※この作品はR-18です。

異世界帰りのハイスペック勇者様は、一緒に連れ帰ってきた最愛の狐耳少女(パートナー)と平凡で穏やかなイチャコライフを送りたい! ~微コミュ障でオタクな最強タッグのあまあMAXな共依存物語~   作:室谷 竜司

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Chapter2. 最愛の狐耳少女と平凡な高校デビューを果たしたい
入学式当日の朝でも相変わらずな俺たち。いやほら、愛を育むのは大切なことだろ?


 朝、俺は目を覚ます。昨日のデートの後もいつも通り夜遅くまでユリシアとの行為に勤しんだはずなのに、時計を見るとまだ6時になったばかりだった。

 

 今日が高校生活初日で緊張している、なんてことはない。俺は毎朝この時間に目覚めている。いや、半強制的に目覚めさせられていると言った方が良いかもしれない。

 

 俺は視線を自分の下半身に向ける。すると、俺の脚の間には全裸のユリシアがおり、片手で俺の剥き出しになった一物を握りながらその先端部を口に含み、もう片方の手は俺の右手を掴み自分の陰部を擦り刺激を与えていた。

 

 そうです、俺はユリシアの朝フェラによって毎朝この時間に起こされているんです。もはやこの光景が毎朝の当たり前として馴染みすぎていて、俺は何の違和感も持つことができなくなってしまっていた。

 

「んああんっ……♡ あっ……、リョウ起きたんだね……♡ おはよう……♡ んうっんっ……♡ はむっ……♡ んちゅる……♡」

 

 俺が目を覚ましたことに気がついたユリシアは、一度俺のペニスから口を放して嬌声混じりに朝の挨拶を投げかけてくる。ああ、朝から脳が蕩けそうだ。

 

「ああ……、おはよう……ユリシア」

 

「んあんっ……♡ きもひいい……♡ んううぅ……♡ ああっんっ……♡」

 

 俺も挨拶を返し、それからユリシアに掴まれていた手に力を籠めて自分の意志でユリシアの女性器を弄り始める。するとユリシアは嬉しそうに喘ぎ声を漏らしながら、ちゅぱちゅぱと音を立てて俺のペニスにしゃぶりつく。

 

 温かな口内粘膜に擦れるだけでも朝から元気な我が一物は刺激を受けてぴくりと反応してしまうが、やはりユリシアの熱くてぬめっとした舌による愛撫は格別の快感を俺にもたらしてくれる。

 

 ちょんちょんと鈴口を舌尖部で優しく突っついてきたり、舌全体を使って亀頭やカリ首、裏スジに至るまでをねっとりと舐め上げられ、俺は急激に射精感を高められていく。

 

 また、それだけでなくユリシアは時に顔を前後に動かして唇や舌で竿を扱いてくる。その度にユリシアの唾液と俺のガマン汁が交じり合っい、じゅぽじゅぽという水音を室内に響かせる。

 

 ペニスに加えられる甘い刺激と鼓膜を震わせる淫靡な水音に、俺はぶるりと身体を震わせてしまう。恐らく、射精は近いだろう。

 

 俺はこの快楽に身を委ねたくなる気持ちを必死で抑え込み、指を動かしてユリシアの陰部を刺激する。中指を膣に思いきり挿し込んで膣壁を擦ってみたり、親指と人差し指で硬く勃起し包皮から顔を覗かせたクリトリスを摘んだりして、ユリシアの快楽のボルテージを上昇させていく。

 

 以前から頻繁に自慰行為に勤しんでいただけあって、ユリシアのクリトリスは女性の平均より少し大きく膨らみ、限界まで勃起すれば包皮どころか大陰唇からも少しだけ顔を覗かせてくれる。そのおかげで結構摘みやすい。

 

 そんな感じでしばらくお互いに相手の性器を刺激し合っていると、程なく二人して快楽のボルテージが最高潮に達し限界を迎えた。

 

「んあっ……出る……、ユリシア……俺もう出る……、ぐううぅぅぅッッ!!」

 

「わたひももう……イッひゃうぅぅ……♡ んむうううぅぅぅぅぅぅッッ♡♡♡」

 

 限界まで膨張した俺のペニスの先端からドピュドピュと勢いよく精液が放出し、ユリシアの口内に広がっていく。ユリシアは俺の放った精液を溢さないよう唇を固く窄めて俺のペニスに密着させ隙間を失くした。

 

 そして、それと同時にユリシアも俺の指愛撫で絶頂に達し、ぶるぶると大きく身体を痙攣させていた。それでもユリシアの口はペニスから離れることなく、吐き出された精液を恍惚とした表情で飲み下していく。

 

「じゅるる……♡ んくっ……♡ んくっ……♡ はぁ……♡ えへへ、ごちそうさま♡」

 

 口内に貯まった精液を全て飲み干し、尿道に残った精液までも余すことなく喉奥へと流し込んだユリシアは、ようやくペニスを口から放しぺろりと自分の唇を舐めながら、うっとりとした表情で俺にそう声をかけてくる。

 

 それがあまりにエロくて、一度萎えかけた俺の一物は再び硬度を取り戻そうとしていた。もちろん、目の前にいるユリシアには気づかれてしまう。

 

「あっ、また大きくなったね♡ ねぇリョウ、次はわたしのおまんこに精液いっぱい注いでよ……♡ はぁ……♡ ふぅ……♡ んふぅ……♡」

 

 俺はいつもの流れで頷きかけたが、寸前で思いとどまる。そして、チラリと本棚の上のデジタル時計に目をやると、時刻は6時半を過ぎていた。

 

「ユリシア、今日は我慢しよう」

 

「えー、なんでよぉ……。わたし……、お股がうずうずしちゃってるのぉ……♡」

 

「俺だって辛い。けどな、今日は入学式なんだぞ? 初っ端遅刻は嫌だろ?」

 

「うぅ……、それは確かに……。じゃ、じゃあリョウ……、いつもみたいにお願い……♡ そうしないと、このうずうずが収まらないから……♡」

 

「分かった、ほいっ」

 

「んきゅうぅぅぅぅぅぅッッ♡♡♡」

 

 俺はユリシアの望み通り弱点である狐尻尾の付け根と膨張したクリトリスを同時に強めの力で摘んでやる。すると、ユリシアは身体を大きく仰け反らせて再度絶頂に至る。そんなユリシアの股間の裂け目からは潮と小水が同時に噴き出し、ほぼ密着状態だったため俺の股間や腹、太腿を思いきり濡らしていく。

 

 その所為で俺の一物は余計に膨張してしまったが、今は気にしないことにした。明日からはもう少し早起きしよう。そうでもしないと、俺とユリシアの性欲がいつか爆発してしまいかねない。

 

「どう? 少しは落ち着いた?」

 

「う、うん、ありがと……♡ でも、リョウは平気なの?」

 

「まぁ、何とか……。というか、撫でられると我慢できなくなりそうだから止めて」

 

「あっ、ごめんね、ついいつもの癖で」

 

「良いよ。さてと、それじゃあ準備しちゃおう」

 

「うん、そうだね。まずは身体綺麗にしないと。クリーン……。リョウも綺麗にしてあげるね♪」

 

 ベッドから降りるなりユリシアは浄化魔法で汚れたところを綺麗な状態に戻す。先ほどまで汗やら愛液やら尿でまみれてしまっていた二人の身体とベッドシーツが一瞬にして乾き、蒸れた臭いも消えた。魔法って素晴らしい。

 

「ありがとな、ユリシア」

 

「いえいえ、リョウの身体汚しちゃったのもわたしだしね」

 

「そういえばユリシア、もう俺の前でお漏らしするの恥ずかしくないのか?」

 

「うーん、恥ずかしくないって言ったら嘘になるかな。でも、結局気持ち良くなったら我慢できなくなっちゃうんだし、気にするだけ無駄かなって思ってる」

 

「そうなんだ。俺としては恥ずかしがりながらお漏らしするユリシアも可愛くて好きなんだけどね」

 

 などと、かなりの変態発言をしてしまう。すると、流石のユリシアも少しジト目になってしまった。だが、心無し頬も赤い。良かった、引かれているわけではなさそうだな。

 

「リョウのえっち……♡」

 

「いやいや、ユリシアに比べたら俺なんてまだまだですよ」

 

 考えてみれば、普段のユリシアの淫乱っぷりに比べれば先ほどの俺の発言なんて生ぬるく思えてきてしまい、俺はついついユリシアをからかってしまった。

 

「むぅ、そんなこと言うならリョウのこと今すぐ押し倒すよ?」

 

「おっと、ごめんごめん。それは勘弁してくれ」

 

 うん、ちょっとばかしからかいすぎたな、反省しよう。だが、相変わらずユリシアの頬はほんのり赤らんでいる。こういうからかいであっても、ユリシアは多少の興奮を覚えてしまうらしい。流石はドエロマゾ狐だ。

 

「ね、ねぇ、リョウのおちんちんピンピンしてるけど、ホントに平気?」

 

「平気だから、なるべく意識させないでくれな? 意識してるときつくなってくるんだよ。それとも、ユリシアはそれを狙ってる?」

 

「そ、そそそそそんなこと……ないよ?」

 

「あー、はいはい、もう良いから。ほら、さっさとパンツ履いちゃいなさい」

 

「……はい」

 

 俺はベッド脇に無造作に放り投げられていた自分の下着を手に取りさっと履いてしまう。多分、俺の息子をユリシアの視界から遠ざけない限りユリシアは諦めてくれないだろうからな。

 

 まぁ、下着を履いただけでは未だ元気な我が息子を隠すことなんてできないのだけど。ってか、いい加減早く収まってほしいのだが……。

 

 ユリシアも名残惜しそうな表情を見せつつ、床に落ちていたピンク色のパンツを手に取り、いそいそとそれを履き始める。俺はなるべくそんなユリシアの姿を視界に収めないようにしつつ、ベッドから降りてクローゼットを開け放つ。

 

 そして、先日届いたばかりの制服を手に取った。白いYシャツに黒のブレザー、それから濃い目のグレーのズボンは一見シンプルなデザインに見えるが、手を触れさせれば上質な手触りが掌に伝わってくる。秀才校はこういうところにも力を入れているのだろうか?

 

 俺は寝間着の上着を脱ぐと、学校指定の肌着を羽織り、それからYシャツに袖を通す。ボタンを全て止め終えると、続いてズボンを履き、Yシャツの裾をズボンの中にしまい込み金具を止めてファスナーを閉める。

 

「ネクタイは……、まだ良いか。って、ユリシア? ボーっとしてどうした?」

 

「あっ、ご、ごめん。リョウの制服姿、カッコ良くてつい……♡」

 

「そ、そうか、ありがとう」

 

 制服を着終えて軽く自分の恰好を確認していると、不意にユリシアがこちらをじっと見つめていることに気づいたので声をかけてみる。

 

 するとユリシアは、純粋な瞳で俺の今の恰好を素直に褒めてくれた。非常に照れくさくもあったが、それ以上に嬉しかった。

 

「ほ、ほら、ユリシアもさっさと制服に着替えような?」

 

「あっ、うん。そうだね」

 

 俺の言葉にうなずいたユリシアはすっくと立ちあがり、綺麗に畳まれたパジャマを抱えてパンツ一丁のまま俺の部屋から出ていく。堂々とし過ぎていてもはや違和感皆無だが、父親が帰ってきたら自粛してくれるのかな?

 

 なんて考えながら、俺もユリシアの後を追うようにして部屋から出た。別に、桃色のパンツに覆われたユリシアの可愛らしい尻を追いかけているわけではない。魅力的であることは否定しないが、今の俺に疚しい気持ちは一切ないんだ。信じてくれ。

 

「ユリシア、俺は先に下降りて朝飯の準備してくるな」

 

「えっ、わたしの着替え見ててくれないの?」

 

 自分の部屋に入っていくユリシアの背中に俺が声をかけると、ユリシアは驚いた様子でこちらに視線を向けてくる。

 

 確かにこれまでは俺もユリシアの着替えを見ていたけど、それがユリシアの中での当たり前になってしまっているとは思わなかった。というか、相手が彼氏とはいえ自ら自分の着替えを見せようとしてくるのはどうなんだろう。

 

「み、見ないよ。時間も時間だし」

 

「わ、わたしの着替えには……興味なくなっちゃったの……?」

 

「そんな悲しい顔するなって。せっかくだから、ユリシアの制服姿は後でのお楽しみにしようと思ったんだ。着替えてるところ見てたら、楽しみ減っちゃうだろ?」

 

「そ、そうなの? また昨日みたいにお披露目すれば良いの?」

 

「そういうことだ。だから、早く着替えておいで」

 

「分かった♡ 待っててね♡」

 

 そう言うとユリシアは扉の向こうに消えていった。俺はそれを見届けるとユリシアの部屋を離れ、階段を下って一階にある洗面所にて身だしなみを整えてからキッチンに向かった。

 

 今日の朝飯はトースト、ベーコンエッグ、それから野菜スープだ。時間に余裕がないのであまり凝ったものは作れないが、だからといって手抜きはしたくなかった。父親の血を引いているからか?

 

 湯を沸かし、切ったキャベツとニンジンをそこに放り込み、コンソメと塩コショウで味を調える。また、それと並行してベーコンエッグの調理にも取り掛かる。味は父親に劣るが、手際だけなら父親に匹敵すると自負している。結局、手際が良くても味が微妙じゃ意味がないのだけど。

 

「よし、こんなもんかな」

 

 二人分のベーコンエッグを作り終えて皿に盛り付ける。スープはもう少しだけ時間が必要だろう。俺はその間に食パンをトースターに放り込み焼き始める。

 

 すると、リビングの扉が開く音が聞こえてきた。俺がそちらに視線を向けると、丁度ユリシアが顔を覗かせたところだった。

 

「お待たせ、リョウ♪ 制服に着替えてきたよ♪」

 

 そう言いながらユリシアは、とてとてとキッチンにいる俺のもとに近づいてきた。そして、感想を求めるように俺に視線を投げかけてくる。期待しているのか、狐尻尾はゆらゆらと左右に揺れていた。

 

「おお、良いじゃん。似合ってるよ、めっちゃ可愛い。こりゃ、他の女学生が見劣りしそうだな」

 

 白のブラウスにチェック柄の青いプリーツスカートはシンプルながらもユリシアをいつもより大人っぽく見せていた。決して背伸びしているように見えないのは、きっと身長不相応に育ったユリシアの大きな二つの膨らみのおかげだろう。

 

「え、えへへ、リョウってば褒めすぎ♡ でも、嬉しい♡」

 

「サイズはどうだ? きつくないか?」

 

「うーん、胸周りがちょっとだけ。でも、大して気にならないかな」

 

「そうか、それなら良かった。にしても、耳と尻尾って結構制服に映えるもんだなぁ。こんな可愛いユリシアを見れるのが俺だけって考えると嬉しいもんだ」

 

「そうだよ、リョウだけの特権だよ♡」

 

「そういえば、他の人たちにはどう見えてるんだろうな、ユリシアって。普通に狐耳と尻尾を消しただけなのかな?」

 

「うーん、どうなんだろうね? 多分、こんな感じかなぁ」

 

 次の瞬間、ポンっという音とともにユリシアの狐耳と狐尻尾が消えてしまった。恐らく、変化能力を使ったのだろう。

 

「なるほどな。でもやっぱり、ユリシアは狐耳と尻尾があってこそかな。もちろん、その状態のユリシアも可愛いんだけど」

 

「あはは、そうだね。なんか、わたし自身違和感があったよ」

 

 そう言ってユリシアは変化を解いて元の姿に戻る。うん、やはりこっちの方がしっくりくる。俺は感触を確かめるように優しくユリシアの耳を撫でながら改めてそう思った。

 

「んんっ……♡ 気持ち良い……♡」

 

「朝飯、もうすぐできるからちょっとだけ待っててな」

 

「うん、分かった。ありがとうね、いつも♡」

 

「気にすんな。料理はそれなりに好きだから」

 

「そういうとこ、リョウのお父さんに似てるよね」

 

「ははは、そうかもな。っと、パンが焼けたみたいだな。ユリシア、この皿をテーブルに持ってってくれるか?」

 

「うん、任された! おお、ベーコンエッグだ、美味しそう♪」

 

 へにゃりと相貌を崩しながら、ユリシアはベーコンエッグの乗った二人分の平皿をダイニングテーブルに運ぶ。俺の作る料理に対してユリシアはあんな嬉しそうな反応を示してくれるから、料理は止められない。

 

 俺は顔がにやけてしまうのを我慢しつつトースターから二枚のトーストを取り出し、それぞれ皿に乗せる。するとそのタイミングでユリシアがキッチンに戻ってきたので、二人分のトーストを託す。

 

 その間に俺はスープの味見をし、それから火を止める。野菜も充分柔らかくなっていたので頃合いだろう。

 

「リョウ、マーガリン持ってくね」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

 俺は鍋に入った野菜スープを器によそい、それを持ってキッチンを出る。その間もユリシアはテキパキと動き、コップや箸、スプーンなどの食器を用意してくれている。本当に頼りになる。料理はできないけど。

 

「なんか変なこと考えてない?」

 

「いや、そんなことないけど……」

 

「うーん、そう? それなら良いけど」

 

 危ない危ない。ユリシアはこういう時だけ何故か鋭くなるんだったな。

 

「よし、それじゃあ食べようか」

 

「うん、いただきまーす♪」

 

「いただきます」

 

 というわけで俺とユリシアは一緒に手を合わせて朝食に手をつけ始める。味見の時点で分かってはいたが、やはり味が微妙だ。父親のすごさを実感させられる。

 

 だが、俺の向かいの席に座るユリシアは、こんな俺の料理でも頬を綻ばせてくれていた。うーん、やっぱり俺の舌が肥えすぎているだけなんだろうか。

 

 なんて考えていると、不意にユリシアが口を開いた。

 

「あ、そうそう。さっきね、気まぐれでステータス見てたんだけど、少し前までよく分からなかった融合能力の詳細が見れるようになってたの」

 

「えっ、そうなの? どういう能力だった?」

 

 融合能力の詳細と聞いて、俺は思わず手を止めてしまった。以前からずっと気になってはいたので、つい食い気味に質問を投げてしまう。

 

「はむっ……んんっ♪ あー、えっとねぇ、能力所持者と対象者の魂を癒合させることができるみたい。能力値の上昇が見込めたり、感覚共有が行えるんだって」

 

「ふむ、能力値上昇と感覚共有か……。大した能力じゃなかったな。でも、今になってどうして詳細が見れるようになったんだろうな」

 

 いろいろと怪しんではいたのだが、思っていた能力とは全く違っていたので、俺は肩透かしを喰らった気分だった。

 

 だが、まだ気になる点は幾つかあったので、続けてユリシアに聞いてみることにした。

 

「えっと、解放条件がね、所持者の信頼する相手と深いつながりを持つことらしいよ。多分、リョウとわたしが初セックスを終えた時から見れるようになってたんだと思う」

 

「何じゃそりゃ。解放条件がセックスって……。まぁ良いや。とにかく、今後もあんまり使うことはなさそうだな」

 

「そうだね。あっ、でもね、応用すれば身体を入れ替えることとかできるみたいだよ。これを使えば、わたしとリョウの身体を入れ替えて、普段とは違うエッチを楽しめるんじゃないかな♡」

 

「結局エロに直結かい。ユリシアらしいけど」

 

「えへへ、仕方ないよ♡ だってわたし、リョウだけの淫乱狐だもん♡」

 

「そうでしたね。んで、その融合能力だけど、対象者は俺だけなの?」

 

 このままだとユリシアがまた発情してしまいそうだったので、テキトーにあしらって融合能力の話題に引き戻す。

 

「むぅ、少しは乗ってくれても良いじゃん。まぁ良いけど。えっと、対象者だよね? 説明を見る限りだと、わたしが信頼している人なら誰とでも……ってなってる」

 

「ほう。ということは、父さんともできるのか。あと、陸下さんもかな?」

 

「少なくとも、わたしはサヤのこと好きだからできると思う」

 

 ユリシアが陸下さんのことをはっきり好きだと言った。ユリシアと陸下さんの相性が良かったというのも大きな要因だろうが、それでもやはりユリシアの成長を感じずにはいられなかった。このままだと、俺はユリシアに置いて行かれそうだな。

 

「ふむ、なるほどね。それにしても、家族と俺たち以外には興味ないとか言ってたのに、ユリシアも変わったな。もちろん、良い意味で」

 

「サヤとは上手く噛み合っただけだよ。正直、他の人はまだ怖い」

 

「そっか。俺もまだちょっと他人と関わるのは勇気がいるかな」

 

「でも、わたしもリョウも、逃げるんじゃなくて少しずつ向き合おうって考えられるようになってる。それだけでも、大きな前進なんじゃないかな?」

 

「かもな。まぁ、ゆっくり進んでいけば良いさ。まだまだ時間はあるんだし」

 

「そだね。焦る必要はないからね」

 

 そうして、二人での穏やかな朝食の時間は過ぎ、俺たちは各々登校の準備を済ませていく。とは言っても、今日は入学式なので、上履き以外に持ち物なんてないのだが。

 

 そうして時刻は7時半になり、俺とユリシアは鞄を持って玄関へ。

 

「リョウ、すごくカッコ良いよ! バッチリキマってる♪

 

「そうか? ありがと。ユリシアも可愛いよ。それに、すごく綺麗だ」

 

「えへっ、ありがとう♪ それじゃあ行こっか♪」

 

「だな」

 

 俺たちは今日から始まる高校生活に思いを馳せながら、玄関の扉を開けて二人並んで家を出るのだった。

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