「あっ!あれは何かしら!気になる気になる~♪」
「ちょっとヒナソウ!勝手に行くのは禁止よ禁止!」
「やれやれ、いつものが始まったみたいだねェ」
「ああっ待ってくださーい!」
いつもの友達、いつものお茶会
いつも通りヒナソウが気になるものを見つけ、いつも通り追いかける
「見失ったわ・・・もう!どこ行ったのよ!」
「こうなったらひょっこり帰ってくるのを待つしかないねェ」
「帰ってきたらお説教なんだから!見えないとこまで行くのは禁止よ!禁止!」
「あら?こんなところに穴が開いてるわ!この穴は何かしら~♪」
友人たちの心配もよそに、ヒナソウは一人、狭くて暗い横穴に潜りこんでいた
人が一人動くのにギリギリ程度の穴の中、どこまで続くのか、あるいは別の場所と繋がっているのではないか
好奇心の赴くままに臆すことなく進んでいく
そのヒナソウの足元の地面が、消えた
正確にはヒナソウの不注意で、最初から下に大きめの穴が開いていた
バランスを崩し、思いっきり顔からダイブしたヒナソウだったが、怪我どころか大した衝撃も感じない
何か、柔らかいクッションのようなものの上に落ちたらしい
でも洞窟の中なせいか、いやに濡れている
「なんだかぬるぬるするわ!これは帰ったらハートツリーに怒られるわね・・・」
きっと苔かなにかなのだろう。服が泥まみれになっていそうだ
そんなお気楽な考えのヒナソウは上を見上げる
「うーん、けっこう高いわね・・・これを登るのはさすがに無理かしら」
穴の壁がどこかもよくわからず、しかも手元だけでもぬめっていて登ろうとすれば滑り落ちそうだ
「他の出口がないか探すしかないわね♪」
まるで不思議の国に落っこちたアリスそのもの
興味とちょっとばかりの出口探しに導かれ、暗い洞窟をずんずん進んでいく
その足元で、ヒナソウが落ちた地面が不気味に蠢いていた
「思ったより奥まで続いてるけど、暗くてなんにも見えないわ!」
元気よく状況を報告するヒナソウ
もちろん誰も聞いちゃいない
彼女がいつも連れている小鳥は落ちてきた穴から飛び立ち、助けを呼びに行った
つまり、本当に一人で喋っているだけである
というか暗さが好奇心に拍車をかけて独り言が出るほどテンションが高くなっているのである
穴の最奥まで止まることもなく足を進める
その最奥の空洞だけ、妙に明るい
「あら?光があるわ!穴があるのかしら、それとも苔か魔石でも光ってるのかしら?気になる気になっ」
突如として反転する視界
足首を何かに掴まれてひっくり返されたのだ
「先客さんのトラップかしら・・・これは困ったわ」
その口調と表情はまったく困っていないが
ヒナソウは自分の足首を見て、その正体がトラップではないことを知る
「・・・うねうね?」
つやつやしたマゼンタ色のうねうね
「何かしら?害虫・・・じゃないみたい?気になる気になる~」
害虫でないからといって危険がないという意味ではないのだが・・・
よく見ると地下水の池に袋状のものがある
実は彼らはたまたまここに流れ着いて適応したイソギンチャクなのだ
無害といえば無害なのだが、世界花の加護に割と当てられ続けたためか加護に反応する性質がある
まともな思考のない彼らにとっては、単なる発情反応として・・・
「明るいのはこのうねうねさんが光ってるのね!食べ物とかどうしてるのかしら!あ、私は食べてもきっとおいしくないわ!」
嬉しそうにまくし立てても、周りのうねうねから返事はない
集まってきた触手がヒナソウの手首や腰にも巻き付く
「うねうねさん?パンツなんてずらして何をするの?ひゃんっ!」
1本の触手がヒナソウの縦筋をなぞる
獲物に生殖器があるのか、つまり苗床にできるのか調査しているようだ
ヒナソウの幼い性器も、生暖かく柔らかいものがぬるぬるといじくり回すせいでじんじんしだす
クリトリスが抵抗を生んだことで反応したか、細い触手が伸びてきて巻き付いた
「なに、をっ!?♡ひっ!?♡そこっ、だ、め♡あ、あ・・・あ、あぇっ♡」
粘液と細さにより、それが当然かのように包皮の中まで侵入される
慣れない強刺激に腰が大きく反り、か弱い触手の力だからこそ、くすぐられたような半ばもどかしい快感を継続して加えられる
先端から根本まで、回ったり上下に移動したり、締めつけてみたり、ほじってみたり
「ひっいっ♡それっ、そこだめっ♡気持ち、い、のっ♡も、いら、なっ♡」
ヒナソウも花騎士として戦っている
全体は未熟でも、生殖機能はもう十分に「雌」になっている
ヒナソウが出した潮を浴びて、イソギンチャクたちもそのことを確信した
未だ閉じられたままの割れ目から穴を探し出そうと触手の動きが活発になる
「はっ♡はっ♡またクる、クるぅ♡いぎっ!?」
ヒナソウの首筋に針が刺される
「は・・・っ、はぁっ・・・はっ、はっ・・・から、だ・・・あつい・・・」
獲物の抵抗を削ぐためのものであろう媚薬が注入されたのだ
愛液の発生源を遡るようにヒナソウの膣口を探す触手
入り口で慎重に様子を探る
「あぁっ♡つぷつぷするの、だめ・・・♡おなか、きゅうきゅうするのぉ・・・♡」
収縮するその場所に狙いを定め、侵入を始めた
「っ!?♡な、か・・・♡はいら、ないで・・・っ♡いっ!?♡」
弾力のある触手が暴れながら侵入する
表面に凹凸はあまりないが、ヒナソウの敏感な部分は刺激される
ずぷずぷと押しこまれる度に押し出された愛液が真下のイソギンチャクを濡らす
何度もイかされたヒナソウの子宮は、繁殖を求めて人ですらない肉棒を完全に受け入れていた
「はぁん♡あっん♡うねうねさぁん・・・そこ、あちゅいのぉ・・・♡」
イソギンチャクが狭い穴の中で往復を始める
ヒナソウは蕩けた頭で膣奥を叩かれ、繁殖を受け入れる思考になる
丹念にまさぐって入り口を見つけた触手がその先端を挿し込み、精液を放つ
ここに居る個体も、これまでに迷いこんだ女性の子宮から世界花の加護をもらって繁殖したのだろうか
射精した触手が抜け、別の触手がヒナソウの性器を満たす
スムーズに子宮口まで到達した触手が膨らみ、包みこむように蓋をした
さらに途中の部分も膨らんでいぼいぼした形になる
精液が溢れないようにしたまま、イボイボが動いて排卵させようと催促する
このまま何日でも何年でも使う気なのだろう
相手の都合を考えるほどの頭はない
数日後、触手が萎んでようやく抜かれる
これで解放などという甘い話ではなく、出産の時間が来ただけである
と言っても、肥大化した膜の中を泳ぐ幼体を解放するだけなので、簡単に出てしまうのだが
イソギンチャクらにとっては繁殖ついでに加護たっぷりの羊水で食事もできる
まともな着床妊娠出産のプロセスではないため、触手が引き抜かれた勢いで全部いとも簡単に流れ出る
ヒナソウ本人は既に意識も朦朧とした状態で痙攣しているだけになっている
次の種付けが終わり、また栓が入れられようというその時、何かが触手を切り裂いた
ヒナソウが次に目覚めたのは、リリィウッドの街だった
「うーん・・・ここは・・・?」
「あっ!やっと起きたわね!だからいつも勝手にどこか行くのは禁止って言ってるのに!」
「おはようヒナソウ、意外と早いお目覚めだけどまずは君の小鳥たちにお礼を言ってあげた方がいい」
「あ、えっとですね、小鳥さんたちに場所を教えてもらって救助に行ったんですよ」
「それでもわかりにくいし深いし登れそうにないし、装備揃えてたらあなたあんな、あんな・・・!」
「あれは駆除するかどうか騎士団で協議するそうです」
友人たちから口々に説教される
いつもの日常に帰ってきた実感、でも
自宅、自分の中から出てきたぷにぷにを大事に保存していた
「ふふ、うねうねさん・・・また気持ちよくしてくれるわよね♡」
あっという間に見つかってもう一騒動起きるのだった