※この作品はR-18です。

花騎士に欲望をぶつけたい単話集   作:ドンケルハイト

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★▲ジュズダマif~生贄に奇跡は起こらない

 800年前、リリィウッド・白百合の集落

 ここに、歴史の分岐点が存在する

 

 白百合の集落は近隣に出現した害虫に恐れをなし、抵抗もせずに服従していた

 大人たちは自分の命惜しさに女子供を生贄として害虫に提供していた

 ジュズダマはその生贄に選ばれた

 

 一つ違っていたのは、「この」世界では、集落を脅かす害虫が、我々が出会ったジュズダマの知るそれとは違い、生贄に差し出された者を苗床として使っていたことである

 村人は男は子供でも大人でも追い返された、以上のことは知らない

 しかし、生贄の大半は今でも生きており、害虫の孵卵場にされている

 一部の娘は自身の卵子で蟲の仔を身籠り、産卵もしていた

 

 ジュズダマが「餌」となる日がきた

 いつの間にか習慣となっていた生贄専用の衣装を身に纏い、他数人の少女たちを連れて森を往く

 森の奥で害虫がしていることは、恐怖するばかりの村人は誰も知らない

 ジュズダマたちも自分達は食べられるために差し出されたと信じていた

 その光景を見るまでは

 糸で縛られ、磔にされた過去の生贄

 害虫は捕食するどころか何かを逆に食べさせている

 女性はみな一様にその体に糸でも怪我でもない白い粘液がこびりつき、大半の腹は丸く膨らんでいた

 ひときわ大きな腹の者に害虫がのしかかると、苦悶とは異なる絶叫とともに卵や小さな害虫が下品な水音をたてて地面に落ちる

 出しきったらしい女性に組みついた害虫が腹部や尾部を振るとまた腹が丸く出っ張る

 ある意味、食べられているよりも凄惨な光景であった

 後ろから大きなのそりという足音が聞こえる

 害虫たちはこの服が苗床のものだと学習していると確信が持てる

 もう逃げられない

 目の前の女性たちのように犯され、孕まされ、体を流れる世界花の加護を奪って成長した蟲の仔を産まされる

 ジュズダマは害虫の前に立ち塞がり、他の子らの逃げる時間を稼ごうとした

 だが、足のすくんだ少女らは逃げることができなかった

 ジュズダマもあっという間に木の枝にぶら下げられる格好で捕まり、抵抗を阻止されてしまった

 震える足を必死に動かした少女も同じように近くの手頃な木に縛られた

 彼女らと、恐怖でへたりこんだ娘たち、それぞれに害虫が迫る

 ずきりと痛みが走る

 害虫に、何かを注入される

 数分の苦痛の後、体が高揚感に似たふわふわした感覚に包まれる

 害虫の針が抜ける頃には体が熱を帯びていた

 次に害虫はグロテスクな物体をぐにぐにと生やし・・・いや、ひねり出し、ジュズダマたちにそれぞれ突きつける

 それを無防備な股間の筋に突き立て、純潔を奪った

 乱暴に、単純に、そしていとも簡単に、少女達は人ならざるものによって女に変えられる

 ぶちぶちと膜を裂かれる感覚、流れる鮮血

 しかしそれに反し痛みはまったくと言っていいほどに無い

 害虫に注がれた毒液によって麻痺しているためだ

 つづいて、痛覚による感覚の混濁がない膣が何かで広げられるような感触

 そう、ジュズダマたちに挿入されたのは産卵管

 子宮口を捉え、排出と同時にその中へと強引に詰め込む

 ジュズダマは何が起きているか把握してしまった

 脱出を試みるが、力の入れられない体勢に加え害虫に体を掴まれていて身じろぎがせいぜいであった

 他の子らも同じように卵を植え付けられ、苦悶や恐怖で涙を流していた

 産卵が終わるとオスの害虫が挿入し、精液を子宮いっぱいに注ぐ

 すぐに卵がぶよぶよと蠢き始める

 圧迫感で、中で膨張しているのだと意識させられる

 しばらくすると膨張は止まった

 ぽっこりと膨らんだ腹が目立つ

 また別の害虫が視界を塞ぐ

 次から次へ、絶え間なく犯される

 その間、害虫が運ぶ蜜や果実で給餌され、餓死もさせてもらえない

 卵はだんだんはっきりと知覚できるまでに大きく頻繁に動くようになる

 もぞもぞと体勢を変え、体内を無理やり押し進む

 おかしくなった体を巡る快感に悶えながらジュズダマ初の出産となった

 最初の幼虫の通った後に続くように、孵化した卵から順に次々と膣を逆走する

 先輩苗床に羨望の視線を向けられる中、ぼたぼたと幼虫が溢れ出た

 一緒に来た子が同じように産まされていく

 ジュズダマの意識はそこで途切れた

 再び目覚めた時には、また腹が膨れているだろう

 

 

 リリィウッドの深い深い森の、そのまたさらに奥深く

 かつて白百合と呼ばれる集落のあったあたりに、人知れず『楽園』と呼ばれる場所があった

 大人も子供もみな女ばかりで、みな一様に妊婦の集落

 その傍らに居る伴侶は害虫

 寝食以外のほとんどの時間をまぐわって過ごしていた

 幼い娘までも交尾の快楽にだらしなく舌を出し、かつて夫のあった者も、自分の娘が孕まされる姿を喜びながらたくさんの”弟”を産んでいた

 ひり出した幼虫と卵を愛おしげに抱き、その子をまた孕む

 誰が言いだしたかもわからない、歪み狂った『楽園』

 蟲達に女王のように軟禁された白髪の少女が今日の出産を終えて微笑む

 リリィウッドの奥深く、誰も知らない害虫の故郷

 終末の宴は永遠に・・・

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