ピニャ
「なんだこれは……」
防壁の上か見える光景に絶望する。一面を埋め尽くすかのように軍靴を鳴らしながら歩いてくるのは、万を超えている兵士。
「嘘、でしょ……姫様、アレ……」
「し、死体……」
「グールですな……おそらく、アルヌスで死亡した連中でしょう」
「ど、どうしましょう」
「どうもこうも防衛するしかありませんでしょう」
「全員で逃げれば……」
「無理ですな。四方向からそれぞれ万を超える連中がせまってきています。我々だけならともかく、民やミュイ様を連れてとなると不可能かと」
四方向から同時に万を超える兵力がこのイタリカを包囲するように迫ってきているみたいだ。空からも大量の何かがいる。
「ピニャ様、これはもうどうしようもありません。今ならどうにか逃げられます」
「イタリカを見捨てるというのか!」
「どうしようもありませぬ。イタリカの防衛力では二日と持ちますまい」
「しかし、妾の騎士団が……」
「騎士団一つでは相手になりますまい。ましてや、この後からアルヌスを占拠している連中が襲ってくるのです。相手は数十万の軍勢を一夜で滅ぼせるのですぞ。疲弊した騎士団では相手にもなりますまい」
「姫様、我等が残って指揮をとります。ですので、せめて姫様だけでもなんとか突破してください」
「そうですね。姫様をこんなところで死なす訳にはいきません。ただちに逃げる用意をしてくさい。おそらく、明日には攻めてくるでしょう」
「ふざけるな、妾は……なにをするっ!」
「無理にでも連れていかせていただきます」
くっ、これは致し方ないのか。姫である妾にはどうしようもないというのか。
ミュイ
夜。メイド長のラムが教えてくれたのはピニャ様達が暗闇を利用して街から脱出しようとしていること。私はどうすればいいのかわからない。
「どうしたらいいの?」
「相手は総勢十万はいます。イタリカの戦力では嬲り殺しとなります。可能性があるとすればピニャ様達のように逃げるか、先の王を名乗る竜使いの奴隷になるかです」
ピニャ様達と一緒に逃げるのが一番いいと思う。でも、そうすると民やアウレアがひどい目にあうと思う。お父様とお母様が残してくれた大切な街が、壊れちゃう。それは嫌だ。でも、奴隷になるのも嫌。こういうとき、お父様達はどうしたのかな?
「ねえ、お父様やお母様はこういう時、どうしたの?」
「あの方達なら、自分達のことよりもイタリカと民を優先なされたでしょう」
「そう……わかったわ。しばらく一人にして」
「かしこまりました」
一人になってからバルコニーにでる。そこで静まり返った街をみてから、館の中を歩きまわる。使用人の人達の部屋も含めて、全部歩きながらお父様や皆の思い出を確かめていく。
私の身長を計った柱の傷や、花瓶を落としてラムに怒られてお母様達に慰めてもらったり、今はもう亡くなった両親との思い出に涙がでてくる。
「っ!」
アウレアの部屋に入ると、酷い臭いがしてくる。慌てて中に入ると、ベッドの上に裸のアウレアが白いねちょねちょした液体塗れでぐったりとしていた。
「アウレア、アウレア!」
近付いて揺さぶると生きていることはわかる。けれど、お尻の穴と大事なところ、蛇の口が開いたままになっていて、白い液がいっぱいでている。胸が動いて、口から白い液体がでているから、生きているのはわかる。
「ラ、っ!」
扉を開けて人を呼ぶために声をあげようとすると、アウレアの髪の毛の蛇が私の口を塞いでくる。喋れなくなって、暴れようとうするけれど身体が蛇に巻き付かれてどうしようもなくなる。
そのままアウレアの上に連れていかれて、いつの間にか立って後ろにいたアウレアのどろどろの身体に抱き着かれ、彼女の身体から漂ってくる臭いに気持ち悪くなる。
必死に顔を後ろに向けてアウレアの表情をみると、彼女の瞳は白目を向いていて気を失ったままだとわかる。同時に心の底から恐怖心が湧き上がってくる。
「こんばんは!」
「っ!? んんっ!」
昨日、やってきてアウレアを攫っていた女の子が、月明かりに照らされる私の影から浮き上がってくる。
「ここじゃなんだから、移動しようか」
「っ‼ ンンン!?」
私とアウレアの身体が暗闇の中に沈んでいく。何度も叫んで暴れるけれど身体は動かずに首まで闇の中に入っていく。私が食べられていくみたいで、恐怖のあまりお漏らしをしてしまいました。
次に気づいたら、謁見の間で玉座に座っているアウレアの上に座らされていました。両手と両足、首はアウレアの蛇に巻き付かれて玉座に固定されていて、動くこともできません。目の前には女の子と黒色をしたピポグリフと思われるモンスターが臥せっていて、その背中に横座りして足をぷらぷらさせている。
「アウレアになにをしたのですか!」
「何って、ただレイプしただけだよ。ああ、今の状態なら心配いらないよ。彼女は気を失ってるから、ボクが操っているだけだからね~。アウレアは君のためにボクとゲームして、必死に耐えて頑張ってたよ。ま、ボクが勝ったけどね」
「アウレア……ごめんなさい……」
私のためにこんなになるまで、頑張ってくれたのに怖いと思ってしまったし、少し疑ってしまいました。
「さて、返答を聞く前にイタリカの現状を見せてあげるよ。イタリカは現在、約六万の軍勢に包囲されているんだ~」
「ろ、六万……」
両手を頭の後ろで組んで私の前でうつ伏せになりながら、ピポグリフの毛に顔を埋めて足をぱたぱたさせてなんでもないかの言ってのける。私には信じられないことです。もしかしたら、その数は嘘なのかも知れません。
「あ、信じてないね」
「それは……」
「いいよ。みせてあげる」
女の子がピポグリフから降りて、こちらにきて私の顔に手を添えて口付けをしてきました。すぐに舌が入ってきて私の舌と絡めていきます。ぬるぬるして不思議に思っていると、頭の中に知らないはずの知識が入ってきました。すぐに視界が空に上がっていって、イタリカを見下ろすみたいになりました。
イタリカの外には四方と空に沢山のモンスターや化け物が大人しく、日の出を待っています。更に奥をみていくと、小さな女の子をみつけました。その子は私にこんなことをした女の子と似通った服を着ています。彼女はこちらを見詰めて……呟きながら何かを投げる姿勢をとりました。
「おっと、それ以上はいけないみたいだね」
瞳を開けると、私の顔の近くに槍の先端がありました。女の子が槍を掴んで助けてくれたみたいです。
「こ、これは……」
「直接みるのもだめかー」
女の子は自分の身長と同じくらいの槍をくるくると回しながら遊んでいます。天井をみると、穴が空いていました。槍をとめてくれなければ、私は死んでいたと思います。
「で、どうするか決めた?」
「あの、私があなたの奴隷になればイタリカを守ってくれますか?」
「うん、守ってあげるよ」
「メイド達もですか?」
「もちろん。彼女達もこのままここで過ごしたらいいよ。君がボクの相手をするのは、ボクが遊びにきた時やアルヌスに来た時だけでいいしね。もちろん、支援もしてあげるし、今よりも発展するだろうね♪」
私がイタリカのためにできることなんてあんまりない。女の子の奴隷になってイタリカが助かるのなら、その方がいい。お父様達が残してくれたこの町と人がなによりも大切にしないといけない。そうですよね、お父様、お母様……
「わかりました。あなたの奴隷になります。だから、イタリカを守ってください」
「うん、良い子だね。自己犠牲は好きだよ。イタリカもボクの物として日本に編入するから、守る理由もできるしね」
彼女は私の頭を優しく撫でてくれます。帝国から独立して日本に入ることで、この子の庇護を得られるということだと思います。
「それじゃあ、ちょっと増援を呼ぼうかな」
女の子は何か箱みたいなのを取り出すと、虚空に向かって話しだしました。
「狭間さ~ん、聞こえる?」
『陛下、念話を使うなら電話を鳴らす意味はありますか?』
「寝ているかと思ってね~」
『そうですか。それでご用件は……』
「王として命じるね。全航空部隊はスクランブル発進。戦車隊は戦闘開始と共にゲートを開くから、そこを通って早朝に出撃。歩兵部隊と工作部隊は今からゲートを開く。装備は全力戦闘。防衛戦力はリリアナと祐理に頼んで。一応、リーゼロッテも連絡してアルヌスにいてもらうからね」
『相手はどなたですかな?』
「アテナ♪」
『は? 今なんと?』
「だから、アテナ♪」
『いや、待ってください。なにしてるんですか?』
「アテナとゲームだよ。彼女がイタリカを襲ってくる賊共に力を貸して、ボクがイタリカを助ける」
ど、どういうこと? つまり、盗賊達は仕込まれていたということですか?
「主犯はまさか……」
「違うよ。もとからイタリカを襲うつもりだった敗残兵と、イタリカを使ったゲームをしているだけ。神様と神殺しのゲームだよ」
神様と神殺しのゲーム。そんなのにイタリカは巻き込まれて……
『しかし、そこまでしてイタリカを守る必要はあるのですか?』
その言葉に身体がビクッとなる。守ってもらわないといけないから。必死に声をだそうとするけれど、守ってもらえなかった場合のことを考えると身体が震えてくる。
「あるよ。イタリカの領主から、日本に編入したいと願いを聞いて、ボクが認めた。だから、イタリカの、フォルマル伯爵領は日本の領土だ。領土を守るのは必要だよね?」
『陛下の許可があれば総理大臣の許可はいりませんからな。まあ、一応連絡はしておきますが、そちらの領主様にお答願いますか? 形式的に必要なので』
「いいよー。はい、助けてっていえばいいよ」
「た、たすけてくださいっ」
『陛下? 子供の声なのですが……』
「この子11歳だからね。両親いないから、彼女が当主だって」
『了解しました』
「じゃあ、みんなに言っておいてよ。戦争の時間だって♪」
『わかりました……』
箱を直すと、女の子はこちらを向いて笑いかけてきました。
「さあさあ、ゲームをはじめよう。アテナとの楽しい遊びの始まり始まり♪ まずはイタリカを物理的に封鎖しようか。ほいっと」
地面が揺れて窓から見える外にいきなり壁が現れました。それはイタリカを覆っているようです。
「さて、アテナは日の出と共に攻めるつもりみたいだし、まだ時間はあるか。まあ、ボク相手に夜に喧嘩を売るはずがないよね♪ うーん、アテナからみられないようにしたし、これでゲートを開いて自衛隊に防壁を強化させて……いや、ボクがやったほうがいいか。ダイヤモンドの防壁にしてやろう。あと、溶岩の川でも流して……それはやりすぎか。間欠泉あたりでいいや。まあ、ボク相手に他者を使ったゲームをやるほうが悪いよね♪」
と、とりあえずこれで助かるみたい。
「んじゃ、遊ぼうかな」
「え?」
女の子は私の首元の服に手をやると、そのまま掴んで引き裂いて服をビリビリにして下着も全部取られました。残っているのは左右にある残骸だけです。
「いやぁぁぁぁっ!!」
「うん、小さい乳首と膨らみかけのおっぱい。いいね、興奮してきたよ!」
叫ぶ私を無視して、玉座の膝掛けに肘をついて私の顔の前に股間をもってきます。そして、ズボンのチャックを外しておちんちんを取り出してきました。
「お、男の子……?」
「そうだよ♪ 今からコレを口に入れるんだ。でも、その前に首輪かな」
革製の紐がついた赤い首輪を首に嵌められ、私は自分が奴隷になったのだと思い知らされます。
「じゃ、ミュイ。舐めてみようか。大丈夫、汚くないよ。アウレアがちゃんと掃除してくれたからね♪」
逆らうことのできない私は、恐る恐る舌を臭くても気持ち悪いおちんちんに舌を這わせていきます。