魔王軍幹部のデュラハンが襲撃して一週間が経った。
「クエストよ!キツくてもいいから、クエストを請けましょう!」
「「えー………」」
アクアの突然の言い出しにカズマとめぐみんが嫌そうな声を出す。
「私は構わないが。………だが、アクアと私では火力不足だろう……ユウジがいれば………」
「んー、俺もちょっと用事が………」
乗り気じゃない俺たちを見て、いよいよアクアが泣き出した。
「お、お願いよおおおおお! もうバイトばかりするのは嫌なのよお! コロッケが売れ残ると店長が怒るの! 頑張るから! 今回は、私、全力で頑張るからあぁっ!」
「しょうがねえなあ……」
カズマが折れたか……ふむ、仕方ない。
「わかったよ。用事はまた後にしよう。じゃあアクア、ちょっと良さそうだと思うクエスト見つけて来てよ」
その言葉に、アクアは嬉々としてクエスト掲示板へと駆け出す。
「……クエスト、一応カズマとユウジも見てきてくれませんか?アクアに任せておくと、とんでもないの持ってきそうで………」
「………だな。まあ私は別に、無茶なクエストでも文句は言わないが………」
めぐみんとダクネスの意見を聞いて掲示板に貼り出されているクエストを真剣に吟味しているアクアのところへ行く。やがてアクアは、一枚の紙を掲示板から剥がし、手に取った。
「………よし」
「よしじゃねぇ!お前、なに請けようとしてんだよっ!!」
カズマがアクアの持っていた依頼書を取り上げた。
『──マンティコアとグリフォンの討伐──マンティコアとグリフォンが縄張り争いをしている場所があります。放っておくと大変危険なので、二匹まとめて討伐してください。報酬は五十万エリス』?
「アホか!」
カズマが叫ぶと、その依頼書を元の場所に貼り直した。うーん、なかなかヤバそうなヤツだったね。
「何よもう、二匹まとまってるとこにめぐみんが爆裂魔法食らわせれば一撃じゃないの。それに、もし見つかってもユウジがなんとかしてくれるわよ。ったくしょうがないわねー……」
そう言って選び直すアクア。
「ちょっと、これこれ!これ見なさいよっ!!」
ん?何か良いのあったのかな?
「えっと『湖の浄化──街の水源の一つの、湖の性質が悪くなり、ブルータルアリゲーターが住み着き始めたので水の浄化を依頼したい。湖の浄化ができればモンスターは生息地を他に移すため、モンスター討伐はしなくてもいい。※要浄化魔法習得済みのプリースト。報酬は三十万エリス』か。てかお前浄化とかできたのか?」
「馬鹿ねあんた、私を誰だと思ってるの?」
「宴会芸の神だろ?」
「違うわよヒキニート!水よ!この美しい水色の瞳とこの髪が見えないのっ!?」
…………ふむ。
「確かにアクアの瞳と髪ってとても綺麗だね。というか、アクア自身間違いなく美少女だし」
俺がそう言うと、頬を朱に染めて嬉しそうにふにゃり、とした顔になるアクア。
「そう~?えへへ、ユウジ~~♪」
俺にじゃれつき、ちゅっちゅ、と頬や口元にキスを浴びせてくるアクア。
「じゃあそれを受けろよ。ていうか、浄化だけならお前一人でもいいんじゃないか?そうすれば報酬は独り占めできるだろ?」
そんなカズマの言葉にアクアが渋る。
「え、ええー………。多分、湖を浄化してるとモンスターが邪魔しに寄ってくるわよ?私が浄化を終えるまでモンスターから守って欲しいんですけど」
なるほど。まあ、多少の時間なら特に問題ないね。
「ちなみに浄化ってどれぐらいで終わるんだ?五分くらい?」
「は、半日?」
「長ぇよ!」
確かに。と、カズマが張り紙を戻そうと………。
「ああっ、お願い、お願いよおおっ!他にはろくなクエストが無いの!協力してよカズマさーん!」
まあ、確かに。俺はともかく他のメンバーには厳しそうなモノばかりだ。と、カズマが名案を思いついたらしい。
街から少し離れた所にある大きな湖。
依頼通り湖の水は濁り、淀んでいる。
俺たちが湖を眺めていると、背後から不安そうなアクアが声をかけてくる。
「……ねえ……。本当にやるの?」
鋼鉄製のオリの中央で、体育座りをしながら。
湖を浄化するにあたって、カズマが立てた作戦はこうだ。
アクアを頑丈なオリに入れて、そこから湖を浄化していく。これならモンスターが邪魔をしようとも、オリがアクアを守ってくれる。危なくなったら、俺が魔法を打ち込み、最悪、めぐみんのエクスプロージョンで吹き飛ばす。多少、巻き込まれるかもしれないけど。
アクアが、膝を抱えながらぽつりと呟く。
「……私、今から売られていく、捕まった希少モンスターの気分なんですけど……」
ゴメン、アクア。いざとなったら必ず守るよ。
「おーいアクア!浄化の方はどんなもんだ?湖に浸かりっぱなしだと冷えるだろ。トイレ行きたくなったら言えよ?オリから出してやるからー!」
「浄化の方は順調よ!後、トイレはいいわよ!アークプリーストはトイレなんて行かないし!!」
アクアは希少なモンスターを閉じ込めるためのオリに入れられて、湖の真ん中に体育座りしながら浮かんでいる。本人が言った通りアクアが触れた液体は何でも浄化されるらしい。
「何だか大丈夫そうですね。ちなみに、紅魔族もトイレなんて行きませんから」
「私もクルセイダーだから、トイレは…………トイレは…………。…………うう…………」
何を彼女達は張り合ってるんだろうか。
「俺はアークウィザードだけどトイレに行くよ。人間だからね」
「おい、それだとトイレに行かない私達が人間じゃないみたいな言い方じゃないか」
と、右目を紅く光らせて俺に掴みかかろうとするめぐみんを抱き寄せて───。
「もちろんめぐみんは人間だよ。俺の女なんだから」
そう言ってめぐみんの唇を奪うと、弱点の上顎のザラザラしたところを舌で執拗に舐める。
「んぅぅぅぅ~~~っ!!」
めぐみんの身体がびくびくと小刻みに震える。あら?
唇を離すと、荒い息を吐き、呼吸を整えるめぐみん。
「はあ………はあ………はあ………ユウジ!いきなりされたから軽くイってしまったじゃないですか!」
「ゴメンね。嫌だった?」
「嫌じゃないですけど!むしろもっとしたいですよ!」
そう言うとめぐみんは唇を押しつけてきて、舌を口内に侵入させる。めぐみんの舌が俺の舌に絡み付いてきて、心地いい。
「んっ、ちゅっ……ちゅぱっ、ぢゅるるるっ!んむ……んっ……ぢゅるる……!」
口内で舌を激しく動かし、情熱的なキスをしてくるめぐみん。俺もめぐみんに負けじと舌を動かし、めぐみんの舌を勢いよく吸い上げた。
「んうぅ~~~っ!!ぷはっ………ユウジ、もっと、もっと………」
そう言ってキスをせがんでくるめぐみん。その横ではダクネスが物欲しそうな目で自らの唇に指で触れながら、こちらを見つめている。
なのでめぐみんにはまた後でと言ってダクネスに近づき、口内に右手人差し指を突っ込む。
「んむぅっ?ヒュ、ヒュウジ…………?」
「…………キスしてほしかったら心をこめて舐めてね?淫乱」
「んぅっ………!」
俺が蔑みの視線を向けながらそう告げると、興奮したのかビクッと身体を震わせ、指に舌を這わせてくる。
「んっ………んちゅっ………れる………れろ………」
ダクネスの生暖かい口内で舌が指に絡みつく。ダクネスの口の中の感触、気持ちいいねぇ………。
「んっ……れろ……れる……」
そうして、指を舐め続けるダクネス。そろそろいいかな。
「ダクネス、もういいよ」
そう言ってダクネスの口内から指を抜く。抜く際に、指を逃さないようにダクネスが吸い付いてくるという少々の抵抗があったが。
「んぅっ?ユウジ………?」
指を口内から抜かれてきょとんとするダクネス。
「さっき言ったよね?キス、しようか」
「っ!………ん………」
そう言うとダクネスは目を閉じて唇を寄せてくる。俺はその唇を奪うと、舌をダクネスの口内に入れる。
「んっ………ちゅっ、ぢゅるるっ………れる……んむっ………」
俺の舌とダクネスの舌が絡み合う。俺が唾液を送り込むとこく、こく、と喉を鳴らして飲み下していき、こちらにも唾液を送り込んでくるので同じように飲み下す。ダクネスの唾液は甘い味わいで飲み心地が良い。
「じゅるっ……じゅるっ……れろっ……ぴちゃっ……ダクネスの唾液…………甘くて良いね。もっと味わいたい」
「んぅっ………ユウジ……んっ…………」
ダクネスの口内を隅々まで舐めて味わい、俺の唾液まみれにする。
そうしながら俺はダクネスの下半身に手を伸ばし、下着の上から指で陰唇を撫でる。
「んぅ……っ!ユウジっ、そこは………!」
何やらダクネスが言おうとして唇を離したがそれを逃さず、ダクネスの唇にしゃぶりつきそのまま陰唇を指で擦り続ける。
「んぅぅ~~~っ!?」
塞がるダクネスの口から漏れる艶のある声。それを聞き、肉棒を疼かせるが………どうやらここまでらしい。ダクネスと唇を離し、架かる銀色の橋を一瞥し、湖を見ると───。
(………………むっ)
オリの周りに影が見えた。影の形からしてブルータルアリゲーターと呼ばれるワニ型のモンスターだ。それも一匹や二匹では無く、かなりの数のワニがオリを囲んでいる。
「カ、カズマー!ユウジー!なんか来た!ねえ、なんかいっぱい来たわ!」
アクアの泣き言が聞こえてきた。ワニはアクアが閉じ込められているオリに噛みつき始めた。さて、ではやるか!
その後、俺が時折ワニの惹き付けながら、アクアが浄化し、数時間後に浄化を終わらせることに成功したのだった────。
前書きに書いた通り、頑張らせていただきます!どうか応援よろしくお願いいたします!