拙なキスだったかもしれないが、それだけで俺は心が満たされるような感覚を覚えていた。

 

 それから少しして、俺たちはどちらからともなく唇を放す。ユリシアの頬は先ほど以上に上気し、息もより荒くなってしまっていた。

 

 それは俺も同じで、さっきから顔が熱い。心臓は早鐘を打ち、全身に血液がすごい勢いで送られるのが分かった。キス一つだけで、俺たちの興奮度は最高潮にまで達してしまっていた。

 

「はぁ……♡ んはぁ……♡ んえへへ……♡ キス……しちゃったね……わたしたち……♡ 初めてだけど……、すっごく気持ち良かったよ……♡」

 

「俺もだよ。 今、めっちゃ幸せな気分だ」

 

「うん、わたしも♡ リョウ……、もう一回……しよっ……♡」

 

「ああ、良いよ」

 

「んちゅっ……♡ はむっ……♡ んんっ……♡」

 

 ユリシアは先ほど以上に積極的に俺の唇に自分の唇を押し当ててくる。こりゃ、キスが相当気に入ってしまったみたいだな。もはや押しつけるというより、俺の唇に貪りつかんとする勢いだ。

 

 というか、いつの間にかユリシアは俺の身体に両腕を回してしがみついてきていた。覚えているとは思うが、現在ユリシアはバスタオル一枚である。だから、ユリシアの身体の柔らかさがほとんど直に伝わってきてしまい、どうしても俺の身体の一部が反応を示してしまう。

 

 まぁ、そういう行為なわけだし、反応しようが別に問題ないんだけどな。むしろ、ここは堂々と構えていることにしよう。

 

 なんて思っていると、俺の唇に新たな刺激が加わった。

 

「はむ……♡ れろ……♡ んむっ……♡」

 

「っ……!?」

 

「んんっ……♡ んちゅっ……♡ れろ……♡」

 

 ユリシアは俺の唇を甘噛みしながら、舌を唇表面に這わせてきていたのだ。すごいな、さっきからずっと一歩先を行かれているぞ……。ってか、これはヤバいな……、滅茶苦茶気持ち良いんだが……。

 

 これってつまり……アレだよな……? いわゆるディープキスのご所望ってことなんだよな? いやまさか、ファーストキスの直後にディープキスにまで発展するとは思ってもみなかったから、俺の反応がかなり遅れてしまった。けどまぁ、そういうことをしているのだから、遅かれ早かれ結局はすることになっていたんだろう。

 

 だから俺も、閉じていた唇を開き、未だにペロペロと俺の唇表面を舐めてきているユリシアの舌を俺の舌を使って口内に招き入れる。熱くてぬるりとしたユリシアの舌の感触がとても心地良い。

 

「んむっ……♡ んんんっ……♡ はぁんんっ……♡」

 

「ん……んむ……」

 

「んあぁっ……♡ はんん……♡ んちゅっ……♡ じゅる……♡」

 

 俺の行動に一瞬驚いたように身体を固くしたユリシアだったが、これがディープキスであると理解するや否や、積極的に俺の舌に自分の舌を絡め、そのまま吸い上げてくる。さらにユリシアの舌は、唾液とともに俺の口内を無我夢中で這い回る。人の唾液なんて美味しくないだろ……なんて考えていた頃の俺が未熟に思えるほど、ユリシアの唾液は比喩でも何でもなく甘かった。鼻孔をくすぐるユリシア自体の甘い香りも相まって、俺の脳は蕩けてしまいそうだった。

 

 って、いかんいかん。されるがままになってしまっているな、俺。ちょっとこれは流石に男のプライドが許さない。

 

 俺は、ユリシアの顎に添えられていた手を一度放し、そのまま腕ごとユリシアの膝裏に回して身体を持ち上げ、俺の膝元に横座りにさせる。これで、ユリシアをより近くに感じることができる。

 

 それから、俺は両腕でユリシアの肩を抱き、未だ俺の口内で暴れ回るユリシアの舌を自分の舌で絡め取る。これ以上ユリシアに弄ばれるわけにはいかない。ここからは俺のターンだ。

 

「んあんっ……♡ はぁんちゅっ……♡ んむぅぅ……♡」

 

 ねっとりとユリシアの舌を愛撫し、そのまま俺の舌をユリシアの口内へと侵入させその温かな粘膜を優しく撫でるように舐め回す。

 

 ユリシアの腕はさらに俺の身体を強く締め付け、絶対に唇を放さないと主張しているようだった。

 

 時々漏れる熱い吐息やユリシアの肩に回した俺の掌に伝わるしっとりとした感触が、ユリシアの中のスイッチが完全に入れられた状態にあるということを物語っていた。

 

 しばらくは俺による一方的なユリシアの口内蹂躙劇だったが、やがて対抗心に火を点けてしまったらしくユリシアが自分の口内で好き勝手に這いずり回る俺の舌の自由を奪いにかかってきた。

 

 俺も負けじとユリシアの舌を組み伏せるべく絡め取ろうと舌の動きを速める。口づけによって繋がった二人の口内を戦場に、俺とユリシアはお互いの舌を絡め合い、優位に立とうとさらに強く舌を押し付け合う。

 

 その激しさは加速度的に増し、それに比例して互いの唾液が交じり合って響くはしたない水音もより大きくなっていく。

 

 口内で交じり合いさらに舌の絡め合いによって掻き混ぜられ泡立った二人分の唾液を嚥下するごとに、頭がボーっとしてくる。

 

 目の前のユリシアのこと以外何も考えられなくなり、俺はユリシアを求めるようにその薄桃色の小さくて柔らかい唇にひたすら貪りつく。ユリシアも同じなのか、一心不乱に自分の唇を俺に押しつけ、口内で舌を暴れさせている。

 

 互いが互いを何処までも求め合う、蕩けるほど甘い幸せな戦い。いや、戦いなんて大げさに表現しているが、結局は止めどなく溢れる互いの愛情を激しくぶつけ合い確かめ合っているだけなのだ。言ってしまえば、ただイチャついているだけである

 

 ふと閉じていた目を開いてみると、丁度ユリシアも同じように瞼を上げていたらしく、互いの視線が重なり合う。

 

 その瞬間、二人して笑みを溢した。あまりにも大きすぎる互いの愛を感じ合ったことによる照れと、今までの一心不乱な蹂躙劇が可笑しく思えてきてしまったためである。

 

「っんふっ……んっ……」

 

「んむっ……♡ んふふっ……♡ はむっ……♡ んちゅるっ……♡ ちゅぱっ……♡ んじゅるる……♡ んはぁ……♡」

 

 流石にずっと口をふさいだままで息苦しく感じてきたので、俺たちはどちらからともなく唇を放す。すると、俺たち二人の間で半透明の唾液が糸を引き、やがてぷつりと途切れて重力に従い下に垂れる。

 

 それはまるで、今までの俺たちの一連のやり取りの深さを物語っているようで、それがとても嬉しく感じられた。

 

「はぁ……はぁ……、滅茶苦茶……激しかったな……」

 

「はぁ……♡ んはぁ……♡ そうだね……♡ でも……、すっごく気持ち良かった……♡ ディープキス、癖になりそう……♡」

 

「ユリシア、すごく積極的だったもんな。おかげで、俺もすっかり熱くなっちまったよ。でもまぁ、癖になりそうってのは同意だな」

 

「わたし……、身体すごく熱くて……むずむずする……♡ ねぇ、わたし……もっとリョウを感じたい……♡ もっともっと、リョウが欲しい……♡」

 

「ああ、俺もユリシアをもっと感じたい」

 

 物欲しそうに俺の肩に頬を擦りつけ、俺の身体にしがみつきながら上目遣いで甘えてくるユリシアの姿に、ここまで抑えてきたものが一気に爆発しかける。

 

 でも、ここは努めて冷静に振舞わないとな。欲望のままにユリシアに襲いかかってしまっては、ここまで作り上げてきた雰囲気が全て台無しになってしまう。

 

 だから、俺ははやる気持ちをぐっと抑え、なるべく落ち着いた手つきでユリシアの肩を抱き直す。

 

 そして、期待と興奮でぴょこんぴょこんと跳ねるユリシアの両耳を指の腹で優しく撫でてやる。すると、ユリシアは気持ち良さそうな声を漏らす。

 

 それから、俺は手を頭から尻尾の付け根に移動させる。一見、タオルの上から生えているように見えるこの狐尻尾は、言わば霊力が形を成した存在らしく、所持者の意思によって物体を貫通させることができるようである。これは狐系獣人族に限らず、全ての獣人族共通の特徴らしい。いつも思うが、何とも不思議なものである。こうして触ることはできるのにな。

 

「んひゅぅん……♡ リョウ……それ……気持ち良い……♡」

 

「そんなに? すげぇぷるぷる震えてるけど……」

 

「か、感じてる証拠……♡ んはぁ……♡ んんぅぅ……♡」

 

「そっか。それじゃあ、そろそろ……」

 

「ふえっ……? あっ……♡」

 

 俺はユリシアの腋の下に手を差し込み、そのままユリシアの身体を軽々と持ち上げる。羽のように……というと少々大げさだが、ユリシアはとても軽い。その華奢な身体つきも相まって、本気で心配になってくる。

 

 そして、横座り状態だったユリシアを、俺に背を向けるようにして再び膝元に座らせる。体勢的には背面座位の状態だ。もふもふとした狐尻尾が俺たち二人の間に挟まり、その温かさと柔らかさをより強く伝えてくる。

 

 俺はユリシアの首筋に顔を埋めて、思い切り吸息し最大吸気量に達するまでユリシアの香りを肺内に取り込む。風呂から上がったばかりなのでボディソープの匂いも残ってはいるが、それよりもユリシア自身の放つ甘い香りの方が強い。やっていることは変態そのものかもしれないが、それを理解していても嗅ぎ続けていたいほど幸せな香りだった。

 

 けど、そんなことを言っていたら切りがない。俺はユリシアの首筋から顔を放し、ユリシアの腹部に回した腕に少し力を籠める。

 

 もう、ユリシアの気持ちの強さは充分感じた。ユリシアの唇の感触も思う存分味わった。だから、次にやるべきことは……たった一つだ。

 

 俺はユリシアの耳元に口を近づけそっと囁く。

 

「ユリシア、タオル取るよ……」

 

「うん……、良いよ……♡」

 

 ユリシアのその言葉を聞くや否や、俺はユリシアの身体に巻き付けられていたタオルの結び目をゆっくりと解いた。すると、引っかかるものを失ったタオルは重力に従ってはらりと下に落ちていく。それから、タオルを俺の膝とユリシアの尻の間から抜き取り、ユリシアを一糸纏わぬ姿にさせた。

 

 全身が火照り少し赤みがかっているのに、それでも俺の肌とは比べものにならないほど白い。それに、すべすべしていて指が吸い付いてしまうような何とも心地の良い肌理細やかな肌は、何時まででも撫で続けていたいと思ってしまうほどの極上の感触を俺に伝えてくる。

 

 やっぱり、男の身体とは違って柔らかくて丸みがある。本当、こんな小さな身体の何処にあれほどの力が隠されているというのだろう。二次元の女の子たちは夢や不思議で形作られた存在だと認識していたが、リアルの女の子こそ不思議が詰まった存在なのかもしれない。無論、ユリシア以外のリアル女子などに興味はないけど。

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