※この作品はR-18です。

熱い夜を君と   作:半ライス大盛り

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前回の更新が9月ってマ?

とりあえずただいまです。
アクナイのエッチな小説も増えてきましたね。もっと増えろ。
それじゃあ自分はもう休んでも……え、ダメ?

あとアンケートやってみました。よければよろしくお願いします。


シュヴァルツ

肌を突き刺す晴天。

今日も今日とても鬱陶しいくらいに天気が良い。

 

時間は丁度、お昼頃だろうか。

周囲を見渡せば空腹を満たそうと飲食店の中へと入っていく人間の姿をチラホラと見かける。よくもまあこんなにも暑苦しい日に日影のない店の外まで続く長蛇の列を作って並ぶものだと、呆れを通り越して感心してしまう。

 

視線を長蛇の列から外して上に向ければ、雲一つない抜けるような青空から忌々しい太陽が姿を現している。

 

日の光に肌をジリジリと焼かれていく感覚と混み合う人の多さにどうしようもない不快感を覚えながら靴底で地面を擦るようにズカズカと歩いていく。

 

「はあー、暑い。なんでこんなに天気が良いんだよ、このままじゃ本当に死にそうだって……」

 

サルカズ人の青年ベリアル、彼はサングラス越しに太陽を睨みつけて気怠げな様子で観光都市シエスタの大通りを歩いていた。

 

観光都市シエスタ。

それは龍門やウルサス帝国、その他の移動都市は違い荒廃した大地の上に存在する固定都市だ。

 

自然豊かな環境に都市と密接するようにそびえ立つ火山。この巨大な火山から特産品の黒曜石が発掘される、火山の存在はシエスタの発展とは切り離せない存在だ。

 

シエスタには『海』と呼ばれる巨大な湖があり、その『海』の存在もあってシエスタは毎年多くの観光客で賑わっている。

 

シエスタは料理もうまいし景色や空気もいい都市だが、正直に言って来たいと思って来るような場所では無いしそれ程興味が惹かれるような場所ではないとベリアルは思っている。

 

そもそも移動都市の龍門からこの固定都市シエスタに訪れるまでの移動時間に数日はかかる、それだけで疲れるので観光どころではない。

 

なぜそんなベリアルがシエスタに訪れたのか、それは先日自分の元に届いた差出人が不明の小包の中にあった手紙が理由だ。

手紙の内容が自分をこのシエスタに呼び出す文が短く綴られたものだった。なんとなく差出人に心当たりのあったベリアルは遠路遥々このシエスタにやって来た。

 

「………あいつらに何かお土産でも買っていってやるか」

 

土産品が並んだ雑貨店に視線を移してポツリと呟く。

 

シエスタに向かう前、しばらくの間龍門を留守にすると伝えた時にわざわざ有給休暇を取ってまで自分について来ようとしたチェンをなんとか引き止めて。

留守を伝える前にどこからかそれを聞きつけた運び屋の二人。何故か荷物を纏めてついて来る気満々だったテキサスやエクシアをどうにか宥めたのだ。

 

ブー垂れていた3人は今度埋め合わせをすると約束して龍門を出た時の光景が脳裏を過ぎって笑ってしまう。

 

どうせならその他にも近衛局の元後輩や元同僚、ペンギン急便への人数分の菓子、ついでに鼠の奴らにもお土産でも用意してやるかと商店街の方へと足を進めた。

 

「…………」

 

───不意に背後から視線を感じた。

 

突き刺すような鋭い視線だった。

視線に射抜かれて商店街の方へと向かおうとしていた足を止めて、それとなく行き先を変える。ベリアルは人混みに紛れる事で自分に向けられている視線から外れようとするもそれは失敗に終わる。

 

自分の挙動の一つ一つを監視するような視線。

 

視線の相手から殺気は感じられないが、自分がどこかに立ち寄ろうとしたり来た道を引き返そうとすると殺気にも似た強烈なプレッシャーを放たれる。プレッシャーに戯けるように肩を竦めて、そのまま視線の相手に急かされるまま誘導されるようにシエスタの大通りを歩いて行く。

 

誘導に従い歩いていくと、やがて人気のない薄暗い路地裏に辿り着く。あれだけ観光客で溢れ返しイベントで騒がしかった都市もこの路地裏からではやけに静かに感じた。

 

いつしか、感じていた筈の視線も消えている。

わざわざ案内されたという事は相手はいずれ姿を見せるだろうと考えて、それまで時間を潰そうと懐から取り出した煙草を咥えてライターを取り出した。

 

「───動かないでください」

 

「……なんだよ一服くらいならいいだろ別に」

 

音もなく。

 

気配もなく。

 

気がつけば背後を取られていた。

 

ベリアルは背中に押し当てられたナイフの鋭利な感触を感じながらも、特に気にしたような素振りは見せずに咥えた煙草の先端に火を当てて焼くと息を吸って紫煙を吐き出した。

 

それから降参するように両腕を上げながらゆっくりと振り返る。視線を少しだけ下に向けると懐かしい姿を見つけて笑みを浮かべた。

 

ベリアルの視線の先には、頭部に存在する猫耳と腰部の長い尻尾が特徴的なフェリーンの女性が立っていた。

 

「とりあえず茶番は終わりとして、久しぶりだな。前に会ったのは三ヶ月くらい前だったか? 壮健そうで何よりだよ」

 

「……そこまで久しぶりという程ではないかと。あと三ヶ月ではなく、正確には六ヶ月です。ああそれと、その吸殻は道端に捨てたりはしないでくださいね」

 

「はいはい、勿論わかってるよ()()()()()()

 

長い銀髪を後頭部で一つに纏めて垂らした髪型。

すれ違い様に誰もが振り返り見惚れるだろう整った顔立ち。無表情とも言える硬い表情と前髪の隙間から覗き込む鋭い金色の瞳。

 

傭兵時代から長い付き合いがあり、自分と同業者の人間であった人物。フェリーンの女性シュヴァルツとの再会にベリアルは嬉しそうに笑う。そんな男の姿にシュヴァルツもナイフをしまいながらほんの少しだけ表情を緩ませた。

 

「そっちから呼び出しを受けたのには驚いたが……やっぱり用件は()()()()()だよな」

 

「………すいません」

 

もしかしたら酒を飲みながら昔話でもなんて思っていたベリアルだが。まるで甘える子猫のように、長い尻尾を巻きつかせながら抱きつき密着してきたシュヴァルツの様子に苦笑いを浮かべた。

 

よく観察すればシュヴァルツの呼吸は肩で息をするように荒く、肌は汗ばみ頬は紅潮している。

 

露出度の高い水着のような衣装から顔を覗かせている肌に触れる。

 

ベリアルの衣服に顔を埋めて懐かしい感覚と匂いを堪能していたシュヴァルツだが、火照った肌に触れたベリアルの冷たい指先の感触に思わず甘い声を漏らしそうになったが寸前で飲み込んだ。

 

「っ……お嬢様や旦那様からは十日ほどお休みを頂いていましたが、想定していたよりも酷くこれ以上はっ、耐えられそうになかったので貴方を頼ることにしました」

 

「なるほどね。因みにだが、いま何日目だ?」

 

「もう三日目で……んぁ♡」

 

「まだ、三日目だろ。相変わらず堪え性の無い奴だな」

 

ベリアルはなぜ自分が呼び出されたのか大方予想はしていた。

分かりやすく例を挙げるとフェリーンやループスなどの種族には性周期、いわゆる発情期が存在する。フェリーンの発情期は大体は五日から十日間。

 

疼く体を必死に抑え込もうとして、それでも我慢出来ずに相手から呼び出されるもしくは向こうから会いに来るという事は何度か経験している。そもそも、発情期に入り情欲に飢えたシュヴァルツから呼び出されるの今回が初めてではない。

 

「………完全に準備万端って感じだなこりゃ」

 

「あ、あまりまじまじとと見ないでくださ…っぁああっ! 急に、そんなに強く触るのはひぅっ♡」

 

「こんなに露出の多い格好してるほうが悪い。触ってくださいって言ってるようなもんだ」

 

シュヴァルツの身に付けている黒いショートパンツの隙間からは太腿をつたい、汗とは違う粘り気のある重い液体が滴り地面を汚して小さな水溜りを作っている。淫靡な水溜りに視線を向けて口笛を鳴らせばシュヴァルツは恥ずかしそうに顔を逸らしていた。

 

ベリアルがシュヴァルツを抱きしめ返して屈むように首筋へと顔を埋めれば、汗に濡れて上気した肌に体を疼かせた女の強い匂いが混じり合って、クラクラしそうな濃厚な雌の匂いがした。

 

背に回した手を滑らせ、太腿へと指を這わせて形を確かめるようになぞる。

 

肉付きの良い臀部へと手を伸ばして鷲掴む。

爪を立て肌に痕を残すような鋭い刺激、それだけで押し寄せる快感の波にシュヴァルツは腰が砕けそうになるのを必死に堪えていた。そんな彼女の様子につい意地悪をしたくなってしまう。

 

「あひっ…んあっ、あ、あっ。そ、そこはやめっ、ひうぅっ!」

 

「もう少し、声は抑えてくれ……って言っても無理か」

 

「んっ!……んむぅ、んうううッッ♡」

 

艶かしい手つきでお尻へと伸びていた手が滑り、触り心地の良い尻尾へ触れると尻尾の付け根を優しく撫でるように叩く。

シュヴァルツは自分の弱い箇所を刺激され、甘い痺れに腰が震えて上擦った声が漏れた。

 

路地裏に人の気配がないとはいえここは人の目がある外の空間だ。ふとした拍子に観光客が集まって来てもおかしくはない。ベリアルは獣のような嬌声を漏らそうとしていたシュヴァルツの口を重ねる事で塞ぎ与える快楽を一層強くした。

 

「んんっっ! んちゅ、むぅ……んんんんっ───!」

 

シュヴァルツが絶頂を迎えるのはそう遅くはなかった。

 

元々発情期を迎えて身体の中ではもどかしい熱が燻っており限界寸前だった。どれだけ自分を慰めても細い指の快感では物足りず満足できない夜を過ごしていた。

そして、ようやく自分を満たしてくれるオスがやって来たのだ。彼女はもう熱を抑える事は出来なかった。

 

ビクビクと全身を跳ねさせて絶頂した。

ぼんやりと視界が滲み、立っている事すら出来なくなくなったシュヴァルツを抱き留める。

ベリアルは思わずその場で襲いたくなる衝動を抑え込みながら絶頂の余韻から動けなくなっているシュヴァルツを横抱きに抱えると近場のホテルへと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───私、シュヴァルツが彼と……傭兵のベリアルと出会ったのは私がまだセイロン様や旦那様と出会うよりもずっと前のことだ。

 

それはシエスタ市長SP兼市治安当局局長としての今の私ではなく、とある傭兵団にいた頃の幼いながらも殺し屋として手を赤く染めて血生臭い戦場にいた昔の私だ。

 

今思えば、彼に気を許し体を預けて求めるような現在の関係に至るなど出会った頃の私では想像もつかなかった思う。

 

なにせ、彼と出会うきっかけになったのは私が彼の命を狙い暗殺しようと近づいたからだ。当時の私からすればベリアルは始末殺すべきターゲットであり彼は殺し屋に命を狙われる人間だった。

 

 

商人の娘として生まれ、取引相手から仕入れた商品の中で宝石に偽装された源石に触れた私は幼い頃から鉱石病に感染して忌み嫌われる感染者となった。それを知り騙されたと、取引相手を問い詰めた両親は帰り道に殺され、幼かった私は奴隷として売り出された。

 

まだ幼い私を“そういった”趣味の悪い下賤な目的で奴隷として購入しようとした輩を沢山見てきた。しかし私が感染者だとわかれば態度を一変させて汚い物でも見るかのような目で見てくるのが殆どだった。

皮肉にも、鉱石病のおかげでそういった目には遭わずに済んでいた。

 

最終的に私はとある傭兵団に選ばれて彼の仲間に加わった。

私は傭兵団の元で鍛錬を積み、幼いながらも殺し屋となりました。その傭兵団は戦闘の他にも、大物たちから依頼を受ける事も多く表には出せないような汚れ仕事もしていた。

 

傭兵団に身を置き、殺し屋として手を汚す事に慣れを感じて来ていた時に一つの依頼が舞いこんだ。

 

依頼の内容はある傭兵組織に属しているサルカズ族の男を暗殺してほしいとの依頼。その依頼を任された私は暗殺目標であるその男の情報を集めながら黙々と準備を進めていた。

 

そのサルカズ族の男の名はベリアル。

同業者を暗殺目標に依頼が入り込むのはそう珍しくはない。いままでも何度か自分と同じ殺し屋や傭兵組織を相手に依頼をこなした事はあった。だから今回もいつも通りだ……そう思っていた。

 

それは不気味な程に静かな夜の日の事でした。

暗殺対象がレム・ビリトン付近で活動していたという目撃情報を元に足を運び、仕事はいえ私は数年ぶりに故郷の大地を踏む事になった。

寒くて錆臭い、遠くから見える懐かしい街並みが記憶の中と同じ事に少しだけ感慨深くなったが、ゆっくり観光するのはまた今度だと視線を逸らした。

 

意外にも男の姿は早く発見できた。

短く切り揃えられ跳ねた黒髪に、サルカズの特長的な悪魔のような鋭利な角や尻尾。情報と外見の特徴が一致する男の姿を確認して、しばらく目標の動きを観察する事にした。

 

そして数日の間、目標の動きを観察してだいたいの行動が予測出来るようになった。

目標の男は基本的に二人組で行動していた。傭兵仲間と思われる人物と共に市街地を観光して、夜になると対象は一人で酒場へと向かうのだ。

 

暗殺の依頼が入っているのは男の方だけだ。

他の人間を巻き込むつもりはない。観察を終えて、その日の夜に対象が一人になったタイミングを狙って仕掛ける事にした。

 

狙撃場所に身を隠して、愛用のクロスボウを構えて狙撃の体勢へと入る。

寒さから白い息を吐いて、行くあてもなく彷徨う亡霊のようにフラフラと夜の街を歩く対象の頭部へとゆっくり照準を合わせた。

 

『………ッ』

 

───引き金に指を掛けた瞬間、振り返った対象とクロスボウのスコープ越しに視線が合った気がした。

 

一撃で殺す、そのつもりで放った矢弾はいつの間にか男が抜刀していた刀の空間事斬り裂くような斬撃で斬り刻まれた。

 

距離や威力は完璧に計算され尽くした一撃。殺し切れる自信もあった。それ故に防御されるなんて考えてもおらず、スコープ越しにまるで友人に挨拶でもするかのように気さくな笑みを浮かべて手を振ってくる男の姿を唖然と見ていた。

 

結論から言えば、暗殺は失敗してしまいました。

 

一時撤退を図ろうとした私の前に凄まじい速さで接近して来た男が現れて、抵抗する間も無く私は抑え込まれてしまった。

 

『っ……ん、私は、いったい……?』

 

『よお、目が覚めたか? 悪いな少し手荒になった』

 

『……ッ。お前は』

 

『まあそう睨むなって』

 

気絶させられ、目を覚ますと私は武器を取り上げられ、身に覚えのない場所で拘束されていた。目の前には少しだけ申し訳なさそうな顔をしてこちら見ていた暗殺目標の男。

 

なぜ私は生きていて、殺されていないのか?

 

その事を不思議に思いながらその事を男へ尋ねると、男は私から自分を暗殺するように依頼して来た人物の情報を聞き出そうとしていたらしい。私はそれを聞いてすぐに自害を試みようとした。

 

組織の一員として、情報の漏洩などあってはならない。

そしてなにより、相手に捕まって組織に不利になるような状況に陥れば即刻自害しろと“教えられて来た”。

 

すぐさま口内の中に仕込んでいた毒薬を使おうとしたが、奥歯の辺りにあるはずの毒薬が見つからずに困惑した。

 

困惑する私の前に小さなカプセル状の薬剤が差し出された。それが何なのかはすぐに分かった。私が仕込んでいた毒薬だ。眠っているうちに取り外されていたらしい。

 

次に舌を噛み切って自害を試みようとしたがこれも失敗。

 

『おいおい、そんなに死に急ぐ事ないだろ。もう少し俺とお話ししようぜ?……というか行動に躊躇なさ過ぎて引くわ』

 

僅かに開いた口の隙間から口内に捻じ込まれた男の指が邪魔をして失敗に終わった。そのまま男の指を噛みちぎってやろうと噛み付いたが、ゴツゴツとした太い指に傷をつける事すら出来なかった。

 

───この日から、この男との訳の分からない生活が始まりました。

 

敵対している相手、ましてや女を生きて捕らえるという事は“そういう”目的で私を生かしているのかと思っていたがそういった訳でもなかったらしい。

 

目の前にいる男は変な人間だった。

自分に殺し屋を差し向けた相手の情報がほしいと言いながら、情報を聞き出す為に拷問や尋問をする訳でもない。それどころか私を縛り付けていた拘束具を外して、許された空間と監視付きという条件下で私は快適な暮らしまでさせられていた。

 

なぜと、問い掛ければ彼は戯けるように拷問は趣味じゃないと言う。

 

相手の考えが読めず、理解もできなくて訳が分からなくなる。呆然している私に小道具を押し付けて部屋の掃除をしてろと命令してきた時は開いた口が塞がらず暫くその場から動けなかった。

 

最初の頃は眼前の男と意味のわからない生活を続けるつもりなどなかった。

 

隙を突いては何度も男を殺そうとした。

男が食事を乗せて持ってきたトレーの上に並べられていたフォークやナイフ、机の上に転がっていたボールペン、それら全てを使い奇襲を仕掛け暗殺しようとするが一度も成功する事はなかった。

 

可能な限りの、あらゆる策を尽くした。

だが男は、まるで戯れてくる幼子の相手でもしているかのような態度で真っ向から軽々とこちらを凌駕してくる。

 

自分が殺し屋として培ってきた経験と手段。

 

奴隷として買われて、闇の中で生きていく為に身につけた術がその全てが通じなかった事に自分のプライドがへし折られ、奥底に眠る魔物の研ぎ澄ました牙を抜かれて気がした。

 

 

それから少しして、私はサルカズ族の男ベリアルに連れられてこのシエスタの地にやって来た───そこで私は初めて旦那様やセイロン様と出会ったのです。

 

ベリアルは二人と親しげに挨拶を交わすと、仲の良い友人でも紹介するかのようなノリの軽さで私を紹介するどころか、旦那様に私の事をそっちで護衛役として雇わないかとさえ提案していた。

 

状況を飲み込めずボーッとしている私を、当事者を無視して二人の話はあっという間に進んでいった。

 

もちろん、正気に戻った私はそんな二人の会話に声を荒げて割って入った。そもそも私はベリアルを仕事で暗殺しに来ていただけだ……失敗してしまったが。だと言うにのに何故か私は殺し屋から護衛役に転職させられそうになっていた。

 

例え暗殺に失敗してもずっと機会は狙っていた。

一度依頼人から受けた仕事はやり遂げなければならない。そして今度こそと、懐に忍ばせていたペンでベリアルを刺殺しようと襲い掛かった瞬間、耳を疑うようような言葉を聞いた。

 

『ああ。それならもう片付いたぞ?』

 

『え……え?』

 

『だから、その依頼人ならもう俺が“片付けた”って。別に前金もたいした額は貰ってなかったんだろ? 依頼人が居なくなったんだ、だったらお前が俺を狙う理由はもうない筈だ』

 

依頼人が自分の予想通りの相手過ぎてつまらなかった、そういいながら取り出した煙草に火をつけようとして、子供の前だ、と旦那様に煙草を取り上げられたベリアル。

 

いつの間に、どうやって、考えても答えは出てこなかった。

それからの事はただただ呆然としていて旦那様やベリアルがどういった話をして何を言っていたのかは覚えていないが、そんな私の様子にまだ少し幼かったセイロン様が心配そうに見ていたのを覚えている。

 

 

旦那様やベリアルに説き伏せられてからベリアルと共に自分がいた傭兵団を全滅させた後、気がつけばシエスタで使用人としての私の生活が始まっていた。

 

頼まれた書類仕事をこなして、セイロン様の護衛をしながら彼女のお世話や話し相手となり今までとは一変した生活を送っていました。

 

旦那様がいて、セイロン様がいて、そして時たま仲間を連れてこっそりと顔を見せに来るベリアル。そんな生活は影の中で生きてきた私には眩し過ぎるくらいに、とても心地良く暖かいものだった。

 

こびりついて取れなくなるくらいには手を汚してきた自分には、この暖かさは過ぎたものだと理解しながらも手放す事が出来なくなるくらいにはこの居場所を気に入っていた。

 

全滅させた筈の傭兵団の生き残りが私に復讐しに来た事や旦那様の仕事の事で小さなトラブルがいくつか発生したが、割と穏やかな暮らしを満喫している。

 

旦那様やセイロン様と共に数年間過ごし、観光都市として大きく発展を遂げていったシエスタを見守ってきた。そして、私が少しだけ寂しさを感じた頃に狙っているのではないかというタイミングでベリアルはシエスタへ顔を出しにくる。

 

事前に連絡を入れてから来てください、と言えば困ったような顔で笑う彼を玄関で向かいれるのが私は好きだった。

 

彼にとっては私は気まぐれで手を貸した人間で、私にとって彼は在り方を変えてくれた大切な恩人で秘かに思いを寄せる人物でした。ただ私はこの感情を彼に告げようというつもりはなかった。今の関係が壊れてしまうという恐怖もあったが、今の関係で十分だと満足していたという気持ちもあったから。

 

 

しかしいつからか、彼との関係は深く淫なものへと変わるようになった。

 

 

ある日のこと、いつものようにベリアルがシエスタに訪れて顔を見せに来たときだ。

 

“仕事”終わりなのか少しだけ硝煙の匂いを漂わせながら現れた時、彼の隣には大きな剣を持った見覚えのない───()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が立っていた。

 

彼女は誰なのかと尋ねれば、ベリアルは前の仕事場で拾ったとなんて事のないように言っていた。それを聞いていた私やセイロン様はポカンとして、旦那様は膝を叩いて笑っていた。

 

少しの間シエスタで休んでいくというベリアルに旦那様は長らく使っていない別荘の鍵を渡して、彼に何かを耳打ちしてから仕事に戻っていく後ろ姿を眺めていた。

 

その日の夜、セイロン様が眠ったのを確認してから数本の酒を用意してベリアルがいる別荘へと向かう。久しぶりに彼と話がしたくなったからだ。

 

別荘に到着してチャイムを鳴らすも壊れているのか反応がなかった。仕方なく扉を叩いて外から呼びかけようとした時、扉の鍵が開錠されたままだった事に気がついた。

 

無用心だ、そう思いながら玄関の扉を潜りしっかりと施錠してから中に上がる。

 

最初に感じたのは嗅ぎ慣れない妙な匂いだった。

そして次に何かが激しく軋みぶつかり合う様な音、甲高い声を押し殺すような女性の呻き声だった。

 

当時の私は“そういう”事には経験もなく疎かったが、無知でもなかった。まさかなと、僅かに開いた扉から妙な匂いとむせ返るような熱気の発生源である部屋を覗き込む。

 

そこにはオスとメスが激しく交わり合う淫靡な光景が広がっていた。

 

ベリアルが相手を貪るように、サルカズ族の女性が踊る様に腰を動かして、淫猥な姿を晒しながら甘い声を漏らしている。溶けるように熱く絡み合う二人の姿から私は目が離せなかった。

 

ガツンと脳を直接叩かれたような衝撃だった。

 

体が氷ついて固まってしまったように動かせず、視線は重なり合う男女の姿に釘付けになる。いまの光景を見なかった事にして気づかれないうちに一刻も早くこの場から離れなければならない、頭ではわかっていても体がいうことを聞いてくれなかった。

 

それどころからむせ返るような交尾の匂いに当てられ、疼き始めた自分の体を浅ましくその場で慰めてしまう。

 

息苦しさに頭がボーッとして、 鼻をつく濃い性の匂いも相まって陶然とした気分に陥る

 

もちろん、扉の目の前で遠慮なく激しい自慰行為をしていれば見つからない訳がなかった。

 

驚いたような表情のベリアル。彼に痴態を見られた時は自分の有様をどう言い訳をするのではなく、どうすれば彼に犯してもらえるのかとすら考えていた。

 

懇願する私を立ち上がらせて。ベリアルにゆっくりと手を引かれて、ベッドの中へと招かれた私の心臓は痛いほど鼓動していた。

 

───その日からベリアルと体を重ね合う関係が続いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───香水をつけているのか、柑橘系の甘い香りと汗ばむ女の蒸れた体臭が混じりった匂いがエアコンの涼風に乗って鼻腔から入り込んだ。

 

外界との接触を断ち切るように、互いに所持していた携帯端末の電源を落として。カーテンを閉め切ったシエスタのホテルの一室、そのベッドの上で情欲を満たす為に男女は交じり合おうとしていた。

 

「ん、じゅぅ……ちゅっ。んんっっ……ぁっ、はむぅ……♡」

 

倒れ込んだベリアルに覆い被さり何度も唇を重ねるシュヴァルツ。

 

耳や頬、首筋に至るまでのあちらこちらにマーキングでもするかにようフェリーン特有のザラついた舌を這わしてふやけた肌に吸いつき痕を残こす。なんとも言えないこそばゆい感覚にベリアルは身を捩り眉を潜めるが、その行為に不快感はなかった。

 

眼前の雄が体中に自分の痕と匂いを漂わせマーキングされている、その事実にシュヴァルツは興奮してきてしまう。

 

「ふぅーッ……ふぅーッ……♡ ベリア、んむぅっ、んじゅぅ、んちゅむぅぅぅっ♡」

 

「っ……興奮しすぎだっての。お嬢様には見せられないなこんな姿、あの子の前じゃ頼れるお姉さんだもんな」

 

「セ、セイロンさまの話は……んちゅ、んぁ! いまはしないでくださ、あぁっ、あぁっ、ああああぁっ♡ んんんんっっっ!」

 

背徳的な感覚も今のシュヴァルツには興奮を高める為の材料にしかならない。

 

彼女の敏感になっている肌を撫でる。

黄金の瞳は涙に濡れたかのように潤んで、頬は紅潮している。唇を重ねて口内へと舌をつき込めば、幼子が哺乳瓶に吸いつくように甘噛みしながら吸いつき舌を絡みつかせてくる。

 

よだれが顎を伝い滴り落ちる。

視界が滲み、理性が蕩けていく。

 

やがてキスに満足したのか、唇を離したシュヴァルツは肩で息をするように荒い息を吐いた。二人の間には絡みついた唾液が銀色の糸を引いて唇との架け橋を形作っていた。

 

荒い息を吐いたまま、視線は下がっていき衣服の上からでも硬くなっているのが確認出来るほど大きくなっているモノを視界に捉えて唾を飲み込んだ。

 

ご主人様に許可を求める飼い猫のように切なげに潤んだ視線を向ける。

そんな彼女の様子に苦笑いを浮かべながらただ一言、舐めてくれと囁くようにお願いすれば、わかりやすいくらいにシュヴァルツの尻尾は喜びを露わにしていた。

 

興奮から震えそうになる手をなんとか抑え込みながら、包みの封を解くようにゆっくりと丁寧に、ベルトの留め金を外してズボンのボタンに手を掛けていく。

 

「───ぁッ♡」

 

山を作るように張り詰めた下着をズラせば幾度となく自分を犯し、躾けた剛直の姿に歓喜の色が瞳に宿る。フェリーン族の優れた嗅覚から脳の奥を痺れさせるような雄の匂いが叩き込まれる。

 

口内が唾液で満たされる。

熱い吐息を溢して、局部が湿って行くのを感じとった。

 

「あっ、んむぅ……じゅるぅ、じゅず、んく……んぐ……んぷは、ちゅ、んじゅぅぅ……」

 

腹を空かせた状態で目の前に大好物のエサをぶら下げられ、待てが出来るほどシュヴァルツは辛抱強い獣ではなかった。

 

服従を誓うようにキスをした後、だらしなく開いた口から唾液を滴らせながら舌を伸ばして一口で肉棒を頬張った。

 

「っぐ、あ……それ、やばっ」

 

「ちゅぱっ、じゅるるぅ……。レロぉ、んぷぅ……ちゅ、んんじゅっ」

 

熱い吐息と共にシュヴァルツの舌が肉棒を這いまわる。

唾液でコーティングされたフェリーン族特有のザラついた舌のざらざらぬるぬるとした感触。ベリアルは思わず歯を喰いしばって腰を震わせながら呻き声を漏らす。

 

肉棒を咥え込んだ口内の中で押し付けられる舌の感触。

ベリアルが僅かに腰を引こうとすればシュヴァルツは腰に腕を回して逃げられないようにする。

 

口の中で広がる肉棒の味と匂いにシュヴァルツは酒に酔ったかのように意識がくらくらとしていた。荒々しく硬くなった男のモノに吸いついて、早く射精してくれと言わんばかりに刺激を与える。

 

夢中で肉棒にしゃぶりついているシュヴァルツの髪に櫛を通す様に頭を優しく撫でる。そうすると、褒められていると理解したシュヴァルツの理性の蕩けた瞳が法悦で細まり口淫の速さが増した。

 

「シュヴァ、ルツ……ッ!」

 

「ちゅ、んんっ……そのまま、んちゅむぅぅっ! んぁ、らして……くらはいっ」

 

「咥えたまま、喋るなって……く、うぁぁっ」

 

ちゅぱちゅぱと淫な水音が鳴り渡る。

舌先が先端をほじくり回し、唇が亀頭に吸いつく、口内で舌が暴れまわる。自分の弱い場所を知り尽くした口淫の快感に我慢が出来なくなる。

 

快感の波に叩きつけられ一度腰を引こうとしたベリアルだが、背に手を回してがっしりと腰を押さえ込まれている為それはできない。

ならばと、絶対に離さないと言わんばかりに組みついているシュヴァルツの頭を掴んで、腰を突き込み自分の股座に押さえ込んだ。

 

「んんんっ……ぎゅ、んぶぅ!?」

 

「くっ……こぼす、なよッ」

 

「んぶぅ! うぶっ!……むじゅぅ…んんっ! ん、んんんんんっっっ……♡♡」

 

肉棒が口の中で微かに膨張する。ベリアルの我慢の限界が近いことを感じとったシュヴァルツは奉仕を続けながら、その瞬間を今か今かと待ち続けていた。

 

そしてその時が来た。

ぶるりと腰が震えた瞬間、肉棒が脈動し尿道から迫り上がってきたグツグツと煮え滾った熱い欲望が喉の奥で解き放たれた。

 

ビチャビチャと粘り気のある精液が喉に絡み付きながら通過して胃の中に注ぎ込まれていく感触に腰が震える。吐き出すこともできず注ぎ込まれ、僅かな呼吸すらままならなくなっていく。否応なく、精液を飲み込む事になる。

 

ぐじゅり、と局部が濡れて重みのある液体がボタボタと滴る。鼻腔から抜けるむせ返るような性臭に徐々に脳の奥が痺れてくるような、酔っぱらうような感覚に気づくと股が濡れてしまっている。

 

「ごく、ごくぅっ、じゅむぅ……んばぁっ。げほっ!……はぁ…はぁ…」

 

クチュクチュと咀嚼し、渇きを潤すように喉を鳴らしながら嚥下する。

長い射精が終わり、尿道に残った微かな精液を吸い出しながら肉棒を口内から引き抜いた。

 

シュヴァルツは息苦しさから視界を白く朧げさせ浅い呼吸を繰り返しながらも、唾液と精液で汚れながら未だに硬さを保ち天を見上げている肉棒を労わるかのように優しく舌を這わして綺麗にしていく。

 

「ん、ちゅぱ……はぁ……はぁ……きゃっ!」

 

「やられっぱなしは、どうも好きじゃなくてね。今度は俺の番だ」

 

お掃除を終え息を整えているシュヴァルツの隙をついて、ベリアルは彼女を抱き寄せるとそのままシーツの上を転がって位置を反転させた。悪戯が成功した子供のように、ニッ、っと笑いシュヴァルツを見下ろせば、彼女の瞳が期待で染まり揺れ動いている。

 

衣服に手を伸ばし脱がすことを視線で訴えかければ、コクリと頷いた。

 

雨具のような生地の薄い半透明な外套を脱がした後、キツく胸元を締めてつけていた小さなベルトを緩くして黒いチューブトップのような衣装を脱がしていく。

 

シエスタという気候の熱い都市のためか、彼女の布面積の少ない水着のような衣服をずらせばその下に押さえつけられていた豊かな乳房が弾かれたように表出した。

 

抑えきれぬ興奮から既に硬くなっている蕾をほぐしながら乳房に触れる。緩く触れたり、ギュッと握ったり緩急をつけた手つきに、熱い息が漏れ、しっとりと肌が汗ばんでくる。

 

「んっ……くっぅっ♡……胸ぇ、やめぇ、あんぅっ……ひっ♡ あっ♡ やっ、やめてくだ、さいっ……先っぽコリコリするのっ……んふぅぁあああっ♡」

 

「ここ触られるの好きだったろ? それと声、抑えなくてもいいぞ。いまさら恥ずかしがるような事でもない」

 

「そんな、やっ、んっ……んぁっ、あっ♡……んぅっぁっ……ふぁあ♡ あっ、んぁっ、ああぁっ」

 

手の甲を口元へと当て、大きくなる官能的な甘い声を噛み殺そうとする。

 

興奮して硬くなった蕾を指で転がし、ツンと尖った先端を摘んで乳房を全体を子供が玩具で遊ぶように持ち上げるよう刺激する。

慎みを知らず、存在を主張する乳頭を指先で擽られると背筋に昇るゾクゾクした電流に腰が震えて局部の湿り気が強くなる。

 

───これ以上はダメだ。

良いように弄ばれまいと奥歯を噛みしめるシュヴァルツだったが、自分の意思に反して快楽に蕩けきった体は全身を蝕む媚毒のような甘い快楽の波に逆らう事は出来ない。乳房に触れ、先端を転がされるだけで何度も甘イキを味わっていた。

 

僅かに残る理性から快感を堪えようと身悶えさせているシュヴァルツ。自分の劣情を無自覚に煽る彼女の愛らしい姿にベリアルの胸中でつい、よくない感情が大きくなった。

 

「……っひぎぃ! んあっ、あ゛あ゛あ゛ああっっ!……♡」

 

パチッと、硬くなった蕾を指先で強く弾いた。

鋭い衝撃から目を見開く。痛みすら感じる力加減だったが、発情して熱を燻らせたシュヴァルツの体はその痛みすら性的快感に変わってしまうほど出来上がっていた。

 

全身に電流を流されたかのように痙攣させ絶頂に登り詰める。

じんじんと痛みが走る蕾を優しく撫でられてキスをされる、執拗に責め立てるその刺激で軽い絶頂を味わいながら更に体をぶるりと震わせる。

 

「ふぅ、ふぅ……っああ、やっ……んんっ。ベ、リア……ッ♡」

 

「……そんな物欲しそうな顔してもダメだ。どうしてほしいのかちゃんと教えてくれないと」

 

「んんっ……貴方は本当に、意地が悪い。……わかり、ましたっ」

 

内股を擦り合わせ、切なげに腰を揺らすシュヴァルツ。

悪態をつきながらも股間から濃密な愛液がどろりと溢れる感覚にまで快感を感じ、身を震わせていた。

 

ホットパンツとショーツを脱ぎ捨てて生まれたままの姿になったシュヴァルツはうつ伏せになり、尻を持ち上げて雄を迎え入れる準備をする。

 

「わ、私のここにそれを……ひぅっ」

 

「きちんと教えてくないとわからないけどな」

 

「はぁっ……♡ お、おねがいしますっ……♡ わたしの……お、おまんこに……貴方のごくぶとおちんぽをぶち込んでっ♡……ズポズポ獣みたいに犯してくださいッ!……は、はやく……はやくっ♡」

 

声を震わせながら懇願する。

薄暗い部屋の中でも分かるほど、羞恥から僅かに頬を紅潮させているシュヴァルツの言葉に、満足気に笑みを浮かべてしまう。うつ伏せのまま尻を突き出して自ら股間の割れ目を広げているシュヴァルツ。

 

ショーツによる拘束が解けた女の秘穴はヒクヒクと物欲しそうによだれを垂らして口を開けた。

 

淫靡な光景に更に固くなった男根を雌穴に押し当てる。

男の熱い亀頭が膣腔に触れると、ヌチャと卑猥な音を立て、その口は大きく開き男根をグニグニと飲み込んでいく。

 

「あ、あぁ ゛──っっ! がっ……はぁっ……いってき、たぁっ♡」

 

剛直を飲み込み、子宮入口を叩きつけられる衝撃に肺の中の空気が抜け、だらしなく舌を出して呼吸をする。久方振りの情事と待ち望んでいた男根に強張った膣内が悦びに震える。

 

雌穴を男根に満たされる多幸感。

ただひたすらに、お腹の中を満たされる幸せに絶え間なく膣内をうならせ男の男根をしゃぶり続ける。

 

「ん、くぁっ……。久しぶりだから、キツいなっ」

 

「あぐぅ、うぁぁ、あっ! あひっ…んあぁ、あ、ああ゛っ!」

 

うつ伏せのシュヴァルツに背後から覆い被さるような体勢で腰を動かすベリアル。ミヂミヂちと締め付けてながら甘い快感を与えてくる肉壁の感触に思わず奥歯を噛み締める。

 

「あぁ! おぁ! あっ、あっんひぃぃ! ナカ、ごりごりするの……おっ、おぁ……んぉぉあっ!!」

 

身体の中で渦巻く快楽の激流。

子宮を抉られるたびに獣の唸り声のような嬌声をあげてしまう。

 

湧き上がる快楽に理性が削られ心が屈服する。雄に屈服した雌は自ら肉棒をスムーズに受け入れられるよう往復する雄の動きに合わせて腰を一段と強く突き出している。

 

「んんぁ………? なにを……ぎぃっ!? おっ、ああぁっ! んああっ♡ 」

 

白い肌に玉のような汗を浮かばせて快楽に悶えているシュヴァルツの姿を眺めていた時、解かれた長い髪の隙間から見える綺麗なうなじに目を奪われた。

 

普段ならストールで隠されている首筋。生まれたままの姿になったいいま、隠すものも無く露出されたその首筋に顔を埋めて、つい噛みついてしまった。

 

雌穴を穿たれる快楽に溺れていたが、首筋から感じた鋭い痛みに目を見開いた。だが発情しきった今のシュヴァルツの痛覚はその痛みすら官能的な刺激に変換してしまう。

 

身体を脱力させてされるがままに快感を受け入れている。

 

膣奥から溢れる本気汁が男の腰にぶつかり弾ける度に卑猥な濃い臭が溢れる。

 

「ひいぃ、ぁぁあ!……あああぁぁっ!!なぁぁあっ……!ベリア……それ…だ、めぇぇ♡……!!」

 

「だめじゃ、ないだろっ……! 相変わらず、感じやすいっ」

 

普段はシエスタ市長SP兼市治安当局局長で、妹分のような存在のセイロンに振り回されながらも彼女の頼れる存在。

 

そして武器をとり、戦場に立てば冷酷無比なハンターとなるシュヴァルツ。そんな彼女が自分の前では凛とした表情を消して、蕩けた表情を浮かべ快楽の激流に呑まれた一匹の雌となっている。それがベリアルの興奮を加速させる。

 

くっきりと歯形が残るほど噛みついていたうなじから口を離して、覆いかぶさったまま腰を動かしてシュヴァルツの耳元へと顔を近づければ彼女は振り返って健気に舌を差し出す。

 

「んんっ、ちゅっぁ……ふぅ、おお、ああぁっ……!あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ…………!!!」

 

下半身の熱い存在感に呻き声を漏らす。

一心不乱に男の姓を吸い尽くそうと膣腔は収縮を強める。

よだれが顎をつたい滴り落ちる。

 

腰を往復させ、肉壁を抉られて子宮を殴られるたびに意識がトビそうになる。既にシュヴァルツは満身創痍と言ってもいい状態だった。

 

「………ッァ♡ あっ、あぁぁぁ! なかに、一番奥でそのままッ」

 

苦し気な声で、射精するぞと囁かれゾクゾクとした感覚が駆け巡り子宮が降りてくるのをシュヴァルツは感じとった。膣腔は収縮を強め、肉ヒダはねぶるように肉棒へと絡みつき、子宮口は亀頭と触れるたびに精を強請りキスをする。

 

「締め付け、過ぎだって……いくぞ、受け止めろっ」

 

「ああっっ! い、くぅ! イッてるぅぅっ!!んおあぁああっ……んんんんぁぁぁっっっ──!!」

 

何度も絶頂を重ねた雌の身体に熱い欲望が注ぎき込まれる。

ビクビクと痙攣して前後不覚に陥りにながら、嬌声を喉の奥から絞り出す。

 

子種を吐き出した肉棒が引き抜かれる感覚。股間から精液がどろりと溢れる感覚にまで快感を感じ、ビクビクと身を震わせていた────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ………あ、れ?」

 

薄暗い部屋の中、ぼんやりと目を覚ました。

肌寒さを感じてシーツに身を包みながらシュヴァルツはベッドの上で体を起こした。

 

うまく働いてくれない脳を稼働させて、今の状況を理解するのに時間がかかった。辺りを見渡せば自分のいる場所がホテルの一室である事は理解出来たが、なぜ自分がここに居るのかわからなかった。

 

「………ッ!」

 

たっぷり数十秒、ホテルの窓ガラスから見えるシエスタの夜景をボーッと眺めながら正気に戻ったシュヴァルツはなぜ自分がここいるのかを思い出した。

 

濡れた唇を震わせて、頬が熱くなっていくのを感じとった。

自分ではどうしようもない発情期に身体を疼かせて、自分が心と身体を許した雄が自分の元へと来るのを今か今かと理性を削りながら待っていた。

 

そして待ち望んだ雄との再会につい枷が外れた。

いくら疼く身体と燻る熱に意識を朦朧とさせていたとはいえ、普段の自分からは想像もつかないような卑猥な言葉の数々を口にした事を思い出し赤面してしまう。

 

「起きてるか?……って起きてるなら電気つけろよ」

 

「ッ! べ、ベリアルっ!?」

 

「……なんだ、そんなに驚いた反応して」

 

カチリと小さな音と共に薄暗い部屋に明かりが灯る。

シュヴァルツはベリアルの姿に驚き、シーツに身を包んだまま逃げるかのように後退り距離をとった。そんな彼女の反応に思わず怪訝そうな表情を浮かべる。

 

「身体の方は落ち着いたか?」

 

「え、はい……。だいぶ、楽になりました」

 

「そいつはよかった。しかしフェリーンやループスの発情期ってのも大変だなぁ」

 

「……能力に振り回されているとはいえ、それを貴方が言うんですか」

 

揶揄うように含みもある言い方に思わずジト目で睨むように視線を向けながら、手渡されたマグカップを受け取る。

 

シュヴァルツは発情期に入ってから味わっていた、視界が滲み理性が蕩けていく感覚が弱まっていることに気がついて小さく安堵のため息をこぼす。フェリーン族の発情期は個人差もあるが一度行為を済ませてスッキリしてしまえば発情期が完全に終了する。

 

「シエスタへの滞在はどれくらいに、セイロン様や旦那様には会っていかれるのですか?」

 

「ぼちぼちってところだな、せっかくだから顔を見せにいくか。しかしお嬢ちゃんと顔を合わせるのが怖い、前の誕生日パーティー呼ばれたのにすっぽかしたからなぁ……」

 

「………あの時セイロン様の機嫌を治してもらうのは本当に大変だったんですよ」

 

ジト目のままマグカップに口をつけて熱い紅茶を嚥下する。訴えかけるような視線に耐えきれず、気まずそうに顔を逸らすベリアルの姿が面白くて思わず頬が緩んだ。

 

それから他愛もない話をして会話に花を咲かせた。

最近シエスタであった出来事や、龍門でのこなした仕事や面倒ごとに巻き込まれた事など。カップの中身が気がつかないうちになくなってしまうくらいには話に夢中になっていた。

 

「…………」

 

外で何か小腹を満たせるものでも買って来る、そう言って席を立とうとしたベリアルの後ろ姿を見つめて───。

 

「えっと、シュヴァルツさん?」

 

「………私が休暇を頂いた、という話はしましたよね」

 

「し、してましたね……はい」

 

視界に映る景色が一瞬で入れ替わる。

気がつけばベッドの中に引き摺り込まれシュヴァルツに押し倒された状態で、彼女の獲物を見つめるような眼つきの鋭い瞳と視線が交差する。

 

「私も久しぶりでまだ満足してないんです。休暇の残り七日間、私に付き合ってください♡」

 

「性欲強すぎだろこのむっつりドスケベ猫……きゅ、休憩ありなら喜んで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




紹介
ベリアルくん:実は他の人より長生きしてるめちゃくちゃつよつよのサルカズ。身長はエンカクくんと同じ!
 
傭兵時代は割とヤンチャしてたので色んな所から恨みを買って命を狙われる事が結構ある。本人は慣れっこなのでその状況を楽しんでる。
 
戦闘は格闘術、抜刀術、具現化させたアーツを織り混ぜて戦うスタイル。すっごいわかりやすく伝えるとDMCのバージル鬼いちゃん。次元斬っぽいの出来るよ。それはそうと、そろそろDLCでバージルモード来ますね……ん、SE版?うちにPS5はありませんから!ありませんからっ!!
 
シュヴァルツとは自分の命を狙う殺し屋の一人として邂逅、数日の間自分の行動を監視するシュヴァルツの存在には気がついていたがどういった方法で自分を殺しにくるのか気になりあえて泳がせていた。
襲撃を受け返り討ちにした際は当時のシュヴァルツが歳下のガキっだった、という事もあり殺しはせずに拘束して無力化するだけに澄ました。
 
シュヴァルツの傭兵団仕込みの戦い方には覚えがあったので、そこから人脈と情報屋を駆使してシュヴァルツの傭兵団へと仕事を依頼した人物を探し出して始末した。その後は依頼人が始末された事を知らず襲いかかってくるシュヴァルツを適当にあしらいながら自分の“お得意様”であったヘルマンの元へ。気まぐれからシュヴァルツの再就職先を決めて、殺し屋として意思が揺らいでいたシュヴァルツを光堕ちさせた。
 
ヘルマンとは傭兵業のお得意様としてもベリアル個人としても仲が良くお互いにいい関係を築けている。それ故にシエスタのヘルマンの邸宅に出入りする機会も多く、セイロンとも彼女が幼かった頃から面識がありかなり懐かれている。気がつけば親戚のお兄ちゃんポジションになってた。

それから月日が経って、シエスタの別荘で自分と肉体関係のあるで“赤髪のサルカズ”とニャホニャホしていたところを目撃してそれに当てられて発情したシュヴァルツを抱いた事からシュヴァルツとは淫な関係が続いている。
 
“赤髪のサルカズ”……いったい何ルトちゃんなんだ?
 
 
ベリアルくんの適当なステータス。プロファイルとか別で作るの面倒くさいからここに乗せちゃう。
 
【物理強度】優秀
【戦場機動】卓越
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】標準
【戦闘技術】卓越
【アーツ適正】卓越
 
 
 
 
シュヴァルツちゃん:元奴隷で元傭兵で元殺し屋で現護衛役なフェリーン族のむっつりスケベなお姉さん。露出の多いエッチな格好しやがって、お腹冷やしたらどうすんだ!
 
とある傭兵団に買われ、幼い頃から殺し屋として育て上げられた後に仕事でベリアルを暗殺する為に近づいた事がきっかけに邂逅する。いつも通りの仕事だと奇襲を仕掛けるも圧倒的な力量差から敗北。
 
拘束されしばらくの間ベリアルと二人で奇妙な生活を送る。身の周りにあった物を使い、隙を突いて殺しに掛かるも手も足も出ずにプライドをへし折られる。
その後は紆余曲折あり、最終的には観光都市シエスタでヘルマンとセイロンの元でお世話係兼護衛役として落ち着く。
 
客人を連れて久しぶりにシエスタへ訪れたベリアルと酒を飲もうと別荘へ突撃した結果、濃厚なニャホニャホしているところを目撃。情事の熱に当てられて発情しているところを気付かれてそのまま飛びいり参加する。
 
それ以降は何度も体を重ねている。
発情期に入ればベリアルを呼び出して乱れに乱れる。発情期でなくともベリアルと二人っきりになった場合は無言で尻尾を巻き付けてきてチラチラと視線を向けて誘ってきたりする。
 
身体の相性は良好。
調教済と言ってもいい状態であり、感じやすい体質でもあるので敏感に反応する。いい反応をしてくれるので、攻めよりも受けに回る事が多い。
 
自分の在り方を変えたベリアルには好意を寄せている。
セイロンがベリアルに懐いている事を知り、あっ(察し)となりその感情を表に出した事はない、と本人は思っているが、シュヴァルツと共にいる事が長いセイロンにはバレバレである。セイロンはシュヴァルツならば3人でもと満更でもない。
 
 
 
 
次回はスワイヤーかラップランドと言ったな、すまんありゃ嘘だった。
 
とふざけるのは辞めにして、スーお嬢様かラッピーを楽しみにしていた人がいたのなら申し訳ない。というか前回の更新からだいぶ間が空いてしまってごめんなさい。
 
仕事と生活環境が変わって色々あり更新が遅れました。他にもエッッチなゲームやってって執筆サボってたのも理由ですね。更新遅れている場合はこいつまたサボってるなとかまたシコって寝てるなと思っていただければ……。
 
実はスワイヤー編もラップランド編も同時期に執筆して両方七割ぐらい完成してるんですけど自分の納得の行くクオリティではなかった為、一旦お蔵入りというか温め直しておきます。
 
というわけで今回はシュヴァルツちゃんでした。次回のキャラは未定、というより執筆したいキャラがいっぱいいるので悩んでます。一応候補は絞ってますが。伏線をはった何ルトちゃんもそのうち出番があります、高確率で。

今回のエッチシーンは納得のいっていない部分もありますので、もしかしたら無言で加筆してるかも。因みに感想をくれると作者は喜びで狂い悶えます(ちらちら

あとアンケートやってみました。よろしければお願いします。

再登場希望キャラ

  • チェン
  • W
  • テキサス
  • エクシア
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