※この作品はR-18です。

艦隊これくしょんのR-18な短編作品詰め合わせ   作:dn88k

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 艦これ父娘相姦モノの新作になります。御蔵は非常に真面目でお堅い印象を与えますが、その背後には飢えるような欲望を抱えていて…という、そんなストーリーです。


実娘・御蔵は真面目な小悪魔

 ある邸宅の一室で、三人が歓談していた。その内訳は、成年の男女が一人づつと、幼年とも言える少女が一人である。

「……という訳でこいつも頑張ってくれていてなあ。俺も助かってるよ」

 男が隣にいる少女の頭を撫でながら言った。この男は近年問題となっている、海に出現して人類を攻撃して回る謎の存在である、いわゆる深海棲艦を討伐するために編成された艦隊を率いる司令官である。メインの基地とも言える鎮守府では提督と呼ばれる事が多い。そして、その隣にいる少女はその艦隊を構成するメンバー、いわゆる艦娘の一人である。鎮守府では「御蔵」の名で呼ばれる。艦隊の中でも、対潜戦を主任務とする海防艦のグループに属するが、その中でも実績は頭一つ抜けており、実質的なエース格と言えた。

「へえ、すごいじゃない! 出来のいい娘を持ててお母さんも鼻が高いわあ」

 楽しそうにそう答える成人女性、彼女は提督の妻であるが、現在は提督や御蔵とは別居中である。

 別居しているからといって別に提督が妻と不仲という訳ではない。むしろその関係は現在でも良好そのものである。そもそもの話をしてしまえば、提督が自分の仕事の危険性を鑑みて、元々籍すら入れてなかったのである。だから、この二人を夫婦と呼ぶのも厳密には不正確であった。ただし、子供は一人だけ居る。それが提督の隣にいる御蔵であった。この少女の存在が、提督達が夫婦であることの数少ない証なのである。もっとも、そんなたった一人の愛娘が自ら志願して海防艦・御蔵として着任してきた当初は提督も妻も困惑を隠せなかった。提督が命を落とす危険性があったからあえて籍を入れていなかったのであって、こんな事になるとは思っていなかったのだから当然ではあった。

「最近は大分落ち着いてきている印象があるけれど……」

 妻は言う。

「うん、向こうにもこっちと会話を試みる奴がいるようでな。そういった連中の協力が取り付けられるからある程度楽が出来るようにはなったよ」

「ニュースでもやってたわねえ」

 とにかく、一方的に被害を被る状況では無くなった事は確かだ。しかし、今だにこう着状態を脱した訳ではなく、油断はできない。

「でも心配だわあ」

「何が?」

「艦娘ってこの子みたいに可愛い子ばっかりなんでしょう? そんな子達にあなたが取られないかって……」

「何を言ってんだ。部下は部下だろ」

 提督は苦笑いした。

 妻は少々風変わりなところがあるものの、やはり彼にとっては良妻と言って良かった。

 

 話は提督達の次の休暇の件に移行した。

「ああ、あそこに行くのね?」

 妻は楽しげに言った。

「うん、こいつが興味があると言うんでなあ。遊園地でもいいんじゃないかと思ったんだが……」

 提督がそう言うと、御蔵が、

「遊園地も面白そうなんですけど、一度見てみたくて……お母さんは来てくれますか?」

 と言ったからか、妻も上機嫌でスマホを取り出し、スケジュールを確認する。と、途端に彼女の顔が暗くなった。

「どうかしたか?」

「ごめんなさい。この日はお仕事入っちゃってるわ……」

 聞いた側の二人は、タイミングが悪い、と思ったものの、悪く言うつもりはなかった。妻は妻で多忙な事を知っていたからだ。

「仕方ない。二人で行くか」

 と提督が言うと、御蔵は、

「はい」

 と返事をしてうなずいた。

 

 

 そして当日、提督は誰かに揺さぶられて目を覚ました。

「お父さん! 今日はお出かけの日ですよ!」

 御蔵であった。どうも楽しみにしていたのか、自分よりも先に目を覚ましていたらしい。

「お前、ちゃんと寝たか?」

 提督は聞く。楽しみになりすぎて眠れなくなるのは往々にしてあるパターンだ。

「ちゃんと寝てました。でも、時間よりも早く起きちゃいまして……」

 照れ臭そうに言う。

「んー、そうか。なら良いけどな」

 提督が体を起こしながらそう言っていると、

「お父さんは体調に問題はありませんか? 昨日は遅くまでお仕事をされていたようですけど……」

 と御蔵が不安そうに聞いてくる。

「いや、いつもより多かったって程度だ。問題は無いよ」

「はい……ですが、疲れは後に響くことがあるので少し気になります」

 真面目で思慮深くて、そして心配性。それが御蔵の性格と言えるだろう。

「大した事じゃない。それよりもお前と出かけて気分転換を図った方がずっといい」

 提督は着替えを取り出しながらそう言った。

「そうですか……」

 御蔵はほっとしたような表情を浮かべた。

 

 今日の目的地は都心部にある大型デパートである。百貨店という形態をとる店舗としては日本では最も古い部類に入ると言って良い。

 今日の為に御蔵は御蔵で随分と着ていく服装に気を遣ったようだ。その姿は実年齢よりも大人びているように見えた。提督は最初、不思議なものを見るような表情だった。

「どうかしましたか?」

「……いや、なんでもない」

 大人びて見えるのはその性格もあるのだろうと思った。この歳で落命と隣り合わせの仕事をしているのも影響はしていよう。ただ、現地の大型デパートに入店した際、

「色々あって見てるだけでも楽しいですね!」

 などと言いながら、そこでの買い物で、はしゃぐように喜んでいるありようは、年相応であると思わないでもなかったが。

 せっかくである。御蔵の為にいくつか服も買ってあげる事にした。御蔵本人は「いいのですか?」と言いつつ遠慮したげな表情を浮かべたが、提督は、

「別に今日くらい構わんよ」

 と言って該当する売り場に向かっていった。

 案の定というべきか、御蔵が試着した服はそのどれもが彼女に良く似合った。それは担当する店員が感心するほどである。

「ええと、本当に似合いますか……?」

 と御蔵は聞くが、店員は楽しそうに肯定し、次はこの服なんてどうでしょう、と更に別の服を勧めてくる。どうも御蔵に試着をさせると非常にファッションとして決まって見えるせいか、店員側のテンションが上がってしまったようだ。

 半ば着せ替え人形のような状態になっていたが、御蔵自身は悪い気がしなかったらしい。提督もその見た目の良さに感心しつつ、御蔵が特にこれと言った服を当然のように購入した。

「本当にいいんでしょうか?」

 店を出る際、御蔵は提督にそう言った。まだ遠慮していたようだ。

「だから構わんって。素直に貰っとけ。で、それ着てまたどっか行こう。な?」

 と言った。御蔵は嬉しげな表情を浮かべて、

「はい」

 と返事をした後、

「そう言えば、店員さんも色々と着せてくれましたけど……」

 と不思議そうに言った。そんな彼女に対して提督は、

「当たり前かもなあ。お前は元々見た目が良い」

 とさらりと答えた。

「えっ……」

 御蔵の顔にさっと赤みが走る。しかし、前を向いていた提督がそれに気づく事はなかった。

 

 提督と御蔵は今日、鉄道を利用してここまで来た。帰りも同じく鉄道を使うつもりである。二人はデパートから近いJRの駅まで歩いた。

「……ん?」

 提督は不審そうな声を上げた。そこで二人が見たのは苛立ったかのような雰囲気を醸し出す黒山の人だかり。何かと思えば信号故障で運行再開の目処が現状では立っていない旨のアナウンスが流れていた。

「え? 電車、止まってるんですか?」

 不安そうな表情の御蔵が提督を見上げながらそう言ってきた。

「そうらしいな。やむを得ん、少し遠回りになるが地下鉄にしよう。ここから戻る形になるが」

 提督がそう言った後、デパートの最寄り駅である地下鉄駅を二人は目指した。

 ところが、悪い事は重なるのか、その駅まで行ってみて二人は愕然とした。

 こちらも人だらけで、人々も先程より殺気立っているようにさえ見える。聞けば半蔵門線で発生した車両故障のせいで一時運行休止を行っており、その煽りを食った銀座線もまともに動いていないのだと言う。

「まさかこうなるとは……」

 呆れたように提督は呟いた。そして、御蔵の方は唖然としたような表情で提督を見上げたり、改札の人々を見たりといった事を繰り返していた。

 

「まあ、そうなっちまうかあ。半蔵門線が止まってんだからどうしても銀座線だってな……」

 とりあえず改札近辺まで行って様子を見ていた提督がため息がてらそう言いながら戻ってきた。

「半蔵門線が止まると、銀座線も動かなくなるのですか?」

「区間にもよるけどな。結構並走してるからこの辺りで半蔵門線が止まったらほぼアウトなんだよ」

 うんざりした感じで提督が言う。そもそも銀座線は日本どころか東アジア地域で最も古い地下鉄路線であり、その分車両の規格も古い。一両あたりの乗客を載せられるスペースは狭く、一編成の長さは半蔵門線の半分以下である。更にそんな小さな車体に余程の数の機材を搭載しているのか、その一部が乗客用スペースにまではみ出して余計に乗車可能な人数が減るという有様である。そんな銀座線の混雑を軽減する目的も兼ねる形で開通したのが半蔵門線だが、乗り入れ先の関係もあるのか、開通して比較的日が浅いのに首都圏でも有数の混雑路線と化してしまうという、ある意味本末転倒な状況にある。従って半蔵門線が止まってしまった場合は必然的に近い場所を走行する銀座線に乗客が集中するが、補える輸送量などたかが知れている。

「どうしましょう……」

 御蔵は不安そうに言う。この状況が続いたら今日中に鎮守府には帰る事が出来なくなる。提督は、

「バスかタクシーか、まあ浅草線か東西線か……こっちは動いてるだろうから歩きでそっちの駅にという手もあるが……」

 この酷さだとどれもなあ、と提督は言う。何せ、この近辺を走る五路線の内三路線がダウンなのである。特に東西線は日常的なキャパシティ不足に陥って久しい。浅草線はまだマシな方だが、果たしてこの状況下ではどうだろうか。提督はホーム付近の混雑を黙って見ていたが、

「とりあえずメシにでもしよう。ここで心配してても仕方ないしな」

 と言って懐からスマホを取り出し、近場の飲食店を調べ始めた。せっかくの休みなのである。デパートで買った品物を抱えたまま、鮨詰めの電車に乗って苛立ったまま鎮守府に戻ると言うのもつまらない。

 

 提督が選んだのはモダンな印象のレストランであった。ここでのんびりと夕食を取るつもりらしい。

「いいのですか?」

 提督の財布の心配でもしたのだろうか。あるいは普段利用している食堂ですら極く稀に事故やら何やらで硝煙の匂いが漂う事もある職場だから、その違いに戸惑ったのかもしれない。

「まあ、たまには良いだろう」

 提督は気楽そうに言った。

 この二人はそのレストランの雰囲気に充分馴染んでいると言って良いだろう。特に、年齢的にそれ程長じていないはずの御蔵の可憐で小綺麗に整った容姿がこの場では映えた。

 提督は食べている最中、酒を注文していた。

「お酒を飲むのは……」

 と御蔵が言いかける。

「いいんじゃないか? JRの方はまだ動きそうもないし、地下鉄の故障した車両だけど、アレはどうも別の車両を呼んで牽引させるつもりみたいだ。しばらくこの辺りは止まったまんまって事だ」

「ええっ!?」

 御蔵は唖然としてしまう。実際、救援用の車両を別途呼ばなければならない程の深刻な故障は近年では珍しい。

「それじゃ、ちゃんと電車が動くのは……」

「かなり先になるな。今日はもうダイヤ通りには動かんだろう」

 どうしよう、と言いたげな表情を浮かべる御蔵。果たして今日中に鎮守府に戻れるのだろうか。

「今日はこういう事情だからな、泊まりになるかもしれんという連絡はしておいた。せっかくお互い二連休だ。楽しまないと損だろう」

 提督は笑いながら言う。自分達では如何ともしがたいトラブルだけに、さっさと気分を切り替えたようだ。

「そうです、か……」

 そう返答する御蔵から一瞬だけ表情が消えた事だけは流石に提督も気付きようがなかった。

 その後の御蔵は当初とは一変してやたらと提督に酒を勧めるようになった。半ば彼女の独断で追加のボトルを一本注文するというおまけ付きである。

 そんな有様だから提督に酔いだって回る訳で。結局はレストランを出る頃には終電が近くなっていた。運行は再開していたものの、その混乱が収束した訳ではない。

「先程予約しておいたホテルでいいのですか?」

 御蔵は父親を振り返りつつ言った。結局この日のうちに鎮守府に戻る事を諦めた二人である。

「それでいい。案内してくれるか?」

 提督は飲んではいても前後不覚になる程酔ってはいなかった。ただし、少々眠気があるようだ。

「こっちですね。結構近いです」

 御蔵はスマホを片手に案内を開始した。

 二人が泊まったのはとあるホテルのツインルームである。検索していてたまたま見つけ、費用もそれなりに手頃だったから、速やかに予約を確定したと言う訳である。

 チェックインを済ませて目的の部屋に入室した提督は実に眠そうだ。

「シャワーは明日にして、もうお休みになられては?」

 そう御蔵は言う。提督は少しばかり考えて、

「すまん、そうさせてもらうよ」

 とベッドに寝転んですぐに寝息を立ててしまった。そんな提督を見つめていた御蔵は、

「……お父さんらしくないですね。敵は身内にもいる事だってあるんですよ?」

 と、それまでの彼女が見せた事もない微笑を浮かべてクスリと笑う。

 

 酒の力もあって、一度眠りに落ちた提督は再び目を覚ました。外はまだ暗いし、あまり長時間寝ていた訳でもなかろう。

 流石に飲みすぎた、などと思う前に疑問に感じる事がある。下半身を中心に何かがうごめいている感触があるのだ。いったい何だと思い、自身の下方を見て絶句した。そこには全裸になり、提督の勃起したペニスを自らの割れ目へと根本まで飲み込ませている御蔵がいたからだ。

「おはようございます。お父さん」

 額に玉の汗を浮かべている御蔵が笑顔を作って挨拶をする。対照的に青ざめていくのは提督だ。

「何、やってんだ……」

「お父さんと、セックス、してます」

 一目見れば分かる事だが問題はそこではない。

「いや、待て。親とそういう事しちゃいけないって知らないのか!?」

「はい。三親等以内の婚姻届は受理がされないとか。ただ、性交自体を禁止する条文は存在しないそうですね?」

「そういう事は聞いてないぞ!!」

 頭の回転が早い御蔵の事だ。わざとピントを外した返答をした可能性はある。

「何が目的でこんな事してるんだ?」

「初めてをお父さんとしたかったからですが」

「ふざけたこと言うな! 法律で禁止されてなくてもこういうのはダメなんだよ!」

「はい、そのようですね」

「分かってるんなら早く抜け!」

「嫌です! ダメと言われても抜く気はありません!」

 クイクイと微妙に腰を動かしている。実際に初めてと言う言葉に嘘はないようで、大きな動きは負担がかかるから出来ないらしい。ただ、その表情を見る限り早くも快感を覚え始めているようだ。

「これが、男の人の感覚……」

 ほう、と熱いため息をつきながら遠くどこかを見ているような目付きでゆっくりと腰を動かす。自分の膣内に埋まっている父の感覚に完全に意識を持っていかれているようだ。

(一体、何が起こってるんだ……)

 いきなり提督に状況を飲み込めと言っても流石にこのケースは無理がある。自分の部下であり、実の娘でもある幼い女の子が、自分が酔って寝てしまった隙を突く形で、自分との交合に及んでいるのである。それも、本来なら行ってはならない行為だということを理解した上でだ。

 自分と御蔵の結合部を見る。彼女が初めてと言うだけあって彼女の膣は狭く、締め付ける力も強かった。

「は……は……」

 御蔵は小さいストロークながら自分の割れ目に挿入した父のペニスをこすっていた。目をつむって体を上下に揺さぶる様から、やはり痛みを耐えているのだろうと思ったが、それだけではなかったようだ。

「お父さんの、太くて、熱い……」

 呟く御蔵の声はどこか年齢に不相応な甘ったるさがあった。内部に侵入している父の熱に心地良さをも感じているようだ。

「セックスって、素敵ですね……」

 再び目を開けた御蔵は恍惚としたような表情で父に語りかける。本人はそれだけ夢中になっているようだが、提督には素敵だなどと悠長に言っている余裕はない。父娘でのセックスなど言語道断なのである。どうにかして結合を解かなくては。

 時間的な余裕も無かった。御蔵の内部が極めて刺激的で、これ以上その快感を受け続ければそれだけで果ててしまいそうなのである。

「良いから離れてくれ。出すのはまずい……」

 娘の譲歩を願うように提督は弱いトーンで言うが、逆に御蔵は目を大きく開いて笑顔を浮かべ、

「射精をするんですね!? 赤ちゃんが出来れば、ずっと一緒に……!」

 と言いながら上下運動の速度を上げてしまった。どうやら彼女は、既成事実の中でも男にしてみれば最も深刻な「妊娠」を狙っているらしい。その刺激に射精感が一気に込み上げてくる。

(やむを得ん!)

 提督が御蔵を突き飛ばした。

「きゃっ!」

 と御蔵が小さく叫び、その体が少しだけ宙を浮く。次の瞬間、御蔵の胎内から辛うじて脱出に成功した提督の剛直は、脈動と共に白濁液を噴出し、彼女の腹から胸にかけてを汚した。

 力技を用いる事で辛うじて外出しには成功した。それで避妊が保証される訳では全く無いが、少なくともそれくらいしか取れる手段など提督には無かった。

「……いくじなし」

 御蔵は恨みがましい視線を提督に送っていた。

 

 

 一旦、目を覚した後の提督は結局、再度眠る事が出来なかった。無理もあるまい。大事に面倒を見てきたつもりの愛娘が自分を性的に襲った直後なのである。

「産婦人科、行かないとな」

 帰途、提督は暗い表情のまま隣を歩く御蔵に言った。妊娠のリスクがあるのだから当然の判断と言えた。ところが御蔵は、

「いえ、その必要はありません」

 と提督の提案をあっさりと却下した。

「お前が俺のせいで妊娠しているところなんて見たくないんだが……」

 提督は暗い目を御蔵に向けた。しかし、御蔵が発したのは次のようなセリフである。

「実は生理はまだ来ていません。中に出しても安心して下さって良かったのですが……」

 提督は唖然とした。異性の子供の生理について踏み込みづらいのは確かだから、その点における御蔵の事情を把握していないのはやむを得ない。ところが、彼女はそれを突く形で提督の気持ちを試していたらしい。

「お前がそういう嘘をつくような子だったとはな」

 いかにも不快げに提督は言った。

「試すような真似をしてしまったのは申し訳なく思っています。ただ、お父さんのお覚悟が不十分なのは分かりました」

 御蔵はクルリと回りながら父の前に立つ。その表情は提督の目を真っ直ぐに見つめてくるものであった。

「私を女として見て頂くよう、徹底して参りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします」

 彼女の目からは極めて強い意志が感じられた。提督は何も言えない。その代わりに彼の頭の中に浮かんだのは、

(なんてこった)

 という一言。そして彼は頭を抱えたくなった。

 

 

 鎮守府に戻った次の日。二人は勤務に戻った。ただし、御蔵がどこか浮かれて見えるのとは対照的に、提督の表情は暗い。

(まさかこいつが俺を襲うとはな……)

 そんな思いが頭の中をクルクルと回っている。そこからいつ抜け出せるのかは当人にも分からない。

「お父さん、どうかしたんですか?」

 不意にそんな声をかけられる。目を上げれば御蔵であった。

「……いや?」

 提督が視線を書類に戻した。自分を襲った張本人に悩みを打ち明けたところでまともな返答が得られるとは思えない。ところが、

「親子の触れ合いに、ああいうのがあってもいいと思います」

 と、御蔵は言ってきた。

 冗談だろう、と思い、

「何の事だ?」

 とだけ言う。

「昨日の事、忘れてしまったんですか……?」

 勘弁してくれと思った提督は無言のままその問いに答える事もせず、席を立ってしまった。

 御蔵は悔しげに唇を軽く噛んだ。

 

 

 提督にとっては御蔵の一件は実にショッキングな出来事であった。出来れば思い出したくないレベルである。が、御蔵にとっては提督が自分に対して一度体を許してしまった事 ── 最も、これは不意打ちのようなものではあったが ── は、彼女にとってこの世の障害全てを吹き飛ばすだけのものとみなすには十分だったようだ。

 この日、提督は執務室のソファに座って書類に目を通していた。ところが、御蔵の件がどうしても頭から離れず、思う通りに作業が進まない。

(酷いもんだ……)

 提督はため息をついた。御蔵についてではない、自分についてである。確かにアレはあってはならない事だったし、それでショックを受けるのは仕方がないが、まさかここまで自分がそれを引きずるとは思っていなかったのである。

 そんな時、自分の体をそっと触ってくる者がいた。更には頬への口付けさえ行ってきた。その感触からそれが誰かはすぐに分かった。

「どうした、御蔵?」

 気怠げに提督は部下であり、実の娘でもある艦娘に聞いた。

「提督のお元気が無さそうだったので、多少なりともお力添え出来ればと……」

 そう御蔵は言う。

「原因が何言ってやがる……」

 提督はしかめっ面を浮かべた。ある種の図々しささえ覚えた。ところが御蔵は平然としたものだ。

「それに関しては謝るつもりはありません。私の夢が一つ叶ったのですから」

「ああ?」

 提督は怪訝そうな表情を浮かべて御蔵を見た。そんな提督に対して御蔵はこんな話を始める。

「ご存知ですか? ほとんどの子供が最初の失恋を経験するのはいつか。それは、初めて異性の親を見た時なんですよ?」

 そんな物のどこが失恋に繋がるんだと提督は思った。実際、提督は自分の両親を見て失恋したなどと思った事はない。

「男の子にとっての初恋の人は母親。女の子にとっての初恋の人は父親なんです。でも、母親は父親のことしか見ていないし、父親は母親の事しか見ていない。子供というのはすぐにその事に気付くんです。……その子にとっては最初の挫折です」

「心理学の世界だとそうなるのか? 悪いが俺にはそういったのは分からん」

 娘もよく勉強したもんだとは思ったが、やはり提督には理解し難かった。

「クス、お父さんがそう言っても、そうなんですよ。分からないのはお父さんがその手の感情を無意識の世界に捨ててしまったからです」

 そう御蔵は言う。そして、更にこう続けた。

「私には納得出来る説明でした。自分が失恋していたんだという事をはっきり自覚出来ましたから。でも、あの時お父さんはそんな私の事を受け入れてくれた。お母さんではなく、私を……」

 今の御蔵の顔は提督を覗き込むかのようだ。

「俺は受け入れたつもりは無いぞ?」

 そう提督は言ってこれ以上の関係を拒んだつもりだったが、御蔵は妖しげな微笑みを浮かべて、

「もう遅いかと」

 とだけ言い、そっと足を開いてスカートの内側を見せつけた。それを見て提督は絶句する。彼女の下半身はショーツが脱ぎ捨てられて割れ目さえもが見えていたからだ。

「言いふらしても良いのですか?」

 目を細めながら御蔵は言う。

「私自身はこれを問題とは思っていません。ですが、他の皆さんはそうではありませんよね?」

「父親を脅す気かよ……」

 苦々しげに目を御蔵から背ける。

「卑怯な娘だと思って頂いて結構です。それでも私は自分の気持ちに嘘がつけません」

 御蔵はそう毅然と言い放った。

「好きな人の前でこうしているとジンジンしてしまいますね……」

 実際、彼女の割れ目はうっすらと濡れ始めていた。

「何も、しないのですか?」

 提督は御蔵の股間に一瞬だけ視線を集中させていたが、すぐにその視線を逸らしてしまい、そのままである。

「声、あげちゃいましょうか? 誰かが来るはずです」

 不気味な微笑みと共に御蔵は言う。いつの間にか御蔵はスカートさえ脱ぎ去り、その下半身は裸になっていた。見られたらどうなるか。提督は舌打ちをして、そっと彼女の股間に手を触れた。

「ん……」

 その幼い割れ目を持つ股間をゆっくりと撫でていく。丁寧な愛撫を施される彼女は心地良さそうである。

「指、挿れるな」

 ツプリと中指が埋まって行く。先日、父の剛直で開通した御蔵の肉洞は指を飲み込む。彼女の顔を見る限り、苦痛を覚えるどころか、相変わらず心地が良いようだ。

 埋まった指をゆっくりと曲げ、その壁をほぐすかのように動かす。

「ぁ…………ぁぁぁ……」

 御蔵の膣は早熟なのだろうか、早くも快感を覚え始めているようだ。

「一人の時とは、違いますね」

 既にオナニーも経験済みらしい。だから快感の感じ方も肉体がある程度把握しているのだろう。

 御蔵はしばらくの間、目をつむって提督の愛撫を味わうような表情をしていたが、やがて、

「お父さんは、辛くないのですか?」

 と聞いてくる。目を開いた御蔵の視線を追っていくと、すっかり膨れ上がった自分のペニスによって、ズボンの股間部が隆起してしまっていた。

「後で、一人で処理する」

「ダメですよ」

 御蔵は拗ねたような表情をしている。

「一度したのですから、二度も三度も同じなのではないのでしょうか?」

 提督は早くも観念した。仮に拒否しても、御蔵が「大声を出す」と言ってくるに決まっているからだ。

 ズボンを半脱ぎにすると、圧迫から解放されて安堵したかのような提督のペニスがあらわになる。それを見た御蔵は、

「やっぱり、すごい……」

 と、目を輝かせた。

「そのまま挿れてくれるんですよね?」

 提督が目を上げると、期待に満ちた眼差しをした御蔵の姿がそこにはあった。

「生理が来てないとは言っていたが……」

 提督が自分にどれほどの気持ちを抱いているか、御蔵がカマをかけた事を彼は決して忘れていなかった。

「生理が来てないのだけは本当なんです! だから、お願いです! そのまま挿れて、中で出してください……! ……お願い!」

 御蔵は自分の両手を使ってその割れ目を広げ、悲痛な声で提督に呼びかける。

「そのままでも、お父さんに不利益は一切与えません。万一出来たら、その子は堕します!」

 御蔵は以前父に疑心を抱かせた事を後悔したが、他の選択肢があったなどとは思ってはいない。それだけに、今回の発言だけはどうにか信じて欲しかった。

「『堕す』で済ませていい話じゃないんだが……」

 ふう、とため息をついて提督は彼女の割れ目にその亀頭を押し当てた。流石の御蔵にも緊張が走るが、時を経ずに提督は彼女の膣内に自身の陰茎を侵入させ始めた。

 表面からは分からなかったが、御蔵の割れ目は既に奥に至るまで十分潤っていたようだ。膣の筋肉による抵抗は今だに強いが、出し入れそのものはホテルでの初めての時よりもはるかにスムーズだった。

「ああ……あ……」

 父親の力強い挿入が自身の淫裂に対して行われているのを実感したせいで御蔵は即座にたかぶった。閉じられた肉壁を割れ込むように突き進む力強さ。そしてその焼けるような熱さが内部をこする感触は、まだ二回目の御蔵にとっても歓び以外を与えないものだったのである。

 コツン、と奥に感覚があった。提督が御蔵の奥に達したのである。

「入ったな……」

 提督が特に表情に感情を出さず、それだけを言った。

「分かります……お父さんの、やっぱり熱い……」

 微笑みながら御蔵は言う。それだけでなく、みっちりと自分の内部を埋めてくれている父の充実感は、他と比べても格別であった。これだけでも父と禁忌を犯した甲斐があったと思いたくなる。御蔵の女性器も同意見のようで、キュウキュウと父のペニスを愛おしそうに締め付けていた。

「本当に、出していいんだな?」

「はい」

 御蔵の返答は素早い。提督の上半身を掴む力が強くなった。

 次の瞬間、提督が腰を振り始めた。膣を掘り返されるような感覚は御蔵にとって決して不快ではなく、むしろ甘い感覚がそこには覗いていた。

「は、は、はうぅ……」

 御蔵が提督の出し入れに伴って喘いでいる。幼年の少女とは思えない、実に気持ちよさそうなその表情。あまりにも扇情的なそのさまは、

(こいつは本当に子供なのか?)

 と、内心で提督に疑心を覚えさせるに十分だったのである。疑心を覚えるのは下半身も同じだ。いくら覚えたてだとは言え、強い締め付けに加え、その巧みと言ってもいい内部のうねりかたと、男のツボを突くような刺激の与え方は年齢に不相応に思える。そんな膣に出し入れしているのだからその快感は強烈極まりなく、提督はたいして腰を振らずに射精してしまった。

「うっ……!」

 御蔵の奥には快感に負けて排出されてしまった提督の欲望の証拠が満たされていった。

「あ……奥で熱いのがジワって……」

 トロンとしたような顔つきで自身の内部に発生している事象を甘い声で実況する御蔵。

「それに、お父さんのがピクピク動いてます。ドキドキしちゃう」

(出しちまったな……)

 御蔵の女穴から自分の逸物を引き抜く提督はそんなことを思った。後悔の念しかないが、この時点では取れる選択肢も限られていた。だが、御蔵はそうではないようだ。

「ふふ、今日はお父さんからしてくれました。私も十分お相手して頂けるだけの価値があるようですね」

 そう言った彼女はひたすらに提督を見つめている。それは幼年の少女がその目に宿すにはあまりにも妖艶な視線であった。

 

 

 訓練の視察など、鎮守府の構内を歩き回っていた提督はようやく執務室に戻る。

(あれだけ動き回るとどうしても疲れるな)

 ホッとしたように椅子に座り、書類を整理し始めた。

 次の瞬間、彼のズボンのベルトが外され、チャックが下される。

「!?」

 自身の下半身で何やらゴソゴソと動いている相手を確かめるべく慌てて下を向いて更に驚いた。そこに居たのは机の下に身を潜めていた御蔵だったからだ。恐らく提督の不在中に勝手に侵入したのだろう。

「おい、何してんだ!!」

 提督は叱りつけるが、御蔵は動じない。

「しばらく出していませんよね? あまり出さないのは前立腺がんの原因にもなるのだとか」

 萎えたままの提督の陰茎を下着から取り出し、御蔵はそれを口に含んだ。

「うっ……」

 御蔵の口が心地よい事もあって、提督のペニスは速やかに充血し、硬くなってしまう。

「おい、いい加減やめ……」

 と、提督が言いかけたところ、コンコン、とドアをノックする音が聞こえた。

「!!」

 居留守を使うのは流石に不味そうだ。やむを得ず、「入れ」とだけ言う。すると、一人の艦娘が入室してきた。

「どうした?」

 提督は極力平静を装いながら聞いた。

「はい、こちらの兵装について追加で導入するご許可を頂きたく……」

 その艦娘が書類を提督のもとに差し出した。

「あー、これか」

 提督は態度に一切出していないが、艦娘の視界に入らないその机の下では、御蔵が彼の勃起を刺激的にしゃぶり続けていた。

「……やっぱり必要って考えなんだな?」

「はい、他の艦娘とも検討してみたんですが、運用実績も踏まえると現状の数では不十分という声が多く出ていまして。円滑な運用の為にはここに記載させて頂いた数を追加で導入する必要があるという結論に達しました」

「そうか…………分かった」

 艦娘は提督が少しばかり黙り込んだ理由が兵装の導入コストにあると思っているらしく、彼が不自然な態度を覗かせた事については特に不審を覚えなかったらしい。しかし、本当の理由は御蔵のフェラチオがもたらす快感によって、精液が吐き出される準備が整いつつある事を自覚し、それが一瞬ながら言葉を詰まらせた事にある。御蔵はウットリとしたような表情で、音だけは立てないように気を付けながら、父の逞しくて硬い樹茎をその小さな口でしゃぶり続けていた。

「追加導入自体はやむを得んが、この数をそのまま、というのは少し考えさせてくれ。…………他の予算を、圧迫しちまう」

 鼻でため息をつく。これも、快感が強くなってきている事を示すものであった。

「承知しました」

 艦娘はそう答えるだけだ。彼女にしてみれば、額に手を当てている提督の姿は予算配分で悩んでいるようにしか見えなかった。

「戻っていいぞ、早めに回答は出す」

 提督は艦娘に退室を指示し、艦娘は、

「了解いたしました。ご検討の程、よろしくお願いいたします」

 と言って、そっとドアを開け、お辞儀をした後に退室した。ゆっくりとドアが閉められたが、その途端に、

「……!!」

 と、提督の全身が震えた。どうにか御蔵の攻撃に耐えていた肉棒がとうとう決壊し、彼女の口に白濁液を放出し始めたのである。御蔵は一瞬だけピクリとしたが、すぐに目をつむって粘液の放出を受け止めるべく、父の欲望を咥え込んだまま一切の動きを停止させていた。

 やがて放精が収束すると、御蔵はゆっくりと、口から精液が溢れないように提督の樹茎から顔を離した。その際、彼女の口からはチュルンという音がする。そして自らの口を手で押さえる御蔵。その様子を見るに、どうやら父の剛直が吐き出した白濁粘液をゆっくりと嚥下しているようだ。

「お前は一体何を考えて……!」

 流石にここまでするのは仮に真っ当な男女の関係だったとしても普通ならばやり過ぎと言わざるを得まい。ましてや御蔵と自分は実の娘と父なのである。怒鳴り付けようとしたものの、精液を飲み干したらしい御蔵があまりに子供らしくない極めて妖艶な笑顔を浮かべながら、

「ふふっ、熱かったです。今までお辛かったのでは?」

 と言ってきたせいで、言葉が出なくなる。

 御蔵が劣情に満たされたネットリとした目付きと共に自分の体によじ登ってくる。その様は明らかに普通の子供が行えるような所作ではなかった。そんな彼女が今だに硬いままの提督の陰茎をそっと握り、

「このまま上に、なりますね?」

 と言いながら、執務室の椅子に座る父の上にまたがる。

「お口でしてる時もここがジンジンしちゃって大変でした……。あの人が早くいなくなってくれて良かったです」

 御蔵の言う「あの人」とは、先程書類を提出しに来た艦娘の事だろう。御蔵はそっとスカートをめくりあげるが、先日の二回目と同じでまたもショーツが無かった。幼い割れ目が既にじっとりと濡れているのはやはり劣情のせいか。

 御蔵が更に接近し、自身にピッタリと体を重ね合わせた。決して子供だからという理由だけとは思えない、彼女から漂う甘い香りにクラリとする。

 父に抱き付いた御蔵は自らが備える早熟な肉洞の入り口に、片手でそっと掴んだ相変わらず硬いままの彼の業物の切先をあてた。

 そのまま彼女はゆっくりと下降し、提督の硬い熱を自身の内部に飲み込ませてしまう。

「はう……。やっぱりお父さんのって、とても熱くて素敵です……」

 御蔵は肉棒の感触を味わうように言った。実際、彼女の膣はささやかながらチュパチュパと提督の剛肉にしゃぶりつくような動きをしており、彼女の肉体そのものがもはや提督自身を知りたがっているとしか思えない。

「時間もあまりありませんし、お父さんにスッキリして頂くのが先決ですね……」

 御蔵はそう呟き、その体を上下させ始めた。

「うっ……」

 提督は思わずうめく。刺激的な御蔵の内部構造にしごかれてしまってはどんなに耐えたとしても限界を迎えるのは時間の問題だった。御蔵自身が提督の耳元でささやく言葉がそれに追い討ちをかける。

「はぁ、はぁ…………遠慮せず、出して下さい……。今、お父さんが使っているのは、お父さん専用のエッチ穴なんです……」

 自分の膣は提督を射精させる為にあると御蔵は言ったのだ。いくら娘とは言え、強く甘美な快感を受け続けながらこんな事を言われてしまうのは彼には刺激が強すぎた。

 ドクン、という音が響いたような気がした。またも提督は御蔵に膣内射精を開始してしまったのである。

 息を乱しながら懸命に快感に耐える様を見つめているのは、やはり同じく息を乱しながら自分の胎内に吐精される感触を味わう御蔵であった。

 

「あのな、いくらなんでもやりすぎだと思わないか?」

 結合を解いた後、額に手を置いて提督は御蔵に聞く。

「いえ、そうは思いません。機会があれば、こうして繋がるのが最善と考えていますので」

 こんな御蔵の返答を聞いて提督は怪訝そうな顔を彼女に向けた。そんな視線を真っ直ぐ見返しながら、

「回数をこなしていけば、私に抵抗も無くなるのではないかと、そう考えたんです」

 と、淡々と答え、更には提督に再度近づいて唇を重ねてきた。確かにこのままいけば本当に父娘相姦に慣れてしまいそうで怖いし、実際、彼女はそれを狙っている。

(こんな狡賢い子だったかなあ)

 提督は御蔵の柔らかい感触を唇に感じ、相変わらずの甘ったるい匂いを鼻腔で感じつつ、暗い心の中でそっとそう呟いた。

 

 

 こうして、その後も実の娘である御蔵と身体の関係を結ぶという事が複数回に渡って続いた。もちろん、提督自身はそのような事態を回避したいのだが、彼が抵抗出来ないようなタイミングを見計らって御蔵が迫ってくるのである。御蔵は次第に提督の身体に馴染んできているようだ。元から父の身体で快感を覚えている節はあったが、最近はそれがより深くなっているらしい。一度繋がってしまったら、なんとも甘ったるくくねるような様子を見せて、歓喜に満ちた嬌声を次第にあげるようになっていった。これも哀しい男の性なのだろうか、そんな御蔵をただの娘とは認識出来なくなりつつある事を提督は自覚していた。むしろ、自分を求めてくれる愛らしいオンナという目で御蔵の事を見始めている自分に気付き、ゾッとした。

 そんな中、またもセックスに追い込まれ、事後にその事を後悔していた提督に対して、こそりと、御蔵はこう耳打ちした事がある。

「私は運が良いのかもしれません。だって、お父さんの娘なんですから。最近確信したのは、娘というのはやはり特権階級だという事なんです。確かに体の関係を公には出来ない。でも、その関係は絶対です」

 関係は絶対。確かにその通りなのかもしれない。娘から標的にされた時点で、そこから逃れるのは極めて難しい。別人になる手段など端からある訳が無いのだ。せめて物理的に距離をおければ良いが、今ではそれも叶わない。

 提督は虚な目でカレンダーを見た。次の休日は久しぶりに御蔵と共に妻と会う事になっている日であった。が、どのような顔をして会えば良いのか。娘とセックスをするような夫である。それに、父親をなんとしても落としたい御蔵がバラさない保障など無い。

 妻と会う事がここまで気重になった事は無い。かつてない憂鬱さの中、

「……仕方ない、か」

 とだけ、提督は呟いた。

 

 

「もう、すっかり健気な子に育っちゃって……そうよねえ、この人って素敵だものねえ」

 腹をくくった提督は、妻に会った時、全てを失う事を覚悟で娘と肉体関係を持ってしまった事を詫びた。その際の妻の第一声がこれである。

「は?」

 流石に斜め上とかそんなレベルではないリアクションが相手方から返ってきて、提督はポカンとしてしまう。ちなみに、御蔵もこの展開は予想出来なかったらしく、キョトンとした表情で黙り込んだままだ。

「おい、怒ったりしないのか?」

 ようやく再起動した提督が聞くが、妻からは、

「何でですか?」

 という質問が逆に飛んでくる始末だ。

「いやな、親子で体の関係があるってのはいけないもんであってだな……しかもこれはある種の不倫でもあってだな……」

 と、歯切れの悪い口調で提督は答える。妻はと言えば、「んー……」と少しばかり考えた後、

「この人から無理矢理されたの?」

 と御蔵に聞いた。問われた方の御蔵は、

「いえ、そういった事は全く無いです。むしろ私からしてしまったので……」

 と答える。

「やっぱり母子なのかしら? 好きな人の好みって似ちゃうのねえ。私もこの人に会って好きになっちゃったから猛アタックしたのよ?」

 そういえばコイツの圧って凄かったよなあ、などとぼんやり妻を眺めながら、提督は夫婦二人が出会った直後の事を思い出していた。

「好きになっちゃったら仕方ないと思いません? それにあなたは不倫とおっしゃるけど、この子が真剣に好きになったんですから、応援したいくらいなんですよ。私にとっても大切な子なんですから」

「いや、そうはいってもだなあ……」

 妻にしてみれば提督の態度はいかにも煮え切らなかった。彼女は再び御蔵に話題を振る。

「それでね? この人ってアッチはどうだった? 凄かったんじゃない?」

 御蔵は顔を赤らめながらも、

「は、はい。とっても気持ち良くって、どんどん好きになっていくと言いますか……」

 と、照れ気味に言った。

「ふふ、羨ましいわねえ。ねえあなた、もう一人作りません?」

「は?」

 妻のこの発言に提督は再度フリーズしてしまった。

「この子にも産ませてあげたいですし、合計で三人、いえ四人かしら?」

 彼女は思案げにそう言っているが、どうもこの妻にはアバウトなところがある上に、思考もズレている部分がある。だからこそ娘が生真面目過ぎるほど真面目に育ったのかもしれないし、御蔵は母親のそんな部分を反面教師にしたのだろうと、今日に至るまでそう思っていたのである。ところが、

「お母さん! 私もお父さんの子供を産んで良いのですか!?」

 実に嬉しそうに御蔵が言っている。

「ええ、もちろん! でもまずは、お母さんからよ?」

「おい、俺を無視して話を進めるな!!」

 しっかりとスクラムを組んでしまった母娘に対して提督は完全に置いてけぼりである。

「この人って押しに弱いから、押して押して押しまくるのよ?」

「はい!!」

 訂正。母親がこの有様だから、娘もまた父親が絡むと心のどこかでブレーキが外れ、倫理に反していることなど気にしなくなるらしい。

 

 

「全く、なんでこんな事に……」

 ベッドの上で全裸の上、仰向けになった提督が嘆いていた。例の如く娘のプレッシャーに負け、またも一戦を交えた後であった。

「そろそろ未練がましいと思いますよ? 倫理的に問題があるのは確かですが」

 そう言う御蔵は提督に裸体を晒しながら彼の体に寄り添っていた。その表情は不満そうである。

「普通に考えるとな、結構深刻なんだぞその問題」

 と提督が言った。一般論であり、正論を言ったつもりだ。ところが、

「その、普通という考え方がいけないと思います」

 と、提督をピッと指差しながら御蔵は反論し始めた。

「堅苦しくそのまま適用していくのではなく、状況に応じて柔軟に捉え方を変えていく必要があると考えます。そもそも、倫理というものも時代や場所によって変化するもの。私はお父さんに虐待されている訳ではありません。愛している人と結ばれるのがここまで幸せな事を知って浮ついてしまっているのかも、と思っているくらいです。不快では全くありませんし、誰にも被害を与えている訳でもありません。お母さんの合意も得られています。外部への露見さえ気を付ければ、倫理的な問題は優先度を下げて考慮すべきと考えます」

 毅然とした言い方ではあるが、内容そのものは突飛とも言える。

「詭弁じゃねえかなあ」

「別に詭弁ではありませんよ。単純に言ってしまえば、体も含めて大好きなお父さんに愛して欲しい、ただそれだけなのですから」

 御蔵はそう言って提督に口付けた。更に、一度達したにも関わらず硬度を維持したままの父の肉棒を片手で撫で回している。

「父親のそこ、好き好んで触る娘がいるとはな……」

 呆れ顔で提督が言う。

「確かにお父さんのココ、好きですよ? 私を気持ち良くしてくれて、お父さんも気持ち良くなれる場所ですから」

 体を起こした御蔵は両手で提督のペニスを優しくつかみ、顔面を近づけた。

「それに、コンドームならいつかは付け始めないといけないですからね……」

 実際にその剛直へ被せるなら最適なサイズはどんな代物か、彼女は両手でサイズを測るかのようにして彼の逸物を触りながら考え込んでいた。

「そういう事言ってるんじゃなくてな……」

 彼女にしてみれば母を優先させたいから、自分は当面の間避妊をしなければいけないと言いたいのだろうが、問題はもっと根本的なところにある。そもそも父親が実の娘と性行為に及んではならないのだ。御蔵は提督に顔を向ける。その顔は彼女らしくない、何かを企んだかのような悪戯っぽい表情であった。

「クスッ、まだ不安なのですか? それでは私達三人にとって有益なお話を一つお伝えしますね。お母さんが戸籍その他の扱いについて弁護士さんと相談済みです。私が産んだ子も、お母さんの子、つまり私の弟か妹として戸籍に載せるよう手配するとか。何か問題が?」

 娘との肉体関係の継続が今後何らかの問題として顕在化する可能性を極力排除すべく、既に女性サイドによって十分な根回しが済んでしまっていたらしい。

 外堀が埋められていたどころか、脱走対策用の壁が築き上げられるレベルにいつの間にか至っていた事を理解し、提督は思い切り力が抜けてしまった。

「ったく、手段選ばないのは母親似かよ」

「ふふ、流石にお父さんもお気付きでは無かったみたいですね?」

 元々、妻にしたって未亡人にするのは気がひけると言う事で、子供を作る気など最初は無かったのである。ところが彼の妻はコッソリとコンドームに穴を開けておき、危険日に中出し固めで自らの子宮に無理やり提督の精液を仕込ませたのだ。そうして生まれたのが御蔵と言う訳である。

 好きな人を手に入れる為なら自分の体を張る位の事は平気でする。そんな母親だから、娘の大胆な行動には嫌悪するどころか、シンパシーを感じているらしい。最近はセックスの時に提督はどこが感じるかなどといった諸々を事あるごとに吹き込んでいるようだ。

「まだまだ経験不足ですけど、どうか一杯気持ち良くなって下さいね?」

 たまらなくなってしまったのか、いつの間にかすっかり発情しきった表情になっていた御蔵は父の樹肉の先端を自らの蜜裂にあて、そっと腰を落として飲み込ませてしまった。その内部は提督にとって相変わらず熱く、刺激的であった。

「いつか生理が来るまでは、お父さんのを奥にくださいね? 本当なら来てても欲しいんですけど……」

 ぎこちなくゆっくりと腰を振りながら御蔵はそんな事を言っている。この時点で計画的な子作りさえ見据えているという意味でも、思考そのものは大人びていると見做さざるを得ない。欠点は父親が関わる事になると理性が飛ぶという点である。

「こういうので子供が出来るっていつ頃習ったんだ? 実は結構前から知ってたのか?」

 こう聞かれた途端、御蔵は顔を赤くした。

「その、オ、オチンチンを、オ、オマンコにくっ付けて子供が出来るっていうの、知ったのは最近なんです」

 そう言って彼女は腰を落としたまま動かなくなる。

「でも、その前からいじってたんです。なんだか、気持ち良くて……」

 提督から視線を逸らしながら白状する御蔵。その姿は久しぶりに見る初々しさであった。

「それで、性行為の話を知ってからはもっと激しくなって……そういう事をするために気持ちいいんだって」

 言葉を紡ぐ御蔵は目を伏せていたが、やがて提督に視線を合わせ、

「想像の相手は、いつもお父さんでした。お父さんの子供がお腹に出来るの、想像したら、凄く気持ち良くって……」

 と言った。その目は熱を帯びて真っ直ぐである。

 提督と御蔵を取り巻く今の状況は、愛する父親をモノにするために、御蔵が幼いながらも頭脳をフル回転させた結果なのである。もちろん、彼女が優れた頭脳を生まれながらにして持っているのは否定しない。だが、そんな頭脳を父である自分を手込めにする為に使うなどとは普通は思わないだろう。

 性に目覚めているにも関わらず、他の男には目もくれない。そんな彼女の恋慕の情は常に父を向いていた。その情熱が極めて強烈だったからこそ劣情さえも覚え、強引に自身の初めてを父親に奪わせたのだろう。

「ったく……」

 上半身を起こした提督は御蔵の腰の辺りをつかみ、猛烈に下方からのピストン運動を開始した。

「きゃううっ!!」

 突然下腹部に湧き上がった甘美な衝撃と快楽に御蔵は思わず声を出してしまう。まだまだ男を覚えたての御蔵の蜜裂はここまで力強い挿入を知らず、そこから発信される感覚は御蔵に悦楽を覚えさせると同時に混乱を呼んだ。彼女は足を大きく開き、つま先までピンと伸ばして、提督がもたらす全身を甘く蕩けさせるような、強烈で情熱的な対空砲火をその幼くも淫らで敏感な生殖穴で受け止め続けなければならなくなった。

「いやああっ!! もっともっと好きになっちゃう! 私が気持ちよくしなきゃいけないのにぃ! 気持ちいい! 気持ちいいのお!」

 首を横に振りながら御蔵は叫んだ。あくまで自分が父を気持ち良くさせるのが優先事項と思っていたらしい。そんな時、

「もうなあ、本気にさせたお前が悪い!」

 と提督も叫んだ。御蔵は彼の言う「本気」が何を意味するか、快楽ではっきりしなくなった意識の中でもそれだけは理解した。

「あはっ!」

 御蔵が次の瞬間にその顔面に浮かべたのはこれ以上なく嬉しそうな笑顔であった。愛する父にこれからは全力で愛される。自分が望んでやまなかった二人の在り方がようやく現実のものとなったのである。

 同時に、急速に自分の体内に込み上がってくる不思議な感覚を御蔵は捉えた。

「ねえ、お父さんっ!! 何か来ちゃいますっ! 来ちゃうっ!」

「中イキか!? そんな歳で覚えるとかエロい子だなお前はあっ!」

 提督はそう言いながらも夢中で御蔵を突き上げていた。

「来ちゃうのエロいんですかっ!? ごめんなさいっ!! エロい娘でごめんなさいいっ!! ああ、来る、来る、来る、来ちゃううううっ!!」

 突然、御蔵は背をのけ反らせ、全身を痙攣させた。強烈な収縮を繰り返す幼淫穴がもたらす快感は、流石に提督が耐え切るには強過ぎた。彼は即座に御蔵を抱きしめ、ほぼ同じタイミングでその樹茎の先端から粘っこい樹液を御蔵の子宮めがけて噴出させる。

 父娘がひたすらに抱きしめ合い、心地良い震えと共にオーガズムの感触に浸る。

(すごい……エッチってもっと気持ち良くなれるんだあ……)

 御蔵がそんな感慨にふけっていると、それほど間をおかずにベッドの上に仰向けにされた、

「えっ……?」

 視界が全く変わった事に御蔵は混乱するが、そこに真剣な顔つきをした提督、すなわち愛しの父の姿があるのを認めた。どうかしたのか、と言おうとした矢先、ズン、というが衝撃が下腹部に走り、

「あうっ!!」

 という声が自身の口から飛び出した。

「悪いがまだし足りなくてな。辛いのなら言ってくれ」

 と言って提督は正常位のまま再び腰を振り始めた。

「あっ……! あっ……! ああっ……!!」

 先程と変わらず大きく足を広げ、その足をつま先までピンと伸ばした御蔵は提督の与える快楽のなすがままになっていた。自分を襲い狂う快感に目が眩みそうになりながら、提督にますます染まっていく自分がいる事を実感する。

(お父さんが本気になるとこんなに気持ちいんだあっ!! ああ、どんどんエッチが好きになるぅ!!)

 実際、父の施すセックスは以前と比べれば実に巧みな代物であった。今までの嫌々していた状況から一転して、ようやく割り切りがついたものと見える。

「こんなに気持ち良いエッチでお母さんを虜にしたんですね!? 納得しちゃいます!!」

「母さんは元々エロくて可愛かったんだぞ!?」

「嘘ですっ!! お父さんの素敵なエッチがお母さんをエッチな女の人に育てちゃったんです!!」

 すっかり快感で蕩けきった表情の御蔵は父親の顔をひたすらに見つめ続けていた。

(この子もすっかりオンナになっちまったな……)

 快感に喘ぐ御蔵の姿を見ながら、提督はそんな事を考えた。年齢的には母親よりもずっと幼いにも関わらず、性というものを大いに楽しみ、悦んでいる。まず同年代の女の子でこの境地に至っている子はほぼ居なかろう。そんなオンナにしてしまったのが彼女の父親である自分というのが大いに皮肉だが、彼女の強い想いを知って今更引き下がれる気にもなれなかった。その身体も含め、徹底して愛し抜く、そう決心せざるを得ない。

 ジュプジュプという音すら御蔵の備える割れ目からは聞こえた。そこからはトロトロと快感を示す粘液さえも滴り始めている。未熟と言えども貪欲な割れ目は挿入されている父の欲望を覚えるべく、懸命にしゃぶり、その感触を御蔵の脳髄へと送っていた。その気持ちよさは癖になりそうどころか、一線を超えて脳神経の回路をショートさせてしまうのではないかとさえ思わせるものであった。それだけ素直に、肉体の感性が提督のもたらす快感を全力で享受していたのである。そんな身体を備える御蔵は両手でシーツを掴み、全身をくねらせて、

「ああうっ!! あああっ!!」

 と嬌声を上げながら快感に耐えていた。やがて、一瞬ながらハッとしたような表情をした御蔵は、

「ま、また来ちゃいそうですっ! その、緩めてくれると……!」

 と、切実そうに言った。絶頂に達しそうだからペースを下げてくれと言いたいらしい。が、

「イくんならそのままイけっ!」

 と提督は御蔵の発言を切り捨て、腰振りを継続させた。

(ええっ!? 何度も来ちゃったら、私が変に……!)

 焦りと共にヒュウヒュウと呼吸を繰り返す御蔵だが、提督は一切容赦しなかった。その巧みで激しい腰使いによって、御蔵は早くも次の絶頂に追いやられたのである。

「…………っ!! んううっ!! んううううっ!!」

 またも背をのけ反らせる御蔵。二回目だからか、絶頂の余韻がなかなか引いてくれない。下腹部がいやらしくうねり、発達を始めたばかりの乳房の先端にある乳首も興奮で屹立しきっていた。提督の剛直を咥え込む幼い蜜裂も、甘美極まりない感覚を与えてくれた父に感謝すべく、キュウキュウと優しい締め付けを繰り返している。

「はあっ……! はあっ……!」

 ようやく全身の痙攣が収束した御蔵が深呼吸をしていた。そんな彼女を今だに硬いままの逸物を挿入したまま、提督は優しげに撫でていた。

 やがて、提督はこう呟いた。

「しかし、こんなにお前が気持ち良いとはなあ……」

 普通に考えれば二人の関係には肉体面も含めて様々なハンデがある。ところが、彼女を抱いている時に提督が感じるのはその心地よさであった。居心地の良さや安心感と言い換えることも出来るのかもしれない。そんな身体の持ち主は、記憶にある限り妻ぐらいしかいないし、御蔵がそれに匹敵するのは実に不思議であった。

 提督の呟きを聞いた御蔵がフワリとした笑顔を浮かべ、言う。

「当然ではありませんか、私はお父さんの為に生まれてきたんです。お父さんが気持ちよくなるよう身体が出来ていたとしても不思議じゃありません」

 子供特有の無邪気さが言わせるのだろうか、性行為も含めて、全身全霊を父に捧げるつもりらしい。

「そうか……」

 提督は御蔵に優しく唇を重ねた後、彼女を貫いたままその姿勢をうつ伏せにさせてしまった。

「……? ……!?」

 またも視界が大きく変わった事に驚く御蔵。そんな彼女を襲ったのは提督による背後からの強烈なピストン運動だった。

「あぅ!? あっ、あっ、あっ!!」

 再び提督から一方的に快楽を与えられ始める。しかも後背位だが、これは彼女の経験にはないものであった。

(ええっ!? 聞いたことは、あるけどおっ……!)

 知識としては知っていても、まさか自分がバックで犯される日が来るとは思っていなかったらしい。こすられる部分も、当たる部分も今までとは明らかに異なるが、それが御蔵の興奮を加速させたのも確かだ。

(ふああっ! これも好きかもおっ!)

 動物の交尾のような体位だが、彼女は気に入ったようだ。しかも彼女と提督には現時点で相当な体格差がある。御蔵の事を提督が覆い被さるようにしてその女穴を掘削しているが、その女穴は快感と興奮で提督の樹茎を懸命に締め付け、御蔵の全身はひくついていた。

 そのうち、提督の片手が御蔵の腹の部分、より具体的に言えば、ペニスが出入りしている部分の表面をこね始めた。

「あああぁぁっ……!」

 予想外の快感に御蔵の思考は更に混乱する。女性器の内側と外側から圧迫され、マッサージのように撫で回されるなど当然の事ながら経験が無い。

「何っ!? 何ですかあっ!?」

 その混乱ぶりは提督にも露骨に分かった。ポルチオの性感を覚えて戸惑っているらしい。

「こういうの、人によっては好きなんだそうだ」

 とだけ言う。少なくとも妻はこの手の刺激が大好物であった。

「私、も、好きかもお……! お腹、お腹が気持ちいいんですうっ!!」

 御蔵は絶叫した。激しく首を振りつつ、かと言って決して逃げ出そうともせず、ひたすらに提督の与える刺激を受け止め続けて甘い声を発していた。提督の掘削を受け止める蜜肉もより締め付けるような動きに変化していて、どうにかして提督の剛直から精液を絞り出そうとしている。そんな心から身体から欲しがりな実娘はもはや限界が近いようだ。

「また来ちゃいますうっ!! お父さんっ!! お父さあああぁぁぁんっ!!」

 ヨダレさえ垂らしてだらしなくこれ以上なく蕩けた表情を浮かべた御蔵は、それでも必死で提督に射精を呼びかけた。

 提督は激しく腰を振り続け、やがて御蔵を抱きしめて、その耳元で、

「……出すぞ」

 と囁いた。その瞬間、御蔵の最奥部に、バシャという感触と共に勢いよく提督の精液が噴射され、叩きつけられるのを彼女は感じた。

「ぁーーーーっ!! ぁぁーーーーーっ!!」

 御蔵もまた絶頂に達した。その早くも淫らさを覚えた肉壺は愛する男、すなわち父であり、提督と呼ばれる男の生殖液をより多く確保すべく、その本能にしたがって搾り取るような蠕動で彼のペニスを締め付け、放たれた粘液を子宮へと飲み込ませていったのであった。

 御蔵の意識もまたその悦楽によって大いに突き上げられ、気を失う寸前の所まで押し上げられる。そんな彼女の意識はしばらくの間、高高度を浮遊し、緩やかに下降を始めるまでにも時間を要した。

「ああ……お父さあん、好きい……大好きい……」

 意識が真っ当に現実の世界へと降りて来るまでの間、お尻を突き出すような姿勢でベッドに体を沈み込ませた御蔵は幸せそうにそんなうわ言を繰り返していた。

 

 

 提督と御蔵、この二人の鎮守府における仕事上の関係は全く変わっていない。ただし、私生活では、妻が近所に引っ越して来るという事と、それに合わせて提督と御蔵もそこに居住する場を移すという、大きな変化が予定としてはある。

 より大きな変化はやはり心理的な側面であろう。第三者からすると二人とも今まで通りに見える。が、実態は大きく異なる。

 二人きりの執務室で共に作業をしていた時の事だ。

「提督、少しお伺いしたいことがあるのですが」

 御蔵が怪訝そうな表情で言う。

「どうした?」

「この書類です。この部分なんですが……」

「んー?」

 提督が御蔵に近づいてその書類を覗き込んだその瞬間である。

「……チュプ」

 という感触と共に彼の唇が塞がれてしまった。もちろん、やらかしているのは御蔵である。チュルリ、と、自分を騙し打ちにした実娘の舌が侵入してくる始末であった。

 そっと顔を離すと、提督が苦い表情を浮かべていた。

「おい、ここ職場だぞ?」

「ふふ、普段の逞しいお父さんは大好きなんです。夜みたいなエッチなお父さんも。でも、今みたいに慌てているお父さんも可愛くて……見たくてついしちゃいました」

 悪戯気味に笑顔を浮かべる。

「全く、エロい娘を持つと大変だよ」

「エッチな気分になって辛いからですか?」

「……否定しないけどな」

 もはや提督にとって、御蔵はただの娘ではなく、立派な一人のオンナであった。

「しばらくお時間もありますし、私の身体を使って発散するのはいかがでしょうか?」

 そんな彼女の目は期待に満ちていた。提督は少々複雑そうな顔をして軽く指で頭を掻きながら、少しばかり考えていた様子だったが、その内、

「ん、頼んでいいか?」

 と、照れを含んだ様子で言った。その途端、御蔵は提督に抱きついて来た。

「はいっ! 是非そうして下さい!」

 そう言った御蔵は爪先立ちで顔を上げ、そっと目を閉じた。キスのおねだりである。提督はそんな彼女の事が無性に愛おしくなり、腰をかがめて唇を重ねると共に、その頭をゆっくりと撫でる。

 そうしてしばらくは静寂が支配していたが、やがて執務室には御蔵の甘ったるい吐息まじりの喘ぎ声が静かに響き始めた。

 

 誰よりも仕事熱心な海防艦である御蔵の姿勢の背後には、その性格以外にもこのような爛れた関係に基づく悦びが隠されているという事を、当人達を除けばこの鎮守府の者達は誰も知りようがなかったのであった。

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