※この作品はR-18です。

男の少ないデレステ世界で2度目の人生!?   作:猫仔猫

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中学1年 10月 文化祭で遭遇

10月には中間試験と文化祭がある。

中間試験の方は問題ない。社会だけは前世の知識と混じって、年表や国名(特に東欧)、特産品を間違えたりするけどね……

世界大戦が無かったのは良い事なのだろうけど、その代わりといっては何だが地域紛争が多い。特に東欧で○○戦争が数年おきに起きていたりね。おかげで国名と形が前世と全然違っている。

日本でも平家の台頭が無く、平安時代から女性天皇が続いている事から、この辺りで男性が減り始めたのだろう。

……精子保存が出来なかったのに、よく全滅しなかったよな。文明というか文化も維持発展しているし。

 

 

俺は弱点の社会を中心にテスト勉強をするだけだ。奏は勿論の事、加蓮も中学になってからは真面目に勉強をしているし、大丈夫だろう。最近は俺達に判らない所を聞いて来る事も減ったしな。

 

 

 

 

中間試験が終わると、文化祭の準備期間が始まる。

テスト結果? 順位は発表されないし、平均90を超えているからな。ほら、問題なかっただろ。……って、誰に言っているんだろうか。

 

レッスンが無い日は加蓮と一緒に帰る事が多くなって、部室に顔を出せてなかったから、藍子と会うのも久しぶりになる。

 

 

「あ、純君、久しぶりですね」

 

「藍子、久しぶり。顔出せてなくてごめんな」

 

「良いんですよ。好きに写真を撮るだけの部ですからね」

 

そうだな、撮影会とかするわけではないし。好きに写真撮るだけなら部室に来る必要もないもんな。

文化部として文化祭には何かしら展示しないといけないらしいので、お互いに今まで取ってきた写真を印刷して説明を付けて貼り出す事に決まった。

前年の文化祭の記録を見ると、同じ内容だったしな。

 

部室にあるパソコンには、去年の秋から春にかけての写真も残されていた。今年の春に卒業した先輩が残していってくれた物だ。

受験生だったというのに残していってくれるなんて、写真部の事が好きだったんだろうな。単に写真が好きってだけなら、続くか分からない部の為にここまでしなかっただろうし。

 

 

パソコンに二人が撮ってきた写真をコピーしていく。

藍子はきちんと整理しているみたいで『学校』『通学中』『散歩中』等とフォルダ分けされていた。

一方で俺は最近は全然整理してなかった。カメラからパソコンへ丸っとコピーして、それをそのままUSBへコピーって感じだ。……って、ヤバい!

 

「へぇ~、純君は風景や動物だけじゃなく、女のヌードも撮るんだ。私は芸術とかよく判らないけど、色気を感じさせる写真だね。これ、2年の先輩でしょ? 凄いなぁ」

 

気付くのが遅れて藍子に見られてしまった。しかも、奏の誕生日に撮った奴だし。

その後には俺が寝ている間に奏が撮った、俺が裸で寝ている写真が……

 

「ふわぁ、純君の裸の写真……」

 

くっ、やっぱり見られてしまったか。顔を真っ赤にしながら、凝視しているんじゃない!

藍子の様子からして、アイドルデビュー後の来年の今頃なら高値で売れそうだな。

 

いやいや、そうじゃない。

マウスを取って削除しようとしたら、藍子に腕を掴まれた。

 

「あ、あのっ。この写真頂けませんかっ!」

 

普段のゆるふわな雰囲気とはかけ離れた勢いでそう言ってきた。

 

前世で同学年の女の子の裸の写真があったとして、その写真を本人に下さいって言ったらどうなると思う? 言ったのがイケメンだったとしても、変態扱いは避けられないぞ。

そんな写真を持っている方が悪いといえば、その通りなんだが。

 

「絶対に他の人には見せませんから、お願いします。そうだ、純君が好きな猫の写真をあげますよ」

 

何かこのセリフどっかで聞いたような? あぁ、常務さんか。初レッスンの時に、プールで水着姿をビデオに撮ろうとして言っていたな。

そして猫の写真と交換とか……。いや、猫の写真好きだけどさ。

 

くっ、こんな至近距離でじっと見つめられると、可愛さに負けそうになってしまうじゃないか!

いや、負けても良いか? よく考えたら、俺は見られても全然平気だった。

 

よし、ここは等価交換と行こうじゃないか。

 

「うーん。じゃあ、猫の写真の他に藍子のヌード写真付きなら良いよ」

 

「えっ、私のヌード写真? 凹凸少ないから芸術性は無いと思うけど、純君が良いなら、それでお願いします」

 

自撮りじゃなく俺が撮る事になって、流石に今日はあれなので、後日に撮影する事になった。

藍子の中では女のヌードはエロでなく芸術扱いなのだろう。

 

 

俺の裸の写真を藍子のSDカードにコピーしたら、パソコンからは削除しておく。勿論、俺以外の裸の写真も全部だ。

そして残った写真を撮った月毎にフォルダ分けしていく。ここまでしておけば、後は藍子がまとめて展示の準備をしてくれるそうだ。

 

流石に文化祭の前日は壁に貼ったりしなきゃいけないから、そこは手伝うけどな。

 

 

クラスの展示は美術の時間に描いた絵を張り出す。他の出し物は有志なので不参加。レッスンがあるから時間取れないしね。

全クラスが参加する合唱コンクールもあるけど、男は不参加。男が居るクラスと居ないクラスで差が出ちゃうから。

 

そんなで結局文化祭の準備は、前日を除き一回部室に顔を出すだけで終わってしまった。

 

 

そして文化祭の前日――

 

さっさとクラスから抜け出して部室に移動してきた。

展示する物は既に印刷して模造紙に貼り付け済みのようだ。後はこれを壁に貼っていくだけだ。

 

藍子が合流したら、藍子の指示に従って壁へと貼っていく。

見て貰う順番とか考えて準備してきたんだろうしな。

 

1時間もしない内に展示の準備が終わると、隣の空き準備室へと移動した。

 

「ここでプロジェクターを使ってスライドショーでも流そうかと思って、先生に許可を貰ったの」

 

壁には白い模造紙が貼られていて、窓には暗幕が張られていた。

準備室とはいえ教室の半分くらいの広さはあるので、スライドショーを流すだけなら十分の広さだ。

 

部室から持ってきたパソコンにプロジェクターをつなげて、写真のスライドショーを模造紙へと映す。

スライドショーの写真は俺達が撮った物だけでなく、十年以上前の写真も含まれていた。パソコンに残っていたものらしい。卒業生とかが見たら懐かしんでくれるかな?

ついでに、ゆったりとしたBGMも流せば良い感じじゃね? 明日持って来て設定しようか。

 

後は見やすい場所に椅子を並べて準備は全て終わりだ。

 

準備が早く終わったので、約束の藍子のヌードを撮らせて貰う事になった。

暗幕をバックに脱いでいくところから、裸でポーズをとった姿をカメラに納めていく。

 

撮り終わった写真を見て、藍子は「う~ん。やっぱり私だといまいちですよね」と言った。恥ずかしさはあまり無いみたいだ。恥じらいの表情とか好きなんだが、レア過ぎるんだよなぁ……

 

 

 

文化祭の1日目は生徒と父兄のみ入場可能で、合唱コンクールが行われる。

有志の出し物も無い為にする事が無いんだよな。午後はほとんど合唱コンクールで潰れるし。3学年5クラス、計15クラスだから3時間近くにもなるし。

 

2日目は一般公開日で、教室や体育館のステージで有志の出し物が行われる。

午前中は加蓮と奏と回っていたが、二人が離れると見知らぬ先輩や高校生っぽい人が寄ってきた。

 

お祭り気分でナンパしてくるんじゃないよ。

たかが中学の文化祭で浮かれ気分になるわけ無いだろうがっ!

 

 

そんな事が有ったので、午後はスライドショーを流している部屋に退避した。

写真の展示だから興味のない人は入ってこないし、この部屋は暗いから、ぱっと見で男の俺が部屋に居るのには気付かないだろう。

 

部屋の中でまったりしてると、廊下から声が聞こえていた。話し声って感じではない。これはなんというか……鼻歌?

少しずつだが聞き取れるようになってきたが――『フンフンフフーンフンフフー』――これは……

 

「フレデリカ~♪」

 

そう口ずさみながら、金髪少女が部室に入って来た。

 

アイエエエ! フレちゃん⁉ フレちゃんなんで⁉

 

「お~、写真部残ってるんだー。フレちゃん最後の写真だよ」

 

「死に際に撮られた写真かよ」

 

思わずツッコミを入れてしまったじゃないか。

離れているし、小量ながらもBGMが流れているから聞こえないかと思ったが、そんな事は無く……

 

「およよ、写真部員かな~? 後輩部員ちゃん発見だよ~♪」

 

空いている扉を抜けて準備室へと入って来て、薄暗い中近寄ってくる。

そして俺が座っている前の椅子に反対向きに跨って腰を降ろした。椅子の背を両手で掴み俺の事を見ている。

 

ミニスカでそんな座り方をすると、スカートの中が見えちゃうよ? 薄暗くて見えないけどさ。

 

「後輩ちゃんじゃなくて、後輩君だったんだね~? フレちゃんもこれにはびっくりだよね~?」

 

「俺に聞かれても困るんだけど」

 

「そっか、そうだよねー。男の子と話すの初めてだから、フレちゃん混乱してるのかなー?」

 

「だから、聞くなって」

 

人差し指を唇に当てて首を傾げんな。分らんものは分らんのじゃ!

 

「そうだ、アタシはフレデリカ。宮本フレデリカだよ。フレちゃんって呼んでも良いよ?」

 

「だから何で疑問……。まぁ良いや、笹埼純です」

 

「ジュン、写真部に入ってくれてありがとうね。ここはフレちゃんの思い出の場所だから、残ってて嬉しかったんだヨ」

 

フレちゃんは立ち上がって、扉の方に歩き出し――

 

「フレちゃんはもう行くね、写真部の事をシルブプレー」

 

一度振り返り、その言葉を残して去って行った。

シルブプレってどんな意味だったかな? スマホで調べると『お願い』という意味だそうだ。写真部をお願いって事か……

 

 

 

 

 

のちに聞いた話だが、フレデリカはクラスで浮いた存在だったらしい。

中3の春に唯一親しい友人が居た写真部に移籍してきて、卒業までその子と部室でよく遊んでいた。そしてその子は、親の都合で九州に引っ越しすることになり、九州の高校に進学したと。

 

うーん、もしかしたら思い出に浸りに来たのかな……?

 




藍子もやっぱりこの世界の女の子でした。


フレちゃん出身はパリになってるんだけど、何歳の時に日本に来たんだろうね?
この世界では、フレちゃんママ日本大好きからの留学 → 帰化で『宮本』姓ゲットって感じで。
だから普通に東京出身になります。細かいことは気にすんな。

アーニャは、アーニャママ仕事でロシア出向、現地人と恋仲に。
妊娠して出産、男性とは結婚できなかったが仲は良好で子供(アーニャ)に名前をくれた。数年後会社の都合でアーニャを連れて帰国。
こんな感じ。
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