艦隊これくしょんのR-18な短編作品詰め合わせ 作:dn88k
赤城は特に仕事熱心なタイプの艦娘と言える。艦娘の本分である戦闘でも自らも戦う傍ら、冷静に状況を分析して周囲に適切な指示を出す。元々赤城の所属する鎮守府のメンバーは決して練度が低い方ではないが、彼女は手堅い指揮によって自分達の被害を最小限に抑えつつ、深海棲艦を撃退してみせる。陸上に戻って鎮守府で事務作業をこなす場合も熱心な点は変わらない。要領よくテキパキと作業をこなし、その合間には忙しそうに動き回る提督をそれとなく観察し、適切なタイミングで飲み物を用意したり、自分で対応が可能な作業については率先して引き受ける。ここの提督が秘書艦に彼女を起用する事が多いのも自然と言えるだろう。
かと言って、仕事ばかりというタイプでもない。艦娘達とも普通に談笑をして過ごす事も多い。何よりも食べるのが好きなようで、決して太っていないにも関わらず、結構な大飯食らいであった。食堂で昼食などを摂っている時は彼女の前に大盛りの料理が並び、それを周囲の艦娘がからかったりする事もあるが、そんな時は落ち着いた雰囲気と共に笑顔でウィットの効いた返答をしてみせたりもする。そんな訳で、休憩時間中などは、赤城の周囲に誰かがいる事も多い。
性格的にも決して暗いとは言えないタイプだ。が、観察力に秀でた相手が仮に今の赤城を見たら、普段の彼女と異なって何となく沈み込んでいるような様子が伺える事に気付くのではないだろうか。
執務が終わって提督と赤城が雑談を交わしていた。ただし、今この場にいるのはこの二人だけではなくもう一人別の艦娘もおり、彼女もまた会話に混ざっている。
そのうち、廊下から更に別の艦娘が開けられたままのドア越しに覗き込んだ事に提督は気付いた。
「どうかしたか?」
「ちょっとだけ、ご相談が……」
すると提督はすぐに赤城達との会話を一旦打ち切って、廊下へと出て行った。その時の赤城には一瞬ながら少々残念そうな表情が浮かんだ。
それを見逃さなかったのがもう一人室内にいた艦娘である。
「提督とお話し出来なくて残念?」
そう聞かれた赤城は彼女と視線を合わせる事なく、
「別にそんな事はありません。あの子にとっては大事なお話だったんだと思いますし」
と、あくまで無表情で答える。
「まあ、大事な話かもしれないけどさ。私が言いたいのはそこじゃないのよ」
「……何ですか?」
感情をうかがわせない様子で赤城は聞く。
「いい加減我慢するのやめたらって事」
「我慢……? 何を?」
「嫌なんじゃないの? あの人が他の子と仲良くしてるの」
「あり得ませんね」
赤城の声に珍しく不機嫌さが混ざった。
「そう。じゃあ例えば、今あの子が提督を呼び出した理由が告白だったとしたら?」
「…………ッ!」
赤城は何も言えなくなる。次の瞬間、廊下からは提督と艦娘の楽しそうな笑い声が響いた。普段ならこういった声が聞こえてもせいぜい穏やかな反応しか示さない赤城だが、今は驚いたように振り向いて入り口のドアを見つめている。表情を見るに、驚きと共に少しばかりの怯えもあるようだ。
「だから、我慢するのやめなって」
「我慢は、してません……」
しかし、もはやその声には弱々しさがある。話しかけていた艦娘はしばらく赤城の事を見つめていたが、そのうちに懐からとある小瓶を取り出した。
「これ、何だと思う?」
「……何ですか?」
気怠げに赤城は聞き返す。
「クスッ、エッチな気分になる薬だよ。媚薬ってヤツ。私もたまに彼氏とこれ使ってエッチするんだけどさあ、すごく興奮して気持ちいいんだよねえ」
赤城は息を呑んだ。そんな物を使って何をするつもりだろうか。
「こんな物で何がしたいんだって言いたそうな顔だね。実は分かってるんじゃないの?」
その艦娘は瓶のキャップを外し、テーブルの上に並んだコーヒー入りのマグカップのうち、赤城と、そして提督のカップに薬を一滴づつ垂らした。その動きは実に素早かった。
「か、勝手に何を!?」
珍しく動揺を見せる赤城。
「提督の事は嫌い?」
「そんなはずありません!」
「提督とエッチはしてみたい?」
「あなたには関係ないでしょう!」
「ま、いいけどね。コーヒーを飲んだら何が起こるか楽しみ」
「…………」
赤城の表情には微妙に険しさがあった。だが、本当に嫌なら提督がいない今のうちにコーヒーを入れ直すことくらいは出来る。理由を問われたら前のは冷めたから捨てたとでも言えば済むだろう。
その後、複雑そうな表情になりながら、赤城は媚薬入りのコーヒーを見つめる。恐らく、彼女の中には葛藤があるのではないだろうか。その媚薬を入れた側の艦娘はすまし顔で軽く鼻でため息をつき、小瓶を再び懐に仕舞い込んだ。
すると、しばらくして提督が戻ってきた。
「何か楽しそうでしたけど……」
無言なままの赤城に代わって相手の艦娘が聞いた。
「まあな。別に仕事の話じゃないんだけど、アイツも結構大変だったりするみたいでさ。一応は解決したみたいだな」
艦娘は赤城にチラリと視線を送る。その目には、
(あなたはそういう話はするのかしら?)
という意味合いが込められていた。目が合った事に気付いた赤城は慌てて彼女から目を逸らす。
二言、三言軽く冗談を言い合う提督達からも目を逸らしたままの赤城だが、突然、
「もう、コーヒーも全部飲んじゃいません? 淹れてから時間経っちゃってますし」
と相手の艦娘が言い出したので、心の中で、
(……えっ?)
と呟いた。提督はコーヒーに媚薬が入っている事など知りようがないから、
「そうだな」
とだけ言って艦娘と同じタイミングでマグカップを手に取った。一瞬遅れて赤城もマグカップを持ち、迷いが生じたものの、結局はカップの縁に口を付け、コーヒーを一気に飲み込んだ。
「……!? おいこれ、味、変じゃないか?」
飲み干してしまってから提督が空になったマグカップを見つめ、不審そうに言った。赤城もまた手で軽く口を押さえている。
「ええ、勝手ですけど、提督と赤城さんのコーヒーに媚薬を入れちゃいましたから」
「は!? お前何考えてるんだ!?」
提督は驚いているが、赤城は不安そうに彼を見つめるだけだ。
「お二人がくっついちゃってもいいんじゃないかなあ、と思ってちょっとお手伝いを。これ、すごく強力なんですよ。そろそろ体が熱くなってきてますよね?」
特にアソコの辺りですけど、とその艦娘は笑顔を浮かべながら二人を交互に見た。
実際、少なくとも赤城に関しては身体が火照り始めていた。股間も疼いてしまって仕方がなくなってくる。
「うう……」
遂に赤城は下半身が発する甘い感覚に耐えきれなくなり、テーブルの上に伏せてしまった。
「おい、赤城……!」
「あー、効いてきたみたいですねえ。言ったでしょう、強力だって?」
そう言った艦娘は小瓶を再度取り出し、そしてテーブルの上にコトリと置いた。
「これは、差し上げます。特にお楽しみになりたい時に使ってみて下さいね?」
そして彼女は席を立ち、入り口に向かって歩き始めた、
「ちょ、ちょっと……!」
荒い呼吸を繰り返しながら赤城は部屋を去ろうとしている艦娘に震えながら問う。
「後はあなた達次第って事。じゃ、頑張ってねー」
「え? おい!」
提督も大慌てで声をかけるが、薬を仕込んだ張本人はドアをきちんと閉めた上でさっさと退室してしまった。
(ったく、何がどうなってんだ)
提督は困惑してしまう。何も知らされずに、いきなり媚薬入りのコーヒーとやらを飲まされたのである。しかも、普段秘書艦を勤めてくれている赤城と同時にだ。
赤城の方を見た。彼女は椅子に座りながらも、
「はぁー……はぁー……」
と艶のある呼吸を繰り返しつつ、股間を片手で押さえ込んでいた。その顔もすっかり赤面している。
辛そうだな、と思いつつ彼女の事を眺めていた提督だが、自分も股間がいきりたってしまっている事に気がついた。どうも、今は放っておいても収まりそうもない。
まずいなこれはと思いながらも、提督は赤城に言う。
「今日はもう引き上げようぜ。時間が経てば落ち着くだろうし」
薬が体の中で分解されれば興奮状態も解消されるはずだ。問題はその効果がいつまで続くかだが、何日も続くとは考えづらい。
「待って、下さい……」
すっかり俯いた赤城は言う。
「どうしたんだ?」
「抱いて、くれませんか?」
薬のせいとは言え、赤城に真面目な印象を覚えている提督にとっては意外な一言であった。
「おい、本気で言ってるのか!?」
「本気、です……!」
赤城は提督に潤んだ瞳を向けた。
「もう辛いんです……お願い……!」
ここまで切なそうな赤城など初めて見る。その悲痛さが込められた表情と共に提督に性交渉を哀願する姿は、自身が興奮していた事もあって、提督のブレーキを外すのに十分であった。
結局、劣情に染まってしまった二人は、仕事の場で肉体関係を持つに至ってしまったのである。
こうして事あるごとに体を重ねるようになった提督と赤城。しかし、提督はその関係に今ひとつ納得出来ないものを感じていた。大体、この関係は勝手に媚薬を使われた事によって始まったものだ。お互いにその手の感情があったから始まった訳ではない。気持ちが伴わないのにまぐわうというのは赤城にとって苦痛なのではないかという不安がある。それに、同じ職場で働いている相手だ。公私混同があるのはなるべく避けたい。
しかし、関係が断ち切れないというのも確かであった。何より、赤城は自分から媚薬を使ってくる事さえするようになっていたのである。確かに赤城のようなタイプはストレスを溜め込みやすいのかも知れないし、その解消の為に行為に及ぶというのはそれはそれであり得るのかも知れない。提督だって似たようなものである。しかし、わざわざ自分相手ではなくてもいいのではないかという疑問が提督の中には常にあった。それに、薬について依存症にならないかというのも不安だ。
そんな日々を過ごす中、提督は廊下で声をかけられた。
「赤城さんったら、すっかり提督にのめり込んでますねえ」
声のする方を向くと、件の媚薬を一番最初に使ってきた艦娘であった。
「んな訳ねえだろ。そもそもお前が余計な事しなきゃこんな事にならないで済んだんだけどなあ?」
怪訝そうに提督は言う。
「でも、悪い気はしないでしょ?」
「そりゃ、そうだけどよ……」
「提督がそうならそれでいいと思いますけど。赤城さんも幸せそうですし」
「別に幸せとかそういうんじゃないだろ。薬使ってヤったら気分転換出来るとかそういった感じだろ?」
提督がそう言うと、艦娘はこんな事を言い出した。
「薬ってあの媚薬の事ですか? あれ自体には別に何の効果も無いんですけどね」
これを聞いて提督は自分の耳を疑った。
「はっ!?」
唖然とした表情の提督。
「いわゆるプラシーボってヤツですね。あれは変な味がするってだけで体には何の影響も与えません。つまり、私が前に渡したのは薬ですらないんです」
「じゃあ、何で……」
「媚薬と思い込まされてたから体が反応しちゃったっていうのはあると思いますけどね」
艦娘は飄々として答えた。
「イタズラにしてはやり過ぎじゃないか?」
提督はすっかり渋面を作っていた。
「不意打ちになったのはごめんなさいしなきゃなんですけど、悪意は無かったんです。とにかく、赤城さんが辛そうだったので」
もはやため息をつきながら、
「発散させるなら他にも手段はありそうだけどなあ」
と提督は言うが、それに対して、
「そういう事言ってるんじゃあないんですよお」
と、艦娘は呆れ顔であった。
その日の仕事も終えた後、提督と赤城が二人きりになると、赤城の方が小瓶を取り出した。
「これ、使いますね?」
味が独特なので、そのままだととにかく飲みづらく、何らかの飲み物で希釈して飲む事が多い。
「いや、やめてくれ」
提督の発言が意外だったのか、赤城はキョトンとする。
「気分じゃないのですか?」
「偽物の薬で興奮したつもりになっても仕方が無いだろ?」
その途端、赤城の表情が引き攣った。
「偽、物……?」
「ああ、ソレを渡したヤツがネタバラシしたよ。体には何の影響も無いとよ。興奮したのは思い込みの結果だそうだ」
赤城は硬直してしまっていた。
「そういう事なんでな。こんなダミーを使ったお遊びは終わりだ」
そう言ってから、提督は更に続ける。
「薬を使ったって体裁でお前を抱いちまったのは本当に悪かったって思ってる。何なら別のポストに移りたいってんなら上に話は通す。好きな要望を出してくれ」
二人の間に沈黙が訪れた。提督にしても非常に気まずいが、もはや今の関係を解消し、何とかして以前のようなただの上官と部下の関係に戻りたかったのである。ところが、
「……お断りします」
と赤城は言った。
「……え?」
「だから、お断りします!!」
そう言った赤城は叫ぶかのようであった。
「知ってましたよ、これがただの紛い物だったって事くらい……私ももう聞かされているんですから」
虚ろな目を提督に向けた赤城は言う。
「勝手に罪悪感に苛まされて、勝手にお終い。私に何も言わないで酷くないですか?」
そう言った赤城は更に続ける。
「私が貴方を求めるようになってしまったのは、貴方自身の力です……。それから、私がそう望んだからでもあるんです」
提督は訝しんだ。彼女が体を開いたのは自分のせいであると共に、本人が望んだ結果だというのだ。
「私は貴方に抱かれる度に、こんなに気持ち良い事があるなんて、と、そう思っていたんです。それだけで夢中になるには十分ですよ」
そこで一息ついた赤城は強いトーンでこう言う。
「でも、貴方は勝手に薬の力だと思ってた!! 私が貴方を見る度に疼いていた事も知らないで!! 貴方に褒められた時なんて大変だったんですよ!? 自分の部屋の戻ったら一人で、その、慰めて……!」
提督にとっては意外であった。そこまで強い欲求を赤城が秘めていたのである。
「私の身体は貴方無しではいられなくなってしまったんです! 薬無しで!」
肉体関係を持ってますます提督に対しての欲求が強くなってしまっているのだろうか。
「なのにこの関係を勝手に終わらせるつもりですか!? 何の効果も無い薬を理由に!?」
もはや赤城は提督を睨むかのようだ。こんな表情をする彼女は極めて珍しい。しかし次の瞬間、
「……証明してあげましょうか? 私は薬無しでも、何日でも、何回でも、貴方を襲う自信があるんですよ?」
と言いながら悲しげな顔をした赤城は、
「ほら、これを見れば分かるでしょう? 何もしていないのに、こんなに濡れているんですから……」
赤城はスカートをめくり上げる。彼女のショーツが姿を表すが、クロッチの部分にはすっかり液体が染み込んでいて、その生地が体に張り付き、薄く肌の色さえも透けて見えた。
「私が依存しているのは薬に、じゃ無いんです。貴方に、なんです……」
震えながらそう言う彼女からは必死さが感じられた。
「薬無しでそうなってんのか……」
「飲んでも、飲まなくても、一緒です」
ここまで言われ、態度で示されて赤城を突き放せる度胸など提督にはなかった。赤城は薬の作用のせいだからなどではなく、純粋に心の底から自分を渇望している事が分かったからだ。彼はそっと赤城に近づき、その両頬に手を添えて口付けた。
「ん……」
赤城の唇に与えられる柔らかい感触は興奮の最中において何故か安堵させるような感覚をもたらす。これは初めて体の関係を持った時から変わらない。そして自然と舌が伸び、提督の口内へと侵入して歯をノックする。赤城の望みに気付いた提督は閉じた歯を広げて彼女の舌を迎え入れ、己の舌と絡み合わせる。二人の口から唾液を吸い合う音がする。
「チュ……んう……チュプ」
赤城は片手で提督のズボンのチャックを下ろし、内部を探ってすっかり勃起した彼の陰茎を取り出した。熱くて硬いそれをディープキスの最中にゆっくりとさする。提督の息が乱れているから、彼女の手コキによって快感を覚えているのだろう。
提督も同様に片手で赤城の股間に手を這わせた。愛液が染み渡ったクロッチを横にずらし、興奮で開きかけている彼女の割れ目をそっとなぞる。
「……んんっ!」
赤城からは甘い声が漏れる。彼女の身体は敏感そのもので、早くも震え始めている。更に提督は割れ目の内部へと指を一本侵入させ、その潤んだ膣の内部をゆっくりとマッサージし始める。
「んっ! んんっ!!」
赤城はピクピクと体をひくつかせつつも、提督の剛直を刺激する事を忘れなかった。鬼頭さえも撫で回し、提督の愛撫に対抗しているかのような印象さえ受ける。
提督の指がもう一本増え、赤城の蜜壺を掻き回すような動きを始める。赤城にとって提督による手マンは極めて甘美で、元々興奮していたのにますます昂ってしまう。彼女の生殖器はそれに応じるように愛液の分泌量を増やし、その内股をトロトロと粘液が伝って流れ落ちていく。
「ん、ふう……! て、提督、あの……」
ようやく口を離した赤城は恥ずかしそうに彼を見つめながらそう言い淀んだ。相変わらず彼女の片手は提督の怒張を優しく握り、さすり続けている。
「ん。後ろからでいいか?」
「はい!」
はにかんだような笑顔を浮かべた赤城はショーツから片足を引き抜き、テーブルに手をついて尻を突き出した。振り返る彼女の顔は相変わらず恥ずかしそうだが、その一方で期待に満ち満ちていた。
ハの字状に足を広げた赤城の足の付け根には、すっかりほぐれて蜜を垂らしながら提督の侵入を待ちわびる彼女のクレバスがある。提督はその入り口に自身の亀頭をあてて、程なく一気に挿入させた。
「はああぁ…………」
背を仰け反らせる赤城。肉棒の侵入は滞る事なく、彼女の奥へと一気に到達した。自分の内部を提督が埋め尽くしている感覚は何とも言えない充実感がある。
「やっぱり嬉しいですね」
赤城は陶然としたような表情で言う。彼女のこんな表情を見る事の出来る男が果たして何人いるのだろうか。やはり自分は赤城の相手をしてもいいのだろうかなどと提督は考える。
少なくとも赤城は自分とまぐわう事にかなりの喜びを見出しているようだ。提督も正直な所は同じだが、しかし挿入そのものは少々困らされてしまう行為であった。何せ、赤城の膣は極めて刺激的なのである。樹茎を熱く包み込む肉は主張の強いヒダがずらりと並んでいて、しかも数カ所程一気に狭くなるような場所がある。そんな構造物が肉茎を吸い取るように蠢くのだからそれだけでも十分過ぎるほどの快感がある。ただ無闇にピストン運動をしてもあっさりと果てる事だろう。
提督が赤城の膣内の感触に酔い、止まっていると、突然怒張からゾリゾリと痺れるような快感が発生し始めた。赤城が自分から動いていたのである。
「ごめんなさい……出し入れされるの、好きで……」
提督に背を向けたまま、俯いて腰を前後に動かす赤城。整わない息が彼女の興奮ぶりを表していた。そんな彼女の悦ぶ姿がもっと見たくなった提督は思い切って一気に腰を振り出した。
「あああっ!! ああっ!! ああっ!!」
パンパン、という音と共に、提督の肉棒が赤城の蜜裂内部で激しいピストン運動を開始した。その逞しい剛直は膣壁を擦り、Gスポットを刺激し、ポルチオを叩いて赤城に快感をもたらした。
「ああーっ!! 提督っ!! 提督っ!!」
すっかりとろけた表情で赤城は悶え続ける。両足の間からはますます悦ぶ女性器がこぼした愛液がしたたり、飛び散って床にシミを作る。
「まずい、出る……!」
提督が苦しげに言うと、
「出して下さい! 私も、もう……!」
と喘ぎながらも赤城が応じる。
そして、とうとうその瞬間が訪れる。提督がピストン運動をやめ、赤城に押し付けると、彼女の最奥部にバシャ、という擬音と共に彼の精液が噴出され始めたのである。
「ああっ!? あーーーーーーーっ!!」
赤城もまた絶頂に至った。その快楽の最中、自分の子宮内部へと、ドクンドクンという脈動と共に生殖液が排出される感覚を覚える。
(この人で良かった……。私、この人なら何度でも……)
赤城は判然としない意識の中、提督とまぐわい、射精された喜びに浸っていた。
それからの二人は公にはしないながらも男女としての関係になったようである。その日も二人は廊下を並んで歩いていた。
「……いかんな」
「何が、ですか?」
「お前に溺れてしまいそうでな」
「溺れちゃって下さい。私を夢中にさせた罰です。……もう、私にとっては貴方が全てなんですから」
今ではかなり満たされた性生活を送っているようだ。
「背中に張り付いて差し込まれたまま一晩中なんて……蕩けてしまいそうでしたよ」
「奥を突いてた時の乱れようも凄かったけどな」
会話の内容から、媚薬無しでも様々なプレイにチャレンジしている事がうかがえる。
「ん、あれはあれで好きなんですけど……」
「今日はどっちが良い?」
「えっと、その、出来れば、両方……」
「…………」
「何かコメント欲しいんですけど」
急に無言になった提督に向かって恥ずかしげに言った赤城に対し、提督はこう返した。
「いや、俺はこんなに良い女を相手にして良かったのかな、と」
「私が良い女かどうかなんて知りませんけど、他の女に手を出すのは禁止ですからね!!」
もはや赤城の顔は真っ赤である。
ふと廊下の隅を見ると、自分達に偽の媚薬を渡した例の艦娘が手招きをしている姿があった。赤城は何だろうかと思い、一人彼女に近寄って行く。
「どうかしましたか?」
「うまくいってるみたいで良かったなって」
「ああいうやり方は感心しないけど、まあいいでしょう」
騙し打ちではあったが、彼女が赤城や提督に行動を起こさなければ、二人の関係は何も変わっていかなっただろう事は容易に想像がつくからだ。
「なんか楽しそうにプレイの話なんかしちゃっててさあ」
「盗み聞きは良くないですよ?」
「それは悪かったって。でもさ、色んなプレイ楽しみたいでしょ?」
「ええと、それはその、まあ……」
「それに提督を一人占めしたいから薬使ってたようなところもあると思うんだよね」
赤城は反論出来ずに黙り込んでしまった。何せ、以前の媚薬とやらを彼女が使用するのは、提督が他の艦娘と親しげに接しているのを赤城自身が目撃した後なケースが多かったからだ。何も言おうとしない彼女を見て、艦娘は小瓶を一つ取り出す。
「それは?」
「うん? 媚薬だけど?」
「媚薬って、偽物なんでしょう?」
不審げに問う赤城に対して、艦娘は平然と言う。
「ううん、これは本物。実際に私が使ったりしてるやつ」
「えっ……?」
赤城はフリーズしてしまう。
「確かにアレが偽物だとは言ったよ? でも、本物が無いとは言ってないよね?」
手にある小瓶を見つめながら言った彼女は、視線を赤城に向けた。
「偽物でアレなら、本物はどうだろうね?」
今度は赤城が小瓶を見つめる番であった。
直立不動、目を大きく見開いて無言なままの彼女は、やがて静かに、ゴクリと唾を飲み込んだ。