※この作品はR-18です。

Fate/Urban Crisis   作:ソクリ

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その15年に決着を――後編

――秋津市西側・繁華街入り口――

 ロイは思わず瞠目し、確かにと納得を得ることが出来た。桜子の戦い方は2日目のそれとは明らかに異なり、ロイの多彩な魔術を相手に持久戦を仕掛けようとしている。

 

 七星の魔術を最大限に扱ったうえで、ロイと戦う最適な手法へとシフトしている。その戦い方はさながら、七星櫻一郎のようですらあった。

 

(七星櫻一郎であれば、俺との戦い方をアドバイスすることもできるし、なおかつこの宝具の存在もバーサーカー陣営として知っていただろう。突発的に対処できるほど、この宝具は生易しいモノじゃない。けれど、もしも、事前にこの宝具の存在を朧げながらでも知っていたのだとすれば、この反応も納得できる)

 

 桜子の表情は先ほどまでの一時も気を許すことができない集中力を発揮していた時よりもなお、目が据わっている。ただ、目の前の魔術師を斬ることだけに集中しているのが見て取れる。

 

(一昨日の戦いと同じような状況に陥っているか、少しばかり残念と……いや、それは桜子に失礼か。桜子は勝つために七星の血を使うことを選んだ。そうさせるように仕向けた俺がそのように考えるのは、格好が悪い)

 

 空に無数の魔方陣が浮いていく。それら一つ一つがロイによって展開された天空の星座を象った魔術による流星群だ。初めて出会った戦いで桜子に対して放ったのはその流星群のうちの一つ、それを無数に、圧倒的質量を以て桜子を叩き潰す気概はその光景を見るだけでも十二分に理解できるものであった。

 

「容赦はしないぞ、七星の血の恐ろしさは俺達エーデルフェルトが誰よりも知っている」

 

 そう口で語りながら、ロイは無意識に決着を急ぐように焦りを覚え始めていた。桜子とランサーが想像以上に健闘をしていることは間違いない。最強の挑戦者と認めていたし、追い込まれて宝具を使用する事態になったことも、全く想定していなかったわけではない。

 

(セイバーが語った第二宝具、あれだけは使わせるわけにはいかない)

 

 決戦を前にして、セイバーが語った第二宝具、その力は耳にしただけでも絶大なものであった。使用をすれば間違いなくこの戦いに勝利できることは過言ではない。

 

 過言ではないが……、ロイはその使用を絶対に認めたくなかった。その使用を口にすることは、ここまでのセイバーとの戦いで育んできた絆に泥を塗るように思えたのだ。

 

 それを使うくらいなら、潔い敗北を選んだ方がいい、最もそれで敗北をしてしまったのでは本当に立つ瀬がない。ならば、使わずに勝つしかないと考えるのはごく自然なことだろう。

 桜子に語る必要は全くないが、そうした意味での枷のようなものを自分に対して課していることがロイにとって焦りを覚えさせる一因になっていることは、間違いであるとは言えないだろう。

 

 最も、そんな焦り1つでロイが失策をするはずもない。圧倒的な魔術の才覚と魔力量は、生半可な魔術師であれば、ただの力押しで圧倒してしまう。ロイの翳した手の先に浮かんでいる無数の魔方陣、その圧倒的な数が全てを物語っていると言ってもイイだろう。

 

 先ほどまでの魔力弾などとは比べ物にならない、空気中に散逸している魔力そのものを収束させていき、夜空を照らすがごとく放たれる空よりの裁きが桜子の華奢な身体を呑み込んでいく。

 

 周囲の光景が次々と砕け散っていく。崩壊に次ぐ崩壊、その中でどうすれば生き残れるのか、思わずその答えを聞きかえしたくなるほどの惨状の中で、

 

「はぁぁぁぁぁぁ、七星流剣術―――玖ノ型『散桜』!!」

 

 瞬間、続く魔方陣より地上へと放たれた流星魔術に対して、桜子の刀剣というにはあまりにも巨大すぎる魔力塊が次々と直撃していく。

 さながら鏡合わせの一撃であるように激突したそれらはロイの魔術を一方的に食いつぶすと、激突したことによって、その刀剣のカタチを維持し続けることが出来なくなったのか、無数の魔力片へと分裂していくと、雨あられのように次々とロイの周囲へと落下していく。

 

 言うまでもなくそれは偶然の産物などでは断じてない。直接的な攻撃でロイに攻撃できないのであれば、七星の魔力を最大限に活用し、相手の攻撃を破壊したうえで、相手へと攻撃を届かせる技を使えばいいと言う発想に七星の血が至ったに他ならない。

 

 次々と降り注いでくる魔力塊は、その一つ一つがガラス片のようにロイの身体にとって凶器となる。流体制御を使ってその動きを堰き止めようとするが、あまりにも数が多く、先ほど強大な魔術を使っただけあって、ロイにとっても万全な迎撃が出来るわけではない。

 

(いや、それだけじゃない。それだけならば、無理やりにでも魔力でねじ伏せることができる。それができないとすれば、これは―――)

 

「あたしの魔術の根底は存在しないモノを存在するかのように武器として固定化すること。全部が全部あたしの実力だなんて言うつもりはないけれど、修行を積めばこういうことだってできるんじゃない?」

 

 その魔力片それぞれに桜子が魔力を注ぎ、操っているのだとすれば、ロイがあまりの数の多さに操作が煩雑になることを見越して、わずかに自分の魔力で操作を施す。

 

 僅かな動作だけ、ほんの少しだけ動きがおかしくなる程度の変化しか与えることはできないが、存外にその変化がロイにとっては致命傷になりかねない。

 

 この瞬間に絶大な集中力を発揮しなければならないのは、ロイも同じだ。実現すると思っていた行動が実現しないと理解できた瞬間の驚きと徒労感は決して生易しくはない。

 

「舐めて、くれるなよッ!!」

 

 それでもなお、ロイの圧倒的な力は桜子の思惑を完全に通すようなことはしない。魔力片が身体中へと刺さり、至る箇所から血を噴き出しながらも、その隙を狙っていたように再び飛び込んでくる桜子目掛けて、彼女の周囲の重力そのものに働きかけ、彼女の動きを真正面から阻害して来る。

 

「こんなの!」

 

 当然に桜子は自身の身体から前方に向けて、七星の魔力を暴走させるように溢れさせて、その拘束を断ち切る。

 どのように行ったのか、桜子自身にも原理は分からない。総てを流されるがままにしているだけにまるで自分の身体を外から眺めているかのような気分だが、櫻一郎との戦いの時のように我を失うことはなかった。

 

 セイバーの宝具空間が過剰に精神に作用していることもあり、血気盛んになる七星の血と恐怖へ引き摺りこもうとする空間の力が高次元でぶつかり合って、正常に限りなく近い状態へと落ち着かせている。

 一か八かの賭けのように七星の血にその身を委ねたが、桜子の判断は決して間違いであるわけではない様子だった。

 

「やっぱり、この血はあたしにとって悪いばかりのものじゃない!」

「ああ、素晴らしいな。こちらも手札を披露し、あからさまに追いこもうとしていると言うのに、それを凌駕しようとしてくるのだから……!」

 

 互いに互いの持ち札を潰しつつも、手を変え品を変え、如何に相手を追い詰めるかに終始している。桜子にとってもロイにとっても、簡単に終わる戦いではない。

 

 あるいは、ほんの少しのきっかけで簡単に終わってしまう戦いなのだろうか。不思議なまでに波長が合い、鬩ぎあいを続けていく。この瞬間、彼と彼女は紛れもなくただ二人だけの戦場で互いを倒すために戦っている。

 

 七星の宿命もエーデルフェルトの因縁も、二の次であるかのように、次々と攻撃が応酬し、お前を倒すと、その想いだけを発露していくのだ。

 

 無論、戦いの主役は桜子とロイだけではない。このおぞましき空間の中で互いに争いあうサーヴァントたちの光景も瞬き一つ許さない武技と膂力の激突が展開され続けている。

 

 ランサーは桜子のように特別な力でこの戦場における消耗を隠すようなことはできない。あくまでも彼女は戦場の中で戦い続けてきた人物であるからこその耐性で戦っているが、やはり疲労感を隠しきることができるわけではなく、息が荒くなってきているのは本人も自覚を覚えていた。

 

 無論、それで手加減をしてくれる相手ではない。むしろ、今こそが攻め時であるとばかりに攻撃を続けていく。

 

「この殺戮の荒野の中でも、未だにそこまで動けるとは。存外に粘ってくれる」

 

「自分で自慢することでもないかもしれませんが……、セイバー、私はお前よりも劣勢な戦いを経験している。幾つかの戦場では敗北するかもしれない状況を塗り替えてきた。お前のように圧勝をすると言う事が出来る将ではないのかもしれないが、負けないことに関しては、お前よりも私に軍配が上がる」

 

 カール・マルテルの名を世界に知らしめたトゥール・ポワティエ間の戦いですらも最初からマルテルが参戦することが決定づけられた戦いではなかった。フランク王国の諸侯たちが誰もが迫りくる異教徒たちの戦いに怯える中で、槍を握り戦った。

 

 決まりきった戦でなかった以上、そこに勝算があったわけでもなく、全身全霊で戦い抜いたことによって得た勝利であった。

 

 カール・マルテルは常勝将軍の名で呼ばれてはいるが、決して圧勝をしてきたわけではない。ただ、常に勝ち続けただけだ。劣勢の中でどのようにすれば、息を長く持たせることができるのか、長く戦線を維持することができるのか……。負けないと言うことは単純に勝つことよりもなお難しい。

 

「なるほど、セイバーよ、貴様の力は圧倒的だ。もしも、バーサーカーとの戦いでの負傷が無ければ、私でもお前になすすべもなかっただろう。だが、圧倒的なのがお前の欠点だ。

 お前は圧倒的すぎて、互角の戦いを、劣勢をほとんど経験したことがない。粘ることに関して、私はそうそう簡単には挫けんぞ」

 

「小癪――――!」

 

 ドンとセイバーの身体がランサーの身体に直撃し、身体が宙を舞う。原始的な体当たり、しかし、機械の巨躯であるセイバーがそれを実行すれば、単純に凶器である。

 

 ランサーは魔力を放出し、落下の速度を大幅に緩めることによって、激突におけるダメージを最小限に留めんとするが、それでも受け身も取れずに地面に叩き付けられたことで全身の骨が軋みを上げている。

 

 もう一度、同じことをされれば、全身の骨が砕け散ってしまいそうだった。

 

「互角を知らない、劣勢を知らない。承知している、だが結構だ。我が身はこの身を以て敵を蹂躙する方法を知っている。敵を破壊する方法を知っている。ランサーよ、幾度となく我が身の暴虐を防いで見せよ、そのたびに我はそれ以上の力を以て、貴様を磨り潰すだけだ」

 

「大言壮語を口にするものですね……」

 

 ふらふらとゆっくりランサーは立ち上がるが、明らかに全身の痛覚がマヒを始めている。痛みを感じすぎて痛みを忘れてきているなどと状態としては明らかによろしくない。

 

 片腕を使用不能にしたことでかえって、闘争心に火をつけてしまっただろうが、まったく本当に手に負えない。ランサーは心から、これほどの英霊と戦うのは金輪際ごめんだと思ってしまう。

 

 息を吐き、ランスを握る腕に改めて力を籠め、魔力を噴出すると再び激突、セイバーの防御力にランサーは弾かれるが、これまた奥の手とばかりに魔力を放出し、空中にて方向を転換、セイバーへと横合いから斬りかかる。

 

「小癪であると言っている!」

「くっ――――!」

 

「ランサーよ、耄碌したか。小手先の技を使った所で我を屠ることかなわず。それを貴様は理解しているが故に真正面からの激突を選んだはず。それとも、もはや万策尽き、そこに縋らざるを得なくなったか?」

 

 セイバーからしても、ランサーの行動は不可解極まるものだ、戦術予測が使えないと宣言した以上、セイバーにとって最も警戒しなければならないのは、戦術予測によってカバーしていた死角からの攻撃である。

 

 真正面からの激突は己の絶対的な膂力によって迎撃をすればいいが、そうでない場合にはやはり戦術予測を使えないことが響いてくる。

 その逆境を撥ね退けるために真正面に敵がいない時は全身全霊を掛けて、相手の動きを察知することに己の演算を使用している。

 セイバーからすれば、奇襲を奇襲として成り立たせないことによって、戦術予測の喪失を補てんすることができると考えたのだ。

 

 ランサーとてそれが分かっているからこそ、あえて真正面からの激突を選んだのだと考えていたが……、自身の演算はランサーと言う英霊を過大評価していたのだろうかと思わず考えてしまうが……、

 

「無論、そんなことは百も承知。だが、先程までと今では大きく状況が変わっている。セイバー、その片腕でどれだけを防ぎきれる!」

 

 再びランスの先端が開き、そこから黄金の光を収束させた斬撃武器が現出し、セイバーへと食らいつくための牙としての機能を果たし、魔力放出によって強化された身体機能はセイバーを追い詰めるためにランスが縦横無尽に動きを続ける。

 

 これまでは身の丈の倍以上もあるランスを振り回すことにも一定の軌道があったが、魔力放出によって全身の筋力を高めたランサーが振う槍は今や、真の意味でどのような軌道を描き出すのかもわからない。

 

 通常の槍を振っているかのごとく、振り回され、なおかつ空中にまで進出を果たした今の彼女が放つ動きは、戦術予測を失ったセイバーにとっては己の力で徹底的に捌き続けなければならない脅威、優位劣勢が大きく変わったわけではないが、ランサーだけではなくセイバーも相手の力量によって追い込まれ始めていることは自覚を覚えなければならない。

 

「だが――――ッ!!」

 

 セイバーは己の戟を振り上げ、飛び込んでくるランサーへと突きの一撃を放つ。ランサーも攻撃が来ることは承知のこと、魔力放出を使って、攻撃を避けようとするが、セイバーは己の腕の軌道を変えて追撃を図る。

 

およそ人間の筋肉と骨の動きでは決して実現することができない軌道で放たれた攻撃は、ランサーの腹へと突き刺さり、力任せに再び、地面に叩き付けられる。

 

「がはっ――――」

 

「我が身は機械であればこそ、人の身には不可能であろうとも、我には可能である。機械であればこそ、人間では耐えられぬ事象であっても耐えられる。

 改めて理解するがいい―――我は白起、中原を制覇するために生み出されし戦闘躯体、後天的に力を手にするために鍛えた人間とは違う、ただ戦うためだけに生み出された機械、故に武技に置いて我に勝ることなし」

 

 セイバーは何の疑問もなく、己こそが絶対であると口にする。その事実を誰も否定することなど出来ない。この聖杯戦争にて、セイバーは常に最強の存在として君臨してきた。

 

 キャスターもバーサーカーも単純な力の戦いでは決してセイバーに勝ることは出来なかった。バーサーカーが最終的にセイバーに匹敵することが出来たのも、マスターが恐怖と言う力を徹底的に集めたからに他ならない。

 

 最強はセイバーだ、ランサーがどれだけ自分の策を使って、その差を埋めようとしても、戦術予測が破壊されたことによって、弱体化をしたとしても、なおも埋められぬ差によって蹂躙されるだけの事だ。

 

(これは予測できたこと、兄様にとってもセイバーにとっても、これは勝利するための戦い。驕りはあったかもしれない。でも、それは当たり前のこと。勝てると言う絶対的な自信こそが最後に相手を押しとどめる力になる)

 

 見ているだけである自分たちですらも疲労感を感じずにはいられない戦場を見ながら、リーナは当たり前に迎えるであろう当たり前の結末を迎えるのだろうと理解した。

 

 ランサーではセイバーに勝つことはできない。今の一撃で、ランサーの全身には酷いダメージが与えられた。そう簡単に回復できる傷ではなく、なおかつ―――

 

「うっ……」

「恐怖に呑まれ始めたか、痛みが傷が、人に死を想起させる。死は人に恐怖を覚えさせる。恐怖を喰らう獣ですらも己の生存本能を覚えさせたのだ。ランサーよ、人である貴様が抗えるものではない」

 

「私、は……」

「人が希望に焦がれる光があろうとも、圧倒的な力はそのような光すらも呑み込んで総てを蹴散らす。それが我だ、それがこの殺戮の世界だ。ランサーよ、我と貴様は共に天を掴むことは出来ぬ。かつての大陸の骸たち同様にここで果てるがいい」

 

 ランサーもセイバーの言葉が動揺を誘うための言葉だけではないことを十二分に理解している。

 膝が震えている、心が砕けかけている。

 もしも、桜子が隣で戦っていなければ己の願いを諦めかけていたかもしれないと思うほどに、身体に刻み込まれた暴力は圧倒的だ。

 

 先ほどまでの優勢だった空気など、どこかへ霧散してしまった。あるいはセイバーの暴力が全てを塗り替えてしまったのか。

 

(なるほど……、聖杯戦争の定石でいえばセイバーは最優のサーヴァント、それは召喚される英霊によって、その真贋は変わるモノであると思っていたが、この英霊に関してだけは真実、最優、いいや、まさしく最強が相応しい)

 

 この英霊を召喚した時点でロイ・エーデルフェルトは聖杯戦争における大きな問題点の幾つもをクリアしていたことだろう。魔術師も絶対であれば英霊も絶対、彼らがここに残ったことはまさしく必然であった。

 

(これほどの圧倒的な敵は、ついぞ生前にも出会ったことはなかった。我が黄金の光を以てしても敵わないことは確かに必然かもしれませんね。セイバーの言う通り、どれほどの眩い光があったとしてもそれを眼に焼き尽くすための瞳を切り裂かれれば、人は希望を持つことができない)

 

 絶対的な暴力とは、まさしくそれだ。人が心に抱く夢や希望と言ったそれら全てを、圧倒的な痛みと恐怖によって塗りつぶしてしまう。バーサーカーが人の心の中に抱く内面的な恐怖の象徴であったとすれば、セイバーが外部から与えられる恐怖の象徴だ。

 

 どれほど立ち向かった所で、この英霊を倒すには至らない。普通に戦った所で勝利など出来ない。だから、諦めろと眩き光が塗りつぶされていくが――――

 

「申し訳ないが、セイバー。この身が砕け散るまでは諦めることなど出来ないな。我が主が戦っている。私の勝利を信じて戦ってくれている。であれば、私は最後まで希望を捨てないよ。この聖杯戦争で、七星桜子こそが―――私にとっての希望の光なのだから」

 

 隣の戦場で桜子はまだ戦い続けている。決戦に向かう前に比べればボロボロになり、七星の血によって強制的に自分の身を動かしながらも、実際には全身にダメージが蓄積して、ほんの僅かな変化があれば倒れてしまいそうな姿だ。

 

 それでも戦っている、その諦めない克己心と気高さを誰よりもランサーは知っている。

 

「先ほど、願いのことを聞いたなセイバー。お前は主の勝利の為であれば、と。私とて同じだ、己の願いを叶えたいという思いもあるが……彼女の戦いが報われて欲しいという思いもある。私が挫けかかったとしても、挫けるわけにはいかないのだ」

 

 己の敗北はそのまま七星桜子の敗北に繋がる、出会ったときは向こう見ずで、正直に言えば守らなければならない大変な主であると見えた。

 

 だが、弱さを知り、敗北を知り、目覚めた魔術と向き合って、彼女は隣で戦う戦士へと変わっていった。誰よりもそれを間近で見続けながら、感心を覚えていたのは誰でもない自分だ。

 

(―――だからこそ、彼女の言葉に感化されたところもあるのでしょうね。己の願いは叶えたい。けれど、彼女の願いも同じように叶えてやりたいと願った時点で、私は意地の張り合いで負けていたわけですから)

 

 けれども、今はその想いがあるからこそ、この最強の敵を前にして、まだ膝を伸ばすことができる。真正面からも搦め手も悉くを叩き潰されて、片腕を失っても尚、最強に居座り続ける相手を前に、僅かな希望を以て立ち向かうしかない。

 

 恐怖の世界はランサーに自らの世界の中に呑み込まれるがいいとばかりに腕を伸ばして来る。その手に触れれば、苦しむを抱え込む必要はなくなるが―――、殺戮の荒野に降り注ぐ無数の明滅する光が隣の戦場の激突音を伝えていく。

 

「負けて堪るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 激突、激突、激突、もはや意地の張り合いであるとばかりにロイと桜子は距離を詰めては離され、距離を離せば突破され、七星の力に後押しされる桜子がいかにロイを追い詰めることができるかに総ては掛かっていた。

 

(明らかに時間を掛ければ動きが洗練されていく。桜子の意識が七星の血によって強化された体に順応している。こちらの魔術も一度使ったものはほとんど対応されて来ているモノばかりだ。俺が、怖れを為している。は、これはなんとも―――)

 

 ロイは目の前の相手の未知数さに無意識に冷や汗をかいていることに気付いた。七星桜子の成長速度、これまで多くの対峙してきた相手が恐ろしさを覚えたソレを、ついにロイも実感する時が来るなどと、彼は決して考えていなかっただろう。

 

 もしも、桜子が積極的に七星の血を解放するような展開になっていなかったとすれば、より早々に勝負はついていたかもしれない。しかし、セイバーの宝具を使うことは決して悪い手段ではなかった。であれば、これはまさしく運命の悪戯か。

 

 七星の血を受け継ぎ、七星の血に愛された少女は、圧倒的な才能を持つ最強の魔術師の技に次々と適応し、その身を傷つけながらもついぞ、その喉元に近づこうとしている。

 

「ああ、まったく――――本当にお前は」

 

 その言葉を吐いた時にロイがどのように思ったのかは彼にしかわからない。いい加減にしろと思ったのか、それともあるいはそれでこそ自分の好敵手であると思ったのか。

 

 一つだけ確かなことは、この時に桜子は彼女が持ち得る以上の力を発揮し、ロイへと肉薄したこと、ロイが放つあらゆる魔術を突破し、彼女の身体にかかるであろう負荷のことごとくを斬り伏せて、そして―――

 

「七星流剣術玖ノ型―――『散桜』!!」

 

 瞬間、ロイの視界に流星が映った。桜子が放つ魔術の剣閃、不可視の斬撃、それがまるで、先ほど自分が放った魔術の流星群のように、桜子の背後に一斉に出現するとともに、桜の花びらが不利堕ちるかの如く、ロイへと殺到した。

 

「それはさっき確認した!」

 

 一度見た攻撃に対して無力化することができるのは何も、桜子だけではない。それら全てに七星の魔力が込められており、ロイの魔術の作用を防ぐと言うのならば、そこにワンアクションを加えるだけだ。

 

 周囲一帯総てに静止の魔術を発動し、空間そのものにさらに魔力の分散の術式を施す。停止と消滅、物質の動きに干渉する魔術を重ね掛けすることによって、一つの魔術が切り裂かれたとしても次の魔術が七星の魔術を破壊する。

 

 同時に桜子への攻撃を実行する。流星には流星を、そして足元からは無数の魔力弾を、逃げ道など一つも与えない。

 

(これ以上、桜子の成長を許すわけにはいかない。魔力の上では問題がなかったとしても、桜子をこれ以上成長させれば、あらゆるものを学習しかねない)

 

 だから、その前に完全な形で叩き潰す。攻撃と防御、その双方を同時に行うことができることも、ロイがこの聖杯戦争における最強である所以、こればかりはいかに桜子であっても、総てに対応することはできない。

 

 桜子の放った攻撃がロイの迎撃魔術によって封殺され、更に展開されたロイの魔術が一斉に桜子を穿つ。

 防御に回れば攻勢の機会は奪われ、攻撃に回れば、ロイへと近づく前に潰される。例え、防御を引き起こしたところで、疲弊している桜子には総てを防ぎきるだけの体力が残されていない。

 

 勝負に出た、ロイにとっては防御と攻撃の同時作用による一気呵成の攻め、そして桜子は残り少ない魔力を爆発させて、足を踏み込み、ロイへと無謀なる突撃を敢行した。

 

「ああ、お前ならそう来るだろう。前に前に、その想いがあったからこそ、お前はここまで来ることが出来た。十分だ、これで終わりにしよう」

 

 天空と大地が鳴動する。総てが七星桜子を穿つために生み出された天の怒りと大地の嘆きだ。その総てを突破できるのならばして見せるがいいと放たれたそれは――――

 

「―――勝った!」

「桜子さん!」

 

 リーナと蓮司が同時に声を上げる。極限状況の中で七星の血を以てしても防ぎきることはできない。魔力を発動させ刃を作れば、その形に応じて防御をする範囲が狭められる。

 

「七星流剣術―――『花蕾』」

 

 桜子が声を発した瞬間、不可思議なことが起こった。上下共々放たれた攻撃は、次々と桜子に殺到するのだが、桜子の身体に触れた途端に、彼女の身体を害することなく次々と消滅していく。さながら七星の魔術に触れたかのように――――

 

「まさか、七星の魔術をその身に纏って―――」

 

 出来ない話ではない。これまでの桜子の魔術は常に無形のものを有形にすることであった。それが彼女にとって最も想像しやすい刀剣の形を以て顕現させてきた。

 

 しかし、これは防御膜のようなもの、相手を害することもなく、ただ自分の身を防衛することだけに特化させた、薄い膜のようなものが桜子の身体に張り付いて、ロイの攻撃を一切ものともせずに突貫していく。

 

「主よ―――」

「―――桜子!!」

 

 その状況はセイバーとランサーの視界にも入る。僅か一瞬の状況で全てに決着がつく。

 

「七星流剣術終ノ型―――『千本桜』」

 

 ロイの驚きも周囲の喧騒も桜子の耳には届かない。真っ直ぐにこの最後の瞬間を勝利で飾るために、ただ己の持ち得る全身全霊の一刀を放つ。

 

 迎撃魔術二層、攻撃魔術二層、同時に放ち、驚きと共に桜子の接近を許したロイは動きが遅れた。いや、それでも動けたことをこの時は称賛するべきだっただろう。桜子の刃が届く瞬間にほんの少しでも回避運動を起こせるものなどほとんどいないのだから。

 終ノ型『千本桜』は七星流剣術によって放たれる攻撃総ての組み合わせ、一刀一刀を組み合わせて、壱から玖までを再現する連撃であるが、桜子にとってはそれは連撃ですらない。同時攻撃九連撃、それをもって彼女の最高峰の一刀へと昇華させる。

 

 七星として、今の桜子が持ち得る最大限の攻撃が一斉に放たれる。必中必滅の攻撃ともいえる攻撃に、ロイの全身から血が噴き出す。

 

「――――兄様!!」

「主よ!」

 

 九連撃総てを喰らったロイの惨状はその光景を見ているだけでも十二分に理解できるが、しかし、その表情はまだ死んではいない。

 

「いいや、桜子、一手遅かったな。この勝負、俺の勝ちだ」

「―――――がっ、ごっ!」

 

 桜子の魔術が乱れ、口から喀血する。まるで、自分の身体の中が暴れているかのようで、桜子はその瞬間、魔力を練り上げることが出来なくなった。

 

「七星の魔力、流体制御にて動かして見せた。この距離でなければできない最後の奥の手だったが――――あぁ、高揚しているよ、俺は今、七星に勝った!!」

 

 ロイの身体の表面、そこには桜子が纏ったのと同じように流体制御による魔力の薄い膜が練られていた。それによって桜子の攻撃を受け止め、ギリギリの致命傷寸前で留めた。

 

 桜子が技を発動した瞬間にその効力を理解し、自分の魔術で再現する。おそるべき力量、恐るべき才能、しかし、これこそがロイ・エーデルフェルトなのだ。

 

 七星の魔力を錬成できない桜子に次のロイの攻撃を避けるための術はない。この勝負はロイ・エーデルフェルトの勝利に終わった。

 

 だが、桜子は天に届くようにと声を上げる。

 

「令呪を以て命じる――――ランサー、あたしたちの勝利を、聖槍の解放を!!」

「ええ、言われずとも」

 

 セイバーがロイの戦闘に反応したのとは対照的に、ランサーは桜子がロイによって致命傷の攻撃を受けた時ですらもそちらへと視線を向けることはなかった。

 

 セイバーが反応をした瞬間に、ランサーは己の魔力が全て無くなっても構わないとばかりに聖槍の解放を行った。桜子が成功しようとも失敗しようとも、本当の意味で勝利を掴まなければならないのは自分であると分かっているからこそ、迷いはない。

 

 巨大なランスの中に収納された黄金の槍が姿を見せると同時に、最後の令呪が輝きを放ち、ランサーに魔力を与える。同時に桜子との魔力のパスが完全に途絶えたことを理解したが、そんなものが何であると言うのか。

 

 ここまで紡いできた絆こそが、両者の主従の証、令呪などなくとも、魔力のパスが繋がっていなかったとしても、カール・マルテルにとってのマスターは七星桜子を覗いて他にはいない。

 

「彼の槍は聖槍を模した偽槍。我が王朝、正統なりと誇り、外敵を屠るための破壊の矛こそが、真理。なればこそ、我が眼前に広がる敵を屠るために真名を捧げよう。

 我が宝具―――『黄金輝く王家の偽槍(カロリング・ロンギヌス)』!!」

 

 瞬間、放たれた光はセイバー自身を呑み込まんとする巨大なる光の奔流に他ならなかった。これまでにキャスターもバーサーカーも、放った相手の総てを呑み込んできた光を前に、セイバーは回避行動を取るのが遅れた。

 己の主の勝敗に僅かではあれどもかかずらってしまったこと、それを一切無視したランサーの覚悟が、ここにセイバーを捉える最後のチャンスを与えた。

 

「セイバー!!」

 

 故にロイは、己の勝利を実感した瞬間に、その勝利すらも忘れる焦りを覚えた。聖杯戦争への勝利などよりも、今まさに自分の為に全身全霊を掛けて戦ってくれていた相棒を呑み込まんとする死の光が迫っていることを理解してしまったからである。

 

「ぬぐぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 黄金の光が総てを呑み込まんと放たれる中で、セイバーは戟を地面に突き刺し、その場で黄金の光に真正面から抗う。恐るべき力だが、この発動さえも掻い潜れば、もはやランサーにセイバーを倒すための攻撃を用意することはできない。

 

 ましてや黄金の光はセイバーが避ける場所を与えることなどないとばかりに放たれている。もしも、安易に避ける形で逃げれば、最悪の場合は戦いを見つめているリーナを危険に巻き込むかもしれない。

 

 そのような戦いの終わりをセイバーは望まない。圧倒的な勝利しか経験してこなかったセイバーにとって、逃走などと言うものは許されない。最強のマスターの下で戦っているのだから、己は最強でなければならないと言う自負が当然にセイバーにはある。

 

 だが……、セイバーが誰よりも理解している。そのような精神論でこの場を突破できるわけではないことを。

 

「ぐぅぅぅ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 鎧が解けていく、装甲が融解する。演算装置が焼き切れていく。黄金の光に耐えきれないセイバーの内部が徐々に崩壊を始め、己がなぜ、この場に立っているのかすらもエラーを吐きだして忘れてしまいそうになる。

 

 耐える、耐える、耐える、耐える、耐える、耐える、耐える。いいや、耐えられない。損傷超過、至急逃走推奨、重大警告、演算装置臨界、躯体戦闘行動不能まであと―――

 

 セイバーの中に次々と吐きだされていくエラー情報が己の末路を嫌と言うほどに教え込んでいく。終わるのか、このまま己の夢はこの黄金の光の前に敗れるのか。

 

 それとも、数多の夢を蹴散らしてきた己にとっての罰であるのか、分からない。機械はそのような感傷的なことは考えない。

 

 崩壊寸前の最後の演算が求めるのは何処までもこの状況からの勝利だ。主は七星への勝利と言う大願を果たした。己が使えた主に何も間違いはなかったと実感を覚えたからこそ、セイバーは、常に相手を破壊するだけの兵器だった彼は――――大声で叫んだ。

 

「主よ―――我が第二宝具の使用を!!」

 

 その声を聴いたロイは、しかし頭を振る。それだけは認められないと、己の従者に泥を塗るようなことはできないと令呪の使用を躊躇う。

 

「――――、ロイ・エーデルフェルトよ、我が生涯第二の主よ!! 貴様は我が生涯にたった一度の敗戦を刻むのか!!」

 

 しかし、セイバーはそのような甘さは許さない。彼は戦場を駆ける武将、どこまでもどこまでも、彼にとっては勝利をすることこそが最上の誉れなのだから。

 

「主に仕える従者が求めるは主に捧げる勝利と知れ!!」

 

 もはや半ば崩壊しかけながらもその叫びだけは決して止まらない。常に冷静に物事を淡々と口にするばかりだった戦術躯体の叫びに、ロイは目尻に涙すらも浮かべる。

 

「……兄様」

 

 自分がこれからする行為の意味を理解していればこそ、それは感情として無意識に発露してしまう。

 

「我がサーヴァント、セイバーよ……令呪二画を以て命じる!!」

 

 桜子が宝具を放つために令呪を使ったように、ロイもまたその手の甲に浮かんだ令呪の光を発現させる。その光がセイバーにとって何を意味するのか理解しながらもそれを振り払うように声を上げる。

 

「――――貴様の主が命じる、自害せよ!!」

 

 令呪が光る、その言葉、命令がセイバーにとってどんな意味を持っているのかを理解したうえで、口にした。その言葉を受けたセイバーは、戦場の中にありながら、己の死を口にされながらも、この場における誰よりも安堵の表情を浮かべ、

 

「命令受諾――――ああ、その言葉を待っていた」

 

 握る戟から手を離し、己の駆動を司る心臓部分に向けて拳を突き刺し、己の生命活動を停止させるための一撃を己にぶつけた。

 

「なんで――――」

「何故、そのような令呪を――――」

 

 蓮司もノルンも意味が分からなかった。この場における令呪の使用として、それは全く意味をなさないこと、無駄と言うよりも無意味だ。

 

 このまま放っておけば敗北するセイバーを自害させたところで何の意味もなく、ロイは自分で自分の勝利を手放したに過ぎない。

 

 殺戮の荒野が晴れる。黄金の光によって世界そのものが元の世界へと戻っていく最中で、その声はまさしく、怨嗟の嘆きのように轟いた。

 

「機能解放―――第二宝具『我何罪于天而至此哉』発動!!」

 

 その瞬間、不可思議なことが起こった。黄金の光がセイバーを呑み込み、加えて彼は自害を命じられ、実際に己の手で心臓を握りつぶした。

 

 彼に抗う術など一切あるはずもないのだ。しかし、しかしである。

 

「え―――――――?」

 

 ランサーは思わず自分が間抜けな声を上げてしまったことを自覚した。だが、それは仕方ないことなのである。己が宝具を受け、今まさに消滅しようとする相手を前にして、ランサーは勝利を確信していたのだから。

 

 セイバーに逆転の方策など絶対にありえないと彼の性格を考えれば間違いないと思っていたのだ。それだというのに、セイバーの戟が己の心臓に突き刺さっていると言う不条理、そんなものをどうして受け入れることができるだろうか。

 

「我が身は、朽ちる。故に―――我が主は、我が国は勝利を手にする。これはそれだけの話し。そうあるように因果は収束する」

 

 大秦帝国の武将、白起、圧倒的な武将にして大秦帝国建国の為にあらゆる戦場にて勝利を積み重ねてきた。だが、彼は王に疎まれ、死を命じられた。

 

 だが、白起の死後にも、彼の功績はあまりにも大きく、他の国を下し続けてきた大秦帝国は遂に天下を手に入れた。

 

 白起が自害し、命を落とした先にこそ勝利はあると言うパラドックス。その逸話が具現化されたものこそが、セイバーにとって最大の禁忌であると同時に最後の切り札であった。

 

 己のマスターが白起に対して自害を命じ、白起がそれを受け入れた時、その場における戦への勝利を、運命を捻じ曲げてまでも可能にする。

 

 たった一度、されど絶対的な一度きりを実現すると言う恐るべき宝具。されど、その発動条件たるや恐るべき難易度である。

 

 誰よりも己の主による死を嫌悪したサーヴァントに対して、令呪の絶対命令権を行使してまでたった一度しか使う事が出来ない宝具、こんなものは宝の持ち腐れもいい所である。

 

 そもそも、そのような状況に簡単に陥るマスターからの死を白起が許すはずもない。

 

 それでも、この結果を齎したことの意味―――己にとっての最大の悲劇を再現することになってまでも、セイバーは主に捧げる勝利をこそ欲した。

 

 ――――それを以て、己が示せる最大の忠義とする。

 

 七星桜子とランサーはまさしく最大の敵であった。七星桜子は己の勝負に敗北し、それでも聖杯戦争の勝利を掴もうとし、それは成功を果たした。

 

「任務完了―――此度は、後悔など微塵もなく」

 

 セイバー陣営の敗北は必定であった。であればこそ、覆すにはこれしかなかったのだ。

 黄金の光が消え去っていく中、セイバーは己が捧げた忠義が叶ったことに、己が迎えた結末に、今度こそ魂の救済を覚えたのだった。

 




セイバー、お前のそれは忠義だよ……

次回、ちょっとばかり遅れるかもしれないです。今週中に1回は必ず更新します。

Twitterやってます。UCの更新情報などを載せています
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