崩壊した世界でえっちゃんに糖分補給する話 作:nightマンサー
作者「ごぶあぁぁ!!?い、いきなり何をーーー」
オリ主「あなたを詐欺罪と職務怠慢で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが残業が多いからと言い訳し、投稿を1ヶ月以上もしなかったからです!覚悟の準備をしておいて下さい。今後も執筆を続けて頂きます。感想の返信もして頂きます。次話も問答無用で執筆してもらいます。執筆の準備をしておいて下さい!貴方は怠慢者です!執筆部屋にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!」
作者「ひゃい、もうしわけ、ありません…(ばたり)」
という事で執筆遅くなり申し訳ありませんでしたぁ!!(土下寝)
仕事やら色々と重なりまくっていたらもう9月も終盤とかちょっと時間経つの早すぎる…
しかもまさかKEY(ドS)様からも感想頂けるとは…ありがたや(昇天)
今回は戦闘回的なのではあるのですが、名ばかりの戦闘です。
本格的なのは次からになるかと思います(書いてたら戦闘関係ない事が色々増えまして)
では本編どうぞ!!
「えっちゃん、そろそろお昼休憩にしようか」
「了解です、マスターさん」
喫茶店を開店してから10日が経った。
最初の頃は教授しか来なかったお客が、5日目以降少数とはいえなんとお客が来るようになったのだ。
その全員が人助けで各地を回っていたり、生活拠点を探して旅しているマスターとサーヴァントのペアであった。
こんな世界になっても善良な人はいるものなんだと感心したものだ。
来店理由を聞くと自分が出した例のSNS広告を見て近くを通ったからという理由が大半だったが、
ついででもお店に来てくれたことには感謝しかない。
そんなことを思い出しながら休憩に入ろうと片付けをしていると、
えっちゃんが店の出入り口の方を見ていることに気付いた。
「……マスターさん、どうやらお昼休憩には入れないみたいです」
「えっちゃん?それってーーー」
どういうこと?と俺は言葉を続けようとしたが喫茶店のドアのベルがなったことで中断させられた。
ドアの方に目を向けるとガタイの良い男性が3人並んで入店してくる最中であった。
「いらっしゃーーー」
「おい!お前がここの店長か?」
俺の『いらっしゃいませ』を被せる形でかき消して、1番先頭にいたスキンヘッドの男性がそう尋ねてきた。
「…はい、自分がこの喫茶店の店長の吉柳と言いますが、何か私に御用でしょうか?」
台詞を被せられた事に多少イラッとしたが、
無論顔には出さずに営業スマイルと外向けの言葉に切り替えて答えると、スキンヘッドの男性が他の2人に何か目で合図する。
「そうか、なら……くたばれ悪魔崇拝者!!」
そう言ってスキンヘッドの男性を筆頭に他の2人も俺目掛けて突っ込んでくる。
見れば後ろの2人はそれぞれ鉄パイプみたいなものを所持しており、
スキンヘッドの男の拳にはメリケンサックを装着していた。
完全に隙を突いたと思ったのだろう、スキンヘッドの男性が笑みを浮かべながら右ストレートを繰り出す。
その拳は俺の顔面をーーー捕らえる寸前で停止する。
「な!?」
スキンヘッドの男性の顔が驚愕に染まる。
それはそうだろう、スキンヘッドの男性は自分の意思で拳を止めていない。
だが現に今拳は、いや、身体全体が動かない事にようやくスキンヘッドの男性は気付いたようだ。
「な、なんで!?」
「身体が動かないっ!?」
その現象はスキンヘッドの男性だけでなく、後ろで武器を構えていた2人も同じで、
武器を振り上げた状態で停止しているようだ。
「マスターさんを傷つけようとするなんて、命が惜しくはないようですね」
声と共に俺の後ろで休憩に入ろうとしていたえっちゃんが、右手を突き出した状態で俺の隣にやってくる。
「助かったよ、えっちゃん。それにしても、いきなり殴りかかってくるなんて、そういう了見ですか?」
「くそっ、その女が悪魔だったのかよ!この化け物が!!」
「…は?」
自分でも驚くような底冷えする声が出たが、今重要なのはそこじゃない。こいつは今えっちゃんに向かって、化け物といったのか?
「やっぱりあの人が言っていた通り、この喫茶店は悪魔とその崇拝者でやってた!」
「なんて非道な奴なんだ!この人でなし!!」
「悪魔に悪魔崇拝者?一体なんのことでしょうか?」
「お前らのことに決まってるだろうが!」
まぁコイツらはサーヴァントとマスターの事を言っているんだろうなとは思うのだが。
悪魔と悪魔崇拝者とは、何処ぞの芸術殺人コンビみたいな例があるから意外と的を得ている部分があるな。
「まぁ、取り敢えずそこの方には先にお支払いを済ませていただきましょうか」
そう言って俺は調理場へ移動し、棚からバベッジさんに追加依頼して作ってもらった頑丈なステッキを手に取り、
スキンヘッドの男の元に戻る。
「はぁ!?一体何のーーー」
言い終わる前に俺は無防備となっている男の腕にステッキを力一杯振り下ろした。
無論ステッキは男の腕に見事命中し、鈍い音と共に命中箇所は赤黒く変色する。
「ぎゃああああああ!!!」
「営業妨害に暴行未遂、そして何よりえっちゃんへの侮辱罪。取り敢えず、腕一本頂くことにしました」
俺が営業スマイルでそう言うと後ろの2人は顔を青くしている。
「後ろの2人はそこのうるさい人を外に出してください。それと、そこの人が言っていたあの人の所へ案内して頂きます。
迷惑料として、それくらいのことはしてくれますよね?」
俺が笑顔のまま言うと、男達は心底嫌な顔をしていたが頷きスキンヘッドの男に肩を貸して店から出て行く。
あの今に見てろって顔、あの人っていうのは何かありそうだ。男達のさっきの言い分だとマスターとは考えにくいが。
「……えっちゃん」
「大丈夫です、マスターさん。私が一緒です」
「あぁ、頼りにしてるよ。俺だけのサーヴァント」
◆
男達の後を追って店の外に出ると、そこにはざっと20人ほどの男女が各々武器を持って俺達の前に立ち塞がってきた。
「はぁ、めんど……」
「マスターさん、素が出てます」
「んっ!……それで、皆さん何の御用でしょうか?流石にこの人数だとお店に入りきれないのですが?」
流石にここまで敵意を見せられるとウンザリしてつい素が出てしまった。
まぁ、一応店長として対応してみるがーーーーーー
「悪魔とその崇拝者が出てきたぞ!」
「気を付けろ!そいつは動きを止める力があるらしい!」
「仲間をよくも!!」
まぁ、そうなるよね。見れば俺たちを包囲している人達の後ろに先程の男達がいる。
なんか勝った!みたいな顔してるのが凄いムカつく。
「取り敢えず、何故私達を悪魔と悪魔崇拝者と言うのでしょうか?そんなことを言われるような事はしていないと思うのですが?」
「何言ってやがる!何人も犠牲してその力を手に入れた癖に!!」
「それで自分だけ助かって、恥を知れ!!」
取り敢えずさっきの男達と今の発言からある程度は予想はつくが、念のため確認しておくか。
「ふむ、あなた方の言い分は、私が人を犠牲にして悪魔を召喚して自分だけ安全を確保している、と言いたいのですか?」
「そう言ってんだろ「証拠は?」……は?」
「だから、証拠は何です?映像か写真か、それとも悪魔召喚的な本に自分の指紋でもありましたか?
まさか物的証拠もなく、いきなり襲って来たなんて言わないですよね?」
俺がそう言うと周りの奴らは口籠った。
だが店に入ってきた男のうちの1人が場の空気を振り払うように大声をあげる
「そ、そんなもんお前が悪魔に命令して消させたに決まってるだろ!残念だったな、その手には乗らないぜ!」
「では仮に私が証拠を消していたとして、何故貴方達は知っているのですか?
証拠が消えていたなら貴方達が私の行いを知る術は無いはずです」
「教えて頂いたのさ、ミノリ様に!
お前の悪事をミノリ様に教えて頂き、俺たちは正義のために立ち上がったんだ!」
そう言った男の顔は恍惚としている。周りにいる他の奴らも皆そんな感じだった。
なるほど、そのミノリって奴が今回の首謀者か。それにしても…
「なんともまぁ、屑の集まりだな」
「……は?」
俺が言ったことをすぐに理解出来なかったのか、数秒茫然とし、次の瞬間男の顔は憤怒に染まっていた。
「お、まえぇ!!罪人の分際で俺らの正義を侮辱するのか!!」
「正義、ねぇ?ではミノリ様とやらが嘘をついている可能性は考えなかったのですか?」
「ミノリ様が我々に嘘を言うわけがないだろうが!この悪魔崇拝者め!!」
「それこそなんの根拠も無いでしょ。貴方達はただ安全を手に入れている俺が羨ましいだけだ。
正義だ何だと言いつつ結局は薄汚い嫉妬ってことだ」
俺がそう言うと周りの人達は様々な視線を向けてくる。
憤怒が殆どだが、数人は自分の行いを正しく理解しているのか何かに耐えるような表情をしている。
「彼の言葉に耳を貸してはいけません。彼は言葉巧みに私達を騙そうとしているだけなのです」
そう言って周りの人達の奥から悠々と歩いてきたのは20代前半と思われる女性だった。
その女性を見た周りの人々は羨望の眼差しで女性を見ている。
十中八九、彼女がミノリとかいうコイツらを差し向けた首謀者だろう。
「どうも、私は人間同盟所属のミノリと言います。本日は貴方を救うために来た次第です」
「これは御丁寧にどうも。ただ、私は救いなど求めていないので早急にお引き取り願います」
間髪入れずに俺はそう言い放った。
だが彼女は笑顔のまま諭すようにこちらに話しかける。
「いいえ、貴方には救いが必要です。たとえ悪魔を召喚するという大罪を犯したとしても、
我々は貴方を見捨てません。汚らしい悪魔とは縁を切り、私たちと一緒に今までの行いをこれから償っていくのです」
女はそれがさも当然のように言うと俺に向けて手を差し出してくる。
「……随分と自分勝手な事を言うじゃないか、このクソアマ」
流石に我慢の限界だ。
俺の言い放った言葉に女の笑顔が引きつる。
「こちらが丁寧に接していりゃつけ上がりやがって。
だいたいなぁ、さっきからこっちは大切な恋人のことを悪魔だの汚らしいなど侮辱されててブチ切れてんだよ。
最後の忠告だ……大怪我する前にとっとと帰りやがれ」
俺が言い切ると周りの奴らがギャーギャー何か叫んでいるが無視する。
こんな罵倒昔のことに比べればなんてことない。
「そうですか。どうやら貴方は既に悪魔に魂まで売り払ってしまった様ですね」
差し出されていた手を下ろし、代わりに女は右手を掲げる。
その手の甲には俺と同じ令呪が刻まれていた。
「では、私が貴方を裁いて差し上げましょう!来なさい、天の御使い…カルナ!!」
女の言葉に呼応するように魔力が収束し、それが人の姿を形取る。
槍を持ち、黄金の耳飾りと鎧を身に纏った白髪の男。
施しの英雄と呼ばれるインドの英雄、カルナが目の前に顕現したのだ。
俺は眼鏡の位置を直し、カルナを見据える。
「これが人間同盟から私が賜った天の御使い。悪魔を消し去るための力です!」
「何が悪魔を消し去る力だ。さっきは見捨てないとか言っておいて自分の発言の矛盾すら気付いてないのか?
汚いことから目を背けて自分にとって都合の良いことしか見ようとしない、崩壊した世界だからこそ、それが大きく浮き出るってことか」
「……何が言いたいのですか?」
「似たような力なのに自分達に都合の良い力を御使い、敵対する力を悪魔と呼ぶ。
何とも人間というのは自分勝手だよな」
「貴方の召喚した汚らしい悪魔と我が御使いを同じだとなんという不敬!!
今すぐその悪魔を消し去「ガンド」…は?」
女が何か言っているが、奴は既に俺の忠告を無視した。ならば既に、戦闘は始まっている。
俺が魔術礼装を使用して相手の動きを止める。
数秒しか止められないがその隙は俺のサーヴァントにとっては充分過ぎる。
ーーーヴォン!……ぼとりっ
光学的な音が響く。その少し後に
速過ぎて軌跡しか見えなかったが、えっちゃんが『邪聖剣ネクロカリバー』で首を斬り落としたのだろう。
首が落ち、支える力が無くなった身体も程なくして地面に崩れ落ちた。
「そ、そんな……嘘…」
「これが施しの英雄カルナだなんて、侮辱もここまでいくと滑稽だな」
地面に倒れ伏した遺体を見て、俺は呟く。
実を言うと女が召喚したカルナが偽者であることはすぐにわかった。
俺の身に付けている眼鏡はえっちゃんが身につけている視神系を休める眼鏡とは異なり、魔力を視覚化出来る様にするもので、
先程中指で眼鏡に触れた事がトリガーとなり、一時的に魔力を視覚化出来る様にして見ていたのだ。
えっちゃんやこれまで店に来たサーヴァントと今見たカルナでは魔力の密度や量が比べるのもおこがましい程桁違いであった為、
偽者だとすぐにわかった。念のためガンドで動きを止めたけど、必要なかったか。
「み、ミノリ様の御使い様が…」
「御使い様に倒せないのに、私たちが敵うわけない…」
周りの奴らもあれだけ敵意を向けていたのに、カルナもどきがやられたお陰で戦意喪失しているようだった。
「それで?まだ何か用があるのか?用がないなら即座に帰って欲しいのだが?」
俺がそう言うと周りの奴らは怯えた様に俺を見てくる。
これ以上何かするなら自分の命すら危ういことにようやく気付いたのだろう。
周りの奴らが後ずさろうとする中、今まで大人しかったミノリとかいう女が突如叫ぶ。
「何後ずさろうとしているのです!彼は悪魔崇拝者ですよ!」
「し、しかし、御使い様が敵わないのに俺達ではどうしようも…」
「ならば命を賭けてでも打倒するのが、人間同盟信者であるあなた方の存在意義でしょう!!」
そんな事を言う女の言葉に周りの人々は驚きを露わにする。
信じていた女が自分達のことを捨て駒の様に言えば流石に疑う事を覚えるか。
「カルナ!何をしているのです、天の御使いならば早く立ち上がりなさい!!」
一向に動こうとしない人々に女は矛先をカルナもどきに向ける。
しかし首を斬り落とされ絶命しているのだから当然返事など返ってはこない。
「この、役立たずの人形がぁ!!!早く目の前の敵をーーー」
女の口調も乱れて本音が露わになりだした時、それは起こった。
倒れていたカルナもどきの身体が激しく痙攣しだしたのだ。
数秒痙攣し続けていたそれが急に大人しくなったかと思った次の瞬間、カルナもどきの身体が急激な膨張を始めた。
「マスターさんっ!」
即座にえっちゃんが俺を抱えて屋上に飛び乗った。
カルナもどきの身体は既に原型がないほど膨れ上がり、辺り一帯に広がっていく。
「いやぁぁぁ!離してぇ!助けーーー」
「飲み込まれ、うわぁぁぁぁーーー」
周りにいた人々は絶叫しながら肉の塊に巻き込まれていく。勿論それは首謀者の筈のあの女もだった。
「そ、そんな、なんで私まで…!?嫌、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そうして辺りの人間が全て飲み込まれ、肉塊は1つの姿を形取っていく。
見た目は人間のような姿だが、それを形成しているものが恐ろしく悪趣味だ。
先程取り込んだ人々だろう、その顔が、脚が、腕が混ざり合って肉塊を形成している。
大きさはビル5階ほどの高さで、首から上がないのは肉塊になる前の身体が元になっているからか?
見る事に集中し、魔力を見てみると先程より強力になっている事がわかった。
「なんだか、厄介な事になったな。大丈夫か、えっちゃん?」
「問題ないです。5秒で終わらせます」
「そりゃ頼もしい限りだ」
そう言ってえっちゃんと俺はを人形の肉塊を見据えた。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
本当はもっとえっちゃんとのイチャイチャを書きたいのですが、
その為にも色々と準備が必要ですので今は次のイチャイチャのための準備期間です。
それと次の次くらいから他の崩壊世界の方とのコラボとか出来たらなぁと考えていますので、
今のうちから念のため許可取りしに行っておこうかと思います。
感想頂けるとやる気が出ますので、よろしければお願い致します。
それではまた次回お会いしましょう!!
今回登場したアイテム紹介
・ステッキ:バベッジ作の頑丈なステッキ。物理的な衝撃には強いが、魔術防御は一切無い。
・魔力視覚化眼鏡:こちらもバベッジ作の度入り眼鏡。スマホの指紋認証の様に設定した指で触れる事により、
一時的に魔力を視覚化出来る様になる。