艦隊これくしょんのR-18な短編作品詰め合わせ 作:dn88k
この鎮守府には福利厚生やリラクゼーションの一環として和風の居酒屋が設けられている。当然夜間のみの営業で、複数名で店を回しているが、基本的には鳳翔がメインとなって調理と接客を担当する事が多い。どちらかと言えば彼女の趣味が反映されていると言っていい店である。
店の評判は非常に良く、料理も酒も旨い。だから常連と言える鎮守府の人員も少なくなく、提督もその一人である。最も、彼が訪れる場合は部下の艦娘が同行している場合が多い。この日もそんな日であった。
周りの艦娘は楽しげに酒を酌み交わしながら会話に花を咲かせていて、料理も相変わらず美味だ。提督は提督で、艦娘達から話を振られ、それに答え、たまに軽い冗談を飛ばして笑いを誘っていた。そこには何らおかしな点など無かった。
あえて気になる点を挙げるとすれば、今日に限って提督の注文した料理だけ盛り付けがいまいち雑な気がした事であろうか。
「いつもすまないな」
そう言いながら、提督は皆が去って鳳翔と二人きりになった店内のテーブルを拭いて回っている。彼がこの店を訪れた際、鳳翔の後片付けを手伝うのが慣例となりつつあった。
「いいえ、お気になさらないで下さい。今日も皆さん綺麗にしてくれてましたし」
鳳翔はにこやかに言うが、それに続いてこんな事を言う。
「提督、まだお酒が足りないのでは?」
確かに提督にはまだ飲んでもいいだけの余裕はある。が、あえてこれから飲み直そうと思うほどでもなかった。
「うん? まあ、今日はいいよ」
提督はそう言ったものの、
「余裕があるのなら、これから少しお付き合い頂きたいと思いまして」
と、鳳翔は言う。
「俺が? 鳳翔と?」
「はい」
彼女を見れば、相変わらずの笑顔であった。
鳳翔が盆を持ってくる。そこに載っているのは日本酒が入った徳利が数本と、ぐい呑みが二つ、それにツマミ類が少々であった。店内の隅にあるテーブルに提督と対面で座り、彼女は飲み始める。
鳳翔はクイッと日本酒を飲み干す。実は彼女も酒はそこそこに強い。が、提督からすればペースがやはり早いような気がして心配になる。
「もう少し抑えた方がいいんじゃないか?」
「いえ、これくらいじゃないと……」
そう言いながら手酌で飲む鳳翔。提督の記憶する限り、彼女は別に酒癖が悪いタイプでは無いはずだが、どうも今日は違ったようだ。
「提督は、飲んでおられませんね?」
その目は座っている。
「多少は調整しないとな。さっきまで飲んでたの見てただろ?」
その瞬間、鳳翔は空になった徳利をテーブルに叩きつけるように置いた。カン、という音が響く。
「ええ、見てましたよ? 楽しそうでしたね?」
そう言って代わりの徳利を手に取り、酒を提督のぐい呑みに注ごうとする。提督は慌ててぐい呑みを持ち、その手を前に伸ばした。
「……本当に楽しそうでした。私の見てる前で」
ぐい呑みになみなみと日本酒が注がれる。何だか今日の鳳翔は不気味だ、などと提督が考えていると、
「さ、飲んで下さい。ぐびっと」
と、鳳翔が酒を勧めてくる。
「一気にか?」
「そうですよ?」
「…………」
飲めなくはないが、どうしたものか。そんな事を思いながら杯を見つめていると、
「……何で飲めないんですか?」
そんな声が聞こえてくる。見れば鳳翔はこれ以上なく不機嫌そうな表情をしている。
「おい、どうしたんだ? 今日のお前何か変だぞ?」
「質問返しはやめて下さい! 何で、飲めないんですか? 他の子のは楽しそうに飲んでたのに……!」
あの温厚な鳳翔が癇癪を起こしそうである。仕方無しに提督は杯を干す。
「俺にも質問させてくれ。何があった?」
いくら何でも今日の鳳翔は様子がおかしいと思った提督はそう聞く。しかし、鳳翔から返ってくるのは、
「自覚、無いんですか?」
という意味の分からない問いである。
「ん? 俺の話?」
「そうです」
「何か悪い事したか?」
鳳翔は自分のぐい呑みにも酒をなみなみと注ぎ、それを一気に飲み干した。空になったぐい呑みは鳳翔によって叩きつけるかのような勢いでテーブルに置かれ、またもカン、という音がする。
「思い切りしてたじゃないですか。こっちが頭に来るような事を」
もはや鳳翔は自分を睨みつけていた。
「分からん、何だよ?」
「他の子の事ばっかり構って私の事は放ったらかし。しかも構ってるところ見せつけてばっかり……腹だって立つんです!」
「……え?」
「……本っ当に自覚が無いんですね」
自分が鳳翔の怒りを買っている事は分かったが、それは自分と他の艦娘との関係に関連しているらしい。思考が混線しかかった提督は慌て気味に言う。
「ちょっと待て、整理させてくれ。えーと、俺は別に部下とはコミュニケーションの手段としてああいうのをやってる訳でな? 構ってるとかそういう意識でやってたりしてないからな?」
「提督がそう思っても、勘違いする子だっているかも知れないじゃないですか。だって、今日も提督の事を妖しい目で見てる子が何人かいましたよ?」
ようやく提督にも今の鳳翔が何故自分に食ってかかってきているのか、理由が飲み込めた。その実、「妖しい目で見てる」という意味では鳳翔も同じなのだ。しかも、接客を優先しなければならない彼女と異なり、客である艦娘の方が提督と距離を縮めやすいのは確かである。
要するに、今の鳳翔は嫉妬全開なのである。
(まさかこう来るとは……)
鳳翔から視線を外した提督は困り果ててしまった。飲酒のせいもあって冷静さを失っているらしい今の鳳翔にただの付き合い、と説明しても到底納得すまい。大体、他の艦娘からも鳳翔と同じ部類の感情を密かに向けられているのだとしたら、それは否定出来ないし、今日うまくかわしたとしても今後こうならないという保証はない。何より、今の鳳翔は突発的にこうなっている訳ではなさそうで、だとすれば、今までに蓄積されたものが決壊したと思った方がいい。
とはいえ、提督にしてみれば想定外な事態でもあった。だから鳳翔が、
「黙ってしまうなんて……他に好きな子でもいるんですか?」
と、更に追求しようとしても、
「いや、面と向かってそういう事言われるのって、ここに来てからは初めてだからどうすればいいか分かんないんだわ」
と正直に言うと、彼女はポカンとしてしまう。
「えっと、提督って、鎮守府の他の子から、告白とか……」
今までの勢いが嘘のようである。
「無かったな」
「え、あの。じゃあ、私が言った事って」
「あれが告白だってんならお前が最初だな」
「…………えええと! もう一杯頂きますね! 何だろう私……」
大慌てで自分のぐい呑みに酒を注ぎ始める鳳翔。その顔は真っ赤だったが、決してアルコールだけのせいではなかったろう。
かくして、鳳翔は意図せず他の艦娘に対して先制を決めてしまったというわけである。
それからしばらく経ったある日の事だ。鳳翔は提督が個人所有しているPCの画面を不機嫌そうに睨んでいた。
「見せろって言われたから見せただけなんだけど……」
彼女の横にいてテーブルに肘を乗せている提督は気まずそうだ。この日、鳳翔は提督と二人で過ごしていたが、彼のPCを触っているうちに、もしかしたら成人向けの画像などが保存されているのではないかと思い始めた。家探しのようで少々気が引けたが、試しに聞いてみたところ、提督はそこで嘘をつくタイプでも無いらしく、あっさりと保存されているフォルダを教えたのである。そこで観たのは女性のいやらしい画像や動画の数々だ。
「オッパイの大きな女の子ばかりですねえ?」
「いや、小さい女優さんのもあんじゃん」
嫌味たっぷりに言う鳳翔と、ここまで不機嫌になるのかと内心呆れながら答える提督。
「こういうので発散させてた、と」
鳳翔はカチカチとPCのマウスを操作し始めた。
「ちょいと鳳翔さん? 何をしようとするおつもりで?」
「いやらしいファイルを削除しようかと」
「いや、それは待ってくれって!」
慌てて止める提督に、鳳翔は相変わらずの不機嫌さ全開な表情を向けた。
「何でですか?」
「いやあ、男のサガっつーかな。そういうのも観れなくなるのは困るなあ、と」
「彼女さんがいた頃だったらこういったのは不要だったのでは?」
当初、提督には付き合っている人間がいる事は知っていた。流石に横取りをするつもりはなかったから、自分の気持ちに気付いた時には既に失恋していたようなものであった。その後で別れたらしい事も聞いたが、だからと言って他の誰かとくっつくという様子もなく、かといって別の誰かとくっついていないという保証もなかった為、ヤキモキとしていたのが鳳翔としては正直なところだった。
「それとこれとは別なもんよ?」
「最低ですね……」
相変わらず気まずそうに答える提督を、鳳翔はジトリとした目つきで見つめる。
「こういった動画や画像を使ってお一人で……本当に別物だったんですか?」
「うん、別」
はあ、と鳳翔はため息をついた。
「信じたいところですけど、怪しいですね」
鳳翔はフォルダを閉じ、提督ににじり寄り始めた。
「提督は私の気持ちを受け止めてくれたって思ってたんですけど、合ってますか?」
「合ってるよ?」
「なのに、こんな画面に映ってる女の子で発散させてたと?」
「まあ……」
「私を使う気は無いんですか?」
提督が鳳翔の言葉に耳を疑った時、既に彼女の顔は提督のすぐそばまで迫っていた。
「私の身体を使ってくれないから、寂しかったんですよ? だから私、一人で……」
鳳翔は実に切なそうだが、提督は彼女の発言に内心驚いていた。清純そう、もっと言えば、潔癖そうな印象を持っていたから、淫らな一人遊びを鳳翔が行っていたなどとは思いもよらなかったからだ。
「悪い気がしてたんだよな……」
「何でそんなに遠慮がちなんですか!? 私はあの時お店でしてもいいって思ってたくらいなんですよ!?」
おそらくは酒を飲みながら提督を問い詰めた際の事を言っているのだろう。当初の印象とは大きく異なり、どうやら鳳翔は性的にかなりオープンな気質の持ち主だったようだ。その事をようやく理解した提督は少しだけ黙考してから、
「じゃあ、今から、いいか?」
と、問いかけた。鳳翔は少しばかり機嫌を改めたのか、
「……はい」
と、四つ足で、少々膨れっ面をしながら頷いた。
「はあ、ああいう子達を見てると自分に自信が無くなっちゃいますよ……」
服を脱ぎながら鳳翔はこぼしていた。包容力もあるし、基本的に謙虚でサッパリとした性格の彼女だが、提督が関わる事になると相当なこだわりがあるらしく、そこで何かあればスイッチが入ってしまい、簡単に拗ねたり引きずってしまったりする事もあるようだ。
「別に変に比較したってしょうがないだろ。ああいうのはあくまで……」
と、コンドームを取り出しながら提督は振り返りながらそう言いかけ、そして固まってしまった。
「どうかしました?」
鳳翔はそう言うが、提督が固まるのも無理はなかったのかも知れない。何せ、ニーソックスを残して裸になった彼女の体型は、普段着用しているその服の外側からは想像もつかない程に美しかったからだ。彼女は特にバストサイズを気にしていたようだが、実際に脱いでみれば十分なサイズがあり、隠れ巨乳と言って良い代物である。更に美貌の持ち主でもあったから、先程視聴していた動画の登場人物達と比べても、何ら引けを取らない。
「いや、綺麗だなと思って」
「え?」
「さっきの動画観て凹んでたみたいだけどさ、鳳翔レベルの子なんてなかなかいないぜ?」
「な、何言ってるんですかあ! そんなふざけた……」
赤面した鳳翔が言い返そうとすると、提督が更に言葉を重ねた。
「これ見てもそう思う?」
「!!」
鳳翔の目の前にはすっかりいきりたった提督の陰茎があった。
「えっと、これって……」
「ん、鳳翔がエロ過ぎてこうなった」
鳳翔はゴクリと生唾を飲み込む。力強く脈打つ心臓の心拍数も更に上昇する。提督はそんな彼女に近づき、そしてその目の前で彼女と同様に膝立ちになった。
鳳翔の体にそっと両手を添えると、彼女はまるで惹き寄せられるかのように提督に顔を近づけ、優しく口付ける。それもすぐに飽き足らなくなったらしく、チュパチュパという舌の絡み合う音と、「んうう……」という鳳翔の悩ましげで艶っぽい声が室内に響き始めた。
「!?」
提督がピクリと反応した。鳳翔の片手が提督の剛直を柔らかく握りしめてさすっているのである。提督も負けじと彼女の股間に手を伸ばす。どれほど興奮していたのだろうか、鳳翔のそこは既にグッショリと濡れていた。
「ん! んん……」
鳳翔からさらなる吐息がこぼれる。敏感な女陰を撫でられて彼女は震え、提督の樹茎をさする動きがぎこちなくなる。その濡れ具合から既に割れ目は十分にほぐれていると判断した提督は、そこへと指を潜り込ませ、小さく振動させるようにかき回し始めた。
「はあっ!!」
とうとう鳳翔はキスも提督への愛撫も断念し、彼に膝立ちのまま抱きついた。腰回りをピクピクと痙攣させる鳳翔。
「ふぅー……ふぅー……」
提督に抱きつきながら与えられる快楽に耐えていた彼女だが、それはそれで不満があったようだ。
「て、ていと、く……ダメですよお……私が、気持ち良くしてあげたいのに……!」
切なそうな鳳翔の声を聞いて、
「そっか」
とだけ言った提督はゆっくりと身体を離した。そこにはすっかり発情した表情で瞳を潤ませている鳳翔の顔があった。
「口で、って出来るか? 俺も鳳翔のを口でしたいから」
と聞いたところ、彼女は期待したかのような表情を覗かせながらコクリと頷く。
提督が下になる形でのシックスナインである。
鳳翔は提督の逞しい剛直を眼前にして、しばらくの間は興奮をその背後に隠した深い呼吸と共に目を見開いてそれを見つめていたが、やがてそれをそっと掴むとその口に咥え込んだ。
「ん、ん……」
最初はおずおずとしたものだったが、そのフェラチオはすぐに喉付近まで飲み込むようなものに変化した。
「チュプ、チュプ……」
口で提督の精を吸い取ろうとしているかのようで、実に刺激的だ。提督はその心地良さに酔いしれそうになったが、そのままでは自分が何もしないうちに果ててしまう。そうなる前に先程のペッティングで見せた可愛らしく悶える鳳翔の姿を見たい彼は、目の前にある愛液まみれの蕩けきった淫裂に吸い付いた。
「んんっ!!」
途端、肉棒を咥え込んだままの鳳翔が震えた。一見苦しそうで、しかし陶酔したかのように目を細める鳳翔。彼女の下半身では、提督が陰唇を中心に舐めまわし、刺激を送り込んでいた。その刺激は速やかに快感へと変換され、子宮に至る下腹部の奥まで浸潤し、背筋には寒気にも似た痺れが走る。
「んん……んん……」
鳳翔はフェラチオで首を振ることさえままならなくなり、提督の樹茎を咥えたまま喘ぎ声混じりの吐息を繰り返すだけになってしまった。敏感なタイプなのだろうか、震えたまま目をつむってひたすら提督のクンニリングスに耐えていた。
「んっ!!」
鳳翔の体が一瞬跳ねた。提督の舌がクリトリスにも接触を始めたのである。ピリ、ピリ、という痛覚にも似た感覚が彼女の体内を走って脳天まで駆け抜ける。意識が朦朧とし、悦ぶ生殖穴が分泌する愛液の量はますます増えるばかりだ。しゃぶり続ける提督の攻撃によって体の力が抜けてしまった鳳翔はその快感を甘受するだけになる。
「はあああっ!!」
しばらくして、鳳翔の体が大きく跳ねた。背を仰け反らし、咥え込んでいた陰茎を解放してその口からは甲高く甘い声が飛び出る。どうやらオーガズムを迎えたらしい。鳳翔のひくつきと共に溢れる粘液を提督は丹念に飲み干していく。
「提督があ、出してないですよお……」
絶頂が収束した後、寂しそうに鳳翔は言った。
「ん、出すなら挿入てから、と思ってな」
「なら、コンドーム、下さい。私が着けます、から……」
そう言って鳳翔は手渡されたコンドームの封を切り、目の前にある提督の肉棒に被せていく。
「ん、ちゃんと着きましたよ?」
「だったら、挿れていいか?」
「はい」
鳳翔は提督の体から離れてコロンと仰向けになった。
仰向けに寝そべる鳳翔の裸体は全体的に引き締まりながらも出るところはきちんと出ていて、男の劣情を喚起してやまない。彼女の顔を見れば期待に満ちた眼差しで提督を見つめてきている。性的にオープンどころか、実はかなり貪欲なのではないか。そう感じてたまらなくなってしまった提督はすぐに鳳翔の股に割り込み、自らのそそり立つ欲望を、彼女の飢えて涎を垂らし続ける淫らな割れ目へと一気に突き込んだ。
「ああっ!! あ〜……」
一瞬だけ全身を引き攣らせた鳳翔の口からは甘い声がこぼれ出る。そして彼女は熱い眼差しを提督に向け、
「繋がっちゃいましたね」
と言い、「うん」と相槌をうつ提督の肩を両手で掴んで引っ張り、自分の方にその上半身を引き倒す。
「夢みたいです……。ん……」
下半身を結合させた状態で改めて口付ける。鳳翔は軽い浮遊感を覚え始めていた。
「んん、んんん……チュプ」
どちらからともなく舌をも絡ませ始めた。鳳翔は提督を抱きしめ、足も絡ませる。これ以上ない程に二人は熱く高い湿度を伴った雰囲気の中で密着していた。
(ああ、気持ちいい……身体が溶けちゃいそう)
提督の体温をその肉体の内外で感じ取っていた鳳翔は身動きもせずに陶然としていたが、それも程なくして中断された。提督が、「動くからな?」と言うか言わないかのうちに猛然と腰を振り始めたのだ。
「あああああっ!?」
突如として下腹部から湧き上がった強烈な感覚に鳳翔は混乱する。彼女の敏感な肉洞を提督の業物が力強く出入りしていた。そのストロークは長く、入り口から最奥部まで、彼女の男性器を受け止める器官のあらゆる部分を刺激して回っていた。特に、鳳翔の場合は子宮口付近が弱点だったようだ。そんな部分を提督の樹茎で繰り返し擦られつつも体当たりされ、腹部の奥深くから快感が広がっていく。
「いやああぁ!! 奥うっ!! 奥うううっ!!」
焦点の合わない目でうわ言のように喘ぎ声をあげる鳳翔。そんな中、なおも膣奥への攻撃は継続され、快感を伴った熱は冷めることもなく腹の奥へと蓄積されていく。
(何でこんなに気持ちいいのお!? こんな人、初めてえ……っ!!)
提督のピストン運動があまりにも鳳翔好みなのだろうか。奥どころか、腹全体を快楽で満たされていくような感覚を覚え、彼女はもはや錯乱状態に陥りつつある。
だが、そんな鳳翔を気遣うつもりもないのか、欲望まみれの剛直は彼女の発情しきった淫裂をズボズボと掘り返し続けていた。その膣肉は吸い付くかのような動きを見せており、樹茎が引き抜かれる際には陰唇が引きずられるかのように少しばかり外側へと伸びる。その様は自分の中にいてくれる提督の肉棒が去ってしまうのが名残惜しく、鳳翔の蜜壺が抱きついているかのような印象さえ与えた。
「はっ……! はっ……!」
今の鳳翔が見せているのはおそらく誰にも見せた事がないであろうだらしない顔だ。快感ですっかり腑抜けているものと見える。そんな彼女の股間はもはや劣情を内包する粘液で塗れていた。提督によるピストン運動でかき出されているせいもあるだろうが、鳳翔が興奮しすぎて愛液の分泌量が増えてしまったから、内部に留まりきれないそれが溢れてしまっている面も大きかろう。
「えっ……? そんな、やだっ……!」
快楽と困惑の中、切迫感を感じさせる表情を一瞬だけ覗かせた鳳翔は突如として、
「ひっ……! あああああああっ!!」
と叫び、そしてその全身が跳ねまわり始める。絶頂に達してしまったのだ。ペッティングとフェラチオで十分な快感を与えられていた提督の剛直も、名器と言える鳳翔の膣で散々こすった上に強烈に締め付けられては耐える術はない。彼もまた精を放ち始めた。
全身で抱きつく鳳翔は、その身体の奥深くで提督の欲望が激しく脈打っている事を感じ取る。
(素敵……こんなに気持ちいいなんて……)
その余韻に浸りたい彼女は提督に抱きつく腕と足に更に力を込めた。
この一件以来、鳳翔の提督に対する執着はますます強くなったようだ。ただし、それが提督に苦痛を与える訳でもなく、彼にしてみれば鳳翔が却って愛らしく感じるようになるだけの結果だった。これ自体は元々彼が鳳翔に好印象を抱いていたのも一因と言えよう。
だが、それは鳳翔が自分の欲深さを十分に自覚し、過度の干渉を自重した結果であったとも言える。だからこそ、程度を越せば当初のように怒りを露わにする事だってあるんである。
その日も提督は部下の艦娘達と鳳翔の店で一杯やっていた。その内、艦娘の内の一人はすっかり出来上がってしまったようだ。
「提督好きー!!」
と言いながら彼女は提督に抱き付いた。
「おいこら、何してんだお前は」
提督は苦笑いしながらその艦娘の頭をポンと叩き、そして引き剥がした。その間、彼らの様子を調理の傍らそれとなく見ていた鳳翔はノーリアクションであったが、何故か彼女の周辺の空気だけが一瞬ながら凍りつくようなものに変わった。
その日の閉店後、すっかり静かになった店の座敷席で提督は正座をさせられていた。彼の目の前にいるのは同じく正座をした鳳翔である。その表情はにこやかであったが、何故か眉間に皺が寄っていて、上がった口角もひくついていた。
「……提督?」
「……はい」
「今日も実に楽しそうでしたねえ?」
「ん、まあ……」
「……私が今どんな気持ちか、分かりますか?」
「すごく怒ってるなあ、と」
問い詰める鳳翔と、すっかり受け身にまわりながら答える提督。
「正解です。理由は何だと思いますか?」
「……部下と飲んでたから?」
「それだけじゃないんですよお」
「ん?」
鳳翔が放つ不穏な雰囲気が更に酷くなった。そして彼女は畳に片手を叩きつけ、強い口調でこんなセリフを提督にぶつける。
「何ですかあの子!? 酔ってたからって提督に抱きつくなんて……軽々しいにも程があると思いませんか!? しかも『好き』なんて言いながら!!」
どうやら他の艦娘が提督に抱きつくのは鳳翔の基準だとアウトになるようだ。その上好意を口で伝えていたから気が気ではなかったといったところだろうか。
とはいえ、提督にしてみればあの件は避けようがなかったというのが正直なところである。だから、彼女の更なる怒りも買う事を覚悟でこう言う。
「そう言わせてしまったのは悪かった。ただな、鳳翔も鎮守府がどういう環境かは分かってると思う」
鳳翔はウッと言葉を詰まらせた。
「鳳翔に会うのがここに来る理由の一つだしな。だから一人で俺がここに来るというのも解決法の一つかとは思ってるんだが……」
「ん……それもちょっと……。提督が来たらそこにみんな集まっちゃいますし……」
先程とは打って変わって弱い口調になってしまった鳳翔。提督も一人でこの店に来た事は何度もあるが、その際の事を思い出したようだ。
「前にあったな、そういうの」
「はい……」
提督も鳳翔を不快がらせない何らかの妥協案が欲しいのだろう。腕を組んで考え込み始めた。同じく、鳳翔も解決策がないか思考し始める。まず、提督の周りに艦娘が集まるのが鳳翔にとっての不興の種である。では、提督がここに来なければいいのだろうか。だが、それではそもそも鳳翔は提督に会う機会が一気に減る。それに、彼女の見えないところで潜在的なライバル達が近寄る可能性は否定出来ない。提督の周りに艦娘が集まるのはこの店に限らないのだ。鳳翔は顔を俯けてそんな事を考えていたが、やがて何かを思い付いたのか。顔を上げて提督を真っ直ぐに見た。
「なら、私が我慢するしかないですね。他の子達が提督と楽しそうにしてるのも、抱き付いたりしても……」
「おい、いいのか?」
「はい。でも、条件があります」
提督は何だろうといった表情をした。
「キスとかそういったものがダメなのは当たり前なんですけど、後は……」
鳳翔は言葉を区切ってから、言った。
「四人ですね」
「うん?」
「私で四人子供を作ってくれたら許してあげます。提督の赤ちゃんなら産みたいですから。それまでは他の子達と仲良くしているのも我慢します。ただし、許す許さないはそれまで保留です」
またエライ条件を出してきたなと思いつつ、提督自身は鳳翔以外と深い関係になるつもりなど元々ないし、彼女との子作りはとても魅力的に思えたので、気持ちとしても断りようが無かった。
「うん、それで良いんならな」
それまでの不機嫌さが嘘だったかのように、一瞬キョトンとした後、サッと明るい表情になった鳳翔は、
「すぐ頷いてくれるなんて。なら、早速……」
と言いながら膝立ちになってショーツだけを脱ぎ始める。そんな彼女を見て流石に提督は慌てた。
「え!? ここでか!?」
「ふふ、自分でも結構無理言ったつもりなんですよ? 『赤ちゃん産みたい』なんて重いじゃないですか……なのにすぐ『うん』って言ってくれたんですから、ドキドキしちゃいました」
彼女は舌をペロリと出した後、ショーツを脱ぎながら言う。
「人、来ねえよな?」
提督は閉じられた店の出入り口を不安そうに振り返る。
「閉店してるんですから来るわけありませんよ」
そう言いながら鳳翔はショーツを片足にくくりつけ、服をめくり上げた。
どうやら彼女の蜜道は気が短いらしい。既にその内股をトロリと蜜がつたい始めている。
「嫉妬深くて、いやらしい女を許して下さい……気持ちが止められないんです」
切なそうに近づいてくる鳳翔。彼女の事だから、嫉妬深さやその他諸々も含めて自覚はしているし、提督に迷惑をかけるかも知れないそういった類のものを抑えたいのだろうが、本当に提督への想いが募りに募って止まらなくなっているのだろう。彼女はジリジリと提督に近づき、彼をそっと押し倒した。
そして提督のズボンを下ろせばすっかり興奮した彼の肉棒が姿を表す。
「もう、興奮してるんですか?」
意外と言いたげな鳳翔。
「ん」
とだけ言って提督は頷く。
「なら、すぐに使えますね」
と言いながら鳳翔はあるものを取り出した。コンドームである。それに対して提督は唖然とした。今の行為は子作りが前提にあったのではなかったか。
「おい、子供の方は?」
「欲しいですよ? でも、その前に二人きりでたくさん気持ち良くなりたいんです」
そう言って、彼女はコンドームの封を切った。そして手際良く提督の剛直にそれを着けていく。薄い遮蔽物に包まれた提督の逞しい欲望の証を見つめながら、鳳翔は思いついたようにこんな事を言う。
「避妊はこれでもいいんでしょうけど、でも奥にそのままも魅力的ですね。私もお薬頂こうかしら?」
どうやら避妊薬を服用した上での生セックスに関心があるようだ。統計上、避妊薬の服用はコンドームの使用よりも避妊の確率は高く、飲み忘れさえなければ妊娠の確率は1%を遥かに下回るレベルまで下がる。当然、そんな事をしたらもはやその時点で子作りとはほぼ無縁になってしまう。つまりは、子を拵えるなど鳳翔の気分次第なのである。
「四人は遠いな……」
鳳翔が二人きりの時間をとことん楽しみたがっているらしい事が分かり、子作りなどいつの話になるのか分からなくなった提督は呆れ気味にそう呟いた。
「提督の事、たくさん食べちゃいますけど、逃げちゃダメですからね?」
ショーツのみを脱いだ状態でガニ股の姿勢を取った鳳翔は、剛直の先端を淫裂に当てながらそう言いつつ腰を下ろし、提督の肉棒をその蜜壺に飲み込ませ始めた。すでにその表情は蕩けきっている。
「んうう……!」
鳳翔は歯を食いしばりながら侵入の快感に耐える。そして、それまでは足で支えていた彼女の体重が提督の上に乗った。
「くぅ……はあぁ……」
甘いため息が漏れる。彼女の奥深くまで挿入された硬く熱い樹茎は、蜜壺最奥部をも心地良く圧迫し、早くも腹部の火照りを増幅させ始めていた。
足を広げたままの鳳翔は提督を見つめながら、
「ほら、挿入ってますよ……?」
と、熱の伴った呼吸まじりに言った。見れば、鳳翔の膣口が提督の肉棒によって押し広げられ、その根元まで彼女の肉壺が飲み込んでしまっていた。ジワリと愛液までもが染み出し続けている。
「ああ、やっぱり熱いな……」
提督も熱に浮かされたかのように答える。
「ふふふ、ここでたくさん出してくださいね?」
そう言いつつ提督の体に両手をついた彼女は彼に快感を与え、自らも快楽を貪るべく腰を振りながら嬌声をあげ始める。
タンタン、と鳳翔の尻肉がぶつかる音が鳴り始めた。
「ああっ! いいっ! やっぱり素敵ぃ!!」
普段の姿からはまるで想像のつかない、まさにメスそのものといった表情で腰を振る鳳翔。その目は提督を見つめたまま逸れる事はない。
「ねえ! 私の中、気持ちいいですか!?」
緩急織り交ぜながら剛直を締め付け、熱く包み込んでくる鳳翔の蜜壺は、それだけでも十二分に刺激的な構造物であった。ましてや今の鳳翔のように腰を振られてしまえば時を置かず、一方的に射精させられてしまいそうである。
「ああ、気持ち良い……けど、このままだとすぐに出る……!」
提督の弱音を聞くと同時に鳳翔は目を見開き、
「出して下さいっ!! 提督を気持ち良くしていいのは私だけなんですからっ!」
と笑顔で言った。心なしか彼女の腰を振るペースは更に上がり、提督は自分の樹茎が本格的に射精に備え始める感覚を覚えた。若干慌て気味に改めて鳳翔を見ると、彼女は相変わらず自分を見つめながらも、蕩けた笑顔を浮かべ、息を荒げながらも懸命に腰を振っていた。
「好きっ! 好きですっ!! 大好きですっ!!」
鳳翔は提督への想いを叫ぶように口にする。
「ごめんなさいっ!! 提督の事好きになりすぎてごめんなさいっ!! 私、もう止まらないんですっ!!」
なおも腰を振りながら甘くて強い口調で彼女はそう言っていた。『止まらない』というのは、気持ちの事か、今の行為の事か。もしかしたら、両方なのかも知れない。
自分の腰の動きに応じて、ゴリゴリと逞しく蜜穴を掘る提督の業物の感覚は相変わらず鳳翔にとって甘美極まりない。そんな業物に奥をも力強く掘削され、蜜道のみならず、腹部が本格的に熱を持ち始め、快感はますます膨れ上がっていく。
(ああ、奥が、奥、気持ちいいっ!! ううん、奥だけじゃなくってっ!! もう、私のアソコも、カラダも、全部っ!!)
どうやら鳳翔が得ている快感は腹部にとどまらないようだ。全身にジワリと広がっていく心地良い感覚で意識もハッキリしなくなっていたが、腰の動きだけは止まることがなかった。もはや彼女の意識ではなく、身体の全てが提督による快楽を欲しているかのようだ。
「鳳翔……もう、出る!」
提督はもはや耐えきれなかった。彼は急速に精液が湧き上がってくる感覚を覚えていたのだ。
「出してえっ!! このまま、中でえっ!!」
そこまで言って、鳳翔は身体の内部で何かが弾けるような感覚に襲われた。
「はううううっ!!」
大きく全身をひくつかせ、思い切りのけ反る鳳翔。どうやら彼女も限界に達し、エクスタシーを覚えたらしい。ようやく腰を振るのはやめる事が出来たものの、今度は全身の痙攣が止まらない。
(溺れちゃってる……夢中になってる……この人じゃないと、ダメなのぉ……)
快感のあまり、気絶しそうな程に意識が混濁する中、鳳翔はそんなことを思いつつも、提督が自分の膣内で射精している事だけは感じ取り、甘い気分をも募らせていったのだった。
落ち着いた後、コンドームを縛り、精液が溢れないようにした鳳翔はチラリと今だに硬いままの提督の股間を見て、
「やっぱり……」
と言いながら更にもう一つコンドームを取り出した。
「あの、もう一度、いいですよね?」
両手で封を切っていないそれを持ちながら彼女は提督におねだりをする。
「まあ、いいけどな」
人目につきかねない場所で行為に及ぶなど今までに無かったし、ましてやそんな場所で二回連続など大丈夫かとも思ったが、今の鳳翔が断って止まるとも思えなかったし、何よりその姿が可愛らしく感じられたのもあって彼女のおねだりを受け入れる。
「クス、次も私が上ですからね?」
なおも主導権を握ろうとする鳳翔は、すぐにコンドームの封を切って提督に装着させる。自分の店で提督と致すという事が、彼女にとってはマーキングのようなものなのかも知れなかった。
「ちゃんと着きましたね。じゃあ……」
鳳翔は再び提督の体をまたいだ。そんな時である。
「で、だ」
「はい?」
提督が何やら言い出そうとしているので、鳳翔は彼の顔を見ながら相槌を打って先を促す。
「子供作るんなら結婚指輪は渡さなきゃダメだよな? カッコカリじゃないやつ」
「…………え?」
「それに俺らが同じ指輪付けてたら変に近寄ってくるやつまずいないだろ? お前とガチだって事になるんだし」
提督の発言の意味を理解した途端、鳳翔はのぼせたように赤面して、コンドームの着いた彼の樹肉も手放し、フラリと相手の胸板に倒れ込んだ。
「おい、どうした!?」
心配になった提督は慌てて鳳翔を抱きしめながら聞く。
「きゅ、急に、変な事、言わないで下さい……私、もう何が何だか……」
すっかり大人しくなってしまった鳳翔。
「もしかしてダメだったか?」
「ダメなはずないです! ただ、えーと……心の準備が……」
どうやら提督の発言が鳳翔のツボに突き刺さってしまったようだ。
「割と変なところでズレてないかお前?」
「……提督に言われたくありません」
そう反発するように言った鳳翔は、
(本当にあなたは卑怯者です……そうやってどんどん堕としてくるなんて……)
と、心の中でも弱々しく悪態を吐く。
だが、そんな彼女はますます自分が浮ついているのを自覚し、そしてにやけ顔が止まらないのであった。