※この作品はR-18です。

この素晴らしい世界でモテモテに!   作:グルジオ

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今回は◯◯がデレます。誰かは本編を見てからのお楽しみです。どうぞ!


夜の邂逅

にしても、冒険者レベルもそれなりに上がったな。

 

 

 

キャベツ狩りとカエル狩りで、むしろキャベツを倒すだけで経験値が貰えて、カエルよりもキャベツから貰う経験値の方が多かった。新鮮なキャベツを食べると経験値が貰えるって…………まあ深くは考えない。

 

 

スキルポイントも増えていってるので、色々良さそうなのを習得している。

 

 

カズマはキャベツ狩りの時に知り合った、他パーティーの魔法使いと剣士から、《片手剣》スキルと《初級魔法》を教えて貰ったそうだ。

 

 

で、今現在カズマたちと合流。

 

 

「……ほう、見違えたではないか」

 

 

「うん、いいんじゃないかな?」

 

 

「おおー。カズマがようや、くんっ…………ちゃんとした冒険者みたいに見えるのです………んっ………」

 

 

 冒険者ギルドの一角で俺たちは思い思いの感想を述べた。

 

 

 俺たちのリーダーであるカズマがまともな冒険者の服を着ているのはなんとも新鮮だよ。だって出会ってからここ数日、カズマはずっとジャージ姿だったんだからさ。

 

 

 ちなみに俺は今、めぐみんのお尻を撫でている。むにむに…………いい柔らかさですな。

 

 

 キャベツの報酬が来るのはもう少し先と聞いてその日は馬宿で一泊し、今日まで個人的にクエストを、或いはバイトをして金を稼いでいたわけだ。

 

 

 そして今日はクエストを受けるみたいなので、ギルドへ顔を出したのだ。

 

 

 

「おう、せっかくだし盾は持たず、魔法剣士みたいなスタイルで行こうと思うんだ」

 

 

 

「へぇ…………それで、話を戻すけど、今日はどのクエストに行くつもりかな?」

 

 

 

「いや、まだ決まってないんだよ」

 

 

 

 決まっていないのか……。

 

 

 

「ジャイアントトードが繁殖期に入っていて街の近くまだ出没しているから、それを……」

 

 

「「カエルはやめよう!」」

 

 

 

 ダクネスの意見をアクアとめぐみんが一蹴する。アクアだけでなく、めぐみんも少なからずトラウマになってるか…………。

 

 

 「大丈夫だよ、いざとなったらダクネスを盾、或いは囮にして魔法で蹴散らすさ」

 

 

「私を……盾に!? …………んん、くぅ……」

 

 

「……お前も中々の外道だよな。あとダクネス。お前、ちょっと興奮しただろ?」

 

 

「してない」

 

 

 

 ダクネスも食べられるのは一種のご褒美みたいだからいいと思ったんだけどね。

 

 

 「にしても、ダクネスって結構着痩せするんだ?」

 

 

今日のダクネスはタイトな黒のスカートに黒のタンクトップと革ブーツ。先日のキャベツの狩りの際に、着ていた鎧が傷んで、今は修理に出しているらしい。

 

締まるべきところは締まって、それでいて全体的にむちっとした身体。端的に言えばエロい体付きというヤツだね。

 

 

 「…………む、今、私のことを『エロい身体しやがってこのメス豚が!』と言ったか?」

 

 

 

 「…………うん、黙れ?」

 

 

 

 「んはぁっ!イイ!その冷えきった目がたまらない!」

 

 

 

そんなことを言い、悶えるダクネス…………やれやれ。

 

 

 

その後色々と話し合いめぐみんが────。

 

 

 

「なら、今日は一番レベルの上がらないアークプリーストであるアクアのレベル上げに行きませんか?」

 

 

 

 と、依頼の紙を剥がしてこっちに持ってきたので、それを受け取り内容を確認する。

 

 

『共同墓地に湧く、ゾンビメーカーの討伐』か。

 

 

 

「カズマ、これでいいんじゃないか? いざとなったら、俺がぶっ飛ばせばいいだけの話だからさ」

 

 

「そうだな。アクアはどうす……」

 

 

 

「…………すかー…………」

 

 

 

 さっきからやけに静かだなと思っていたが寝ていたのか…………。

 

  

 時は夕暮れ。

 

 俺たちは共同墓地の近くで鉄板を敷きバーベキューをしていた。

 

 

 

「ちょっとカズマ、その肉は私が目をつけていたヤツよ! ほら、こっちの野菜が焼けてるんだからこっちを食べなさいよこっち!」

 

 

「俺、キャベツ狩り以来どうも野菜が苦手なんだよ、焼いてる最中に飛んだり跳ねたりしないか心配になるから」

 

 

「大丈夫だよ、焼く前に俺がトドメを刺してるから安心して食べな?」

 

 

「そう言うユウジはさっきから焼いてばかりでないですか、あなたも食べたらどうです?」

 

 

「そうだぞ。私が焼くのを変わってやろう」

 

 

 

 ダクネスが焼くのを変わってくれたので、焼いていたトウモロコシを齧る。うん、旨いね。

 

 じゃあ、今度はこのレタスを食べてみよう。これもシャキシャキしてていいな。

 

 

 「カズマ、俺にも水をくれないか?」

 

 

「私にもお願いします。って言うかカズマは、何気に私より魔法を使いこなしてますね。初級魔法なんてほとんど誰も使わないものなのですが、カズマを見ているとなんか便利そうです」

 

 

 

 カズマの魔法により生成された水を俺は一口飲み息を吐く。

 

 そして今度は肉を食べる。これは牛肉かな? 

 

 

 

「いや、元々そういった使い方をするんじゃないのか? 初級魔法って。あ、そうそう。『クリエイト・アース』! ……なあ、これって何に使う魔法なんだ?」

 

 

「……えっと、その魔法で創った土は、畑などに使用するとよい作物が穫れるそうです。……それだけです」

 

 

 それはいいんじゃないかな?この魔法があれば、より美味しい野菜が食べられるということだし。

 

 

 

 そんな事を思う俺の隣でアクアが吹き出した。

 

 

 

「何々、カズマさん畑作るんですか! 農家に転向ですか! 土も作れるしクリエイト・ウォーターで水も撒ける! カズマさん天職じゃないですかやだー! プークスクス!」

 

 

 

 カズマは無言で手の平に載った土をアクアに向けて、左手を構える。

 

 

 

「『ウインドブレス』!」

 

 

「ぶあああああっ! ぎゃー! 目、目があああっ!」

 

 

 

 突風で吹き飛ばされた土がアクアの顔面に直撃する。目に砂が入ってしまったアクアは地面を転がり回って悶え苦しむ。

 

 

 

「……なるほど、こうやって使う魔法か」

 

 

「違います! 違いますよ、普通はそんな使い方しませんよ! というか、なんで初級魔法を魔法使い以上に器用に使いこなしてるんですか!」

 

 

 

………便利なんだね初級魔法。そして、暫くして───。

 

 

「…………冷えてきたわね。ねえカズマ、引き受けたクエストってゾンビメーカー討伐よね?私、そんな小物じゃなくて大物のアンデットが出そうな予感がするんですけど」

 

 

 

時間が深夜になった頃。アクアがそんな事を呟いた。確かに時間帯的にはアンデット系統のモンスターが出やすい時間だ。

 

 

 

「何だろう、ピリピリ感じる。敵感知に引っかかったな。いるぞ、一体、二体…………三体、四体…………?」

 

 

 

カズマが敵感知スキルに反応した数を数えているのを聞きながら、墓地の中央を観察する。

 

 

 

「…………誰かいるね」

 

 

 

「むっ?誰かいるようには見えないが………………それに暗くて誰かいても見れないと思うのだが」

 

 

 

「俺はとりあえず多少は暗くても見えるよ」

 

 

 

墓地の中央にうっすらとだが、人の輪郭が見える。目を凝らしてみていると、墓地の中央が青白く光った。青い光を発しているのは地面に書かれた魔方陣。

 

 

「……………あれ?ゾンビメーカー………………違う気が…………するのですが…………」

 

 

 

術者と思われるローブを着た人物と、魔方陣を囲んでいる死体が数体いる。

 

 

 

「突っ込むか。ゾンビメーカーじゃなかったとしても、こんな時間にいる以上、アンデットに違いないだろう。なら、アークプリーストのアクアがいれば問題ない」

 

 

 

「そう………………だね。アクアの数少ない活躍の場になるだろうし」

 

 

 

「……………お前、たまに辛辣だよな」

 

 

 

何故かカズマに同意したのに辛辣扱いされたんだけど。それよりもあのローブを着た人物………………もしかして………………。

 

 

 

「あ――――――――――っ!!」

 

 

 

と、アクアが叫んだと思ったら魔方陣の方に走っていった。

 

 

 

「リッチーがノコノコこんなところに不届きなっ!成敗してやるっ!」

 

 

 

リッチー。この世界だと魔法を極めた魔法使いが体を捨ててなるアンデットモンスターらしい。

 

 

 

「や、やめやめ、やめてええええええ!誰なの!?いきなり現れて、なぜ私の魔方陣を壊そうとするの!?やめて!やめてください!」

 

 

 

…………この声…………聞き覚えがあるな。ということは……………。

 

 

 

「うっさい、黙りなさいアンデット!どうせこの妖しげな魔方陣でロクでもない事企んでるんでしょ、なによ、こんな物!こんな物!!」

 

 

 

腰に超大物モンスターのリッチーにしがみつかれながら、アクアは魔方陣を踏みにじっている。………………なにこの図。

 

 

 

「やめ、やめてー!!この魔法陣は、成仏出来なかった方々を成仏させる魔法陣なんです!ほ、ほら、魂が空高く旅立ってるじゃないですか!」

 

 

 

「リッチーの癖にプリースト紛いな事をしてるなんて生意気よ!見てなさい、コレがプリーストの力よ!」

 

 

 

「え、えっ!」

 

 

 

「''ターーーンアンデッド''!!!!」

 

 

 

アクアを中心に光が発生して、墓場全体を包んだ。

 

その光に包まれたアンデッド達は、存在をかき消すかの如く、次々と消えていった。

 

その光は、もちろんリッチーにも及び………。

 

  

「きゃー!か、体が消えるっ!?止めて止めて、私の身体が無くなっちゃう!!成仏しちゃうっ!」

 

 

………………最早、致し方ない。

 

 

「あはははは……!愚かなるリッチ「アクア、ちょっと来なさい」え、ちょ、ユウジ!?何して────」

 

 

俺はアクアを連れて皆と離れる────。

 

 

~~~暫くお待ちください~~~~

 

 

 「お待たせ」

 

 

暫くして皆の元に戻る。

 

 

 「ユウジ、何をして…………本当に何をしていたんですか?」

 

 

めぐみんがそう訊いてくる。その際、一度固まったがまあ、気持ちはわかる。カズマたちもこちらを見ているし、気になっているのだろう。

 

 

 「えへへ、ユウジ~~…………♡」

 

 

俺の腕に抱きつくアクアにカズマたちの視線は向けられている。

 

 

 「あー……………超アメとムチコースをおみまいした」

 

 

落として超上げまくるといったところだ。その結果…………。

 

 

 「ちょっとユウジ~、私の方を見なさいよ~、ん~、ちゅっ♡」

 

 

こうなった。俺の顔を自分の方に向かせてキスをするアクア。瑞々しく、柔らかい唇の感触が伝わってくる。

 

 

 「ふふ~ん♪ユウジ~♡このアクア様の魅力で~、メロメロにしてあ・げ・る♡」

 

 

アクアの…………ウィズやダクネスに比べればサイズはアレだけど、悪くないふにふにした感触が胸元に押しつけられる。俺はそんなアクアのお尻に手を伸ばして、撫でたり、揉んだりを行う。

 

 

 「あぁ~ん♡ユウジィ~♪もっとぉ~♪」

 

 

 

~~お待ちください~~

 

 

 

 さて、話を戻そう。先程まで足元が消えかかっていたウィズは、消えかけていた足の線がくっきり見えるまで戻り、まあ涙目だが少しばかり足をフラフラしながら立っていた。

 

 

 「なあ、ユウジ?お前、その人と知り合いなのか?えらく親しげだけど?」

 

 

 

俺とウィズが親しげに会話しているのを見ていたカズマが聞いてきた。めぐみんもダクネスも顔に気になると書いてるね。アクア?さっきから頬にチュッ、チュッ、とキスしてきてるけど?

 

 

 

「ああ、この人はウィズ。俺がよく行く店の店主だ。……………リッチーというのは今初めて知ったけれど」

 

 

 

「はうっ!?そ、それは!隠していた訳じゃなくて…………!」

 

 

 

「冗談だ。人は誰しも大小はともかく、隠し事があるものだからさ。ない人もいるかもだけれど、別に気にしなくて良いよ。それに…………リッチーだとしてもウィズはウィズだろう?」

 

 

 

 「ユウジさん…………」

 

 

ぽっ、と頬を朱に染めてウィズは、俺の胸に手でそっと触れ、顔を近づけてくると────。

 

 

 「んっ…………ちゅっ、んむっ……れる、れろ……ちゅ、んっ…………ちゅっ♡」

 

 

 

唇を重ね、にゅるりと舌を絡め、口内を蹂躙してくる。

 

  

 「んぅぅっ………んっ、ちゅっ………んむっ…………」

 

 

俺の方からも唇を深く重ねると、ちゅううっ、と舌に吸い付いたり、より激しく舌を絡めてくるウィズ。どこか甘い唾液が流れ込んでくる。いいねぇ…………。

 

 

さて、では引き続き話を聞こうか。

 

 

「そ、その……。私は見ての通りリッチー、ノーライフキングなんてやってます。アンデッドの王なんて呼ばれるくらいですから、私は迷える魂達の話が聞けるんです。この共同墓地の魂の多くはお金が無いがためロクに葬式すらしてもらえず、天に還る事なく毎晩墓地を彷徨っています。それで、一応はアンデッドの王な私としては、定期的にここを訪れ、天に還りたがっている子達を送ってあげているんです」

 

 

普通にいい人だよね。

 

 

 

 それにしても、何をするにも金か。まったく、世知辛いね。

 

 

 

 カズマが街のプリーストに任せたらどうかとウィズに相談するけれど、この街のプリーストは金儲け優先の奴しかいないため、供養すらもしないらしい。

 

 

 

「分かった。だったらせめてゾンビを呼び起こすのは止めてほしいな。俺たちは、ゾンビメーカーを討伐してくれって依頼を受けてきたんだ」

 

 

 

 俺がそう言うと、ウィズは困った表情を浮かべ。

 

 

 

「私がここに来ると、まだ形が残っている死体は私の魔力に反応して勝手に目が覚めてしまうんです。……その、私としてはこの墓地に埋葬される人達が、迷わず天に還ってくれれば、ここに来る理由も無くなるんですが……。………………えっと、どうしましょうか」

 

  

 

結果、アクアが定期的に墓地を浄化しに行くという事で折り合いがついた。ウィズに関しては、最初はめぐみんとダクネスは見逃すという事に抵抗があったが、ウィズが今までに人を襲った事が無く、むしろ善行の方が多いと聞いて、ウィズを見逃す事に同意してくれた。

 

 

 

そして、帰り際、カズマと俺は1枚のチラシを見ていた。

 

 

 

「それにしても、不思議だよな。ウィズが街の中で住んでんだもんな。街の警備とかどうなってんだ?」

 

 

 

そう、このチラシにはウィズさんが住んでいる住所が記載されていた。例の魔道具店だ。

 

 

「しかし、穏便に済んでよかったです。いくら、アクアが居ると言っても、相手はリッチーですから。もし戦闘にでもなってたら、私やカズマは死んでいたでしょう。」

 

 

 

何気になく発言をした、めぐみんの言葉にカズマは顔面を蒼白させた。

 

 

 

「えっ?そんなにやばかったのか?」

 

 

…………いや、普通にウィズって強いよ?ただ者ではないことは既に感じている。

 

 

「えぇ。ヤバかったって、レベルではありませんよ。リッチーっていうのは、魔道を極めた人が行う禁断の儀式でなれる者なんですから。強力な魔法防御の装備や支援魔法、アイテムを準備を万全の状態で挑む必要がありますし。それに、リッチーに触れられるだけでも、状態異常を起こしたり、生命力を奪われるという話し聞きました。多分ですが、爆裂魔法も使えると思います。なので、アクアのターンアンデッドが効いたのが不思議です」

 

 

まあ、女神だしね。その女神は今、鼻歌を歌いながら俺の腕に抱きついている。そして、胸をむにむにと押しつけてきている。おかげでいい心地です。

 

 

 

と、そんなことを考えていると、ダクネスがぽつりと言った。

 

 

 

 

 

「そういえば、ゾンビメーカーの討伐のクエストはどうなるのだ?」

 

 

「「「あっ」」」

 

 

 

…………うん、クエスト失敗。 

 

 

 




はい、アクアが陥落いたしました。正直、アクアに関しては難しかったので過程を省略致しました。ご了承くださいませ。ウィズとの本番についてはもう少し考えてみます。

ご感想、是非よろしくお願いいたします。
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