異世界帰りのハイスペック勇者様は、一緒に連れ帰ってきた最愛の狐耳少女(パートナー)と平凡で穏やかなイチャコライフを送りたい! ~微コミュ障でオタクな最強タッグのあまあMAXな共依存物語~ 作:室谷 竜司
「おーい、ユリシア。準備はできたか?」
俺がこちらの世界に戻ってきて数日が経過し、今日は帰還後初めて迎える日曜日である。そして、高校入学前最後の休日でもある。
家の中に閉じこもっていつも通りごろごろしながらユリシアと二人でアニメ観賞やイチャイチャに興じるのもそれはそれで悪くないのだが、流石にそれでは味気ないという話になり何処かに出かけようという流れになった。
そんな時、俺は二枚のチケットの存在を思い出した。そう、俺が家に帰還してすぐ父親からもらったとあるアニメ声優の単独ライブのチケットだ。
その声優さんのライブの日付を確認するのをすっかり忘れていたのだが、運の良いことに丁度本日日曜日がライブ当日だったらしく、俺たちはすぐに予定を決めることができたのだった。
「うん、今丁度準備終わったよー」
俺がユリシアに一声かけると、ユリシアは元気よくそう返事をしパタパタという足音を響かせながら階段を降りてリビングまでやってくる。
軽快な足音とその弾んだ声からも、ユリシアが今日を相当楽しみにしてくれていることがよく分かる。
「ごめんね、お待たせ! ど、どうかな? に、似合ってるかな?」
そして、リビングに入って来るや否や、ユリシアはその場で両腕を横に広げ俺に着ている服を見せてきた。
「おお、めっちゃ可愛い! 似合ってるよ!」
今日のユリシアの服装は、上はシンプルな白Tシャツにもこもこ素材のベージュのカーディガンを羽織り、下はデニムのミニスカートに黒のニーソックスを合わせている。控え目に言って超可愛かった。
向こうの世界じゃ来る日も来る日も旅ばかりで休息なんてものはほとんどなく、こちらの世界に戻ってきてからはまだ外出の機会なんてなかったので、ユリシアの着飾った姿というのは何とも新鮮な感覚を俺に与えてくれた。
「ホント!? やったぁ! リョウに褒められたぁ! 嬉しいなぁ、えへへ♪」
ユリシアは幸せオーラ全開といった様子で、その場でくるりと一回転してみせた。ユリシアの長く綺麗な金髪や羽織っているもこもこのカーディガン、そして履いているミニスカートがふわりと宙に舞う。
履いていたのがミニスカートだったというのとユリシアが身体を回転させる勢いが思ったより良かった所為で、ふわりと浮いたスカートの奥からちらりと空色のアレが顔を覗かせる。
俺はその様子に思わずドキドキさせられてしまった。この数日の間に俺たちはもう既に数えきれないほど肌を重ねてきたので、ユリシアの下着姿は愚かユリシアの裸体の隅々までこの目に収めてきたはずなのだが、それでもやはりこういうふとした時に目にするパンチラなんかはまた違った感覚があって非常にドキドキする。
そんな俺の様子に気づいたのか、ユリシアは可愛らしく首を横に傾けながら俺に視線を投げてくる。
「んえ? どうかしたの? リョウ、顔赤いよ?」
「え、えっと……それはだな……」
「もしかして、風邪ひいちゃったの!?」
「あっ、違う違う。そうじゃないんだよ。えっとな、その……今ユリシアがくるっと回った時にな、パンツが……見えたんだよね……」
「パンツ? あー、そうだったんだ、全く気づかなかったよ。でも、今更わたしのパンツ見て、どうしてそんなに恥ずかしがるの? パンツなんていつも見てるじゃん。何なら、その中身だって」
俺にパンツが見えていたことを指摘されても当のユリシアは顔色一つ変えず、挙句なんで?どうして?と疑問の色を濃くしていく。
「リョウってもしかして、パンツ好きなの? それなら早く言ってよ。リョウになら、何時でも見せてあげるから♡」
そう言うとユリシアは無邪気な笑顔を浮かべながら、履いていたスカートを思いきりめくり上げ、その下に履いていた空色の可愛らしいパンツを俺の目の前に恥ずかし気もなくさらけ出した。
俺の視線は思わず丸見えになったパンツに吸い寄せられてしまう。リビングという普段なら絶対に痴態をさらしたりしないような場所でユリシアがスカートを全開までめくり上げてパンツをさらけ出しているこの状況に俺は興奮してしまう。
「お、おいっ、ユリシアっ!? 何やってんの!?」
「え、ダメだった? でもリョウ、おちんちん大きくしてるよね? お股のところ、少し膨らんでるよ♡」
「い、言わないでくれ……」
「リョウってば、さっきたくさんエッチしたのにまだまだ元気なんだね♡ わたしも……、またしたくなってきちゃったなぁ♡」
ユリシアは身体をくねくねと捩らせながら息を荒げ始める。そして、何の躊躇もなくスカートとパンツを一気に脱ぎ払ってしまった。
これがこの数日で出来上がってしまったユリシアの姿です。自分が興奮した、あるいは俺の股間が膨らんでいる様子を見るとすぐに服を脱ごうとするようになってしまったのである。
父親が不在で家には俺たち二人しかいないという状況がユリシアを開放的な性格にしてしまったみたいだった。まぁ、なんだかんだ俺もその状況を喜んでしまっていたのだけれど。いつもユリシアに流されて、お互いの精力や体力が尽き果てるまでひたすら行為に興じてしまっているわけだし。
きっと、それがいけなかったんだろうなぁ。結果的に、ユリシアを恥じらい無しのドエロ狐(俺限定)にしてしまったのだから。恐らく、この子を元の状態に戻すのは不可能だろう。目の前で興奮し息を荒げているドエロ狐を見て、俺は自分のこれまでの行いを改めて後悔するのだった。
あっ、別にそれが嫌なわけじゃないからな? 俺も今じゃ情事股間を膨らませたド変態勇者(ユリシア限定)なわけだし、ユリシアとの行為は楽しいし気持ち良いからな。ただそれ故に俺たちはヤりすぎた。そして箍が外れてしまった。少しは自制しないとな。
「ユリシア、これから出かけるんだぞ? 時間なくなっちゃうよ?」
「でもぉ、ライブまでは結構時間あるじゃん♡」
「それまでアキバをぶらつく約束だろ? 俺たちの初デートなんだし、こんなところで時間を浪費したくないよ。そういうことは帰ってきてからやろうな?」
「んうぅ……♡ でもうずうずするよぉ……♡」
「なら、こうすれば良いだけの話だよ」
なおも引き下がらず俺ににじり寄ってくるユリシアの背後に回り、俺はユリシアの狐尻尾の付け根を少し力を入れてぎゅっと握った。そして、同時にもう片方の手でユリシアの剥き出しになった陰核をきゅっと摘んでやる。
「んひゃあああああああああああッッ♡♡♡」
するとユリシアは、膣口からぷしゅっと勢いよく潮を噴いて絶頂を迎えた。それと同時に膣口より手前の孔からも別の液体がちょろちょろと流れ出す。とろりと粘り気のある愛液とさらさらとした薄黄色透明の尿が床の上で混ざり合い、一つの大きな水溜りを形成していた。
興奮状態のユリシアはこの二点同時攻めをされると一瞬で絶頂に達する。この数日で学んだユリシアの弱点だ。
脚はがくがくと震えており、俺が支えていないとすぐにでもユリシア自らが作り出した水溜りの上に崩れ落ちてしまいそうである。それほどまでに、ユリシアへの弱点攻めは効果絶大なのだ。
「クリーン……、っと。これで大丈夫か?」
「もぅ……、リョウの意地悪ぅ……♡」
「こうでもしないとユリシア、あのまま俺を押し倒してただろ。これは、言ってしまえば正当防衛みたいなものだ」
「うぅ……、エッチ……したかったなぁ……」
「帰ってきたらな。ほら、パンツとスカート履き直せ」
「リョウが履かせて♡」
「ったく……、分かったよ」
溜息混じりに頷いた俺は一度ユリシアをその場に座らせ、それから無造作に脱ぎ散らかされたユリシアの水色パンツとデニム生地のミニスカートを拾い上げる。
こんな風に、ユリシアは以前に増して甘えん坊にもなった。自分の中にあった迷いが完全に吹っ切れたからこそ、こうして俺に素直に甘えるようになってくれたのだということは俺も理解している。そして、そんなユリシアのことを可愛いとすら思っている。口調こそ溜息混じりではあるが、決して嫌じゃないのだ。
「って、パンツびしょびしょじゃねぇか!!」
「え、えへへ♡ ついね♡」
「ったく……、クリーン。なあ、ユリシア、今度からお前のことエロシアって呼んでも良いか?」
ユリシアのパンツに浄化魔法を施しながら、俺はからかいついでにそんな提案をユリシアに持ちかけてみる。
「ちょっ、そのあだ名は流石に酷い!!」
「ははっ、冗談だよ。ほら、ちょっと脚上げて」
「んっ、分かったぁ♡」
「よいしょっと……。あ、次は腰を浮かしてもらえるか?」
「はぁい♡ んしょっ……♡」
ユリシアの白くて細い脚を水色パンツの左右の孔にそれぞれ通していく。少しだけ開いた秘筋から覗く濡れたピンクの陰孔に思わず視線が吸い込まれそうになるが、早くデートに出かけたいので我慢。
だってユリシア、俺がじっと見つめるだけで興奮するようになってしまったんだよ。あの時の視姦プレイが原因なんだろうなぁ。
などといろいろ後悔しつつ、俺はユリシアにパンツとスカートを着せ終える。それから、ユリシアの手を取ってゆっくり立ち上がらせる。
「ご、ごめんね、リョウ。流石にちょっと暴走しすぎちゃった。リョウは我慢してるのに、わたしちょっと情けないなぁ」
ユリシアもその頃には冷静さを取り戻してくれていたみたいで、俺にぺこりと頭を下げてきた。お互い箍は外れてしまったが、こうして冷静になった時にはちゃんと反省もできるのだ。……自慢気に言うことでもないな。
「良いよ。ちゃんと反省もしてくれてるみたいだし」
俺はしゅんとしているユリシアの頭に手を置いて、優しく撫でる。これもまた、もはやいつも通りの流れだな。
「リョウの頭なでなで、大好き♡ ごめんなさい、もう大丈夫だよ。気遣ってくれてありがとね、リョウ」
「はいよ。んじゃ、そろそろ行こうか」
「うん♪ リョウとの初めてのデート、楽しみ♪」
ユリシアは先ほどまでの乱れた様子はしまい込み、とてもキラキラした笑顔を浮かべてくれた。外出前に少し取り乱してしまったが、ユリシアも俺との初デートを楽しみにしてくれているようで、俺は安堵や喜びの感情を胸の内に覚えていた。
というわけで、俺は小さめの黒いショルダーバッグを、ユリシアはライトブラウンで少し光沢のあるおしゃれな鞄をそれぞれ持ち、忘れ物がないか今一度確認してから二人で家を出た。
こちらに戻ってきてからは買い物以外で外に出る機会がなかったので、自宅から最寄り駅に向かう道中の景色がとても懐かしく思えた。
小学生の頃は毎日のように通っていた道。だが、当時はいつも一人だったけど、今は隣にユリシアという最愛の存在が並んで歩いている。景色は変わらずとも、俺自身には変化がちゃんとある。
まっ、俺の内面は何一つ変わっちゃいないんだけどさ。相も変わらずユリシアと父親さえいれば良いとしか考えていない。果たして、俺の人嫌いは治るのだろうか? それは今後の俺次第だな。
「やっぱり全然違うねぇ、向こうの世界とは」
「そうだな。こっち戻ってきて思ったけど、空気は向こうの世界の方がずっと澄んでいて綺麗だと思う」
「多分、こっちの世界には魔力がないからじゃないかな?」
「やっぱり、そういうのも関係してくるのかな?」
「魔力は元気の源とも呼ばれてたし、空気中に魔力が溢れてた方が美味しく感じるんじゃないかな? 分からないけど」
「でも、説得力はあると思うぞ」
そんな会話を交わしつつ、俺とユリシアは二人並んで駅までの道のりを歩く。この会話を他人に聞かれたらかなりヤバい奴らとか思われそうだな。幸い、周囲に俺たち以外の人間の姿は見えないのでその心配は要らないようだが。
それにしても、何か忘れてしまっているような気がする。先ほど念入りに確認したから忘れ物をしてしまったというわけではないのだが、如何せん何かが欠けているような気がしてならない。
俺は歩きながら腕組みをして考え込む。そう、この状況だからこそ忘れてはならない大切な要素が足りていない。この状況……、つまりユリシアとのデート……。デートシチュエーションで大切な要素……。
「ああっ!!」
俺はつい声を上げてしまった。いきなり俺が大声を出したので、隣を歩くユリシアが驚いた様子でこちらを伺ってきている。
「ど、どうしたの!? リョウ!?」
「あ、ああ、すまんすまん。ちょっと思い出したことがあってな」
「思い出したこと?」
「ユリシア、手貸して」
「手? えっと、はい」
「ありがと。うん、これで良し!」
俺はユリシアから差し出された手を握る。そうだよ、どうしてこれを忘れてしまっていたんだ、俺は。恋人同士のデートにおいて重要な要素……、それはつまり手繋ぎイベントだ。
一人で腕組みできてしまっている状況こそが違和感の原因だった。本来今のシチュエーションで両手共に塞がっていないのはおかしい。デートなのだし、恋人であるユリシアの手は少なくとも握っている状態こそ自然体なのだ。恋人関係にロマンを追い求める俺としてはそれが普通なのだ。賛否両論はあるだろうが。
だが、まだ家を出てからさほど時間も経っていない。今ならまだ遅くはないと思い、俺はユリシアの手を取った。
「えっ? ええっ!?」
「デ、デートなんだし、せっかくだから手繋がないか? それとも嫌か?」
「う、ううん! 嫌じゃないよ! その……嬉しいよ♡」
「お、おう、それなら良かった。んじゃ、このまま行こっか」
「うん、そうだね♪」
ユリシアは俺の手をぎゅっと握り返してくれた。それだけで俺の心が満たされるのを感じる。ちゃんと俺たちが恋人であることを実感できたことが嬉しかった。いやまぁ、俺たちは紛れもなくカップルそのものなんだけどさ。
手を繋いでいると俺たちが深く結びついているということをより強く感じられるのだ。そうだな、感覚的にはキスとかセックスの時に感じるものに似ていると思う。別にエロいことは何一つしていないが。
「ね、ねぇ、リョウ……♡ こ、こうすれば……、その……こ、恋人繋ぎっていうやつになるんじゃなかったっけ……?」
ユリシアは不意に手の繋ぎ方を変えてきた。相手の指の間に自分の指を差し入れて絡ませ合う……、確かにこれは恋人繋ぎそのものだった。
「あ、ああ、そうだな。こっちの方がより恋人っぽいよな」
「うん。こ、このままで良い?」
「もちろん。むしろ、放されたら困る」
甘えるような目で俺の顔を覗き込んでくるユリシア。俺はそんなユリシアの小さくて柔らかい手を優しく包み込むように、それでいて絶対に放さないと言うように強く握り返し、笑顔で頷いてみせた。
「えへっ、そんなことしないってば♪」
俺の言葉に、ユリシアはくすりと笑ってそう返してくる。
「知ってるよ。だってユリシア、俺のこと好きすぎるもんな」
「それを言うならリョウだって、わたしのこと好きすぎでしょ?」
「ははっ、違いないな」
なんて感じで、家の外でも構うことなくイチャつきながら、俺とユリシアは最寄り駅までゆっくり歩を進めるのであった。時間にはまだ余裕あるし、これくらいスローペースでも何ら問題ないだろう。というか、結局これもデートの一環なんだし。