※この作品はR-18です。

Fate/Urban Crisis   作:ソクリ

47 / 101
4日目までのキャラクター状況紹介です。軽く初出の情報なども入れさせてもらいました。


各陣営キャラクター紹介(4日目経過時点)※4日目までのネタバレ注意

セイバー陣営

ロイ・エーデルフェルト 男性/23歳

 魔術の名門エーデルフェルト家の現当主 ブラウンヘアの短髪 魔術協会の正装とロープを纏った魔術師。

時計塔より直々に聖杯戦争に選ばれた人物で魔術師には珍しい、公明正大な性格、若干天然気味。しかしそれは実力に裏打ちされた自信から来るものである。

 エーデルフェルトの特質である「双子」の性質から、妹であるリーナ・エーデルフェルトと共に聖杯戦争へと参戦した。得意とする魔術は「静」の流体魔術

 自分自身のことを度々「強さだけが取り柄」であると発言しており、多くの面で妹であるリーナの手を借りることが多い。妹であるリーナもそれを承知しているのか、やれやれといった仕草をしながら世話を焼いている。

 エーデルフェルト家は15年前における聖杯戦争では、七星桜とセイバーとの戦いの末に、真っ先に脱落してしまったこともあり、絶対勝利を掲げて本来は女性しか当主になれない筈の座にロイを納めた。

 そうした理由から、ランサー陣営のマスターである七星桜子とは互いに万全の状態での決闘による勝利を願っており、2日目の戦いではあえて彼女の成長を期待して、勝負を中座した。

聖杯戦争に掛ける想いは魔術師として根源に至ることと祖先が果たせなかった勝利という悲願を手にすること……だけではない、その建前の裏には、リーナと共に度々口にする「血よりも濃い絆」という言葉が強い意味を持っている。

 

セイバー 男性/秩序・中庸/筋力A耐久A敏捷C魔力C幸運E宝具B+

 ロイによって召喚された半人半機の巨躯を有するサーヴァント。寡黙であり主の命令には静かに首肯するが、戦場では鬼神のごとき武威を発揮する。

 真名は『白起』、春秋戦国時代における秦の武将。始皇帝の先王である昭襄王に仕え、各地を転戦して趙・魏・楚などの軍に数々の勝利を収め、秦の領土拡大に貢献した。

 あらゆる戦において万単位の首級を挙げる怪物染みた功績を上げ続けるが、趙の捕虜四十万を生き埋めにした“長平の戦い”をもって彼の名は中華全土に怖れられた。

 だが、この長平の戦いの血塗られながらも輝かしい功績によって王自らからも怖れられ、 最終的には昭襄王の命により非業の死を遂げた。

 そうした事情から二度目の生あるいは聖杯にかける願いは、『主と共に得る勝利』、戦術的な勝利ではなく、あらゆる陣営を撥ね退けた先に勝利の凱旋を今度こそ、主に、そして己に与えるために駆け抜けることを本懐としている。

 聖杯戦争に勝利するための強さを持つ使い魔を欲したロイとの相性は良好で、2日目の戦いにおいては、自身を含めた6つの陣営が入り乱れる中でも、絶大な力を発揮し、他のサーヴァントを寄せ付けない強さを発揮した。

 単純な武力では7陣営中の最強、彼を正面から倒すとすれば、それは膂力ではなく、宝具による一撃必殺を置いて他にはないだろう。

 

リーナ・エーデルフェルト 女性/23歳

 魔術の名門エーデルフェルト家の魔術師、当主であるロイの双子の妹であり艶やかなセミロングのブラウンヘアの女性。誇り高き魔術の名門たる誇りと責任感を持った女性、天然気味の兄を支えるしっかり者の妹。

 歴代のエーデルフェルト家の中でも卓越した才覚を持つ兄を敬愛し、魔術師としての己の生は兄へと捧げるモノであると考えている。リーナ自身も卓越した魔術師であり、兄同様にエーデルフェルトが得意とする流体魔術「動」のエキスパートである。

 本来であれば、エーデルフェルトの当主の座は女性である彼女が務めるモノであったが、自身をはるかに凌ぐ才能を持つ兄に一族の反対を押し切ってその座を譲り渡した。

 当主という約束された栄光の未来を自ら捨て去ったことに未練がないかと言えば嘘になるが、それ以上にリーナは兄と結んだ「血よりも濃い絆」こそを大切にしている。

 セイバーを兄同様に忠実な臣下として扱い、兄と共に聖杯戦争の最前線へと臨む。これはひとえに彼ら双子の魔術が二人同時の運用を想定しているためである。

 だが、その根底にあるのは自分自身に頓着せずに、ひたむきに勝利を信じる兄を案じる想いである。それは純粋な尊敬であり、同時に拭いきれない罪悪感の発露でもある。

 

 

ランサー陣営

七星桜子(ななほし さくらこ) 女性/17歳

 舞台である秋津市に居を構える七星流剣術道場の跡取り予定の少女。青髪のポニーテールが特徴の元気満点娘であり、偶然に聖杯戦争に巻き込まれることとなった。

 正義感が強く真面目でお節介。正しいと思うことを率先して行うタイプ。昔から変身ヒーローの大ファンで、同年代の女子たちとの会話にはズレを感じている。また恋愛方面は壊滅的であり、自分がそういう立場になることすらも考えていない。

セレスティーナ・アルブレヒトとの出会い、キャスター陣営との戦いを経て、ランサーを召喚し、自身もまた魔術師として覚醒を果たす。

 七星の一族は魔術師の一族であり、彼女の母である七星桜は15年前の聖杯戦争の実質的な勝利者。その地を色濃く受け継いだ桜子もランサーとの修行を通して秘めた力を解放しつつある。

 聖杯戦争に素人同然で巻き込まれたため、自分自身の叶えたい願い自体は特になく、強いてあげるとすれば、『この街の平和を守りたい』という思いであり、それを原動力に聖杯戦争へと参加していく。

 何故、母は命を落としたのか、何故、父と兄は自身に何も告げなかったのか。そして、自分が受け継いだものは何なのか、それらの答えを見つけた時、桜子は自身が聖杯戦争に参加したことの真の理由を知ることとなる。

 

ランサー 女性/秩序・中庸/筋力B耐久B敏捷C魔力C幸運B宝具A

 桜子によって偶発的に召喚された中世の騎士然とした金髪の女性。身の丈以上の巨大なランスと金と青の鎧を纏い、品行方正なる騎士を具現化したような存在で、桜子にはヒーローとはかくあるべきと尊敬されている。

 真名は『カール・マルテル』、生前はフランク王国宰相、カール大帝の祖父に当たる、ピピン2世の庶子。

西進するイスラム勢力を「トゥール・ポワティエ間の戦い」で破った大将軍であり、無敵を誇ったイスラム勢力をイベリア半島で押し留めフランク王国領を統一した常勝将軍。現在におけるヨーロッパの原点を創り上げることに多大な貢献を果たしながら、女性であるため王位につくことなく生涯を終えた。

 そうした事情から槍兵としても十分以上の力を発揮するため、燃費が悪く素人マスターである桜子にとって最大のネックである宝具の発動をせずとも戦えるメリットがある。

 一方で、宝具そのものは威力こそ大きいものの、燃費の面では大きな問題があり、あくまでも宝具の限定的な解放を実行することで、トドメの一撃として使うのが主である。

 しかし、その限定的な解放であれども、ロイの魔術やキャスター陣営を屠るほどの力を秘めており、完全開放された際の力は推して知るべしである。

 聖杯に掛ける願いは、『己を王とした国家のやり直し』、女性であると言うそれだけの理由で王位につくことなく、国家の担い手であり続けることしかできなかった己の運命を変えたいと誰よりも願った彼女の想いの具現。

例えそれが今日に至るまでの歴史を覆すことになってしまったとしても、彼女はそう願わずにはいられない。

 

七星真一郎 男性/55歳

 舞台である秋津市に居を構える七星流剣術道場の師範であり、七星桜子の実父。

 15年前に妻である七星桜が亡くなって以来、男手ひとつで桜子を育ててきた。かつて青年の頃はただ、剣術に身を捧げるだけの人生を送ってきたが、七星流剣術の使い手であった桜に負けたことで、七星の門を叩き、短くない時間を過ごした末に桜と夫婦同士となった。

そういった生き方を送ってきたため、桜子と二人の生活は彼にとっては初めてのコトばかりであったが、悪戦苦闘の日々を続けながらどうにか今日にまで至り、その試行錯誤の日々が桜子との絆を深める結果となった。

 桜子が連れてきたランサーに対しては、かつて、七星桜が聖杯戦争へと臨んだ際のことを知っていた経緯から、状況をあっさりと受け入れることが出来た。しかし、同時にそれは娘である桜子が七星の運命から逃れられないことを確信することでもあり、桜子に真実を知らせないためにも、あえて、何も知らないふりをしている。

 その胸中には、かつての妻を失った後悔が今も強く残っている。

 

七星桜

 七星流剣術の正統後継者であった女性。真一郎の妻であり、櫻一郎と桜子の母。故人

 15年前の聖杯戦争におけるマスターの1人であり、セイバー:シャルルマーニュと共に魔術師を狩るための刃、七星流剣術を用いることによって、鬼神のごとき実力を発揮、実質的な聖杯戦争の勝利者へと至った。

 しかし、聖杯を彼女が掴むことはなく、聖杯戦争決着の直前に命を落とすことになった。

 魔術師を狩り、魔術師を殺す魔術に特化した「殺人稼業」である七星の一族の中でも突出した実力を持っていたモノの、本人自身は桜子とは真逆にとてものんびりとした性格であった。真一郎曰く刀を握った時とそうでない時では別人と会話をしているかのようだと。

 櫻一郎が家を出奔する理由になったことは間違いないが、彼女が何を望み聖杯戦争を戦ったのか、そして何故、勝利者になることが出来なかったのかは依然として謎に包まれている。

 

アーチャー陣営

遠坂煉 男性/50歳―――聖杯戦争4日目、キャスター第三宝具により死亡

 舞台となる秋津市の管理者として街を裏から支配する名門魔術一家の現当主。元々魔術師としてはさほど才覚豊かな人物と言うわけではなく、必要とされる数倍の修練と幾重もの備えをもって事に当たり、常に結果を出してきた。徹底的な合理主義者

しかし、土地の管理者としての才覚は決して凡庸ではなく、勢至姆会と唯一神理教という二つの組織が暗躍する街の裏社会にて最大の権勢を保ち続けている。

15年前の聖杯戦争にも当主である父と共に参戦したが、最終局面にて父は七星桜に敗北、聖杯にあと一歩まで手を伸ばしながら敗退の憂き目にあった。

息子の蓮司に対しては親としての愛を持つが、それ以上に魔術師としての後継者であるという目線が強く、蓮司との認識のズレが発生しているが互いにそれに気づいていない。

アーチャーはあくまでも使い魔として扱うが、生前の彼の偉業に対しては真摯な敬意を抱いており、己と共に勝利を掴むに相応しき存在であると認識している。

魔術師然とした性格から、己の拠点から出ることなく、前線をアーチャーと息子の蓮司に任せる形で聖杯戦争に臨む。これは先代当主が七星桜と戦ったことこそが聖杯戦争における敗北の理由であったと彼が解釈し、そうした事態を未然に防ぐためであった。

蓮司を含めた聖杯戦争に関係するすべての関係者を利害関係の存在としてしか考えずに、論理的な関係性と秋津市内部の社会性を徹底的に利用することによって勝利を得ることを目論んだ。これは煉自身が無意識のうちに魔術師の合理性と土地の管理者としての支配力こそが聖杯戦争における最大の武器になると考えたがゆえの結果であり、それは実際の所、用意周到な準備と行動によって功を奏した。

 彼にとって最大の誤算があったとすれば、そうした合理も関係性も全てを度外視し、聖杯戦争という枠組み以外での勝利を目論んだ男がいたということ。結局は彼自身が誰よりも狭い視野でしか物事を見ることが出来ていなかったということだった。

 

 

アーチャー 男性/秩序・善/筋力D耐久E敏捷C魔力E幸運A-宝具EX

 煉によって召喚された軍服にフェズを被った鷹のような鋭い目つきをした男性。落ち着き払った紳士的な人物であり、マスターへの礼は忘れないが魔術よりも近代的な科学文明を大いに歓迎する姿勢を見せる。

 真名は『ムスタファ・ケマル』、トルコ共和国建国の国父、イスラム教を国教としたオスマン帝国を滅ぼし、トルコを神から人間の手へと取り戻した独裁者。

 第一次世界大戦におけるオスマン帝国の将として、連合軍との絶望的な戦力差、帝国疲弊による内乱の気風に晒されながらも、戦争と内乱を生きぬき、今日にまで続くトルコ共和国の礎を創り上げた軍人としても政治家としてもトルコ最高峰の偉人である、

彼のサーヴァントとしての特性は直接的な戦闘能力ではなく、観察眼と指揮能力、そして殆どの英霊に対して優位に立てる規格外の宝具の効力にある。決して派手な戦い方はできないが、その逸話から生じる宝具は集団戦闘を可能とし、攻撃、防衛、あらゆる面で器用に立ち回ることを可能とする。

同時に、自分よりも過去の英霊に対しての優位性と、神性を持つ相手に絶大な特攻威力を発揮することから、あらゆる英霊に優位に立てることが最大の利点であると言える。

 聖杯に掛ける願いは『祖国への凱旋』、成長を遂げた祖国の今を見たいと思っている。

煉に対しては主であり戦争の同盟者として個人的感情を抜きにした同盟者として割り切っており、蓮司との親子の問題には触れないでいる。

 キャスターに対して、生前に出会ったことこそないモノの、アーチャーは浅からぬ因縁を抱いている。

 

遠坂蓮司 男性/17歳

 遠坂煉の息子であり、七星桜子の同級生。秋津の管理者である遠坂の後継ぎとして煉より魔術回路の何割かを移植され、厳しい訓練を日課としている。

 そうした日々を日常的に送ってきたことから、学園でもクラスメイトや同年代の生徒たちに対しては最低限の付き合いしか行っていないため、友人と呼べる人間は少ない。

それが当たり前であると割り切る一方で、それでも他の人間と変わることなく接して来る七星桜子に対しては、本人自身も自覚しない程度ではあるが、淡い特別な感情を持ち始めている。

 父に対しては親として魔術師として真っ当な憧れを持っているが、親子として愛されているのかについては懐疑的に思っている。

 アーチャーに対しては、歴史上の偉人として尊敬を覚えており、使い魔というよりも人生の先達として頭を下げる想いで付き合っていくこととなる。

 煉よりアーチャーのマスター代行として聖杯戦争への参戦を命じられ、自分自身の実力に疑問を持ちながらも、アーチャーと共に秋津の街を駆け抜け、桜子という共に聖杯戦争を戦い抜くことができる存在に対して頼もしさを覚える反面、本人の自覚は別にしても魔術の才能に溢れている桜子に妬ましさを覚えてもいる。

 桜子との交流を通して、自分自身の在り方、煉との向き合い方に少しずつ変化を見出し、変わり始めようとした時に、煉はキャスターの策略によって命を落とす。決して蓮司が悪かったわけではない。けれど、その結末は蓮司にとって最悪であり、決意そのものを踏みにじられた。

 それは蓮司の心を閉ざすには十分な理由であり、彼が自分をアーチャーのマスターであると認めることはない。

 

ライダー陣営

九重円華(ここのえ まどか) 女性/22歳

 舞台となる秋津市のみならず全国で若手トップクラスの美しい黒髪の女優。男性受けする顔立ちと業界生活の長さから得た演技力、そして権力者に取り入ることのできる世渡りの上手さを以て世代トップクラスの知名度と人気を得るに至った。

 反面、性格は年齢相応の純粋さを持ち、まだ女優として花開く前からの付き合いであり幼馴染である間桐慎夜のことを慕い続けている。女優という立場から慎夜との関係性を深めることができないことに悩み、物語開始直前には女優業の引退を考えていた。

 そんな彼女の運命を変えたのは、交際相手である間桐慎夜との突然の駆け落ち騒動が巻き起こったがため。その運命に気付いた時にはすでに遅く、最愛の男は銃弾に倒れ、己の命を失う瀬戸際に召喚されたサーヴァントによって命を救われた。

 その日から、半ばライダーの性奴隷同然の扱いを受けているが、聖杯戦争を勝ち残ると言うただ一点だけを共通の目的として、聖杯戦争を戦い抜くことを誓わせている。

 聖杯戦争に掛ける願いは言うまでもなく昏睡状態の彼の命を救うコト。ライダー自身との関係は七陣営の中で最悪と言っても過言ではないが、征服者としての彼の手腕そのものは認め、魔術を全く扱えない自分が勝ち残るために必要な相手であると定めている。

 ライダーとの関係性は客観的に見ればこれ以上ないほどにハマり合った関係であり、多くの運に助けられながらも、唯一神理教の潜入作戦を生き残り、ライダーとの合流を果たした。なお、現状ただ1人、キャスターの真名と真実を知る人物であり、彼女の存在こそがキャスターにとって唯一の不確定要素になりえる。

 かつては、動画サイト『TOOTUBE』有数の配信者であったが、女優業を続けていく中で、本当の自分自身を見せられなくなっていくことに悩み、配信を取りやめた過去があり、本人もそこに未練を抱いている節がある。

 

ライダー 男性/混沌・善/筋力C耐久D敏捷C魔力B幸運EX宝具A

 円華と契約を結んだ黒髪碧眼、趣味の悪い金をあしらった貴族風の衣装に身を包んだ男。

 真名は『エルナン・コルテス』、太陽の国のコンキスタドール、アステカ帝国の破壊者。アステカでは現地の愛妾マリンチェに導かれ、白い神ケツァルコアトルの化身とされ「国を返します」と好待遇を受けるが、後に5万の軍勢でアステカ首都テノチティトランを陥落。アステカ文明を完膚なきまでに破壊し尽くし、黄金の略奪と原住民の大虐殺を行った。

 そうした在り方から、欲というモノに非常に敏感で、この世界に存在するあらゆるものは己のものであるという途方もない価値観を本気で信じている。

 円華を召喚された現代におけるマリンチェになぞらえており、彼女こそが己を征服へと導く女性であると見ている。聖杯にかける願いは、『世界征服のための受肉』、そして円華を自分の女とすることであり、そのためならばあらゆる手段を使って勝利を手にせんとする。

 彼自身は決して戦闘を得意とする英霊ではないが、征服者としての人心掌握術と優れた観察眼、そして規格外の幸運を以て、秋津の繁華街に潜む第四の勢力へと成長を始めている。

 キャスター陣営撃破の為に円華を唯一神理教へと送りこみ、アーチャー陣営と手を結んび、漁夫の利を狙ったが、キャスター陣営によって自身の部下たちのほとんどを失う壊滅的な被害を受けることとなった。自分たちを虚仮にしたキャスターを必ず撃破するために、生き残りたちを纏め上げていくが……

 

間桐慎夜 男性/22歳

 秋津市において遠坂に並ぶ魔術師の名門であった間桐の嫡男。性格は温和でおよそ魔術師らしいと言える存在ではない。間桐の後継ぎとして育てられたが、魔術の才能はお世辞にも高いとは言えず、魔術刻印と魔力量のみが取り柄であるとまで囁かれている「落ちこぼれ」と自分を認識している。

 九重円華とは幼馴染であり相思相愛。彼女が女優として花開かせてからも蔭ながらに交流を続けており、彼女との幸福な未来を夢に描いていた。

 本来、間桐はもはや没落が近く慎夜のような存在が生まれたこと自体が魔術師の血族としての零落を意味していたが、五度目の聖杯戦争にマスターとして選ばれた彼は、その運命から逃れるために、円華と共に逃げることを選ぶが、その最中で勢至姆会の銃弾に倒れることとなる。

 

アサシン陣営

セレスティーナ・アルブレヒト 女性/25歳

 美しい金髪ボブのケーブに身を包んだ女性。生真面目な苦労人、身に余る夢を抱きはするが、実際には現実的な道しか選べない貧乏性である欧州の魔術探偵を生業としている。彼女の生家アルブレヒトは、元来探知に長けた魔術を得意とし、セレスティーナ自身も自身が触れた物体に刻まれた記憶を鑑賞するという魔術を得意としている。

 アインツベルンと聖堂教会より歪な聖杯戦争の謎を解明することを依頼され、秋津へと降り立つ。秋津の街では、流行する猟奇事件を引き起こしている犯人の捜索を行う中で、七星桜子と出会い、彼女がマスターになるきっかけを作る。

 桜子を聖杯戦争の同盟相手として認め、共に苦楽を分かち合い、桜子に振り回されながらも年齢、国籍も関係なく桜子との友情を築き上げていく。桜子の無茶を窘めながらも、どんな難題にも物おじせずに立ち向かっていく彼女の姿に、自分にはない魅力といずれ大成するであろう才能の片りんを感じ取っている。

 聖杯に掛ける願いは、自身の家の再興、例え勝てずとも、名声を高めることはできるだろうという思惑であるため、桜子と共に勝利を度外視の上で秋津の街で起こっている事態への捜索を続けてきた。バーサーカー陣営の尻尾を掴んだうえで、この聖杯戦争の裏に潜む黒幕の存在を感じ取る。その黒幕を見つけることを第一優先として動くが、秋津の情勢はそんな彼女の思惑など関係なく、戦いの舞台へと押し上げていく。

 

アサシン 男性/秩序・善/筋力B耐久C敏捷A+魔力E幸運C宝具―

 セレスティーナがアインツベルンより与えられた触媒によって召喚した英霊。旗袍に身を包み辮髪を隠す帽子とサングラスが特徴的である。

 真名は『黄飛鴻』、清朝末期に活躍した武術家。中国近代史上、最大の英雄。若干16歳にして「寶芝林」の館主となり、多くの弟子を指導。その後は見世物として武術を披露する事を避け、動乱時代の国の治安維持に尽力した。黄飛鴻が優れた武芸者である事を示す逸話は数限りなく存在しているのだが、彼の死後に小説や映画で活躍が語られた結果、急速にその伝説が広まった。

 そうしたことから、戦闘方法は基本的に体術に限定される。しかし、極限にまで鍛えられた肉体は武器を凌駕することは彼の戦いを見れば理解できるだろう。

 聖杯に掛ける願いは特になく、ただ強者との戦いを望むためにセレスの護衛として聖杯戦争に参戦する。

 快活な好漢でありながら、獲物を狙う肉食獣のような側面を併せ持つ、戦場の嗅覚にも優れ、セレスが論理を重んずるならば、彼は直感を重んずる。

 セレスとの関係は互いを尊重する良好な関係。お人よしであり貧乏くじを引きやすい主を助け、敵と戦うことそのものを己の楽しみとし、嬉々としてその役割に興じている。

 

ノルン 女性型ホムンクルス

 銀髪の女性型ホムンクルス。アインツベルンより触媒と共に与えられたセレスの監視と護衛を主目的とする。背丈は小学生~中学生程度であるが、セレスの護衛をする際にはその身の丈ほどもあるハルバードを使って応戦する。

 ホムンクルスである以上元より聖杯戦争中のみの稼働を目的としており短命。アインツベルンにとってはこのキナ臭い聖杯戦争の裏を探るために派遣された存在であり、聖杯戦争の情報を一つでも多く送るためであれば、必ずしも戦いで生き延びることを想定されているわけではない。

 戦闘力は、魔術師との戦いで護衛を行う程度であり、サーヴァントと戦闘になった場合には防戦一方、あるいは逃走補助が行える程度の戦闘力でしかない。

 秋津市では、噂の金髪銀髪外国人コンビとして密かに有名になり始めている。聖杯戦争を通していく中で、桜子やセレスと言った人間たちと触れあい、アインツベルンでは学ぶことが出来なかったさまざまな感情に触れていき、無自覚に変化を見せ始めている。

 

キャスター陣営

鷹司唯一 男性/45歳――聖杯戦争4日目、一宮梓沙によって首を斬られ、死亡。

 秋津の街にはびこる新興宗教『唯一神理教』の教祖であり、生粋の国粋主義者。元は京における貴族『鷹司家』の分家に位置する人間であり、幼いころから陰陽道に通じていたが、ある時から日本は神の国である以上、神の子である日本人だけで統治され、運営されていくべきであるという思想に目覚め『唯一神理教』を立ち上げた。

 唯一神理教を立ち上げた背景には、貴族でありながら現代にて、救われない多くの人々を救うための心の支えになる場所が必要であると感じたからであった。その居場所を作るためにあえて道化を演じ、救われるモノが増えれば増えるほどに、道化の仮面を外すことは躊躇われ、彼が思いがけない形で組織は膨れ上がっていった。

 唯一自身は、異国人の排斥を口にしながらも、それを実行に移すほどの胆力を持っていたわけではない。ただ居場所があればいいという思いであったが、外部から見た組織、信者たちの想いは彼の思惑を外れていき、結果として信徒たちの溜飲を下げるために、神の顕現という奇跡紛いのガス抜きを行うこととなった。それがキャスター召喚の顛末だった。

 キャスター召喚とほぼ時を同じくして、キャスターによってその思考を歪められ、マスターでありながら、キャスターの言葉に総て平伏するように臣下の立場をとり、平時はこれまでと変わらない教祖の立場を取りながら、裏では久坂と帝に絶対服従の在り方を強いられ、キャスターが望むのであればいくらでも信徒を魔力供給の生贄へと捧げ、秋津の騒乱を隠れ蓑に信徒を増やしていった。

 最後は久坂に用済みとされ、梓沙の手で命を落としたが、彼にとっては最後まで円華が己を命を狙っていたことを知らなかったことは幸福なことだったのかもしれない。

 

キャスター 男性/混沌・中庸/筋力E耐久E敏捷E魔力B幸運D宝具A+

 唯一に召喚され、神として祀られた烏帽子と束帯を纏ったサーヴァント。

 生前に誰よりもケガレである異国人の存在を憎悪し、夷狄の撲滅を願ったとされる存在。たとえ、彼個人の真実がどうであったとしても、攘夷を願う志士たちにとって彼は精神的な支柱であり、彼の願いを叶えることこそがすなわち日本国の未来に繋がると信じられてきた。

その崇拝は呪いの域にまで至っており、キャスター自身は戦闘など全くできるはずもないが、その願いを同じくした志士たちを己と同じサーヴァントとして秋津の街に召喚することができる。

 真名は『孝明天皇』、開国維新によって列強へと変わっていく以前の古き日本の象徴たる帝。唯一の願いを聞き届ける形で、異国人を排斥を掲げる性格が第一に現れているが、異国人が絡みさえしなければ理知的に思考する人物であり、事実、幕府との穏健な関係を維持するためにさまざまな手を尽くしてきた人物でもある。

 もっとも、キャスターとして召喚された彼は、実質的には久坂の操り人形に等しく、いずれ来たる日本国統一のための旗印としての存在を求められているに過ぎない。

 聖杯に掛ける願いは無論一つ、異国人を排斥し、日本民族による神国再生である。

 

久坂玄瑞 男性/混沌・中庸/筋力E耐久E敏捷E魔力B幸運D宝具A+

 キャスター同様に召喚され、キャスターの参謀及び志士たちのまとめ役を果たす人物。

 生前は長州藩における攘夷志士の中心人物として、藩主のような特権階級ではなかった者でありながら、帝に最も近しい存在にまで上り詰めた人物。

 帝の側近として、自身に敵対するものを徹底的に排除し、攘夷と討幕を為し遂げようとしたが、あまりにも急進的すぎるその手法に嫌気がさした帝によって追放され、最後は帝に弓を引いた反逆者として薩摩藩に討たれた。

 その正体は、攘夷を完遂を果たすために呼び出されたもう一人のキャスター。孝明天皇も久坂も本来であれば英霊の座に登録される存在ではなかったが、唯一との縁、正規の手順を踏まなかった召喚方法、そして「それ」が召喚に介入したことによって、顕現を果たした。

 聖杯に掛ける願いは、生前に果たすことが出来なかった孝明帝とともに果たす攘夷完遂。それが実現された時、久坂はかつての己が正しかったことを証明することができると考えている。あくまでも己の正しさの証明と時代にそぐわない異国人の排斥を願うのは、久坂自身が究極的には他人を自分の願いを果たすための駒としてしか考えていないためである。

 召喚当時より、秋津市の電波塔に目をつけており、聖杯戦争が実行される裏側で常に陽動を繰り返しながら、電波塔の改修を梓沙に命じ、その目論見はあと3日の間に完遂されるところまで来ている。

 

『志士』たち

 キャスターによって召喚されたかつて志を共にした者たち。

 『壬生の狼』『幕末の四大人斬り』など

 

一宮梓沙 女性/18歳

 退魔機関『神祇省』より『唯一神理教』へと派遣された退魔師。国内の危険分子である鷹司唯一の監視と捕縛を目的として教団へと潜入しており、教団がキャスターの魔力によって染め上げられた現在、教団内でただ1人、正気を保っている……ように思考を歪められているが、実際には既にキャスターの支配下に置かれていた。

 キャスター陣営召喚の折より、既に久坂の思惑によって動かされており、神祇省を使った電波塔改修のための人員配置、神祇省への情報攪乱、遠坂煉との接触、九重円華の目付け役、鷹司唯一排斥の実行役とさまざまな任務を果たしてきた久坂の懐刀。

 唯一から令呪を奪い取ったことにより、正式にキャスター陣営のマスターとなり、自らも戦線へと参加する。神祇省の潜入官として鍛え上げられているため、通常の魔術指定を相手にするのであれば問題なく立ち回ることができる。

 今の彼女にとって必要なことは、キャスターの敵を効率よく排除することのみ。自分自身が最も恐れていたことを実行している自覚もなく、堕ちた使徒は願望成就の為に、その力を振うのであった。

 

バーサーカー陣営

神丘奉(かみおか ともゆき) 男性/36歳

 秋津市の裏に君臨する三つの組織の一つ、勢至姆会の若頭。元は魔術師の家系に生まれたが魔術師としての才能を全く受け継ぐことなく生まれ、幼少より役立たずの烙印を押されたことで出奔。紆余曲折を経たのちに勢至姆会の門を叩く。

 幼少の頃の度重なる虐待と罵倒により世の役立たずは踏みにじられて当たり前という認識を抱き、己を純粋な暴力装置として機能させることで裏社会の中でのし上がってきた。今となっては己の出自などどうでもよく残ったのは魔術師というお高く留まった者たちへの怨みだけであり、いずれ総てを踏みにじってのし上がることを至上としている。

 「本物」という言葉にこだわりを持っており、偽物塗れであった自分の人生の中で手にしてきたいくつかの本物と呼べる関係を何よりも大事にしている。

 彼の中では組の頭である典嗣への仁義と櫻一郎の忠誠、これらだけは紛れもない本物であると考えている。

 聖杯に掛ける願いは、偽物であった自分の人生を本物としてやり直すこと。

 多くの悲劇的なすれ違いの末に親代わりであった典嗣の命を奪ってしまった奉はもはや止まることはできない。傷つけられるばかりだった己の人生と世界を否定し、やり直すためであれば彼はどんなことであろうとも実行する。

 キャスターとの同盟も深く考察をしたわけではなく、バーサーカーの成長に都合が良いと感じたがために過ぎない。街がどうなろうとも、人生をやり直す時分には関係がないと考えている。

 バーサーカーについては、最初は兵器でしかないと言う感情であったが、徐々に奉から決して離れずにいる在り方を好ましく思始めてきている。

 

バーサーカー 不明/混沌・悪/筋力B+耐久B敏捷B+魔力C幸運C宝具B(4日目時点)

 「それ」にとって奉に与えられたサーヴァント。この獣の召喚を以て秋津の聖杯戦争の物語は幕を開ける。特定のカタチを持たない靄のような存在であり、人の恐怖を喰らうことによって際限なくそのステータス値を上げていくことができるという異例のサーヴァント。そのため、召喚当初は非常に弱い存在であり、マスターの戦略と時間次第でいかようにも変貌を遂げていくサーヴァントであると言える。

 奉にとっての認識はあくまでも兵器であり、兵器を最高のポテンシャルで発揮するために生贄が必要とあらば、彼は一切の躊躇なくそれを生み出し続けるだろう。

 そうじて危険度だけで言えば七陣営の中でも最凶であり、街一体が恐怖に包まれたその時には、最早誰にも手をつけることのできない怪物が君臨していることだろう。

 

勢至姆典嗣 男性/64歳――聖杯戦争4日目、バーサーカーによって死亡

 秋津市の裏に君臨する三つの組織の一つ、勢至姆会の組長。秋津市の中の一組織に過ぎなかった組を、自らの腕と足だけで繁華街を代表する巨大組織へと持ち上げた豪傑。

そうした経歴から秋津市における人脈の広さは恐るべきモノであり、あらゆる方面で彼の名を知らぬ者はいないと言われるほどに秋津市の中で広い影響力を持つ。組長として奉に現場を委ね、第一線こそ退いているもののいまだに、彼の影響力は底知れず、彼の言葉一つで街が動くとまで言われるほどである。

 奉にとっては恩人とも呼べる存在であり、決して裏切ることはできない相手。無頼を気取る奉にとってのアキレスけんとも呼べる人物である。そこに目を付けた遠坂煉によって、半ば脅迫に近い形で奉の聖杯戦争を諦めさせるための材料として利用される。

 煉に反対すれば勢至姆組を潰されることを理解したうえで、奉を説得した。総ては組を守るためであり、同時に奉を守るためであったが、奉という人間の心の中に眠る葛藤を理解することが出来ず、すれ違いの果てに奉の最後の良心を食いつぶす結果となった。

 

七星櫻一郎(ななほし よういちろう) 男性/27歳

 奉のボディーガードとして常に傍に寄り添う男。感情の機微を感じさせないほど表情に変化はなく、変化1つないままに相手を制圧する様はただ傍に控えているだけで威圧を呼び、奉をして自分の人生で最大の拾いものであると豪語するほど。

 七星流剣術の後継者となるはずであった男で、桜子は年の離れた実妹。しかし、10年前に家を出奔して以来、桜子とは生き別れに近い状態となっている。

 七星流剣術を「刀身を伸ばす」という魔術を組み合わせることによって、距離という概念を破壊し、相手がどんな距離、どんな技を使ったとしても、一刀を届かせることができる。櫻一郎を倒すにはこの厄介な刀身を防ぐための手立てを用意しなければならない。

 七星という一族の在り方を憎悪し、何も知らずに戦う桜子に警鐘を鳴らすが、奉が戦いを望む以上、桜子との衝突は避けられない状況にある。

 




5日目は4日目よりもちょい短めで、いつもどおりの3日後か1日遅れで開始になるかと思います!

Twitterやってます。UCの更新情報などを載せています
https://twitter.com/kooldeed
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。