艦隊これくしょんのR-18な短編作品詰め合わせ 作:dn88k
小さな仮眠スペースに備えられたベッドが軋んでいた。その上では提督と交合に及んでいる艦娘が一人。竹であった。
「んんっ! ……ハッ! アッ!」
下半身だけを裸にし、大股開きで提督の怒張を受け入れている竹は、控え目ながらも甘い嬌声を発していた。
「好きに動いて、ん、良いから、な?」
「ああ……」
竹が喘ぎ声まじりに言い、提督が軽く相槌を打つ。
この二人、別段お互いに思い入れがある訳でもないのか、仕事以外では軽く雑談をするか、たまにこうしてまぐわい合うだけの関係であった。
こうなった経緯も淡白と言えるのかもしれない。きっかけがあったのはこの時点からしばらく前の事である。
その日、鎮守府内の片隅にある休憩スペースで提督と竹が会話をしていた。日はとうに暮れている。
「結構バタついた方なんじゃないか?」
「今日? うん、まあそうだなあ」
たまたまこの日の秘書艦を担当していた竹と軽く振り返りをしていたらしい。
「状況によっちゃ今日どころじゃ済まない事もある訳だからな、俺らの場合」
「あー……」
提督の発言を受けて、竹はつまらなそうに頭をかく。更に提督は言った。
「あんまりダレられても困るけど、適当に暇な位の方が良い訳よ。そういう仕事なんだからな。ま、ここの連中は皆うまくやってくれてるからそこはあんま気にしてねえけどな」
「適当に暇、なあ……」
足を組んでそこに肘を乗せていた竹は伏せ目がちになって黙り込んでいたが、やがて提督を見つめて言う。
「提督さあ、俺とセックスするつもりねえ?」
彼女が突然こんな事を言ってきたのだから提督は自分の耳を疑った。
「いきなり何言い出すんだよお前は」
「だって、つれえんじゃねえの?」
偶然、繁華街を歩いていた際に、その手の店に入っていく提督の姿を見たのだという。
「周り女ばっかだけど、手ぇ出す訳にいかねえから溜まっちまったってとこなんじゃねえか? ま、気持ちは分かるんだけどさ。暇してる時なんて余計だろうしよ」
冷めたような表情で竹は言う。
「分かってんなら自分が言ってる事だっておかしいのも分からねえか?」
突飛な提案をしてくる竹を不審げな表情で見つめながら提督は言う。
「俺? こっちから良いって言う分にはアリだって思ったんだよ。ムラついて女抱きてえってんなら体くらい貸すぜ?」
竹はなんて事も無さそうにそう言い放った。
「…………」
「どうせ抱くなら他がいいか? 俺より育ってる人たくさんいるもんなあ?」
足を組んだままだった竹はテーブルの上に肘をつき、半笑いで提督の方に体を寄せながら言った。
「人の事あんまりからかうんじゃねえって。じゃないとな」
提督がそう言った次の瞬間、竹の乳房の内、その片方が服の上からガシリと乱暴に掴まれた。
「!!」
乳房を掴んでいるのは提督の手である。
「ほら、こうやって襲われるんだ。だから自分を安売りするような真似はよせ」
そう言う提督は渋い顔である。すぐに彼は竹から手を離して立ち上がり、一人引き上げようとする。
「……何でここで帰るんだよ」
「……?」
追いかけるような台詞が聞こえ、思わず振り返る。そこには座ったままでありながらも、少々不快気味に自分を見つめる竹の姿があった。
「俺みたいなガサツな女じゃ抱きたくねえってのか?」
「そうは言ってねえだろ」
「じゃあ、何だよ?」
そう言った途端、竹はテーブルに両腕を乗せて言う。
「個人的には興味あんだよなあ。お前がどんなセックスするかさあ」
「興味あるって言われてもなあ……」
「何でダメそうな雰囲気なんだよ? お互いムラつき解消できるんだぜ?」
どう言えば良いのか竹から視線を外して考えていると、彼女は更に言ってくる。
「性欲強えんなら素直に俺使っとけばいいんだよ。俺だって性欲強えんだから」
どうも竹は折れそうもない、そう感じた提督は、
「あー、分かったよもう。今からでいいか?」
と諦め気味にそう言わざるを得なかった。それを聞いた竹は軽くフッと笑う。
「賢明だな。俺の胸揉みしだいたんだからセクハラ扱いされるとこだったぜ?」
「嫌な事言うなよ……」
こんな会話を交わした後、二人は場所を変えて情事に突入したと言う訳である。
これはそんな経緯があってからの何度目かのセックスであった。竹は単純に提督の求めに応じた形だ。
「んっ、ふう……お前の、奥にガツンと来るよなあ」
体を提督の力強い腕でつかまれ、力強く蜜裂に樹茎を突き込まれ続けている竹は感想を漏らす。
「痛え?」
「いや? むしろ、ああ、何でも、ねえよ」
不可解な言動だが実際に苦痛を感じている訳ではなさそうだ。少なくとも興奮はしているのか息は荒かった。
「……出そう」
ピストン運動を続けながら提督は竹に言う。
「……っ。出るのか? いいぞ、好きなタイミング、で」
竹は提督の腕を掴んだ。彼女達の結合部は粘液を滴らせ、グジュグジュと音を立てていた。
「ほら、出せよ」
その言葉に応じたかのようにピストンの速度が上がる。ラストスパートに入ったようだ。竹もまた苦悶したかのような表情を浮かべる。
そして提督の腰が竹の下半身に密着した。
「……っ……っ」
耐え切れなくなった提督はとうとう竹の膣内に射精を開始。粘液が彼女の奥を直撃していた。
「……んっ! ……くぅっ!」
どうやら竹も絶頂に至っているようだ。腰を中心に痙攣のような動きを繰り返していて、提督の怒張を包み込む蜜道も強烈な締め付けを繰り返し、肉棒を通る尿道からさえも精液を搾り取ろうとしていた。
その後はしばらくお互いに荒い息を繰り返すだけだったが、やがて提督の陰茎がズルリと引き抜かれる。
「……スッキリしたか?」
「ああ。ありがとうな」
「ん、よし」
終わった後の彼女の態度は極めて事務的だった。手早く下半身の汚れをティッシュで拭き取り、服を着直す。それは提督も同様で、服を整えた彼は、
「じゃ、いつも通り時間置いたら出てくれ。俺は先に出る」
と言う。
「了解」
竹がひらひらと手を振ると、提督も軽く手を上げて応じ、そして仮眠室のドアを静かに開閉してその場を後にした。
事後に時間をおいて部屋を出るのは普段通りだ。しかし、この日の竹は何故か、去って行く提督を見て違和感を覚えていた。
竹が違和感を覚えたのは不思議でも何でも無かったのかもしれない。提督との心理的な距離が急速に彼女から遠ざかったのである。ただし、これには提督なりの理由があった。
いくら向こうから言って来て始まった関係とは言え、性処理の相手まで部下にやらせる自分はやはり卑劣なのではないかと、体を重ねる度にそんな意識が提督の頭の中を占めるようになっていったのである。竹自身の事は好ましいと思っているし、そんな彼女につい誘惑されてしまった側面はある。彼女の身体も提督好みであった。しかし、その点ははっきり区別して相手と接するべきではないか。
確かに、今でもこちらから言えば応じてくれるはずだが、言わなければそんな事になどならない。だから仕事に関するやりとりがあるだけの関係に戻ろうと思った訳だ。とは言え体の関係を持ったという事実は残るので、それに対する後悔はある。
なので、今や竹と会う時というのは、あの時突っぱねれば良かったという微妙に暗い想念と共に、必要な指示を出す時だけだ。
しかし、提督は気付くべきだったのかもしれない。声をかける際、その度に、
「……何だ」
とぶっきらぼうに言ってくる竹が、実はその時点で表情に何やら浮ついたものを覗かせていた事に、である。
鎮守府に程近い所には海水浴の出来る砂浜がある。その辺りはすぐに提督達の率いる艦隊から艦娘が派遣されて速やかに撃退されてしまう為、もはや最近は深海棲艦が出没する事がまず無い。かと言って地元住民達以外にはあまり広く知られた場所でもなく、穴場であると言えた。
この日は一部の艦娘達が暇を持て余していたのか、その砂浜で遊ぼうという話が出たようだ。その際に提督も誘われ、急いで片付けるような仕事もなかったので気分転換も兼ねて彼女達に付いていったのである。しかしながら、その心境は引率の教員に近かったのかもしれない。
水辺で艦娘達としばらく遊んだ後、提督は長めの半ズボンタイプの水着の上にパーカーを羽織って、遊んでいる艦娘達をのんびりと眺めていた。何か事故があった場合に彼女達だけで対応出来なかったら不味かろうという配慮からである。
もしかしたら、この一歩引いたような態度が良くなかったのだろうか。
自分の視界に影が差し、
「おい」
と、その方向からドスの効いた声が聞こえた。見上げるとそこにいたのは水着とパーカーを身にまとった竹である。彼女のそんな姿も実に健康的で可憐だが、その顔はと言えば極めて不機嫌そうであった。
「ああ、お前も来たんか。お疲れ」
提督はそう言う。
「お疲れじゃねえよ。何か言う事ねえのかよ」
「ん? その水着似合ってるぞ?」
一瞬、妙な顔をして言葉に詰まったような竹であったが、再度険しい表情を浮かべて、
「そういう話してんじゃねえんだよ!」
と強い口調で言う。両手をその腰に当て、提督を覗き込むような姿勢で腰をかがめる竹である。
「何よ?」
「場所変えるぞ。あんま人に聞かれたくねえしな」
「ん? アイツらは?」
と提督が視線を向けた先には同行していた他の艦娘達の姿があった。
「心配する必要なんかあると思うか?」
苛立ったような竹。
「いやそりゃ、ねえとは思うけどな」
「ならいいだろ。来いよ」
何が何だか分からなかったが、とにかく竹の態度が尋常では無かったこともあり、黙ってついて行くことにする。
「で、何だよ?」
砂浜からは離れた、林の中にある小さな木製の小屋まで来たところで提督が聞いた。周囲には自分たち以外いないようだ。振り返った竹の表情は相変わらず不機嫌そのものである。
「聞いたぜ。お前また風俗行ってたらしいなあ?」
変な事を聞くヤツだと提督は思った。現在の提督には特定の付き合いがある相手などおらず、溜まったものを吐き出すならそういった手段もありだろうと思っているだけである。
「それがどうかしたか?」
どうでもいいじゃねえかと思った提督がそう答えたところ、竹の表情が歯を食いしばった更に険しい物に変わった。歯軋りの音さえ聞こえて来そうである。
「いやさあ、だからなんだってんだよお前は……」
「……俺以外の女で射精してたって事だよなあ、お前はなあ!?」
「そうだけどよ、お前に関係は……」
「大アリだっ!!」
竹は提督が羽織っているパーカーの胸ぐらを掴む。
「他の女抱いていいなんて言った覚えねえんだよなあ。俺に断り無く勝手に嬢と遊ぶなんて大層なご身分じゃねえか、あー?」
「わっかんねえな。言ったら抱かせてくれるってだけの話じゃなかったのかよ?」
「そんな訳ねえだろうがバカかテメエはあ……!」
竹は提督に言うが、その声は震えていて抑え込んだかのような言い方だった。怒鳴りつけたいのだろうが、あいにくここは屋外だし、誰かに聞かれるのも不味いから我慢しているのだろう。
「『間に合ってるからいい』って言っときゃ良かったのか?」
「……根っ本からズレてんなお前」
相手の胸ぐらを掴んだまま相変わらず苛立ちを隠さない竹。しかし提督は彼女の真意が分からず、こう問う。
「ズレてるとか言うけどなあ、よく考えてみろ? 俺はお前から『ムラついた時に身体貸す』位の事しか言われてないんだぜ? 借りるかどうかなんてこっちが決める事じゃねえの?」
途端、苦々しい表情を浮かべた竹は俯いてしまうが、震え声でこう言った。
「お前こそよく考えろよ。女が普通はタダで身体開かねえ事ぐらいいくらお前でも良く知ってるよなあ? 店行ってりゃそれくらい分かんだろ。俺がタダで好きなタイミングで好きな場所で抱かせた理由……本気でご奉仕だとでも思ってんのか?」
竹の言いたい事がここでようやく飲み込めたが、驚くと共に半信半疑である。
「……マジで?」
「他に何があんだよ?」
再び顔を上げた竹の表情は目を潤ませている上に真っ赤であった。
「ムラついたんなら普通に抱けよ。会うたび期待してた俺が馬鹿みてえじゃねえか」
竹は思い切り提督に抱きついた。提督はそんな彼女を抱き返し、その頭を撫でていると、思い当たる節があった事を想起した為、それについて問う。
「えーとさ、お前に好きなヤツ出来たらしいって噂……」
「ああ、それ知ってんのか。ま、当たってると思うぜ?」
提督の胸の中でそう答えた竹は更に、
「噂聞いた時どう思ったんだよ?」
と聞く。すると、
「まあ、『オメ』って」
と答えられたものだから、思わず顔を上げた竹は怒りと呆れをないまぜにしたような表情を浮かべていた。
「『オメ』じゃねえだろ! オメエだよ! 他人事とかどんな頭してんだよ!! ……別の奴だって思ってたのか?」
「一応な。見てても態度に出ねえしよ。お前の好きな男と別な男が抱いてんのもおかしいと思ったからな」
目を逸らして気まずそうな提督を見つめていた竹は、
「他にもあんだろ?」
と更に問う。だから提督は諦めるように言った。
「……自分の可能性とか考えたくなかったんだよ。やっぱ同じ場所で好いた惚れたなんてやりたくねえしな。それでガタついたらどうしろって話だしよ」
「遅えよ、少なくとも俺はな」
竹はそう言って自分の口で相手の口を塞いだ。顔を離せば再び提督の表情が見えるが、そんな彼はこう言う。
「言っとくけどなあ、俺ってそういうのちゃんと言われなきゃ分かんないタイプだかんな?」
「そう言ったからって許される訳じゃねえんだよ」
竹はそう言い返すと、提督を座らせた。その小屋は高床式で、二人がいる場所も床の部分は木製であった。
「本当なら鈍いとこ直さないといけねえんだろうけどな。下手すりゃ刀傷沙汰だし」
羽織っていたパーカーを脱ぎながら竹は言う。
「でも鈍くていいや。お前は気づいちゃいけねえんだよ。俺以外……」
そう言いながら彼女はパーカーを適当な木の枝に引っ掛ける。そして提督を見つめ、
「気付いたら俺以外に目え向けんだろ。だから気づかなくていい」
と歩いて彼に近づきながら言い、その正面に座り込み、パーカーのファスナーを下ろして肌を露出させる。
「ガチのイキ方教え込んどいて今は何も無しとかどういう事かと思ったけどよ。ホント下らねえ……」
竹はぼやきながらそっと提督を抱きしめ、胸元や肩などに口付けを施し始めた。強く吸ったからだろうか、そこには赤い痕が残る。
「おい、くすぐってえって。こんな所で始めるつもりかよ?」
提督のセリフを聞いて、その目つきに妖しさを宿らせた竹は彼の耳元でこう囁く。
「なんか、マンコが飢えてるみたいでよお。止まらなくなってんだよ」
これほど自らの劣情を露骨に口にする彼女など記憶に無かった提督は意外な思いに囚われる。そんな竹だが、今度はゆっくりと提督の顔を覗き込んできた。彼の視界に映るのは今までに一度も見た事が無い、雌を前面に押し出したような表情をする彼女の姿だ。竹は更に言葉を紡ぐ。
「腹減ってる時にいい匂い嗅ぐと猛烈に食いたくなるだろ? アレと同じ」
「お預け食らわせてた訳じゃねえんだけどなあ……」
提督が独りごちるように言ったのを聞いた竹はスッと目を細め、
「……お預けとかそんなレベルじゃねえぞ? ……餓死でもさせるつもりなのかと思ったぜ……」
と言って提督をトンと突き、仰向けにさせた。そして竹は水着の股の部分を横にずらして自らの陰裂を露出させる。そこは既に湿り気を帯びていた。
「仕置きだ。俺を散々待たせたんだからな。奉仕ぐらいはして貰わねえとなあ」
彼女はそう言って提督の顔、その口付近に自分の股ぐらを乗せる。
「舐めろよ。前に抱いてた時みたいにさあ」
そう言う竹は淫らさに侵食されたような表情をしていた。見上げていた提督は呆れたような目をしつつ、舌を出して彼女の陰部を刺激し始める。
「あー……これだよこれ……。こんなクンニ初めてだったもんなあ……」
提督の頭を手で押さえつつ、性のもたらす悦楽に浸る竹。甘く痺れるような快感が彼女の下半身を駆け巡った。陰裂と陰核を絶妙な強さで刺激されていて、痛覚にも似たような感覚には何故か心地良さがある。既に濡れ始めていたその割れ目は、最奥部に至るまでいよいよ興奮が増して本格的に愛液を分泌し始めた。
(奥まで痺れて来やがった……提督がたらしじゃなくて良かったぜ)
下腹部全体が甘く火照り、そこが危険域に入りかけている事を感じ取った竹は、
「もう、いいぜ?」
と言って、腰を持ち上げた。淫裂から提督の唇に糸が引かれる。
「奥が疼いてんだよ……いい加減ぶち込んでもいいよなあ?」
低く、静かでありながら、興奮が抑えきれないといった声色でこう言ってくる竹に提督は聞き返す。
「今までのノリとは別か?」
「当然だろ? もう俺以外に出すなんて許さねえからな?」
淫靡にニヤけた竹は提督のパンツを脱がしていく。そして焦り気味に彼にまたがり、あらわになった剛直をつかんで腰を下ろし、その濡れた割れ目の中にヌルリと飲み込ませた。
「あっついなあ……腹が火傷しちまいそうだ」
ペニスをすっかり陰唇に飲み込んだ竹は、宙を見ながら熱い呼吸と共に言う。
「っはー……」
感慨深げなため息をつき、提督を見下ろした彼女は、
「これ、待ってたんだよ……なのにお前はお店のお嬢になんか挿れてやがってよお……」
と恨みごとを言う。だが、その表情は蠱惑的な笑顔であった。
「悪かったって。ここまで本気になってたなんて思わなかったんだよ」
「……はっきり言えば良かったんだよな。最初から好きだったってよ」
「!?」
その言葉に驚いたような表情の提督に竹は上体を倒して口付ける。そして舌も挿入して相手の口内を犯した。
「チュル、んぷ……そういう訳だからよ。お前が好きになって良いのは俺だけだ。お前がハメて良いのもな」
ようやく顔を離した竹は臆面も無く独占欲を口にした。提督が覚えた当初の印象からは全く想像の出来ない彼女の姿である。
「なんか意外だわ。お前って結構さっぱりしたタイプに見えるじゃん」
「譲れねえ一線ってんじゃねえの? 少なくとも俺はお前に関しちゃぜってえ譲りたくねえ」
そう語った竹はゆるゆると腰を上下に揺さぶり始めた。
「もう遠慮なんかしねえ! 求めたれたからなんてポーズ絶対取らねえからな!」
「あれって遠慮してたのかよ?」
「ああ。後悔してる。あそこで変にカッコつけないで貪ってれば良かったんだ……。『本気のガチセックスしてえ』って言っとけば良かったんだ!!」
パンパン、という音と共に懸命に腰を振る竹。
提督は彼女が身にまとっている水着のブラ部分の隙間に両手を潜り込ませ、控え目ながらもそこそこにボリュームのある乳房を揉みだした。
「……はっ」
乳頭が膨れて固くなる。
「そこ、好きになってきてんだよなあ。前は一人でする時に胸なんて弄らなかったんだぜ?」
そしてしばらくは胸を提督に揉まれながら自分は腰を振って快感に浸っていた竹だったが、ふとこんな事を言った。
「俺の態度が、悪かったのかもな……お前に不信感与えて、俺が勝手に嫉妬して……」
彼女の瞳は半ば閉じられていてどこに焦点があっているのか分からない。寂寥に満ちた時間を過ごさなければならなかったのは自分のせいでもあるという事が、彼女の心に影を差しているようだ。そんな竹を眺めていた提督が、
「つーかさ、俺ってお前に本気になって良いのか?」
と、こう返してきた為に、思わず竹の腰が止まった。
「いきなり、何だよ?」
「鎮守府の連中はけ口にしたくなかったから避けてたんだぜ? 俺、お前の事そういう目でしか見れなくなるんだけど?」
一瞬、竹は嬉しそうな表情を浮かべた。
「そんなの利害の一致だろ? じゃなきゃ俺は誰に抱かれりゃ良いんだよ?」
「あー、もう……」
竹の乳房から手を離した提督は、今度は彼女の腰をつかみ、下から突き上げた。
「あうぅっ!!」
喘ぐ彼女を、提督は体のバネを利用して突き上げ続けている。
「とことんお前使うから覚悟しとけよ?」
「上等だあ……他の女に見向きしたら容赦しねえからなあ!?」
竹も提督を攻め立てるように腰を振り、反撃を開始した。腰をお互いにぶつけ合うかのような行為が継続し、その結合部からは劣情を示す粘液が溢れ出す。それだけではない。木陰とはいえ、まだ夏の太陽は高い位置にある。ただでさえ暑いのに、セックスに伴う激しい運動によってますます二人の体からは汗が噴き出た。そんな竹と提督の体液は振動と共に飛散し、二人の周囲にばら撒かれる。
その奥深くまで叩き込まれる肉棒は、今までにない熱さを伴い、竹にこれまでに無いほどの充足感をもたらした。
「ああっ!! お前のじゃなきゃダメなんだよ!! ガチイキさせるガチハメ……!!」
提督の代わりに今度は竹が自身の乳房をもみしだき、乳首を捏ね回していた。
(やっぱりコイツだけなんだ! 俺を本気にさせる相手って……!)
そんな彼女の生殖器は限界を迎えたらしい。下腹部に蓄積されていた熱が一気に発散されるような感覚と共に、竹の体が跳ねた。
「〜〜〜〜〜っ!!」
提督に馬乗りになったまま、体を跳ね続ける竹。彼女と提督の結合部からは、愛液がグジュリとしみ出していた。更に彼女の蜜裂の内部では、提督の剛直がその奥へと生殖液を繰り返し力強く噴き付け続けていた。
(へへ、火傷どころか焦げちまいそうだぜ……)
膣内射精を子宮で受け止めながら、その熱で火照るどころではなくなった事を感じ、竹はぼんやりとそう考える。
アクメが引いた後、竹は提督を見下ろしていたが、やがて今だ整わない息と共にゆっくりと倒れ込み、提督の上に寝そべった。
「なんか気持ちいいな……暑くて汗かいてんのにさ」
提督はそう言う竹の頭を軽く撫でる。
「まあ、な。正直、こうしてるのもいいんだけどよお……」
「へっ、ここ外だもんなあ?」
「だろ? ノリでヤっちまったけど見られるのは、ちょっとな」
「見られない場所ならいいんだろ?」
竹は上体を起こした。
「まだ硬えからもう一発ぐらいイけそうだけどさ、流石にお前がいないと皆んなそろそろ心配するもんなあ……んん」
竹は自分の割れ目に突き刺さった提督の剛直を引き抜き、立ち上がる。その際、提督の生殖汁がこぼれ落ちそうになったが、急いで水着の位置を戻し、それを自身の胎内に封じ込めた。
「ほら、戻ろうぜ?」
パーカーを羽織り、手を伸ばす竹の表情は明るい。同じく立ち上がって着ているものを整えた提督はその手を軽く掴み返したが、何故かその手が強く握り返され、更には相手が一気に距離を縮めてきた。
「悪りい、少しだけ、な」
寄り添うような姿勢を取った竹の表情は俯いていて良く見えなかったが、赤くなっているのだけは分かった。
提督はそんな彼女の顔をそっと上にあげ、口付ける。赤面しながらも唖然としたような表情だ。
「良いんだろ、俺で?」
提督が聞くと、竹はヘヘッと笑った後、
「当然だろ。この後も期待してっからな?」
と言いながら提督の腕に抱きつくようにして、彼と共に歩き始めた。
「エロいなー、お前なー」
「多分もっとエロくなると思うぜ? 誰かが仕込むせいで」
「そういうとこも可愛いから良いけどな」
この台詞を聞いた途端、竹の下腹部が一瞬だけ甘く痺れ、水着の股間部に出来上がっていた提督の精液によるシミが更に広がった。自分の下半身が第三者から見て不審がられる状態になっているかもしれない事に気付いた竹は、気恥ずかしそうにパーカーの前面を閉じてから言う。
「……そういう言い方結構刺さるからやめてくんねえかな?」
「へー、急所かよ」
こんな会話をしつつ、二人は砂浜へと戻って行った。
その後、とある日の午後の事だ。竹は提督の横を歩きながら気分も良さそうに伸びをした。
「やっぱりカラッとした天気はいいねえ」
「まだ暑いけどな」
提督は日中の残暑が少々気になるらしい。途端、竹の提督を見る目に色気が浮かんだ。
「俺は別に良いけどな。昨日みたいに汗だくでって好きだし」
「んー、確かに興奮はする」
提督は思い出すように言う。昨晩、竹と提督は空調を切った室内で体を重ねていたのである。汗をかきながら提督のねっとりとした攻めを受け続けた竹は、その最中に深い絶頂を何度も味合わされた。最後は二人ともクタクタになってしまったが、流石に水分補給を行った上でシャワーを浴びるくらいはしたらしい。
その話題はすぐに切り上げられ、今日提督の作った弁当の話題に移行した。それを昼食時に二人で食べていたのだが、今朝も提督と時間を共にしていた竹は、彼がその弁当を作っている過程をじっと見ていたのである。彼女はこう切り出した。
「それでさ、お前の作るメシも教えてくれよ」
「ん? 普通にお前のメシも美味いけど?」
「種類増やしておきたくてさあ。親になったら色々作ってやりてえじゃねえか」
「え、親!?」
竹の思考がいきなり飛んだような気がして、提督は立ち止まって彼女を見ながら素っ頓狂な声をあげる。そんな彼を見つめる竹は目を細めた。
「あー? なーにとぼけてんだよ?」
「いやでも、早すぎねえ?」
焦るような口調の彼に近づいた竹は、
「体の相性も抜群だしなあ。こういうのすげえ大事なんだぜ? 生涯の伴侶としては申し分無しって訳だ」
と言い、クスリと笑ってから更に続ける。
「だから準備ぐらいはしておいて良いだろ。どうせ同じ墓入るんだからよ。ガキとか孫に泣かれる覚悟はしておけ?」
そう言いつつ竹は提督の胸元を人差し指でトントンと叩く。
「ったく怖えんだよお前はあ」
提督は呆れ返ったように言い、再び歩き始めた。
竹は想念を走らせる。提督にしてみればこうなるとは思っていなかったのであろうが、それは竹も同じだ。ここまで一人の男に執着した事の無かった彼女の立場からしてみれば、今の状況は想定外の連続なのである。彼に感覚そのものが侵食され、見える風景どころか思考さえも変化していく錯覚を覚えている竹は、自分が今後どうなってしまうのか、蕩けそうな感覚を覚え、それでもなお彼の姿を追う事を止めることが出来ないのであった。
「怖えのはお前なんだよ……」
竹は熱い視線と共に提督の背中を見つめながらそう呟き、提督の後を追って歩き始めるのであった。