艦隊これくしょんのR-18な短編作品詰め合わせ 作:dn88k
以前投稿した、「提督と実妹・陸奥( https://syosetu.org/novel/230080/13.html )」のその後の二人を描いた作品になりますが、ストーリーに連続性がある訳ではないのでこの作品単独でもお読み頂けると思います。
日もすっかり暮れた時間帯である。提督はその日の勤務から退けて自分の私室に戻った後、スマホを使って通話していた。
「……で、時間になったらお前の部屋に集合。それから出るって事で良いんだよな?」
『そうそう、忘れ物はしちゃダメよ? 明日は少し遠いし』
「まあ、大して持って行く物はないけどな。とりあえず了解」
通話の相手は陸奥である。提督の部下である艦娘の一人だ。更に言えば、彼女は提督の実の妹でもある。どういった経緯かは不明だが、身内同士が上官と部下の関係になるというのは珍しいケースだろう。そんな陸奥は、
『明日は時間も早いからそこも忘れちゃダメだからね? いつもよりも余裕持った方が良いと思うから』
と提督に念押ししている。
「OK。分かった」
そう答えた提督はそれから二言三言会話を交わして通話を切った。
明日は二人とも休日なのか、兄妹で出かけるつもりらしい。その会話の内容から陸奥が提督を誘ったようだが、その雰囲気は恋人同士のそれを彷彿とさせるようなものであった。実際、この二人は血の繋がった兄妹でありながら、ひょんな事がきっかけとなって肉体関係を結んでしまっており、恋人同士という表現にはいささかも間違いは無い。ただ、世間的には禁忌とされている近親相姦という行為に及んだ上での関係だから、それを表立っては言えないという訳である。
何故二人がそんな関係になったのかは本人達にもよく分かっていない。ただし、お互いにそれ以前から身内としての好意ではなく、純粋に異性としての好意を抱き続けていた事は確かなようだ。元々ただの兄妹にしてはあまりにも絆が深すぎる部分がある二人なので、それが今の関係に影響を与えている可能性もある。潜在的に惹かれあっていたのに、倫理観が邪魔をして先に踏み出せず、その状態に耐えきれなくなって今があるといったところだろうか。
とにかく、通話を切ってそっとスマホを置いた提督は時計を見て、明日の集合予定時刻を頭の中で改めて確かめる。別の女の子ともデートをした経験はあるが、陸奥と一緒に過ごすそれに匹敵するほど楽しかったかと聞かれると疑問である。
(俺もなんか浮かれてる気がするなあ……)
こんな事があるのだろうかと改めて不思議に思った提督は小首を傾げた。
翌日。提督はほぼ予定時刻通りに陸奥の私室へと向かい、そのドアチャイムを鳴らした。が、陸奥が出てくる様子は全く無く、室内からは物音や何かが動いている気配なども感じられない。
何度かチャイムを押し直した提督だがやはり反応は無い。仕方が無いので彼は陸奥の部屋の合鍵を取り出し、ドアを開けてその室内へと入っていった。
まさかまだ寝てるのかと思い、寝室に向かうとまさにその通りで、彼女は薄着のままスヤスヤと小さな寝息を立てていた。提督は意外さを垣間見た思いでいたが、その一方で、
(無防備になると男と対して変わんねーなあ……)
と、呆れてもいた。陸奥は寝息こそ静かなものだが、毛布もかけておらず、服が少しはだけてヘソが覗いており、更に両足は少しばかりだらしなく開いている。そしてそこまで見て提督はつい「んっ!?」と声を出してしまった。彼女が履いているのは非常に丈の短いミニスカートで、恐らくは部屋着用だろう。問題なのはその内部で、彼女は下着を履いておらず、女性器がむき出しの状態であった。
ノーパン健康法でも実践しているつもりか、と思いながら、気まずさと共にまずは起こすために声をかけてみるかなどと考える。そんな時、陸奥は提督の位置に合わせるようにして寝返りを打ち、スカートの内部を提督に対してより見えやすくするかのように寝相を変えてきた。そして足も広げてまるで自身の股間を見せつけるかのようである。
元々仲が良かった上、今の提督は陸奥と身体を重ねてしまうような間柄だ。少なくとも彼女の場合、下半身の下着は就寝中でも着用している事くらい知っている。なのに、提督が訪れる事など予め分かっているはずの今日に限ってノーパンなのはやはりおかしいと思わざるを得ない。大体、彼女は早起きの部類だから普段ならば何もしなくても勝手に起きてくる。だから自分から相手に外出の約束を取り付けておいて当日に寝坊というのも変だ。よって、今の彼女を見て提督が導き出した結論は一つである。
(コイツ、絶対に起きてやがる……!)
陸奥の顔を見ればほんのりと赤い。そんな顔を近くで覗き込もうとすると彼女は再び寝返りを打った。提督に背を向けるようにして横向きになり、その際の不自然な足の動きでスカートがめくりあがる始末だ。
(襲えってのかこのエロ女が!)
提督はそう思わざるを得なかった。
「おい、起きろ」
と陸奥に声をかけてみるが、一切反応を示さない。
「起きろって」
今度は強めに言うが、それでも彼女は無反応だ。そんな彼女を見て、提督はあえて脅すように、
「……起きないと、犯すぞ?」
と、言ってみる。すると、ピクリと陸奥は反応し、コロンと寝返りを打って再び仰向けになると、かゆい所をひっかくような動きで、片手をトップスの内側に入れて乳房付近までめくり上げた。もはや「どうぞどうぞ、オッパイもいいよ?」と言っているようにしか見えない。
(妹がここまでエロくなるなんてなあ……)
どういうプレイだ、などと思いつつ、そんな実妹に興奮してきている自分がいる事も自覚していた提督は、とりあえず彼女からの無言のリクエストに応える事にする。
まずは改めて陸奥の顔を見た。演技とは言え、寝顔も可愛く見えてしまう。これ自体は提督が以前から感じていた事ではあるが、最近はますますそんな思いが強くなっている。たまらなくなった彼は、彼女にそっと口付ける。
弾力を持ったその温かい感触が心地良い。位置や角度をずらしながら、優しく丁寧にキスを継続する。
「ん……」
陸奥は口を閉じたままだったが、鼻を経由して一瞬ながらそんな声を漏らした。提督は口を接触させる場所を移動させ、頬に少しばかり口付けた後、陸奥の耳のふちを唇で軽く噛んだ。途端、ピクリと彼女の体が反応する。そこを弱い力で何度かはむと、彼女の呼吸が少しばかり乱れるのが聞き取れた。そこでフッと陸奥の耳に息を吹きかければ、またも彼女の体がピクリと反応した。耳への口唇愛撫を簡単に終えると、頭の位置を下げて、首筋にもそっとキスをして刺激を与える。
そこで一旦中断し、顔を離して改めて陸奥の顔を見る。相変わらず寝顔を作ったままのその顔は、先程よりも心なしか赤くなっているように見えた。呼吸が深くなっているような気がするが、自分を落ち着かせようとしているのだろうか。
まあ、起きないよなと思いつつ、提督は次の段階に移行する。狙いは陸奥の半ばめくり上げられたトップスから覗く乳房だ。彼は彼女の服を完全にめくり上げた。すると、ブラもつけられていない大ぶりで見事な造形をした二つの肉半球がすっかり提督の視界に晒される。
その二つの山を、提督は裾野の部分から攻略し始めた。じっくりと撫で回していると、ここでもまれに陸奥の呼吸が乱れるのが聞き取れた。だが、あくまでも寝ているという体裁なので、それで起きるという事は当然無い。だから提督は両手を山の中腹に移動させて、同じように撫で回した後、その柔らかく温かい肉球を優しく掴んだ。
「……!」
陸奥がまた少しだけピクリと体を反応させたようだ。しかし、提督は意に介さず、乳房を愛撫していく。すると、陸奥の呼吸の乱れが徐々に強くなっていった。どうやら乳首も充血し始め、硬化しつつあるらしい。提督は乳房の中腹へのペッティングをやめ、今度は乳輪を指先でなぞり始める。
「…………ぁ」
小さな声が陸奥から漏れた。提督が見ると、彼女はその顔面を先程のような真正面ではなく、少し斜めに逸らしていた。以前は、「男の人にオッパイなんか触られてもよく分からない」とこぼしていた彼女だが、どうやら提督と身体を重ねるうちに乳房全体も性感帯として開発されつつあるようだ。乳輪を引き続きなぞっていると、そこはすっかり膨らみ切って、乳首もまた完全に勃起してしまった。陸奥は乱れつつある息を整えようとしているのか、出来る限り静かに鼻で深呼吸を繰り返している。
そこで提督は更に陸奥の乳首をつまんだ。すると、陸奥の体が少々震える。乳首を指先で揉んでいると、ピク、ピクと彼女の体が反応した。更には片方の乳首を提督が口に含み、唇と舌で刺激を開始すると、陸奥は小さいながらも断続的な体の震えを繰り返し、いよいよ呼吸を乱れさせていく。
ここで再度陸奥から体を離し、彼女の様子を観察する。寝たふりを止めるつもりはまだまだ無いようだが、その顔は明らかに赤くなっていた。
そこで提督は陸奥の下半身に移動した。そこにはミニスカートがめくり上げられたせいで完全に露出してしまった彼女の陰裂がある。提督はこの日一切触れていなかった部分だが、陸奥が興奮しているのか、そこは既に粘液でうるみ始めていた。彼はその陰唇を指で柔らかく触れる。
「……ん」
またも陸奥から声が漏れた。指先で割れ目とその周辺をなぞっていると、彼女は時折全身をひくつかせ、陰裂から湧き出す愛液の量も徐々に増えていく。そこで提督は中指を一本、彼女の割れ目に挿入する。
ピクリと反応する陸奥。指先から感じ取る事の出来る彼女の中は実に熱い。そんな陸奥の内部を提督は指でじっくりとマッサージし始める。
「…………。…………っ」
陸奥は体を震わせながら、なおも睡眠状態にあるという演技をしていた。とは言えその表情は悩ましげなものであったから、もはやその演技は完璧とは程遠い。
どうやら陸奥の膣はかなり敏感な類であるらしく、普段の彼女ならば前戯の段階で悦びをあらわにしてしまう事も多い。翻って、今の彼女は快感に必死に耐えているのだろう。そんな事を考えつつ、提督は挿入する指をもう一本増やした。
「……んう」
どうしてもこぼれ出てしまう喘ぎ声を最小限に抑えようとする陸奥の姿がある。しかし、起きてくれなければ提督にしたってどうにもならないので、彼女の淫らな生殖穴へ更に刺激を加える。クチクチクチ、という音が彼女の割れ目から鳴り出し、分泌される愛液の量は増える一方である。既にそのいやらしい粘液は尻肉をつたってしたたり落ち、シーツを汚し始めていた。
「ぁっ……!」
一瞬だけ甲高い声が陸奥から放たれた。とうとう提督は空いている方の手を用いて彼女のクリトリスを刺激し始めたのである。その包皮をこね回すかのように揉んでいたかと思えば、めくり上げたり、戻したりしてその敏感な豆に性感を送り込む。稀にクリトリス本体に直接指で軽く触れ、瞬間的に強い刺激も与える。
「……! ……!」
膣壁とクリトリスへの二重攻撃は陸奥にとって耐えきるのが困難な代物のようだ、既に彼女の呼吸はすっかり乱れており、体の震えも止まらなくなっていた。それでも寝たフリを必死に続ける彼女だが、どうやらそれも限界らしかった。
「んんっ!」
一瞬、陸奥の体が跳ね、提督が挿入している指をその肉穴が強く締め付けた。反射的な腰の動きに加え、その下腹部もいやらしくうねっている。
陸奥がオーガズムを迎えた事を悟った提督は指を彼女の割れ目から引き抜き、少しだけ体を離す。その膣口はパクパクと呼吸をするように開閉を繰り返していた。ところが、彼女は息を乱し、顔を真っ赤にしながらも、まだ起きようとしない。
(コイツはもう……)
提督はそう思いながら、次の手段を取る事にする。
「んっ……!」
提督は陸奥の股間にしゃぶりついていた。陰唇を丹念に舐め回すところから始まり、クリトリスを舌で攻撃する。
「ぅ、ぅぅぅ……」
一度絶頂を迎えた事で落ち着きつつあった陸奥の呼吸は再び乱れ始めていた。元々彼女はこの手の口唇愛撫には弱い。提督は舌を伸ばして膣口の内部に挿入させ、そしてかき回し始める。膣粘膜からは快感に呼応するかのように、依然として愛液の分泌は止まらず、提督はその甘露をコクリコクリと飲み干しつつ、その柔らかくいやらしい源泉を舐めまわし続けていた。
一度絶頂を迎えて敏感になっていたからであろうか、さほど間をおかずに陸奥の膣壁のひくつきが再び激しくなり始めた。彼女の鼻呼吸も更に荒くなっていくが、提督は容赦することなく、クンニリングスを継続する。
すると、程なくして陸奥は二度目のオーガズムを迎えてしまう。
「んっ! んっ!」
あくまで寝たフリをしつつも、声を漏らしながら全身を震わせる陸奥。痙攣が収束するまで蜜裂周辺を舌で刺激し続け、吹き出す蜜を飲み干し続けていた提督は、やがて顔を陸奥の股間から離して、彼女の顔を見つめながら声をかけた。
「いい加減起きてくれませんかねえお嬢様?」
しかし、陸奥がまぶたを開ける様子はない。その代わりに、彼女は足を動かしてこれまでよりも開き、股間をより提督に見せつけるような体勢になった。どうやら、兄が挿入して射精しない限り、狸寝入りを続けるつもりらしい。
(仕方ねえなあ……)
結局、提督は最後まで突き進む事にした。どうせこうなるだろうとは思っていたし、自分自身もペニスがすっかり勃起しきってしまっており、挿入したくてたまらなくなっていたというのが正直なところだ。嘘とは分かっていても寝ている人間に挿入してしまうというのは、彼の性分なのか気が引けてしまうのだが、奇妙な事に妹である陸奥から誘惑をされれば、結局はどうしても欲しくなって抑え切るのも難しくなってしまう。
提督は自らの下半身を裸にする。その剛直は先端から先走り汁がしたたっており、どれほど彼が興奮していたかがそこからも分かる。提督は陸奥の発情して濡れきった割れ目に狙いを定めると、その逸物を彼女の淫裂の最奥部まで一気に挿入した。
「……ああっ……う……!」
途端、陸奥の口からは甘い声が出る。彼女が目を瞑っているのは相変わらずだが、どこか幸せそうな印象を受けた。
(そんなに兄貴のチンコがいいのかよ。俺も人の事言えないけどさ……)
提督は陸奥ほど自分のペニスを心地よく包み込む事の出来るヴァギナの持ち主など知らない。この実妹が備えているそれは、こすらずとも挿入しているだけで多幸感を得られる程の代物なのである。それどころか、繋がっていれば体が溶けて混ざり合ってしまうかのような錯覚さえ覚えてしまう。
(ヤバいよなホント……)
貪りまくりたいという衝動にさえ駆られる。それは以前なら感じた事の無いもので、陸奥を大切に扱いたい提督からすれば実に悩ましい点だ。だが欲求に抗いがたくなっているのも確かで、彼は腰を振り始める。
「ぁ……ぁ……」
とうとう陸奥の口からは断続的な喘ぎ声が聞こえてくるようになった。意地でも睡眠中であるという演技を続けるつもりのようだが、その表情は真っ赤で苦悶しているようにも見える。更には、就寝中という設定のはずなのに、明らかに提督の出し挿れに合わせて彼女が腰を動かしていたから、より積極的に快感を得ようとしているのは間違いない。
提督は提督でピストン運動を継続しつつ、陸奥の熱い蜜壺からの反撃に耐えていた。彼の樹肉を的確に包んで刺激を与えるばかりか、絶妙に締め付け、うねって射精を促してくる。その淫穴は提督のペニスに快楽を用いた誘惑を行っているかのようにさえ錯覚させ、その刺激は肉棒本体のみならず、彼の下腹部の奥深くにまでさながら電流のように伝わって背筋をゾクリとした痺れが走る。更には下半身が気だるさを覚え、はっきりしなくなる意識の中、精液を放出させる準備が次第に整っていくのを自覚する。
「……っ。ぁぅ……ぁぁ〜」
一方の陸奥も快感に必死に耐えているようだ。声が出ないようにどうにか堪えようとしているらしいが、提督から得ている快感が強すぎるのだろうか、声が出たと思ったら、慌てたように口をキュッと閉じ、それでもまた声が出てしまう、というサイクルを繰り返していた。更には当初の彼女は顔面を天井に向け続けていたが、それも今では維持するのが困難になっているのか、ゆっくりと左右にふり始めていた。それでもなお快感を求め続けているようで、腰の動きも止まらない。
その結合部は今や溢れ出る蜜でドロドロになっており、提督の樹茎が出し入れされる度にグチュ、グチュ、とますます湿り気の高い音を発している。しばらくピストン運動が継続されたのち、提督は言った。
「おい、出るぞ」
その途端、
「うううん……」
と、陸奥はうめいて、足を提督の腰に回した。「出すなら中でね?」という事か。
瞬間的に提督は腰を振る速度を上げ、そして陸奥にその腰を密着させた。ドクッ、ドクッ、と濃い精液が陸奥の最奥部に放たれ始める。すると陸奥もとうとう演技どころではなくなってしまったらしく、
「ああああああーーーーーっ!!」
と、シーツをつかみ、背をのけ反らせながら絶叫した。どうやら提督とほぼ同じタイミングでオーガズムに達したらしい。その腰は上下に激しく痙攣し、大ぶりな乳房もその動きに合わせてブルンブルンと揺れ、彼女のいやらしい蜜穴は放たれている精液を更に吸い取るかのように提督のペニスを繰り返し強く締め付け続けている。
そのうちに二人とも絶頂が収束したようだ。すると、ようやく陸奥がゆっくりとまぶたを開いた。まず提督が声をかける。
「おはよう」
「ん、おはよ」
そう応じる陸奥は今だに息が整っていないが、その表情そのものは瞳に熱を帯びつつも全体的に柔らかい笑顔であった。
「気分はどうだ? スケベな眠り姫さんよ」
提督が皮肉半分に言うと、
「おかげさまで爽快っ」
と、照れたように言って笑った。
「ったく……」
提督は軽く悪態をついたが、彼女に対して悪印象など抱きようが無い。むしろ、陸奥という自分の実妹の可愛らしさを改めて認識せざるを得なかった。
「それでなんだけど……」
陸奥は提督に声をかける。
「ん?」
「ね、キス」
笑顔と共に手を広げて陸奥は口付けのおねだりをする。
提督は体をかがめてもう一度唇を彼女のそれに重ねた。そんな彼の背中に陸奥の腕が回される。
日を追うごとに性というものに積極的になっていく陸奥。元々、「エッチがここまで気持ちいいって思ったのは兄さんが初めて」と彼女は言った事がある。
もしかしたら、以前の交際相手とは身体を重ねる度に、無意識下で空虚さを感じていたのかもしれない。そうなると、性交渉に関する経験は以前から豊富だったようだが、それは結局数をこなしていただけだった可能性は否定出来ない。だとすれば、陸奥が次第に貪欲になってきているのは、今現在結ばれている実兄との関係でようやく充足感を覚え、喪っていたものを本能が取り戻そうとしているのか。
「だけどよお、なんであんな事やろうと思ったんだ?」
自分も服装を整え直し、陸奥が着替え終わって出発の準備も整った後、提督は呆れたように聞いた。当然の事ながら、当初の予定よりもだいぶ時間に遅れが生じてしまっている。
「ちょっと思いついただけなんだけどね。イタズラのつもりだったんだけど、楽しくて……」
気まずそうに笑いながら陸奥は言った。
兄以外の誰かがいる時は大人の女性の雰囲気を漂わせているにも関わらず、兄と二人きりになった途端、甘えん坊の妹に戻ってしまう陸奥。提督は彼女がそんな姿を見せる相手が自分だけだという事に、密かな優越感を覚えていた。
「まあ、いいや。そろそろ出ようぜ」
「あ、そうね。急ぎましょ!」
「お前があんな事やってなかったら慌てないで済んだんだけどな?」
「それもそうなんだけどねえ。でも結構刺激的だったし、一度きりはもったいないわ。またお願いね?」
「お前なあ……」
そんな会話を交わしながら、二人はデートへと出発したのだった。
その後の話になるが、陸奥は提督による睡姦モドキにすっかり味を占めてしまったらしく、提督が起床させる際には疑似レイプで彼女の狸寝入りを止めさせるのがこの二人の慣習のようになってしまった。
「はあー、もうさあ……」
提督がため息をついている。
「寝てる私とエッチするの、そんなに不満?」
提督の態度を見て、陸奥は不思議そうな表情を浮かべる。
「なんと言うか、罪悪感がな」
「あら、兄妹でしてるのに今更って感じじゃない?」
「それ言うなって!」
提督が苦い表情を向けてくるのを見た陸奥は、頬に人差し指を添えて視線を宙に向けながら考え込んでいたが、やがてイタズラじみた表情を浮かべながら提督を横目で見つめてこう言った。
「だったらあ、兄さんが寝てる時は逆レイプで起こしてあげるわ」
「そういう問題じゃねえだろ」
提督は脱力しながらそう言うのが精一杯であった。
ちなみに、陸奥の提案が実行に移されたのはこの会話があった翌朝の事であったという。
「気持ち良かったんじゃないかしら?」
「…………うん」