「んっ……」
暖かな暗黒の海より意識が浮上するように覚醒していく。ボクは身体を起こして周りを見ると、そこは普通じゃありえない場所。
「……?」
しかし、何故ここに来たのかがわからないや。顎に手を当てて首を傾げてもわからない。霊視でもしてみた方がいいのかな? 一応、祐理のを
「その必要はねえよ。俺がテメェを呼んだんだ。恵那の奴に細工してよ」
「ああ、なるほどね。ボクを呼んだのはおじいちゃまか」
「お前も恵那みたいに呼ぶのかよ」
「ふふ、ボクは恵那の旦那様だからね」
振り返ったボクの前には遥か昔の格好をした髭の男性が居る。彼は正史編纂委員会で御老公と呼ばれ、正史編纂委員会の後見ともいえる立場の元まつろわぬ神。それも、太陽すら騙し隠してしまう変幻自在のトリックスターにして暴風、嵐の神である《鋼》の征服神・
「そっか。しかし、テメェは驚きもしやがらねえな」
「何れは呼ばれると思ってたからね。正史編纂委員会をボクが支配するには貴方達古老の許可を得るか屠るしか完全に支配下に置く事が出来ないからね……違う?」
「こちらがどう思おうが、連中からしたらそうだな」
「それで、殺り合う? ボクとしてはどちらでもいいけどさ」
「安心しな。やんちゃな時期は終わってんだ。今日は顔見せだけだ。テメェのこれからの行動次第だろうよ」
「そう? まあ、ボクは行動を変えるつもりも無いけどね。じゃあ、さっさと帰らせて貰おうかな」
「ああ、またな」
次の瞬間、ボクはベッドから起き上がる。その時、上に乗っていたひかりが転がり落ちて祐理に抱きついちゃった。まあ、それはいいや。
「3時か……3時間くらい寝たのか。でも、どうしよ……」
寝ている四人を適当に犯して性処理するか、でも起こすのは可哀想だし別の子でいいか。丁度良いのが居るしね。
ボクはベッドから出て裸のまま地下へと降りる。次第にくぐもった声と機械音が聞こえてくる。牢屋の前に着くと女の匂いも濃厚な物となってくる。
「おはよう、リリアナ」
「ふぅーっ、んんんんんっ!? ふぐぅうううううううううぅぅぅぅっ!?」
リリアナはボクの声なんて聞かずに痙攣して盛大に潮を吹く。顔は蕩けていて、アヘ顔になって白目を向いている。ここに監禁した時から休む事なくバイブやローターで攻め続けて居るのだから当然だね。
「今日も使わせて貰うね」
ボクはリリアナの後ろに回ってバイブを抜いた後、朝立ちしている肉棒をリリアナのマンコに叩き入れる。すると、リリアナは仰け反って悲鳴をあげる。
「んぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいィィィィィィっ!?」
アナルマンコに入っている無数のローターの感触が膣壁越しに伝わってくる。ローターの振動も合わせてとっても気持ちいい穴になっている。そんなリリアナは手足をちょっと前に粉砕して切り取ってあげたからまさに肉便器といえる情報だ。
「ふぐぅうううううううううぅぅぅぅっ、んひぃいいいいいいいぃぃぃぃっ!?」
そんな状態で吊るされているリリアナにたっぷり射精してあげる。それが終わったら口に入れておしっこをする。
「美味しかった?」
「…………」
リリアナは微かに瞳に宿った理性でこちらを睨みつけてくる。
「だいぶ壊れてきたけど、もう少しかな。ああ、そう言えば何度も青銅黒十字から問い合わせが来てたっけ。無視してたけど、そろそろこっちに来るかな。君のご両親達に今の姿をたっぷり見せてあげないとね」
「……下衆が……」
「ふふ、その下衆に身体を好き勝手にされて肉便器にされたリリアナはどうなんだろうね?」
「っ」
「まあ、楽しみにしているといいよ」
それだけ言って、ボクは地下にある滝へと向かう。ここの滝は地下水脈に地下室の一部を繋げた物で、循環もしているし、魔術による浄化やトランス状態にしやすいように色々と調整してある。つまり、簡単に言えば修行用の場所だ。
そんな滝のある泉に入って滝が流れ落ちる所にある岩に座って座禅を組む。冷水が火照った身体を冷やしてくれる。
武道の極意にある自然との一体化を習得するには丁度いい修行だ。ボクの見稽古は見ただけで自分の物にできるし、本人並に従前に使えるが、それは所詮猿真似だ。完全なコピーであるが故に本人には経験や癖などで届かない。癖までもコピーするのだから、相手がそれを気づいていればどうだろうか?
そこを突かれるに決まっている。なら、ボクのする事はただ一つ。コピーしたそれらの技術を自身のモノとして収集した技術を使い、再構築して更なる高みへと昇華させる事。普通なら一つの技術を極めるのに数年から数十年かかる所をボクは一瞬でそれが出来る。無数の技術者が集まって技術革新をもたらす事を一人で出来るのだから、努力はするべきだよ。それに肉体はあくまでも自分のモノなんだから鍛えないといけない。鍛えないと衰えるからね。
「さて、やろっか」
魔槍を呼び出して、滝を叩き割る。その間に立ち上がって魔槍を構えた状態で自身に重力付加魔法を掛けて数十倍に重くする。そこに仮想敵としてサルバトーレの幻影を生み出して戦う。もちろん、ボロ負けするけどね。あっはっは、こんな状態で戦えるかっての。
「さて、次はランニングと行こうかな」
泉から出て紫と白のストライプシャツとズボン、紫のパーカーを着て原作のアストルフォの私服姿(ズボンバージョン)になる。準備が出来たら水筒を用意して中にお水を入れる。後は外に出て渡り廊下の石段に置いてあるスニーカーを履いて出かける。ここは直ぐ庭に直結している。
「あっ、旦那様」
「おぅ?」
靴を履いて庭に出た後、軽くジャンプして確認していると、後ろから声が聞こえて来たので振り返るとそこには祐理が居た。どうやら起きてきたみたい。いつの間にか四時を過ぎたんだね。祐理はいつも四時から四時半には起きてるし。
「おはようございます」
「おはよー」
「何処か行かれるのですか?」
「ん~修行だよ~ちょっとランニングしてくるの。朝ご飯には帰ってくると思うけど、一応電話してね。直ぐに戻って来るから」
「分かりました」
「あっ、そだ。おはようと行ってきますのチューしよ」
「はっ、はい……」
ボクの言葉に祐理が顔を赤らめる。エッチには慣れて来たけど、まだまだ恥ずかしいよみたいだねー。うん、恥じらう女の子は可愛いね!
「ちゅ、ん……ん、ちゅく……ん……」
「ん、ん……」
祐理を抱き寄せて、祐理と口付けを交わす。唇を舐めて口を開かせてたっぷり唾液も送り込む。
「んー、ちゅく、ん……ちゅぷ、ん……」
お互いの唾液を交換して離れると、唾液の糸が出来ていた。それは直ぐに途切れちゃった。
「それじゃあ、また後でね」
「……はっ、はぃ……」
真っ赤な顔の祐理に背を向けて町内を走っていく。それもサッカーボールを足で蹴ってリフティングしながら。
「今日も一日元気に行こー」
声を出した後、ひたすら走る。走る距離は42.195キロ。フルマラソンだよ。そんな訳で、数十分も走っていると前方にあるお店のシャッターが開いて中から見覚えある男の子と女の子が出てきた。
「それじゃあ、お兄ちゃん頑張ってね」
「ああ、戸締まりを頼むな」
「うん。いってらっしゃい」
「おう」
シニョンキャップを付けた黒茶色の髪の毛の可愛らしい女の子に見送られて、黒髪の男の子がジャージ姿で走り出す。だから、ボクも速度を上げて女の子を追い越して男の子に追い付く。
「ん?」
「やっほー! 元気してるー?」
「えっと、確かクラスメイトの万里谷だったか」
「そうだよ、くさごろー」
「なんだよそれっ!? 俺は……」
そう、男の子は草薙護堂君。まあ、一緒の地域に住んでるし、会う確率は高いよね。
「え? 草薙護堂でしょ?」
「覚えてるんじゃねえか」
「うん。だからくさごろー」
「なんでだよ!」
「草薙の草と護堂の護を取ってどっかその辺の人から“ろ”を取ってきただけだよ」
「取ってくんな! 返してあげなさい!」
「えーいいじゃんかー」
「駄目だ!」
「じゃあ、クッキー」
「く、しかあってねえ。いや、草薙だから濁点を抜けばあってるのか?」
「美味しそうでいいよね」
「捕食する気か!?」
「ボクは男の子を食べる趣味はないよー。あっ、クッキーってひょっとしてそっちの人?」
ボクはサイドステップで距離を取る。ついでに身体を抱きしめて震える。
「違うわっ!! 俺はノーマルだ!」
「そうなの? ところで声を抑えないと近所迷惑だよ?」
「あっ、そうだな……って、お前のせいだろうが!」
「あっはっは、まあボクは迷惑なんて知ったことじゃないけどねー。そんなのは何処かその辺にポイ捨てしてきたし」
前世だろうけど。今は自由気ままに過ごす魔王様だしね。
「いや、捨てんなよ!」
「だから五月蝿いよー」
「お前が原因だろう……」
「叫んでるのはクッキーだからボクのせいじゃないねー」
「だからクッキーは止めろって……護堂でいいから」
「じゃあ、ボクもアストでいいよ。ところでゴドーはスポーツするの?」
一応知ってるけど、聞いておかないとね。
「俺は野球をやるつもりだけど、アストはサッカーか?」
「ボクは色々とやるつもりだけどねー。よっ、ほぉっ」
足で蹴っていたのを上げてヘディングをして位置を変える。また足に戻したり、後ろから前にやったり、その逆もやる。
「そういえば助っ人をやるとか言ってたな」
「ボクはチートだからねー」
「チートね。ところで、アストはどこまで走るんだ?」
「ん~今半分くらい終わったから、残りは21.0975くらい?」
「フルマラソンかよ! いや、それぐらいやらないと駄目なのか……」
「ふっふっふっ、余裕なのだよ」
重力付加までしてるしね。いやーこの身体は化物だ。高スペックすぎるよ。
「俺ももっと練習するか」
「なんだったら手伝ってあげるよ」
「それはありがたいが、まずは野球部に入らないとな。シニアリーグに所属しているかけど、練習足りないからな」
「そっかー。でも、シニアリーグか……色々と楽しそうだねー」
「野球にそもそも興味あるのか?」
「はっはっはっ、興味なんて別にないよ。だって、188.62くらいまでなら投げられるし」
「ちょっと待てっ!?」
ふははは、見稽古に不可能は無いのだよ、護堂君。
「それが本当ならプロリーグでも活躍できるじゃねえか……」
「ボクは嘘なんて言ってないよー? そうだねえ、今日の放課後に野球部に行くからボクのボールを受けてみなよ」
「いいだろう。約束だ」
「にゃっふふ、楽しみだね」
「ああ」
それからも護堂君と適当に話しながら走って途中で別れた。護堂君と別れた後もひたすら走って遠くまで行ったら、電話がかかってきたので転移魔術で帰って水浴びした後、美味しいご飯を食べた。