※この作品はR-18です。

Fate/Urban Crisis   作:ソクリ

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1日目終了時点までのネタバレ有りです。お気を付けください!


各陣営キャラクター紹介(1日目経過時点)

セイバー陣営

ロイ・エーデルフェルト 男性/23歳

 魔術の名門エーデルフェルト家の現当主 ブラウンヘアの短髪 魔術協会の正装とロープを纏った魔術師。

時計塔より直々に聖杯戦争に選ばれた人物で魔術師には珍しい、公明正大な性格、若干天然気味。しかしそれは実力に裏打ちされた自信から来るものである。

 聖杯戦争に掛ける想いは魔術師として根源に至ることと祖先が果たせなかった勝利という悲願を手にすること。

 エーデルフェルトの特質である「双子」の性質から、妹であるリーナ・エーデルフェルトと共に聖杯戦争へと参戦する。此度の聖杯戦争における最有力優勝候補である。

 自分自身のことを度々「強さだけが取り柄」であると発言しており、多くの面で妹であるリーナの手を借りることが多い。妹であるリーナもそれを承知しているのか、やれやれといった仕草をしながら世話を焼いている。

 エーデルフェルト家はかつて15年前における聖杯戦争では、とある陣営との戦いの末に、真っ先に脱落してしまったこともあり、絶対勝利を掲げて本来は女性しか当主になれない筈の座にロイを納めた。総てはエーデルフェルトの誇りを取り戻すために

 

セイバー 男性/秩序・中庸/筋力A耐久A敏捷C魔力C幸運E宝具B+

 ロイによって召喚された半人半機の巨躯を有するサーヴァント。寡黙であり主の命令には静かに首肯するが、戦場では鬼神のごとき武威を発揮する。

 真名は『白起』、春秋戦国時代における秦の武将。始皇帝の先王である昭襄王に仕え、各地を転戦して趙・魏・楚などの軍に数々の勝利を収め、秦の領土拡大に貢献した。

 あらゆる戦において万単位の首級を挙げる怪物染みた功績を上げ続けるが、趙の捕虜四十万を生き埋めにした“長平の戦い”をもって彼の名は中華全土に怖れられた。

 だが、この長平の戦いの血塗られながらも輝かしい功績によって王自らからも怖れられ、 最終的には昭襄王の命により非業の死を遂げた。

 そうした事情から二度目の生あるいは聖杯にかける願いは、『主と共に得る勝利』、戦術的な勝利ではなく、あらゆる陣営を撥ね退けた先に勝利の凱旋を今度こそ、主に、そして己に与えるために駆け抜けることを本懐としている。

 聖杯戦争に勝利するための強さを持つ使い魔を欲したロイとの相性は良好で、かつての無念を晴らすため、六つの陣営を蹂躙することを誓う。

 

リーナ・エーデルフェルト 女性/23歳

 魔術の名門エーデルフェルト家の魔術師、当主であるロイの双子の妹であり艶やかなセミロングのブラウンヘアの女性。誇り高き魔術の名門たる誇りと責任感を持った女性、天然気味の兄を支えるしっかり者の妹。

 歴代のエーデルフェルト家の中でも卓越した才覚を持つ兄を敬愛し、魔術師としての己の生は兄へと捧げるモノであると考えている。リーナ自身も卓越した魔術師であり、兄同様にエーデルフェルトが得意とする流体魔術のエキスパートである。

 本来であれば、エーデルフェルトの当主の座は女性である彼女が務めるモノであったが、自身をはるかに凌ぐ才能を持つ兄に一族の反対を押し切ってその座を譲り渡した。

 当主という約束された栄光の未来を自ら捨て去ったことに未練がないかと言えば嘘になるが、それ以上にリーナは兄と結んだ「血よりも濃い絆」こそが大切にしている。

 セイバーを兄同様に忠実な臣下として扱い、兄と共に聖杯戦争の最前線へと臨む。これはひとえに彼ら双子の魔術が二人同時の運用を想定しているためである。

 

 

ランサー陣営

七星桜子(ななほし さくらこ) 女性/17歳

 舞台である秋津市に居を構える七星流剣術道場の跡取り予定の少女。青髪のポニーテールが特徴の元気満点娘であり、偶然に聖杯戦争に巻き込まれることとなった。

 正義感が強く真面目でお節介。正しいと思うことを率先して行うタイプ。昔から変身ヒーローの大ファンで、同年代の女子たちとの会話にはズレを感じている。また恋愛方面は壊滅的であり、自分がそういう立場になることすらも考えていない。

 秋津市で度々起こっている猟奇事件を調べている最中に、セレスティーナ・アルブレヒトと出会い、キャスター陣営に命を狙われる最中で、ランサーを召喚し、聖杯戦争に巻き込まれることとなった。

 聖杯戦争に素人同然で巻き込まれたため、自分自身の叶えたい願い自体は特になく、強いてあげるとすれば、『この街の平和を守りたい』という思いであり、それを原動力に聖杯戦争へと参加していく。

 桜子自身は知らないが、七星流剣術の源流は魔術を使った剣術であり、その縁から聖杯戦争に選ばれた。魔術回路そのものは家を出て消息不明となった兄が受け継いでいる。

 

ランサー 女性/秩序・中庸/筋力B耐久B敏捷C魔力C幸運B宝具A

 桜子によって偶発的に召喚された中世の騎士然とした金髪の女性。身の丈以上の巨大なランスと金と青の鎧を纏い、品行方正なる騎士を具現化したような存在で、桜子にはヒーローとはかくあるべきと尊敬されている。

 真名は『カール・マルテル』、生前はフランク王国宰相、カール大帝の祖父に当たる、ピピン2世の庶子。

西進するイスラム勢力を「トゥール・ポワティエ間の戦い」で破った大将軍であり、無敵を誇ったイスラム勢力をイベリア半島で押し留めフランク王国領を統一した常勝将軍。現在におけるヨーロッパの原点を創り上げることに多大な貢献を果たしながら、女性であるため王位につくことなく生涯を終えた。

 そうした事情から槍兵としても十分以上の力を発揮するため、燃費が悪く素人マスターである桜子にとって最大のネックである宝具の発動をせずとも戦えるメリットがある。

 一方で、宝具そのものは威力こそ大きいものの、燃費の面では大きな問題があり、彼女はその存在を出来る限りは秘匿しようとしている。

 聖杯に掛ける願いは、『己を王とした国家のやり直し』、女性であると言うそれだけの理由で王位につくことなく、国家の担い手であり続けることしかできなかった己の運命を変えたいと誰よりも願った彼女の想いの具現。

例えそれが今日に至るまでの歴史を覆すことになってしまったとしても、彼女はそう願わずにはいられない。

 

七星真一郎 男性/55歳

 舞台である秋津市に居を構える七星流剣術道場の師範であり、七星桜子の実父。

 15年前に妻である七星桜が亡くなって以来、男手ひとつで桜子を育ててきた。かつて青年の頃はただ、剣術に身を捧げるだけの人生を送ってきたが、七星流剣術の使い手であった桜に負けたことで、七星の門を叩き、短くない時間を過ごした末に桜と夫婦同士となった。

そういった生き方を送ってきたため、桜子と二人の生活は彼にとっては初めてのコトばかりであったが、悪戦苦闘の日々を続けながらどうにか今日にまで至り、その試行錯誤の日々が桜子との絆を深める結果となった。

 桜子が連れてきたランサーに対しては、驚きを覚えるモノの、拒絶をする素振りもなく、彼女に桜子を守ってくれることを真摯に願う。その口ぶりは、どこか理解している者の反応であり、桜子自身も知らない何かを時折思い返している素振りが見られる。

 

七星桜

 七星流剣術の正統後継者であった女性。真一郎の妻であり、櫻一郎と桜子の母。

 15年前に鬼籍に入っており、彼女の死が櫻一郎の出奔のきっかけともいわれるが、その詳細を桜子は知らない。

 

アーチャー陣営

遠坂煉 男性/50歳

 舞台となる秋津市の管理者として街を裏から支配する名門魔術一家の現当主。元々魔術師としてはさほど才覚豊かな人物と言うわけではなく、必要とされる数倍の修練と幾重もの備えをもって事に当たり、常に結果を出してきた。

しかし、土地の管理者としての才覚は決して凡庸ではなく、勢至姆会と唯一神理教という二つの組織が暗躍する街の裏社会にて最大の権勢を保ち続けている。

15年前の聖杯戦争にも参戦しているが、その時の結果は彼にとっては必ずしも納得いくモノではなかったらしい。

息子の蓮司に対しては親としての愛を持つが、それ以上に魔術師としての後継者であるという目線が強く、蓮司との認識のズレが発生しているが互いにそれに気づいていない。

アーチャーはあくまでも使い魔として扱うが、生前の彼の偉業に対しては真摯な敬意を抱いており、己と共に勝利を掴むに相応しき存在であると認識している。

魔術師然とした性格から、己の拠点から出ることなく、前線をアーチャーと息子の蓮司に任せる形で聖杯戦争に臨む。

 

アーチャー 男性/秩序・善/筋力D耐久E敏捷C魔力E幸運A-宝具EX

 煉によって召喚された軍服にフェズを被った鷹のような鋭い目つきをした男性。落ち着き払った紳士的な人物であり、マスターへの礼は忘れないが魔術よりも近代的な科学文明を大いに歓迎する姿勢を見せる。

 生前は存亡の危機に瀕した母国を独裁体制によって支配することで他国からの干渉を封鎖し、神を信奉する国から近代国家への変革を為し遂げた人物であり自国で召喚されれば神霊にすらも勝ると言われるほどである。

 聖杯に掛ける願いは『祖国への凱旋』、成長を遂げた祖国の今を見たいと思っている。

煉に対しては主であり戦争の同盟者として個人的感情を抜きにした同盟者として割り切っており、蓮司との親子の問題には触れないでいる。

 決して派手な戦い方はできないが、その逸話から生じる宝具はあらゆる過去を置き去りにする特性により、神性を持つ相手に絶大な効力を発揮する。

 

遠坂蓮司 男性/17歳

 遠坂煉の息子であり、七星桜子の同級生。秋津の管理者である遠坂の後継ぎとして煉より魔術回路の何割かを移植され、厳しい訓練を日課としている。

 そうした日々を日常的に送ってきたことから、学園でもクラスメイトや同年代の生徒たちに対しては最低限の付き合いしか行っていないため、友人と呼べる人間は少ない。

それが当たり前であると割り切る一方で、それでも他の人間と変わることなく接して来る七星桜子に対しては、本人自身も自覚しない程度ではあるが淡い特別な感情を持ち始めている。

 父に対しては親として魔術師として真っ当な憧れを持っているが、親子として愛されているのかについては懐疑的に思っている。

 アーチャーに対しては、歴史上の偉人として尊敬を覚えており、使い魔というよりも人生の先達として頭を下げる想いで付き合っていくこととなる。

 煉よりアーチャーのマスター代行として聖杯戦争への参戦を命じられ、自分自身の実力に疑問を持ちながらも、アーチャーと共に秋津の街を駆け抜ける。

 しかし、その最中で七星桜子もまた聖杯戦争に参加するマスターであると言う残酷な現実を知り、魔術師としての己と人としての自分、どちらに正直であればいいのか見据えられずにいる。

 

ライダー陣営

九重円華(ここのえ まどか) 女性/22歳

 舞台となる秋津市のみならず全国で若手トップクラスの美しい黒髪の女優。男性受けする顔立ちと業界生活の長さから得た演技力、そして権力者に取り入ることのできる世渡りの上手さを以て世代トップクラスの知名度と人気を得るに至った。

 そんな彼女の運命を変えたのは、交際相手である間桐慎夜との突然の駆け落ち騒動が巻き起こったがため。その運命に気付いた時にはすでに遅く、最愛の男は銃弾に倒れ、己の命を失う瀬戸際に召喚されたサーヴァントによって命を救われた。

 その日から、半ばライダーの性奴隷同然の扱いを受けているが、聖杯戦争を勝ち残ると言うただ一点だけを共通の目的として、聖杯戦争を戦い抜くことを誓わせている。

 聖杯戦争に掛ける願いは言うまでもなく昏睡状態の彼の命を救うコト。ライダー自身との関係は七陣営の中で最悪と言っても過言ではないが、征服者としての彼の手腕そのものは認め、魔術を全く扱えない自分が勝ち残るために必要な相手であると定めている。

 ライダー曰く彼女の役割は、女であることであり、その美貌と肩書きこそが他の陣営の主には出せない強さであると言われているが、円華はそんな快楽に酔うだけの自分を認めたくはない。自分なりの戦い方、それを見つけることが勝つための必要なことであると考えを巡らせているが……

 

ライダー 男性/混沌・善/筋力C耐久D敏捷C魔力B幸運EX宝具A

 円華と契約を結んだ黒髪碧眼、趣味の悪い金をあしらった貴族風の衣装に身を包んだ男。

 真名は『エルナン・コルテス』、太陽の国のコンキスタドール、アステカ帝国の破壊者。アステカでは現地の愛妾マリンチェに導かれ、白い神ケツァルコアトルの化身とされ「国を返します」と好待遇を受けるが、後に5万の軍勢でアステカ首都テノチティトランを陥落。アステカ文明を完膚なきまでに破壊し尽くし、黄金の略奪と原住民の大虐殺を行った。

 そうした在り方から、欲というモノに非常に敏感で、この世界に存在するあらゆるものは己のものであるという途方もない価値観を本気で信じている。

 円華を召喚された現代におけるマリンチェになぞらえており、彼女こそが己を征服へと導く女性であると見ている。聖杯にかける願いは、『世界征服のための受肉』、そして円華を自分の女とすることであり、そのためならばあらゆる手段を使って勝利を手にせんとする。

 彼自身は決して戦闘を得意とする英霊ではないが、征服者としての在り方と優れた観察眼、そして規格外の幸運を以て、秋津の繁華街に潜む第四の勢力へと成長を始めている。

 当面の目的は、唯一神理教とキャスター陣営を潰すこと。バーサーカー陣営とは明確ではないものの、来たるべき時までの不戦協定を結んでいる。

 

間桐慎夜 男性/22歳

 秋津市において遠坂に並ぶ魔術師の名門であった間桐の嫡男。性格は温和でおよそ魔術師らしいと言える存在ではない。間桐の後継ぎとして育てられたが、魔術の才能はお世辞にも高いとは言えず、魔術刻印と魔力量のみが取り柄であるとまで囁かれている「落ちこぼれ」と自分を認識している。

 九重円華とは幼馴染であり相思相愛。彼女が女優として花開かせてからも蔭ながらに交流を続けており、彼女との幸福な未来を夢に描いていた。

 本来、間桐はもはや没落が近く慎夜のような存在が生まれたこと自体が魔術師の血族としての零落を意味していたが、五度目の聖杯戦争にマスターとして選ばれた彼は、その運命から逃れるために、円華と共に逃げることを選ぶが、その最中で勢至姆会の銃弾に倒れることとなる。

 

アサシン陣営

セレスティーナ・アルブレヒト 女性/25歳

 美しい金髪ボブのケーブに身を包んだ女性。生真面目な苦労人、身に余る夢を抱きはするが、実際には現実的な道しか選べない貧乏性である欧州の魔術探偵を生業としている。彼女の生家アルブレヒトは、元来探知に長けた魔術を得意とし、セレスティーナ自身も自身が触れた物体に刻まれた記憶を鑑賞するという魔術を得意としている。

 アインツベルンと聖堂教会より歪な聖杯戦争の謎を解明することを依頼され、秋津へと降り立つ。秋津の街では、流行する猟奇事件を引き起こしている犯人の捜索を行う中で、七星桜子と出会い、彼女がマスターになるきっかけを作る。

 聖杯戦争で出会った相手であれば、その生死は戦いの中で起こる致し方ないものであると考えているが、聖杯戦争に関係なく友人となった桜子には生き残るために手を尽くすことを決めている。

 聖杯に掛ける願いは、自身の家の再興、例え勝てずとも、名声を高めることはできるだろうという思惑であるため、専守防衛を陣営の方針としている。キャスター陣営より回収した刀と鞘を媒介として、謎の一端に触れようとするが……

 

アサシン 男性/秩序・善/筋力B耐久C敏捷A+魔力E幸運C宝具―

 セレスティーナがアインツベルンより与えられた触媒によって召喚した英霊。旗袍に身を包み辮髪を隠す帽子とサングラスが特徴的である。

 真名は『黄飛鴻』、清朝末期に活躍した武術家。中国近代史上、最大の英雄。若干16歳にして「寶芝林」の館主となり、多くの弟子を指導。その後は見世物として武術を披露する事を避け、動乱時代の国の治安維持に尽力した。黄飛鴻が優れた武芸者である事を示す逸話は数限りなく存在しているのだが、彼の死後に小説や映画で活躍が語られた結果、急速にその伝説が広まった。

 そうしたことから、戦闘方法は基本的に体術に限定される。しかし、極限にまで鍛えられた肉体は武器を凌駕することは彼の戦いを見れば理解できるだろう。

 聖杯に掛ける願いは特になく、ただ強者との戦いを望むためにセレスの護衛として聖杯戦争に参戦する。

 快活な好漢でありながら、獲物を狙う肉食獣のような側面を併せ持つ、戦場の嗅覚にも優れ、セレスが論理を重んずるならば、彼は直感を重んずる。

 セレスとの関係は互いを尊重する良好な関係。お人よしであり貧乏くじを引きやすい主を助け、敵と戦うことそのものを己の楽しみとし、嬉々としてその役割に興じている。

 

ノルン 女性型ホムンクルス

 銀髪の女性型ホムンクルス。アインツベルンより触媒と共に与えられたセレスの監視と護衛を主目的とする。背丈は小学生~中学生程度であるが、セレスの護衛をする際にはその身の丈ほどもあるハルバードを使って応戦する。

 ホムンクルスである以上元より聖杯戦争中のみの稼働を目的としており短命。アインツベルンにとってはこのキナ臭い聖杯戦争の裏を探るために派遣された存在であり、聖杯戦争の情報を一つでも多く送るためであれば、必ずしも戦いで生き延びることを想定されているわけではない。

 戦闘力は、魔術師との戦いで護衛を行う程度であり、サーヴァントと戦闘になった場合には防戦一方、あるいは逃走補助が行える程度の戦闘力でしかない。

 秋津市では、噂の金髪銀髪外国人コンビとして密かに有名になり始めている。

 

 

キャスター陣営

鷹司唯一(たかつかさ ゆいいつ) 男性/45歳

 秋津の街にはびこる新興宗教『唯一神理教』の教祖であり、生粋の国粋主義者。元は京における貴族『鷹司家』の分家に位置する人間であり、幼いころから陰陽道に通じていたが、ある時から日本は神の国である以上、神の子である日本人だけで統治され、運営されていくべきであるという思想に目覚め『唯一神理教』を立ち上げた。

 秋津裏社会における三勢力の内、異常なる思想をガワだけで成り立たせていた実体を伴わない集団であったが、キャスターという絶対的偶像を得たことによっていよいよその理想実現のために動き出す。

 キャスターを神として崇める唯一はマスターでありながら、キャスターの言葉に総て平伏するように臣下の立場をとる。キャスターが望むのであればいくらでも信徒を魔力供給の生贄へと捧げ、秋津の騒乱を隠れ蓑に信徒を増やしていく。

 すべてはそれこそが日ノ本の未来になると信じているからこそである。

 

キャスター 男性/混沌・中庸/筋力E耐久E敏捷E魔力B幸運D宝具A+

 唯一に召喚され、神として祀られた烏帽子と束帯を纏ったサーヴァント。

 生前に誰よりもケガレである異国人の存在を憎悪し、夷狄の撲滅を願ったとされる存在。たとえ、彼個人の真実がどうであったとしても、攘夷を願う志士たちにとって彼は精神的な支柱であり、彼の願いを叶えることこそがすなわち日本国の未来に繋がると信じられてきた。

その崇拝は呪いの域にまで至っており、キャスター自身は戦闘など全くできるはずもないが、その願いを同じくした志士たちを己と同じサーヴァントとして秋津の街に召喚することができる。

 異国人には滅びを与え、日本人には従属を求める。まともに闘えば間違いなく最弱のサーヴァントであるが、ある種絶対的なスキルと志士たちによる物量的な攻勢、志士たちによる情報網を以て他陣営へと渡り合っていく。

 聖杯に掛ける願いは無論一つ、異国人を排斥し、日本民族による神国再生である。

 

久坂玄瑞 男性

 キャスター同様に召喚され、キャスターの参謀及び志士たちのまとめ役を果たす人物。

 生前は長州藩における攘夷志士の中心人物として、藩主のような特権階級ではなかった者でありながら、帝に最も近しい存在にまで上り詰めた人物。

 帝の側近として、自身に敵対するものを徹底的に排除し、攘夷と討幕を為し遂げようとしたが、あまりにも急進的すぎるその手法に嫌気がさした帝によって追放され、最後は帝に弓を引いた反逆者として薩摩藩に討たれた。

 二度目の生を受けた此度はキャスターとして召喚された帝に、絶対的な忠誠を掲げ、帝が勝利するためのあらゆる策謀を巡らせていく。上記のようないきさつがあったにもかかわらず、帝との関係は良好であり、キャスターは久坂に陣営の戦闘方針を一任している。

 

『志士』たち

 キャスターによって召喚されたかつて志を共にした者たち。

 『壬生の狼』『幕末の四大人斬り』など

 

一宮梓沙 女性/18歳

 退魔機関『神祇省』より『唯一神理教』へと派遣された退魔師。国内の危険分子である鷹司唯一の監視と捕縛を目的として教団へと潜入しており、教団がキャスターの魔力によって染め上げられた現在、教団内でただ1人、正気を保っている。

 もはや自分だけでは事態の収拾を図ることはできないと考えた彼女は、神祇省への応援要請、そしてこの街の協力者たちへ唯一神理教への対処を求めていくことを誓う。

 

バーサーカー陣営

神丘奉(かみおか ともゆき) 男性/36歳

 秋津市の裏に君臨する三つの組織の一つ、勢至姆会の若頭。元は魔術師の家系に生まれたが魔術師としての才能を全く受け継ぐことなく生まれ、幼少より役立たずの烙印を押されたことで出奔。紆余曲折を経たのちに勢至姆会の門を叩く。

 幼少の頃の度重なる虐待と罵倒により世の役立たずは踏みにじられて当たり前という認識を抱き、己を純粋な暴力装置として機能させることで裏社会の中でのし上がってきた。今となっては己の出自などどうでもよく残ったのは魔術師というお高く留まった者たちへの怨みだけであり、いずれ総てを踏みにじってのし上がることを至上としている。

 「本物」という言葉にこだわりを持っており、偽物塗れであった自分の人生の中で手にしてきたいくつかの本物と呼べる関係を何よりも大事にしている。

 彼の中では組の頭である典嗣への仁義と櫻一郎の忠誠、これらだけは紛れもない本物であると考えている。

 聖杯に掛ける願いはなく、あくまでも街支配の手段として聖杯戦争を利用する。

 バーサーカーについても所詮は兵器という認識でしかなく、それを最大限に活用するため、動画や猟奇的な事件を次々と引き起こしながら、バーサーカーの力の源である恐怖を採取し続けている

 

バーサーカー 不明/混沌・悪/筋力C耐久C敏捷C魔力D幸運C宝具C(1日目時点)

 「それ」にとって奉に与えられたサーヴァント。この獣の召喚を以て秋津の聖杯戦争の物語は幕を開ける。特定のカタチを持たない靄のような存在であり、人の恐怖を喰らうことによって際限なくそのステータス値を上げていくことができるという異例のサーヴァント。そのため、召喚当初は非常に弱い存在であり、マスターの戦略と時間次第でいかようにも変貌を遂げていくサーヴァントであると言える。

 奉にとっての認識はあくまでも兵器であり、兵器を最高のポテンシャルで発揮するために生贄が必要とあらば、彼は一切の躊躇なくそれを生み出し続けるだろう。

 そうじて危険度だけで言えば七陣営の中でも最凶であり、街一体が恐怖に包まれたその時には、最早誰にも手をつけることのできない怪物が君臨していることだろう。

 

勢至姆典嗣(せしも のりつぐ) 男性/64歳

 秋津市の裏に君臨する三つの組織の一つ、勢至姆会の組長。秋津市の中の一組織に過ぎなかった組を、自らの腕と足だけで繁華街を代表する巨大組織へと持ち上げた豪傑。

そうした経歴から秋津市における人脈の広さは恐るべきモノであり、あらゆる方面で彼の名を知らぬ者はいないと言われるほどに秋津市の中で広い影響力を持つ。組長として奉に現場を委ね、第一線こそ退いているもののいまだに、彼の影響力は底知れず、彼の言葉一つで街が動くとまで言われるほどである。

 奉が自分に黙って何らかの動きをしていることには気づいているが、それが聖杯戦争に向けて、サーヴァントを動かしていることだと言うことには気づけていない。

 奉にとっては恩人とも呼べる存在であり、決して裏切ることはできない相手。無頼を気取る奉にとってのアキレスけんとも呼べる人物である。

 

七星桜一郎(ななほし よういちろう) 男性/27歳

 奉のボディーガードとして常に傍に寄り添う男。感情の機微を感じさせないほど表情に変化はなく、変化1つないままに相手を制圧する様はただ傍に控えているだけで威圧を呼び、奉をして自分の人生で最大の拾いものであると豪語するほど。

 七星流剣術の後継者となるはずであった男で、桜子は年の離れた実妹。しかし、10年前に家を出奔して以来、桜子とは生き別れに近い状態となっている。

 

 

1日目終了時点相関図

 

【挿絵表示】

 




なんとか1日目終了まで来れました!
いつも読んで戴けてる方、初めてお読みになった方、お気に入り登録してくださっている方、ありがとうございます!

今後も更新スピードはあまり変わらないかもしれませんが、最後まで続けていこうと思いますので、楽しんでいただければと思います!

また、感想など戴けると作者の励みになりますので、お手数でなければよろしくお願いします~

では、2日目でまたお会いしましょう!
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