※この作品はR-18です。

【大切断】ティオナ・ヒリュテの感性がぶっ壊れていた件   作:アカヤシ

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第2話

そうか……あの時の双子のアマゾネスか。すっかり大きくなったな。

 

「私はすぐにパパだって気付いたんだよ!なのにパパったら私達に気付いてくれないし。気付いてほしく待ってたら3年も経っちゃた。3年も!経っちゃた!」

 

うう、ちょっと怒ってるのう。確かに父か祖父と思っていいぞと言っておいて、見違えるほど大きく成長したとはいえ気づかないというのは薄情な気もしてきた。

 

「すまんかった!しかし気付いたんなら声の一つでもかけて欲しかった……ッ!」

 

そう告げると、ティオナは殺気と勘違いをするほどの怒気を放った。

 

「昨日見かけたら女の子に抱き付かれてた!」

 

「え?いや、あれは!」

 

「狐人とアマゾネスの2人に抱き付かれて鼻の下伸ばしてた!」

 

ああ~あの時か。

 

それは同じ【ヘスティア・ファミリア】の団員の『Lv.5』元【イシュタル・ファミリア】の【麗傑】『アイシャ』と『メイド』の『春姫』だ。けしていやらしい事はしてない!

 

2人はある事件の後に改宗しウチのファミリアに入った。

 

始まりは俺の噂を耳にして【ヘスティア・ファミリア】の本拠地に訪ねてきた女の子2人。我が主神のヘスティア様の神友である、タケミカヅチ様のファミリアに所属する団員『Lv.2』の【絶†影】命と千草だ。

 

どうやら俺の力を借りたいようで、歓楽街の支配者である美神イシュタルが2人の友人である狐人の春姫を生け贄に禁忌のアイテムを作り出そうとしているので助けてほしいと言われたのだ。

狐人の子供の遺骨が原料の『玉藻の石』と月の光を浴びる事で色を変え、光を放ち、魔力を帯びる特殊な鉱石『月嘆石』の効果が最大現に発揮される満月の夜に2つの石は融合して『殺生石』に変わる。石の使用者は狐人の魂を石へ封じ込める。殺生石を肉体に注入すれば魂を奪われた狐人は目を覚ますが本来の使用方法は石を砕いて使用するものだ。砕けた殺生石の欠片一つ一つが狐人の魔法『妖術』とも謳われる力を行使できる魔法の発動装置で、効果はオリジナルの魔法と変わらず詠唱も必要しない。砕けた破片が紛失、または壊れた場合石に魂を移された器は例え破片をかき集めて魂を戻したとしても、赤子も同然の人形になるか廃人になる。

 

2人は極東の知り合いに似た人を歓楽街で見たという情報を手に入れた後、その情報の真偽を確かめるべく命が単身で【イシュタル・ファミリア】の本拠地にまで忍び込んだらしい。その時イシュタルの目論見を知ったと言う。

 

その話を聞いた次郎長は目眩を起こしそうになった。美神イシュタルが禁忌のアイテムを作り出すという話の方ではなく単身で忍び込んだ方で。見つかり捕まってしまえば命の方がヘタをすれば廃人にされたかもしれないのに。

 

2人の顔はどんどん青ざめていく。

 

どうやら命の侵入はバレてたようだ。【タケミカヅチ・ファミリア】の本拠地は【イシュタル・ファミリア】の戦闘娼婦により襲撃にあい本拠地に火をつけられた挙げ句、主神タケミカヅチとファミリア団長桜花と数名の団員は捕まってしまったらしい。【タケミカヅチ・ファミリア】の団長桜花は【イシュタル・ファミリア】の【男殺し】の異名を持つ第一級冒険者『フリュネ』に『拷問』されている映像が記録されたマジックアイテムが【タケミカヅチ・ファミリア】の本拠地前に置かれていたらしい。

 

俺はその映像を記録された水晶を命から手渡されると突然映像が再生される。俺はその映像を見て思わず水晶を落としてしまった。2mを超える蛙を彷彿させる分厚い口唇の巨女が目隠しをされ手足を鎖で拘束された黒髪の大男を貪り食っている映像だった。千草の前髪で隠れた美しい瞳から涙が溢れ出す。

 

『千草だったかい?この男はアンタみたいなちんちくりんなんかよりワタシが良いんだってさあ~!見なよこんなに大きくして固くしちゃってさあ~!壊れた蛇口みたいにドピュドピュ吐き出して可愛っいいねえ~』

 

フリュネは舌で桜花の顔を舐め回しながら『ん?固さが足りなくなっちまったがこれさえあれば何度でも出来るから安心しな』と興奮剤や精力剤を大量に桜花の体に打ち込んでいく。桜花は口から泡を吹きながらも下半身はバキバキに固くさせる。

 

『ワタシが美し過ぎるのがいけないのかねえ~。アンタの想い人はワタシのテクニックにメロメロってさあ。アンタん所の他の団員もこっちで『楽しんでるよ』。男も、女もね~。全員が泣き喚きながら『もう帰りたくない』ってさあ~。まあ、どうしても返して欲しかったら【絶†影】、アンタが盗んだ物を次の満月までに持ってきな~。もし持ってこれなかったり少しでも遅れたらアンタの主神がうっかり天界に帰っちまうかもね~!ゲゲゲゲゲゲッ!そうだ面白い事思い付いた!アンタ等返しに来る時全裸で来なよ。そして歓楽街の道のど真ん中で土下座しな!『【イシュタル・ファミリア】の皆様と世界で一番美しいフリュネ様に逆らって申し訳ございませんでしたってな!ゲゲゲゲゲゲゲゲゲッ!』

 

そして映像が途切れた。

 

千草は耐え切れず部屋から飛び出してしまった。

 

「次郎長殿!お頼みしたい事がございます!」

 

そう言って命はあろうことか還暦間近とはいえ男の次郎長の前で服を脱ぎ捨て全裸になった。そして床に打ち付け血が滲み出るほど深く頭を下げ土下座をした。

 

「どうか!どうかお力を貸してはもらえないでしょうか!!!敵は【イシュタル・ファミリア】!私達【タケミカヅチ・ファミリア】にとってあまりにも強大な敵!しかも私の愚かな行いのせいで主神や仲間を捕らえられ今も拷問を受けております!逃れた仲間とも未だ合流できず孤立無援!本拠地は焼かれ、払える報酬などありません!次郎長殿!貴方様は以前【ソーマ・ファミリア】に『1人の小人族の少女』のために単身で真っ正面から乗り込み団員全員を打ち倒し、主神ソーマを改心させたと聞き及んでおります!その慈悲深いお心を持つ貴方様

にお願い致します!どうか主神タケミカヅチと【タケミカヅチ・ファミリア】の団員をお救いください!私にできる事は何でもいたします!労働力が欲しいと申されるなら私は一切の休みなしで働かせてもらいます!女として求められるのであれば不束者ですが私がお相手いたします!初めての生娘がお嫌いなら初めてを散らしてきます!死ねと申されるなら腹を切って死にます!・・・だからッ!だから!お願い、します!皆を、春姫ちゃんをお救いください!お願いします!!!!」

 

頭を床に打ち付け大粒の涙を流しながら命は次郎長に懇願する。断られてもおかしくない。報酬も払えず、兵も出せず、メリットなどない。むしろ今後オラリオにいられなくなるかもしれない。

 

「お願いします!お願いします!お願いします!お願いします!・・・・どうか手を貸して・・・・手を差し伸べてはもえませんか?助け・・・ください・・・お願いします、私が勝手に動いたから、タケミカヅチ様にファミリアの皆に相談もせず、皆に迷惑かけて、皆が!もし死んでしまったら!死んじゃったら!私、私、」

 

「頑張ったのう」

 

次郎長は命に服を羽織らせ頭を上げさせ軽く抱き締めた。

 

「辛かったろう、安心せい。俺がなんとかしてやる」

 

「う、う、ぐすっ、ありがとう、ございます!ありがとうございます!」

 

その日の夜、【イシュタル・ファミリア】は1人の男の手により滅びを迎えた。主神イシュタルは天界に送還された。タケミカヅチ様や【タケミカヅチ・ファミリア】の団員も一部を除き無事であった。ただフリュネに拷問を受けた桜花と数名の団員は薬の影響で長期の治療が必要なためダンジョン探索もドクターストップがかかる。本拠地が焼かれ無一文の【タケミカヅチ・ファミリア】だったが【ヘスティア・ファミリア】の傘下に下ることで次郎長の多額の援助を受けなんとか持ち直した。

 

【絶†影】Lv.2の命が【ヘスティア・ファミリア】に改宗し助け出された春姫とともに【タケミカヅチ・ファミリア】の皆がダンジョン探索ができるように回復するまでは、次郎長の身の回りの世話をするメイドとして働くようになった。

更に【イシュタル・ファミリア】の【麗傑】Lv.4のアイシャが『アンタのせいで行く場所がないんだ。責任とりな』と押し掛けてきて【ヘスティア・ファミリア】に入った。ちなみにアイシャ以外の戦闘娼婦は次郎長を『修羅が!修羅が来る!』と怖がり別のファミリアへ。

 

それ以降アイシャは何故か娼婦をやめて春姫とともに次郎長を胸を体に押し当てたりしてからかっているだけ。

 

「この前はエルフの女の子をお姫様抱っこしてた!」

 

ティオナの苛烈な尋問はまだ続く!

 

 




桜花は残念ながらフリュネにより廃人寸前にまで追い込まれましたが千草の献身的な介護で徐々に回復していってます。
ちなみに美神イシュタルは飛び降り自殺。部屋にはわずかに残った葡萄酒が入ったワイングラスが・・・
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