※この作品はR-18です。

熱い夜を君と   作:半ライス大盛り

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お待たせしました。
思った以上に筆がノリ文字数がすごい事になってます。
恐らく過去一番ですね。

お気に入り、評価、ありがとうございます。
誤字報告もとても助かっております、修正されている箇所を見てこういう表現もあるのかと勉強になってます。




エクシア

それは焼けつくような日射しが差し込む、うだるような暑さに包まれる嫌になるような日だった。

 

日が沈み夕方から夜へと変わる時間。

どうせなら、とケチって安く購入した旧型の冷房がなんだか嫌な音を室内に鳴らし渡らせながら微弱な冷風を送り込んでいく。

だがそれは焼け石に水といった、効果を期待できるものではなかった。

 

どれだけ頑張ったところで室内の“熱気”を奪うことは出来そうにはなかった。

 

ギシギシとベッドと床板が軋む音が鳴り渡る。

 

「あっ、あぁっ……! あんぅぁっ! ひゃっ、はぁぁっ! ああぁっ!ダメ……声、とまんなぁっ……ああっ!!」

 

「くっ、もう少し……声抑えろ」

 

「ああっ、あっ……! んんぅっ、むりっ、ムリだって……あああっっ! あ゛あ゛あ゛、ああぁぁっっ!」

 

猛暑の蒸し暑さに支配されどうにかなってしまいそうな頭を稼働させながらベリアルは考えた、一体なにがどうしてこうなったのか。

 

ギチギチと隙間なく締め付けてくる膣の感触に顔を顰めながら、先程まで生娘だったというのに、自分の上に跨りぎこちないながらも一生懸命な動きで細い腰を抽送させる女性を見つめた。

 

そこには臙脂色の短い赤髪を跳ねさせながら腰を踊らせ、白い肌を赤く上気させて、肌に浮いた玉のような汗を飛沫のように撒き散らす頭部の光輪が特徴のサンクタ人がいた。

 

「ごめっ……ごめ、んっ…ああぅっ! こえ、抑えられないってぇ……はああっ! あっ、はぅ! アベル(・・・)アベル(・・・)ッ!」

 

突き上げられる甘い快楽に刺激されて蕩けさせた表情を浮かべ、自分のかつての“もう一つの名”を呼びながら腰を動かすペンギン急便のトランスポーターのエクシアの腰の動きに合わせながらもう一度考えた。

 

なぜ、どうしてこうなったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………くっそ暑い、ダメだ死にそう」

 

ある日の昼下がり。

 

ここ連日で来客の多かった為、家の掃除をしていたベリアルは流れてくる汗を手で拭いながら苛立たしげに呟いた。これからもなにかとこの家に入り浸る人物が居るだろうと考えて、あまり綺麗とは言えない状態だった我が家の大掃除をしていた。

 

時期が時期故に仕方ないとはいえ、最近はあまりにも蒸し暑い日が続いていた。徐に掃除機を動かしていた腕を止めて、ムワムワとした空気を逃す為と涼しい風を求めてベランダへと続く窓を開ける。

 

しかし、あまりの気温の高さに風が吹いたところでそれは肉を炙るような熱風だった。一瞬にして室内の温度が上昇した。

 

全身の水分が持っていかれ干からびてしまうのではないかと錯覚してしまう熱量に顔を顰めながらも、ベッドのシーツや布団を天日干しする為に外へ出るとよく日の当たる場所に布団を掛けて固定する。

 

そして逃げるように室内へと駆け込んだ。

 

「ああ〜、マジでクソ暑いな……死にそう」

 

ピシャ、と窓を勢いよく閉じる。

そして収入が安定しないが故、節約の為と禁じていた代物を解放する事にした。それはネットオークションで安く手に入れた中古の型落ち冷房、リビングの壁に掛けてあったリモコンに触り冷房の電源をオンにした。

 

ガガガ、と嫌な音を音を鳴らしながら起動した冷房。

型落ちの古い物の為仕方ないのだが、なんだか今にも故障しそうな反応に大丈夫なのかと心配になり身構えてしまう。

 

冷風がよく当たる場所に設置されている来客用のボロい皮張りのソファに腰を下ろし、冷房から送られてくる微弱な冷風に当たり熱気に晒されて熱くなった体を冷やしていく。

 

自称万屋を営んでいるベリアルの元にここ最近は仕事の依頼は舞い込んで来てはいない為、家でダラダラと過ごす日々が続いている。生活費に関してはチェンやテキサスが押し付けてくる為なんとかなっているのだが……このまま彼女たちに甘えていたらヒモコースまっしぐらだ。

 

貯金はまだあるがどうしたものかと悩んでいると。

 

ピンポーン、と軽快なチャイムの音が玄関の方から鳴り響いてきた。

 

「…………」

 

ソファの上で横になり思考する。

今日はこれと言って来客の予定はない、偶に体を疼かせた女性陣がアポなしで乗り込んで来るがこの時間帯はまだ仕事中の筈なので彼女たちの可能性は低い。

 

二度目のチャイムが鳴り響いた。

 

となればよくわからない勧誘かなにだ、ベリアルは居留守を決め込む事にした。ソファの上で横になりクッションを枕にしてあくびを一つ零した。

 

『開けろ! ペンギン急便だ!』

 

三度目のチャイムは怒声と共に扉を叩かれる音が鳴り渡った。

 

むくりと起き上がったベリアルは玄関の方へと視線を向ける、気のせいじゃなければペンギン急便と聞こえたからだ。

ペンギン急便は影響力があるとはいえ色々と問題事の多い会社だ、わざわざあの会社の名を騙る輩は居ないだろうと考えながらも少しだけ警戒しながら扉を掛ける。

 

「あっ! やっぱり居るじゃん! 居留守決め込もうとするのは辞めてよね〜!!」

 

「………」

 

「あ、ちょっ、コラッ! 無言で扉閉めようとしないでよ!」

 

玄関の前にいたのは臙脂色の短い髪に頭部の光輪を鬱陶しいくらいに輝かせるペンギン急便のトランスポーター、エクシアがダンボールの小包を小脇に抱えながら笑顔を浮かべながら立っていた。

 

ベリアルはエクシアの姿を見るなり、彼女の挨拶を無視して無言で扉を閉めて家の中に戻ろうとした。だがしかし、咄嗟に閉じていく扉の隙間に足を差し込んだエクシアがその行動を中断させる。

 

「ウギギギ……な、なんで閉めようとするのさ。大人しく郵便物を受け取ってよっ」

 

「何かを注文した覚えはない、なぜなら俺にはそんな無駄金を使う余裕は無いからなァ! というかさっさと手を離せ、じゃないと怪我させんぞッ」

 

「そんな情けない事を自信満々に言わないでよッ! というかいま怪我するぞじゃなくて怪我“させんぞ”って言わなかった!?」

 

「気のせいだろッ!」

 

「絶対嘘だっ!」

 

扉を無理やりにでも閉めようとしていたベリアルだが、エクシアが開いた扉の隙間に手と足を差し込んでしまっている為強く締め切る事が出来ず徐々に扉が開いて行く。

 

そしてついに扉が開かれた。

 

扉をこじ開けたエクシアはやりきった顔で玄関の足場に座りこんだベリアルを見下ろした。汗を拭いながら近づくと小脇に抱えていた小包を突き出した。

 

「どうぞ、宅配です!……はあ、無駄に汗かいちゃった。最初から素直に受けとってよねー」

 

「いや、俺には本当に身に覚えがないんだが……」

 

とりあえず、判子を押してエクシアが渡してきた紙にサインをした後小包を確認するがそこにはしっかりと自分の住所と名前が記載されていた。しかしベリアル本人には本当に覚えがないのだ、昔の知り合いだろうと今の自分の住所を知っているのは片手の指で数えられる程の人数だ。

 

しかしどの人物もわざわざ自分に郵便物を届けてくるような仲でもない。

 

「………ん?」

 

よく見てみれば、小包には宛先は書いてあっても差出人は書いてなかった。なんとなくその事をエクシアに聞いてみようと小包に向けていた視線を彼女の方へと向ける。

 

「おっ邪っ魔、しまーす!……おお、意外と片付いてるね」

 

「まあ、さっきまで掃除してたしな………あ?……あぁん??」

 

そこには靴を脱いで家の中に上がり込むエクシアの後ろ姿があった。

あまりにも違和感を感じさせない自然な動作に思わず道を譲り家の中へと上がらせてしまった。

 

数秒ほど思考と体が停止した後、慌てて彼女を連れ戻そうとするも既にリビングの中へと突撃されてしまっていた。エクシアの後を追い、リビングへと駆け込む。

 

するとそこにはリビングの来客用のソファに腰を下ろして、ぐでぇっとした様子で冷房の風に当たるエクシアの姿があった。

 

「お前なに人の家で勝手に寛いでるんだ、さっさと仕事に戻れよっ」

 

「いいじゃんいいじゃん、それにあたし今日はこれで終業だからさ。少しだけ涼ませてよー、もう暑くて死にそうだったんだってば……あああぁぁぁ涼しい〜」

 

ペンギン急便のロゴが入った上着をソファに放り投げてるように脱ぎ捨てると、薄いシャツ一枚の姿になったエクシアが汗を拭いながらパタパタと胸元を摘んで仰いでいる。

 

そんな彼女から視線を外し、何か飲み物を出してやろうと台所の食器棚から出したガラスのコップに氷を入れて冷蔵庫にあったお茶を注いでいく。

 

ベリアルはチラリとソファで寛いでいるエクシアに訝しむような視線を向けて思考する。

 

──ここ最近、なぜかエクシアと顔を合わせる機会が多いのだ。

 

それこそ狙ったかのようなタイミングでエクシアと鉢合わせる事が多々ある。最初はただの偶然だと思っていたがその頻度や、なぜか自分に対して距離感の近いエクシアをなんだか怪しい人物として睨んでいた。

 

「ほら、それ飲んだら帰れよ」

 

「おお、流っ石! 気が効くじゃん!」

 

差し出されたコップを嬉しそうに受け取ると口をつけてゴクゴクと喉を鳴らしながら冷えたお茶を飲み干していく。

 

「んんんっっ……おかわり!」

 

「よし飲んだな帰れ」

 

「えー、いいじゃんケチンボ〜」

 

ベリアルは図々しい客人に舌打ちを溢しそうになったが、冷蔵庫からお茶が入った容器を取り出してくると嬉しそうに笑い眩しい笑顔を浮かべるエクシアの姿になにも言えなくなった。

 

「それで、そんなキミは最近お仕事の方はどうなのかね?」

 

「………距離が近い。もう少し離れろって」

 

「えぇ、別にこれくらい普通でしょ」

 

ベリアルもソファに腰を下ろして冷風に当たっていると隣に座っていたエクシアがなぜか距離を詰めてきた。風の当たる位置に移動したのかと思い、少しだけ横にずれて場所を譲ってやるもさらに距離を詰めてきたエクシアに困惑する。

 

彼女とはそれほど面識はないはずだ、だというのに付き合いの長い友人のように接してくるエクシアの様子に流石にベリアルも戸惑いを隠せない。

 

「なんだったらいくつか仕事回してあげようか?」

 

「結構だ、というかさっさと帰れっての」

 

ジッと穴が開きそうなほどこちらを見つめてくるエクシアの視線に耐えられず、その場から逃げるようにベランダに干していた布団を回収して寝室へと駆け込んだ。

 

だがしかし、

 

「うわっ! ベッド大きい!」

 

「………このやろう」

 

ベリアルの後をこっそりついて来たエクシアがベッドの上で飛び跳ねて遊んでいる姿を見て頭が痛くなって来た。もう無理矢理にでも外へ摘み出してやろうかと思い始めていた。

 

やがて遊び終えたエクシアが仰向けの体勢でベッドへ倒れると彼女の髪が放射状にベッドの上で広がる。

 

「ふぅ、満足した」

 

「……そうか、ならもう帰ってくれ」

 

「そ、そんなに怒んないでよ……あっ、じゃあ最後に聞きたい事があるんだけどいい?」

 

「なんだよ、もうなんでも答えてやるからさっさと帰ってくれ」

 

疲れた様子で息を吐くベリアル、エクシアは言質は取ったぞと言わんばかりに笑み浮かべた。

 

「──ここでテキサスの事を抱いたの?」

 

「………は?」

 

まるで今日の夕食を聞いてくるかのような軽いノリで、突然そんな事を言い出したエクシア。あまりにも突拍子がなさ過ぎて一瞬なにを言われたのか理解出来なかった。

 

寝室を後にしようとしていたベリアルは、ゆっくり振り返り背後にいるエクシアへと視線を向けた。そこにはベッドに上で座り込み、ただこちらを見つめてくるサンクタの少女の姿があった。

 

「あれ、答えてくれないの? 二人ってそういう関係なんだよね?」

 

「……いや、急になに言ってるんだお前」

 

コテン、と首を傾げて不思議そうに聞いてくる姿が可愛らしいが、なぜそんな事を聞いてくるのか全く理解できずただただ不気味に感じた。

 

「うん。それじゃあ、質問を変えようかな」

 

「………」

 

「キミ……“あたしに隠してる事”、ってない?」

 

嘘偽りなく答えてくれとエクシアの視線が訴えかけていた、目の前のサンクタがなにを知りたいのか全く持って理解できず困惑しながら口元に手を当てて唸るように考え込む。

 

しかしどれだけ考えこんでも答えは出てこなかった、そもそも隠し事もなにも自分と彼女はこの前が初対面の筈だし、わざわざ隠し事をするような関係でもない。

 

ベリアルが本気で困惑している事を察し始めたエクシアは予想外の反応に今度は自分が困惑し始めた。

 

「隠し事……隠し事……んー?」

 

あ、あれ?…あたしの勘違い? じゃ、じゃあ質問の変更! アンヘル(・・・・)、もしくはアベル(・・・)って名前に聞き覚えはない? ほら、元傭兵として耳にした事があるとかさ!」

 

どこか焦るように言葉を並べるエクシア。

 

そしてベリアルはエクシアが口にした二つの名前に驚愕するように目を見開いた。なぜならその二つの名前はかつて自分が傭兵時代に使用していた偽名、コードネームだからだ。なぜ彼女がそれを知っているのか、警戒を露わにするようにエクシアを視界に捉える。

 

しかしそれに気がついていないエクシアは感触良好と言ったベリアルの反応にどこか興奮するように詰め寄った。

 

「やっぱり知ってる!? 知り合い!? もしくはベリアルの兄弟とか!?」

 

「え、いや、とりあえず落ち着けって」

 

「お願い教えて! どうしても知りたいの!」

 

なぜそこまでエクシアが必死なのか理解できず困惑する、その剣幕に圧されて渋々といった感じで口を開いた。

 

「兄弟もなにも、アンヘルもアベルも俺のコードネームだよ。だから知り合いじゃなくて俺本人、血の繋がりのある兄弟はいないし、そもそも俺は一人っ子だ」

 

「……ほ、本当に本当? 嘘じゃない?」

 

「なんでそんな事で嘘をつく必要があるんだって」

 

何度も確認してくるエクシアに呆れるようにため息をついて答える。

 

ベリアルは次は自分の番だと、なぜエクシアがその事を知っていて、どうしてそんな事を聞いて来たのかを問い詰めようとした時。

 

エクシアは感極まったといった風に抱きついて来たのだ。

 

「お、おい、エクシア……さん?」

 

「……よかった。本当に、ほんとによかったッ」

 

突然の事に目が点になる。

 

引き剥がそうにも、顔を埋めて涙を零しながら体を震わせているエクシアの姿を見て、戸惑いながらもしばらくはこのままにしてやろうと思い彼女をあやすように頭に手を置いて、ポンポンと叩くように撫でていた。

 

どれほどのそうしていたのか、窓から見える外の景色は少しづつ日が沈み始めてきた。やがて泣き止んだエクシアが赤くなった目で、ベリアルをジッと睨むように見つめていた。

 

「じゃあ、キミがアベル……でいいんだよね? いや、まあ、確かに面影はあるけどさ……でも種族が……」

 

「なんだ面影って……だからアベルは俺だよ」

 

何回確認してくるんだ。

なぜか不安げな様子でこちらを見てくる彼女のことを理解できず頭を傾げてしまう。今度こそ、どうしてエクシアが自分の隠していたコードーネームを知っているのか聞き出そうとして、彼女の発言に動きが止まった。

 

「“生きてた”んだったら、ちゃんと顔見せに来てよ。あたしがどれだけ心配したと思ってるのさ」

 

「ん? いや、勝手に殺すなし……というか俺とお前はこの前が初対面じゃないのか?」

 

「………え? い、いやいや、そういう冗談はキツいってば」

 

その言葉に絶望するかのように顔を青ざめさせるエクシア。

 

泣き止んだと言うのに再び瞳を潤ませながら、思い出させるかのようになにかを必死に伝えようと掴み掛かってきた。余程動揺しているのか、肩を掴んでくる力の力の強さにベリアルは驚いてしまう。

 

「ほ、ほら! ラテラーノの平原のさ! ボロっちい納屋でさ、あの時あたしのことを助けてくれたじゃん!」

 

「ラテラーノ、平原、納屋……?」

 

「うんうん!」

 

エクシアの言葉に、遡るように必死に過去の記憶を漁っていく。

 

彼女の様子からして、なぜか距離感の近い彼女を怪しみ疑っていたが単純に自分と過去に関わりがあり、それを自分が忘れてしまっているだけなのではないかとベリアルは考えた。

 

そして記憶の中にある、傭兵時代に任務で忍び込んだラテラーノで出会った一人の少女とエクシアの姿がゆっくりと重なっていった。

 

「………ああ! お前あの時のボッチ少女か!?」

 

「なにその覚え方!! え、そんな覚え方されてたのあたし!? というか完全にあたしのこと忘れてた!?」

 

「い、いや、すまん。あの時とは姿が違うというか、髪も短くなってるし身長も伸びて雰囲気が変わってて気がつかなかったというか……うん、ごめん」

 

「む、むかつく……てか、種族と名前で気がついてよ!」

 

「種族はともかく、お前は一度も名を名乗らなかっただろうが。俺はそこんとこちゃんと覚えてるぞ」

 

「……あ、あれ? そうだっけ?」

 

なんだか納得のいかない覚え方をされていたうえに、単純に自分の事を忘れられられていたという事実にエクシアは憮然とした表情で頬を膨らませていた。

 

一方ベリアルは目の前のサンクタが、過去に出会ったあの時のサンクタだと知りなんだか感慨深い気持ちになっていた。

 

「まぁ、しかし、大人っぽくなったな。うん、随分と綺麗になった」

 

「……そ、そう? えへへ」

 

壊れ物でも扱うような優しい手つきで頭を撫でられたエクシアは恥ずかしそうに顔を赤く染めて視線を逸らしながら頬掻いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──あたし、トランスポーターのエクシアとサルカズの傭兵ベリアル……アベルとの出会いは至極普通な……いや、書物なんかじゃよくあるような出会いかただった。あたし自身は中々運命的なモノだと思っている。

 

まだこれはあたしが『彼女』の後を追いかけてペンギン急便のトランスポーターとして活動するよりもずっと前のことだ。

 

あれは確か、あたしがラテラーノでのんびりと学生をしていた時の事だった。

 

 

いつものように退屈な授業が終わり、ぼんやりとしながら帰り支度をしていた。同じクラスで隣の席の友人からどこか寄り道しながら帰らないか、と誘われたが笑顔を貼り付けながらやんわりとその誘いを断った。

 

断った理由は別に彼女たちの事が実は嫌いなんだ、とかではない。

この日のあたしは単純にとても機嫌が悪かった為、彼女たちと遊びに行ったとしても友人たちとのせっかくの楽しい空気を壊してしまうと考えたからだ。

 

あたしの機嫌が悪かった理由、あたしには姉貴分と言ってもいい“二人”の人間がいる。その二人は自分にとても良くしてくれるし、一緒にいてとても楽しくて優しいからあたしもそんな二人を慕っている。

 

しかしここ最近、そんな二人の付き合いが悪いのだ。

 

二人がとても複雑な立場ゆえに多忙である事は承知している。

だがしかし、ここ最近は本当に付き合いが悪いのだ。一緒に遊びに行く約束をするも中止になる事もしばしば、ひどい時には約束をすっぽかされたり、これから出かけるという時に約束がダメになる事もある。

 

そのたびに本当に申し訳なさそう謝ってくる顔を見てなにも言えなくなってしまう。

 

そして今回もそうだったのだ、近々開催される縁日のお祭りに一緒に行こうと前々から約束していたのにその約束もダメになってしまった。

 

学校からの帰り道、家に帰ってもやる事もなく暇なので時間を潰すように遠回りをしながら帰路を歩いていた。

 

雑貨店や飲食店が建ち並ぶ商店街、そこで楽しそうに縁日の準備をしている人たちの姿を見るのが嫌でその光景を遠ざけるように、逃げるように道を変えて歩いていた。

 

そして気がつけば自分でもよく知らない場所に辿り着いていた。

 

ラテラーノの街並みを一望できるような草木の多い茂った通り道だった。こんな場所があったんだと驚きながらも、ほんのちょっとの好奇心から訪れた事のないその場所を探索していた。

 

そして奥の方に寂れた納屋のような建物を見つけて、歴史を感じさせるような古い建物を呆然と見つめていた。

 

その時、奥の茂みがガサガサと音を鳴らしながら激しく揺れた。

それに驚き、少しだけ警戒して身構えながらゆっくり時茂みから距離をとる。

 

すると茂みの中から数匹の野良犬が群れをなしながら姿を現した。猟犬のようにギラリと目を鋭く光らせ、こちらに敵意を剥き出しにして睨み付けて来ていた。

 

正直かなりマズい状況だと思った。

一匹程度ならまだどうにかなった、けど群れをなして襲いかかって来られたらいくらなんでもマズい。しかも今あたしは身を守る武器となる守護銃を持っていない無手の状態だ。

 

大人しく引き下がってくれる様子でもない。

野良犬を警戒しながらジリジリと慌てずに距離を離していくが、向こうもあたしに狙いを定めて隙を窺うようにゆっくりと近づいてくる。

 

そして目の前の野良犬に気を取られすぎ所為で足元にあった小枝に気がつかず、そのまま力強く踏み潰してしまう。

 

バギッと嫌な音を立ててへし折れた小枝、その音に驚いて気を取られたあたしはつい目の前の野良犬から視線を逸らしてしまった。

 

当然向こうはその隙を見逃す筈もなく、先頭にいた体躯の大きな一匹の野良犬が飛び込むように襲いかかって来た。

どうにか回避しようと焦り、足をもたつかせて尻もちをついてしまった。もう避けられないと判断して両腕で身を守るように身構えた、数秒後に訪れるであろう痛みに耐えるように目をつむり歯を喰いしばる。

 

しかしいつまで経っても痛みに襲われず、恐る恐る目を開いてみると目の前の光景に驚愕してしまった。

 

目の前にはフードを深く被り全身を亜麻色の外套で身を包んだ人間、恐らくは男性が飛びかかって来た野良犬の首を絞めるように持ち上げて宙に浮かせていた。

 

ジタバタと暴れる野良犬を振り回して、群れの方へと叩きつけるように投げ飛ばした。野良犬の群れは怒りを露わにするように低く唸っていたが、男性が殺気を放ち睨みつけると甲高い鳴き声を上げて散るように逃げていく。

 

そんな男性の後ろ姿を尻もちをつきながら見上げていた。

 

男性が振り返った時、助けてもらった礼を言おうと思ったがうまく声が出なくて喋る事が出来なかった。しかし男性はこちらの事を見えていないかのように横を素通りしてどこかへ行こうとしていた。

 

それがなんだかムカッと来た。

 

──ちょ、助けてくれたのはすごく嬉しかったけど、腰が抜けて動けない女の子をそのまま置いて行くのはどうかと思うんだけどな!

 

──あだっ! ……なんだお前、急に足に抱きついてくるんじゃねえよ! 顔ぶつけちまっただろが!

 

これがアベルとの邂逅だった。

 

 

 

この日を境に、退屈よりも刺激を求めているあたしの日常は少しづつ変化していった。学校が終わればすぐさまあの時、偶然訪れたあの寂れた納屋へと足を運んでいた。

 

納屋の扉を叩きつけるような勢いで開くと、あたしの姿を見たアベルが呆れたようにため息をついて出迎えてくれる。

 

──また来たのかお前、こんな所に来て何が楽しいんだか……。普通お前くらいの年頃の子なら友達と遊びに行ってるだろ……まさかボッチなのか? それならひどい事言ったな、謝るよ。

 

フードを下ろして頭部の“赤く輝いた鋭利な光の輪っか”を浮かばせながら、こちらを揶揄うようにアベルはそんな事を言ってきた。

 

べ、別にボッチじゃないやい。

 

ちゃんと友人と呼べる人は居るし、仲の良いクラスメイトだって居る、一緒に遊ぶに言ったりする事は多くはないが……ボッチじゃない筈だ。

 

まぁ、ただ最近は友人たちと時間を潰すよりも目の前のどこか変わった“サンクタ”と一緒にいた方が楽しく過ごせている。アベルは現在護衛などの仕事を生業としているようで、その仕事柄彼は色んな場所に仕事で足を運んだ事があり、様々な街や景色を見て来たと言っていた。

 

何度も頼み込めば、なんだかんだで聞かせてくれた話はどれも興味深いものだった。アベルはあたしの知らない事をたくさん教えてくれた。

 

アベルはこのラテラーノのサンクタとしてはとても変わった部類の人間だと思う。まず第一にサンクタだというのに銃を使わず一本の刀を使っている。

 

本人いわく、わざわざ狙って撃つよりも近づいて斬った方が確実で早いと言っていた。近づく前に銃で撃たれたらどうするのかと聞いたら、弾丸を斬り落とせばいいだろ……とアベルは言っていた。

 

最初はただの強がりかと思っていたが、実際に目の前でそれを披露された時は驚きのあまり開いた口が塞がらなかったね。

 

それでいて銃の扱いも上手いのだから器用にも程があると思う。射撃訓練で勝負してアベルが勝った時に見せたドヤ顔がすごくムカついた。

 

気がつけば納屋に通い詰めて放課後は彼と過ごすのが当たり前になっていた、なんでかわからないが彼の側にいるととても落ち着くというか、引き寄せられてしまうのだ。

 

そしてそんなある日、授業が終わりいつものようにあの寂れた納屋に行こうとした時だ。隣の席で授業を受けていた友人が不機嫌続きだったあたしの機嫌がいい事に驚いて、なにかいい事でもあったのかと聞かれた。

 

確かに最近は日常でムカムカするような事は少なくなった、言われてみて自分でもそう思った。間違いなくその原因というかきっかけはアベルの存在だろう、ただしかしそれは友人にひけらかすような話ではないのでそれとなく話を誤魔化した。

 

そんなあたしの反応に何か感じる事があったのか、友人はあたしの機嫌がいいのはあたしは恋をして彼氏が出来たからだと言った。

 

頭の中がお花畑というか恋愛脳な友人の言葉に驚いて動きが止まった。思わず呆れたように何を言ってるんだと言葉にした、しかし友人は隠さなくていいだの応援してるからだのと言って一人で帰ってしまった。

 

いつものように納屋に向かっていた道中で、彼氏や恋だと言ったワードが頭の中でグルグルと回転している。

 

──……どうかしたのか? 体調がすぐれないのなら帰った方がいいと思うが、てか帰れ。

 

──え!? い、いや大丈夫大丈夫! うん全然平気だってば!

 

いつもとはどこか違う様子のあたしを不審に思ったのか、アベルはあたしが作ってきたアップルパイをモグモグと頬張りながら訝しむような視線を向けてきている。

 

慌てながら返事を返したが、さらにおかしな奴を見るような目で見られてしまった。

友人がおかしな事を言った所為でアベルという存在を変に意識してしまうようになった、今アベルが食べているアップルパイもあたしが作るのが得意だと言った時に彼が食べていみたいと言ったからなんとなく作って来たものだ。

 

別に何か特別な感情を抱いて作ってきたものでもない。

だがしかし、側から見れば色々と言い訳できない状況なのでは、と考えてしまう。放課後になれば何度も特定の男性の元へ押し掛けて、そしてついには彼が食べてみたいと言った料理まで持ってきて……これじゃまるであたしがアベルに気があるみたいだ。

 

──おい、本当に大丈夫かボッチ少女?さっきからコロコロと顔色を変えてるが。

 

──だ、だいじょゔぃ!? というか近いって! もっと離れてってば!

 

様子のおかしいあたしを心配するように顔を覗き込ませてきたアベル。宝石のようなその綺麗な赤い瞳に引き込まれるように数秒ほど見惚れた後、軽く突き飛ばすように押し出してガラにもなく熱くなった頬を押さえて顔を隠した。

 

これも全て友人の所為だ。

こちらの気も知らないでアップルパイを美味しそうに食べている男に腹が立つ。アベルの事をどう思っているかと聞かれたら、嫌いな男性ではないと答えられる。

 

だが好きかと言われたらよくわからない。

 

──そ、そういえばさ! アベルって明後日の午後って暇!?

 

なんだか変な空気になったその場を変えようと思ったあたしは何をトチ狂ったのかテンパリながらアベルを縁日のお祭りに誘っていた。アベルは驚いたように目をパチクリさせた後、多分大丈夫だと答えた。

 

元々、本来の約束がダメになり、それならアベルを誘ってみようとは考えていた。アベルの返事に嬉しさから緩みそうになる頬を押さえてその日は帰った。

 

そして約束の日。

自分でも意識し過ぎかもと思いながら、少しだけオシャレをして待ち合わせ場所でアベルを待っていた。ずっと待っていた。

 

だけどアベルはどれだけ待ってもこなかった。

 

次の日、真っ直ぐ納屋へと向かってなぜ約束の場所に来てくれなかったのか、何か理由があったのかをアベルから聞き出そうとした。だがそこには、いつも面倒くさそうにしながら出迎えてくれる男性の姿はなかった。

 

まるで最初からそこには誰も居なかったかのように。

 

それから何日もアベルの姿を見る事はなかった。そしてある日、ラテラーノの商店街である噂を聞いた。腕利きの護衛をつけてラテラーノを出発した行商がサルカズの傭兵部隊に襲われたという話だ。

 

なんだか嫌な予感がした。

あたしの姉のような存在である二人の人間に話を聞いたり、自分でもその日に国を出た人間を色々と調べたりした。

そしてそのラテラーノの行商の護衛についていた人間の名がアベルという事を突き止めた。そして現場を確認した結果、行方不明、もしくは死亡と判断されていた。

 

信じたくなかった。

何かの間違いだと思った。

 

だがどれだけ調べ直してもこの情報に行き着くのだ。もはや変えようのない事実なのだ、しばらくの間その場から動く事が出来ず茫然としていた。

 

心にポッカリと穴が開いたような感覚だった。

 

その日はどうやって家に帰ったのかは覚えていない。気がつけば自室のベッドの上で蹲り、枯れ果ててしまうのではないかと思うほど涙を流していた。

次の日、気分が優れず学校を休むと友人や姉貴分から心配するような連絡がいくつか入っていた。

 

自分でもここまで響くものだとは思いもしなかった、あたしはそれだけアベルという人間に好意を寄せていたのかと理解させられた。

だけど、それに気がついた時にはもう遅い。あたしはまた一人で涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

「……………」

 

そして現在、エクシアとベリアルは琥珀色の瞳と真紅の瞳を覗き込ませるように見つめあっていた。ベッドの上に仰向けの体勢で倒れるエクシア、臙脂色の赤髪が放射状に広がっている。

 

そして彼女を押し倒しような形でベッドに手をついているベリアル。ベリアルは見惚れるように、動揺して揺れ動く琥珀色の瞳を覗き込んでいた。

 

なぜこんな体勢になっているのか。

 

それは先程まで再会を喜んではしゃいでいたエクシアと戯れ合っていたその時、エクシアが足を滑らせて後ろから倒れ込むように転んだのだ。

ベリアルは転んだエクシアに服を引っ張られて、巻き込まれる形で一緒に倒れ込んでしまいこのような体勢へとなった。

 

むにゅり、柔らかい感触が手のひらから伝わった。

倒れた拍子に片腕をベッドの上につき、そしてもう片方の腕をエクシアの胸部に下ろしていた。片腕は薄いシャツの上から伝わる柔らかい感触の乳房を掴んでいた。

 

「……す、すまん。マジですまん」

 

慌てて起き上がろうとしたベリアルだが、それは叶わなかった。

押し倒されていたエクシアが抱きつくように正面からベリアルの首に腕を回して、グッと体を引き寄せたのだ。

 

お互いの熱が籠もった吐息が肌を撫でる。

先程よりも近い距離で揺れ動く瞳と視線が混じり合う。

 

「………ねぇ、アベルとテキサスって本当は付き合ってるわけじゃないんだよね?」

 

「……まぁ、そうだな」

 

どこかキレの悪いベリアルの答えだが、エクシアは安心したように微笑んだ後、回した腕に力を込めて顔を近づけさせると乾いた硬い唇に少し湿った柔らかい唇をゆっくりと重ねた。

 

ベリアルは驚いたように目を見開く。

 

それは数秒間だけ触れ合わせるだけのキスだった。

白い頬を赤く染めて、期待と不安を含んだ瞳を向けて見つめあう。

 

「もし、もしだよ? あたしがキミの事がどうしようもなく好きで、惚れこんでて……このままアベルとこれ以上の事がしたいって言ったら……迷惑かな?」

 

「………本気、か? 後悔するかもしれないぞ」

 

「するわけないじゃん。あたしが望んでるんだからさ」

 

「………本当に、いいんだな?」

 

「だからいいってば」

 

先程まで正体を探ろうとしていた自分のように、何度も確認を取って聞いてくる相手の姿に少女は思わず笑ってしまいそうになった。

 

ベリアルは制御不可能な能力の所為であるとしても、様々な女性と関係を持ってしまっている。これ以上ややこしくしない為にもこの誘いを断ったほうが賢明だ、彼の身の為でもあり正しい選択だろう。

 

しかし拒絶されることを恐れて声を震わせながら、喉から必死に絞り出すように、ゆっくりと言葉を紡いだエクシアの姿を見て、この少女の誘いを断ろうなどという無粋な真似はベリアルにはどうしても出来なかった。

 

「──わかった。なら、今からお前のことを抱く。嫌になったらすぐに言えよエクシア………正直俺もやめられなくなる」

 

「もう、余計なこと心配し過ぎだって……んっ」

 

ベリアルの言葉にエクシアは微笑んだ。

 

感極まったように首に回していた腕を、抱きつく力を強くしながらもう一度キスをした。ベリアルからしたらそれはどこかぎこちない、何度も離しては唇を交わすだけの可愛らしいキスだった。

 

「アベ、ル……はぁ、んっ」

 

それだけを何度も繰り返す。

 

ベリアルは体を震わせるエクシアの反応から彼女が経験のない生娘である事を察していた。それ故にエクシアの強張った体を優しく解きほぐすように、3度、4度と口づけを交わした。

 

唇から頬へ。

頬から耳元へ。

耳元から首筋へ。

 

順番に唇を這わせ……上気し始めた肌に浮き上がった汗の粒を舐め取り、最後にもう一度唇を重ねた。それを何度も繰り返して甘くふやかしていく。

 

「んむっ、はぁ……アベル……あ、べるっ……んっ」

 

自分を気遣い、壊れ物を扱うような愛撫の快感に酔いしれて、滴を溜めて潤んだ瞳を向けた。そしてもう一回と、近づいてきた顔を手で受け止めて、動きを止めさせた。

 

「アベル、ま、まって……待って……」

 

「どうした、やっぱりやめておくか?」

 

「そ、そうじゃなくて……その、し、舌入れたりしないの? こういう時って、そういう風にするんでしょ。別に変に気遣ったりしなくてもいいよ?」

 

顔色を窺う子供のようにエクシアは言った。

 

その言葉にポカンとしてしまう。

しかしクスクスッと微笑むと顔を受け止めていた手を退かして、再び口づけを交わした。その行為がぽかぽかと、エクシアの心が満たされていく。

 

「んっ……確かにそういうやり方もあるが、それは後にしよう。今は俺がこうしていたい」

 

「あっ……んぅ、ひゃ……んちゅっ」

 

唇を落とされた肌が熱を持ち、強張った体をドロドロに溶かすように解していく。

何度もキスを交わしたエクシアはやがて絶頂に至る寸前まで溶かされていた、重ねていた唇を離すと蕩けた表情で名残惜しそうに小さな声を漏らしていた。

 

既に出来上がりつつある少女の姿に口元を歪ませて、スルリと汗を吸った薄いシャツに手を忍ばせてゆっくりと捲り上げる。

 

「…………ぁ」

 

脱がされてしまう……。少しづつ捲り上げられていく衣服を期待と不安に胸を高鳴らせながら見つめていた。

だが、なぜかその動きは途中で止まり、中途半端にめくり上げた状態のまま衣服の中へと手を滑り込ませ、下着に隠された状態の乳房を揉み込んでいく。

 

この時ベリアルは乳房を揉み込み、内心でやっぱり着痩せするタイプだったのかと密かに思っていた。

 

「痛くは……なさそうだな、気持ちいいか?」

 

「ひぅ……あっ、あぅ、わ、わかん、ない……。あたしの胸、ビリビリしてるっ……ああっ!」

 

エクシアだって年頃の女性だ、もちろん自慰の経験だってある。

 

だが一人でシている時よりも敏感で強い快楽を感じている事に困惑を隠せない。好意を寄せる異性に触れられるだけでこれだけ違うのかと驚きながら、下着の上からではなく直接触れられたらどうなってしまうのだろうと考えて期待で下腹部が疼いた。

 

快楽に酔いしれてだらしない表情を曝け出してしまう。

その表情(かお)で濡れた唇から自分の名を小さく漏らしている少女の姿を見てベリアルも我慢出来なくなり、つい加減が効かなくなった。

 

「悪い、エクシア」

 

「ふぇ? んむぅ!? んっ、んぅっ!……ぷぁ、うむぅっ!……あっ、んちゅ……ん、んんんんっっっっ!」

 

エクシアに謝り、だらしなく開いた唇を啄むように重ねた。

唐突に唇を吸われて、分厚い舌が口内に侵入してきた事に目を見開いて驚いた。エクシアはなす術もなく口内を蹂躙された、戸惑うエクシアの舌を捕まえて唇の中で舌と舌が絡み合う。

 

口内をねぶり、隅から隅までしゃぶり尽くされる。

身体から力が抜けてなすがままにされているエクシア。彼女の口の中は、自分のものか相手のものか分からない唾液でどろどろになっていた。

 

「あっ、あむぅ……んぁ、ちゅ、んじゅるぅぅ♡……んぱぁ♡……はぁ、ちょっと、待っ……んんっ、んむぅぅぅっっ!!」

 

乳房を揉み込まれながら初めて味わったキスの快楽に、元々絶頂寸前まで高められていた体は呆気なく絶頂を迎えてしてしまった。勝手に腰が持ち上がり、ピクピクと体が痙攣している。

 

蹂躙していた唇を解放して糸を引いている唾液を拭いながら、強烈な絶頂の余韻から体を震わせて呆然としているエクシアの姿を見てやりすぎたと後悔する。

 

大丈夫か、と声を掛ければ夢心地状態のボーッとした様子でコクリと頷いてた。エクシアの様子が戻るまでしばらく待つことにした。

 

「正直に言って俺も色々と我慢出来なくなってるけど、先にエクシアの方をもう少し解しておくか……下の方も脱がすぞ?」

 

「え、あ………は、はい」

 

思わず敬語になってしまうエクシア。

 

一瞬自分で脱ごうかと思考したが、絶対に羞恥から動きが止まると考えて大人しくベリアルに任せる事にした。手馴れような手つきで苦もなくスカートとタイツを脱がしていく様子に色々と物申したくなったがどうにか飲み込んだ。

 

ついでとばかりにシャツとブラジャーも脱がされそうになったが、流石にショーツだけの姿になるのは恥ずかしくて、ブラジャーを犠牲にどうにかシャツ一枚は死守する事に成功したエクシア。

 

「触るぞエクシア」

 

「う、うん………よしこい」

 

「……なんだその返事は」

 

変に身構えているエクシアに呆れるようにため息を吐いて、白色のショーツへと誘われるように手を伸びて行く。

そして布一枚挟んだ局部、既に水気を帯び始めている陰部を指の腹で擽るように撫でた。

 

「ひゃぅあんぅぅっっ!?」

 

驚いて口元を手で押さえた。

口から漏れた甘い声が自分のものだと理解するのに時間がかかった。ちょっと撫でられただけで、敏感に反応して今まで聞いた事もないような声を出した自分自身に驚愕する。

 

口を押さえながら眼をパチクリさせている。

 

「ちょっとま、ひゃあ!あんぅ!!……あっ、あっ、あぁっ!」

 

静止する声に聞こえないフリをして指を走らせた。

緩急をつけた指の動きで下着のショーツの上から割れ目を擦り全身に甘い刺激を流れていく、エクシアは指が動く度にまるで奏でられた楽器のように嬌声を上げていた。

 

余裕のある顔つきでニヤけながら真っ直ぐと見つめてくるベリアル。その顔が若干気に食わなかったエクシア、声を抑えようと歯を喰い縛るが隙間から漏れ出る艶かしい声を抑える事はできない。

 

「あっ、あっ、ひゃっ! ま、待ってアベ、んむっ! ……んんっ、ああぁっ!」

 

再び口づけを交わされる。

今度のキスは舌を入れるものではなく唇を重ねるだけのものだった。唇を重ねながら陰部を刺激され、抵抗することも出来ず暴力的なまでの快楽に蝕まれる。

 

そしてエクシアの反応に頃合いだと判断したベリアルはショーツを指でズラして、人差し指と中指を蜜壺の浅い部分に侵入させた。

 

「んんっっ、あっ……ああっ、ひゃああううっ!!」

 

割れ目に指が沈み込んだ瞬間、バチバチと陰部から全身へと電流を流し込まれたと錯覚してしまうほどの快楽の波に襲われた。

指先が硬い膣肉を、解しながら、掻き分けながら進み、膣内で指先を別々に揺らされる感覚に脳が沸騰しそうになる。

 

「あっ、あぁっ、ひぅんぅぅ!これ、これぇ……だめぇ……ひぅっ!! 頭の、なかっ……おかしく、なっちゃっ!」

 

強すぎる快楽に目を白黒させながら腰を浮かして、卑猥な水音と声色を部屋に鳴り渡らせていく。

 

「あべるぅ……だめ、だめだってぇ……あっ、あっ、あああぁぁっ──ッッ!!」

 

瞬間、視界が真っ白に弾けた。

 

自分の手淫などとは比べ物にならないソレに激しい絶頂を迎えた。そして限界寸前だった蜜壺を決壊させて盛大に潮を吹いた。理性から我慢しようとしていたエクシアだが、当然我慢など出来るはずもなく女の飛沫を撒き散らしてシーツと床を汚した。

 

エクシアは焦点の合わない瞳でベリアルを見つめて、弛緩した体をぐったりと倒れ込ませてしまう。

 

ベリアルはそんな彼女のびちょびちょに濡れ重くなったショーツを摘んで脱がせる。シャツも脱がせてしまおうかと考えたが、エクシアもいきなり生まれたままの姿は恥ずかしいだろうと気遣いシャツを残すことにした。

 

実際はシャツ一枚だけの姿もエロいな、などと思考していたりもする。

 

「ナカにいれるぞ、大丈夫か?」

 

「わぁっ………うわぁ、うわぁっ……うわぁっ」

 

「……そんなにまじまじと見られると流石に恥ずかしいんだが」

 

「え、ご、ごめん」

 

ベリアルもズボンを脱ぎ捨て、そして下着の中で痛いほどそそり立つ逸物を解放した。膨張した亀頭、血管を浮き上がらせ、へその辺りまで反り返り熱せられた鉄のような熱さを持った怒張に触れてエクシアは顔を赤くした。

 

ビキビキと血管が浮き上がり脈動している、まるで子供の腕の様な大きさのモノに、これが今から自分のナカに入るのかと唾を飲み込み子宮を疼かせた。

 

「じゃあ、挿れるぞエクシア」

 

「っぁ……う、うん」

 

十分に濡らした蜜壺に肉棒をあてがい、押し返そうとしてくる抵抗感を感じる膣肉を剛直で掻き分けて少しづつ腰を進めていく。

 

「ん、んぅぁっ……あんぅっ、やぁんぅっ……」

 

溢れてくる愛液が挿入の潤滑液となる。

正常位で逸物を受け入れて、自分の身体を、ナカを広げられていく奇妙な感覚に支配され甲高い声を響かせる。

 

「ンンっくぅぅぅうん、あっ……あっ……」

 

少しずつ、少しずつ、腰をゆっくりと進めていき、小さなヒダ状の膜に阻まれる。肉棒の先端が処女膜に触れた感触と刺激にビクッと体を震わせる。ベリアルがエクシアに視線を向けるとエクシアは少し強張った様子で、瞳を潤ませて期待と不安を孕んだ視線を向けた。

 

そして一息いれ、一気に腰を突き出して処女膜を破った。

 

「ひぎゅっ!……あ、あれっ、あんまり痛くない?」

 

初めてはすごく痛いものだと聞いており、激痛を想像していたエクシア。

だか自分が思っていたよりそんな事はなく、寧ろ自分のナカで脈動する異物の存在が心地よく感じていた。

 

というのもベリアルが目を合わせた際にこっそり発動させた『魅了』のアーツの応用でエクシアの体の痛覚を誤認させ、痛みを快楽に変換させたからだ。

 

それを知らないエクシア。

少女から女になったと言うのに、なんだか肩透かしを味わった気分だった。

 

「痛くないに越した事はないだろ、もしかして痛いほうがよかったのか?」

 

「ええっ、別にそうじゃないけど……なんか、こう、思ってたのと違うと言いますか」

 

「んだそりゃ……ま、動くぞ」

 

「あぁんぅっ!! まって、そんな……あっ、いきなりぃっっ!」

 

ミチミチと締め付けてきながら甘く緩やかな刺激を与えてくる膣肉の感触に我慢出来なくなりつつあったベリアルは加減しながら腰を振る。

 

エクシアは処女を卒業した感慨にふける暇もなく、膣内から響く強烈な快楽から逃げるように身をよじる。少し奥を突かれただけなのに、体は電流を流されたかのように激しく痙攣した。

 

「ん…ぁっ……やっ…あんぁぁっ! ああっっ! はぁぁっ!!あべ、るぅ……んひぃっ♡♡」

 

女になったばかりの膣肉を掻き分けられ、膣奥を亀頭で叩かれて刺激される度に何度も絶頂して快楽の火花が散り視界が弾けた。快楽の奔流に何度も意識が飛びそうになる。

 

薄い腹には膣内に咥え込んだ肉棒の形が浮き上がり、肉棒で子宮を穿たれながら、腹の上から子宮を手でトントンと叩きグリグリと潰す刺激で体を仰け反らして肌に浮き上がった玉のような汗を撒き散らす。

 

「んひゅ、ああっ! だめぇ♡ それだめっ♡ おなかと、おくっ……とんとんしないでぇっ♡♡」

 

息を切らした犬のようにだらしなく舌を出して快楽に悶えるエクシア。ベリアルが顔を近づければ自分から唇を重ねて、淫な水音を響せながら唾液を啜り舌を絡ませて乱れていく。

 

「んぅ!むじゅぅ♡……じゅむぅ!じゅ……じゅぱぁ♡ あぁ、あふぅ、んんっ!んぐぅ♡……はぁ…はぁ…アベル、あべるっ♡」

 

舌を絡ませて、陰核を絶妙に弄くられながら、膣内を肉棒で蹂躙される感覚に、エクシアは酔いしれていく。

 

肉棒を奉仕するようにキュウキュウと咥え込んで離さない淫裂から濁った愛液が分泌され、結合部分からグチュグチュと泡立ち淫なシャボン玉が出来上がっている。

 

ゆったり一定のリズムを刻み、徐々に加速していき叩きつけるような速度で腰が抽送する。

今まで雄を知らなかった無垢な雌穴をゴリゴリと肉棒が膣肉を掻き分けて自分の形を覚えさせるようにならしていく。

 

「あっ、あぁぁっ!あっ!はぁぁぅうぅ!!ひゃぁ!!」

 

「はぁ…はぁ…くっ……締め付けすぎだエクシアっ」

 

「ん、ふぇあぁっ!!あっ♡ あぁっ♡ そこぉ、そこぉらめぇぇっ……♡」

 

腰を振り付けながら奉仕して射精を促すように、膣肉全体で絡みつき甘い刺激を与えてくる膣の感触にベリアルは顔を顰める。

 

いくら『魅了』のアーツを使ったとはいえ、初めてだというのにここまで乱れるエクシアの姿を見て、自分と彼女が“体の相性”がここまでよかった事に驚愕する。

 

膣奥を突かれる度に絶頂しているエクシアと同様に、ベリアルも腰を振り付ける度に刺激され込み上げてくる射精感を必死に我慢していた。

 

やがて我慢の限界が訪れた。

 

「エクシア、そろそろ……限界だっ」

 

「いい、よ……あぁっ! うんっ……出して、ナカにだしてぇ♡」

 

耳打ちするようにベリアルが囁くと、期待に体は震え子宮に全身の血液が集まるような、熱い感覚がエクシアを刺激した。

 

精液が迫り上がり、脈動し膨張する肉棒。

射精の瞬間がすぐそこまで迫っている事を雌としての本能で理解したエクシアの子宮口、奥を突くごとにはやくはやくとせがむように、亀頭へキスをするようにチュクチュクと吸いついてくる。

 

その刺激に射精欲がどんどん高まってくる。

 

正常位のままエクシアの腰を掴み持ち上げると肉棒をピタリと子宮にくっつけて思いきり子宮内へと精液を叩きつけた。肉棒が弾けたように射精して、濁流のような白濁液を子宮に注ぎ込んでいく。

 

「んっ、すきっ……アベル、あべる、あべるっ♡ ああくううぅぁああああぁっ!!……はあぁっ!はっ!んはぁ……はぁ、はあっ……♡♡」

 

数十秒にも及ぶ長い射精だった。

吐き出された精液を子宮が飲み込んでいき、子宮内に収まりきらなかった精液が、ひくつく肉穴の隙間から処女を喪失したその証として流れた僅かな血と共に混じり合いながらゆっくりと溢れ出てくる。

 

強烈な絶頂の余韻から弛緩してぐったりと倒れ込んでいるエクシア、息を吐き未だに吸いついてくる蜜壺から肉棒を引き抜いた。

 

ゴポッとひくつく淫裂から垂れ流される淫らな光景に逸物が固くなり、それに気がついたエクシアが淫魔のように妖艶な笑みを浮かべながら自分の秘所を見せつけるよう指で開き──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふえぇぇー………あ゛あ゛っ……いきかえるぅぅぅ」

 

「……おっさんかお前は」

 

湯気が立ち込める風呂場。

大きな浴槽に湯を張り、共に体を沈ませて温めていたエクシアは胡座を掻いているベリアルの股座に座り足を伸ばしながら背中を預けていた。

 

あの後、二回戦目に突入して、さらに三回戦目へと突入したエクシアとベリアル。先に限界を迎えたエクシアが泥のように眠り、ベリアルもサンクタ特有の頭の蛍光灯に数分苦戦したが、彼女を抱き枕代わりに抱きしめながら眠りについた。

 

数時間ほど眠り、火が昇り空が明るくなり始めた時間帯に目覚めた二人は色々な体液で汚れた体を洗い流そうと一緒に朝風呂に入っていた。

 

「うわぁ……まだアソコに大きいのが入ってる感じがする。体もなんだか怠いし、絶対後で痛くなるやつだよこれ」

 

「……悪い。一応抑えてたけど、もう少し加減すればよかったな」

 

「………あ、あれで加減してたんだ。それにしても、随分広いお風呂だね」

 

ベリアルが申し訳なさそうに呟いた言葉にエクシアは口元をピクピクとひくつかせる。

それから無駄に広い整えられた浴室と浴槽に目を向けた、まさかと思うが“そういう”プレイをする為の場所なのかと変な方向へと思考が働いてしまう。

 

「元々風呂好きだったからな、色々と手を加えたらこうなった……その所為でだいぶ金は吹っ飛んだが」

 

「へぇ……そうなんだ」

 

そんなエクシアの勘ぐりを知ってか知らずか、なぜこんなにも浴室が大きのかを独り言のように説明していた。

 

「……なぁ、エクシア」

 

「んーっ、どうしたの?」

 

「その、お前が惚れてるとかって……いつからなんだ?」

 

ラテラーノにいた頃よりも短くなった赤毛の髪を指先で掻き分け、耳にかけて遊びながら気になっていた事聞いた。あの時は任務である目的の為に潜入していた為、アーツ能力の使用を控えて他人との接触を極力控えていた。

 

そして接触してしまったエクシアは『魅了』の効果が効いていないように見えていたが、実際は違かったのかと気になっていた。

 

「えーっと、割と最初の方かなぁ?……我ながらチョロいと思うけどアベルと初めて会って、助けてくれた時からだと思う」

 

「………あの時か」

 

「まぁでも、それに気がつかされたのはキミが消えてからかな。失ってから気がついたっていうか……うん、そんな感じ」

 

ベリアルは純粋な好意を向けてくるエクシアに『魅了』の能力の説明をするべきかと思い悩んだ、だが伝えるべきだと思い口を開こうとした。

 

しかしそれよりも早く振り返ったエクシアが指先をベリアルの唇の押し当てて塞いだ。

 

「先に言っておくけど、勘違いしないでね。これは“あたしの恋心”なんだから」

 

「……っ!」

 

「それともう一つ言っておくと、恋する女の子は凄いんだから……今度はちゃんと見ててよね」

 

いつもの御転婆な彼女とはまた違う、見惚れてしまう綺麗な笑みを浮かべてエクシアは笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ところでさぁ、さっきからお尻にナニか硬いのが当たってるんだけど」

 

「……いや、すまん」

 

「………もう一回、ヤろっか?」

 

 

 

 

 

 

 

 




紹介
ベリアルくん:実はサルカズとサンクタの“混ざり者”、肉体関係を持った女性たちのヒモになりかけてるクズ。

ベリアル、アベル、アンヘル、三つのコードネームを使い分けていた。どれかが本名だけどみんなには内緒だよ。

体内に流し込んで循環させたアーツで自分の中の“バランス”を操作する事が可能で、種族の外見の特徴をサルカズよりかサンクタよりかを変更することができる。身体構造を一部操作して種無しか種有りか選択できるのもこの能力の応用。

なぜそんな事が可能なのかは彼自身あまり理解はしていない。言える事があるとすれば、彼は“そう出来るようにつくられている”という事だけ。
特異体質で頭のおかしい身体能力や、アーツ能力が群を抜いてズバ抜けているのも、『魅了』のアーツ能力が制御不能状態なのも不安定な混ざり者であるがゆえ。

ラテラーノのには傭兵時代にある任務で身分を偽り侵入していた。
街の住人や執行人などから姿を隠すために人気のない納屋で生活していたところ、偶然エクシアと遭遇してしまう。猟犬に襲われていたエクシアを気まぐれから助けたのが彼女との出会い。

それからは何かと納屋に遊びに来るエクシアからラテラーノの情勢など情報を聞き出しつつ、暇つぶしに相手をしていたが気がつけばエクシアに気を許していた。

任務を終えた後、テラーノの行商を仲間に襲わせてアベルという人間は死んだ事にしてラテラーノから脱出した。エクシアと祭りにいく約束は完全に忘れており、任務を終えた後で「あ、やべ」と思い出して意外と楽しみにしていたのでちょっぴり後悔した。

純粋な好意を向けられるのに慣れていないが、それでも好きだとか愛してるだとか言われると答えたくなっちゃう。


エクシアちゃん:サンクタの女の子。戦場でアップルパイを披露するのが得意。

最近付き合いの悪い『姉』と呼べる人間たちに構ってもらえず不貞腐れていた所、偶然訪れた納屋で野良犬の群れに襲われていたところをベリアルに救われた女の子。

変わり者の“サンクタ”であるベリアルに興味を持ち、何度も彼の元へ訪れて持ち前のコミュ力の高さで交流を深めていった。気がつけばベリアルのいる納屋へと遊びに行くのが日常となっていた。

実は『魅了』の能力に関係なく純粋にベリアルに惚れている。
本人にその自覚はなかったが、ベリアルが姿を消して死亡してしまったという情報を聞き初めて自分が惚れていた事を喪失感と共に自覚した。

やがて『彼女』を追いかけて龍門へと訪れてペンギン急便のトランスポーターとして活動する。ラテラーノにいた頃は伸ばしていた髪は色々あって切り落として短くした。別に失恋したと思って切ったわけじゃないです、ほんとほんと。

それから偶然、テキサスと共にいるベリアルと再会して瓜二つと言ってもいいほど面影を残しているベリアルを女の勘で調査して彼が自分の知る人間であるという事実に辿り着いた。

彼女の初恋はまだ終わってはいない。

体の“相性”は抜群で最高。
初めてのニャホニャホの時、ベリアルは初体験のエクシアを気遣って『魅了』のアーツを使用したが、実際は使用せずとも平気なほどだった。ベリアルが相手であれば全ての刺激が性的快感に変化する。

後日、エクシアからベリアルの匂いがする事に気がついたテキサスと一悶着あったりなかったり。














今回はエクシアちゃんでした。
処女信仰というか、おそらくラテラーノの元ネタであるキリスト教では婚前交渉は姦淫の罪にあたるとされているらしいですが、これはエッチな小説なんでそんなの関係ないっす。うるせえスケベさせろ!

エクシアちゃん執筆していて楽しく、思ったよりも筆がのり文字数がえらい事になりました。私の力量不足で執筆していて口調とかちょと違和感を感じましたが多めに見てください、許してちょ!

後日もしかしたら一部修正するかもです。

それとラテラーノとかエクシアの過去とか情報が少なすぎるので、今後ラテラーノの関連は捏造設定ありで行く可能性があるのでよろしくお願いします。



次回はスワイヤーちゃんを予定していますが……ラップランドちゃんも素敵だよね(意味深)

ロドスとかアビサルとかライン生命だとかレユニオンだとか、他の陣営の絡ませたいキャラいっぱいいるけど今のところ龍門在住のキャラを優先しているので登場に時間がかかりそう。


どうでもいい話ですが。
ベリアルの他のコードネームはただ弄っただけなので深い意味はないです。

アンヘルは、ベリアル→ヘリアル→ヘンアル→アンヘル
アベルは、ベリアル→ベ■アル→アベル
と言った単純なものです。ホントダヨ。

再登場希望キャラ

  • チェン
  • W
  • テキサス
  • エクシア
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