それから、主人公の幸運を変更いたしました。前話についてもその部分を修正致しますのでそれについてもご了承くださいませ。
さて、ではこれからどうするか……。
先ずはお金だな。そのためにクエストを受けなければ。……パーティにでも入るか。
俺は掲示板をチェックし、パーティの募集をしているか確認する。
すると、上級職のみ加入可能……の何やら理解が難しいパーティ募集の紙が目についた。
ま、会ってみますか。最悪、ある程度の貢献の変わりに面倒な旗頭を押し付けるし。
えっと、これ募集しているのは……あいつらか?何やら平凡な顔つきの男と水色の髪の女。女の方は容姿も中々だな。
「ちょっといいかな?」
俺が声をかけると、その二人はこちらを向く。
「パーティ募集してるんだって?話聞かせてくれないかな?」
すると、女の方が────。
「ふふん、いいわよ!このアクア様があなたを歓迎するわ!ところで、貴方の職は?」
…………ん?アクア?そういえばそれ確か…………。
「≪アークウィザード≫だ。といってもさっきなったばかりだけどな」
俺は二人にステータスカードを見せる。
「えっ、何コレ!魔力が凄く高いわ!それに次いで幸運も!他も中々よ!」
「マジでか」
俺のステータスに二人は驚きの声をあげる。
「さて、とりあえず名を名乗ろう。サカキユウジだ」
「ええ、いいわ!私こそは水の女神、アクア様よ!」
「ああ、転生の際、特典にされた女神だな」
「……っていうかあんた転生してきた奴?」
アクアが尋ねてくる。
「そうだ」
「へぇー、名前からしてそんな気はしてたけどお前もか。俺はサトウカズマだ」
と、男の方が名乗る。
「よろしくカズマ。それでどうだろう。一番目立ちそうな責任あるリーダーはそちらで好きに決めていいぞ?パーティの方針等は任せる」
トラブルが起こったら解決にとりあえず力を入れる分、責任等はそちらが、な?
「いいわ!採用よ!ねぇカズマ!」
「ああ、いいんじゃないか?」
「そうか、ありがとう」
よし、とそんな時────。
「すみません、パーティ募集の掲示板を見たのですが、ここであってますか?」
む?何やらトンガリ帽子を被って、目には眼帯を付けていて、マントを翻す女の子が話しかけてきた。……可愛いな。
「ああ、ここで合ってるぜ。君は?」
カズマがそう尋ねると、娘は紅い目を爛々と輝かせマントをばさりと翻しポーズを決めて、
「ふふふ…我が名はめぐみん!紅魔族随一のアークウィザードにして最強の攻撃魔法爆裂魔法を操りし者!!」
1回1回ポーズを変えながら、自己紹介していく少女ことめぐみん。
……何コレ?
「その赤い瞳!もしかしてあなた紅魔族?」
アクアの言葉に、少女は嬉しそうな顔をしながらコクリと頭を頷ける。紅魔族?
「如何にも!わたしは、紅魔族で随一の魔法の使い手で、最強なんです!最強!あと、図々しいお願いがあるですが…出来れば何か食べるものを頂けませんか?3日ほど何も食べてないんです。」
めぐみんは、目をうるうるさせながら俺たちを見ていた。それと同時にめぐみんの腹がなった。
ふむ………。
「カズマ。ここは、俺が出すよ」
「あいよ」
奢るのはいいんだが…俺としては、どうしても気になっている物があるんだ。
「めぐみん?でいいのかな?」
「はい!なんでしょう!」
「その眼帯は、怪我でもしているのか?怪我しているなら、アクアに頼んで回復してやるが。」
「そうだぞ、回復だけしか取り柄がないアクアが治してくれるぞ!」
「ちょっと!誰が回復しか取り柄しかないって!」
「おいおい、今は面接中だから後にしてくれ。んで、どうする?」
「回復など入りません!この眼帯には意味があるのです!」
眼帯に意味がある?まさか………。
「眼帯の下に何かあるのか?」
「ふっふっふっ………これは、我が強大な魔力を封印を施す為に付けている!もし、この眼帯が外れたとあれば、世界に多大な影響を及ぼします!」
おいおい、もしそれが本当ならウチのパーティかなりの戦力になるな。それにこの世界では、封印とかあっても不思議ではないからな。
カズマが興奮気味にめぐみんに尋ねた。
「おぉ!それは本当なのか!」
「まぁ、嘘ですけどね。この眼帯は、ただのオシャレです!」
…………。
カズマと俺は目を合わせてからの行動は早かった。
俺がめぐみんを羽交い締めし、カズマがめぐみんの眼帯を引っ張り始めた。
「あ、あのー…眼帯を引っ張らないでくれませんか。お願いです!あの2人ともお願いです!」
めぐみんは、涙になりながら訴えてきたがここは心を鬼にしてシカトする。
カズマに関しては、ロマンを返せと言わんばかりの顔をしていた。俺も結構期待していたからな。封印とかカッコイイし。
「2人共冷静に!冷静になって下さい!その眼帯をゆっくり戻すのです!いえ、戻してください!」
俺たち2人の行動見かねたのかアクアが、紅魔族の説明し始めた。
「2人共…紅魔族は、生まれつき高い知識と高い魔力を持っていて、大抵の魔法なら使いこなせる。まぁ、簡単に言うなら魔法使いのエキスパートね。あとは……変わっている名前を持っていることかしら」
変わった名前、ね………。
「へーそうなのか……あっ」
アクアに関心したせいか、カズマが眼帯を掴んでいた手を緩めてしまい、眼帯はめぐみんの目に吸い込まれていった。
「いっ……たい!目がぁぁぁ!くぅぅぅ……。」
「ごめん、大丈夫か?」
「にしても変な名前だな」
そうカズマが言う。
「ぐぅぅ…変な名前とは失礼な!私から言わせれば、人族の方がおかしい名前です!」
「ほぅ…ちなみ、父親と母親の名前は?」
「母はゆいゆい!父はひょいざぶろー」
………………。
「ユウジ、どうする?この子、一応質のいい魔法使いだが」
「おい、わたしの両親について何か言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!」
「ユウジ、いいんじゃない。冒険者カードは偽装とか出来ないわけだし。それに、高い魔力が記されてる。実際に、彼女が爆裂魔法が使えるのなら、戦力として問題無いはずよ!」
まあ、そうだな。強力な魔法を使える切り札がいれば想定外の強敵でも頼りにできる。いざとなれば敵の注意をひきつけさせることもできるし。
「まぁ……様子見かな。明日、実力を見せて貰ってから決める」
俺はめぐみんに、メニューを渡した。…………というか正直、コレはコレでタイプというか……面白くて可愛い。
俺たち4人は広大な平原に来ていた。
そう、めぐみんの実力を知るためだ。
今回選んだのはジャイアントトードの討伐依頼だ。選んだ理由としては、もしも、めぐみんの実力不足で倒せなかったりした場合でも対処ができるように考えた結果だ。ついでに、俺たちのレベル上げるのにも丁度いいし。
「爆裂魔法は最強魔法!その分、詠唱に時間がかかります。詠唱が終わるまであのカエルの足止めをお願いします」
めぐみんは、平原の遠く離れている場所にいた、1匹のカエルを指さした。
カエルがこっちに気がついたのか、こっち向かってきやがった。
それに、加え逆方向にいたカエルもこちらに向かってきている。
「分かった。カズマは近い方のカエルを引っ張ってくれ。めぐみんは、遠くの方のカエルを頼む。」
「「了解!」しました」
「ねぇ!ユウジ、私は!私!」
「アクアもカズマと一緒にやってくれ」
「分かったわ!」
よし、では俺も魔法を試すとしようか。スキルを習得するためのスキルポイントを消費して既に色々と使えるようにしてあるのだ。
「おい、アクア。前のリベンジと行こうぜ!一応もとなんたらなんだから、偶にはなんたらの実力出してくれよ。」
「ねぇ!カズマ!元ってなに!私は現在進行形で女神なの!アークプリーストは仮の姿なの!」
半泣きで、カズマの首を締めようとする女神。
「……女神?」
「を自称している可哀想な娘だよ。今後ともこう言った可哀想な発言をするかもしれないが、その時はそっとしてやって欲しい」
めぐみんは、凄く可哀想な人を見るような目をしていた。とりあえず説明は面倒なのでいつか、そのうち、きっと。
「ユウジ~!カジュマが私を虐めるの~!」
「はいはい。上手くいったら……というか終わったらシュワシュワ奢ってあげるから。ほら、頑張れ」
「ユウジ、約束だからね!うぉおおお!」
アクアは、拳を握って近い方のカエルへと走り出した。
「震えながら眠るがいい!ゴォォォォォォォッッッド!レクイエム!ゴッドレクイエムとは、女神の愛と悲しみの鎮魂歌!相手は死ぬ!」
なんか、叫んで技を出したが…やはり食われたか。身を呈して時間を稼ぐとは、やるな女神様は。
「おっ」
カズマと俺の後ろから、風が吹き始めた。
後ろを振り向くと、めぐみんの詠唱が始めていた。
「黒より黒く 闇より暗き漆黒に 我が真紅の混淆に望みたもう 覚醒の時来たれり 無謬の境界に落ちし理 。 無業の歪みになりて現出せよ! 踊れ 踊れ 踊れ!我が力の奔流望むは崩壊なり 並ぶ者なき崩壊なり…。万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ!これが、人類の最大の威力の攻撃手段!これこそが、究極の攻撃魔法!エクスプロージョン!」
閃光が走った。
カエルの頭上にあった、魔力の塊がカエルに向かって放たれた。 放たれた塊は、轟音と共に1本の炎の柱が出来た。
凄まじい突風に、俺とカズマは飛ばされるのを足を踏ん張って耐えた。
煙が晴れると、放たれた場所には数十メートルのクレーターが出来ていた。
「すげー魔法だ!ユウジ、今の見たかよ!」
「あぁ、中々すごいな、今のは」
カズマは目をキラキラさせながら言った。
やはり、男子たるものデカいものは嫌いではない。
俺も、多少興奮している。
二人で爆裂魔法に興奮していたところ、爆裂魔法の衝撃で地中から1匹、また1匹とカエルが出てきた。冬眠なのか、はたまたこちらの世界では地中で年中過ごしているのわからないが出てきたカエルの動きは遅かった。
このカエルのスピードなら、1度距離を取ってから、もう1度爆裂魔法を撃てば一掃できるな。
「めぐみん!距離をと…る…ぞ?」
めぐみんの方向をみると倒れていた。
「ふっ…我が奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえ、消費魔力も絶大。要約すると限界超える魔力を使ったので動けません」
「「へぇ~」」
嘘だろう。あまりにもアホな話し過ぎて、カズマにいたっては完全に声が震えてしまっているよ。…………よしここは。
「……近くからカエルが湧き出すとか予想外です。やばいです。喰われます、ちょっとたすけ」
「ライトオブセイバー!」
俺はカエルがめぐみんを捕食しようと口を開いたところを上級魔法による光の剣で切り裂く。
「大丈夫か?めぐみん」
「ユ、ユウジ、ありがとうございます……」
うーん、この場は…………。
「……カズマ、とりあえずめぐみんを遠くに運んでほしい」
「お、おう」
さて、と。俺は魔力には自信があるんでね。
まずアクアを咥えているカエルを倒しアクアを救出した。
「ユウジ~!ありがど~」
「そういうの良いから、ほら早く行きな」
「う’’ん’’」
アクアは泣きながらカズマの方に走っていった。
そのことを確認してから、俺は湧いてきたカエルをファイアーボールという中級魔法で1匹また1匹と焼きつくした。
< 討伐依頼 3日間以内で、ジャイアントトード 5匹討伐。討伐数 16匹 >
依頼達成