崩壊した世界でえっちゃんに糖分補給する話 作:nightマンサー
正直年内の投稿は諦めてたんですが、
かの有名な弟君の作品に出させて頂いて貰いましたので、
ここは恩返しも込めて、1つ頑張って番外編作ってみました。
出張して頂いた作品、キャラクターに関しては後書きの方でリンクを貼っておきます。
クリスマスイヴの話なのにこの時期に投稿なのは、今年のイヴが平日な事で察してください…(泣)
それでは、どうぞ!
番外コラボ編:クリスマスイヴ
「マスターさん、ツリーの飾り付け完了しました」
「ありがと、えっちゃん。料理の方も並べ終わったし、準備完了だね」
世界が崩壊して半年近く経過した今日この頃。
喫茶店「ダーク・ラウンズ」は本日貸切予約が入っている。
まぁ貸切とは名ばかりで、知人が集まるパーティ会場に
何せ本日は12月24日、崩壊世界となって初めてのクリスマスイヴである。
◆
パーティ開始まであと僅かとなり、準備中はもの寂しかった喫茶内も今は人で溢れていた。
「皆様、グラスはお持ちになりましたでしょうか?
それでは、僭越ながら店長である私が開始の挨拶をさせて頂きます」
今回場所の提供しているということもあり、主催者のような立場に収まっているので、
大学のサークル時代振りに幹事を務めている。
「長い挨拶は嫌われますので、出来る限り手短に。
世界が崩壊して半年近くが経過しました。
今日まで色々な事があったと思いますが、今日この日をこの場にいる皆様と迎えれたこと、嬉しく思います。
そして、これからも大変な事が続くと思いますが、皆様も、そして勿論私も、支えてくれる相手がいるから大丈夫だと信じています。
今日はそんな皆様に少しでも楽しい時間を過ごして頂ければ幸いです。
それでは…乾杯!」
「「「「乾杯!!!」」」」
合図と共に至る所で談笑が始まる。
「今日は店を提供してくれてありがとうございます、吉柳さん」
「私からもお礼を言わせてくださいな。店長さん、どうもありがとう」
最初に声をかけてきたのはフランス王妃、マリー・アントワネットとそのマスターである武田さんだ。
確か今はホテルタウン『オーシャン・ビヨンド』でスタッフとして働いていたと記憶している。
「いえいえ、喫茶店なんだからむしろこれが正しい使い方ですから気にしないでください。
最近は色々と立て込んでて休業が多かったですがね」
ここ最近はカルト教団系の暴徒の数が多くて掃除に結構時間を取られていた。
やはり年の瀬というのは一筋縄ではいかないようだ。
「ささやかではありますが、楽しんでいってください」
「今でも充分楽しませて頂いてるので心配要りませんわ。ね、あなた♡」
「はい、マリーの言う通り楽しんでいます。今日はお互い楽しみましょう」
そう言って武田さんはマリーと腕を組んで別の人の元へ挨拶に行った。
ああも夫婦ですアピールを自然体で出来るのは普通に尊敬する。
「あ、店長さん。この度はご招待頂きありがとうございます」
「吉柳さん、ありがとうございます」
次いで声をかけてきたのは水着ジャンヌ・ダルクとそのマスターであるオーナー君だ。
「いえいえ、こちらこそ招待に応じて頂きありがとうございます。
楽しんで頂ければ幸いですが…」
「大丈夫です!弟君と一緒にパーティと言うだけで楽しい事は確定しているので!」
「ちょっとジャンヌ、それ受け取り方によってはかなり失礼だから…!」
「大丈夫ですよ、ジャンヌさんがそういうつもりで言っていないのは分かっていますので。
それにしても無事時間が取れたようで良かったです」
当初ジャンヌとオーナー君はクリスマスイヴのイルカショーの為、
欠席予定だったのだが何故かスポンサーである子ギルからイヴの日は臨時休業するようにとお達しがあったのだ。
「理由はわからないですけど、
今こうやってパーティに参加出来たので個人的には嬉しいです」
「ぜひ今日は楽しんで言ってくださいね」
「はい、ありがとうございます、吉柳さん」
「弟君!あちらの食べ物も美味しそうです、行きましょう!」
そう言ってジャンヌがオーナー君の腕を引っ張りながら食べ物の置いてあるテーブルに向かっていった。
そのままジャンヌが食べ物を刺したフォークを口に運ぶーーー俗に言うあーんであるーーーを行っていた。
あの姿だけ見ているとほんわかするのだが、実際は姉なるモノなのだから恐ろしいものだ。
「お久しぶりです、吉柳さん」
「どうも、店長さん。本日はご招待ありがとうございます」
再び声をかけられそちらに顔を向けるとそこには女神ステンノとマスターである白島さんが立っていた。
「これは白島さん、来て頂いて嬉しいです。
いつも良い取引をさせて頂いてもらってありがとうございます」
「いえそんな…むしろこちらも買ってもらってありがとうございます」
白島さんとは喫茶店経営を初めて暫く経ったある日、
とある商品を売り込まれた事がきっかけで交流が始まった。
その商品と言うが、種火照明である。
「まさか種火を照明として使う日が来るとは思わなかったですよ。
喫茶店の雰囲気にはよく合っているのでとても重宝しています」
「それは良かったです。こちらも定期購入してもらっていてとても助かります」
「今後ともよろしくお願いします、白島さん」
「はい、こちらこそよろしくお願いします、吉柳さん」
「マスター、他の方にも挨拶に行きましょう。
それでは失礼しますね、店長さん」
そう言って他の参加者の元へ向かっていくステンノと白島さん。
流石は女神様なだけあって神々しさがある。
あの神聖さと常に一緒にいる白島さんは度胸というか肝が据わってるように思える。
(取り敢えず参加者の人達全員と会話は出来たな。
そう言えば、えっちゃんが妙に静かなようなーーー)
ふとそう思って隣を見ると、開始直後は確かに居た最愛のサーヴァントの姿は完全に消えていた。
◆
「ふむ、どうやら順調そうで安心しました」
喫茶店『ダーク・ラウンズ』建物の屋上。
唯一無二であるマスターと愛し合いたいが為だけに、
この崩壊世界を創り出した元凶である聖槍の女神アルトリア・ペンドラゴンが佇んでいた。
「遠縁とはいえ、貴方はアルトリア・ペンドラゴンですので、
正直に言えば早急に処理するつもりではいたのですが…理由が理由でしたので消しませんでした」
彼女は正に今この世界で無敵の存在だ。
そんな相手を前に、謎のヒロインXオルターーーえっちゃんーーーはいつもと変わらない気だるげな雰囲気で相対していた。
「
それだけは、絶対にあってはならない」
「そうですか」
えっちゃんは特に気にした様子もなく持参したココアを飲んでいた。
「貴方のマスターは自分が貴方を召喚したと思っていますが、実際は異なるのでしょう?
貴方はーーー」
そこまで口にして、女神は完全に動きを止めた。いや、正確には止めさせられたというのが正しい。
「何を勘違いしているのか知りませんが、私はマスターさんに確かに呼ばれました。
ただ、貴方とは
殺気という言葉では表現しきれない重圧が女神を襲ったからである。
勿論その程度で怖気付くような女神ではないが、言葉を中断させるには充分であった。
「私はヴィラン、自分のしたい事をするだけ。
今はマスターさんと愛し合うことが望みですので、別に貴方がどうしようと知った事ではないです。
無駄なことにマスターさんから頂いた大事な糖分を使いたくもありません」
「貴方がそういう性格で助かりました。
こちらも今の状態なら手出しすることはありませんのでご心配なく。
それに今宵は虫が多いようですので、これで失礼します」
そう言って女神アルトリアは己が愛しいマスターの元へ帰って行った。
女神の姿が消えてから程なくして屋上に金髪の少年が現れる。
『シルク・ド・ルカン』のスポンサー、子ギルである。
「分かってはいましたがここまであっさりされると流石に堪えますね」
やれやれといった様子で首を振る。
子ギル自身、あの女神相手にバレないとは思っていなかったが、あっさり見逃されるとこちらもムッとするものだ。
いや、女神には自分が着いてくることも予想済みだったのだろう。
何せ今日のショーの中止はあの女神の進言によるものだったのだから。
『愛する者達の一大イベントを有象無象の為のショーに費やす気ではないですよね?』と。
「そろそろ設備点検も必要ではあったので、渡りに船ではあったのですが…
どうにも手の平の上で踊らされているようで面白くありませんね」
1人で話す子ギルを他所に、えっちゃんは屋上を後にしようとする。
「おや、僕に関しては何もなしです?」
「ココアもなくなりまし、早く戻りたいので。それにーーー
目障りになったら片付けるだけです」
眼鏡の奥から見える瞳は、無機質に、
だが確実な殺気を纏って子ギルを一瞥し、えっちゃんは今度こそ屋上を後にした。
「……全く、厄介事だけはどんどん増えていきますね、この世界は」
◆
時刻は20時半。パーティもお開きとなり、
現在はえっちゃんと2人で後片付けの真っ最中である。
「そう言えば、えっちゃん最初の方姿が見えなかったけど、どこに行ってたの?」
「ちょっと夜風に当たっていました。寒空で飲む温かいココアは最高です」
そう言いつつ、えっちゃんは自分が洗った食器を拭いて棚の中に収納していく。
「そっか。それはいいけど最近寒いから気を付けてって言っても、
サーヴァントだから風邪は引かないから要らない心配かな?」
「いえ、心配してくれるのは、嬉しい、です」
そう言って顔を赤らめるえっちゃんを見て、
自分も小恥ずかしくなって洗い物に力を入れて気を逸らした。
そうこうしている内に片付けが終わり、俺とえっちゃんは3階の居住スペースに移動していた。
「皆とワイワイやるのも良いけどこうやって、
えっちゃんとまったりするのが個人的には1番好きかな」
「マスターさん、そこの蜜柑皮をむいて食べさせてください」
「流石に今のスルーされると、ちょっと悲しいんだけど…」
そう言いつつも皮をむいて、あーんはするのだが。
というか、えっちゃんの視線がどうにもずっと部屋のある1点を見つめているようだった。
自分もそちらに目を向けると、そこには壁掛け時計があり、もうすぐ21時になろうとしていた。
「マスターさん、性の6時間ってご存知ですか?」
「ん?確かクリスマスイヴの夜からクリスマスの朝にかけての例の時間の事だよね?
まぁ彼女いなかった俺にとっては心底どうでもいい事だったけど…」
俺がそう答えているうちに時計の秒針は進む。
「はい、ではその時間が何時からかは知っていますか?」
「何時からって…え?ひょっとしてーーー」
俺が何かに気付いた丁度その時、壁掛け時計から21時を知らせる音が鳴り響いた。
直後ーーー
「んむっ」
「んっ!?!?」
隣に居たえっちゃんが急にディープキスをしてきたのだ。
「んむっ、んはっ…じゅる♡…んちゅ…ぷはぁ…はい、21時からです。
ですので、これから6時間マスターさんを食べ尽くします」
「ちょ、えっちゃん!?いや、嬉しいんだけどせめてシャワー浴びさせて!?
汗かいてて汚んむっ!!?」
「んはぁ…駄目です。今日は汗も、涙も、唾液も、勿論精液も、1滴残さず完食します」
そこに居たのは飢えた獣と見紛うであろう、捕食者の眼をしたえっちゃんだ。
哀れ今の俺では、まな板の上の鯉という言葉がピッタリである。
「分かった!分かったよ、えっちゃん!ただ、その…」
「言われなくても分かってますよ、マスターさん」
えっちゃんはそう言うと俺の事をぎゅっと抱きしめる。
「愛しています、マスターさん。
これは、この想いだけは、決して変わることはありません」
「……うん、ありがとう、えっちゃん。俺も、えっちゃんのこと、愛してる」
行為を行う前に、必ず気持ちを伝え合って抱きしめる。
俺の我儘でえっちゃんにお願いしている事だ。
我ながら女々しさと情けなさ全開のお願いを、えっちゃんは聞いてくれている。
いい加減、過去に折合いをつけないといけないだろう。
こんな俺を心から愛してくれている、えっちゃんには本当に頭が上がらないな。
「では、愛しているマスターさんのこと、貪り尽くしますね」
「え、ちょ、えっちゃん、いきなりそれは、ああぁぁぁぁ!!!」
12月25日、喫茶店『ダーク・ラウンズ』
店長が立ち上がれない為、臨時休業。
読んで頂きありがとうございます!
出演された作品の方達を紹介致します!
1. 崩壊した世界でマリーと夫婦性活する (https://syosetu.org/novel/200085/)
上記作品より、主人公武田さんとマリー・アントワネット
この2人の甘々っぷり、最高です。
2. 崩壊した世界で水着ジャンヌに弟にされるだけの話(https://syosetu.org/novel/201236/)
上記作品より、主人公弟君と水着ジャンヌ・ダルクと子ギル
これが原初の姉である。
※番外編出して頂きありがとうございました!
3. 儚き女神(上)と伴に崩壊世界で…(https://syosetu.org/novel/208568/)
上記作品より、主人公白島さんとステンノ
主従関係は人それぞれ、ですね?
4. ~ 崩壊世界シリーズ ~ モテない男の元にアルトリア・ランサー(ヤンヤン)が来るというテンプレチックなドロドロイチャイチャするだけの話 不定期(https://syosetu.org/novel/149568/)
上記作品より、女神アルトリア・ペンドラゴン
誰もが知ってるやべぇ女神様。愛、怖いなぁ!!(某大江山の鬼風)
以上、4作品から出演頂きました!
ちなみに勝手に出演させておりますので、もし出演させたくない等ありましたら、
お手数お掛けしますが、メッセージ頂けると助かります。
ちなみに女神アルトリアとえっちゃんが何やら不穏な会話をしていますが、
そうだったら面白いなという感じで書いていますので、本編ではもしかしたら撤回する可能性もあります。
そもそも番外編というだけあって作品の時系列やら色々と矛盾してしまっていると思いますので…
また、今回初めてスマホで作成しましたので読みづらいかもしれませんが、ご了承ください。
最後に
nibiiro様、アルテマ様、マンションの1室様、KEY(ドS)様、
いつも作品楽しく拝読しております。
この作品を書くきっかけを下さったこと、本当にありがとうございます。
読者の皆様、
自分のペースではありますが、
執筆を続けていこうと思いますので、読んでいただければ幸いです。