熱い夜を君と 作:半ライス大盛り
スカジ編と同時に執筆していたらこちらの方が早く仕上がったので先に投稿する事にしました。
アンケートありがとうございます。
さすがWちゃん人気ですね、正直びっくりしました。
アクナイのえっちな小説もっと増えて…。
それとここすきされると嬉しい&今後の執筆の描写の参考になります。
ps 7/26 本番シーン後を加筆しました。
───生きた心地もしない、ということわざがある。
意味としては言葉通り、文字通り、のものだ。自分が生きていると実感できないような恐怖、不安などの感情を意味して表現する言葉だ。
そんなで物騒で複雑な言葉は日常的によく使うような言葉ではない。しかし自分がまだ傭兵として経験も浅い時期、戦場に立ち武器を握った時はこの言葉が意味する文字通りの状況を何度か経験した記憶がある。
その体験は様々だ。
連日の任務でくたくたになりもう休もうと判断して、簡易的な寝床を作り野宿をした。
その時、食料を狙った“少年兵”に寝込みを襲われたなんて事がある。珍しく疲労から深く眠りについた所為で気配を感知するのが遅れ、危うく寝首を掻かれる所だったと焦ったのを覚えている。
他にも同業者に飯屋で秘密裏に毒を盛られたなんて事もあったが、それはまあいいと記憶の奥底にしまっておく。
───本題はそんなものではなく、つまり何が言いたいのかというと。
「…………ッ」
「……………」
現在進行形で、ベリアルは生きた心地がしないという状況をその身で確かに味わっていた。
心なしか空気が重く冷たい。
僅かにピリついた空気を肌で感じ取ることができる。
ベリアルの視線の先には硬い床の上で正座する自分を、椅子に腰を下ろしながら姿勢を崩して冷たい眼差しで見下ろしてくる一人の女性の姿がある。
射抜くような鋭い視線に耐えきれなくなり、女性からスッと視線を逸らしてベリアルは考える。
どうすればこの状況を打開できるか、そもそもなぜこんな状況になっているのか、そしてその原因はなんなのかと。
だが、深く考えずともその答えはすぐに導き出された。
というか目の前の女性がなぜ不機嫌なのか、怒っているのかその原因には心当たりがありすぎて言い逃れは出来そうにないとすぐに判断できた。
「………おい小僧。私はいま虫の居所が悪い。もちろん、その理由は一から十まで説明せずともわかる……よなぁ?」
「え、あ、いや……自分には、ちょっと……」
「へぇ〜、ほぉ〜ん? 心当たりがないって? なるほどそりゃまた面白くない冗談だ……ところでだ、私は今すご〜く困ってるんだ。一つ相談に乗ってくれよ」
スッと、細められた瞳。刃のように鋭い眼光に肩が震える。
女性の腰部辺りに存在する白い尾が徐に左右へゆるゆると揺れて動き出せば、大蛇のように這い回りベリアルの首元へと伸びて艶かしく絡みつき頬を擽った。
熱を孕んだ尾が力む感触に思わず引き攣った笑みを浮かべれば、見惚れるような綺麗な笑みを浮かべて返された。気のせいでなければ、首元へと絡みついた尻尾が少しづつキツくなって来ている。
「私の知り合いにどうしようもない馬鹿な奴がいるんだが、そいつに何度も説明して忠告しようとも、言葉が足りないのか一向にそいつの悪い所が直る気配がないんだよ───そーなりゃどうすればいいと思う?」
「そ、そう、だな。やっぱり、根気よくというか、怒らず優しく教えてあげるのがいいんじゃないかな〜って思ったり……」
「なるほどなるほどなァ……。因みにこれは聞いた話なんだがな、物覚えの悪い馬鹿を躾るのに一番効率が良くて効果的なのは、痛み……なんだとよ」
「………いや、ほんとすみませんでした。というか首絞まってる、ちょっと息苦しくなって来てるって」
教会の懺悔室で罪の声を聞き入れる聖母のごとき綺麗な頬笑み。彼女はニコニコと笑顔を浮かべているが、その目は一切笑ってはいない。
ベリアルはまるでテレビドラマに出てくるお偉いさんの顔色を伺い、媚びを売る噛ませ役のように愛想笑いを浮かべてこの場を切り抜けようとしたが、現実はそううまくは行きはしなかった。
───次の瞬間、女性は笑みを消して鬼のような形相を浮かべる。
「何べん! 言ったら! 理解できるんだお前はっ!」
「うげっ、ちょっ、タンマ。落ちつけ
「うるせぇ! このままその首へし折ってやろうかッ! 私が打ってやった刀を台無しにしやがって、年明けてからこれで何回目だ!?」
「おそらく四本目!」
「鯖読むな! 七振りだこの阿呆ッ! しかも新しく鍛造するまで無手になるだろうから善意で貸し付けてやった刀まで壊しやがって、お前はもう少し物を大事に扱えねえのかッ!」
「あれはちょっとしたトラブルに巻き込まれたんだよ! 不可抗力だ! 俺は壊すつもりはなかった!」
ニェンと呼ばれた小柄な女性。
整った容姿に後頭部で纏められた白髪。頭部には龍族とよく似た朱い角、腰部に存在する白く艶のある尾。
彼女はベリアルを締め付けながら赤く染まる細腕で彼の頭をミシミシと音を立てながら鷲掴んでいる。
ベリアルは現在、私用から龍門を離れて炎国付近にて山々に隠されるように存在する名も無い小さな集落にて有する隠れ家に訪れていた。
その私用とは自分が隠れ家を貸し与えている、
目の前で髪を逆立たせながら眉間にシワを寄せて怒りの表情を浮かべている女性、ニェンと会う約束をしていたからだ。怒り心頭と言ったニェンの様子にベリアルは降参するように両手を上げた。
「わ、悪かった! 一旦落ち着けって! 刀を壊したのは本当に悪いと思ってるし、なんなら報酬額に上乗せして弁償するから!」
「……ふぅん。弁償するから、ねぇ?」
「いや、弁償させてください!」
「………チッ」
その言葉に渋々と言った様子で従い、彼を拘束していた尾を緩めて解放した。
ようやく息苦しさから解放されたベリアルは安堵しながら、これからは目の前の女性をあまり怒らせないように善処しようと何度目かわからない誓いを心の中で立てる。まあその誓いがいままで守られた事はないのだが。
「ったく。いつにも増して派手に壊しやがって、なにをどうすればこんな壊れ方するんだよ」
思わずそうぼやいた。
簡素な室内の真ん中に設置された作業台、その上に転がった刀。自分が貸し与えた刀を手に取り鞘から引き抜けば見るも無残な姿へと変貌した一振りが姿を見せる。
手に伝わる抜刀した瞬間の鞘の中で引っ掛かるような大きな違和感。
刀身は捻れるように歪み、三尺はあった美しい刃はひび割れており途中から刀身は欠けてなくなっている。
ああ、なんて不細工な姿。
これがつい先日貸し与えた業物だなんて誰が言われてもわからないだろう。漸く抑えこんだ、グツグツと煮えたぎるような怒りの炎が再点火させられるような感覚。
ギロリと、青筋を浮かべたニェンが鋭い視線を向ければ、いつの間に用意していたのか、マグカップを片手に寛いでいたベリアルはダラダラと冷や汗を流してキョロキョロと忙しなく視線を動かしている。
そんな男の姿に呆れて溜息が出る。
「……それで? なにがあってこうなったってんだ? 私が打った刀なんだ、いくらお前が雑に扱おうが、ちょっとやそっとじゃこうはならねえぞ」
「いや、なんというか、前の仕事で色々あって賞金稼ぎとやりあう羽目になったというか……。適当に相手しようと思ってたんだが、思った以上に手練れでこっちもつい熱くなったといいますか」
ベリアルの脳裏に過るのはつい先日、初対面だというのに初めましての挨拶を交わした瞬間に殺し合うはめになった“銀髪の麗しいバウンティハンターの女性”の姿。
小柄な女性だというのに身の丈以上の大剣を難なく扱い、華奢な細腕からは想像出来ないような膂力で自分を吹き飛ばし、こちらの一撃を軽く受け止める姿は嫌でも鮮明なまま記憶へと残る。
渋い顔つきで思考するベリアルの姿を見ながらニェンは、ほぅと驚嘆するように小さく声を漏らした。
それなりに付き合いの長い彼女は目の前の男がどういった人物なのかは理解している。例えば気まぐれな性格で女性関係にもだらしない奴だが、人間離れした身体能力にズバ抜けた戦闘能力を有している事など。
だからこそ、そんな彼がそこまでてこずる相手に純粋な興味が湧いた。
記憶に新しい出来事をあまり深く思い出したくないベリアルは話を変えるように本命の話題に触れる。
「そういえば、頼んでたやつってもうできたのか?」
「ん、それならもうとっく終わってる。ほれ、そこに置いてあるだろ。ったく、オメーの注文通りに刀を打つだけで私はクタクタだっての。色々と試行錯誤して三徹する羽目になったっての」
「悪かったって……」
来客用のソファに音を立てながら腰を下ろした後、横になるように体勢を崩すニェンの姿とジッとこちらを非難するような視線に苦笑いを浮かべるしかない。
ニェンが指差す方向に目を向ければ探し物はすぐに見つかった。
壁に立て掛けられるように置かれた一振りの刀。
白い柄巻が施された柄を握りゆっくりと引き抜く。すると漆黒の鞘から息を飲むような美しい白銀の刀身が光を反射させながら姿を現した。
軽く刃を振るうとまるで以前から自分の相棒として活躍していてくれたのかと錯覚する程に手に馴染む感覚。───だからこそ、僅かな違和感を覚えた。
「……少し、重くなったか?」
誰に聞かせるのでもなく、無意識に溢れた呟き。
その言葉が耳に届いたニェンは珍しく驚いたように目を見開いた。疑問に対する答えを求めるように視線を向ければ、ソファの上で身を捩りながら欠伸を零しているニェンが気怠げに口を開いた。
「ちょいと素材と加工方法を変えてな。すぐ壊すお前の為に頑丈に仕上げてやった
「へいへい感謝してるよ」
まるで新しい玩具を与えられて喜んでいる子供のような様子で刀を遊ばせているベリアル。新たな相棒を手にすれば、心なしかその瞳は輝いても見えた。
鍛冶師として、そこまで喜んでもらえるならば悪い気はしない。
そんな彼の様子を手のかかる子供の面倒を見るかのように微笑み眺めていたニェンだが、突然何かを思い出したように手招いて呼び寄せる。
無言で手招くニェンの様子に何事かと思い近づけば、ニェンはベリアルの胸ぐらを掴み引き寄せると乱暴に乾いた唇へと自分の艶のある唇を合わせた。驚き固まっているベリアルに、踵を浮かせ背を伸ばしながら近づき何度も口付けを交わす。
「んっ。んちゅ……じゅ、んんっ。ぷはぁ」
「っ……なんだ、珍しく積極的だな」
「そりゃそうさ。どっか誰かさんが私をほっぽって他の女と熱をあげてる所為でこっちも溜まってるんだよ。てなわけだ、その刀の対価はお前さんの身体で払って貰おうか」
「三徹で疲れてるんじゃなかったのか?」
「そりゃお前、それはそれこれはこれだ。デザートは別腹って奴だな」
抵抗する間も無く、瞬く間に押し倒される。
獲物を絞め殺す蛇のように絡みつくニェン。銀の糸を引く舌を舐め妖艶な笑みを浮かべながらこちらを見下ろしてくる彼女の姿に、捕食者の前に転がされた小動物になった気分になる。
ベリアルはそんな事を頭の片隅で考えながら肌を擽る彼女の熱を受け入れた。
───私とサルカズの小僧、今はベリアルだったか。あの小僧との出会いはなんとも奇妙なものだった。忘れようとしても忘れられないような、脳裏に色濃く焼きついた邂逅。
それはまだ私が自分の、各所を転々としている兄弟姉妹の他に、探せばどこにでもいるような人間……ましてや特定の個人に対して興味を抱き、入れ込むなんて思いもしなかったような頃だ。
自分で言うのもなんだが、昔の私はどこか放浪気質のあるほうでね。
今はどうなのかって? そりゃ、気を引かれる事があれば一、二ヶ月ほど留守にするのはザラだが昔ほど酷くはねぇだろうよ。大して変わってない? 細けぇことはいいんだよ。
それは普段からの生活、食事に関しても一日の行動に対してもだ。と言ってもそこまで酷いものじゃない、停滞や退屈よりも新たな刺激を求め、やりたい時に自分がやりたい事をやるだけだ。
他人と過ごす時間も嫌いな訳じゃない、寧ろ好ましい。
共通の話題や、理解のある談話で盛り上がれば有意義な時間を過ごせるってもんだ。ただそれでも、他人と私にはどうしても越えられない壁のようなものがあるのだ。
自分が他とは違う存在である為に、ふとした瞬間に嫌でも凡人と偉人の違いというものを理解させられちまう時がある。何せ彼らと私ではその在り方が違う。共に歩める時間が限られているのだ。
そんな私は今日も引きこもり気味で姉の私から逃げまわる画家の「かわいい妹」を揶揄い、棘のある毒々しい言葉と共に冷たい視線をもらった後、次の鍛造品に新たなインスピレーションを求めて炎国から少し遠出をしていた。
荒廃して大地には珍しく緑の多い茂った森林地帯、更には滝から流れる綺麗な水辺もある。心を落ち着かせながら新たな刺激を探すには持ってこいの場所だろう。
その時だった、視界の片隅でナニカを捉えたのは。
少しの好奇心から草木を掻き分けて近づいていく、藪をつついて蛇が出る結果になったとしてもそれはそれで悪くはねえと考えていた。
『……あ? なんだこのガキンチョ』
思わず目を見開いた。
自分の予想とは違った光景が目には飛び込んできた。
気配を辿り、草木を掻き分けた先にいたのは血と泥で身体を汚し、波打ち際の水辺で倒れている小さなガキの姿を見つけたからだ。その周りにはいくつもの汚れた武器が転がっている。
小さな身体を掴んで転がした後、倒れているガキンチョの状態を確認する。泥で汚れた黒髪に頭部の小さな赤い角。濡れて肌に張り付いた前髪を退かしてみれば、幼さの残る顔立が露わになる。恐らく十代前半のサルカズ族の少年兵といった所か。
『っ……こりゃひでぇな』
傷だらけの小さな身体。千切れかけた片腕。
至る所に存在する刃物による切り傷、銃器によって付けられたであろう弾傷。アーツによる攻撃もその身に受けたのか、足や肩などは焼け焦げていた。なにより肩から脇腹にかけて、袈裟懸けに斬り裂かれた傷が余りにも痛々しい。
僅かに胸を上下させ、息をしているのは確認できた。しかし、どう見ても助かる見込みはないだろう。なにせ明らかに死に体だ。
ならばせめて、最後を看取って弔ってやるか。
他人の為にそう思ってやるくらいには人間性を捨てているつもりはないからな。だからその最後を見届けてやろうとした時───自分喉元へと吸い込まれる刃と血のように赤い瞳と視線が交差した。
『………ッ、なっ!?』
咄嗟に反応出来たのは奇跡に近い。
背を反らした紙一重の回避。前髪がちょっとだけ犠牲になったぞこんにゃろ。
そのまま後方へと転がり距離を取る。
視線の先には死にかけのガキンチョが片手に折れた剣を握り幽鬼のようにおぼつかない足取りで佇んでいた。
ボロボロの身体を引きずりながら立ち上がる姿を見ていられず思わず声を張り上げようとして、静かに息を呑んだ。
何を思ったのか目の前の幽鬼は千切れかけている片腕に目をやると、握っていた剣を手放して片腕を掴み傷の断面に押しつけた。
思わず目を疑う。なにせ数十秒もしないうちに先程までぶらぶらと皮一枚でぶら下がっていた片腕が幻覚だったかのようにくっついて元通りの状態になっちまったからだ。
『……どこだここ』
そして気がつけば、奴は傷一つない状態でキョロキョロと不思議そうに佇んでいた。これがベリアルとの、サルカズの小僧との初めての出会いだ。こんな衝撃の大きい出会いはそうそう忘れられやしない。
『───どうして俺は竹筒片手にドラム缶風呂を焚き温めさせられてるんだ?……いや何もかもこの訳のわからない女の所為か』
『あァ? なに一人でぶつぶつ言ってんだよ? それより、湯がぬるくなってきたぞぉ〜。ほれ、がんばれがんばれ』
『あん? ドラム缶ひっくり返してやろうかこのやろうっ』
───それからこの興味深い小僧と行動を共にする事が多くなった。
といっても私が一方的に小僧の周りを彷徨き付けまわしているだけなんだが。もちろん小僧は私に付けまわされる事をよしとはせず反発していたが、私との“賭け事”に負けているからか渋々といった様子で容認している。
賭けの内容は簡単だ。
あの邂逅の後、小僧はどこぞの殺人鬼のように目撃者は生かしておかないと言わんばかりに私の首を狙ってきた。そこで小僧と一つ条件をつけて勝負をすることにした。
その条件が負けた方は勝った方の言うことを聞くこと、勝者への絶対服従だ。勿論生かすも殺すも自由、互いに生殺与奪の権利を相手の意思に委ねた。
私に勝つ、というより殺せる自信があったのだろう。小僧は二つ返事でこちらの賭けの条件を気前よく飲んでくれた。
勝負の結果、勝者は私だ。
私は勝てる勝負しかしない、とは言わないが勝てる見込みがあって仕掛けた勝負なのだから負けるわけにはいかない。しかし小僧には何度も冷や汗をかかされる場面があった。
この私が十年とちょっとしか生きていないような小僧に恐怖を覚えさせられたのだ。
小さい体でさも当然のように水面を駆け、細腕を振るえば岩をも砕くのだ。驚く事にその
つい最近、どうしてあんな場所で倒れていてのかと疑問に思っていた事を聞いたところ、突然発生した天災の突風に巻き込まれて吹っ飛んできたと小僧がなんて事のないように答えた時はその頑丈さに思わず爆笑しちまった。
『オメーはさ、もうちっと物を丁寧に扱おうとは思わねェのか?』
『……別に、折れたなら予備使えばいいだけじゃん』
行動を共にするようになってわかった事なのだが、この小僧はとにかく物の扱い方が雑だった。あの日小僧を見つけた場所で転がっていた武器は全て小僧の物だったのだ。聞けば、小僧いわくその全てが壊した時の予備だそうで。
『それに大事に扱った所で結局壊れるんだから意味ないだろ』
『かぁ〜、わかってねえなぁ。壊れるからこそ最後まで大事に扱うんだよ。まあだからと言って後生大事にずっと箱にしまって置くってのも違うがな。ほらあれだ、形を成す物は壊れるからこそ美しいって言うだろ? いや、壊れる時こそだったか? 』
『知らん。俺にはよくわかんないね、それ』
そう言って心底不思議そうに首を傾げる小僧の頭に手を置けば鬱陶しそうに手を払われる。扱いが雑といっても、小僧が故意に武器を壊している訳ではない事はわかっていた。
───単純に武器の方が小僧の力に耐えられないのだ。
小僧が得意とする摩訶不思議な空間を越えて対象を斬り裂く剣術。人間離れした身体能力から繰り出される技の数々に武器が耐えられず自壊する。
その度に小僧は拗ねたような、つまらなそうな顔をして武器だった物を放り捨てる。
『ま、アンタが俺に付き纏わなくなったら考えてみるよ』
『おっと、それじゃあ当分は無理だな!』
『ストーカーかよ。死ねクソババ……イダダダ! 頭が割れるッ!? どんな握力してんだこのっクソババアッ! 嘘です痛いですお姉様ッ!?』
純粋に勿体無いと思った。
優れた担い手でありながら、武器に恵まれない担い手。
武器を打つ鍛冶師は、そいつで流れる血まで背負わなきゃいけない。だが、ほんの少しの気まぐれから自分がこの小僧に武器を打ってやってるのもやぶさかではないと私は思っていた。
それに戦場で相手に命を奪われるならまだしも、戦士が自らの武器に殺されるなんてあっちゃいけねえからな。
『てなわけだ、私がオマエに壊れない武器を打ってやろうか?』
『え、なんだよ急に気持ち悪いな。てか別にいらねえよ……痛い! マジで頭が潰れるぅっ!!』
『はは、遠慮しなくていいんだぞクソガキ。そうと決まりゃ私の工房に案内してやるよ』
自分が所属している傭兵部隊と合流する為に帰る、とかなんとか言っている小僧を無視して炎国に引き摺り込むように帰還した。小僧があまりにも暴れる物だからこれまた連れて帰るのに苦労した。
だが賭けの話を持ち出せば、ぐぬぬと不満ありげな顔をしながらもそれに従うあたり難儀な性格をしている奴だから面白ぇ。
とりあえず逃げ出さないようにと縄でふん縛って炎国にある自分の工房に引きずりながら連れて帰れば、偶々その場に居合わせた「かわいい妹」はヤバイ奴でも見てしまったかのようにドン引きした表情で私を見ていた。まあ側から見れば完全に子供の誘拐現場だしなァ。
小僧はいたいけな無垢な少年を演じて、猫撫で声で助けを求め「かわいい妹」に視線を送っていたが「かわいい妹」はこれから出荷される肥えた家畜を見るような目で小僧へと憐憫な視線を送っていた。
助けてもらえないとわかると、小僧は唾を吐いて中指を立てていた。その所為で容赦のない蹴りを喰らって気絶してたが。私は小僧のベテラン役者もびっくりな演技に目を丸くし、あまりの態度の変わりように笑いを堪えるのが大変だった。
それからだろうか。
小僧を工房に居座らせながら活動させてしばらくが経った頃、なんだか体調が優れない事に気がついた。
『俺としてはもうちょい重めで、刀身も長い方が………おい大丈夫か? 顔赤いぞお前』
『っ……んん? あー、昨日徹夜したのが今になって響いてきたんだろ。別に心配しなくてもあとで適当に休めば大丈夫だろうよ』
今日も試作品の武器を壊して戻ってきた小僧の贅沢な注文を片手間に聞いているとこちらを心配するような様子で小僧がそういった。
正直に言って一日徹夜したからといってそこまで負担にはならない、だというのに妙に体が怠いような感覚。
私の返答に、ふーんと興味なさげに返事をする小僧だが早く休めよとぶっきらぼうながらもこちらを心配してくれている辺り可愛らしい奴だ。その日は小僧に引き摺られ、寝具に叩き込まれた後眠りについた。
しかしそれから暫くの間、私は謎の体調不良に襲われた。
症状としては熱っぽいというかなんだか妙に体が火照るのだ。その感覚に覚えこそあるものの、他の種族とは少し訳が違う自分に“それ”はありえないと考えていたが時間が経つにつれ否定できなくなっていく。
やばいと直感で感じた。
日に日に体の疼きが強くなり、無意識のうちに小僧の姿を探して目で追うようになっていってしまう。朦朧とする意識で流石に危険だと自分で判断できるくらいになった頃にはもう手遅れだった。
重石を乗せられたかのような身体を引き摺りながら、姿を隠すように自室に篭れば情けなく快楽を貪りそうになる熱い体を必死に押さえつけた。
正午を過ぎた辺りだろうか、いつもなら工房に来てすぐ絡んでくる私の姿が見えない事を不思議に思ったのだろう。工房に訪れた小僧が壊れた武器を片手に私の元まで来たのだ。
『っ……大丈夫か。汗すごいぞ』
こっちは余計な迷惑をかけまいと姿を隠しているのに、間抜けヅラを晒しながら現れたこの小僧をこの時ばかりはぶっ飛ばしたくなった。大丈夫だから帰れと突き放すように言っても聞く耳を持たずこちらの看病をしようとし始めるくらいだ。
小僧が近くにいる影響なのか、妙に身体の熱と疼きが強くなっていく。こちらの気も知らずに無防備な姿を晒す小僧の姿に───つい我慢が出来なくなった。
小僧の手を掴み寝床へと引き摺り込み、抑え込むよう押し倒した。
一瞬の内に何が起きたのか理解できておらず、ポカンとした表情を浮かべる小僧が印象的だった。
そこから先の事はよく覚えていない。
小僧を押し倒して自らの肉欲に従い快楽を貪った。奴もこういった行為は初めてだったのだろう。最初こそ戸惑い困惑していた小僧だが、徐々に私と同じように快楽に飲まれていった。
まるでこの世に生まれ落ちて、初めて体験するかのような強烈な快楽だった。
どれほどの時間が経過したのかは定かではないが、朝日が登り目を覚ました私が最初に目にしたものは繋がったままの状態で私の胸を枕代わりにしてスヤスヤと寝落ちしている小僧の姿だった。
気持ちよさそうに眠っている様子につい笑ってしまった。そして小僧を起こさぬようにと起きあがろうとして──ビキリッと響いた腰の痛みに悶絶して笑えなくなった。
───身体中に汗がつたう。
指と指を絡みつかせて、口付けを交わす。
触れた肌から感じ取れる熱は製錬炉から取り出した鉄にも引けをとらない熱気を感じた。肌を擽る指先の感触、食いしばった口元から漏れ出る嬌声、理性を溶かすような甘い匂い。
───その全てが愛おしく、気が狂いそうになる。
薄暗い部屋の中、ニェンは徐にたっぷりと中身の入った酒瓶を呷る。
アルコール度数の高い、喉が焼けつくような水を口に含み満たしていく。そして自分の下で寝転ぶベリアルを掴むと唇を触れ合わせて、口移しで火酒を流し込んで嚥下させる。
「んきゅっ、ふぅ……ちゅるぅ……んばぁっ、んんんっっ!」
「……ぐっ。ちゅ、はぁ……んんっ」
脳が痺れるような感覚。息苦しさを堪え、ひりつくような辛い水を喉を鳴らしながら胃袋へと送り込む。
火酒を飲み干そうと淫靡な口移しは止まらない。
重ね合わせていた唇の端から溢れて顎をつたう酒を舌を這わして舐めとる。
唾液を交えながらのキスに身を捩る。
舌を突き出せばそれに応えるように舌を絡める。湧き水のように溢れ出てくる唾液を啜り、舌先で口内をなぞり舌を絡み合わせて吸い付く、執念に淫らな口付けをかわす。
長い長い唾液を交える深いキス。時間の感覚も忘れ、没頭するほど触れ合わせていた唇を離せば、水面から顔出したかのように大きく胸を上下させて二人は乱れた呼吸を整えた。
「んっ、ちゅむぅ……ぷぁ……。はぁ、はぁ……いいねぇ。こうやって私が見下ろすのは随分と久しぶりかもな」
「っ、はぁ…はぁ……クソ、いつまで人の口に舌突っ込んでりゃ、気が済むんだ。流石に窒息するかと思ったぞ」
「はんっ、自分の女をほったらかしにするからだよ。ったく、他の女にばっかかまけやがって。私だって嫉妬くらいするんだぞ。それと言っておくが、最初にオメーに唾つけたのは私だからな。」
「……いや、あれはほとんど無理矢理だっただろ。危うくトラウマになりそうだった」
嫌な古い記憶を思い出して顔を顰めるベリアルの様子にニェンは結いていた髪紐を解き髪を振り、カラカラと楽しそうに笑う。
幼少の頃、無意識のうちに垂れ流すよう発動していた『
長い時間をかけて溜めに溜めこんでしまった疼きを破裂させたような感覚にニェンは襲われ、本能に従い暴走した彼女に所謂逆レイプという形で初体験と貞操を奪われるハメになったベリアル。
その所為で一時期、女性に対して恐怖感を覚えるようになってしまうくらいの出来事だった。何かあれば、ビクリと反応する彼を面白がりニェンが意地悪く悪戯を仕掛けてきて苦労させられる事になったりもした。
「あー、ありゃ流石に悪かったと思っちゃいるが、元はと言えばオメーの能力が原因でもあるだろう。それを私一人の責任にされちゃ困るってもんだ」
「はいはい、自分の力も制御できない未熟者で悪かったよ。ったく、ああ言えばこう言いやがって」
「なんだよ、拗ねんなっての」
あの日の出来事を突き詰めれば事の発端とその原因が自分だと言ってもいい事を理解しているベリアルは苦い顔をする。ニェンはそんな彼の頬を撫でながら微笑み、唇を触れさせるだけの口付けを交わす。
妙に優しく、甘やかされているような慣れない感覚がゾワゾワと全身に広がる。
なんだか子供も扱いされているようで気に入らない、そう思ったベリアルは自分の上に跨っていたニェンを抱き寄せると、クルリと位置を入れ替えて今度は自分が組み伏せた形へと持っていった。
「ん?……おおっ?」
小さく声をもらして、体勢が入れ替わった事に一瞬驚いたような表情を浮かべたニェン。だが、すぐに余裕のある表情で扇情的に笑い紫水晶のような瞳を輝かせて真紅の瞳を見つめる。
ベリアルも同じように笑みを浮かばせて───その余裕たっぷりな態度をすぐさま突き崩して涙を浮かばせてやろうと心に決める。
「……んっ、ふぅ。んん、はぁっ……こそばゆい、っての」
程よく鍛えられ、細く引き締まった腹に手を添える。
上気した白い肌を擽り、腹部から腰周り、更に下へ下へと徐々に指をすべらせてゆき丈の短いシュートパンツから顔を見せる健康的な太腿を指先で撫でる。
片方の手は彼女の官能を煽るようにゆるゆると動かしてマッサージを施しながら愛撫する。
そしてもう片方の手はニェンが羽織っていた白いジャケットを器用に脱がせると、薄っすらと鎖骨が浮き出る白い首筋に吸い付いてキスをする。チューブトップをズラせば既に大きくなった蕾が顔を出してツンと上を向いている。
唇、首筋、喉、胸元、お腹、腰部、太腿と届く範囲に、これでもかと全身の至るとこにへ痕を刻みつけるようにキスの雨を振るらせながらゆっくりと全身を揉みほぐすベリアル。
「………ッ♡ うぅ、あっ……ああぁ」
手に収まるサイズの胸部をやわやわと撫でられる。
肩に触れた指先が首筋を滑りながら移動し、耳の縁をなぞる。今度は逆に首筋から肩へとゆっくり指先が移動し、胸の輪郭をなぞるように指が滑る。
彼のゴツゴツとした手は、身体中を這いまわりつつ、時々股間や胸の先っぽに触れるか触れないかの場所を通り過ぎる。そのたびに、期待のような疼きが身体に走ってしまう。
キスによる全身の愛撫とマッサージのみで腰が震える程の快楽に晒されるニェン。時折噛み締めた口元から抑えきれずに溢れる切なげで物足りなさそうな甘い声がベリアルには心地いい。
気がつけば全身から汗が吹き出して濡れた髪が肌に張り付いている。
「なんだ、もうイキそう?」
「ふっ、はぁ♡……んんっ♡ だ、誰がオメーのへたくそな前戯で、くぅ!? ひっ、んんあぁぁっ! あ、ああぁぁっ♡♡」
耳元で囁かれ、鼓膜を震わせる声音だけでゾクゾクと快感を感じてしまうニェン。それでもニヤリと妖艶に笑う彼へと軽薄な笑みを浮かべて悪態をつこうとするも、指先で肌を撫でられれば喉の奥から漏れ出る罵声は艶かしい嬌声へと変えられた。
ビクン、と体を弓なりに反らしたニェン。
視界の奥でバチバチと火花が散り身体に甘い電撃が走るような感覚に脳が痺れて、とろける快楽の渦に飲み込まれそうになる。
ふっー♡ ふっー♡ と荒い息を吐きながら呼吸を整えようとするニェンの視線の先には、自らの下腹部、おへその少し下に手を充てて円を描きながら小刻みに指を揺らして体外から己の雌としての弱点を嬲るベリアルの姿があった。
「んぅ♡ ぁっ、はぁっ…………っく、っぁあっはっ、ふわぁっ、っやぁっ、んぁっ♡ はぁっ、まって、頭おかしっ、そ、れっ……やめっっ♡」
「悪いな。俺のへたくそな前戯じゃ満足出来ないかもしれないが、一生懸命やるから我慢してくれよ」
「フーッ゛……お゛っ♡♡──ん゛っぎ♡♡ くっ、っっ♡ そぉ、おめぇ……“アーツ”、っひ!使い…やがった、なああ゛あ゛っ♡」
「はは……さぁ? どうだろうな。お前が
相手の手を掴み振り払おうとするも、快楽に蝕まれた筋肉は弛緩したように満足に動かす事すらままならず抵抗することの出来ないニェン。
先程までの力強さを感じさせない、トロンと蕩けきった瞳でベリアルを睨みつける。
肌を撫でられ、外部から好き勝手に淫裂の奥深くにある子宮を嬲られるだけで情けなく甘い声をあげて身を捩り、ギュッと大きな皺ができるほどシーツを強く握りして身悶えている。
そんな彼女の余裕のない姿に、つい口角が釣り上がる。全身の熱い血流が股座へと集中してズボンの中で痛いくらいに愚息が張り詰めていく。
ニェンは『魅了』による催淫の力を行使されて自分は意識と感覚を狂わされている。霞がかかった意識の中で思考して、そう結論付けていた。
───しかしベリアルはニェンに対して能力の類は一切使っていない。
なぜなら長い間ベリアルという媚毒に侵され続けたニェンの身体は既に染まりきっている、そのうえ彼女の弱い所を知り尽くしているベリアル。そんな彼からしたらそもそも使う必要がない。
媚毒が染み込んだニェンの堕ちきった身体を弄び“その気”にさせる事なんて容易な事だ。彼女の身体は本人が思っている以上に淫らに躾けられているのだ。
「ッッ♡………フッー♡ フッー♡」
丹念な愛撫で散々責められて昂った身体は、ショートパンツの上から秘部を軽くなぞられただけでビクンと反応してしまう。
ベルト留めに手を掛けて、ずり下げようとした時……白いショートパンツ、その下端の中心がじわじわと滲み出すように暗い色へと変わっているのに気がついて動きが止まった。
「……ノーパンかよ。お前はいい加減下着くらい身に付けろっての」
「………っ♡ う、うるせぇな……こっちの方が、ふぅっ、楽なんだよッ……!」
まさかと確認してみれば予想通りの光景があった。
ショートパンツを脱がせば本来ならばそこにあるはずであろうショーツの姿はそこにはなく、しとどに蜜をこぼす淫裂と綺麗に整えられた薄い恥毛が視界に映り込んでくる。
私生活が何かとだらしがない彼女の日常を思い出して、思わずため息をこぼして呆れてしまう。
「あぁっ、あんっ、はぁっ♡ ふぅあ……んわぁっ♡ はぁっ、んぁあっ♡」
花弁の割れ目に指を伸ばして蜜を掬う、優しく丁寧にねぶる。陰核は充血し、ぷりぷりに膨れて一定の固さを帯び、撫でやすい。
緩すぎるくらいの力加減で敏感な陰核を撫でるとニェンはベリアルへと抱きつくようにしがみつき、指の動きに合わせて気持ちよさそうに身体を震わせている。
「んぁっ、ぁっ♡ ひっ……んぁっ♡ はぁんんぅっ……」
円をかくように丹念になぶられて、ほじくり返された秘肉が外気に触れる。ひんやりとした感触が気持ち良くてたまらない。快楽を求めて、カクカクと腰を振り押し付けてしまう。
先程までの暴力的な快楽とは違う、心地良い甘い痺れに抗う事ができずに酔いしれる。
「……腰浮いてるぞ」
「あぅ、あ、あっ、うぁぁ……っ」
陰唇の間やクリの周りまで秘所を卑猥な手つきで丹念に嬲り込まれ、刺激に耐え兼ね腰が踊るように浮き上がる。
ニェンと視線を合わせれば何かを期待するように彼女の瞳は潤んでいる。次はどうする……そう囁くように問い掛ければニェンはいやらしく笑うベリアルを暫く睨みつけた後、顔を赤くしながら視線を逸らして、無言でゆっくりとぎこちなく頷いた。
柄にもなく彼女は生娘のように頬を赤く染め、片手を己の花弁に添え、人差し指と中指でで左右に押し広げる。
「んんっ!……ふぅ、ふぅ……♡」
くぱぁ…と淫靡な糸を弾きながら鮮やかなピンク色をした肉の壺がだらしなく唾を垂らしながら、ひくっ、ひくっ、とどこか物欲しそうな様子で細かく痙攣していた。
ニェンが何を望んでいるのか理解しているベリアルは薄く笑う。
───ならばその期待に応えてあげよう。
両膝の内側へと手を差し込み、持ち上げて秘部を晒すよう開脚させる。
ニェンの蜜壺はもう既に、雄の肉棒を受け入れる準備が整っているようにさえ感じられるほどに淫猥に濡れていて雌の顔をしていた。ゆっくりと顔を近づければ、芳醇な雌の匂いが鼻腔を刺激して咽せ返りそうになる。
快感への期待を孕んだ情欲に濡れた瞳は揺れ動き、舌が蜜壺に触れるその瞬間を今か今かと待ち望み見つめている。
舌先が触れた瞬間。
「あ、ああああっっ♡ んあぁっ……はぁっ、あっ! あぁっ……はぁっ、あぁんぅっ♡ 」
求めていた快感に甘い声が漏れ出る。
舌先が膨れた陰核に触れるだけで体全体が痺れてしまう。
舌の動きに合わせて、ニェンの噛み締めた唇から悩ましい吐息と嬌声が漏れ始めて、情欲が煽られる。
唇で陰核を甘噛みされ、何度もキスをされる。
粘液と粘液が擦れる卑猥な音を響かせながら膣と尿道を味わい尽くされていく。
「はっ、はあぁっ……♡ くぅっ、あぁっ、あぁぁっくぅぅっ♡ ひや、お、ああぁっ……♡ そこっ、やばぁッ♡」
得られる感覚の全てが、快楽へと変化される。
ぴちゃぴちゃと犬のように舌で舐められる感覚に身を震わせて、意識が途切れそうになる。
「んあぁっ……はぁっ…………っく、っぁあっはぁっ、あっ、あぁっ……はぁっ、あぁんぅっ♡」
わざとらしく、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音をニェンに聞かせるように膣内で舌を動かす。
ベリアルがぬるり…と雌の穴から吐き出される重い蜜を舐めとる。
舌全体を使って、彼女の熱い体内への入り口を丁寧に舐めあげていく。包皮を剥き固さを帯びた陰核の感触を舌で感じ、蜜を掬って重点的にねぶると、ニェンの身体が面白いくらいにビクビクと震えて反応を示す。
「んんっっ!? まっ、てぇっ……ベリア、ちょっ……このぉ、ぁああんぅっ♡」
与えられる快感にどうしようもないほど追い詰められていく。
ふいに、ゾクゾクと───。
突然、どこか焦ったような様子でニェンが自分の股座に顔を埋めているベリアルを押し除けようとした。
内股で挟み込み、グイッと頭に置かれた手に加えられた力に何事かと思ったが、切羽詰ったような様子に何かを察したベリアルは嗤い、そんな彼女の願いを裏切るかのように舌の動きを強くした。
「くっ、ああぁ……やめ、やめろコラっ♡ それ以上は、ひぐぅ! はっ、あぁ……ねちっこッ……ほんとに、ひゃめ♡ たのむからッ♡」
ガクガクと、内股で腰を震わせる。
押し寄せる快楽から余裕のない表情を晒し、呂律の回りきらない口調でつい懇願してしまう。
抵抗する為に身をよじらせている動きもだらしなく溢れ続ける甘い喘ぎ声のせいで、まるで男を誘惑しているようだった。
彼女の中に溶け切らず僅かに残った、つつけば壊れてしまいそうな薄氷程度の理性がそれだけはダメだと言っている。だが熱く膨れ上がった本能は、このまま堰き止めているモノを解放してしまえばもっともっと気持ち良くなれるぞと囁いてくる。
「────、〜〜ッッ♡ 」
長い舌が執拗に秘裂を舐め上げて、こぼれる愛液をヂュルッと啜る。
全身に冷や汗が浮かんで、どうしようもない焦燥感に駆られる。
じゅるるぅと卑猥な音が耳朶を震わせ、膣と尿道を舌先が艶めかしく舐め回す。唇でクリトリスを甘嚙みされ、大陰唇に何度もキスをされる。
噛み締めた歯がガチガチと震える。
下僕が主人の足に忠誠を誓い口をつけるように、奉仕するような心地良い快楽。鋭い快楽ではなく甘く優しい快楽に絶頂へと誘われていく。
僅かな理性の糸が音を立てて千切れていくのがわかった。
口淫を味わうニェンの身体から力が抜ける。
表情はどんどん蕩け、この心地良過ぎる快楽にゆっくりと身を預けるようになってしまう。やがて拒絶の言葉をあげる気力すら失い、ただ喘ぎ続ける一匹の雌と化していく。
「……んんんっ……はぁ、んっ…ぅんん……っああぁ!」
クリを指で挟み込み、扱くように擦り上げ……。ベリアルは絶頂寸前のニェンに最後の追い討ちをかける。
陰部をふやけるくらいに舐めまわされ、陰核に吸い付き甘噛みされた瞬間……視界が白く染まり快楽の波が全身に電流のように行き渡り、バチンと弾けた。
「ああぁ……んぅ……んはぁ…あっ……だめ、くる……いく…イッくう! あ゛あ゛あ゛ぁぁッッ!」
ゾクゾクッ、と背筋が震える。
頭を振りながら涙目になって声をあげた。
尿道口が火傷するかのように熱く疼いたかと思えば黄金の飛沫が上がってしまう。
「はぁっ……ぁあ……ぁ、ああ……♡」
「んっ……んくっ……ふぅ、ごちそうさま」
ちょろちょろちょろと溜めに溜めた尿を開放する感覚。
絶頂の瞬間と同時に耐え忍んでいた尿意を決壊させた事により、下半身の力が抜けて排尿する感覚にすら性的快感を感じてしまいビクビクと震え甘い声をあげる。
舌全体に広がるツンとするような酸味を無視して、蜜壺に吸い付きながら塩辛い黄金水を飲み干したベリアル。残尿と愛液と唾液でぐちょぐちょに汚れた局部を綺麗にするように舌を這わす。
荒い息を吐きながら強烈な快感を処理し切れずにぼーっと、意識を朦朧とさせているニェンはうめき声を漏らしながらビクンと鈍い反応を示して身体を震わせている。
とりあえずニェンの意識が戻るのを待つことにしたベリアル。
彼女の濡れた白銀の髪をとかしながら待っていたのだが、それでも手持ち無沙汰になってしまった彼はクパクパと物欲しそうにしている蜜に濡れた花弁を指でなぞりながら待つことにした。
「んっ、ふぅっ……。オメェはいつまで触ってんだっ、いい加減に手を離せっての……しつこいぞッ……くぅ、あああ、ふぁっ♡ 」
「嬉しそうに腰震わせて、きついくらいに俺の指咥え込んでる癖によく言うよ」
やがて意識を戻したニェンが下半身から与えられるジクジクとした痺れに身を捩りながら濡れた瞳でベリアルを睨みつけるが、彼は弱々しく睨まれた所で何処吹く風と聞き流している。
女の蜜でベタベタになった指を見せつけながら擦り合わせる。ふやけるくらいに濡れた指を彼女の口元へと運べば、ニェンは躊躇うように小さく口を開いて、湿っぽい吐息をこぼしながら指にしゃぶりついた。
「んううっ……ぁあッ♡……ふぅ、ちゅ……っぱぁっ、んふぁっ……♡」
理性が崩れ、自分の淫靡な蜜と我慢できずに溢れさせた液でテラテラと濡れる指がぐちゃぐちゃと口内をかき混ぜる。縮こまっていた舌が捕まえられて、優しく引っ張り出された。
指で舌を擦られる刺激に、こぼれる唾液の量が増えていく。だらしなく半開きになった口の端をつたいながらこぼれ出ていく。絶頂の余韻からか、呆然とただされるがままに与えられる快楽に酔いしれる。
「さてと、様子も落ち着いてきたみたいだし……俺も愉しませてもらうか」
「………っ♡」
ベリアルは服を脱ぎ捨てて、あっという間に裸になる。
股の間に身体をねじ込み。既に雄々しく勃起し、へそにくっつかんばかりに反っくり返った男根。その存在を焼き付けるように、熱く煮え滾った男根を腹の上に添えるようにして押し当てられる。
その大きさは自分のへそを優に超えていて、先端からよだれを垂らす凶悪な男根の熱と感触に唾を飲み込む。これからこの凶暴なモノで自分は滅茶苦茶にされるのだと想像しただけで子宮がギュンと疼いた。
男根が蜜で濡れた割れ目にあてがい、グッと力を込めた。
「んんんっ、ああああッ!……うっ……んふっ……んっむうううっ……!」
「ぐっ……濡らしたとはいえ、相変わらずキっついな」
ミチミチと膣内が押し広げられる。
薄い腹が膨れる程に押し広げらる圧迫感、挿入にかかる圧力に息が詰まる。ぐっしょりと濡れそぼつ肉穴を持ってしても、怒張を受け入れるのには相当な負荷がかかった。
ゆっくりと肉竿が女の秘穴へと飲み込まれてく。
腹を膨らませる怒張が膣壁を引きずり、秘処をほぐす。腹の中を広げられる感覚に膝を震わせ、空気を求めて口がぱくぱくと開閉する。
「んむ……うぅ……お゛っ!……あ、ああぁ♡」
ベリアルがゆっくりと腰を前後させ肉竿を根本まで深く差し込んだ時、一番奥深くを突き上げられ、身体の中身を丸ごと持っていかれるかのような堀削感に目を見開き甘い声をあげる。
視界が再び白い光に染まり浮遊感に襲われる。太い肉竿に子宮口を強く穿たれ、内臓を持ち上げられるような感覚にニェンは目の前の男に抱きつきながら足の指を丸めて全身を走り抜ける快感に意識が飛びそうになる。
強ばる身体を優しく撫で、口づけをかわす。
鼓動が強く高鳴り、身体が甘い電流に震えた。
「はぁ、んちゃ……んむぅ……やあっ……あっ、ああ……はああぁっ!」
口内をかき混ぜられ舌を甘く噛み、唾液を啜る。
脳の芯が痺れてどうにかなってしまいそうだった。
怒張はキツく締め付けてくる膣を様々な角度からほぐせば、ニェンの身体は熱を昂らせる。突き出された舌に吸い付いて舌をからみ合わせ、子宮口は肉竿の先端へと媚びるように吸い付き膣壁を締め上げて精をねだる。
腰を振り立てるたびに、空気が卑猥な蜜に混ざって水音が大袈裟に響いた。子宮口を押し上げられる圧力に爪先から頭頂にかけて、ゾクゾクッとした戦慄が断続的に走る。
「あッ……ん……ァア♡……ベリアッ……ンアアッ♡」
身体の内部は一千四百度にもなる、そう自負するだけあって全身の血流が沸騰しそうになるほどの体温を感じ取れた。しかし快楽で茹だった頭ではその煩わしい程の熱気も愛おしいとさえ感じる。
爛れた蜜壺を荒々しくかき回され、全身が痙攣する。
「ひとりで……勝手に、イクなよっ」
「ひぃ……、深っ……おくッ……ゴリゴリするのやめっ♡」
ギチギチと隙間なく締め付けてくる膣が痙攣し、ヒダがうねるように肉棒に絡みついて来る感触。自分はまだ一度も果てていないというのに、恍惚と絶頂に浸る彼女のだらしない膣を躾けようと腰を振る。
尻たぶを掴み、自分よりも体躯の小さいニェンを抱き込むようにガッチリと押さえ、押し潰すように身体と腰を密着させる。結合部からあふれる淫らな汁が糸を引きながら白く泡立つ。
パンパンとはしたない音を弾けさせる激しい抽送に、悶絶する。
叩きつけられる快楽を逃す場所はなく。腰が深く大きく引かれ、膨らんだ肉竿の銛のような返しが膣壁を擦り上げる度にゾクリと痺れて甘えるような声をあげさせられてしまう。
ベッドのスプリングが激しく軋んだ。
「やぁっ……あっ、んあ、あぁぁッっ! もっとゆっく……これやばい、からァっ……♡」
単純に腰を振るだけではなく、円を描くように腰を動かし根元まで隙間なく埋めた肉竿で膣を掻き混ぜる。子宮を殴りつけられ、身体の深いところをゴリゴリと研磨される快感にニェンは頭がおかしくなってしまいそうだった。
視界の奥で淫靡な火花が散って、もう一度絶頂へと上り詰める。
「あらら、またイッたろ」
「い、イッてない……んんッ♡」
「そんな蕩けた顔で言われてもなっ」
絶頂の余韻から抜けきれていない柔肉を擦られる甘悦に全身を震わせてしまう。自分でも恥ずかしくなるほどに秘穴を狭窄させて、怒張をキツく締めあげる。ニェンはベリアルの身体にすがりつき背に爪を立てるのがやっとだ。
絶頂を覚えさせられた身体は、子宮口を突かれ陰核を責められれば呆気ないほどに絶頂を迎える。
ふいに浮遊感を感じた。
ぼんやりとした意識で、ニェンは自分の身体が持ち上げられた事を理解した瞬間──ガツンと広がった衝撃と快楽に肺の中の空気が強制的に押し出された。限界を越えて深々と押し入ろうとする男根、その深さに驚いた膣肉が震えギュッときつく窄んだ。
「きつっ……出るッ」
「あぐっ……あ、あぁっ、あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!」
もう何度達したのかわからなかった。
汗を吸って重たくなった白銀の髪を振り乱して、シーツをぐちょぐちょに濡らしながら痙攣に打たれる。
身体が浮き上がるような体感。
水面に波紋が広がるように、官能の電流が全身を蝕む。
下腹の奥深くで、敏感になった胎内で野太い逸物が戦慄き脈動しながら吐精され熱が広がる感覚。ドクドクと重く熱い精液が過敏な胎に収まりきらないほど注ぎ込まれ、ニェンは舌を出して胎を満たされる多幸感に酔いしれる。
「ひぁっ!……な、なんでッ……あっ! こし…動、かすなァっ♡」
ズグン、と絶頂から媚肉を震わせて、ふやけてしまいそうなくらい爛れた汁を滴らせる蜜壺を抉られる刺激に意識を引き戻された。放精を終えた直後とは思えないほど硬さや直径を保ったモノが胎内を押し広げる感覚。
抜かずに腰をグラインドさせ吐き出した精液と愛液が混じりあい、先程よりも滑りの良くなった膣を突き上げれば柔肉が波打つように痙攣して甘い肉悦をねだる。
「一回で満足、するわけ……ないだろッ」
「く、ああぁっ! ……ばかっ少しは、休ませろってのぉ……♡♡」
頭が真っ白になる。
声が上擦り、鉄の杭のような怒張に女の秘処を貪られる度に体の芯が震える。総身がガクガクと震え力が抜けてゆき、糸の切れた人形のようにぐったりとベッドの上に倒れ込んだ。
唇を奪われながら、ぷっくりと尖った乳頭をくすぐられギュッと指で潰された。室内に充満する雄と雌がまぐわうむせ返るような濃厚な匂いに酒に酔ったかのように意識がくらくらする。
「ぁ……ぁっ、ァアッ! だめだ、キスされながらっ……おくごつ、ごちゅっされんの、きもちよすぎてしぬぅっ♡」
呂律が回らず涙を浮かべながら唾液を交換して、舌を絡め合う。
ビクンッ、と下腹の中で肉棒が震えたのを感じとり射精の瞬間を理解し、2度目だと言うのに1度目と変わらない勢いで吐き出される欲望を受け止めながらニェンは目の前が暗くなり、意識が遠くなっていった。
「………んっ」
ふと、目が覚めた。
ぼんやりとした意識を徐々に回復させながら、ゆっくりと起き上がる。
部屋の壁に掛けられている時計に目をやれば、短い針がちょうど午前二時を指し示している。
どうりで真っ暗な訳だと、ベッドのヘッドボードに無造作に置かれた創造的な木製のランプに明かりを灯す。
下腹部に感じる未だに体内を押し広げられているような違和感。思わず手を伸ばして熱の残る下腹をさする。それからランプに照らされた薄暗い部屋を見渡して
「っ……いちち、腰がいてぇ」
久しぶりにハッスルしすぎた所為か、筋肉痛のように怠さの残る身体。いくら気分が昂ったからと言ってハメを外し過ぎたと、普段の自分からでは想像出来ないほど淫らに甘えて痴態を晒した事を、ムッと顔赤くして少し反省する。
ボサボサに乱れた髪を掻き上げながら、視線を自分の隣に向ければそこにはスヤスヤと静かな寝息を立てながら眠るベリアルの姿がある。こちらの気も知らずに気持ちよさそうに眠る青年の姿に、つい恨めしい目でジッと視線を向けてしまう。
サルカズの持つ特徴的なツノ、サンクタの持つ印象的な光輪。本来なら片方どちらかがあるはずのその二つが頭部に
「ふむふむ………ふぅむ。なるほどなァ」
濡れ羽色のはねた髪に指を通して、頬を指でつんつんと突いたり、摘んで引っ張ったりしてつい夢中になって遊ぶ。数分ほど堪能した時だろうか、不意にこちらを見つめる赤い瞳と視線が交差した。
「……なにしてんだ」
「ん? おぉ、起きたのか」
「そりゃこんだけベタベタ触られてたらな」
いつから起きていたのか、寝起き直後で不機嫌そうな様子なまま目を覚ましたベリアルが自分の頬をグニグニと伸ばして遊んでいるニェンを呆れた顔で見つめていた。鬱陶しそうに手を払うも、ニェンは愉しそうに笑い払う相手の手を掻い潜るようにして手を伸ばすのをやめない。
しつこく手を伸ばしてくる紅く染まった小さな手。
頬を撫でるニェンの手を払おうとして、柔らかく微笑み子供をあやすかのような優しく手つきで触れてくる彼女の手を振り払うことができず、ため息を吐いてされるがままになる。
「……なんだよ」
「ん? いやぁ、なんだ。人の成長ってのは早いなとしみじみ思ってな。オメーと初めて会った時は可愛げのないチビだったってのに、今じゃ身長も抜かされてガタイのいい巨漢だからな……いやはや、人間の成長ってのは速いねえ」
「いったい、いつの話してんだ。というか初めて会ったのなんて何十年も前だろうが。それだけ時間がありゃ、人は嫌でも成長するっての」
「……くく、ははっ。確かに、それもそうだな」
そう言って笑うニェンの表情に、ほんの一瞬影が差したのをベリアルは見逃さなかった。妙にしおらしい彼女の姿を見たからだろうか、それとも寝ぼけて頭が回っていなかったからだろうか、気がつけば柄にもなく彼女を抱きしめて今度は自分が子供をあやすようにポンと頭に手を置いていた。
驚いて動きを止めているニェンの姿を尻目に我ながららしくない行動だと、心中で苦笑いを浮かべる。
「んな顔すんなっての。サルカズが長命なのは知ってるだろ? それに加えて俺はちと特別だからな、そう簡単には死にはしないさ。だから……まあなんだ、寂しい思いはさせないから安心しろよ」
「………ッ」
身体が僅かに震えた。
ニェンは自分の心の内を見透かされたようなその言葉に思わず目を見開いた。そして得意げに笑うベリアルの顔を見て、次は自分が呆れたように笑みをこぼす。
出会いと別れなど数えきれない程繰り返して来たというのに、目の前の男に入れ込むなかで知らず知らずの内に自分の心は弱くなっていたのかと自覚する。ベリアルの言葉に安心して期待してしまっている自分がいる事に気がついて、つくづく呆れてしまう。
「……ったく、小僧の癖に生意気な事言いやがって」
「なんだよ、もう少し嬉しそうな顔したらどうだ」
ニェンは頬を緩め、笑みを浮かべる口元を隠すように、相手の分厚い胸板に額を押し付けるように身体を預けてひっそりと笑う。シーツの上に置かれたゴツゴツとした大きな手にゆっくりと自分の手を重ねれば、指を絡めて優しく握り返される。
手のひらから伝わる体温がどうしようもなく心地よかった。
「……あ、そういえばオメーに会いたがってる奴がいるんだよ」
「ん、俺に? 別に構わねえけど、仕事の話か何かか?」
「んー、いや、そーいう話じゃねえんだけど。ソイツもサルカズでなオメェの空間を斬り裂く剣術の話をしたら食い気味でどうしても会ってみたいって頼み込まれてなぁ」
「?……よくわからんが特に予定もないから別にいいぞ。どこでいつ会えばいいんだ?」
「お! マジか! それで会いたがってる奴なんだが、ロドスアイランドっていう製薬会社でオペレーターをやってる奴なんだが……どうした、顔色悪りぃぞ」
「へ………ろ、ロドスですか。因みになんだが、やっぱりその話は断る事ってできたり……あ、無理ですよね。あ、うん、わかったからそんな据わった目で睨まないでくれ」
ベリアルくん(ショタ):色々と未熟でクソガキなサルカズ人。
外見年齢で言えば10代前半といった感じの少年兵時代。いく当てもなく彷徨っていた所をとある傭兵部隊に拾われた事から小さな傭兵となる。
この頃から大人顔負けの身体能力を持ち合わせており、アーツによる構築とアーツエネルギーの操作にも優れていた。素の身体能力がどれほどかというと某呪術のフィジカルギフテッドといった感じ。水面を駆けるなんて余裕のよっちゃん。まぁこの世界どれだけ身体能力が高かろうと敵わない相手はいるんですけどね!
単独行動の任務中、運悪く天災の嵐に巻き込まれ、発生した竜巻に飲み込まれて炎国の方まで吹き飛ばされた。そしてどんぶらこどんぶらこと川に流された後水辺で気絶しているところニェンに拾われた。
目を覚ました直後はうとうとしたままつい斬りかかってしまったが、防御された事による衝撃で意識が完全に戻った。角付きのサルカズだけどブラッドルードの血も流れている為ある程度の再生能力を持っている。
そもそもブラッドルードが再生能力持ちなのかはわからないけど吸血鬼モチーフならそれくらいできるっしょ(適当)
この頃は『魅力』のアーツに目覚めていないのでチェリーでピュアピュアな少年、まあ程なくして『魅力』のアーツにあてられたニェンに童貞を奪われて美味しく頂かれるハメになるのだが。
ニェンの「かわいい妹」ことシーとは何度か顔を合わせて挨拶をしているので仲はそれなりに良好、だと本人は思っている。実際のところはめちゃくちゃ嫌がられてる、というか彼女からしたニェンのお気に入りであり初対面で中指立てて来たクソガキとは仲良くしたいとは思わんよね。
ニェンからもらった刀は彼なりに大事に扱っているつもり。
刀のイメージ像はdmc5デザインの閻魔刀。刀の柄頭にニェンやシーが身につけてる耳飾りが装飾として施されてる。
ニェンちゃん:本人も一族も謎が多い普通の人間じゃない女の子。どけ!私はお姉ちゃんだぞ!
作者の勝手なイメージだがおめー絶対ノーパンだろと常々思ってる。けど仕方ないんや、トゥイッターとか渋でイラスト検索するとちょくちょくノーパンのイラストが出てくる所為なんや。
チャイナコーデいいよね…。
彼女のこの作品だとキャラ崩壊というかオリジナル要素強いキャラかもしれん、原作本編で詳しく解明されてないというのもあるけど口調とか思想の理解がムツカチィ。でもすき。
インスピレーションを求めて炎国付近をお散歩中にボロ雑巾状態のベリアルを見つけて拾った。一応極秘の任務中だったから顔を見られた以上生かしてはおけないと目を覚まして斬りかかって来たベリアルを持ち前の摩訶不思議な盾で殴り飛ばして気絶させる。
それからはベリアルのことをおもしれー奴と評価して付き纏う事にした。ベリアルを縛り首輪をつけて炎国へとこっそり引きずり帰ってきた所を目撃した「かわいい妹」のシーにはドン引きされた。
『魅力』の力に目覚めたばかりで垂れ流した状態の能力にあてられ発情した際にベリアルを逆レして喰べちゃった上位種先民。
身体の関係を持ってから最初の頃は知識も経験もなく初々しい反応していたベリアルを揶揄い主導権を握り手玉に取っていたが、徐々に立場は逆転していき気がつけば下克上されていた。その所為で圧倒的な体格差から組み伏せられて犯されるのが好き。
実は他のヒロインたちよりもベリアルくんとは一番付き合いが長い。
身体の相性は良好と言ったところ。
既に身体も心も堕とされているが、他の人間よりも頑丈にできている分無茶はできるのでまだまだ調教の余地ありと言った感じ。
恋愛感情に関しては本人はよく理解していないが、自分のお気に入りであるベリアルの事は何かと気にかけたりする。というかぶっちゃけホの字。
今回はニェンちゃんです。
普段は凛としてたり余裕綽々と言った感じのキャラが快楽でグチャグチャにとろけさせられてるのが私は好きです。
実はスカジ編の後にニェン編を投稿しようと思ってたんですが、まあいいやとこっちを先に投稿。キャラを理解して文章で動かすのって難しい。
今回のニェンとか特に難しかったかもしれん、謎が多いというのもあるが。
そういえばえっちシーンで一万文字使ったのって初めてかもしれん…。
詳しく調べてないからよくわからんけど。
アンケートの再登場キャラは次の次くらいに出すと思われ。
再登場希望キャラ
-
チェン
-
W
-
テキサス
-
エクシア