14週間ハーメルンに投稿するエレボス 作:えっちゃんエレボス大邪神
「んぶっ♥ はっ、んじゅっ♥ はっ♥はっ♥ んぶぅぅっ♥」
日焼けサロンで焼いたのだろうか、色黒で筋肉質に煤けた染金髪、顔は中の上程度の男に細い体を潰すように抱かれながら唇を貪られる。
男と唇を交わしている嫌悪感と、唇から伝わる快楽が入り交ざり脳内麻薬が大量に分泌されていくのを感じる。
「うっは、めっちゃ吸い付いてくんじゃん、マジで元男?」
「は、ぁ……♥」
「聞いてねぇし、ビッチかよ」
唇が離されて唾液の糸が伝う。それを見て陶酔したような――したようなではない、どうしようもなく陶酔しているのだろう。そんな気分になっている。
こちらを罵る男優の声もスパイスにしかならない。
「オラ、口開けろ」
「あ、はぁい……♥ んく……っ、きゅ……♥」
命令されるがままに口を開けて、垂らされる男の涎を飲み込む。
ひどい味だった、饐えた煙草の匂いがする。ぼうと飲み込んでいるとバスローブの間から男の手が滑り込んで平たい胸が揉み潰された。
「ぁ♥」
思わず高い声が上がる。自分の物とは思えない甘く媚びきった声だった。
だが仕方ないだろう、触れられた箇所から脳天までを電流が走ったのだから。
――自分の身体が男から女に変わっている事を改めて自覚する、それもただの女ではない。
雌だ。
男に屈服する本能を持ち、媚びた声を上げ快楽と胤を求める酷く淫乱な雌犬だ。
撮影が始まって数分と経っていないというのに私に男としての尊厳などもう一欠片も残っていないように感じられた。
「ちっせぇ胸だなぁ、腰もほっそ~こんなんで孕めんのかよ、あ? お、でも尻はそこそこデケーじゃん♪」
胸を触っていた手が引き締まった腰を、身体を這い回りがら下に下がっていき尻を軽く叩かれる。
私はこうなる前はそこそこ優秀な会社員だった、部下にも慕われていたと思っている。上司からも信頼を得ていた。
そんな私が女を手篭めにする以外に脳が無さそうな軽薄な男に口汚く罵倒された。
でも同時に雌としての価値を認めて貰えた。
ぞくり。
屈辱より興奮が勝った、頬が緩む。
私の瑞々しい唇は頭に浮かんだ淫猥な言葉を自然と紡ぎ出す。
「は、はい……孕めます……中出しセックス、ずこずこしてもらえればいっぱい孕めますっ……♥」
男の頃には思いも付きもしなかったであろう台詞。過去の自分が聞けば一笑に付すか、今の私を蔑んだ目で見下ろすだろう。
ああ、でも蔑んだ目で見られるのは気持ちが良いかもしれない。火照った頭でそんな事を思う。
「うっわ中出し希望かよ、エロ男女がよ。 監督ぅ、ヤっちゃっていいですよね?」
「本人が良いって言ってんなら良いだろ、誓約書に何かあっても自己責任って書いてあるしな」
「は~い♪ んじゃ渚ちゃん、ベッド行こうね~♪」
「は、はい……♥」
男に手を引かれダブルベッドへと向かう。
ベッドに腰掛けさせられ、バスローブが脱がされ床に落ちる。
下着は最初から着けていない、身を隠すものはすべてなくなってしまった。
「やっぱ胸ちっせぇ~、あ、でも乳首はデケーのな、デカ乳首じゃん♪」
今度は両手で、両脇から挟むように胸を押しつぶされる。少し痛いが、圧迫感が気持ちよかった。
あるいは謎の現象によって性転換したこの身体は酷く快楽に敏感にできているのかもしれない。
「んじゃデカ乳首いただきまーす」
「あっ♥ ああっ♥ひっ♥」
男が私の胸にしゃぶりつく。口の中で乳首が転がされ情けない悲鳴が漏れた。
脳が、下腹が熱くなるのを感じる。快感が怖くなり細い腕で男の肩を推すが微動だにしない。
「抵抗してんじゃねーよ、オラっ♪」
「ひ、ぃッ♥」
がりっ。乳首を甘噛みされる。
勝手に背が反る、意識が飛びそうになった。
女性は弄られても痛いだけだと聞いていたが、少なくともこの身体は違うらしい。
「さーて、どれどれ……? お、びしょ濡れじゃん、ウケる」
男の手が私の下腹に、あるべきはずのものが失われ淫乱の蜜を垂らす箇所にふれる。
言葉通り、これまでの簡素とも呼べる愛撫でしとどに濡れそぼっていた。
濡れている、と言葉にされて今更頬が赤く染まるのを感じた。
「何照れてんだよマゾビッチ、自分だけ気持ちよくなってんじゃねーぞ?」
「あっ♥ ごっ、ごめんなさっ♥はっ♥はっ♥」
ぐりっ、と指で陰核――クリトリスを押しつぶされる。
乳首や唇とはまた違った、より鋭い感覚が突き抜けて腰が砕けそうになる。
愛撫でこれなら本番はどれほどのものなのか、想像すらできない。
そう思うと途端に続きが欲しくなる。
「欲しいんならわかるよな? 渚ちゃんはド淫乱だもんな♥」
私の視線は、いつの間にか目の前に突き出されていた男の屹立したものに釘付けになっていた。
「は、はい……おちんぽ様……しゃぶらせて、ください……♥」
突き出された先端に口づける。
ひどく苦いのに、ひどく甘い。
禁忌の味がした。
続きました