「みんなお疲れ様。メイク落としと着替えをしてしまってね」
叔母さんの言葉にみんなが控室へと移動を始める。
俺も一緒に移動しようとしたところで叔母さんに腕を掴まれた。
「純君はみんなの着替えが終わるまでここで正座」
「えっ?」
「せ、い、ざ。そこのタオルを敷いても良いから」
叔母さんの迫力に負けて正座をする。くそう、みんなの生着替えを見ることが出来ないじゃないか。
「アドリブは構わないけど、着ていたものを客席に投げたのはダメだったわ。今日のお客さんは良い子だけで助かったけど、男の着ていたTシャツだなんて、下手をすれば取り合いで暴動が起きていたかもしれないのよ。――はい、右腕を上げて」
叔母さんは説教をしながらも、タオルで俺の体の汗を拭いてくれている。
近くで後片付けをしているスタッフさんたちから生暖かい視線が送られてくる。
「それに今回の衣装は高くないといっても、プロダクションの備品なんだからね。勝手に客にあげたら窃盗扱いになっても文句は言えないのよ。他の子達が投げたタオルを含めて、今回のは買い取り扱いにするけど――はい、左腕を上げて」
あうっ、そこまでは考えてなかった。確かに会社の金で衣装を作ったり準備したりしているんだから、会社の物なんだよな……
「男ってだけで許される事も多いけど、許されない事もあるんだから……本当に気を付けてね」
「はい、気を付けます」
叔母さんは説教と体拭きが終わると他の場所の作業具合を見に行った。離れていく際に「罰なんだから、みんなの着替えが終わるまで正座を続ける事」と釘を刺されてしまった。
そしてすぐ側にちひろさんが居るので、誤魔化して止める事も無理そうだ……
正座を続けていると井村さんが荷物を持ってやって来た。
他の子達のメイク落としは終わって残りは俺だけになったらしく、正座したままで良いからと顔を拭かれ始めた。
井村さんも膝立ちでの作業だし、申し訳なす……。これに懲りずに次回もお願いします。
乳液クレンジングでファンデーションを拭きとると「後は夜のお風呂でちゃんと洗顔すれば大丈夫ですからね」と言って、井村さんは去っていった。
ちひろさんに揶揄われたり足を突かれたりされていたら、控室から奏が出て来た。
そして近くに置かれていたパイプ椅子を俺の前に置いて座った。
「着替えが見れなくて残念がっていたのでしょう?」
奏が膝の間を広げたので、ミニスカの奥の白い下着が見えた。ありがたや、ありがたやー。
「下着で喜ぶなんて、やっぱり純は他の男とは違うわよね。まぁ、喜んでもらえるのは選びがいが有って嬉しいのだけれど」
商店街のランジェリーショップとかは道からも見えやすいように堂々とディスプレイされているし、パンモロなんて当たり前に遭遇するけど、それでも嬉しいものは嬉しいのです!
奏に見つめられながらも下着を鑑賞していると、着替え終わったみんながやって来た。
「あー、一人だけ先に出て行ったと思ったら何やってんの?」
「可愛そうな純に御褒美をね」
そんな会話を聞きつつ、全員が出て来たのを確認して立ち上が……れませんでした。
足が痺れているので立ち上がれずに、側に居た愛梨さんに倒れ掛かった。
愛梨さんは慌てて受け止めようとしてくれたけど、俺の頭を押さえるようにしながらお尻をついてしまったようだ。
すると俺の体制はどうなったか? M字開脚の愛梨さんの股間に頭をに突っ込んでいる状態だ。
前世の某漫画のように顔がスカートの中でなかったのは、良かったのか残念なのか……
「脚、痺れちゃってるんだ?」
「楽しそうです!」
加蓮が俺の脚を突き始めると、アーニャが逆の脚を触り始めた。
「あんっ♡ お股で顔を動かしたらダメですよ」
足を触られると体が動いてしまうのだから仕方ないじゃないか。文句は足を触ってくる二人に言ってください!
「二人ともそこまでにしておいてね。ほら、純君、立てる?」
手を着いて四つん這いになり顔を上げた所で、美波さんが加蓮とアーニャを止めて手を差し伸べてくれた。
美波さんの手を取り立ち上がろうとするが、片膝立ちになったところで着いた足がプルプルしている。
まだ駄目かな? と思ったところで誰かに脇の下に手を入れられて、体を持ち上げられた。
一瞬体が浮いたかと思ったら、何故か楓さんに抱きかかえられていた。
しかもお姫様抱っこ……いや、この世界では王子様抱っこなのか?
そんな事はどうでも良いのだが、楓さんの細腕でどうやったらこんな事が出来るのか??
「いつまでも遊んでないで、早く着替えを終わらせないといけないですからね」
楓さんは俺を抱えたまま控室へと向かい歩き始めた。
これでも体重60㎏弱は有るのだけどな。そんな俺を抱えて普通に歩いて行けるのか……
控室まで運ばれると、マットの敷かれた着替えゾーンに横たわれた。
「ふふっ。パンちゅを変えまちょうね~」
楓さんが楽しそうに俺の腰を持ち上げて海パンを脱がしていく。その言葉遣いは赤ちゃんプレイですか⁉ もう足の痺れはとれたので自分で着替えれるのだが、楓さんの止め時を逃してしまったので大人しくされるがままになっている。
奏と加蓮は呆れた目で見ているが、美憂さんはこんな楓さんを初めて見たので驚いているようだ。
パンツとズボンを穿かされ、その後は体を起こされてシャツを着させられた。
着替えが終わったタイミングで叔母さんがやって来て、俺の姿を確認すると部屋の外に合図をした。
その合図でちひろさんや他のプロデューサーたちも控え室の中に入ってきた。
「この後の予定ですが、本社で戻って打ち上げを行います。アイドル事業部だけでなく、設備やメイクさんたちも参加するので、はめを外し過ぎないようね。後本社に戻ったら打ち上げの時間までにシャワーなりお風呂なりに入って、ちゃんと汗と肌のケアを忘れずにね」
どうやら今日の打ち上げは大人数だから、店ではなくて346本社で行うようだ。4月のミニライブの後みたいな感じだろうか?
そしてシャワーかお風呂か……。井村さんもちゃんと洗顔するようにと言っていたしな。
観客の退場は終わっているが関係者用出入口にはファンが大勢いるそうだ。
近くの道路にバスを停めてあり、そこまでをスタッフで道を確保してあるが気を付けるようにと言われしまった。
ちひろさんを先頭にバスへと移動を始める。
俺は集団の後方で、前を加蓮と美波さん、後ろを楓さんと奏で固められている。
外はスタッフがロープを持って道を作っていて、押し寄せたファンもそのロープを越えないように気を付けながらも手を伸ばしているようだ。
先を歩いている美優さんや卯月さんの名前を呼ぶ声もファンの中から聞こえてくる。早速ファンが出来たようで何よりだ。
外に出ると肌色率が高い! ビキニ姿やトップレスの人は勿論だけど、ヌーディストビーチに居た人まで来ているようで裸の人も大勢だ!
ファンの方へ寄ろうとしたら楓さんに止められたので、なるべくゆっくりと歩いてこの景色を目に焼き付けるか。だけど美波さんと加蓮も俺の歩み合わせてくるので、視界が結構ブロックされているんだよ。グヌヌ……
固まって歩いていると加蓮と奏の名前を呼ぶ声も聞こえてくるのでちょっと安心。卯月さんと美優さんを呼ぶ声があって、この二人を呼ぶ声が無かったら、帰りのバスの中の雰囲気が悪くなっていただろうし。
両腕を広げて伸ばされた手にタッチしながらバスへ移動していく。タッチといっても真ん中を歩かされているので、指先が触れ合う程度なんだが、それでも嬉しそうだ。
無事バスに着くと一番後ろの席が空いていたので、流れでこのまま5人で座る事になった。俺が真ん中で楓さんと美波さんに挟まれて座らせられる。
美波さんは弟がいて他の人よりは俺を窘めることが出来るからか、俺のお世話係ってのが暗黙の了解になりつつあるな。
バスに乗って少し待つと叔母さんを始めとしたプロデューサーたちが乗ってきた。控室などに忘れ物が無いのを確認してりしていたそうだ。
アイドル事業部の全員が乗ったのでバスが動き出した。バスの揺れに身を任せていたら……なんか眠く…………
ん……。目を開くと見知った天井だ――が、それよりも視界の上の方にお胸様が見える。
後頭部が柔らかい何かの上に乗せられているし、どうやら膝枕をされているようだ。346の事務服だし、ちひろさんかな?
「目が覚めましたか?」
うん、膝枕をしてくれていたのはちひろさんだったね。
「えっと、プロジェクトルームかな? 他の人たちは?」
寝ている俺を膝枕するなら楓さんが譲らないと思うのだが。譲ったとしても花束のメンバーにだよな。
「バスの中で眠った純君を楓さんがおんぶして運んで来たんですが、部長代理にシャワーを浴びるようにと追い出されて行きましたよ」
「あぁ、そうか。一緒にお風呂に入りたかったけど仕方ないか」
俺がそう言って立ち上がると、ちひろさんも立ち上がって腕を取られた。
「私が一緒しますよ。わたしもずっとステージ裏に居て汗をかきましたし、純君を一人にしないように言われましたから。Hしてくれるって約束してくれましたし、お風呂を一緒するのも構わないですよね?」
プロジェクトルームの入り口近くまで移動すると、ちひろさんは下着の替えが入ったバッグを取りに事務室へと入っていった。
お風呂の脱衣所に入ると数名のお姉さま方が居た。
風呂上がりで体を拭いている人、着替え中なのかパンツ1枚だけの人、裸のままドライヤーで髪を乾かしている人……。眼福、眼福♪
「あら、じゅん君じゃないっ! もしかしてお風呂に入るの?」
「あー、もう少し遅らせてれば一緒に居れたのにっ!」
「もう一回入っちゃおうかな~?」
気付いたお姉さま方に囲まれてしまった。
「はいはい。撮影したり見た事を話すは禁止ですよ。騒ぎが起きたら懲戒処分だそうですからね、
ちひろさんがお姉さま方に注意をしてくれたので、それ以上近寄ったりしては来なくなった。……けど、ジーッと見つめ続けている。裸のままとかなんだけど、着替えなくて良いの? 湯冷めしちゃうよ??
まぁ、人気アイドルが目の前で脱いで裸になるってわかっているなら、そりゃあジッと見続けるか。俺だってそうするもんな。
お姉さま方に見られながら服を脱いでいく。
シャツを脱いで上半身裸になり、ズボンを脱ぐ。その度にお姉さま方から生唾を飲み込む音が聞こえてきて、最後のパンツを下すと歓喜の声が聞こえた。
「わっ、すっごい!!」
「これがじゅん君のちんぽなんだ……」
「ありがとう、ありがとう!」
綺麗なお姉さま方に見られていると興奮するな。しかも裸や下着姿だぞ! そして興奮すると、勿論勃起してしまうわけで……
お姉さま方の目の前で大きく、そして反り立っていく!
「ねぇ、なんでじゅん君のちんぽ、大きくなっちゃったのかなぁ?」
体を拭いていたお姉さまが色っぽい声で聞いて来た。
拭きまわってなかった水滴が首筋から胸の谷間を通って落ちていくのが見えた。
「お姉さんたちの裸と視線で興奮しちゃいました」
俺が正直に言うと他の二人が「やーん♡」とか「嬉し~♪」とか声を上げた。
「お姉さんの裸に興奮しちゃんだ。なら、お姉さんの裸、もっと見たかったりするのかな? 私もじゅん君のちんぽ、もっとよく見たいな♡」
「それ以上はアウトです。純君、早くお風呂済ませちゃいましょう」
目の前のお姉さんが脚を広げた所でちひろさんがストップをかけお姉さんを止め、そして急かすように俺を浴室へと誘導した。
「あぁん、残念。私のプライベートアドレス置いておくから、良かったら連絡ちょうだいね♡」
浴室の扉が閉まる寸前にお姉さんはそう言ってウィンクをしてくれた。
「はぁ、楓さん達が純君を一人にしないようにと、何度も言っていた意味がわかりました」
浴室に入ったらちひろさんが疲れた感じで、そんな言葉を零した。
綺麗な女性の裸を見て興奮するなってのは無理でしょ。ちひろさんの裸を後ろから見ているだけでも、興奮し続けているんだし。
洗い場に二人並んで座り、ちひろさんに教えられながら顔を洗う。
シャンプーとリンス、ボディソープは勿論の事、洗顔用のクレンジングフォームまで置いてあったんだ。前回使用した時は何かいっぱい有るなとしか判らなかったんだけどね、ちひろさんに説明されてはじめて知ったよ。これでちゃんとメイクも落ちただろう。
その後は髪と体を洗って入浴だ。やっぱりジェット風呂は良いな、新居の風呂もここと同じように浴槽を幾つかに分けて貰おうかな。今からでも間に合うと良いけど。
温まっていると洗い終えたちひろさんも浴槽にやって来た。三つ編みが解かれた髪型は新鮮だなぁ。
「夏はお風呂に長く入っていられませんね」
ちひろさんは少し浸かっただけで――100も数えない内に立ち上がった。
お湯の熱さにもよるけど俺は結構平気だ、長風呂大好き! 楓さんとかが一緒ならイチャイチャ出来るしね。
それにしても目の前のちひろさんの魅惑的な体が……
「打ち上げの開始までそんなに時間もありませんし、純君も早く上がってくださいね」
そう言うとちひろさんはお風呂から上がって行ってしまった。
じっくりと体を見れなかったけど、浴槽に出入りする時には脚を上げるので、チラっとだけど割れ目を拝めたから良し!
すいませんが、また空くと思います……