※この作品はR-18です。

男の少ないデレステ世界で2度目の人生!?   作:猫仔猫

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中学2年 10月① 引っ越し

10月は衣替えなのでブレザーを着て登校する。まだそんなに寒くないから、中はTシャツ1枚だけだったりするけど。

で、その姿を写真に撮ってSNSにあげる。1月も経つと俺が転入してきた事は中学部だけでなく、小学部から大学部まで知れ渡っているからな。

 

346学園に通ってることが知られても、通学路は346本社から大学部の敷地内を通っているので、敷地内に入ってしまえば関係者以外は追って来れない。

普通の学園生は346本社の敷地を通らないし、大学のお姉さまたちも無理に寄ってこない。目が合うと手を振ったりするくらいだ。

放課後本社に行く前にうろついていると声を掛けられる事もあるけどね、握手するついでにボディタッチしてあげると凄く喜んでくれる。いや~、本当に良い世界だよねっ!

 

 

それはさて置き、次のCDのレコーディングを行った。A面は『それが大事』でB面は『言葉にできない』。

男性補正が付いてるからしばらくは売り上げも安泰だろう。

 

11月には加蓮と奏、12月に瑞樹さんと美優さん、1月に藍子、そして4月に俺の3枚目と販売が決まっている。

ちなみに3月は冬フェスの円盤も発売されるの予定だ。学生さんはお小遣い貯めておいてね~。

 

 

そんな月初めの週末、楓さんの車で買い物に行く事になった。

メンバーは俺の他に楓さん、瑞樹さん、美優さん、菜々さん、奏、加蓮の7人だ。

 

最初に来たのは大型家具店。

食堂に置くテーブルや椅子に食器棚。リビング用のソファーやローテーブル。それに個人の部屋用の家具なんかも見て回る。

ちなみにベッド用に使用する連結ソファーとオットマンは既に大量注文済みで、引っ越しの日に合わせて配送して貰える手筈になっている。

 

タイルカーペットも大量購入だ。

家具の下に敷けばフローリングのへこみ防止に便利で、なにより絨毯と違ってピンポイントで敷けるのが良い。

リビングは絨毯の場所、フローリングの場所、タイルカーペットの場所と別れると思う。出来たら畳の場所も作りたいね。

 

 

次に行ったのは大型電気屋さん。

一人暮らしの4人は洗濯機や電子レンジなんかはそれぞれ持っているけど、このさいだから良い物を買ってしまおうという事になった。

 

「洗濯機が2つに冷蔵庫に電子レンジに炊飯器。TVも必要で、全室空調なのでエアコンは不要でしたね」

 

「掃除機はみんなが今使っているので良いわよね。でも食堂用とリビング用にも必要かしら?」

 

入り口の売り場案内を見て美優さんと瑞樹さんが相談し始めた。

 

「……リビングにお酒棚があったらお洒落なのに……」

 

その横で家具屋でお酒棚の購入を却下された楓さんがいじけていた。

 

「まだ言っているのね。そんなに置きたいなら自分の部屋に置けば良いじゃないの」

 

「純君と一緒に居る場所に有るのが良いんじゃないですか」

 

「じゃあ、今のみんなが高校卒業したら考えようね」

 

奏の言葉に言い返したので、言い合いが続かないように楓さんを宥めると、機嫌が直ったのか笑顔でお店の中に入っていった。

 

「6年後でしょ、その時には絶対忘れてるって」

 

そんな楓さんの後姿を見て加蓮が笑った。

 

 

家電売り場を見て歩いていると、ある物が目に入った。

 

「菜々さん、菜々さん。あのマッサージチェアって良いと思いませんか?」

 

そう、メカメカしいデザインのマッサージチェアだ。

菜々さんが座ったら、ロボアニメでコクピットに乗り込むパイロットみたいじゃない?

 

菜々さんに試して貰って、店員さんに撮影許可をもらってその様子を撮ってSNSへ上げた。

10秒ほどの動画だったけど、菜々さんの蕩けた顔と揺れる胸が好評のようであっという間に拡散されていった。

 

「あ゛ぁ゛~~~~こ゛れ゛は゛い゛い゛て゛す゛ね゛~ぇ゛~~」

 

どうやら菜々さんも気に入ったみたいだし、これは購入するしかないな。

リビングにでも置いておけば、菜々さんの他にも誰かしら使う事があるだろうしね。

 

 

後は俺の部屋のベッド側に置く間接照明用のライトなんかも買っていく。

う~ん。何か楽しくなってきたぞ。お金の心配も無く、好きなように部屋を作れるんだもんな。

買い過ぎるとごちゃごちゃするのは判ってはいるんだけどな……

 

「純。今までの部屋はマットレスに占領されていたからって、初めから部屋をいっぱいにする必要は無いのよ?」

 

「そうそう。物足りなくなったら、そこから色々考えて買い足していけば良いんだしさ」

 

そんな俺を見ていた奏と加蓮が抑えに来た。

確かにその通りなんだけど、パソコン用の机や椅子まであったから、ついついテンションが上がってしまったよ。

 

だけど、自動掃除機だけは買っちゃうもんね。

 

 

 

今日最後の買い物はショッピングセンターだ。

風呂椅子と湯桶、アクリルでお洒落なんだけど……この椅子ってくぐり椅子*1だよね?

 

「座ったまま股間部を洗えるので、ここ数年の人気商品ですよ」

 

店員さんが説明してくれた。

元々は逆さまの形状(普通の風呂椅子)だったけど、逆に使ってみたら洗い易いと話題になって、改良されたらしい。

この世界にはソープなんて無いから、そのような用途で使われるのは想定外なんだろうな。

 

でも家で洗い合うなら、これのが便利だよな。座ったまま尻肉以外は洗えるんだし。

 

これに決定! 色の種類もあるし、2組ずつ買っていこう。

 

 

フェイスタオルにバスタオル、食器なんかも買う。

大人組は今使っているのを持ってくるだろうけど、学生組が泊まりに来た時には足りなくなるかもだしね。

 

 

 

「それじゃあ明日は、純君と楓ちゃんは朝から引っ越し。他のみんなは仕事やレッスンの無い時間に手伝いに行くという事で良いわね?」

 

346本社のプロジェクトルームに戻ってくると、瑞樹さんが明日の事を確認した。

俺は朝に新居に行って待機だ。叔母さん家からの荷物や、買った家具や家電が運送されてくるからね。

楓さんは引っ越し屋さんに頼んで引っ越しを行う。

 

他のみんなは空き時間、主に午後に手伝いに来てくれる予定だ。

大きな家具や家電は設置して貰えるけど、食器や調理道具の片付けや俺の荷物の荷解きとかもあるからね。

 

「じゃあ鍵を渡すよ。引っ越しがまだまだ先の人でも、みんなの家には変わりはないからね。これからもよろしく」

 

鍵を順番に手渡ししていくと、両手で包み込んだり、いそいそとキーホルダーに付けてそれを見てにやけたりしている。

これで言葉だけじゃない実感がわいて来たんだろうね。

 

「友紀さんも気軽に遊びに来てね。空き部屋はいっぱいあるから、泊りだってOKだよ」

 

他の寮生が一緒に泊まりに来ちゃうと、友紀さんが寮で一人になっちゃうもんね。

 

「いーや、それは罠だよね。既成事実に持ち込もうとしてるでしょ。……でも、寮のみんなと帰りに寄るくらいはするかもね」

 

ぷいっと顔をそむけながらも友紀さんが応えてくれた。

友紀さんは硬いなぁ。でも将来子供作る時にはって言ってくれているし、それまでは今のような気安い関係が続くのなら良いか。

 

 

 

翌日一番早く来たのは楓さんだった。予め荷造りしていたし、距離も一番近いからね。

自分の部屋の荷物は3階の自分の部屋に、処分して貰う家具や家電は外に、食器や調理道具はキッチンへと運ばれていく。

 

お昼前には瑞樹さんと家具屋さんが到着。

まずはタイルカーペットを敷いて貰う。瑞樹さんの指示のもと、キッチンの冷蔵庫の設置予定場所と食堂に敷かれていく。

二人で来た配達員さんたちゴメンね。

 

その間に俺と楓さんで俺の部屋のベッド予定地と机を置く小部屋にも敷いていく。

 

食堂にテーブルと椅子を運んで貰ったら、リビングに絨毯を敷いて貰い連結ソファーとオットマンを運んでもらう。

その運んでもらった連結ソファーとオットマンを、楓さんと瑞樹さんが俺の部屋に移動してベッドもどきを作っていく。

 

そうしている内に美波さんと愛梨さんがやって来たので、リビングの一部にタイルカーペットを敷いて貰った。

連結ソファーが運び終わったら、普通のソファーやローテーブルが運ばれてくるからね。

 

 

 

お昼に叔母さんの運転する軽トラックで加蓮と奏がやって来た。

途中でお昼ご飯も買ってきたようで、俺たちの分は勿論だけど配達員さんたちの分も有った。

 

「いや~、Junと一緒にご飯を食べられるなんて一生物の思い出になりますよ」

 

なんて言って喜んでもらえた。

運び入れる順番とかいろいろ面倒かけているし、叔母さんが運んできた机も部屋に運び入れてくれたんだよね。

 

お昼ご飯の後に運び入れが終わると、楓さんの家で使っていたテーブルや椅子を回収して去って行った。

俺が使っていたダブルサイズのマットレスともここでお別れだ。楓さんが防水シートを敷いていてくれたおかげで染みも無いし、リサイクルされるんだろうな。

 

 

服の入ったカラーボックスやコートなんかは俺の部屋のウォークインクローゼットに、楽器は演奏部屋にと叔母さんの家から運んできた荷物が俺の部屋に運び込まれていく。

 

「これは何人で寝るつもりなのかしら?」

 

並べられたオットマンを見て奏が呆れたように言った。

約2部屋分のスペースを占領しているもんね。俺だって驚いたよ。

 

「今の全員でエッチして眠れる大きさと考えたら、こうなっちゃいました♪」

 

「後から広げるよりは先にスペースを確保しておいた方が良いって楓ちゃんが言うものだから」

 

などと悪びれなく自供しており……

 

「いいじゃん、いいじゃん。これ楽しいよ~。寝相悪い人が居たら大変かもしれないけどね」

 

一方の加蓮はその上でゴロゴロ転がっている。スカートが捲れておパンツ見えちゃってますよ?

まぁそんなことを気にする人はいないんだけどな。

 

 

 

叔母さんが帰っていくと、今度は寮生組がやって来た。

楓さんは自分の部屋の片付けを、瑞樹さんは楓さんの部屋から取ってきた掃除機でリビングや食堂の掃除を始めているし、奏と加蓮は俺の部屋で服を畳んでいるから、昨日買って楓さんの車に入れっぱなしだった食器やバス用品なんかを整理して貰う事にした。

後は自分の部屋の扉にネームプレートを付けたりね。

 

 

電気屋さんの配達が来ると慌ただしくなる。

配達員さんを手伝い1200mmの業務用冷蔵庫と600mmの業務用冷凍庫の梱包を剥がして、キッチンまで運んで設置して貰ったり、炊飯器や電子レンジは自分たちで運び入れたり、瑞樹さんが最新の洗濯機に喜んだりと大変だ。

 

まぁ俺は手伝わして貰えずに、大抵は見ているだけだった。それでも自分の部屋用に買ったランプとかは、自分でやったけどね。

 

最後にリビングにマッサージチェアを運び入れて貰ったら終わりだ。

梱包材や箱、そして楓さんの使っていた家電を回収すると、電気屋さんの配達員は帰っていった。これで引っ越しは一息ついた事になる。

 

 

瑞樹さんと美波さんが食洗機で食器を洗いつつお茶を淹れてくれたので、食堂で寛いでいると美優さんと菜々さんがやって来た。

来る途中で食材を買って来てくれたらしく、両手にはスーパーの袋がぶら下がっている。

 

紗枝ちゃんとアーニャも手伝って冷蔵庫にドンドンしまっていく。

冷凍庫はともかく冷蔵庫はこんなに大きくなくても良かったんじゃないか? 中がスカスカすぎるんだけど、将来は数十人の食材が入ることになるからと言われるとどうしようもないね。業務用で耐用年数もあるし、後から大きいのに買い替えると場所が無いとか有りそうだしな。

 

電気代はかかるけど、逆を言えば電気代を気にしないなら何の問題も無いわけだ。

 

 

全員揃ったので記念に集合写真を撮る事にした。俺がベッドの縁に座り、その周りに集まって貰う。

 

美優 奏 加蓮 卯月

瑞樹 楓 俺 美波 愛梨

菜々 紗枝 アー 藍子

 

藍子がタイマーのセットをすると、素早く手前に滑り込んできた。普段とは違う素早い動きだったね。

 

この集合写真は引き伸ばして玄関に飾ろうかな。

 

 

 

 

*1:
スケベ椅子の1種

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