夕方のレッスン終了後にアイドル全員がプロジェクトルームに集まっている。
長炬燵2つで14人は厳しいね、温まる必要が無いから角に座って何とかなってるけどさ。
「みんなレッスンの後で疲れているのに、集まって貰って悪いわね」
叔母さんが立ったままみんなに話しかけた。
「まずは寮に入っている子への連絡ですが、来年の3月に寮の変更が有ります。今言わなくても良かったんだろうけど、分かっていれば荷物を散らかしたままとか、秋になった時に夏服の仕舞い方とか考えられるでしょうしね」
「はいっ! 私、来年春で高校卒業なんですけど、新しい寮に入れますか?」
友紀さんが手を上げて叔母さんに質問をした。
確かに高校卒業は一つの区切りだけど、進学するなら大丈夫じゃないのかな?
「姫川さんは大学に進学しないのかしら?」
「いやぁ、大学にするか専門学校に知るか悩んでていて、美城学園でないと寮に居られないのかと思ってですね」
「そうなのね。でも新しい寮は大きいので、学生寮ではなく独身寮になるから大丈夫よ」
100部屋以上あるから、学生に限らなくても良いのか。
「独身寮って事は私たちも入れるのかしら?」
今度は瑞樹さんが質問をした。
「希望すれば可能です。ですけど、それはこの後の話が終わってからね」
叔母さんはそう言うと、炬燵の上に手に持っていた紙を1枚ずつ乗せた。
「赤丸で囲まれた建物が新しいアイドル事業部の寮で、二重丸で囲まれているのが純君の新居になります。ここから歩いて5分くらいだから近いわよ」
叔母さんの言葉にみんなが驚きの言葉を上げた。
「昨日の今日で決まるなんて、早過ぎじゃない?」
加蓮が言うとみんなが頷いていた。
「今度は社長でも誑かしてきたのかしら?」
人聞きの悪い事を言うなよ。俺だって話が早すぎて驚いたんだし。
「会社の都合と思惑、色々あるのよ。それで先程の瑞樹さんの話に戻るけど、この新居も元は寮として作られているので、部屋はいっぱいあるの」
「うん、だから一緒に住んで欲しいなって」
「だけど、高校卒業まではダメよ。寮に入っている子は親御さんから預かっている責任があるので、それまでは認められません。すぐ近くで通えるんだから、それまでは我慢して頂戴ね」
叔母さんの言葉を継いで一緒に住んで欲しいというと、高校卒業してない子はダメと言われた。
未成年の内は仕方ない。なので始めは楓さん、瑞樹さん、美優さんの3人だね。
「加蓮ちゃんたちも同じよ。私は認めてあげたいのだけど、慣例や一般常識から会社としては見過ごせないの」
加蓮が凄い落ち込んでいる。今まではすぐ隣に居たのに、会いに来るのに電車を使わないといけないし、気軽に泊まる事も出来なくなってしまうからな。
「ですので、寮の子は来年3月に引っ越し。楓ちゃんたちは新居が完成したら引っ越しね。後は……」
叔母さんは言葉を切ると菜々さんの事見つめた。
アイドルの中で寮生でも無く、花束にも加わっていないのが菜々さんだ。
叔母さんの視線に気づいた菜々さんは、戸惑いがちに口を開いた。
「えっと、菜々に何かありますか?」
「安部さんも純君に好意を抱いていると思っていたのだけど、このままで良いのかしら?」
叔母さんの言葉で俺の方を見て来たので、菜々さんと目が合う事になった。
「俺も菜々さんの事は好きだから、菜々さんが望んでくれるなら嬉しいよ」
「……菜々も純君の事、好きですよ。……でも、今がラストチャンスなんです。菜々のお母さんは、もう60ですから、自分の実力でお仕事を沢山貰えるようになって、安心させてあげないといけないんです。だから、だからぁ……あいどるに、しゅうち゛ゅ゛う゛……し゛ないと゛なんで゛す゛ぅ……」
最後は涙を零しながら、胸中を語ってくれた。
「菜々ちゃんは気張り過ぎよ。努力は必要だけど、四六時中お仕事の事を考え続けていたら持たないわ」
近くに居た瑞樹さんが菜々さんの肩を抱き寄せて宥めるように話しかけると、楓さんも近くに寄っていき話しかけた。
「そうですよ。お仕事中はお仕事に集中して、お休みの時は好きな人と触れ合ってリフレッシュで良いじゃないですか」
「部屋はいっぱいあるんだから今決める必要は無いし、落ち着いてゆっくり考えてくれればいいよ」
「はい゛ぃ゛。みす゛き゛さ゛んもかえて゛さ゛んもありか゛とうこ゛さ゛います」
菜々さんが落ち着き始めた所で、叔母さんが話し始めた。
「次は純君の新居の話になるわ。姫川さんは関わらない話になるんだけど……」
「面白そうなんで、秘密じゃ無ければ聞かせて貰います」
「構わないわよね?」
友紀さん一人だけ除け者になってしまうし、隠すような事でも無いからな。
俺が頷くと、今度は建物の間取り図を両方の炬燵の上に広げた。
「これが今建築中の建物の間取り図ね。1階に食堂やお風呂、2階以上が個室なっているわ。これは他の寮でも共通らしいので、広さの違いは有っても新し寮もこんな感じだと思ってちょうだい」
「これだけ広いお風呂だと、みんな一緒に入れるよね」
「これはお掃除のし甲斐があるわね!」
「厨房も広いですし、一緒に料理とかも出来そうです」
「1つの階に12部屋って、今の寮より大きいよね」
叔母さんの説明にみんな興味津々で間取り図を眺めている。
「それで少しであれば間取りの変更が可能みたいです。純君の部屋は今のままでは小さいでしょう?」
「そうですね、純君の寝室が狭いと困りますね」
「純の希望はあるのかしら?」
「んー、こちら側の向かい合っている6部屋をぶち抜いて1部屋にしちゃう? ここの2部屋分のスペースを寝台にして、ここの2部屋を完全防音の楽器スペース、ここの1部屋をウォークインクローゼットとかどうかな?」
奏が俺の希望を聞いて来たので、大雑把に答えてみる。
ちなみに1部屋は簡易キッチンにシャワールームと6畳相当の部屋スペースだ。
「で、残りの6部屋分もぶち抜いてリビングにしちゃう。1階のリビングは応接室と客室に変更して貰うとかどうかな」
このプロジェクトルームと同じように畳スペースとか欲しいよな。
ただ問題は炬燵の数だな、特注で作ってくれるところは無いだろうか。
「そうすると残り36部屋で、菜々さんが加わるとしたら3分の1は埋まるのね。全部屋埋まらない事を祈るわ」
そんなには増えないんじゃないかと思いつつも、原作キャラは魅力的な子が多いから、埋まらないと言い切れないよな。
「百合枝さんは一緒に住まわれないんですか?」
「本音を言えば一緒に住みたいけど、私が一緒だと緊張したり遠慮する子も出ちゃいそうだしね。だから、私はこっちのビルで346関係者用に賃貸される部屋を借りようと思うの。今の部屋を貸し出せば、家賃はほぼ相殺できるでしょうし」
「まぁ、良いですね。簡単に行き来できて純君も嬉しいでしょうし」
楓さんが叔母さんはどうする気なのかを聞くと、オフィシャルショップのビルの部屋を借りるつもりだと答えた。
この距離なら気軽に行けるし、今日はご飯を一緒とかも可能だよね。
「346関係者用の賃貸ですか?」
「そうよ。奏ちゃんも関係者になるのだから、その家族が借りる事も可能よ」
その言葉に奏と加蓮の目が光ったような気がした。
説得が成功して引っ越してきてくれるなら俺も嬉しいけどね。
「ねぇ、純君の部屋は5階で良いのかしら?」
瑞樹さんが俺の希望階を聞いて来た。
最上階も良いけど、他の寮が8階建てだし、他の建物もビルが多くて見晴らしが良いわけでも無いしな。
「リビングが俺の部屋と同じ階になるなら、食堂や風呂が近い2階で良いんじゃない?」
全員で移動するとエレベータには乗り切れないだろうし、それなら階段の方が使えた方が良いと思う。
「それなら私たちは3階かしらね?」
「私は純君の寝台スペースの上の部屋を頂きますね。私の番でない日も純君の上で寝るんです……うふふっ」
「楓ちゃん……」
楓さんの発言に叔母さん、奏、加蓮の3人は苦笑してるけど、瑞樹さんや他のみんなは呆れてるよ。
「3階以上の部屋はみんなに任せるよ。纏まっても良いし、バラバラでも良いし。あー、バラバラの方が朝のトイレとか込まないから良いのかな?」
「確かに部屋が埋まっていないなら、その方が良い気がするわね」
「卯月さんと藍子も部屋を決めて、着替えとか学校の道具とか置いとけばいいよ」
「はいっ、電車の乗る時の荷物が少なくなるのは良いですよね」
「転校したら課題もここか純君の家でやって帰れば良いし、助かるね」
二人も嬉しそうだ。
北条家と速水家は引っ越してくるかもしれないけど、この二人の家は無理だろうしね。
「そういえば、完成は何時頃になるんですか?」
「完成間近と聞いているけど、今回の変更を加えてどのくらいになるのかしらね。分かったらみんなに教えるわ」
「完成したら家具とか買いに行きましょうね♪」
食道の机に椅子、食器。応接間、客室、リビングの家具。うん、買わなきゃいけないものが多そうだね。
そこらへんは楓さん達のセンスに任せよう。
家の話が終わると、叔母さんは執務室に戻って行った。
常務さんがまだいるなら、さっきの間取り変更の話をしに行くらしい。明日でも良いと思うのだけどな。
みんなが帰り支度を始めた所で、楓さんがみんなを呼び止めた。
何事かと思ったら自分のロッカーから手のひらサイズの箱とウェットティッシュを持ってきた。
「先日浴衣を着るお仕事で、美優さんと紗枝ちゃんがスケスケの浴衣。美波ちゃんとアーニャちゃんが際どい丈の浴衣でした。ステージでは見上げられるので、普段とは違い斜め下からの視線になります」
みんなの視線が4人に向けられると、本当の事だと頷いていた。
「見えてしまう可能性がある以上は、綺麗にしておくのがアイドルとして正しいと思いませんか?」
「綺麗にしておくというのはその通りだと思うけど、みんなだって普段から心がけている事でしょう?」
楓さんの言葉に瑞樹さんが疑問を口にした。
「はい。でもそれだけでは足りなかったんです。そこで、肌の黒ずみを綺麗にするクリームを使用すればよいのではないかと思いまして」
先程持ってきた小さな箱をみんなに見せた。
「これ、アナルブリーチングジェルって書かれているんですけど……」
箱の商品名を見た美波さんが驚いている。
「一日に2回使用で数か月から半年で効果が出始めるのね」
瑞樹さんは箱を開けると中に入っていた説明書を読んで、みんなに聞かせるように口に出した。
「つまり、これをお尻に塗って黒ずみを落とそうって事かしら?」
「はい。奏ちゃん、今朝見せてくれたのをみんなにも見せてあげて貰えますか」
奏はスマホを操作すると、隣に居た卯月にスマホを渡した。
「みんなに回して貰えるから」
受け取った卯月さんは「わわっ」と驚きの声を上げながらもしっかりと見てから、藍子へと渡した。
スマホがみんなの手を渡って奏に戻って来ると、楓さんが口を開いた。
「見て頂いた通り、肌と同じ色になるとお尻の穴の周りの皺だって目立たなくなります。これならチラッと見えた程度では判らないでしょう。いかがですか?」
奏と加蓮は興味深く箱に書かれた説明やと紙の説明書を読んでるけど、他の人は戸惑っている。まぁ当たり前だよな。
結果として、無理強いは出来ないので個人の判断に任せる事になったようだ。
「実際どう使うかも見て貰った方が良いでしょうし、純君、私に使って貰えますか」
楓さんは近寄ってくるとチューブを渡してきた。
それを受け取ると、楓さんはスカートの中に手を入れてパンツを下ろし、俺に向けてお尻を突き出してスカートを捲り上げてしまった。
「対象の部分を清潔にして乾かした後、薄く塗るそうよ」
説明書を読んでいた奏がやり方を教えてくれた。
清潔にして乾かすのか。
じゃあ、まずはウェットティッシュでお尻の穴の周りを拭くんだよな。そして乾かす? 息でも吹きかければ良いのか?
「楓さん、お尻のお肉を広げて貰えるかな」
楓さんが自分の手でお尻の谷間を広げてくれたので、ウェットティッシュで拭いた後に試しに息を吹きかけると、楓さんが「あんっ♡」と可愛い声を上げた。
「タオルや布を押しあてて、水分を吸収させれば良いんじゃないの?」
おぉ、加蓮それだよ! 何で気付かなかったかな。
ポケットに入っていたハンカチを楓さんのお尻に押し当てる。その後に指で触ってみたけど、湿った感触は無いかったので平気だろう。
指先にクリームを乗せ、楓さんお尻の穴の周りの黒ずんでいる所に薄く塗っていった。
「マッサージするように揉み込むと良いらしいわ」
塗った範囲を指先で押し解していく。
これってHの時に弄ってると同じようなもんだよな。楓さんも声を出さないようにしているけど、すぐ下の穴が濡れちゃってるし。
「これで終わりで良いのかな?」
「そうみたいね」
説明書を読んでいた奏に聞くと、これで一回の手順が終わったようだ。
「これはやばいわね。私は自分でするわね」
「そうですね。純君の手で綺麗にして欲しかったのですけど、Hのスイッチが入っちゃいますから」
楓さんはパンツを穿きなおしながら、瑞樹さんの言葉に同意していた。
ふと顔を動かすと菜々さんと目が合った。
「な、菜々も自分で出来ますからっ」
そのまま視線を横に動かすと友紀さんと目が合う。
「無理無理無理」
必死に顔の前で手を振り始めてしまった。
「純、そんな残念そうな顔をしないの。Hが終わった後なら塗らせてあげるから」
「そ、そうね。うん、Hの後なら大丈夫かな」
おぉ、奏も美波さんも女神ですか⁉ 加蓮も頷いているし、後戯代わりに塗らせて貰うとしよう。