14週間ハーメルンに投稿するエレボス 作:えっちゃんエレボス大邪神
おばショタ 茶エール アームズ
これからの「あなた」の話をする上で、「闘神大会」についてを説明する必要がある。
闘神都市で行われる、「闘神大会」。
武術、魔術を競い合う大会ではあるがこの大会にはある特殊なルールがある。
それは参加するにあたって男の場合は「賞品」として美女を用意する必要があるというものだ。
女性の場合(美しい女性に限るが)自身を「賞品」として登録することもでき、実際にそうしている選手も多く居る。
試合で勝利したものは「賞品」として登録した女性を二十四時間の間自由にする権利を得る事ができる。
闘神大会が多くの観客たちに愛好されている理由の中には、これが大きな要因となっている。
この権利とは文字通り「賞品」として登録された女性を「好きにする」事ができる権利だ。
女性側は命令に逆らう事は絶対にできず、逃亡でも画策しようものならば大会運営側に追われる事となる。
――もちろん、逃げ切った選手は現存存在していない。
さて、話を戻そう。
あなた――エール・モフスは闘神大会に参加していた選手の一人だ。
「賞品」として姉、リセット・カラーを登録しているが今の所負けてはいない、連戦連勝だ。
そしてつい数時間前、あなたは冒険の中で出会った、大先輩の冒険者であるアームズ・アークに勝利した。
つまり自分は彼女を――美しい銀髪に鍛えられた身体の美女を好きにする権利があるのだ。
だが、昼間の酒場ではすげなく「まだはやい」と断られてしまった。
しかし勝ったのはあなたなのだ、あなたには権利がある。女の人の側が断るのはルール違反だ。
あなたは年頃、思春期だ。女の人に興味だってある。
なにより――冒険を初めた頃に出会ったアームズは、あなたにとって憧れの女性の一人なのだ。
そんな女性を好きに……えっちなことができる機会を逃す訳には、いけない。
「……成程? それで、どうしても私とセックスがしたくて部屋まで来た、と」
そんなあなたの男としての本能――あるいは父から受け継いだそれが――夜更けにアームズの部屋へと足を運ばせていた。
「ふむ、あまり若い頃にそういうった事を覚えても道を間違えてしまいそうなものだがな」
「特にあのランスの息子だ、こういってはなんだが色狂いになる恐れも……」
そんな事言うならこうやって夜分に女の人の部屋に押しかける時点でもう手遅れではないだろうか。
あなたがそう言うとアームズはぽかん、とした顔をした後口の端を吊り上げてくつくつと笑った。
「自分で言うやつがあるものか、仕方のない坊やだ」
そう言い、アームズが腰掛けていたベッドから立ち上がりこちらへ歩いてくる。
あなたの目の前まで来たアームズは、なお止まらずあなたは思わず後ろに下がって――どん、と。
背後にあったドアに背をぶつけてしまった。
身長差で自然とあなたが見上げる形になり、豊満なバストが目の前に突き出される。
圧倒的質量に顔を赤くしていると、宝石のような青い片方だけの瞳が可笑しそうにあなたを射抜いた。
かちゃり、と後ろから音が響く。視線を後ろに向ければアームズの手がドアノブへ伸び、ドアを施錠していた。
「いいだろう、どの道私は敗者だ、強く言われれば断る事はできないしな」
「それなら自分の意志でそうした方が興も乗るし、気分がいい」
アームズの言葉にハッとして、あなたは喜びの感情と共に視線をアームズへと戻す。
それと、生温くぬめった柔らかいものがあなたの唇を塞いだのは、ほぼ同時のことだった。
「……!?」
未知の感覚に、あなたは目を見開く。瞳を薄く開けたアームズの顔が間近にあった。
そこでようやく唇に押し当てられた感触が何なのかに思い当たる。
薄くリップの塗られたアームズの唇が、あなたの唇に押し当てられていた。
――困惑と興奮で戸惑っていれば、にゅる、とアームズの舌があなたの唇を割って口内に押し入って来る。
舌は蛇の様に、あなたの舌に絡みつき、今まで聞いてきた水音とは異なる淫靡な水音と共に唾液を吸い上げる。
反射的に離れようとすれば、いつのまにかあなたの頭に回されていた手が逃すまいとそれを抑える。
あなたの身体は跳ね、震え、アームズの舌の動きに翻弄され――息も絶え絶えとなった所で、ようやく唇が離れた。
「ただ私は責められるのは嫌い……というかこちらでも負けるのが嫌いでな」
「特に、お前の父親には散々良いようにされた覚えもある。 だからと言うわけではないが……」
アームズの瞳があなたを射抜く。瞳に宿った炎は捕食者のそれだった。
「食べるのは私、食べられるのはお前だ、エール」
ずる、とあなたは腰が砕けたようにドアの前に座り込む。
「今更怖くなったか? ふふ、だがもう遅いぞ」
「――お前の望み通り、四十路前の女にうっかり火を付けた事を一晩、たっぷり後悔させてやろう……♥」
そんなあなたにアームズは覆い被さり――また、貪るような熱い口吻を交わしはじめた。
今回は続きます