※この作品はR-18です。

闇を従えし魔王   作:ヴィヴィオ

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第37話

 

 

 日本の銀座は現在、大変な事になっている。空にはワイバーンが飛び回り地上にはオークやゴブリンなどのモンスターと一緒に何処かの国の兵士がいる。それらに襲われている人達を撮影する為に空を飛んでいるマスコミのヘリコプター。ワイバーンがヘリコプターへと突撃していく。

 

「リーゼロッテ」

「ええ」

 

 リーゼロッテが炎弾を放ってワイバーンを火達磨に変えていく。それと同時に転移してヘリコプターに乗っていた者達を連れてきてくれた。

 

「さて、王命において命ずるね。秘匿する必要はないから思いっきり暴れちゃおう」

「いいわね」

「では、妾から行こう」

 

 アテナがフクロウを沢山出現させ、突撃させる。フクロウは易々とオーク達を貫いていく。それだけじゃない。

 

「我が眷族達よ、蹂躙せよ」

 

 巨大な蛇も多数出てきてワイバーン達を食い散らかす姿は怪獣大決戦みたいな光景になる。

 

「これはボクも負けてられないね。おいでアジ・ダハーカ」

「むっ」

「ふふふ、負けないよ」

「良かろう」

 

 巨大な黒いドラゴンの出現によって更に悲鳴が上がる。

 

「なっ、なんなんだっ!!」

「これらはどうするの?」

「守護すべき国民は助けないとね。建前的に」

「建前ね」

「あははは、さすがは王様だね」

「王よ、お待たせいたしました」

「うん」

 

 恵那やリリアナ達も来たのでボクも槍を持って敵陣に突撃を……と思ったらもう終わっていた。アテナとアジ・ダハーカが一掃していた。もちろん、微かには残っているがみんな逃げていっている。そこをリーゼロッテに纏めて焼却処分されている。

 

「ボクの取り分……」

「致し方ないかと」

「うむ、スッキリしたぞ」

 

 大鎌を持ち、トーガのような服を返り血で真っ赤にしたアテナが薄く笑いながらやってくる。

 

「仕方ないなあ、アジ・ダハーカを出した時点でこの結果はね」

「当然です」

「じゃあ、王様。私達は残敵の掃討にうつるね」

「お願い。ボクは……」

「後始末をお願いしますね。これ、生放送みたいです」

 

 いつの間にかやってきていた甘粕さんがボクの手を掴んでいた。彼が指差す方向にはカメラを構えた報道陣がいた。

 

「……」

「政府のお偉方から問い合わせが来ていますよ」

「潰しちゃう?」

「やめてください。それとそちらの女神ですが……」

「予定通り手に入れただけだよ。まあ、面倒な事は任せるからね!」

「ちょっ!?」

「さらばっ!! あっ、復興支援とか治療とか救助とかお願いね」

 

 甘粕さんの腕から抜け出してアジ・ダハーカに飛び乗って逃げる。もちろん、アテナ達も連れてだ。

 

「まったく……勅命には逆らえませんからね」

 

 いやはや、少しやりすぎちゃったかも知れない。でも、別にいいよね。そう思っていた時期もありました。それが数ヶ月前のボク。

 

 数日後のボクの前には大量の書類と各方面から文句などが書かれた手紙がある。秘匿すべき魔術を盛大に晒した以外にも色々とばらしたからね。まあ、同じカンピオーネ以外はどうでもいい。それ以外に面倒な事があるとすれば彼らの言葉を理解したボク達に協力要請がくるくらい。もちろん、手伝ってあげている。そんな訳でアテナとは軽いスキンシップ程度しかできていない。まあ、軽く調教しているくらいだ。

 

「旦那様」

「どうしたの?」

 

 巫女服姿の祐理がボクの部屋に入って来た。

 

「お客様です」

「通していいよ」

「はい」

 

 祐理が少しして連れてきたのは日本の総理大臣、北条さんだった。ボク達は現在、協力関係にある。

 

「何の用かな?」

「はい。特地に自衛隊を派遣する事に致しました。つきましては協力を要請したいのです」

「いいよ、面白そうだし」

「ではよろしくお願いします。もちろん、こちらに神が現れた場合は……」

「任せてよ」

 

 向こうでもいろいろと楽しめそうだねえ。

 

 

 

 

 

 

 

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