甘粕さんに青銅黒十字の事を教えて貰ってから一週間後、ついにあちらが動いたようで祐理が霊視してくれた。ボクとの交わりや訓練で祐理の霊視も効力が上がっているから可能だった。それも変な人を連れているのか、身体に力が満ちてくる気配がある。なので、リリアナを連れて七雄神社の系内でリーゼロッテの方と恵那とで待ち構える。恵那は立ったままで、ボクとリーゼロッテが賽銭箱の前に座っている。
「何が来るか楽しみだね、王様」
「そうだね」
「まあ、誰が来るかなんて青銅黒十字の事を考えれば直ぐにわかりそうなのだけどね」
青銅黒十字の盟主はこの時期かどうか知らないけど、一人しかいない。そして、その人物が青銅黒十字数名と日本人数名を連れて階段を登って来た。その人物はとっても見覚えがある。
「やあ、アスト」
「お兄さん、何しに来たの?」
「僕は彼らに頼まれたついでに依頼をしに来たんだ」
「ふぅん。じゃあ、そっちから聞こうか。王たるボクが発言を許してあげる」
ボクはとりあえず青銅黒十字の方の先頭に居る男性と執事服の老人とメイドの女の子に話を向ける。
「はっ。我が娘を返して頂きたく参上致しました。我ら青銅黒十字はサルバトーレ・ドニ様を盟主と仰ぎました。ですので……」
ボクの扱い方が酷いってのはバレてるんだろうね。そもそも一度も外に出してないし、あちらは魔女の系譜だし霊視でもしたのかね。それか他から情報が漏れた可能性も大きいね。日本側からだろうけど。
「そっか。いいよ、返してあげる。そろそろ飽きてきたしね」
ボクは賽銭箱の中に置いておいた両手両足がなく、バイブを入れられたマンコとアナルから精液を垂れ流して呆然としているリリアナを彼に向かって投げる。
「っ!? り、リリアナ……」
「ふふ、何時までも壊れないからもういらない。好きに連れて帰ればいいよ」
どうせリリアナはこちらに戻って来る。その時が壊れた時だ。
「ああ、ボクの子を孕んでるから他の男にあげるのは無しだから」
どうあがいてもリリアナはボクの物になるしかない。今度は絶望してからまたおいで。
「きっ、貴様……」
「さて、そっちはいいとして日本側の者達。四家の者が何用かな?」
「決まっている。恵那は俺の婚約者だ。返して貰う!」
狩衣を着た男がそう宣言をし、手をあげると武器を構える。そこに天然パーマで巻き毛のロングヘアひらひらのワンピース。顔立ちは秀麗でお人形さんみたいな小さな小学生くらいの女の子が出てきた。その子がこちらに指差して堂々と宣言してきた。
「貴方の悪逆非道もここまでよ! 王を偽る化けの皮を剥がしてやるわ!」
ボクは思わずお兄さんの方を見ると笑っていた。どうやら答えを教えていないみたいだ。そっちの方が面白いって思ったのかな? きっとそうに違いない。
「で、殺る気みたいだけどお兄さんはどうするの?」
「僕はお呼びがかかるまで見学かな」
「そっかー、じゃあ、恵那、リーゼロッテ。あの女の子達以外は殺していいよ。あの子達はボクがリリアナの代わりに玩具にするから」
「了解だよ、王様」
恵那が天叢雲劍を引き抜いて構える。すると即座に天叢雲劍が禍々しく輝き出す。
「そうね。身の程知らずにお仕置きが必要よね」
リーゼロッテが魔導書を片手に持ちながら立ち上がってボクの斜め横に立って恵那と並んだ。
「恵那、もうすぐ開放してやるからなっ! 」
「別にいいよ。恵那はもう王様としちゃったし」
「恵那っ!!」
「それに王様の方が恵那を満足させてくれるからね」
「らしいわね。寝取られたんだから、大人しく諦めなさいよ、惨めな負け犬さん」
「このっ!?」
「うわぁ、結構抉るね……」
ボクは楽しみながら茶番を見学しようと思う。そして、それはお兄さんも変わらない。2人対21人という圧倒的な数の差だけれど、安心して見ていられる。恵那は少し厳しいかも知れないけど、正真正銘の規格外が存在するしね。神に勝てなくても、余程相性が悪いか条件が悪くないと負けることが無い不死であり無限の呪力を持つバビロンの魔女が存在するんだから。
「皆の者は手を出すな」
「しかし……」
「構うな。お前達はリリアナを連れて撤退しろ」
「了解しました。カレン、リリアナ様をお連れしろ」
「お祖父様はどうなさるのですか?」
「主と共に死地に向かう。後の事は頼んだぞ」
「……はい。皆さん、撤退しますよ」
老人の執事と男性以外が素早く撤退していく。
「ふふ、この私から逃げられると思っているのかしら?」
「貴様の相手は我々だ。バビロンの魔女よ」
「ええ、手出しはさせません」
執事が腕を振るうとワイヤーが伸びて魔術を使おうとしていたリーゼロッテに襲いかかる。リーゼロッテは魔術を切り替えて瞬時に火炎弾を作り出して吹き飛ばす。そこにいつの間にか騎士の鎧を着込んだ男性が飛び込んでリーゼロッテを切断する為に大剣を振るう。それを見切って避けながら近距離から騎士に向けて火炎弾をぶっぱなして吹き飛ばすリーゼロッテ。自身も吹き飛びながら位置を変えて次々と火炎弾を作り出して放っていく。ボクは、その火炎弾を全て飲み込んで攻撃を無効化する。
「? どういうことかしら、ご主人様?」
「いやさ、ここって七雄神社じゃん? 流石に祐理に無茶苦茶怒られると思うんだよね」
「ああ……そうね。仕方ないわね……祐理が怒ったらご飯のおかずが何品か減るわね」
「それはまずいよ! 恵那が押さえてるから結界よろしく」
恵那がボクを狙って飛んでくる式神などを斬り裂いて防ぎ、逆に剣線を飛ばして相手を切断する。流石にそれなりに優秀なのか、恵那でもなかなか攻めきれてないようだ。まあ、ボクを守ってるからなんだけどね。
「2人の相手を追加だけど大丈夫なのかしら?」
「ちょっと本気だすから大丈夫だよ!」
「そう、わかったわ」
恵那が前に出て天叢雲劍の剣を構えて祝詞を歌いだす。それは日本の物ではない。
「エリ、エリ、レマ・サバクタニ! 主よ、何故我を見捨て給う! 我が力なる御方よ、我を助け給え、急ぎ給え! 剣より我が魂魄を救い給え。野牛の角より救い給え! 我は主の御名を告げ、世界の中心にて御身を讃え、帰依し奉る!」
ダヴィデの言霊を使い、天叢雲劍を強化する恵那。恵那も確かに使用条件である武力と魔力が充分あるし、何よりもリーゼロッテとボクに習っていたのだから使用は問題はない。
「恵那が西洋魔術を使うだとっ!?」
「ふふ、教えて貰ったんだよ。そして、恵那はまだ終わらないよ! 天叢雲劍よ。願わくば我が身を贄とし、荒ぶる御霊を鎮め給え。ちはやぶる神の井垣も超えぬべし――今は
神降ろしすら実践し、より凶悪な気配を放ち、武力を底上げする恵那。ボクの加護により、コントロールは効いている。天叢雲劍が呪力を吸い取り、力とするが闇を全て吸う事など出来ないし、そもそもボクを経由して呪力を送っているのはリーゼロッテだ。つまり、使いこなせていないボクよりも事呪力に関しては優秀なリーゼロッテが調整しているのだから桁が変わる。
「そして、ここからが事件! かけまくもゆゆしきかも、
恵那は更に禍歌を口ずさみ人身を強化する。それに得られる力はもはや人外の領域の更に外に踏み入れる事になる。
「
禍歌を口ずさみながら圧倒的な身体能力で接近して容赦なく身体を切断して殺して行く。魔術すら斬り裂いて天叢雲劍の力とする恵那は本当に面白い。それも神社にできるだけ被害が出ないように戦っているし、飛んでくるワイヤーを吹き飛ばしたりしている。青銅黒十字の男性はそんな恵那に押されながらもなんとか耐えているが、他の連中はとても対応できていない。
「
そして、タイムアップが訪れて世界が書き換わる。ここからは更に地獄だ。深層意識に働きかけて相手の記憶を読み取って悪夢を実体化させて見せる。そして、それは精鋭を誇った禁書目録聖省の討伐部隊もこの魔術の前に為すすべなく敗れ去った事から絶大な威力を誇る。そもそも記憶から読み取られて作り出されるのだから無限に出現するのだ。高度な幻覚は実際に傷を与えるが、これはそれを超越して質量ある幻覚にまでリーゼロッテの膨大な知識と呪力によって昇華されている。大概の者がなすすべもなく滅ぼされていく。
「いやぁ、まさに地獄絵図だね、アスト」
「そうだね~」
鬼神と化した恵那やリーゼロッテ本人も殲滅に加わればこの程度の人数敵ですらない。
「えっ、恵那……たっ、助け……」
「駄目だよ、王様は女の子以外殺せって言ったんだもん。じゃあね」
「ひっ、ああああああああああああぁぁぁっ!!」
元婚約者の首が恵那自身の手によって斬り飛ばされる。他の者は焼き滅ぼされたり自らの記憶によって殺されていく。まつろわぬ神にトラウマを植え付けられた者にとって、まつろわぬ神が幻覚とはいえ召喚されるのだからエグいことこの上ない。
「ここまでか……」
「そのようですな」
「サルバトーレ卿、お願いしてもよろしいでしょうか」
「ああ、構わないよ。僕も戦いたくて来たんだからね」
「やっぱり?」
剣を引き抜いて召喚された神々を瞬時に斬り伏せるお兄さん。本物と幻覚の偽物では勝てる事はない。いや、そもそもこの
「恵那、リーゼロッテ。そこの2人はいいから、女の子だけ捕らえておいて。リリアナを連れて行った方は見逃していいよ」
「わかったわ」
「うん。じゃあ、恵那は冬姫ちゃんを捕まえてくるね」
「ええ、いってらっしゃい」
「待ってるよ」
恵那を見送った後、ボクは立ち上がってペンダントを外して魔槍を召喚する。
「一応、蘇生の権能は2回まで使えるけど、そっちは?」
「こっちは1回かな。不死身だけど完全に再生は1回だけかな」
「じゃあ、殺り合うか」
「うん♪」
呪力を全身から放出させて構えた魔槍を振るう。斬撃が不可視の刃となって飛んでいく。
「僕はここに誓おう。僕の剣に斬れぬものはなしと!」
こちらが飛ばした斬撃を斬撃で見事に斬り裂くお兄さん。斬撃の飛ばしあいじゃ剣と槍じゃあボクが不利だ。だから、さっさと使う事にする。
「リーゼロッテはその2人を守っててね」
「ええ、わかったわ」
「ボクは誓う。欲望のままに行動する魔王である事を!闇を支配し、天すらも飲み込み、全てをボクの支配下に置く魔王である事を!」
言霊により呪力を増幅する。
「ボクの前に立ちふさがりし者を蹴散らせ、
手を頭上に掲げ、空から金色に光り輝く巨大な大剣をお兄さんに向かって叩き落とす。
「奪った権能はよりによってそれか……」
「っと」
背後から振り下ろされた剣を魔槍を背後に回して防ぐ。もちろん、背後から襲いかかってきたのはお兄さんだ。
「最初から逃げて正解だったよ。一度見ていたからね」
「ですよねー」
近距離から振るわれる高速の剣技を魔槍でさばいていく。はっきり言って尋常じゃない技量だ。捌ききれなくてボクに傷が増えていく。剣がまず常人じゃ視認できない速度だ。でも、だんだんと対応できていく。そして、何よりボクには持って来いの手段がある。
「その槍、斬れないけど何で出来てるんだい?」
「暗黒だよ。それも原初の暗黒だからそっちの権能じゃ斬れない!それと、これでどうかな!」
「っ!?」
「パンドラボックス!」
お兄さんの
「これでボクの魔槍は即死攻撃だよ」
「そのようだね」
死の言霊を常時発動させているこの魔槍は既にお兄さんの身体を侵食している。
「いや~まいったね。うん、今回は僕の負けでいいよ。だからそれ、返してくれるかな? これから本番があるんだからさ」
「いいよ」
パンドラボックスを開けて
「リーゼロッテ、解除していいよ」
『ええ、わかったわ』
瞬時に
「悪いけどこれで義理は果たしたよ。後はそっちで片付けるといい」
「はい……ありがとうございました」
男性と執事がお兄さんにお礼を言う。お兄さんは懐から神具を取り出してボクに投げてくる。それは金属の一部だったが、宿っているのは神力で間違いない。
「よろしくね」
「はいはい。これを代価にお仕事か~」
「そうだよ」
「まあいいや。じゃあ、お二人さん。帰ってリリアナが身も心もボクに差し出すって言ったら送り返して来てよ」
「……」
「どのようになさるおつもりですか?」
「ボクの権能で身体を改造してボクの騎士にするだけだよ。人間じゃなくなるけどね」
「……分かりました。帰るぞ」
「はい」
2人が帰って行くのを見送った後、ボクは恵那に捕らえられている冬姫に近づいていく。
「ひっ!? いっ、いやっ、来ないで……」
「今日から君はボクの玩具……いや、リリアナの代わりだからペットだね」
恐怖で震えて必死に逃げようとする冬姫にボクは赤い犬用の首輪をつけてあげる。
「ペットに服は必要ないよね」
そして、首元を掴んで一気に服を破き捨てる。
「いやぁああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
下着も全て剥ぎ取って、生まれたままの姿にしてやる。冬姫の身体は高校生のはずだが、小学生のひかりよりも胸がなく幼い感じがしてしまう。
「ボクに逆らうと殺すから」
「あっ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
じっくりと見つめてその身体に触れながら囁いてやると、冬姫がブルッと更に震えて股間から液体を……おしっこを撒き散らかした。
「これは下の躾からしないと駄目だね」
「ひっ、ひぃぃぃっ」
「アスト、時間がかかるなら僕はホテルに戻って寝るよ」
「あっ、そうだね。直ぐに準備するよ。でも、直ぐに戦える?」
「もちろんだ。こっちはろくに呪力を使ってないしね」
明らかに剣技と剣の強化だけだったし、それもそうか。ボクはあえて派手にやったけど。
「じゃあ、リーゼロッテお願い」
「わかったわ」
「ひぎぃっ!? いっ、痛いっ、ゆっ、許してっ」
「許して欲しい?」
「はぎっ!? はっ、はいっ、許して、お願いっ」
「じゃあ、ボクのをその綺麗で小さなお口で奉仕するんだ」
「ひっ!? 汚いっ!? いやっ」
ボクは取り出した肉棒を冬姫の身体をずらして顔に当てる。
「ほら、奉仕してボクをイカせないと何時までもお尻を叩くからね」
「うぅ……れろっ……うぐッ!? んぶぅぅぅぅっ!?」
「そんなんじゃ何時まで経っても終わらないよ」
冬姫の頭を掴んで無理矢理口内の奥へと押し込んでお尻を何度も叩くと次第に自分で舌を絡めてきた。泣きながら一生懸命に舐める冬姫のお尻を何度も叩いて頭をボクの望むままに動かしていく。精液と小便を何度か飲み込ませ身体の力が抜けてただ肉棒をしゃぶるだけになったが、時たまこちらを睨みつけてくる。
「ふぅ、終わったよ」
「ご苦労様、お兄さん」
「しかし、手に入った権能は微妙だな」
「そうなんだ?」
「周囲一帯の文明を半日ほどの間中世レベルまで退行させ発明を封じるものだからね。そっちはどうだい?」
「こっちは武器を作る権能だね。お兄さんに今度剣を作ってあげるよ」
「それはありがたいね。期待して待ってるよ。さて、ボクは帰るよ」
「わかった」
「ゴホッ!? ゴホッゴホッ、おぇぇぇぇっ」
口から引き抜いた肉棒を吐いている冬姫の髪の毛で綺麗に拭き取ってから仕舞う。
「解除していいよ」
「ええ」
「ほら、四つん這いで歩いて来い」
「そっ、そんなっ!? せっ、せめて、ふ、服を、服をください」
「駄目だ。早くしないと必要ない手足を切り落とすぞ」
「っ!?」
リリアナの姿を思い出したのか、冬姫は大人しく四つん這いになる。
「恵那、先に行って。その後を冬姫を歩かせるから」
「私はご主人様と一緒ね?」
「うん。遅かったら鞭で叩こうか」
「そうね。それがいいわ」
「ひぎっ!? いっ、痛いィィっ!!」
震える冬姫を無視して恵那が歩き出す。なので早速鞭が振るわれて冬姫は裸の状態で四つん這いになり、犬と同じように移動する。惨めな姿を晒し、羞恥心で身体を赤くし、他に人が来ないかビクビクしながらで祐理の家への道を歩いていく。新しい子は楽しめそうだ。