※この作品はR-18です。

男の少ないデレステ世界で2度目の人生!?   作:猫仔猫

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中学3年 05月①

無事に一周年ライブも終えた後はすぐにGWがやってくる。

うちのアイドルたちは仕事でいっぱいだけどね。特に学生組は平日昼間はあまり仕事を入れないようにされているから、その分休みの日は仕事で埋まる様になってきている。但し俺を除く。

楓さん以外にも346関係で無い仕事が増えてきているし、個々に人気が上がっているんだろうね。

 

みんなが仕事で忙しくしている中、俺は346ファンクラブの広報誌の取材を受けるくらいだ。後は新人組と一緒にレッスンしたり、仕事の合間に346カフェで働いている菜々さんを冷やかしに行ったりしている。

 

そんなGW前半の最終日。ぷらっと表参道の方に買い物に出たら何やら写真撮影している所を見かけた。

カメラマンが346の顔見知りだから、おそらくはうちの雑誌の何かの撮影だろう。

で、被写体はと言うと……。ピンク髪のアップツインにフェイクレザーのチューブトップビスチェ、へそ出しのお腹にはピンクカーディガンを腰巻にしていて、ブラックジーンズのホットパンツはフロントのボタンが外れていてジッパーも上げられていないのでピンクのショーツが見えている。ブラック&ピンクのツートンファッションだね。

 

下着までファッションに組み込むのはこの世界ならではだな。でもシースルーで見せるブラと違ってパンツは珍しいか? 見える事は気にしなくてもわざと見せるのはあまりない気がするな。フロント全開でもずり落ちないのはお尻のサイズのおかげか、もしくは1サイズ小さめなのか?

 

「はい、OK。美嘉ちゃんお疲れ様」

 

撮り終わった画像を確認して、カメラさんが終了の言葉を口にした。

うん、モデルは美嘉ねぇこと城ヶ崎美嘉。原作ではカリスマJKで、この世界では去年から346のファッション雑誌で読モをやっている。

 

美嘉に奏に志希ちゃんにフレちゃん。もし周子ちゃんがいたらLiPPS勢揃いか。人数が多くて見てなかったけど、後で研修生の名簿チェックしておこうかな。

まぁ今は美嘉を確保しておこうか、このまま更に人気が上がればモデル部門が正式契約しちゃうかもだしな。

 

「お疲れ様でした。またよろしくお願いしま~す★」

 

お辞儀をしている美嘉の後ろに素早く移動して、お辞儀が終わり姿勢が戻ったら胸と腰に腕を回し抱き締める。肩越しに顔を出してカメラマンさんに向かって声をかける。

 

「せっかくだから、もう1枚お願いしても良いかな?」

 

カメラマンの呆れ顔と見学していた野次馬の騒めきの中、当の美嘉は「えっ? 何??」と混乱中である。いきなり抱き締められて耳のすぐ横から男の声がしたら、仕方ないと思うけどね。しかもその男の顔は見えないときたもんだ。

 

「Jun君。遊びじゃないんだけどね?」

 

「遊びじゃなきゃ良いんだ。じゃあ特別出演で載せちゃってもいいからさ」

 

俺の言葉に溜息をつきながらもカメラを構えてシャッターを切る。

フラッシュの後、抱き締めていた腕をほどいて美嘉の横に移動して腕を組んでカメラ目線を贈ると「1枚じゃなかったのかよ」と呟きながら再びシャッターを切る。

その後は美嘉の肩に顔を預けたり手を恋人つなぎしたり、混乱したままの美嘉を誘導していろんな写真を撮って貰った。

 

笑顔の俺と困惑顔の美香という変なツーショットなので、採用されることは無いだろう。

 

 

我に返った美嘉が勢い良く俺の方に顔を向けた。

 

「ふえっ、Jun? なんで!?」

 

写真撮影開始から数分経ってからこれである。どれだけ混乱していたのか……そして目が合った後はどんどん顔が赤くなっていく。これは全然男に免疫が無いと見た、フリー確定かな。

脳内では金枠金台詞演出で美嘉のセリフが表示されているよ。まぁ転生直前では金演出でも外れるという糞台があったが……*1

 

「今中高生に人気の城ヶ崎美嘉さんがうちのカメラマンさんと仕事しているの見かけたから、お近づきになるチャンスかな~? って」

 

「チャンス? お近づき? それってもしかして……」

 

顎を引いて上目遣いで俺を見ている。

 

「この後時間ある? 良かったらちょっと付き合ってくれないかな?」

 

「う、うん。大丈夫! ちょっとじゃなくていっぱいでも大丈夫だよ★」

 

良し! カリスマJKゲットだぜ!!

 

 

カメラマンさんや他のスタッフさんにも挨拶して美嘉と一緒にその場を離れ移動する。

 

「ちょっと歩くけどいいかな?」

 

「平気、平気★(男の子と仲良くなるチャンス何て滅多にないんだから、最低でも連絡先交換くらいはね。頑張れアタシ)」

 

心の声が漏れているよ。まぁ俺も仲を深めたいし、なんなら中にも良くして貰いたい。息子共々よろしく!

サービスして腕を組みつつ事務所に向かって移動だ。

 

 

 

「だ、騙された……」

 

「騙してない、騙してない」

 

事務所のソファーに並んで座っていて、目の前のローテーブルには契約書が置かれている。

お茶か買い物か、はたまたカラオケ? とか期待してた美嘉からしてみたらそうかもしれないけどね。

 

「読モで満足しているなら無理にとは言わないけれど、アイドルに興味があるなら、もしくは将来モデルとしてやっていきたいなら考えてみてね」

 

対面に座っている叔母さんが美嘉に声をかける。

 

「まぁ、アイドルには興味ありますから。親と相談します」

 

「うん、ちゃんと親御さんと相談して決めてね。……後、純君の花束は今のところ全員うちのアイドルなの、一般人がその中に混じるのは大変だと思うのよね」

 

叔母さんは話の最中にチラッと俺に視線を向ける。その視線に釣られて美嘉も俺に向かって顔を向ける。

 

「なる! 絶対に親を説得するからっ! まっててねっ★」

 

別にアイドルに成ることが条件ってわけじゃないだけどね、ちひろさんも誘ったし。ただここまで来たらアイドルじゃないと疎外感が凄いかもね。円盤の出演料均等割りのおかげで、夕美さんですら既に千万単位の収入があったし肩身も狭くなりそうだ。

 

このままいけば夕美さんや蘭子と同じような認識になって、すんなり花束入りしそうだ。将来的は薄い本のような姉妹丼も期待できるな!

 

*1:
パチンコ・パチスロの演出。昔は金の演出で当確だったが虹色演出が出てからは激熱に格下げされた(メーカーにもよる)

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