※この作品はR-18です。

闇を従えし魔王   作:ヴィヴィオ

16 / 49
アヴァベルオンライン面白いですね。ついやってしまいます。
あと、銃騎士も面白いです。男爵が馬鹿過ぎました。サラたん可愛いよサラたん


料亭での魔王様

 

 

 自己紹介が終わり、入学式も無事に終わったのでボク達はレクリエーションを受けてそのまま帰って寿司屋でご馳走になった。その日の晩、清秋院家に招かれてボク達はパーティーにやって来た。まあ、正史編纂委員会と清秋院・九法塚・連城・沙耶宮の連中に対する顔見せだね。

 

「これはあれだね、暴君として振舞えばいいんだよね?」

「止めてください!」

「ちぇ~」

「大体、その服も問題ですよ……」

 

 ホムンクルスの彼が着ていたような執事服っぽいのを着ながら堂々と中に入っていく。ボクの格好に侮るやつはいっぱい居るだろう。わざと着崩しているし、そもそも王様が使用人の服を着ているんだから。そして、それは予定通りとなった。

 ボクが先頭で部屋に入った瞬間、視線が集まってくる。それらは好奇心、落胆、驚愕、欲望、色々だね。何より多いのは欲望かな。どいつもこいつも、ボクを利用してやろうと考えているや。特にご老人方はそれが多い。掃除した方がいいかな……必要なのは使える人間だけだし。うん、邪魔なのは殺そう。ああ、どうせなら分解してその知識と経験だけは貰おうかな。

 

「旦那様、何か変な事を考えてませんか?」

「べっ、別に考えて……ない事もないよ」

「……」

「恵那達の旦那様は、隠し事があんまりできないんだね」

「そうですね」

「困るのですが……」

 

 付いて来ている三人娘が色々と言ってくれるけど、本当だから別に構わない。それより、こちらに近づいて来る人達が居る。その人達は甘粕さんと一緒だ。着物を着た男性と、中学校の制服を着た女の子の二人だ。女の子は別の学校で年齢はわからないけど、ボーイッシュだ。

 

「お待ちしておりましたよ、アスト君」

「うん、甘粕さんもご苦労様だね」

「全くです。給料が貰えるとはいえ、学校の先生なんて面倒でしかありません」

「あっ、お父様」

 

 甘粕さんがボクを呼ぶのは先生だから仕方無いし、呼び名でこだわるつもりは女の子以外別にない。それよりも、恵那が男性の方に行っちゃった。まあ、両親なんだろうけど。

 

「恵那、おめでとう」

「ありがと。あっ、紹介するね。恵那の旦那様で、王様だよ」

「万里谷アスト、よろしくね」

「はい、こちらこそ不束者の娘ですが、よろしくお願い致します。剣ぐらいしか取り柄のない娘ですが……」

「充分だよ。露払いは大事だから」

 

 まあ、ボクは護堂と違って従者をあまり必要としないけれど、強い子が居れば楽なのも否定しない。護堂が最初のアテナにやったように、こちらの攻撃に気を取られているアテナに神殺しの技法を使った槍で貫いたように何かと使える。ヴォバンのおじいちゃんにある死せる従僕みたいな使い勝手のいいのはボクにはないしね。うちの子は出したら確実に殲滅戦だしね~。

 

「そうですか、ありがとうございます」

「アスト君、こちらも紹介しますね。こちらは正史編纂委員会での私の上司にあたる沙耶宮馨(さやのみやかおる)さんです」

「沙耶宮馨(さやのみやかおる)です。以後、お見知りおきを」

「こちらこそよろしく。ああ、これは聞いておこうかな。君はボクに従う? ちょっと壊したいと思ってる所があるんだけど」

「ふむ……」

 

 沙耶宮さんは、ボクの視線を見て直ぐに納得したように笑う。

 

「ええ、私は維持するよりも新しく構築する方が好きですから」

「じゃあ、楽しみにしてて。そういえば甘粕さんには色々と世話になってるよ」

「それは良かったです。彼は優秀ですから。時折サボるのが難点ですが」

「そうだね……ああ、いい事を思いついた」

「碌でもない事のように感じられますが……」

「確かにね」

 

 甘粕さんと沙耶宮さんが何か言っているけど無視する。独り身は可哀想だし、色々と頑張って貰ってるからご褒美はあげないとね。

 

「甘粕さんに色々と世話になってるから、ご褒美もあげないといけない。うん、王様として命じるね。甘粕さん、沙耶宮さんが16になったら彼女と結婚するんだ」

「ちょっ!?」

「じょ、冗談です、よね?」

「あっはっは、ボクは冗談なんて言わないよ。うん、やっぱり独り身は寂しいだろうからそれがいいね。あっ、ご褒美だから沙耶宮さんはちゃんと甘粕さんを立てて尽くすんだよ? 甘粕さんはお嫁さんの為に頑張って働くんだ。よーし、発表しちゃえ」

「「待って下さい!」」

「ヤ~ダ♪」

「いっ、いやっ、だから……」

 

 呆れている皆を無視してボクは上座の方へと進み、一番の所に座る。色んな視線が向かってくるが、先の甘粕さんと沙耶宮さんの事で殺意が多い。そりゃそうだよね。古来より呪力を以って帝に仕えてきた、清秋院・九法塚・連城・沙耶宮の一族に忍者マスターとはいえ、家督の低い者を入れろと言ったのだから。そして、それはボクに近しい者を送り込むという事になり、彼らにとっては利権の侵害でしかない。

 

「はははは、諦めてください沙耶宮さん。こうなったアスト君は絶対に聞きません。下手に機嫌を損ねたら日本列島が海に沈みます」

「それはそのままの意味でかい?」

「はい。祐理さん、そうですよね?」

「ええ、間違いありません。旦那様の持つ権能の一つはギリシャ神話にて海洋と大地を司る大神ポセイドンが行った天地開闢に関する権能です。島を作り上げる事も、沈める事も自由と思います」

「……はぁ……まあ、沙耶宮家に生まれた時から政略結婚くらいは理解していたけどね。こんな事になるとは……」

「私なんかですいませんね」

「……」

 

 沙耶宮さんは改めて甘粕さんを見る。今回、学園で教師になった事だけあって、無精髭などは綺麗に剃られていて、鍛えられている身体はかっこよくも見えなくはない。

 

「ふむ……スーツを高級な綺麗な物にして身の回りの品物もそれなりの物にすれば見てくれは大丈夫かな。戦闘面と技術力は申し分ないし、やる気さえあれば優秀と。うん、それなりに優良物件だね」

「そうだよねー。恵那も甘粕さんは意外にいいと思うよ? 恵那からも逃げられるし」

「生き残る事に関しては天下一品冬真だしね」

「あ、あの、お二人さん?」

「よし、甘粕……いや、冬真。これからよろしくね」

「ちゃんと男をみせなよー。こんな若い奥さんが貰えるんだからね」

「えっと、頑張ってください」

「はぁ……分かりましたよ。王の勅命では仕方無いですね」

「あっ、でも、他の巫女達に恨まれるかもね! でも、忍者マスターの甘粕さんなら大丈夫か」

「……勘弁してください……」

 

 祐理達もこちらにやって来て座る。ボクの横には祐理と恵那で、恵那の隣にリゼットが居る。本来ならリゼットの方が恵那よりもボクの隣なんだけど、ここでは遠慮してくれたようだ。

 

「え~本日は清秋院家の呼びかけに応えてくれてありがとうございます。新たに我ら日本の王となった万里谷アスト様と娘達の入学を祝い……」

 

 恵那のお父さんが音頭を取って進行していく。それから、程なくして食事会が開始された。まず最初にやって来たのはひかりだった。

 

「お兄様、お姉様方、入学おめでとうございます」

「ああ、そんなのいいからおいで」

「はい」

「あ~ん」

 

 ボクはひかりを自分の膝の上に座らせて食べさせていく。ボクはボクで恵那と祐理に食べさせて貰う。それに伴い、明らかに連中の怒りのボルテージが上がっていく。呪力も徹底的に抑えているし、元から知っている甘粕さんや、万里谷家の者達、甘粕さんから情報を貰っている沙耶宮家の者達以外、本当にボクがカンピオーネなのかもわからないだろう。ああ、本当に楽しみだ。利権争いしてる場合じゃないよ? ボクはいらないのは潰すからね。さあ、早くかかっておいで。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。