※この作品はR-18です。

異世界帰りのハイスペック勇者様は、一緒に連れ帰ってきた最愛の狐耳少女(パートナー)と平凡で穏やかなイチャコライフを送りたい! ~微コミュ障でオタクな最強タッグのあまあMAXな共依存物語~   作:室谷 竜司

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戻ってきた平穏と心残りと、狐の恩返し……? なあ、ユリシアの生脱ぎ姿があまりにエロすぎる件についてちょっと語らないか?

 結局、今回の騒動に関しては福原さんと木戸田の取り巻き4人による計画的犯行ということで片付けられた。

 

 その5名の処遇に関してだが、まず福原さんについては直接的に危険な行為を行ったわけではなかったため、反省文の提出を言い渡されて終わった。

 

 そして、問題の取り巻き共だが、多くの学生から現金を騙し取ったこと、怪しい相手と違法な取引を行い、挙句未遂に終わったとはいえ本学の学生たちを危険にさらしたこと等々……、これらを独断で行ったと言うことで、数か月間の謹慎処分が下された。

 

 まぁ、当然と言えば当然だろうな。福原さん本人は自分が元凶だ……と言ってはいたが、結局初計画が彼女だったというだけで、そこから実行に至るまではほとんどすべて取り巻き共が主体だったように感じた。

 

 こういうことを俺が言うのはあれかもしれないが、正直今回の連中の作戦が失敗した原因もそこにあるのではないだろうか。

 

 福原さんが計画を担当した前半部分はかなり厄介なものだったと思う。あえて学年ごとに噂への認識の相違を作り、それを利用して全員のヘイトをユリシア一人に向かわせる……。

 

 噂の内容も良い感じに人間の正義感をくすぐるようなものだった。……不本意ではあるが、木戸田の鼻っ柱を折った俺は女学生のヒーローらしいからな。それを上手く利用されたらきついわな。……本当に不本意だが。

 

 それに何より、ユリシアと関係の深い相手を意図的に噂をばらまく対象から外したのがでかかった。ヘイトをムクムクと成長させている途中で邪魔されたら堪ったもんじゃないしな。

 

 ぶっちゃけ、前半だけならこちら側の完敗だ。……いや、偶然とはいえ薊美さんが噂をキャッチしてくれていたみたいだし、どうなっていたかは分からないか……。

 

 まぁ、それよりも問題は取り巻き共が担当した後半戦だ。……あれは酷いものだ。やり方が荒いと言うか、大げさすぎるんだよな……。緻密に根を張られ不意を突かれるより、正面切って強引に突っ込んできてくれた方がこちらとしてはやりやすいのだ。知恵も何もない、証拠という名の弱点を丸出しにしてかかってきてくれているわけだからな。

 

 ともかく、奴らがポンコツだったおかげですんなり解決できた。……もっとも、俺がトラウマにうじうじせずもっと早くユリシアのもとに向かっていたら……いや、終わったことを考えるのは止めよう。

 

 あ、そうそう、ちなみに木戸田なんだが……

 

「レオ、謹慎中の身で何故ここにいる?」

 

「い、いや……、それは……」

 

「私……いや、学校側はお前の外出を許していない。だというのに……、お前はルールすらも守れないとはな。この大バカ者が」

 

 という感じに、理事長……じゃなかった、えっと、この場合は木戸田元理事長……と言うべきだな……、奴の親父さんにこっ酷く叱られていた。身内だからこその容赦の無さがあった。

 

 そんでもって、謹慎期間が延長されたのだった。まっ、あれも身から出た錆というものだ。薊美さんも生徒会長も当然だというような表情をしていたよ。当然、俺もな。

 

 というわけで、今回の騒動は木戸田とその取り巻き共が痛い目を見る、という結果に終わったのだった。

 

    *

 

「まったく……、ユリちゃんには困ったものだよ」

 

「だからごめんってば……。もうあんなことしないから許してよぉ……」

 

 放課後、俺たちいつメン(寺田君を覗く)は揃って池袋へと足を運んでいた。その道中、ユリシアと紗夜のそんなやり取りが続けられていた。

 

 後から聞いた話なのだが、どうやらユリシアはあの騒動の最中にあえて自分にヘイトを集めるような行動をとったらしい。紗夜や雨宮さん、薊美さんはそんなユリシアの自己犠牲的行動が気に食わなかったようだ。

 

 その話を聞いた時、俺も少なからず心が痛んだ。嘘でも何でも、やはりユリシアが傷つけられるところは見たくない。

 

 だからこそ、あの場に俺がいてやるべきだったのにな……。って、いかんいかん、また自己嫌悪に陥ってしまっている……。

 

「こっちがどれだけ心配したか分かってる?」

 

「わ、分かってるよ……。だから、あんなことして申し訳なかったなぁ……って思ってるんだよ……」

 

「あそこで月菜さんが来てくれていなかったらどうなっていたことか……。ともかく、もうあんな危険なことはしちゃダメ。私たちを助けようとしてくれていたのは分かるけど、それでユリシアさんが私たちの代わりに傷ついちゃったら意味ないんだから」

 

「気を付けます……。二人ともごめん……」

 

 両サイドから紗夜と雨宮さんの二人につつかれしょんぼりと肩と狐耳を下げるユリシア。俺もそうだけど、ヴィオレイウスでの経験から"自分なら大丈夫"と思い込んでしまい、その結果自己犠牲的な行動に出ようとしてしまうんだよな。

 

 けど、ここには俺たちの本当の姿を知る人はいない。だから、みんなには無理して重荷を一人で抱え込もうとしているように映ってしまう。そりゃ心肺もされるわな……。今回の一件でユリシアもそれは充分理解したはずだ。

 

 俺もユリシアも、これからは気を付けないといけないな。自分への過信でみんなを不安がらせるのは本意じゃない。

 

「まっ、分かってくれたなら良いよ」

 

 先ほどまでの険しい表情から一遍、にこりと微笑みを浮かべて落ち込むユリシアの肩をぽんぽんと優しく叩く紗夜。どうやら、ユリシアがちゃんと反省しているのが伝わったようだ。

 

「うん。それとね、改めて二人ともありがとう」

 

「どういたしまして。って行っても、私たちは何もできてないんだけどね」

 

「そんなことないよ。守ってくれたの、嬉しかった」

 

「あはは、なんか照れるなぁ。でもまぁ、友達を守るのは当たり前のことだよ」

 

 少し恥ずかしそうにしながらも、紗夜がいる側とは反対のユリシアの手をぎゅっと握る雨宮さん。彼女もすっかりこのメンバーに溶け込んだな。

 

  ユリシアのことを支えてくれる友人がクラスに二人もいてくれる、なんと頼もしいことか。それに、薊美さんも……

 

「公衆の面前でそんな……、は、恥ずかしくないのですか……?」

 

「え、えへへ……、ちょっと恥ずかしいかも……。とにかく、ユリシアさん、困った時はお互い様だよ。何時でも頼って良いんだからね」

 

「うん、今後も頼りにさせてもらうよ、クレハ」

 

「当然、ワタクシのことも頼りにしていただいて構いませんわよ」

 

「そうさせてもらうね。あ、それと、今日はありがとう、ルナ。今回の事件、解決できたのはルナのおかげだよ」

 

「ワタクシにかかればあの程度……と言いたいところだったのですが……」

 

 薊美さんの言葉に何処となく歯切れの悪さを感じた。今回の結果に何か納得のいっていないところでもあったのだろうか?

 

 いや、でもなぁ……。どう見てもこちらの完全勝利だったように思えるのだが……。薊美さんの心情をいまいち察することができない。

 

「ユリシアさん……、それと紗夜さんに紅葉さんも、申し訳ありませんでした」

 

 ええっ……!? い、いきなり謝り出した!? 予想外……というか意味不明だ。今回の騒動で薊美さんが頭を下げるようなことなんてあったか? ……いや、ないはず……だよなぁ。

 

「ど、どうしてルナが謝るの!? 助けてもらったのはこっちだよ。むしろ、謝らないといけないのはいろいろポンコツさらしちゃったわたしの方じゃ……」

 

「いえ、ユリシアさんがポンコツなのは百も承知なので今更ですわ。そうではなく……ですね」

 

「ちょっ、何気に今しれっと貶されたんだけど……!? うぅ……、何も言い返せないのが辛い……」

 

「今回の騒動、ワタクシは少し前から知っていました。ですが……、貴女方に内緒にしてしまいました……」

 

 薊美さんが俺たちに顔を見せに来なくなった先週の金曜日、彼女は木戸田グループの吸収による薊美への理事交代についての報告をするため、生徒会長のもとを訪ねていたらしい。

 

 その際に、生徒会長から噂に関する情報を得たとのことだった。そして、薊美さんと生徒会長は二人で問題解決へと乗り込んだようだ。

 

「正直、甘く見ていました。皆さんに危害が及ぶ前までには解決できるはずだ……と。だから、皆さんには心配させまいと何も言わなかったのです」

 

「そう……だったんだ……」

 

「ですが、相手側の動き出しは思った以上に早かった……。結果的に、皆さんを危険にさらしてしまいました……。心配かけさせないようにしたつもりが、完全な空回りですわ……」

 

 珍しいな。薊美さんが表情に陰りを見せるのは。だがまぁ、気持ちは分かる。油断して失敗した時のショックは大きいからな。

 

 しかも、それが自分でなく他人、それも友人が気機にさらされている状況で……となると余計にな。

 

「今回の騒動は言ってしまえばワタクシの油断が招いた結果ですわ。ワタクシは自分の犯した失敗のしりぬぐいをしたに過ぎませんわ……」

 

「そんな……、わたしが大事に至らなかったのはルナのおかげだし……、謝ることなんて……」

 

 そう言いかけたユリシアだったが、それを途中で紗夜に制止されてしまった。こういう時、頭を下げた本人がどんな言葉を求めているのか、それを紗夜は心得ているようだ。

 

「知ってたなら言ってほしかったかなぁ。確かに、月菜ちゃんはすごく心強いよ。でもね、一人よりもみんなで協力すれば、もっと良い方向に進んでいたかもしれない。それに、月菜ちゃんに無理させることだってなかった」

 

 そう言いつつ、紗夜が指先で薊美さんの目の舌をそっと撫でる。よくみないと分からない程度だが、薊美さんの目の下には薄っすらと隈ができていた。

 

 それだけ、一人で無理して影でいろいろと動いてくれていたのだ。

 

「まったく……、二人して似たようなこと考えてさ……。心配かけさせないでよね。とにかく、月菜ちゃん、そういうのは今度からは絶対に私たちに報告して。約束だよ」

 

「……はい、分かりましたわ。ご心配をおかけしてすみません。まぁ、そういうことなのでユリシアさん、お礼なんて要りませんわ」

 

「えっ、そ、それとこれとは違うよ。結果はどうであれ、ルナはわたしたちのことを思って動いてくれていたんでしょ? なら、やっぱりお礼くらい言わせてほしいな。あと、無理させちゃってごめんなさい」

 

「……ユリシアさんらしくないですわよ、そんなの。でも、そういうことなら素直に受け取っておくことにしますわ」

 

 ここにきてようやく薊美さんの表情にも笑みが戻る。気づけば、4人全員が晴れやかな笑顔を浮かべていた。

 

 うん、やはりこの雰囲気がしっくりくる。この4人はこうでなくてはな。閉めっぽい空気は似合わないや。

 

「素直なルナの方がもっとらしくないよ」

 

「あら、それを素直じゃない人に言われるのは心外ですわね。そもそもワタクシは常に素直ですわよ? 見当違いの発言はやめておくべきですわ」

 

「なっ……、わ、わたしの方が素直だもん」

 

 この二人の言い合いを見るのも何だか久しぶりのような気がするな。ほっこりしてしまう。

 

 紗夜と雨宮さんも俺と同じ感覚なのか、温かい目で二人の言い合いを見守っている。やっといつもの日常が返ってきた。ここにいる全員がその喜びを噛みしめていた。

 

「っとと、忘れるところでした。涼さん、ご協力ありがとうございました」

 

「ん? あー、いや、礼なんて良いよ」

 

 ユリシアとの言い合いを一時中断し、俺に対し深く頭を下げてきた薊美さん。正直、そんな大層なことはできていないので面食らってしまう。

 

 それに、やはり駆け付けるのが遅れたことが胸の奥で引っかかってしまい、素直に礼を受け取る気になれない。

 

 まったく、トラウマの克服に時間かけすぎだっての……。自分の心の弱さに嫌気が差すぜ。

 

「……はぁ」

 

「……リョウ?」

 

「いや、ごめん。何でもない。まぁなんだ、とにかく俺のことは気にしないでくれ。もともと奴らには一度痛い目見せてやりたかったわけだしな。っと、ほら、ショップ見えてきたぞ。早く行こう」

 

 この話題を続けてこれ以上雰囲気を暗くしたくなかったので、強引かもしれないが話を逸らすことにした。いろいろ思い悩むより、俺も日常に戻ったことを素直に喜びたいしな。

 

「あっ、ちょっと待ってよ、涼君」

 

「照れている……というわけではなさそうですわね」

 

「どうしたんだろう……、霜崎さん……」

 

「リョウ……」

 

    *

 

「ふぅ、流石に少し疲れたな……」

 

 帰宅後、俺は制服から部屋着に着替えると、そのままベッドの上に倒れ込んだ。肉体的にもそうだが、それ以上に精神的な疲労がどっと押し寄せてきた。

 

 相手を威圧するために気を貼りすぎていた。特に今回はいつも以上に頭に血が上ってしまった所為で、本気の威圧を出してしまったからな……。そりゃ疲れるか。

 

「ブクロ行って多少回復できたと思ったんだけどな……」

 

 ベッドの上で寝がえりを打ちつつぼそりとそう呟く。と、そのタイミングで部屋の扉をノックする音が聞こえてきた。

 

 恐らくユリシアだろう。俺はベッドに預けていた上半身を起こし、ノックの主に部屋に入るよう促した。

 

「お疲れ様、リョウ」

 

「おーう、お疲れー」

 

 案の定ユリシアだった。彼女は俺の様子を見止めると、困ったような笑みを追浮かべてこちらに近づいてきた。

 

「改めて、今日はありがとう。リョウが助けに来てくれて嬉しかった」

 

「んいや、さっきも行ったけど気にするなって。彼女を守るのは彼氏の義務だ。それに、奴らに一泡吹かせてやりたかったから」

 

 ……彼女を守るのは彼氏の義務……とか、かけつけるのが送れた奴が何言ってんだか。あー、本当ダメだ俺……。

 

 ……まずいな。また心が沈み込んでしまいそうだ。

 

「……またその顔してる。ねぇ、リョウ、何かあったんでしょ?」

 

「え、あ、いや……」

 

 なるべく表面には出さないようにしていたんだけどな。流石に百合シアには隠しきれなかったか。

 

「……わたしには言いづらいこと?」

 

「……そういうわけじゃないよ」

 

 誤魔化しても良いことはなさそうだ。というわけで、俺は今回の騒動の裏での自分の失敗についてユリシアに洗いざらい話すことにした。

 

 ユリシアは俺の隣に腰かけ、静かに俺の話を聞いてくれていた。

 

「……ってわけなんだよ。助けられるタイミングがあったのに、俺はトラウマに負けて一度逃げた……。だから、みんなから礼を受け取る資格なんて俺にはない」

 

「そうだったんだね。トラウマ、解消できて良かったじゃん」

 

「えっ、いや、そう言う話じゃなくてな……」

 

 想定していたものとは大きくずれた返事が返ってきたことに、俺は困惑を隠せなかった。ユリシアはちゃんと俺の話聞いていたのか?と疑いたくなるレベルだ……。

 

「リョウが言いたいことは分かってるつもり。わたしもリョウの立場だったら同じように落ち込んじゃうと思う」

 

「じゃあ、どうして……」

 

 俺の言葉を途中で遮るように、ユリシアは素早い動きで俺の膝の上に跨ってきた。そのまま腕を背中に回され、ユリシアにぎゅっと抱きしめられてしまう。

 

 必然的に俺とユリシアの瞳が間近で交差することになる。

 

「助けてもらった側からするとね、助けに来るのが早いか遅いか……なんて全然気にならないんだよ。助けに来てくれたってだけですごく嬉しいの」

 

「だ、だけどさ……、それでもし間に合わなかったら……」

 

「そうだね。もし取り返しのつかない状況にまで陥ってたら、もしかしたらわたしも今とは全然違うこと考えちゃってたかもしれない」

 

 ユリシアはそこで一度目を伏せる。しかしすぐに、"でも……"と行って再び俺と視線を絡ませてきた。

 

「結果論だけど、リョウはその前に駆け付けてくれた。しかも、長年抱え続けていたトラウマをも跳ね除けて。そんなの、嬉しくないわけないじゃん。だから、やっぱりありがとうなんだよ」

 

「ユリシア……」

 

「それにさ、タイミングがずれたから福原さんと木戸田の密会現場も見つけられたんじゃん。何一つとして悪いことなんてなかったんだよ。ね?」

 

 目の前に移る彼女の眩しい笑顔は決して無理して作られたものには見えなかった。恐らくユリシアは、俺を気遣おうとか慰めようとは考えておらず、彼女自身の本音をぶつけてきてくれているのだろう。

 

「というか、今回の事件は半分わたしの不注意が招いた結果だもん。感謝こそすれども、文句を言う筋合いなんてわたしにはないんだよ」

 

「……」

 

「これでも納得できない? 怒ってほしいの? それならサヤにでも報告する?」

 

「……いや、大丈夫、ありがとう」

 

 考えてみれば、俺の所為で事態が悪い方向に進んだ……というわけでもなかったんだ。ユリシアのピンチに真っ先に駆け付けてやれなかったのはやはり少し悔やまれるが、それでも結局何事もなく終わらせることができた。なら、それで良いんじゃないか。

 

 奴らに完全勝利できたというのに心を沈ませてしまっていたら、なんかまるで俺たちが負けたみたいな感じがして気持ちが悪いじゃないか。勝ったのなら、やはり喜びたい。

 

「そうだな。もうごちゃごちゃ考えるのは止めにするよ。俺たちは勝った。うん、それで良いんだよな」

 

「そうだよ。えへへ、やっと笑ってくれたね、リョウ」

 

「ああ、悪かったな。それと、無事で良かったよ、ユリシア」

 

 気持ちが楽になったことで、ようやく俺もユリシアの身体を抱き返してやることができた。

 

 二人の間でふにゅりと形を変えるユリシアの乳房がとても心地良い。この温もりと温かさが俺のことを安心させてくれる。

 

 が、安心したことで同時に性欲も膨らんできてしまう。今日の昼休みはユリシアと二人きりになれる時間もなかったので、余計に感受性が高まってしまっているような気がするな。普段ならユリシアの胸が当たったくらいじゃ大して動じることもないのだけど……。

 

「えへへ、嬉しい……♡ 今こうしてわたしが幸せな気持ちになれているのも、全部全部リョウたちのおかげだよ」

 

 そう言って、ユリシアはふわりと俺の唇に自身の唇を重ねてきた。ゼロ距離から感じるユリシアの甘い香りと唇の柔らかな感触がさらに俺の興奮を煽ってくる。

 

 ズボンの奥で硬く膨張している股間も、こうして密着した状態ではユリシアに隠すことができない。きっと気づかれていることだろう。

 

「ねぇ、リョウ……、今日のお礼……させてほしいな……」

 

「お礼……って」

 

「えっちなお礼……♡ リョウのしたいこと、何でもしてあげる……♡」

 

 やはり気づかれていた。潤んだ瞳で俺の顔を覗き込みながらも、ユリシアの右の手がズボン越しの俺の股間をさわりさわりと優しく撫で摩っている。

 

 ……ったく、そんなことされたら我慢できなくなるだろうが。くそっ……、息が上がってしょうがない。限界だ……。

 

「んふふ、リョウの目がギラギラしてる♡ すっごく興奮しちゃってるんだね♡ 良いよ、じゃあしよっ♡」

 

 そう言うと、ユリシアは一度俺の膝元からすっと降りた。そして、俺の正面に陣取ると、はらりと着ていたシャツを脱ぎ払った。

 

「えっ……、ユ、ユリシア……、それ……」

 

「えへへ、もともとえっちなお礼するつもりでここ来たんだよ♡ どう?」

 

 シャツの下に隠れていたのは、相変わらずの豊満なバストとそれを気持ち程度にしか隠せていない布面積の非常に小さな下着だった。……お礼というのはあくまで方便で、本当はただただムラムラしていただけなのでは?と思わず疑ってしまうほどのやる気満々っぷりだった。

 

 だが、俺も男だ。性欲には抗えない。胸を反らすようにして自身の際どい下着姿を惜し気もなくさらしてくるユリシアに欲望丸出しの視線を注いでしまう。

 

 今し方脳裏を過った疑問さえすぐに吹き飛んでしまうほど、俺はユリシアのエロい下着姿に夢中になってしまっていた。

 

「はぁぁ……♡ リョウの視線が熱すぎるよ……♡ んんっ……♡ ヤダ……、見られてるだけなのにもうわたしの乳首……こんなに硬く……♡ あぅ……♡」

 

 確かに、よく見るとブラの一部に小さな隆起部ができている。動く度に乳首とブラの裏生地が擦れてしまうようで、ユリシアは目をとろんと垂れさせながら甘い吐息を漏らしていた。

 

 というか……、乳首の隆起を見つけた時に同時に気づいたんだが、ユリシアの薄桃色の乳輪の上側がブラからはみ出ている……。これ、上から覗き込んだらワンチャン乳首までばっちり確認できるんじゃなかろうか……。いやはや、ブラの布面積が少なすぎるのか、それともユリシアの胸がでかすぎるのか……。

 

 まぁ、どちらにせよ俺の視線を釘付けにするには充分なんだけどな。うっ……、股間が破裂しそうなレベルで勃起してやがる……。痛いくらいだ……。

 

「はぁ……♡ はぁ……♡ んふぅ……♡ そ、それじゃあ……下も脱ぐね……♡ んっ……よいしょ……っと」

 

 ……あっ、マジで見えた。ユリシアがスカートを脱ぐために前屈みになった瞬間、ブラの黒色と白い乳丘との境界にピンク色の小さな宝石が覗けた。

 

 にしても、あれだな……。前屈みになると、ただでさえでかいユリシアの胸がさらに迫力増すよな……。谷間の深さが途轍もない。

 

 なんて考えているうちにユリシアは履いていたスカートを脱ぎ終えたらしく、状態を前屈みから元に戻してしまった。そのため、深い谷間とチラ見えするツンとした乳頭は拝めなくなってしまう。

 

 だが、そんな俺の視界に次に飛び込んできたのは、スカートを脱いだことで露わになったユリシアの股の付け根の三角布だ。

 

「今日は紐パンにしちゃった♡ えっちでしょ、えへへ♡」

 

「お、おう……」

 

 こっちもこっちで布面積少なすぎるだろ……。もはや割れ目の上端部分はみ出してるじゃねぇか……。興奮して膨らんだクリトリスもこんにちわしてしまっている……。ドチャクソエロいな……、おい……。

 

 もはや興奮しすぎて声もまともに出せない……。昼の日課を抜くだけでここまで性欲の度合いに影響が出てきてしまうとは……。慣れって怖い。

 

「うわぁ、すっご……、リョウの目が血走ってるよぉ……♡ わたしの下着姿でこんなに興奮してくれるなんて……なんだか嬉しいなぁ……♡」

 

「そ、そりゃするよ……。だって、滅茶苦茶エロいから……。それに、今日の昼はできなかったし……余計にな……」

 

「だよね……。正直わたしも結構ヤバい……。ジロジロ見られてるだけでこんなにえっちな気分になってきちゃってる……♡ はぁ……♡ はぁ……♡ あぁ……もうおまんこも濡れすぎてパンツから溢れちゃってる……♡」

 

 ユリシアの言う通り、今彼女が履いているショーツのクロッチ部分はもはや布としての機能を果たしておらず、ぽたぽたと吸いきれなかった分の淫蜜がそこから染み出してきていた。

 

 下に視線を向けると、そこにはもう既に小さな愛液溜りが出来上がってしまっている。相変わらず分泌量半端ないな。そんでもって、独特の臭いとむわりとした熱気はいつも俺の脳をぐらぐらと揺らしてくる。

 

「あ、あんまそっちは見ないでよぉ……、なんかお漏らししたみたいで恥ずかしいんだから……」

 

「ご、ごめん……」

 

 言われて俺は液溜りから視線を外し、再度ユリシアの股間部へとその視線を向け直す。濡れた薄い布地がぴったりと貼りついたユリシアの性器は、そのシルエットをくっきりと浮かび上がらせていた。

 

 こうなると、気になるのは後ろ側だ。ユリシアの桃尻が好きな俺としては、この薄い黒布によって控え目に覆われたそいつが見てみたい。

 

「……今のリョウ、すごく分かりやすいよ? まったくもぅ……、ホントお尻好きすぎでしょ……/// こ、こうすれば……良いかな……?」

 

 どうやら俺の考えは見透かされていたらしい。若干ジト目になりながらも、ユリシアは俺の望んだとおりくるりと身体を180度回転させ、俺の方に尻を突き出すような姿勢を取ってくれた。

 

 まず初めに目に入ったのは、居心地悪そうに左右にゆらゆらと揺れる彼女の狐尾だった。こんな際どい下着姿でエロいポーズを取るのは流石のユリシアでも恥ずかしいらしい。だが、股座から垂らす淫蜜の量が先ほどよりも増えたことからも、決して嫌がってはいないようだ。むしろ喜んですらいる。

 

「おぉ……」

 

 それから、追い求めていた部分へ視線を移した俺は、思わずそんな歓声を上げてしまった。それくらい、目の前に映るユリシアの尻は煽情的だった。

 

「も、もぅ……// そういう反応されると余計恥ずかしくなってきちゃうでしょ……/// んうぅぅ……顔が熱いよぉ……///」

 

「い、いや、すまん……。でも……、やっぱエロすぎでしょ……これ……」

 

 黒い布地の大部分は彼女の白くて丸い二つの尻丘の間に食い込んでおり、尻肉はほとんど剥き出しの状態になってしまっていた。

 

 というか、上半分に関してはもろ剥き出しだ。サイズが小さいのか、それとも元よりこういうデザインなのか……。どちらにせよ、半ケツ状態のユリシアに感じないエロスはないな、うん。

 

「ひぁっ……!? ちょっ、リョウ……!?」

 

「あぁっ、すまん、つい……」

 

 迸る情欲を抑えることができず、俺はつい目の前の柔尻へと手を伸ばしてしまった。指先にふにゅりとした心地良さが伝わってきたと同時に、触られた当人がピクリと身体を反射的に跳ねさせた。

 

「もぅ……仕方ないなぁ……// でも、これはリョウへのお礼だから……良いよ♡ わたしの身体、リョウの好きなようにして……ね♡」

 

 そんなユリシアの言葉で、ギリギリのところで繋ぎ止められていた理性という名の箍は外された。俺はベッドから勢いよく立ち上がると、身につけていたズボンと下着を一気に脱ぎ払い、そのまま後ろからユリシアの身体に抱きついた。

 

「ふあぁっ……♡ 勢いすごいなぁ……♡ んあっ……♡ あぁ……♡ お尻に……リョウのおちんちんが当たってる……♡ 硬くて熱くてびくびくしてて……触れてるだけなのに……わたし……頭がふわふわしてきちゃってる……♡」

 

 自身のいきり勃った股間をショーツ越しの尻谷の間に押し当てながら、ユリシアの身体の前面に回した両手で彼女の屹立した乳頭をブラの上から摘まみ上げる。

 

「ひにゃうぅぅ……♡ いきなりそれは……あぁぁ……♡ ダメだってばぁ……♡ んはぅぅぅ……♡ 声……出ちゃうよぉ……♡ ひああああ……♡♡」

 

 そんなユリシアの喘ぎ声をBGMに俺は腰を上下に揺さぶり、ユリシアのショーツ越しの軟尻と我が一物を擦り合わせ始めた。

 

 ショーツ越しとは言ってもぶっちゃけ布面積なんてあってないようなものだ。ユリシアの尻谷に沈み込んだ竿の一部は確かにさらさらとした布の存在を感じているが、竿の左右はすべすべでもっちりした尻肉の感触を伝えてくる。

 

 さらに、上部は剥き出し状態なので、腫れあがった亀頭はユリシアの生の肌熱に包まれている。しかも、動く度にもふもふとした狐尾が亀頭の先端をくすぐってくるのだ。こんな極上の感触を前に、そう何分も耐えていられるはずがない……。

 

「うぐっ……あぁ……すっげ……ヤバい……」

 

 射精感はすぐそこまで来ている。こんなに早く果ててしまうなんて勿体ない……などと思いつつも、上下に動く腰を止めることができない。

 

「んはうぅぅ……♡ 動き激しいよぉ……♡ それに……さっきよりも乳首強く摘まれちゃってる……♡ ダメ……♡ 頭ふわふわして……ぼーっとして……きちゃいそう……だよぉ……♡♡ んやあああ……♡ ひうぅぅぅ……♡♡」

 

「ユリシア……、俺……もう限界……かも……、あぁ……はぁ……」

 

「わたしも……わたしもイキそう……だよ……♡」

 

 ユリシアの方からも腰をぐりぐりと押し付けてくる。自分一人の動きだけでは感じられないような刺激に、目の前がチカチカしてきてしまう。

 

 が、俺だけ気持ち良くなるわけにもいかない。俺は射精欲でいっぱいになってしまいそうな頭を何とか奮い立たせ、ユリシアが最大限気持ち良くなれるように優しく……しかし激しい手つきで彼女の乳首と股間の淫豆を同時に撫でた。

 

 それだけでなく、俺は口を使ってユリシアの右側の狐耳を甘噛みした。瞬間、ユリシアの身体の震えが強くなった。

 

「あっ……♡ あああああっ……♡♡ ダメ……♡ ダメダメダメぇ……♡♡ イク……♡ イッちゃう……♡ んひううううううう……♡♡」

 

「俺も……出る……あっ……んくっ……んんんんっ……!!!」

 

「ふにゃああああああッッ……♡♡♡」

 

ほとんど同タイミングで俺たちは果てた。ドクドクと尿道から放たれた精液が火照って少し赤みを帯びたユリシアの尻や背中、それから金色の狐尾を白濁に染め上げていく。

 

 ユリシアはユリシアで、絶頂の感覚に身体を緩ませ、いつものように大量の放尿を披露していた。後ろからチラリと覗けた彼女の表情は恍惚としており、その顔に俺も満足感を得ることができた。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……、最高だったよ……、ユリシア……。ありがとうな」

 

「ふえ……? もう……おしまいにしちゃうの……」

 

「えっ……」

 

 お礼タイムはここまでかなぁ……と思っていたのだけれど、ユリシアはまだまだやる気満々のようだ。いやむしろ……、一度目の絶頂を終えたことでユリシアの瞳にさらなる情欲の火が灯ってしまったらしい。

 

「ほら……♡ リョウのここだってまだカチカチだよ……♡ わたしがもーっといっぱい気持ち良くしてあげるから……♡」

 

「ユ、ユリシア……さん……?」

 

「ベッド座って、リョウ♡」

 

「お、おう……」

 

 超絶エロモードのユリシアの勢いに押されるまま、俺は言われた通り再びベッドに腰を下ろした。

 

 すると、ユリシアは俺の両脚の間に身体を滑り込ませ、その場でしゃがみ込んだ。必然、ユリシアの眼前にはまだまだ元気な俺の一物がきてしまうわけで……。

 

「次は口で……ご奉仕するね♡」

 

 そう言うと、ユリシアは躊躇いなく俺の一物を口に咥え込んだ。

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