写真撮影の後は全員が揃っているので、おねシンとultra soulの練習を行う事になった。
トレーニングウェアは洗濯から戻って来たのが更衣室にあるからね、突発的なレッスンでも問題ない。
初ステージの4人はパートは少ないものの、その部分ではきちんと声が出ていたから、この調子だと大丈夫だろう。
レッスンも終わると寮生組は揃って買い物に行った。
アーニャと紗枝ちゃんが昨日買い物に行った店で良さそうな服を見つけたけど、高校生組の意見も聞きたくて保留にしていたそうだ。
美優さんはここで夕飯を食べてお風呂に入ってから帰るらしい。節約生活頑張れ!
今日は瑞樹さんと菜々さんもそれに付き合うそうだ。3人で一緒にお風呂とか、混じっても良いですか? お姉さまたちと一緒にジェットバスとか楽しそうじゃね?
残ったみんなで帰ろうとしたら、楓さんに服を掴まれた。
「あー、今日は楓さんの車で帰るから」
今日は泊まりに来るって言っていたもんね。
「えっ、楓さん車で来たの?」
「7人まで乗れますから、乗っていきますか?」
「どんな車を買ったのか興味あるわね」
驚いた加蓮に楓さんが乗っていくか聞いたら奏が興味を示したので、乗る乗らないは別にして全員が車を見に行く事になった。
仕事が終わった叔母さんも来るというが、先に楓さんに案内されて駐車場にある車へと向かう。
「7人乗れるって言うからもしかしてと思ったけど、やっぱりこのタイプの車だったのね」
「凄く大きい車ですね」
「天井が私たちの背よりも高いですねぇ」
奏は呆れ、卯月さんと藍子は車の大きさに驚いていた。
「意外だよね、楓さんならオープンカーとか似合いそうなのに」
「純君を乗せる車ですからね、目立つのも良くないと思いまして」
加蓮の言葉に楓さんはそう言うが、この車も十分目立つからね⁉
「そんな事を言って、どうせ純と二人で山奥の秘湯に行ってとか考えていたんでしょうに」
「そんな事はありませんよ、普通に温泉巡りをしたいだけです。でも長距離移動するなら、途中の休憩も気にしないといけませんから」
「どんな休憩なのかしらね」
珍しく奏が楓さんに突っかかっているな。
「羨ましがっているだけだから、気にしないで良いのよ」
何時の間にか叔母さんが側に居た。
なるほど、楓さんが車を買ったのが羨ましかったのか。奏が免許取れるようになるのは3年後だしな。
「おまたせ、私が助手席で良いのかしら?」
「百合枝さんお疲れ様です。そうですね、今日は百合枝さんに助手席に乗って貰った方が良いかもしれませんね」
どうやら叔母さんが助手席に乗るようなので、後のドアを開けて貰って後列シートに座ると、続いてみんなも乗り込んできた。
「何これ。シンクまで付いているじゃない」
「わぁ、上に収納もあるんですね」
「車の中で向かい合って座るのって、不思議な感じがするね~」
「ねぇ、純。後ろのって、棚じゃなくてベッドだよね? 枕やタオルケットもあるし」
みんなが車の中を見ながら色々と言っている。
キャンピングカーなんて乗るの初めてだろうしな。俺も前世での経験が無ければ、色々と見触っていたと思うし。
「キャンピング仕様って楓さんが言ってたからね。後ろのベッドに3人寝れるし、座席を倒せば2人用のベッドにもなるよ」
「凄いねー。あれ、この袋真っ黒だけどゴミじゃないよね――へぇ~~、ほほぉ……こんな物まで。楓さんはこの車で何をするつもりなんだろ?」
加蓮がベッドの隅に置かれていた、午前に買ったブツを見つけてしまったようだ。
「車ではなく純君の部屋で使うんですよ。出発しますから、みなさん座ってくださいね」
加蓮の疑問に運転席に座った楓さんが、答えと同時に座るように言ってきた。
後列シートにはそのまま俺と加蓮が、中列シートには藍子、卯月さん、奏が座った。
三軒茶屋に着き、卯月さんと藍子さんを家まで送ろうかと楓さんが聞いたが、二人は家のマンションで良いと言うので近くの駐車場へ直行する事になった。
駐車場で卯月さんと藍子の二人と別れ、マンションに入ると奏、加蓮が自分の家に帰っていく。
家に帰り叔母さんが夕飯の支度を始めたところで奏が家にやって来た。
「仕事が忙しくて今日帰ってこれないそうなので、泊めて貰いにきました」
「湊さんから連絡が来てたわ。遠慮せずに入って入って」
玄関から聞こえる声に叔母さんがキッチンから答える。
お泊りセット持った奏がリビングに入って来ると、荷物をソファーに置いてキッチンへと移動していった。
「小母様、お料理するの手伝いますね」
「奏ちゃんと一緒に料理するのは久しぶりね♪」
二人が揃ってこの時間に居るのは最近無かったから、叔母さんも楽しそうだ。
奏は試験勉強とレッスンで忙しかったし、叔母さんも社員やアイドルが増えて仕事が増えていたからな。
「そうそう、純君。ノートパソコンを貸してください」
ソファーでスマホを弄っていたら楓さんがノートパソコンを使いたいと言ってきたので、使っても良いと許可してあげた。
すると楓さんは早速と言わんばかりに俺の部屋からノートパソコンを持ってきた。
何をするのかと思って画面を覗いていると、ブラウザを立ち上げて検索フォームに『渋谷 売地』と入力した。
「楓さん土地買うの?」
「純君の家ですよ??」
「えっ、マンションとかじゃないの?」
「純君、既に11人ですよ。マンションを1棟買いしますか?」
俺はちょっと広めのマンションかと思っていたら違ったようだ。
花束に混じった女性は成人になるか就職したタイミングで、一緒に住むかすぐに駆け付けられる場所に住むものらしい。
現在だと楓さん瑞樹さん美優さんの3人かな。
楓さんは離れた場所に部屋を借りてても、半同居みたいな感じだったから何も言われなかったようだ。まぁ加蓮と奏を合わせて3人だったというのもあるらしいけど。
アイドルデビューも就職と考えると全員が対象になるんだけど、未成年の内はダメなんだろうな。
「早ければ1年半後に美波ちゃん。その後は愛梨ちゃん、奏ちゃんと卯月ちゃん、加蓮ちゃんと愛梨ちゃん、紗枝ちゃんとアーニャちゃん。と1年毎に増えていくんですよ」
楓さんはため息をついて「その間にも増えるでしょうし」と続けて言った。
そうすると最低でも12LDKみたいな家が必要って事? これ以上増えないって言いきれれば良いんだろうけど、無理だよなぁ。
だって、せっかくこんな世界に居るんだもん。気に入った子に手を出しまくっても誰にも文句は言われないんだよ!
流石に限度はあるだろうけど、30人位なら一日に数人と寝れば月に数回は出来るから大丈夫だよね?
これからは気に入ったら誰でも受け入れるってわけにはいかなくなるのかなぁ……
「分かってもらえましたか? 普通の男性なら一軒家か広めのマンションで良いのでしょうけど、純君は色んな意味で特別ですからね」
楓さんはそう言うと土地情報の検索結果を見始めた。
夕飯を食べ終わると、叔母さんが楓さんに良い土地が有ったのか聞いて来た。どうやら俺たちの会話が聞こえていたらしい。
楓さんはテーブルにノートパソコンを持ってくると、検索結果が表示されている画面を叔母さんに見せた。
俺と奏も椅子をもって見易い位置へと移動して、一緒に見る事にした。
「ここなんかも良さそうですけど、本社や学校に行くのに大きな道路を2回も渡る必要がありますし、歩道橋の位置が遠いので移動に時間が掛かりそうですね」
食事前にチェックしていたであろう土地の情報を表示しながら、叔母さんに説明していった。
しかしどれを見ても小さな戸建て面積で3億とかだよ。とてもじゃないが買えないだろう。
3LDKのマンションとかでも7000万からだよ。これで最低12人が住めるようにな物件なんて無理無理。
奏が電車通学を懸念していたけど、やっぱりこの周辺で良いんじゃないかな?
「今年中なら私たちが出し合って7~8億位出せるんですけどね。控除が効いて来年の税金もかなり減りますし」
「男性住居不動産購入控除ね。手続きが必要だけど、うちの総務にやらせれば良いか。でも他の子と差が付き過ぎないかしら?」
私たちってもしかして美波さん達の事か?
確かに4~6月のミニライブ映像のDLで2億円くらいの収入にはなっているけどさ、一人1億以上払わせるの?
このままだと税金と保険で1億以上は持っていかれるけど、1億使ったら控除されても数千万しか残らないじゃん⁉
それに叔母さんが言っているように、払っていない6人は払った5人に負い目感じちゃわないかな?
「明日常務に相談してみるわ。常務は純君に甘いから、美城不動産からお得情報持って来てくれるかもしれないしね」
そうか、常務さんなら同じ一族だから美城不動産にも顔が効くのか。
可能性は低くてもお願いして見て損は無いよな。俺も一緒に行って頼んでみようかな。
「じゃあ、俺も一緒に行ってお願いしようか。俺の家の事だし、その方が良いよね?」
「う~ん、そうね。そうしてくれると、常務も喜んで探してくれると思うわね」
アプリで明日の常務さんお予定を確認すると、午後は会議の予定が入っていたが午前は何もないようだった。
そういう事で明日の午前の内に常務さんに会いに行く事になった。
家の事の話がひと段落着いた所で加蓮がやって来た。
「加蓮どうした? ご飯は終わっちゃったよ」
「ん。ご飯は食べて来たから大丈夫。それより、楓さん車に有ったアレ使うんでしょ? なら私も一緒にする」
そうやら加蓮は車の中で見たアダルトグッズを今日使うのだと思って、参加しに来たみたいだ。
あえは楓さんが先走って買ったので、今日使うとは思ってなかったのだが。
「教えて貰えなかったけど、あの袋の中身は何だったのかしら?」
「えっとね、たしか……」
「洗浄器具に、手錠とピンクローターですよ」
奏の疑問に加蓮が答えようとしたら、先に楓さんが答えてしまった。
「昨日美波ちゃんとHをした時にお尻でもしようとしたけど、お尻の中をキレイにしてなかったので出来なかったそうなんです。ですので、道具を準備してあげたんです」
「あの4人は時間の問題だと思っていたけれど、美波とはすでにお楽しみだったわけね」
奏はため息をつきながら俺の頬を引っ張ってきた。
楓さんは抓ってくるけど、奏は引っ張ってくるんだよね。どちらも加減はしてくれているので、ちょっとしたヤキモチみたいなもんなのだろうけど、できれば回数は減らして欲しいです。
「洗浄器具は分ったけど、あとの二つは何で?」
「最近節操がないみたいですので、手錠で動け無くしてピンクローターでおちんちんを躾けてみようかと思いまして」
何それ、聞いてないよ⁉ あれって俺が使うんじゃなくて、使われる方だったのかよ!
それに節操がないって言っても、最後までしたのは常務さんと美波さんの二人だよ? ……二人とも凄い気持ち良かったなぁ……ってそうじゃない。
「何か今も思い出している感じがするね。もしかして私たちが知らない人にも手を出してるんじゃないの?」
「いや、そんな事は無い」
常務の事は(あった事が有るという意味で)知っているし、留美さんとは未遂だからな。嘘は言っていない。
「手を出しても良いですけど、花束に加えるならきちんと紹介してくださいね」
楓さんに念を押されてしまった。
うん、花束に混じるような事になったらきちんと教えるから、そこは信じて欲しい。
「話は戻すけど、加蓮はそれに混じるために来たのね? もう少しで夏休みなんだから、それまで待ってても良かったんじゃない?」
奏の言葉に加蓮はちょっと顔をしかめると楓さんを指さした。
「楓さんは純の初体験」
そう言うと、次は奏を指さした。
「奏は純の初射精」
そして俺に抱き着いて来た。
「私だって、純の初めてが欲しいもん――ねぇ、純。洗浄器具を今日買ってきたって事は、まだお尻でした事ないんだよね? 初めてのお尻エッチは私で良いよね?」
何か今にも泣きだしそうな、悲しそうな声で加蓮が訴えて来た。
「俺は構わないけど、楓さんも良いかな?」
一応あれは楓さんが買ったものだし、確認しておかないとな。
「えぇ、勿論です。加蓮ちゃんの気持ちも分かりますからね」
「そうね。私たちの中で初めに会っていたのに、年齢的な事もあってエッチは最後になってしまった事もあるでしょうしね」
二人も今の加蓮を見ていたら否は無いか。
「加蓮ちゃん、ずっと我慢していたのかしら。もっと早く私が準備しておいてあげれば良かったかしらねぇ……」
叔母さんも加蓮を見て可哀そうに感じたのか、加蓮の頭を撫でている。
でも叔母さんが言ったように買って置いてあったら、他の誰かに使っていたかもしれないしな。
「いや、それだと加蓮以外に先に使っていたかもしれないしね――じゃあ、今日は加蓮とからだな。お風呂に行こっか」
「……うん。みんなも一緒だよ、小母さんもね」
「わ、私もなのね……」
加蓮の言葉に叔母さんは撫でていた手を止めた。というか体が固まったという方が正しいか。
奏が泊まりに来た時点で参加する気はなかったのだろう。奏か加蓮が居る時は基本遠慮しているからね、一緒にするのってクリスマスとかのイベントの時くらいだし。
「撫でられたからかな、久しぶりに小母さんと一緒にお風呂したくなっちゃった」
「あらあら。じゃあお風呂だけ一緒させて貰うわね」
楓さんと奏はそんな二人のやり取りを見て微笑んでいた。